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手でイかされた!!

16GOLAL 功夫編 第2話:2010/05/16(日) 22:27:13 ID:???
「はあ・・・はあ・・・何とか逃げ切ったニダ・・・」

青年は老師から全速力で逃げ出しその場にへたり込んだ。

「へえ〜何から逃げ切ったんだい?」
「・・・ヒッ!」

すると突然男とその子分達が二ダーの前に現れた。

「さっき言ったよなあ〜?しくじったらどうなるかって?」

男はジリジリと青年に近づいた。

「さあて・・・?覚悟はできたかぁ?」

青年は肩をガタガタと震わせ怯えた。

(うう・・・もうだめニダ・・・ウリはここでボコボコにされて死ぬニダ・・・)

青年は絶望的な考えを思いつつも手を握り締めた。

(どうせ・・・どうせボコボコにされるなら・・・!)

「うわああああああ!」

青年は男に対して殴りかかった。
だが男はそんなことは読めてたかのように、
青年の腕をつかみその腕を捻った。

「バカジャネーノ?コイツ、弱いくせに兄貴に挑むなんて。」
「へへっ、まったくその通りだよ。それじゃあさっそく・・・」

「待ちなさい。」

たった一言の凛とした言葉が男とその子分たちを制止させる。
男たちが顔を上げるとそこには老師が和やかな、だが威厳を感じさせるような雰囲気を纏って立っていた。

「ああん?ジジイが何のようだ?」
「一人を多人数で叩くのは人事ながら少々大人気ないと思いましてね。」
「へん!こいつは弱い!弱いやつを強いやつがいびって何が悪い!」

男とその子分はまるで悪びれる様子もなく口々に言い放った。

「その子が、弱い?少なくても貴方達よりは強いはずですよ?」

老師が突然言い放ったその言葉が男達を刺激させた。

「ああん!?ブッ殺すぞジジイ!訂正しやがれ!」
「兄貴の言うとおりだ!なんでそこでブッ倒れているガキよりも俺達が弱いって言えるんだよ!」

老師は彼らの威圧に臆することなく話を続けた。

「そう、確かに体は弱いかもしれない、ですが貴方達より彼が勝っていて、尚且つ
強さの真髄ともいえる物が一つあります。」
「ああん!?何だって言うんだよ!?」

老師は呆れたような顔を浮かべぐっと構えた。

「まだ分からないのですか・・・!」

そしてあっという間もなく男達の後ろに回りこんだ。

「なっ・・・!」

男達が呆気に取られている瞬間に老師は男達をすばやい手の裁きでバタバタとなぎ倒した。

「心ですよ!」

男達はよろよろと立ち上がった。

「ちきしょう・・・なんだよこのジジイ・・・」
「あ、兄貴・・・!こいつ呉流拳とこの老師、秋老師ですよ!」
「な、なんだと!?ちきしょう相手が悪すぎた!」

そして彼の正体に気がつくや、男達は負傷したとは思えない速さで一目散に
町の外へ逃げ出した。

「あっ!待て!」

男達が逃げ出した後をノマがすかさず追いかけた。

「あ、ちょっと・・・まったく気が早いですね・・・。」

老師は男達を放っておくつもりだったのか
少々機嫌が悪そうにノマのあとを追いかけた。

「・・・・・。」

                                     To be continued...


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