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【ミ】『ソウル・ダンジョン・ストーリー』第二話【他】

1『ソウル・ダンジョン・ストーリー』:2022/05/22(日) 11:47:52

 全ての『迷宮』はより良い『物語』のために―――

――――――――――――――――――――――――

■ここは『門倉』関連のあれこれやを行うスレの2スレ目です。

前スレ:
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1631985077/

3『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/22(日) 11:52:25
これ以後、『サマー・フォーエヴァー!』&『星見町の終わらない夏』、
通称、『夏ミ』の最終局面を進めていきます。

<これまでのあらすじ>

 これはある年の夏の物語―――

①『サマー・フォーエヴァー!』

『氷山』は『夏を満喫したい』という思いに囚われ、様々な『夏』を堪能していた。
その間、彼女の身体は少しずつ冷たく、甘く―――
『かき氷』に向けて変化していったが、当の彼女は気にすることもなく、『夏を満喫し続ける』。
そして、それを観察する『黒い小学生のような影』。
すぐに隠れてしまうそれは『絵日記』を持っており『氷山』の状態を書き止めていた。

そんな折に出会った『一抹』と『七篠』。
二人は『氷山』の異変に気付き『夏を楽しむ』のを止めようとするが、
『氷山』が逃げようとした為、『対象を鎮静化』する
『インダルジェンス』の能力で強制的に無力化する。
そして、『一抹』と『七篠』は『氷山』と共に、
『氷山』自身から聞いた『きっかけ』であろう場所へと向かう。

②『サマー・フォーエヴァー!』〜民家編〜

それは、『氷山』がたまたま寄った『老婆の居る民家』。
『三人』が潜入する前に、『一抹』は念のため、『鉄』『芦田』にも声をかけておく。

『民家』には『氷山』の話どおり、老婆がいた。
それはまるで『田舎のおばあちゃん家』であり、様々な『夏の風物詩』が揃っていた。
濃厚な『夏の雰囲気』に酔いしれる『氷山』を尻目に、
『七篠』が『老婆』の気を逸らし、その間に『一抹』が一冊の『絵日記』を見つける。
『絵日記』は過去に『氷山』と同じように、
『夏への妄執』と『影人間』に取りつかれた
一人の少年について、兄弟の目線から記述されていた。
これを最後まで読めば、この現象の解除方法が分かるかもしれない―――

だが、『日記』を読み解こう矢先に『氷山』に異変が起きる。
すなわち、『夏の雰囲気が濃厚な民家』で『夏を満喫しすぎた』事による『タイムリミット』。
『氷山』は『夏の風物詩』である『かき氷』となってしまう。
『日記』によると『影人間』が『ひと夏』に憑依するのは基本的には『ひとり』。
その一人を『夏の風物詩』化すると、役目を終えたとばかりに『次の夏』までその姿を消すようだ。
ただ、例外もあり、『夏の風物詩化』の瞬間に他にも
『夏を満喫している者』がいれば、そちらに憑依し、『延長戦』を行うという。
『一抹』は、決断し、『氷山』を救う為、自らが『生贄』となるべく『夏を楽しむこととした』。

その後、遅ればせながら『民家』に突入した『鉄』と『芦田』は
『七篠』と合流し、消えた『一抹』の捜索もそこそこに『絵日記』の精査を始める。
それは『影人間に被害に遭い、最終的に【朝顔】となってしまった少年』について書かれており、
少年を救おうとした執筆者の兄が『影人間』を倒そうとした軌跡でもあった。

『絵日記』の記述者は『影人間』を『夏の魔物』を名付けていた。
兄が調べた『夏の魔物』の習性として
1.ひと夏に1、2人ほどに『夏への妄執』を与え、
  『夏を満喫し続ける』事で対象を次第に『夏の風物詩』に変えていく。
2.『影』であり、物理干渉は難しい。
3.『夏』ではない季節のものを極端に嫌悪する。
  しかし、それを敷き詰めても『瞬間移動』で逃げてしまう。
4.『星見町』からは出れない。
というものがあるようだ。それを踏まえて兄は、
突飛な退治方法を考えたようだが、心が折れてしまい、最後まで記述はしていなかった。

三人は熟考の末、その内容を、
『星見町全体を冬のクリスマスの雰囲気に包み込み、
 【夏の魔物】の瞬間移動の逃げ場を無くせば、
  居場所を無くした【夏の魔物】を退治できるのではないか】
というものではないかとアタリをつけた。
あくまで『絵日記』の情報によるものであり、上手く行くかは未知数だったが他に方法もない。
三人は町の『スタンド使い』達に協力を仰ぎ、
『夏のクリスマス』という奇妙なイベントを行う事とした。

傍らにおいてあった『かき氷』が、『夏の風物詩』化した『氷山』であると悟った三人は
それを回収し、『学生寮』の冷蔵庫に厳重保管することとした。
一方、逃亡した『一抹』は『夏の妄執』に囚われ、生来の性格も相まって夏を破壊しようとする
『かつての仲間たち』の邪魔をする『夏の眷族』と化してしまうのだった。

そして、皆が立ち去った『民家』で人知れず、息吹をあげた存在――
それは『氷山』の『スタンド』、『江戸時代の岡っ引きをモチーフとした精神』を持つ
半自立型の『エド・サンズ』だった。本体の『氷山』は『夏を満喫』しきってしまったが、
『エド・サンズ』にとって『江戸時代』以降に生まれた風習の『夏』には乗り切れなかったところがあった。
それゆえに彼自身は『夏の風物詩化』せず、一時的に
『完全自立型』となって『氷山』から離れ、行動できるようになったのである。

4『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/22(日) 11:56:32

<これまでのあらすじ その2>

③『星見町の終わらない夏』〜夏のクリスマス編〜

『夏のクリスマスを行う!』
そのどこか狂気めいた目標に、様々な『スタンド使い』が協力した。
『Xデー』―――ある一日にクリスマスを軸に『濃密な冬』を集中させようという作戦だ。
『クリスマスブーム』を作るべく、『各々の草の根活動』、
『ショップへのクリスマス問い合わせ』『クリスマスグッズ準備』
『アロマデュフューザー準備』『寮や学園祭での飾りつけ』、
『アリーナ派閥の助力』、『商店街でのクリスマスツリーや冬商品売り出し』、
『教会の鐘を鳴らす』『TVやラジオのメディア攻勢』
『クリスマスラッコというマスコット作成』『Xデーでのエド・サンタの準備』
などなど、苦慮しながらもなんとか『Xデー』までの準備を行った。

また、その準備の裏側で、『一抹』が『学生寮』に侵入、
『かき氷』化した『氷川』を狙いに来たが、
『赤月』や『七篠』に食い止められ、『囚われの身』となる。

④『星見町の終わらない夏』〜Xデー当日編〜

そしていよいよ『Xデー』がやってくる。
『Xデー』は『商店街のクリスマスイベント』を中心とし、
メディアなどを用い『星見町が今、【冬のクリスマスムード】になっている』という世論形成を行う。
各々が『クリスマス』を楽しみ、また、実行する―――

そして、その夜。表と裏、それぞれで『二つの事件』が起こっていた。
ひとつは『エド・サンズ』が『サンタ』になりきり、子供たちに『プレゼント』を配る事。
ひとつは脱走した『一抹』がその『サンタ』を阻止しようと、暗躍していた事。

 結果―――

『エド・サンズ』は『合歓垣』と『アリア』、『朝山』らの助力を得ながら『プレゼント配布』を達成。
すでに半分は『夏の風物詩』と化していた『一抹』はそれを利用しつつ、
『イエリ』『ソラ』『今泉』『夢見々崎』『赤月』の五人とわたりあうが、
最終的に両下肢を失いつつ、『再捕縛』となった。

5『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/22(日) 11:59:13

<これまでのあらすじ その3>

⑤『星見町の終わらない夏』〜終わる夏編〜

『Xデー』の次の朝、興奮醒めならぬ『星見町』。
『クリスマスイベント』に盛り上がり、『エド・サンズ』が配った『プレゼント』が炸裂、
『サンタが現れた』『夏のクリスマス』―――
その噂が『全国ニュース』にもなり、皆の目論見通り、
『星見町』は『夏のクリスマス』に包まれた。
………はずだが、一向に『氷山』と『一抹』の『夏の風物詩』化は解除されない。
『七篠』『鉄』『芦田』は『夏の魔物』は
今の『星見町』でも唯一、『夏の雰囲気』を留めているであろう場所に思い至る。

始まりの場所、『おばあちゃんの民家』。
『鉄』『七篠』『小石川』『小林』『村田』『関』『朱鷺宮親子』『芦田』。
すぐに動けるメンバーをかき集め、『一行』が『民家』に行くと、
案の定、『民家』は奇妙な『夏の風物詩空間』と化していた。

『ひまわり畑』『虫獲りの森』『サマービーチプール』
『高校野球』『夏の倉庫』『おばあちゃんの台所』………
『民家』の各フロアは奇妙な『夏の領域』に変貌しており、
それぞれで過去に『夏の風物詩』化したのであろう
『夏の風物詩人間』が配置され『一行』に立ちふさがる。

それは『難関』ではあったが、一方では『吉報』でもあった。
『氷山』のように完全に『夏の風物詩』だった者が
『一抹』レベルの『半分だけ夏の風物詩』に『戻っていた』という事実。
これはおそらく、『夏の魔物』の『影響力』が弱まっているせいであり、
『元に戻る』可能性を大いに示唆していたからだ。

なぜか出現した『ラッコ』を『一行』に加え、
最終的に『一行』は、『櫓上』に『夏の魔物』を有する、『夏祭り会場』にやってくる。
『夏の魔物』は『実体化』しており、足下で鳴る
『星見音頭を流すラジカセ』がこの空間を成り立たせていた。
多層に渡る『夏祭りの風物詩』を切り抜け、『一行』は、
『小石川』『鉄』『リヴィング・イン・モーメント(小林のスタンド)』を『櫓』上に送り届ける。

彼らが『夏の魔物』に『トドメ』をさせば、この物語も無事、終わる―――

                        はずだった。

⑥『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜

『夏の魔物』は言う。
『夏を満喫する人間がいつまでも夏に浸れるよう、
 夏の風物詩になってもらって【永遠の夏】を与えてあげている』、と。

話を聴く限り、『夏の魔物』は本気でそう思っているようだ。
まったくの『善意』が『最悪』に変わっているというパターン。
『夏を満喫する』というのは『能力発動条件』であるようで
その根拠もあり、『夏の魔物』は自らのやっていることの
『正しさ』に絶対の自信を持っている―――

この『夏の狂信者』に『小石川』が『自主的に解除してもらう』よう
『説得』しようとし始めた事から、物語はもう少しだけ延長する。
様々なやり方で説得しようとする『小石川』。
ただその過程で能力による『両腕切断』や結果的な『ラジカセのOFF』などを挟んでしまい、
『夏の魔物』―――『サマー・フォーエヴァー』の不信感を煽ってしまった。

それはそれとして、今までの『協力者』達と携帯で連絡を取り、
『民家内』と『駅前』での『両面作戦』により、『最後の説得』に当たる事とした。
キーとなるのはこっくりさんのようなやり方で『真実を示すスタンド』、『小角』の『イル・ソン・パティ』。
『夏の怪談』の一環として『夏の魔物』が『こっくりさん』を挙げた事から、
『イル・ソン・パティ』を通すことで『夏の風物詩と化した人間が永遠の夏を望んでいなかった』という
『真実』を『夏の魔物』が信じてくれれば、『解除』してくれるはず―――
そういう算段で、『計画』を進める『小石川』。
『エド・サンズ』を説得し、彼が悪役となる『最後の計画』を提案する。
ところが、急いた『エド・サンズ』が急に『計画』を開始していまい―――

一方、このやり方に行動をもって異議を唱える『村田』。
彼は『民家外』に出て、『民家爆破』という『タイムリミット』を設ける。
一度は『小石川』と電話で交渉し、『携帯を繋げることで少しは待つ』という妥協案が締結した。
しかし、紆余曲折あり電話は切られ、『村田』は『プロパンガス』や
『ガソリン』により、『民家爆破』の準備を始めた―――
それを止めようと『民家外』に出てきたのは『小林』。
『村田』と『小林』は対面し、それぞれの思いをぶつけあう――

一方、『関』は困惑する『夏の魔物』に『うちわ』を与え、緊張をわずかでも解きほぐす―――
そんな中、『けっきょく ぼくをたいじするきで いるんでしょう?』
『夏の魔物』から、そんな問いが投げかけられ………

         ………

 これ以上の『あらすじ』はこれから紡がれる。

6『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/22(日) 12:06:51
>ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1653187672/969-980(前スレ最終レス群)

>「作戦、今から決行のようです」

『民家外』―――
『小林』の台詞が『村田』に響く。
その『村田』は『ひまわり』を棒にして『準備』を進めていく。
かつて共闘した二人が、かつてのように
違うスタンスで『会話』を行っていく。

  ………

『なつをのぞむひとがいるのに』
『むりやりなつを かいじょするのはできないよ』
『それがぼくのいきるいみでもあるんだし』

『サマー・フォーエヴァー』に一人話しかける『関』。
『サマー・フォーエヴァー』は『関』の『問』にそう返す。

あくまで『サマー・フォーエヴァー』を『スタンド』として考えるのであれば、だが、
『自動操縦』や『完全自立型』には明確な『目的』が定まっている事が多い。
その目的が『夏を望む者に永遠の夏を与える』というものなのだろう。
『命は助けてやるから、これからは人を夏にするな!』などという
単純な『脅し』でそれを諦めさせられるものではない。
『夏を望む人を夏をしてあげられないのなら、生きている意味がない』
というのは確かにそうらしい。
肝が据わっているというより、『スタンド』だから、
その信念に命を賭けられるという形なのかもしれない。

『ただ ほんとうに いままでの みんなが』
『えいえんのなつをのぞんでいなかった ということだったら』
『それを ぼくがほんとうになっとくできるのなら』
『とりあえずは かいじょ しなければいけないかもね』

『サマー・フォーエヴァー』からそんな言質が取れる。
『目的』を『命懸け』でも曲げたくはないが、
『夏を望む者』という『目的』の前提が崩れればさらっと『解除する』
と言えるのは『スタンド』らしい『無機質な思想』ともいえる。

『でも しぬのは いやだよ』
『いままでの人たちが のぞんでいなくても』
『これからの人が のぞんでいないとは かぎらないんだし』
『のぞむひとを なつにしてあげるのはいいでしょう』

『サマー・フォーエヴァー』の思考はあくまでポジティブ。
今までの『過ち』の『贖罪』に自らが消滅するという概念は一切なさそうだ。
『解除』しても、新しい『生きる目的』を作り、『布教』し続けたいらしい。
それが真実で、最初に『永遠の夏を望むのか』、
適正に確認するのであれば、あとはもう『望む者の勝手』とも言える。

『一行』が『関』のように、それをもって
『サマー・フォーエヴァー』の『生存』を『許せる者』だけなら、話は早いのだが―――

もちろん、『イル・ソン・パティ』で『サマー・フォーエヴァー』の言葉の『真偽』を計る事は出来る。
ただそれはあくまで『今現在』の『真偽』である。
賢い者ならそれが『未来永劫』変わらないという保証とならないと気づくだろう。
また、『悪用』される可能性だってある。『精神操作系のスタンド』、
そうでもなくてもその無邪気な性格をうまく誘導されたら―――
『瞬間移動能力』もあいまって完全に牙を抜くのは困難なはずだ。

現在、この話は『関』だけが聞いていた。

                          ………

そんな『関』と『サマー・フォーエヴァー』の会話もそこそこに
『小石川』が『サマー・フォーエヴァー』『ビデオ通話』を見せる。
いや、『見せざるを得ない』と言った方が正しいか。
まだ『小石川』の策謀は途中だが、『エド・サンズ』がすでに始めてしまったのだ。

そこには『エド・サンズ』が大暴れしている姿が見えている。
正確には『エド・サンズ』であろう存在か――
『映像にスタンドは映らない』が、『エド・サンズ』は昨日の延長で
『サンタ服』を着たままだったので、その服の動きで『狼藉者』がいるのが分かるのだ。
その衣装は明らかに『冬の過激派』のように見える。

『百目鬼』の質問は間に合わず、『廃屋風』のまま作戦は実行されている。
すでにもう『イル・ソン・パティ』で『石橋を叩いて渡るような質問』をする時期は過ぎているようだ。

迅速に行動を進めた面々はすでに『待機している』。
これからはもう『作戦』を実行していくしかないだろう―――

※『作戦』に関してはある程度、『すでに〇〇していた』という形の行動を認めますので
※レス必要な方は、出来るだけ速やかにレスお願いいたします。
※レスなくても、GMが場にそぐう形でPCを動かして話を進める事もあります。ご了承ください。

7『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/22(日) 12:08:38
>>6(修正)

誤:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1653187672/969-980(前スレ最終レス群)
正:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1631985077/969-980(前スレ最終レス群)

8『エド・サンズ』:2022/05/22(日) 23:55:12
>>6

『見ツケタゼ! 「夏の魔物」ノ協力者ドモメ!
 お前らガ夏ヲ漫喫シヨウトスルカラ「夏の魔物」ニ止メヲサセナイジャネエカ!』

   ドスドスドス!

       ドコドコドコ!

ヤンキーがやる威嚇行動のように、『さすまた』を床に叩きつけながら恫喝する
一応、カメラを意識しているのか、動画映えするような角度で撮られてはいる

そうこうしているうちに、『ディスタント・ラバー』によって羽交い絞めにされ、
さらには『レディ・リン』によって手を縛られる

『ウオオオオオ!離セェェェ!!』

頑張って抵抗すればこの程度の拘束は剥がす事が出来そうだが
それはこの場で必要な行いではない
この場で行うべきは『芝居』・・・・『夏の魔物』に、『冬の使者』が敗れる所を見せるのが必要だ

『お前らハ「夏」ガ大好きダカラ「夏の魔物」ヲ護ッテルンダロウガヨォォ!
 俺達ハ・・・俺ノ本体ノ「氷山 あきは」ハ違ウンダゼェェェ!
 コウシテイル間ニモ、アイツハ「夏」カラ脱却シタイト思ッテルハズナンダ!』

『「夏の風物詩」ノ「怪談」ナンカデ遊ンデルお前らトハ違ッテヨォ!
 ソンナ「こっくりさん」ナンカデ遊ンデルお前らトハ違ッテヨォォォ!!』

9村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/05/23(月) 21:38:07
>>6

 「十分ってのは全部終わってからおれが決めることだ。
 まだ何も終わっちゃいねえ。誰かのせいでな。」

前スレ>>964で始めた『カウントダウン』の残り時間を確認し、小林にも見せる。

 「あとこれだけだ。おれが何もしねえのはな。
 外へ出て来い。お前がそこにいて吹っ飛ぶのは勝手だが、想定より早くそうなるのは困る。
 『静電気』とか、そういう理由でドカンといかねえとも限らねえ。」

10小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/05/24(火) 23:40:36
>>6-9(レス遅れ失礼しました)

声に応じて、小林は進み出る。

自分の周囲に透明な水槽を六つ。胸元から腰にかけて浮遊するように
展開しているのが村田さんにも視認出来る。

村田さんから見て、扉の隣に位置する壁にもたれ掛かるようにして
持ってる片手のスマホを胸の部分に当てつつ返答する。

「私の立つ場所は此処で``問題ないです``よ」

カウントダウンに対し、表情を変える事なく短く頷いて話を続ける。
スマホのボタンを押して作業を終えつつだ。

「……私としては、小石川さんの作戦が成功するとしても失敗しても
魔物が消滅する結末ならば落としどころになるのでしょうけど」

村田さんに対して言葉を選びつつ、告げる。

「仮に、魔物が小石川さん達の納得に応じて能力を解除し
そのまま永遠の夏に対して自省を抱いて共存の道に至った場合は。
……やはり村田さんとしては全員を排除する方向ですか?」

希望的観測を抱く訳ではないが、既に作戦が開始してる以上
大多数の能力者が集っている。成功する確率は高いと思うし
一抹君の帰還を願ってる私としては、魔物が穏便に解除すればと思ってる。

だが、それで魔物が我々の目に付かない遠い場所へ消えるとかならまだしも
この町に根付くとなれば、今まで犠牲と化してた人たちや関係者。
エド・サンズさんに……決して自身の道を変えないだろう村田さんは
許容しないだろうと私は以前の共闘から感じてる。

11鉄 夕立『シヴァルリー』&『C・セッション』:2022/05/25(水) 02:47:40
>>6

自分の感情で言えば9割型、説得は諦めている。
それでもここにいるのは、『小石川』さんが自分で決着を付けることのできなかった場合の、不測の事態に備えてだ。
いつでも『夏の魔物』の首を刎ねられる準備はしている。『シヴァルリー・セッション』ならば、いつでも刃を取り出せるからだ。

現状、ひとまず最優先にするべきは『夏化』を解除させることにより被害者を全て助けること。
その後の『夏の魔物』の扱いに関しては、重要ではあるが優先度は下がる。
理想としては、どちらも制限時間内に片付けたいが。
ひとまず前者に関しては、『サンズさん』が動き出してくれたようだ。
この策で『夏の魔物』がこちらの言葉に耳を傾けてくれるといいが───。

「もしも今までの人達が夏を望んでいなかった場合、新たに能力を仕掛ける時は
 その人間の意志を確認するつもりはあるか?でなければ、同じ事の繰り返しだろう」

夏の魔物に確認しておく。

12村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/05/25(水) 03:20:26
>>10

 「そうかい。」

ただそれだけ、短く答える。

 「『夏の魔物』は『必ず消す』。改心しようが何だろうが関係ねえ。
 お前らがお前らの義によって奴を救おうとするのと同じように、おれはおれの義によって奴を必ず消す。
 おれの世界の平穏のために必要だからだ。」

小林の問いに対して、言葉を選ばず率直に伝える。

 「さっきも言った通り、別にお前らに恨みはねえ。
 『直接』、事を構える気はかけらもねえ。だが―――」

 「おれの邪魔するってんならまぁ、『しょうがねえ』よな。」

目的は『夏の魔物の排除』だ。それ以外のことは『どうでもいい』。
目的を達する過程でやむを得ず民家が吹っ飛ぶとか、8人ばかり巻き添えになるとか、所詮それだけのことだ。

13小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2022/05/25(水) 11:01:41
>>8(エド・サンズ)
>GM

(な、なんてリアリティだ……!
 普段からこういうことに慣れてるのか!?)

    (しかしセリフは棒読みすぎるぞ!
     い、いや……だが相手は夏の魔物!
     聞いてる限り子供みたいなやつだ。
     わかりやすくてむしろ良いのか!)

『エド・サンズ』の一人相撲ではいけない。
それでは魔物を納得させきれない。

「……そ、そうはいかないぞ『エド・サンズ』!
 わたしの……『こっくりさん』の邪魔をしてもらっちゃ困る!!」

重要なのは――――小角が味方であることではない。

       ・・・・・・
小角の能力が『こっくりさん』であること。

「そ……それ以上暴れて邪魔をするなら仕方ない。
 痛い目にあってもらうことにもなってくるぞ……!」

かつ『エド・サンズ』と敵対しているのを明確にする。

騙し切って解除さえさせれば後はどうとでもなる。
小角としては、魔物になんら情はない。

その先に何かがあるなら――それは、現地の者達が決める事だ。

14ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+猫『マシュメロ』:2022/05/25(水) 11:23:02
>>8

『エド・サンズ』がサンタの恰好をしていた事が判明したので、ナイの態度が変更される。
サンタ=『エド・サンズ』という認識がないので、とりあえずこれ以上の『エド・サンズ』好感度の低下は避けられた。


「ぎゃーっ」


それでも一応は破壊活動を止めようとしたが、『ディスタント・ラバー』は破Dなので、跳ね飛ばされて床に転がる。
まあ、スタンドである『ディスタント・ラバー』は映像に映らないらしいので迫真の動きしても意味無いし。
『屋敷』は実体化スタンドなので背景効果に心配はいらないぞ。
ナイが悲鳴をあげているがダメージフィードバックは無いので気にしなくていい。

15薬師丸 幸『レディ・リン』:2022/05/25(水) 11:25:47
>>8(エド・サンズ)
>>13(小角)
>GM

「…………」

特に口を開かず、拘束に専念する。
実際は専念などせずとも、
『エド・サンズ』は空気を読んでくれるが。

(私はあんま何も言うべきじゃない。
 気持ちが入ってないし、ボロが出そうだ)

状況を見守りつつ――――
ある程度片づいたら元の場所に戻りたい。
『鈴』を使うにはある程度近くにいなくてはならない。

16空井イエリ『ソラリス』:2022/05/25(水) 16:00:26
>>6(GM)

「なあ、こいつはどうにも状況が読めないぜ。
 向こうで何かしてる連中だけじゃなく、
 おれたちには、今、何かできないのかな」

「この『鈴』の本体も向こうに行ったしさ。
 このままじゃあたむろしてるだけの老若男女だぜ」

周囲を見渡す。
現地にいれば魔物を四の五の言わさず倒すなり、
あるいは強硬案を取ろうとする者を斃すなり、
何かしら背負える役目があるのだろうが――

「おれたちは『呼べば来る頭数』でも、
 作戦のための『駒』でもなくってさ。
 一人一人が『スタンド使い』だもんな?」

この場ではカメラ越しに何かをするしかなく、
そのカメラは『向こう』に行ってしまっている。

「おれの『ソラリス』は『視覚情報』のスタンドだ。
 魔物を騙くらかすみてーな話は、すごく役に立てる気はするんだよ」

『その場にいない者』へ働きかけるには、
視覚的や聴覚的に『騙せる』能力が良いはずなのだ。

「他にいないか? 『騙す』のが得意な、ズルいスタンド使いは」

もはや作戦が動き出している以上無力かもしれないが、
ボーッと突っ立って鈴を鳴らすためにここに来たわけじゃあない。

17美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2022/05/25(水) 19:17:30
>>6(GM)
>>前スレ974(三刀屋)

マイクを持って、三刀屋の方へ近付いていく。
『先程のプラン』を実行に移すためだ。
『根回し』が完了している今、何の支障もない。

「こんにちは〜〜!
 『Electric Canary Garden』の『美作くるみ』です〜〜!」

「今、この町の皆さんに、
 インタビューさせてもらっているんです。
 もしお時間があれば、
 少し『お話』をお伺いしたいんですけれど――――」

『流行に流されない人達』がいて、
『そういう人間が集まる場所がある』。
言い換えれば、『夏の抵抗勢力』が存在し、
『その隠れ家がある』という話。
事前の手筈通り、上記の話を三刀屋に喋ってもらう。
その『情報』を『電波』に乗せて『現地』まで届けるのだ。
あとは、『向こう』で『誰か』が『ラジオ』を流せばいい。

>>(薬師丸)

[まぁ、『そうなるだろう』とは思ってたわ。
 彼、頭を動かすよりも先に体が動くタイプだから]

薬師丸の返答を受けて、肩を竦める。

[だから、もう『やっておいた』の]

『ラジオジャック』の一件で、
『エド・サンズ』の性格は把握している。
まさしく『考える前に動くタイプ』。
だからこそ、こちらも既に『済ませておいた』。

[とりあえず、『私に出来る事』はしたつもり]

[後はよろしくね]

『これから先の事』は『相応しい面々』に委ねよう。

18ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2022/05/25(水) 19:20:58
>>6

        「ミャー」

しばし七篠とキャッチボールに興じていたラッコ。
運動していると、だんだんお腹が空いてきた。
他の海獣と比べて皮下脂肪が少ないラッコは、
体温を維持するために、たくさん食べる生き物なのだ。

    「ミャッ」

         ズ ギ ュ ン ッ

ボール(ペットボトルのキャップ)を七篠に投げ渡し、
『ハッピー・スタッフ』を発現。

        ザバァッ

溶けた氷像の『水面』から、
『人型』が大きな『ホタテ』を引き上げる。

      ガンガンガンガンガン!

仰向けになったラッコは、『お気に入りの石』を腹部に乗せ、
貝を叩きつけて中身を取り出す。

            「ミャア」

     ムグムグムグ

幸せそうにホタテの身を貪るラッコと、
その周囲をグルグル回る『ボート』。
『ボート』に搭載された『ラジオ』のスイッチは入っている。
『チャンネル』はそのままなので、
『美作と三刀屋の会話』が流れているだろう。

19百目鬼小百合『ライトパス』:2022/05/25(水) 19:36:28
>>6(GM)
>>(天雨)
>>(朝山)

「さて――――――どうするか」

『屋敷』の奥で紫煙を燻らせながら、
『エド・サンズ』達の立ち回りを眺める。
正確には『やる事自体』は決まっているのだ。
つまり『いつ出て行くか』という事になる。

「『エド・サンズ』が『抵抗勢力を潰す所を見せる』。
 それが建前だったね。
 最初の内は、
 『エド・サンズ優勢』を印象付けといた方が良さそうだ。
 だから、もう少し『エド・サンズ』に暴れてもらう事にしようか」

天雨と朝山に自身の考えを告げる。

「適当な所でアタシらが『増援』として出てきて、
 『数の優位』で『エド・サンズ』を制圧する」

「アタシとしちゃあ、天雨さんに先頭に立ってもらいたいね。
 アタシと朝山さんは、アンタの後ろからついていくよ。
 戦力バランスから言って、
 アタシらは最後に姿を見せる方がいい」

「天雨さんが何か『合図』をくれりゃあ、
 アタシと朝山さんが加わって、
 本格的に『エド・サンズ』を抑えに掛かる」

「こんなもんでどうだい?」

流れとしては、まぁまぁ自然に見えるだろう。
他の二人から異論がなければ、その通りに動く事にする。
状況を観察しつつ、出て行くタイミングを見計らう。

20夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/05/25(水) 19:45:01
>>16(イエリ)

「――――なんかさぁ〜〜〜〜??」

         ヒソッ

「イマ『こんなコト』やってるみたいだよ??」

        ヒソヒソヒソ

『何かやっているらしい事』は『超人的聴覚』でキャッチした。
その内容をイエリに耳打ちしておこう。
『どうして自分は行かないのか』というと――――――。

「でも、アリスは『エンリョ』しとく。
 さんざん『マモノ』とやりあってきたし、
 ゼッタイ『ミバレ』してるとおもうから。
 でてったら『パーティークラッシャー』になれるな!!」

「イエリちゃんもイッちゃんとたたかったコトあるし、
 そこらへんチューイしといたほうがイイかも」

『魔物』が『被害者』を観察しているなら、
とっくに『敵』だと認識されているだろう。
姿を見せて『魔物の味方』を装うには不向きだ。
だから、自分は『表に出る』のは控えておく。

「でも、ちかくまでだったらイッショにいくぞ。
 コンビニでコーヒーかうくらいだったら。
 イエリちゃんはナンにする??
 アリスは『アイスほうじちゃラテ』がいいな!!」

今やる事は特に思い付かないけど、
とりあえずイエリちゃんと一緒に行こう。

「あ、『シューゴーバショ』はアッチね」

         ピッ

『ドクター』が『ある方向』を指差した。
『屋敷の位置』だ。
それを教える事くらいは出来る。

21夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/05/25(水) 20:05:22
>>20

「いや、チョットまてよ??
 『チェシャ』がナニかいってるぞ??」

アリスの心の中は『ワンダーランド』だ。
そこには大勢の『住人』がいる。
心の中の『チャシャ猫』が囁きかけてきた。
ほほうほほう、ふんふん、なるほどなるほど。
ワルくないな!!

「ウチらが『サンズのミカタ』になるってのもアリだな??
 『サンズ』が『ピンチ』になったときに、
 カッコいいヒーローみたいにでてくる。
 そんでもって、ラストはおもいっきりハデにやられる!!」

『敵』だと思われているなら、それを利用できる。
ハッソウをギャクテンさせよう。
ギャクテンをハッソウさせてもよし!!

「――――――どう??」

イエリちゃん、コレどうよ??

22空井イエリ『ソラリス』:2022/05/25(水) 20:14:23
>>20(夢見ヶ崎)
>GM

「なるほど、理があるぜ。さすがだよ。
 ズルいことを言うと、おれも同じ事を考えた。
 おれたちは地の果てまで魔物を追ってきた狩人だ。
 死にかけてたところから蘇ってまで、
 被害者でもない二人があいつを追い詰める」

       「相当、怖いだろうな?」

「他のやつら……作戦を考えてる奴にも、
 このことは言わないほうがいいな。
 マジに危険な連中だと思わせたほうがいい」

『エド・サンズ』だけで足りるかもしれないが、
既に魔物と交戦したイエリが詰め掛ける事で、
さらに『魔物を護る側』の印象を強められそうだ。

「『悪』が多ければ多いほど『正義』ってやつが輝く。
 魔物を滅ぼしたいってのは…………演技でもないしな」

そこに正義があるかはまた別の話だが……
やることがあるのだ。やってやろうじゃあないか。

(ま、それでもおれは『良いこと』が多いほうがいいと思ってるよ。
 最悪なモンスターが滅ぼされるだけじゃあなく救われちまう。
 そんなハッピーエンドにおれが関わるのは……きっとすごく価値があるぜ)

夢見ヶ崎を伴って『エド・サンズ』に『偽りの加勢』をしに行こう。

23天雨サトリ『10cc』:2022/05/25(水) 20:19:46
>>19(百目鬼)
>GM

「ええ、異論なくてよ。状況次第……
 つまりあの『乱暴者』次第ではありますけれど」

『エド・サンズ』の行動は完全には読めない。
『演技』とて、誰にも台本など無いのだから。

「最悪私は一度くらい殴られても構いませんわ。
 それを合図と考えてくれてもいいし、
 向こうが思うように仕掛けてこないのであれば、
 その時は『大声』を出しますから、それを合図に」

手短に作戦を伝え、様子を見守る。

『エド・サンズ』がもうひと暴れしそうになれば、
すぐに天雨が飛び出して、『制圧』へと参加しよう。

24関 寿々芽『ペイデイ』:2022/05/25(水) 21:28:37
>>6(GM)

「っ…………………そうですね」

永遠の夏を望む者にだけ与えるなら、
それは問題はない――――とは思う。
反面、『残される側の気持ち』もある。

「望んでる人なら……みんながそれを許すんだったら、
 『問題』は……どこにもないのかもしれませんよねえ」

言うなれば安楽死の是非を問うような問題だ。
この場で『全肯定』など出来るはずもない。
それに……関自身『納得しない人間』を理解出来る。

          「……生きたい、ですよねえ」

『魔物のことは許すが、納得しない人間は許さない』
そのような理屈は関自身の中ですら筋が通らない。

「そう、なんですよねえ。
 ………………ありがとうございます。
 私、あなたの言う事、聞きました。
 …………ちゃぁんと、聞いてますよう。考えてますよう」

言葉と共に、頭の中では思考がぐるぐると回る。
関が魔物を助けたいと『個人として』思うとすれば、
それは最初からずっと同じ事。憐憫でも情でもない。
一種の代償行為であり、贖罪を前提としている。

かつて共に過ごした『スタンド生物』とは違う。
あれは『害をなしたいわけではなかった』。
だが、魔物は存在そのものが『一定の危険』を齎す。

(あの時私たちが許されたのは…………
 『まだしてなかったし』『これからもしないから』
 仮にしても、すぐに見つけて今度こそ許さないから)

それが成立しないなら――立ち返るのは最初の点。

(この子は……『サマー・フォーエヴァー』は違う)

(本当に…………『罪を償う気なんてない』んだ。
 そもそも『罪』なんてものは人間にしかないんだ。
 『なんだかわからないけど、嫌ならやめるよ』でしかないんだ)

回る思考はゆっくりと、形を取っていく。
魔物と対話をした事で関は『理解』した。
甘えとして、逃げとしての判断ではなく、
相手の存在を知った確固たる判断として。

(私……わかってます。『悪い事をやめられない子』も、いる事は)

「…………私たちはきっと見つけて、すぐに見せます。
 まずは、絶対に、あなたが『能力を解除してくれるきっかけ』を」

…………『最悪の場合、倒せばいい』『今ここで』。
目の前の存在は、それだ。そうとしか言えない。

彼に関しての安全と平和の保障に永遠に献身するつもりでもなければ、
今の段階での答えは……この『魔物』を解き放つべきでは無い、としか言えない。
この先に『改心』の道でもなければ、救うのは自己満足になるだろう。

生存可能性は最後まで求めたい。
だが……『望めない可能性』も、心に留めた。

(…………いざとなったら、私がやらなきゃいけない。
 鉄さんは優しいから、きっと小石川さんにはやらせないけど、
 鉄さんに甘えちゃいけない……説得を望んだ私達がやらなきゃ。
 許してもなあなあでなんとかなるって、その方がきっと……逃げてる)

善意や過去が選択を迷わせないために。
決して……『村田』や『小石川』ほどでなくとも、強く刻んだ。

25小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/05/25(水) 22:17:53
>>6(GM)
>>24(関)
         スゥゥゥゥ……

『最終局面』を迎え、静かに呼吸を整える。
ここに至るまでに、多くの『困難』があった。
そして、今また『新たな困難』が目の前に横たわっている。

   ――私は『間違っている』のかもしれません……。

能力の解除は一つの段階に過ぎない。
解除させても『そこで終わりではない』。
しかし、解除させなければ『そこで終わり』なのだ。

   ――ですが……見守っていて下さい。

今、自分達は同じ一つの場所にいる。
だが、それぞれの立場や思考は、必ずしも共通していない。
『鉄夕立』も、『村田瑛壱』も、『関寿々芽』も、『小林丈』も。

   ――治生さん……。

同じように、『小石川文子』も、自分自身の考えに従って行動している。
物理的な意味でも精神的な意味でも、『費やせる力』には限界がある。
それでも、残っている力は、全て『目的』のために注ぎ込む。

  「『サマー・フォーエヴァー』さん――」

  「……『氷山あきは』さんをご存知ですか?」

関とのやり取りが一段落する頃合を見て、『サマー・フォーエヴァー』に歩み寄り、おもむろに口を開く。

  「彼女のスタンド――『エド・サンズ』は、『自分の意思』を持って動いています」

          スッ

  「『彼が何をしているか』を、あなたに見ていただきたいのです」

『エド・サンズ』にビデオ通話を繋ぎ、『サマー・フォーエヴァー』に見せる。
つまり、『エド・サンズ』が『夏の抵抗勢力』を相手に戦う様子を。
『エド・サンズ』が『夏を否定している』という事は、
本体である『氷山あきは』が『永遠の夏』を否定する事の証明に成り得る。

  「『エド・サンズ』は『永遠の夏』を受け入れてはいません」

  「『氷山さんのスタンド』である彼が……」

無論、あくまでも『名目上』の話であり、本当に重要な点は『この先』に存在する。

  「もし氷山さんが本心から『永遠の夏』を望んでいるのであれば、
   本体の分身である『エド・サンズ』も、氷山さんと同じように、
   『永遠の夏』を受け入れているのではないでしょうか」

  「あなたは……どうお思いになりますか?」

『見解』と『根拠』を提示し、『サマー・フォーエヴァー』に問い掛ける。

26夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/05/25(水) 22:47:05
>>22(イエリ)

「イィエェェ〜〜〜〜ス!!
 ウチらは『アカずきんをかぶったハンター』だ!!
 ムラをあらす『ワルいオオカミ』に、
 『ギンのダンガン』を100ぱつブチこんでやるぜ!!」

「おわったら『アイスほうじちゃラテ』でカンパイしよう」

そうと決まれば『屋敷』へ向かおう。
『ゼンはいそげ』っていうし。
ムカシから『ゼン』は『きがみじかい』タイプだ。
カップメンも、おゆいれて1プンくらいでたべちゃうらしい。
もうチョットだけ、
ココロにヨユウをもってもいいのにな〜〜〜〜っておもう。

「『ヤシキのモチヌシ』はトモダチだから、
 タブンいれてくれるぞ。
 このまえの『フェミレス』にも、
 イッショにいったコトあるし!!」

『フェアリー・ミトン・レストラン』。
通称『フェミレス』だ。
くわしくしりたいヒトは、
タイヘンだけどジブンでしらべてみてくれ!!

「まずはジョーキョーみて、
 ちょうどよさそうなタイミングで『なぐりこみ』にいく??」

『屋敷』に入る前に、外から状況を確認する。
イチバンいいカンジのトコであらわれたい。
でも、なんか『デジャブ』だな??
『がんばったけどサイゴはまける』って、
『きのう』とイッショじゃねーか!!
なんとなくだけど、『ミライのセカイ』でも、
『にたようなテンカイ』になってるきがするぞ??

27三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2022/05/25(水) 23:48:08
>>17

(やれやれ・・・・まったく、アドリブは苦手なんだけどねぇ)

「やあ、昨日の『クリスマス』では凄い熱気でしたねぇ
 深夜には『雪』が降ったとも聞きますが、降った『雪』も溶けてしまうような活気がここにありました」

「ああ、そうそう、ここにある『クリスマスツリー』ですけど
 実はここに『ツリー』を置いたのは『ウインターじいさん』という方の尽力あってこそでしてねぇ
 ラジオを聞いている皆さんは是非とも『ウインターじいさん』の店に寄ってみてください」

「ああ、そうそう・・・・そういえば、これはちょっとした噂話なんですけど
 実は『クリスマス』に対抗する抵抗勢力がいるという話が・・・ああ、いえ、『さま食堂』さんの事じゃないので座っていてください」

「なんでも、『クリスマス』が気に入らない彼らは少しでも『夏』を味わうために
 どこか人気のない廃墟に集まって『夏の風物詩』を楽しんでいるとか・・・・怖いですねぇ」

などとペラペラと吹き込まれたままに話を続けていく

28『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/26(木) 01:21:59
>>10(小林)
>>9>>12(村田)

『民家の外』―――
『小林』と『村田』、二人ともにそれぞれの『信念』がある。
話しあいは『平行線』―――

ガスは自然の摂理に従い、少しずつ『民家』を浸食していく―――
内部の人間が思っている以上に『タイムリミット』は迫っている。

>>24(関)

悩む『関』の様子を『サマー・フォーエヴァー』は不思議そうに見やる。
『サマー・フォーエヴァー』は『サマー・フォーエヴァー』の独自の理で動いている。
それに対して理解を示せるかどうかは、それこそ個々人により違うだろう。
『サマー・フォーエヴァー』を最終的にどうするのか―――
もちろん『関』だけが抱えるべき問題ではないだろうが、
それでも、ここで『対話』した………してしまった『関』は、
なんらかの『覚悟』を決めておいた方がいいのかもしれない。

>>11(鉄)
『鉄』は『関』が会話をとぎらせ、『小石川』が話しかける
ほんの隙間を縫い、浮かんだ疑問を問いかける。

『そりゃあ そうするしかないよね』
『そんなこと ないとはおもうんだけどね』

『サマー・フォーエヴァー』は気軽にそう答える。
そもそも『夏の信者』達が『永遠の夏を望んでいない』というのが、
『サマー・フォーエヴァー』にとって『ありえない』事なのだろう。
そしてその『ありえない事』が事実だったとしても、
『絶望』して、『消滅』する―――などといった殊勝な存在ではないようだ。

『永遠の夏を望む者に夏を布教する』という使命を至上とする存在。
その思いは『常夏の島の住人』のように、あくまで『ポジティブ』といったところか。
まあ『一行』にここまでされておいて、少し不機嫌になった程度で済んだのは、
その『ポジティブさ』ゆえとも言えるか………

29『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/26(木) 01:22:42
>>25(小石川)

『関』と『鉄』が『サマー・フォーエヴァー』と語り終えた
ちょうどそのタイミングで『エド・サンズ事変』が始まり、
『小石川』は『サマー・フォーエヴァー』に語り掛けながら、『ビデオ通話』を見せる。

『小石川』は説く。
『エド・サンズ』が『夏を否定している』という事は、本体である
『氷山あきは』が『永遠の夏』を否定する事の証明に成り得るのではないか―――

 それに対し………

『………ぶんしんっていうけど おねえさんには ほんとうに そうみえるの?』
『ぼくは ずっと  あきは も 「さんず」 も かんさつ してたけど』
『けっこう ちがう せいかく とか このみ だったと おもうよ』

『さいしょに ここに きた おにいさんと 「ウィゴーちゃん」も』
『ぜんぜん ちがう このみで ケンカ ばかり してたんだよ』

 ………

 『スタンドは本体の分身』。

 基本はそうだろうが、こと意思を持つスタンドに限って言えば、
 『本体』と『スタンド』の意見が異なる事など珍しい事ではない。
 『エド・サンズが永遠に夏を望んでいない』=『氷山が望んでいない』とはならないのだ。
 なにより『サマー・フォーエヴァー』は、『芦田』と『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』という
 分かりやすい『反証』をすでに見てしまっている。この路線で攻めるのは無理筋かもしれない。

                    ………

  『でも なんか 大へんな ことになっているみたいだね』

それはそれとして、『小石川』が見せる『スマホ画面』、
そして、『ラッコ(>>18)』から聞こえる『ラジオメッセージ』に『サマー・フォーエヴァー』は反応していく。

『エド・サンズ(>>8)』の『演技』は説明口調で大仰。

だが………『エド・サンズ』は『演技』の技術を昨晩、
知らず知らずのうちに磨いていたのだ!
そう、『エド・サンズ』が苦労に苦労を重ねた『サンタ行脚』。
一回一回が『本番』であり、なにがなんでも『サンタクロース』だと
信じ込ませないといけないという経験を連続して行う事で、
『エド・サンズ』の演技は実戦の中で『成長』していった―――

といっても所詮は『子供相手の子供だまし』。
だが、それを言うなら『サマー・フォーエヴァー』だって『子供の心性』だ。
『小角』が思うとおり、逆にピッタリハマっているのかもしれない。

そんな『エド・サンズ』に対し、
『ナイ(>>14)』や『百目鬼(>>19)』、『天雨(>>23)』が順次、『制圧』にかかる。
頃合いを見て一番いい感じのところで『イエリ(>>22)』や『夢見ヶ崎(>>26)』が『エド・サンズ』の味方をする。
そして、出来るだけ聞こえやすいように『小角(>>13)』が、『自身がこっくりさん使い』である事、
『エド・サンズ』と敵対している事をできるだけ自然にアピールする。

『ラジオ』から聞こえる『美作(>>17)』と『三刀屋(>>27)』の会話が、
『廃墟に集まる夏の抵抗勢力』の補強を行い、それに乗り込む『エド・サンズ』の構図を分かりやすくする。
『薬師丸(>>15)』は状況を見守り、『鈴』の使い道を見極めようとしていた。

 『こっくりさん……… 夏をたのしみたいひとがいるってことかな?』

『サマー・フォーエヴァー』は興味をもって画面を見ている。
作戦は順調―――まずは手際よく進行、あるいは解説を行い、
どんどんと行けるところまで行ってみるのが良いのかもしれない。

30『エド・サンズ』:2022/05/26(木) 22:30:51
>>29

『ウオオオオオ! お前ガコノ集団のリーダー、「こっくりさんの首謀者」カ!?』

『イル・ソン・パティ』の傍らに立つ小角に向かって声を上げる
大分、説明口調的ではあるが、この光景を見せるべき相手が
子供の感性を持つ『夏の魔物』である事を考えると、
デパートのヒーローショーのようなマイクパフォーマンスの方がよりわかりやすいだろう
さらに『エド・サンズ』には昨夜必死で磨き上げた演技力がある!

『畜生!「クリスマスの徒」達モ来テクレタガ多勢ニ無勢ダ・・・
お前達ノ「夏を想う心」ト人海戦術ノ前ニハ敗レザルヲ得ナイゼ・・・・!』

『夏の抵抗勢力』に対して、弱弱しい口調で自身の敗北を宣言する

『デモヨォォ!俺ノ本体ノ「氷山あきは」ガ夏ヲ辞メタイト思ッテルノハ本当ダ!
 俺ハ本体ト固イ絆デ繋ガッテイルカラナァ!
 絶対ニ!絶ェェェェェッ対ニ!ソウダ!ソウニ決マッテル!』

振りはこれで万全だろう
あとはこの振りに乗った『夏の抵抗勢力』の台詞を引き出すだけだ

31村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/05/27(金) 01:04:28
>>28

プロパンガスは空気より重い。
重いガスが床をに沿って進む時、『気流』が生まれる。
ボンベからの噴出する勢いと相まって、すでに思いのほか奥まで流れて言っているのかもしれない。

 「もういいだろ。向いてる方向が同じでも、同じ位置から見てるとは限らねえ。
 『リュウカ』のときと同じだ。おれは自分を曲げるつもりはねえ。
 お互い様だろうがな。」

夏の魔物は『時間を奪う』。それが村田には許せなかった。
『風物詩』になっている間、その人間の時間は止まったままだ。
何十の人間が、何年あのままなのだろう。ひと夏に一つである以上、数十年経っているものもあるはずだ。
兄弟姉妹を失った人。妻を失った夫。夫を失った妻。
伴侶となる人を失った恋人たち、親を失った子、子を失った親・・・どれだけの人が不幸になったのだろう?

時間はカネやモノとは違う。仮に元に戻ったとして、彼らの失われた時間は返ってこない。
同様に、親しい人を風物詩に変えられた人々の時間も、戻りはしない。

夏の魔物を消したとして、時間が返ってくるわけではない。
だからといって、赦すことはできない。
『消して』完全に『終わらせる』。二度と起こらないことを確実なものとする。それだけが被害者の不幸に報いる方法だ。

 「『おれの世界』の土はこれ以上奴に踏ませねえ。
 そのためにはこの世からあいつを消し去って、それを確実なものにしなけけりゃあな。」

32小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/05/28(土) 09:28:51
>>29(GM)
>>30(エド・サンズ)

計画に変更はない。
『エド・サンズ』を『根拠』とするのは、あくまでも『シナリオ』の一部。
重要なのは『こちらがそう考えている』と、『サマー・フォーエヴァー』に思い込ませる事だ。

  「……そうですね。彼らは『夏』を楽しんでいます。
   きっと『夏が大好き』なのでしょう。
   あの場所に集まっているのも、思い切り『夏』を楽しむためだと思います」

  「今、町には『邪魔になるもの』が沢山ありますから……」

『サマー・フォーエヴァー』の言葉を肯定し、さらに補足する。
『夏を楽しみたい者達』にとって、今の星見町は雰囲気を壊すものに溢れている。
だからこそ、『屋敷』に集まっている。
『夏のクリスマス』から逃れてきた『サマー・フォーエヴァー』のように。
彼らが『サマー・フォーエヴァー』と似た境遇である事を意識させる。

  「少し前まで……『エド・サンズ』さんも『夏』を楽しんでいましたね」

本体とスタンドの意見が異なるのは珍しくない。
裏を返せば、『エド・サンズ』には『独立した心』があり、
感覚的には『一人の人間と同等』だという解釈が成り立つ。
『夏』を満喫していたのは、『氷山あきは』だけではない。
そのスタンドである『エド・サンズ』も、同じく『夏を楽しむ立場』だった。
だからこそ、次の疑問を『サマー・フォーエヴァー』に投げ掛ける。

  「今『そうしていない』のは何故でしょうか……?」

現在の『エド・サンズ』は『夏を楽しんでいない』。
少なくとも、本体と共にいた時、彼は『夏』を満喫していた。
それは能力下に置かれていたからだが、もし本心から『夏』を望んでいたなら、
能力が解除された後でも、強弱の違いこそあれど、その気持ち自体は変わらないはず。
だが、実際は『夏を楽しまない』どころか、『夏を破壊する行動』を取っている。
『エド・サンズ』に起きた変化を、『サマー・フォーエヴァー』は、どう捉えているのか。

  「――『エド・サンズ』さん……!」

『エド・サンズの敗北』を目の当たりにして、落胆した表情を浮かべる。
『抵抗勢力の勝利』は、こちら側にとって好ましくない展開だからだ。
隠すべき部分は隠すが、分かりやすくすべき部分は伝わりやすくする。

  「……いいえ、まだ彼は諦めていないようです。
   『エド・サンズ』さんは大きく変わりました。
   もしかすると氷山さんも……」

『サマー・フォーエヴァー』と共に画面を見つめながら、『エド・サンズ』に言葉を送る。
これが『ショー』に近いのなら、自分の立場は『ショーの司会』。
『エド・サンズ』の演技に合わせて、感情を込めた声色で、現在の状況を強調する。

  「あなた方は、氷山さんが『永遠の夏』を望んでいると信じているのでしょう!?」

  「もし氷山さんが『夏の風物詩になって永遠の夏を望んでいる』というなら、
   その『証拠』を見せて下さい!」

声を上げる事で、『屋敷側』に『次の行動』を示唆する。
客観的に見て、『氷山が永遠の夏を望んでいない証拠』は何処にもない。
同時に、『氷山が永遠の夏を望んでいる証拠』も存在しない。
現時点では、どちらの主張も、信憑性に関しては同程度だろう。
それを崩すために、『夏派』に『証拠』を提示してもらう。

  「『それが出来ない』というなら、あなた方の考えには何の根拠もありません」

『証拠など出せる訳がない』という口調で、『夏派』を糾弾する。
だが、彼らは『証拠』を見せられるのだ。
『夏の支持者』である彼らが。

33百目鬼小百合『ライトパス』:2022/05/29(日) 03:40:21
>>29(GM)
>>30(エド・サンズ)
>>(天雨)

「夏に夏を楽しむ。それが自然の成り行きってもんだ。
 無粋な事をしてるのはアンタらさ」

「聞くところによると、
 その『あきは』って子も夏を満喫してたんだろ?
 それだったら、ずっと夏を楽しめるのは、
 本望なんじゃないのかねえ」

『抵抗勢力』として、『エド・サンズ』達を挑発する。
向こうの様子を見るに、ひとまず『魔物』も食いついたようだ。
だが、ここからどう転ぶかは分からない。

「『本題』に入る前に、何か適当な質問をして、
 『こっくりさんの正しさ』を見せておくってのもアリかもねぇ」

天雨の肩に軽く触れて、小声で自らの考えを話す。

「――――どう思う?」

短い付き合いではあるものの、天雨の知性は信用に値する。
ゆえに意見を求めた。
盲信はしないが、ここまでの彼女の判断力は的確だ。

34小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/05/29(日) 04:50:57
>>29(GM)
>>30(エド・サンズ)

計画に変更はない。
『エド・サンズ』を『根拠』とするのは、あくまでも『シナリオ』の一部。
重要なのは『こちらがそう考えている』と、『サマー・フォーエヴァー』に思い込ませる事だ。

  「……そうですね。彼らは『夏』を楽しんでいます。
   きっと『夏が大好き』なのでしょう。
   あの場所に集まっているのも、思い切り『夏』を楽しむためだと思います」

  「今、町には『邪魔になるもの』が沢山ありますから……」

『サマー・フォーエヴァー』の言葉を肯定し、さらに補足する。
『夏を楽しみたい者達』にとって、今の星見町は雰囲気を壊すものに溢れている。
だからこそ、『屋敷』に集まっている。
『夏のクリスマス』から逃れてきた『サマー・フォーエヴァー』のように。
彼らが『サマー・フォーエヴァー』と似た境遇である事を意識させる。

  「少し前まで……『エド・サンズ』さんも『夏』を楽しんでいましたね」

本体とスタンドの意見が異なるのは珍しくない。
裏を返せば、『エド・サンズ』には『独立した心』があり、
感覚的には『一人の人間と同等』だという解釈が成り立つ。
『夏』を満喫していたのは、『氷山あきは』だけではない。
そのスタンドである『エド・サンズ』も、同じく『夏を楽しむ立場』だった。
だからこそ、次の疑問を『サマー・フォーエヴァー』に投げ掛ける。

  「今『そうしていない』のは何故でしょうか……?」

現在の『エド・サンズ』は『夏を楽しんでいない』。
少なくとも、本体と共にいた時、彼は『夏』を満喫していた。
それは能力下に置かれていたからだが、もし本心から『夏』を望んでいたなら、
能力が解除された後でも、強弱の違いこそあれど、その気持ち自体は変わらないはず。
だが、実際は『夏を楽しまない』どころか、『夏を破壊する行動』を取っている。
『エド・サンズ』に起きた変化を、『サマー・フォーエヴァー』は、どう捉えているのか。

  「あそこに集まった人達は、氷山さんが『永遠の夏』を望んでいると思っているようです。
   そして、『エド・サンズ』さん達は、氷山さんは『永遠の夏』を望んでいないと信じています」

現場の状況を踏まえた上で、必要に応じて解説を挟む。

  「――『エド・サンズ』さん……!」

『エド・サンズの敗北』を目の当たりにして、落胆した表情を浮かべる。
『抵抗勢力の勝利』は、『こちら側』にとって好ましくない展開だからだ。
隠すべき部分は隠すが、分かりやすくすべき部分は伝わりやすくする。

  「……いいえ、まだ彼は諦めていないようです。
   『エド・サンズ』さんは大きく変わりました。
   もしかすると氷山さんも……」

『サマー・フォーエヴァー』と共に画面を見つめながら、『エド・サンズ』に言葉を送る。
これが『ショー』に近いのなら、自分の立場は『ショーの司会』。
『エド・サンズ』の演技に合わせて、感情を込めた声色で、現状を強調する。

  「あなた方は、氷山さんが『永遠の夏』を望んでいると信じているのでしょう!?」

  「もし氷山さんが『夏の風物詩になって永遠の夏を望んでいる』というなら、
   その『証拠』を見せて下さい!」

声を上げる事で、『屋敷側』に『次の行動』を示唆する。
客観的に見て、『氷山が永遠の夏を望んでいない証拠』は何処にもない。
同時に、『氷山が永遠の夏を望んでいる証拠』も存在しない。
現時点では、どちらの主張も、信憑性に関しては同程度だろう。
それを崩すために、『夏派』に『証拠』を提示してもらう。

  「『それが出来ない』というなら、あなた方の考えには何の根拠もありません」

『証拠など出せる訳がない』という口調で、『夏派』を糾弾する。
だが、彼らは『証拠』を見せられるのだ。
『夏の支持者』である彼らが。

35天雨 サトリ『10cc』:2022/05/29(日) 20:43:23
>>29(GM)
>>33(百目鬼)

「ハァ……ハァ……」

基本的には倒れたふりをしておく。
『エド・サンズ』が脅威でないとならない。

「この『流れ』で出来る質問なら……
 芝居自体が『子供向け』ですもの。
 ある程度は不自然でも問題は無いはずですわ」

小さく頷き、百目鬼に応える。

「とはいえ身内の事を聞いたって意味はない。
 『知識で答えられる事』でも証拠足りえない。
 魔物には正解とわかるけど、普通は知らない事、
 可能なら……『魔物そのもの』について、何か、
 クリティカルなことを聞ければいいのでしょうけれど」

天雨も現地状況を正確に把握はしていない。
また、この件への関わりも深くはない。
思いつけるなら、中心に近い者だろう。

36小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/05/29(日) 20:53:35
>>28-29
(※『朝山』の行動に対しては、同行してる方達の行動で特に倫理に外れない
行動であれば反対せず同意してるので、不自然でない範囲内で他の方達の指示通りに
協力させて頂く、ほぼ委託の形で任せます)

>>31
「――『正義』は『無慈悲』の別名だ。
 大小の区別なく悪を駆逐し、罰し、裁く。それこそが『正義に求められる全て』」

「……あの時、リュウカさん達を倒した時から村田さんは変わらないままですね」

目に映る彼の姿勢は、とても真っすぐだ。彼の担うスタンドの武具のように
強靭で、折れる事も曲がる事も決して無い。

「私は、あれ以降ちょっと色々ありまして……大切な事を思い出しましたよ。
……一抹君は、私にとって弟同然の存在。
 夏の魔物の蛮行や今までの犠牲を容認する気が無いのは貴方と同じだし
どちらかと言えば、私も村田さんに近しい考えですよ。でもね……」

「――貴方の世界があるように、私にも私の決して譲れない『世界』がある。
それは一抹君が返り咲く先の中にある。そして、あの優しい子が貴方が彼を
助ける為に今まで同行してきた善意の人々や夏の魔物の牙に掛かった人も含め
傷つけたと知れば、大いに悲しむ事になる。
 それだけは    絶対に     私が許しはしない」

   ジリッ

壁にもたれ掛かるのは止めた。向き合うように位置を変えて
五つの水槽を自身の頭部の周囲でメリーゴーランドのように回していく。

「夏の魔物を消すのは、好きにすれば良いさ」

「だが、この家屋を夏の魔物含め『全員』を消し去ろうと考えてるのなら
思い直すように私も動きますよ」

37小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2022/05/29(日) 21:09:51
>>29(GM)
>>30(エド・サンズ)

「……そ、その通り!
 フフン、わたしこそがリーダーだ」

建前ではあるが悪い気はしない。
もっとも、今はそんな場合ではない。

(このフリ――――つまり、もう仕掛ける気だな!)

「違うぞ……いいや違うっ。
 『絶対』を決めるのはきみじゃあない。
 そして、もちろんわたしでもないぞ」

     ズズ

『盤』を浮かべ、『魔物』にも見えるようにする。
不可思議な紋様を浮かべるその存在は、
こっくりさんそのものとは言えない。

だが、『こっくりさんのようには見える』。


       「決めるのは――――いや。
        それを知る事が出来るのは」


「わたしに憑いたこの存在……『こっくりさん』だけだ!!」


何もウソは言っていない。
違うのは『名前だけ』だ。

――――『イル・ソン・パティ』だけが、『絶対』を導き出す。

38関 寿々芽『ペイデイ』:2022/05/29(日) 21:26:14
>>28(GM)

「…………」

作戦が始まった。
小石川の作戦は皆の協力もあり、
恐らく成功へと走り出している。

だが――――『生存可能性』はどうだ?

(私は小石川さんの事を知らない。
 『説得したい』のは……
 私と同じように自分だけの理由で、
 魔物が生きているかは、どうでもいいかもしれない)

(生かしたいなら私が考えないといけない。
 ……『生かしちゃだめな理由だけ』たくさん思いついて。
 『村田さん』や、被害者の人達を納得させるなんて、
 現実的に……コスパなんて言いたくはないけど、
 私や、小石川さんだけで、とても出来る事じゃない)

            (……覚悟しておかなきゃいけない。
             ほかのみんなはきっと出来てる。
             私だけが今になって……)

作戦の行く末を見守りつつ、
小石川の弁舌はどこか頭の上を通っていく。
彼女が躊躇なく説得を続けるのは、
ある種の酷薄さなのか、冷静さなのか、
それとも何か思いついているのか?

「……」

『説得と生存はイコールではない』

説得派であるゆえに、関が恐らく最も深く気付いてしまっている。
最悪の場合――――やらなくてはならない。覚悟を、決める。決め続ける。

39夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/05/29(日) 21:38:39
>>29

「ワレワレがきたからには、もうアンシンだ!!
 オマエにだけイイカッコはさせないぜ!!」

「くらえ!!『きんきゅうシュジュチュ100れんぱつ』!!」

「うおあぁぁ――――――ッ!?!?」

勢いよく『屋敷』に乱入し、大迫力のバトルを繰り広げ、
予定通り『敗北』した。

「くそッ…………!!」

「『ソコソコつよい』とウワサのわたしをたおすとは……!!」

「おもったよりも『やる』じゃあないか……!!」

しかし、ここからは正直あんまりする事がない。
『ドクター』の能力も、この状況では使い道がないのだ。
出来るとすれば、『賑やかし』の足しになるくらいだろう。

「だけど!!ワレワレの『ココロ』はまけてないぞ!!
 いくらソッチがしんじてたって、
 『ショーコ』なんてゼッタイないんだからな!!
 かってにおもいこんでるだけじゃん!!」

「そんなんだから『ショーコちゃん』は、
 ヘソまげてかえっちゃうんだよ!!」

「ハッ!?!?イマでてきた『アレ』はまさか…………??
 いや、ありえん!!」

とりあえず煽るだけ煽って、場を盛り上げておこう。

40ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+猫『マシュメロ』:2022/05/29(日) 22:51:21
>>29 >>39

なんか電話とかでアリスちゃん達が入りたがってることを知り、
『屋敷』に入れたとかの行動が裏であった感じだ。多分。


「グワー」

「ヤ・ラ・レ・ター!」


棒読みで転がる。


「そうじゃそうじゃ!」

「証拠がないと逮捕は出来んぞ」

「スリルショックサスペンス!」


追従して適当なことを言う。


  「ウ゛ルル」


猫が中で動く小さい奴らが気になるのか、『屋敷』を外から揺らす。震度2くらい。

41『エド・サンズ』:2022/05/29(日) 22:53:23
>>37(小角)

『ナ、何ィ!?』

抑えつけられ、地に臥せながら『こっくりさん』に驚く素振りを見せる

『ソウカ・・・・お前ハ「こっくりさん」ニ選バレタ人間
 ソコニアルノハ、ドンナ「疑問」ニモ正確ニ答エテクレル「本物のこっくりさん」!!』

『チ、畜生・・・・コイツハ「不味い」ゼ・・・・
 サッキハ勢イデアンナ事ヲ言ッチマッタガ、
 実ノ所「あきは」ガ本当ニ「夏」ヲ憎ンデルカ確証ハ・・・・・ナイ!』

『ソコニアル「本物のこっくりさん」ニ「真実」ヲ暴カレチマッタラ、後ガナイゼ・・・』

そこまでを言ったところで、じたばたと暴れはじめる

『ヤ、ヤメロォォ――――――ッ!!
 ソレ以上、「こっくりさん」ヲ動カスナァ―――――ッ!!
「真実」ヲ明ラカニスルンジャアネェ―――――ッ!!』

42『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/29(日) 23:16:39
『民家外』―――

『村田』(>>31)と『小林』(>>36)の『会話』は続く。
これ以上、どちらも譲れないのであれば、
後は『一触即発』といったところか―――

『ガス』がどこまで行っているかは、最終的には『感知不能』ではある。
頃合いをみて『爆破』する事でその『被害』をもって判断する事は出来るが―――

 ………

『民家内』―――

スマホ画面の中の『エド・サンズ』は『敗北宣言』を行う(>>30)。
彼の仲間のようにふるまう『夢見ヶ崎』たちもまた適当にやられる演技を行った(>>39
『百目鬼』や『天雨』たちは逆に『エド・サンズ』と戦う『敵』役としての演技を全うする(>>33>>35

それを眺める『サマー・フォーエヴァー』。
傍らの『小石川』が『夏が大好きなものが集っている』という解説をいれると
心なしか、嬉しそうに見える。

その上で、『小石川』は『サマー・フォーエヴァー』に問いかける。
『エド・サンズが夏を楽しまないのはなぜか?』(>>34

『う〜ん、 この「サンズ」はなつをたのしみつづける そしつがなかったんじゃあないかな』
『なつをたのしみつづければ』
『あきはといっしょに なつのふうぶつしになったはずだし』

『サマー・フォーエヴァー』は『エド・サンズ』が『夏の風物詩』に
なれなかった事をもって、『夏を楽しみ続ける素質がなかった』と見なしたらしい。
ただ、『本体とスタンド』両方が能力対象になる、というのはレアケースなのだろう、
今までの知見にない『エド・サンズ』に対する答えには歯切れの悪いものを感じる。

そうこうするうちに『敗北』した『エド・サンズ』の前に勝ち誇る”リーダー”の『小角(>>37)』。
彼女の『こっくりさん』という言葉に興味津々といった様子の『サマー・フォーエヴァー』。
『こっくりさん』自体はオカルトとして『明治時代』から日本に存在する。
『サマー・フォーエヴァ―』がいつ生まれたかは定かではないが、その存在は十分に知っているようだ。

『こっくりさんで問いかける事』―――
『百目鬼』や『天雨』が考えているように、
『サマー・フォーエヴァーしか知らないような事』を挟むことで
信ぴょう性を高めるのは大いにアリだろう。
ただ、『何を訊くか?』
単純に一質問で完結できるものは手軽ではあるが、
『1/2』で当てられるのでは『運』と見なされる恐れがある。
『複数の質問でひとつだけ【はい】になるような問い』にするか、
あるいは、単一の質問でも数多く訊くことで、
全問正答の『確率』を下げ、信憑性を上げていくか―――

ただ、今の時点で悠長に相談などすればそれ自体が
『サマー・フォーエヴァー』の不審に繋がるだろう。
『直観的に思いついたものが提案し、それを採用していく』形がベストか。
『質問』のチョイスには勇気が要るかもしれないが、
誰かがその『勇気』を出し、速やかな『質問』を提案するのが良いのかもしれない。

                               ………

『関』は始まった『作戦』をスマホ越しで確認していく(>>38)。
『サマー・フォーエヴァー』の『生存』―――
本来ならば、考えなくても良い事なのかもしれないし、
『関』が背負う必要ない『重荷』なのかもしれないが―――

作戦は、『真実を導き出す』という『こっくりさん』と称するスタンドで、
何かを質問するという流れとなっている。直球で何か訊くよりも、
『サマー・フォーエヴァー』が『こっくりさん』をより信じられるような、
『サマー・フォーエヴァー自身』に関する質問を挟んだ方がいいのかもしれない。

43『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/05/29(日) 23:20:51
>>40-41(ナイ&エド・サンズ)
ナイも『エド・サンズ』も頑張っている。もちろん猫もだ。

44村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/05/30(月) 03:37:46
>>42

 「そこまで解ってんなら、てめえがすべきことはおれにケンカ売ることじゃあねえ。
 さっさと『夏の魔物』にトドメを刺せばいい。そうすりゃ全員無駄に怪我せず帰れるんだからな。」

 「『リュウカ』の時もそうだ。てめえには『覚悟』がねえ。
 力の問題じゃあねえ。てめえは『拾う覚悟』も、『捨てる覚悟』も』足りてねえ。
 有無を言わさずおれを止めることも、『夏の魔物』を消すこともできねえ。
 クチばかり達者で、やることなすこと中途半端な『腰抜け』だ。」

冷淡な瞳で臨戦態勢をとる小林を見つめる。
棒を構えたままズカズカと玄関に向かって歩き、玄関へ・・・『民家内』へ入っていく。
目的地は『最奥』。『夏の魔物』の元。

 「いいぜ。てめえの『自分可愛さ』に免じて『譲ってやる』よ。爆破はヤメだ。」

 「いますぐ『夏の魔物』を消す。。
 てめえができねえなら、おれがやってやる。」

45『エド・サンズ』:2022/05/30(月) 21:28:00
>>42

『ハッ!!』

突然何かに気が付いたような演技で大きな声を出す

『ソ、ソウダゼ! イクラお前ガ「こっくりさん」ヲ使エルカラトイッテ、
 ソノ「こっくりさん」ガ本当ニ真実ヲ言ウカナンテ、保証ハナイジャネエカ!』

『ハハハハ・・・・安心シタゼ・・・・』

ちらっとスマホのカメラを確認する
そして、十分な『間』、十分な画角が取れた所で次の言葉を放つ

『モシモ、お前ガ本当ノ「こっくりさん」ヲ使エルナラヨォォ!
「次の質問」ニ答エラレルモノカヨォォォ!?』

『マズ第一問、「俺とあきはが『夏の魔物』に憑りつかれた後、最初に楽しんだ事は『かき氷』である?」』
『次ニ第二問、「俺とあきはが『夏の魔物』に憑りつかれた後、二番目に楽しんだ事は『扇風機遊び』である?」』
『次ニ第三問、「俺とあきはが『夏の魔物』に憑りつかれた後、三番目に楽しんだ事は『ホラー映画鑑賞』である?」』

『ハハハハーッ! コレハ「あきは」ガ誰モイナイ所デ一人デ遊ンデタ時ノ事ダカラヨォ!
 誰モ答エル事ノ出来ナイ質問ダゼ――――ッ!!』

『当てずっぽうジャア3問連続デ正解スル事ナンテマズ無理ダ!
 コノ質問デ、お前らノ化けの皮ヲ剥ガシテヤルゼ―――――ッ!!』

『夏の魔物』に憑りつかれた後の出来事・・・・それは『氷山 あきは』が一人で遊んでいた時の事だ(場スレに出る前)
この質問の答えを知っている者は僅かに『3人』!!
当人である『氷山 あきは』、そのスタンドである『エド・サンズ』・・・・そして

物陰から観察し・・・・日記をつけていた者・・・・・『夏の魔物』
その『3人』だけが! この質問の正否を知っている!!

ならば、この質問の答えを正確に答える事が出来れば
それは『夏の魔物』にとっても『こっくりさん』を信じるに足る出来事だろう
(ちなみに、上の質問の答えはそれぞれ『YES』『YES』『NO』である)

46小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/05/31(火) 21:58:58
>>42
>>44

私は村田さんと喧嘩をしに来たつもりではないし、まず『主旨』が異なる。

この場で私が求める事は、村田さんが全員を排除する方向を撤回してくれる事だ。
 それは、今の彼の発言で一先ずは実った……考えが変わらなければだが。

「私の事はいいんですよ。ただ……いえ、言い訳にしかならないですし
村田さんが、そう考えを変わってくださるなら。
……有難うございます」

(今すぐ……か)

「小石川さん達と直接、矛を交えると?
作戦が成功か失敗かを見届けてからでも遅くないですか。
 もう直ぐ、皆さんの説得の結果もわかるでしょうし」

後に続きつつ歩き、話しかける。

私は今も彼が夏の魔物を倒すための同行者であると認識してる。
 目的を踏まえれば、実際、村田さんの行動は一貫しており
小石川さんや他の対処の方が歪だと客観的に見れば、そうなのだろう。

少なくとも夏の魔物を今すぐ消し去れば。今まで変化してたもの達は
解除される確率は高くい。朝顔になった蓮谷 瀬央さんや、それ以外の
特定出来ない犠牲に関しては不明だが……。

時間を考えれば、村田さんの告げた『タイムリミット』が過ぎる頃合いだ。
今から歩いて戻る時間も考え、あちらに戻るタイミングには
夏の魔物に対する小石川さん達の説得も終了してると思うが……。

47小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2022/05/31(火) 22:26:21
>>42(GM)
>>45(エド・サンズ)

「――――――ふふん、答えられるとも」

断言する。

「わたしは探偵のたまごだ。
 本当なら推理でそれらの問いを解き明かし、
 きみの鼻だって明かしてやるべきだろうが」

『探偵』へのあこがれとは真逆の、
呪われた『全知の太陽』――――

「なんせ、今は『こっくりさん』がいるのだ。
 『完全正解』してみせようじゃあないか!!」

『イル・ソン・パティ』は、『最強』だから。
小角は己のスタンドを既に理解している。

「さあ――――
 『こっくりさん』、『こっくりさん』」

            (ええと、続きは……)

「ど、どうぞおいでください―――――――!」

当然本来こんな呪文詠唱は必要ではない。
だが、やっておいたほうがいいのだろう。

「……さあ、みんな、こっくりさんに聞いてみようじゃあないか」

そして――――『3つの問い』への、答えを導き出し、突き付ける。

48関 寿々芽『ペイデイ』:2022/05/31(火) 22:56:39
>>42(GM)

「……………」

作戦状況を見ている――――だけ。

『魔物との対話』も、今はすべきでないだろう。
最低限『解除もいいかも』と思わせるために、
今は魔物に状況を見せておきたい。
関が横から口を挟む余地も、あまりない。

「……」

(……もどかしい。
 何も出来ないのは……仕方ないけれど、
 ここじゃない所でなら、何か、出来ないかしら)

     (ここじゃない……そういえば、小林さんは?)

そういえば――――どうなったのだろう?
あのあと戻って来る気配がない。気が早いだろうか?
流石に、村田には既に接触していると思うのだが。

   見ていても関に干渉手段はない。
   考えておくべきことはあるにせよ、
   いや、だからこそ、落ち着かない心地だ。

「あのう……じっと見ててもしようがないですし、
 ちょっとだけ、向こうの様子を見てきますねえ」

じっとしていられない、が正しい本音でもあった。
座って、自分だけの思索に溺れているより、
立ち上がって何か行動している方が、
思考や気持ちの整理もつけやすくなる気もした。

「きっとすぐ……戻ってきますので〜」

『夏の魔物』に一声かけて、『外』の方を見に行く。
手には『ペイデイ』を発現し、ペンも持っておこう。

>    私も……村田さんを『止めます』よう。

最悪の場合、『言った事』に『責任を持つ』ことになるからだ。

49空井イエリ『ソラリス』:2022/05/31(火) 23:10:36
>>42(GM)
>>45(エド・サンズ)
>>47(小角)

膝をついた状態で、二者のやり取りを見遣る。

「はは、おいおい、よしておけよ『サンズさん』。
 まあ、こんなのは杞憂だろうけどさ?
 相手が本物のこっくりさんなら、
 そんな質問は簡単に解かれて――――」

当然全部演技なのだが、
イエリはそもそも演技ぶった喋りをする。

「――――やばいぜ。 
 あの子が唱えたのは『本当のこっくりさんの呪文』だ」

          「大学で……読んだ本に書いていた」
 
「ただ使えるだけじゃねー。マジに従えているんだ。
 どうする、本当に解かれてしまうかもしれないぞ……!」

これも、『前振り』だ。
『エド・サンズ』の熱情だけではなく、
冷静ぶったやつが焦り始める事でよりリアリティを上げる。

魔物からすればイエリは『討伐者』の一人でもある。
それが焦りを見せている事にも、意味があるかもしれない。

50『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/01(水) 02:52:20
『民家外』―――

『小林』(>>44)の言葉に、『村田』(>>46)は再度、『民家内』へと戻っていく。
目的は、『夏の魔物』の直接の討伐―――
『小林』としても『他者』を巻き込まない形であれば、
『村田』の行動を積極的に止めるつもりはない。
そもそも、『村田』の行おうとしている事は、
当初の『一行』の目的なのだから―――

元来た『民家』を戻っていく『村田』と『小林』。
『プロパンガス』を充満させている事が
なんらかの『トラブル』にならないといいが………
あるいはそれも『村田』の『作戦』のひとつなのかもしれない。

  ………

『民家内』―――『祭りのあと会場』。

『エド・サンズ』の提示する『三つの質問』(>>45)。
あくまで『エド・サンズが確認したい』という形をとっているため、
自然な導入となっている―――

それを受けて、『小角』と他二名が『三つの質問』を『イル・ソン・パティ』に投げかける。
『イエリ』が大げさに驚く事でその信ぴょう性に拍車をかけていく(>>49)。

―――『はい』。 ―――『はい』。  ―――『いいえ』。

当然、導き出されるは、『正答』。
『サマー・フォーエヴァー』は『絵日記』を見返して、
それが『正しい』事を確認し、驚いているようだ。
これで『こっくりさん』の信ぴょう性は増した―――

このタイミングで『サマー・フォーエヴァー』自身の生い立ちなど、
本当に『サマー・フォーエヴァー』自身しか知らない事をきいて、
更なる『信ぴょう性UP』&『情報収集』を目指してもいい。
ただ、時間は限られている。
とりあえず、もう『本題の質問』に入ってしまっても良いだろう。


 ………

『関』は『村田』や『小林』の様子が気になり、『出口』の方に進んでいく(>>48)。

51『エド・サンズ』:2022/06/01(水) 22:30:47
>>47(小角)
>>49(イエリ)
>>50(GM)

『ゴ、ゴクリ・・・・ナンテコッタ・・・・全テ当タッテヤガル・・・・』

『ウ、ウワアアアアア!終ワリダァァァァ!
 俺達ノ目の前ニアルノハ「本物のこっくりさん」ナンダアアアア!』

これだけやっておけば、『こっくりさん』の信ぴょう性については
十分過ぎるくらいにプレゼンテーション出来ただろう
きっと画面の向こうの『夏の魔物』も満足しているはずだ

『「俺の本体の氷山あきはは本当はこのまま『夏の風物詩』でいたいかどうか?」・・・・
 その答えが・・・・・白日の下に晒されちまうーーーーッ!!』

お膳立ては出来た
あとは『夏の魔物』にその答えを突き付けてやるだけだ
『こっくりさん』を持つ小角にアイコンタクトを送り、決定的な質問を促す

52小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/02(木) 05:46:16
>>50(GM)
>>(全体)

幻の世界――『紅鏡町』を思い出す。
『スーサイド・ライフ』も『ビー・ハート』も役に立たない。
この状況で使えるのは『言葉』と『行動』のみ。

  「――これは……!」

ビデオ通話の画面を見つめ、固唾を呑んで目を見開く。

  「どうやら……『本物』のようです」

  「彼女が従えているのは――『本物のこっくりさん』です……」

ここまでやれば『こっくりさんの正当性』は十分にアピール出来ただろう。
『本題』に入っても問題ないはず。
小角に『証拠』を見せつけてもらおう。

   ――私は……。

作戦を進めながらも、考え続けていた。
『この後の事』について。
『エド・サンズ』が先んじて動いたため、そちらを優先する事になったが、頭の中では思考を止めていなかった。

   ――『私の責任』を果たさなければ……。

滅ぼさずに解決する。
天雨の言葉通り、『それ自体に無理がある』と言わざるを得ない。
自分でも分かっている。
だが、そのために全力を尽くす事を選んだ。
結果的に、『自分以外』も、それに巻き込んでいる。

もちろん各々が自分自身の意思によって行動しているのは理解している。
ただ、最初に言い出したのは自分だ。
それがなければ、今頃は芦田の車に乗り込んで、とっくに『民家』から去っていただろう。
心に残るものはあれど、この事件は『過去の一部』となり、『いつも通りの生活』に戻れていたはず。
ここまで引き伸ばした直接の原因は、他でもない『自分自身』。

だから、『全力を尽くす責任』がある。
考え続ける責任がある。
知恵を回し続ける責任がある。
この事件における責任とは、一人で気負うものではない。
だが、『背負わなければならないもの』もある。

           スッ

この作戦を始める前に、『笑美のスマートフォン』を借りていた。
それを使って、連絡先を知る全員にメッセージを送る。
まず重要なのは『こっくりさん』を信じさせる事。
その部分をクリア出来たとしても『そこで終わり』ではない。
『これまでのやり方が間違っていた』として、『ではどうすればいいのか』を、
『サマー・フォーエヴァー』に提示する必要があるだろう。

53小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/02(木) 05:47:29
>>52

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

目的は『サマー・フォーエヴァー』との共存。
これを達成するためには、『サマー・フォーエヴァー』に夏を楽しむ人々を観察させつつ、
『風物詩』には変えさせない事が必要になると考える。
『第一の段階』として想定しているのは、『風物詩』でいるよりも人間のままでいた方が、
もっと夏を楽しめるという事を納得させる事だ。

『風物詩になれば永遠に楽しい』と言うが、果たして確証があっての言葉なのかどうか。
聞いた話では、『エド・サンズ』は最初から自立型ではなかったらしい。
本体が物言わぬ『物体』と化したから、今の状態に至ったのだ。
本来『風物詩』というのは『物』であり、意識を持たない『植物状態』のはず。
ここに来るまでの過程で妨害してきた『風物詩』もあったが、それは一部に過ぎない。
ほとんどの被害者達は、ただそこにポツンと置かれているだけの状態だった。
もし思考も感情も存在しないのなら、『楽しい』という以前の問題になるだろう。

この仮説が成り立つなら、『風物詩』になる事は、楽しいという思いを逆に喪失し、
むしろ『夏を楽しめない』という推論が導き出せる。
夏が楽しいというのは、人間でなければ駄目だ。
『鳥』や『昆虫』もいたが、その体で味わえる夏は限られてしまう。

だから、『風物詩になるより人間のままでいた方が、もっと夏を楽しめるか?』を尋ねるのだ。
この質問の答えで『イエス』が得られたなら、説得の足がかりが手に入る。
『サマー・フォーエヴァー』は『夏を楽しんで欲しい』と思っている。
人々を『風物詩』に変えるのは、手段であって目的ではないはず。
より良い手段を提示すれば、考えを変えてくれるかもしれない。

そこをクリアすれば、『第二の段階』に移れる。
町の住人全員が『サマー・フォーエヴァー』の味方になればいい。
詳しく言うと、説得に関わった者全員が、これから夏が訪れる度に夏を楽しみ、
その楽しさを町全体に広めていく事を誓うのだ。
単純に夏を広めるというだけなら、
『サマー・フォーエヴァー』が一人で広めるよりも明らかに効率がいい。
真夏に『クリスマス』を広められたのだ。
季節に反していない分、夏に夏を広める事は、何ら難しい事ではないはず。
その誓いが本当であるかどうか、また実現可能かどうかは、『イル・ソン・パティ』で証明できる。

そして、『サマー・フォーエヴァー』には、その様子を『観察』してもらう。
『星見町が夏を楽しむ様子』を。
これが自分から出せる『最大限の案』だ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

状況を見守りながら上記の内容を全員に伝え、各自からの意見を募る。
一人で決めていい事ではないので、なるべく多くの知見が欲しい。
最良の結論を導き出すためには、それが不可欠。

54『エド・サンズ』:2022/06/02(木) 07:39:28
>>53
情報を伝えるのは『イル・ソン・パティ』組も含めた全員という事でよろしいですか?

55小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/03(金) 00:32:45
>>54

その通りの意図です。
言葉足らずで申し訳ありません。

56『エド・サンズ』:2022/06/03(金) 01:16:40
>>55

了解しました。ありがとうございます

>>52-53

『夏の魔物』を欺くためのヒーローショーの如き寸劇の最中、
その『メッセージ』は静かに・・・・しかし、速やかに関係者各位に浸透していった


『ソウカヨ・・・・・』

『エド・サンズ』は静かに嘆息する
彼がこの寸劇に力を貸していた理由・・・それは『小林』の語る『不安』の解消と
戦友として信頼していた『鉄』への義理を通していたからだ

断じて・・・・『夏の魔物』の生存を願っているわけではなく
決して・・・・『小石川文子』を真に信用したわけでもない

『(小石川治生トカ言ッタナ・・・・
  会ッタ事モネエガ、ソイツハ随分ト見る目ガナイ男ダッタヨウダゼ)』

彼女から預かった『男の名』に心の中で悪態をつく
『裏切り』に対する落とし前としては不十分だが、それ以上の事をやっている暇は今はない

もはや『寸劇』は終わりだ
『夏の魔物』が見つめる画面の奥で、
『エド・サンズ』は『お茶目な敵役』から『無慈悲な夏の敵』へと様相を変える

『「鉄」・・・・聞イテルカ? 今スグ「夏の魔物」ヲ斬レ』

『「小石川」ジャア、モウ駄目ダ・・・・・』

例えば、ここで彼女の言う通りに全ての『説得』が成功したとしよう
『夏の魔物』が『風物詩』に変えた人々を全て元に戻し、星見町の住人は毎年夏に『魔物』を楽しませ続ける・・・・
そうする事で、『夏の魔物』は悪さをする事を止める・・・・・


―――――『いつまで』だ?
いつまでそんな状況を続ける事が出来る?
『夏の魔物』は何も改心せず、恐るべき能力も持ったまま、ただの温情で平和な状況が続くだと?
『夏の魔物』の気分が変われば・・・または、『住人』達が『夏』を楽しむ事を止めたなら・・・・
そんな状況はすぐに覆るし、そうなればまた『魔物』による『風物詩化』が再開するというのに!?

そして、もう一つ
『エド・サンズ』にとっては許せない事がある・・・・それは!

『「夏の魔物」ニ何ノ落とし前モツケテネエジャネエカ・・・・!!』

『彼』には!『エド・サンズ』には!
『夏の魔物』を許す事が出来ない最大の理由がある!

それは『既に彼の本体』が『魔物』の手にかかり、消滅の危機に晒されているという事だ!
『夏の魔物』が何の罰も受ける事もなく、またいつか悪事を働くかもしれない状況を野放しにする・・・・
『夏の魔物』に対して『個人的な恨み』を抱えた『エド・サンズ』に対しての最大の侮辱である!

『斬レヨ!「鉄」―――――ッ!!』

再び、限りない怨嗟を込めて『向こう側』にいる『鉄』に叫びを上げる

57関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/03(金) 04:51:48
>>52-53(小石川)
>>50(GM)

                 ――――ザッ

足を止め、小石川からのメッセージに目を通す。

「…………っ」

――――――――――――――――――――

小石川さんへ。

魔物を仮に説得しても誰も納得しません。
私にも、皆を納得させる方法が思いつきません。
無理です。サマー・フォーエヴァーさんが
自分で何も悪いと思ってないんだから
どうやっても、生きている限り、またやるかもって
皆さんは怖い思いをすることになってしまいます。

説得は出来ても、生かすのは

――――――――――――――――――――

文章を打ちながら、また、居ても立っても居られず歩きはじめる。

                  「……ふぅッ」

――――――――――――――――――――

悪い子でも生きていてほしい。
でも、悪い子を悪い子のままで生かしておくために
いい人たちが平和に生きられないのは、おかしいです。

――――――――――――――――――――

  「ふぅー……ッ」

                  タッ タッ タ ・・・

足が、速くなり、そして、またそこで止まってしまった。伝えねば。

――――――――――――――――――――

納得させられないなら、私達がとる責任は
最後まで魔物の味方をする事じゃないと思います。

小石川さんが出来ないなら、私がやります。

――――――――――――――――――――

何を? ……魔物を殺さない理由はないと分かってしまった。
関自身には、ついぞそれを『かわいそう』以外に思いつかず、
それも、魔物との対話の中で『でも、どうしようもない』に色を変えていった。

そして――――『小石川案』でも生存は極めて難しい。
自分が村田を止める事に最早合理的理由は存在しないと言っていい。

       ・・・心すら理解しつつある。関寿々芽の献身は、道理の中にある。

58空井イエリ『ソラリス』:2022/06/03(金) 05:04:04
>>52(GM)
>>53(小石川)
>>56(エド・サンズ)

イエリ自身は小石川の連絡先を知らないが、この距離だ。
『エド・サンズ』が知る事になれば、自動的に知るだろう。

「は、はは。おいおい。そいつは――――どこまでマジなんだろうな?
 いや、まずは一言でいうべきだな。時間もねーんだ。
 大して深く事態も知らねーおれが、おまえさんのお求め通り意見を言うぜ」

鈴を転がすような声で、しかしはっきりと、ゆっくりと所感を述べる。
『メッセージで小石川にだけこっそり伝える』ような気づかいはしない。
自分は『夏を終わらせる側』――――という『役』だから、でもある。
もはや、『演劇』は幕を閉じようとしている、とはいえ。

   「――――――――おれは。『反対』だ。
    『エド・サンズ』……おまえさんが正しい。
    つけさせたい落とし前とかは、おれにはないけどさ。
    終着駅が『地獄』なら……名も無い駅ででも降りるべきだ」

魔物は――――何人の『未来』を奪った?
被害者は元に戻れば元通り暮らせる、という話では当然、無いだろう。
それでも最終的に『討滅』する前提だから、手を貸していた。
理由は『エド・サンズ』と同じだ。それがケジメで、後顧の憂いを断つ。

「説得して、どんなに悪かったかを、分かってもらってから倒す。
 手を下す皆さんの夢見を良くしたいって話なら、分かるぜ。超いい事だよ」

空井イエリもまた、その経緯からして『ひとでなし』な存在だが、
こいつの被害規模はいつぞやの『サキュバス』どもと同等かそれ以上だ。

「そうじゃなきゃ、だ」

            ――――それでもイエリが背負うだけなら、まだいい。

「魔物がさ。生きたくて、死にたくなくって、どうしようもなくって、
 一番頑張って、生きるために、生きる以外全部譲歩をするって話ならさ。
 その補助を……おまえさんは好きでやるんだから、それでいいだろうし、 
 後はまあ……おれみたいなのに頼んでくれる、ってコトなら、それも分かる」

               「分からない事があるんだ」

「『夏を楽しむ魔物』を――――どこに、『全員』で背負う義理がある?」

だが小石川の計画は『町全体で魔物のために生き、魔物を生かす』事だ。
この件を知る人間が、未来永劫、魔物の機嫌を取って生きられるのか?

「夏のクリスマスとはわけが違う。目標がに説得力が無い以上、協力者は減る。
 『仮に失敗したら、またみんなで魔物を止めればいい』なんて、言わないよな。
 おまえさんだって……ここまで追い詰めるのに、死ぬほど苦労してくれた人なんだろ。
 それを繰り返せるのか? ……いや、おまえさんは出来るのかもしれない。おれは無理だ」

      「友達が。友達の友達も。殺し合ってさ。
        マジに死にかけたんだよ。ま、そんなのは例外かもな?」

自分や、周りの人間が、犠牲になる地雷がどこにあるか、怯えながら。
気が変われば危険を為し、町の総力でないと追い込めない存在と共に生き続ける……『なぜ』?

              「どっちにしろ、なんだよ」

「なんで魔物を倒す為じゃなく、生かす為に皆に背負わせなきゃならない。
 …………おまえさんの言ってる事は隣人との共存じゃあないぜ。
 ややこしい比喩ってやつを抜きで、『魔物(モンスター)』を町に『寄生』させる事だ」

そんな季節を。
          『終わらない苦しみの夏』を。
                         ―――――好きになれるか?


「なあ。『ソラリス』。……画面越しに出来るのは、『騙す』くらいだ。
 なあ。小石川さん。ひとでなしの命は。そうじゃない皆より、ずっと……軽いんだ。そうだろ?」

どうして。『ひとでなし』のために、未来ある人が。……そんなものを背負わなきゃならない?  

「――――おれもそこにいればよかった。こいつは、特大の負け惜しみで、おれの懺悔だ。後は、頼む」

59村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/03(金) 05:32:20
>>50

ズ ダダッ !

『ヒマワリ棒』を腰の穴に固定して佩き、『目的地』に向かって走り始める。

ガッ!
           ズギュ――――――ゥ !

 ガッ!  ズギュゥ――――――ッ !

『ガソリン棒』を地面に突き立て『伸張』。
船を漕ぐかのように、『伸張』の勢いで身体を押しやる。これを繰り返して『疾る』。スB
棒が元に戻るための時間が必要なため、常にそのスピードで移動できるわけではないが、ただ走るよりは数段早いだろう。

最早一刻の猶予もない。道中何があろうとも、無視して駆け抜ける。

60小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/03(金) 05:49:28
>>56(エド・サンズ)

『エド・サンズの思い』が、心に強く圧し掛かる。
果てしなく痛烈で、どこまでも痛切。
『被害者自身の言葉』は、この場において何よりも『重い』。
その言葉の前では、『部外者』である自分の考えなど、
どれほどの意味があるだろう?
もしも救える可能性があるなら、救いたかった。
だが、この瞬間、『エド・サンズの言葉』が、
自分の中で『覆せない結論』となった事を感じる。

  「――……」

同時に、奇妙な『感謝』を覚えた。
彼のお陰で、本当の意味で『心の整理』が出来た。
『エド・サンズの言葉』が背中を押してくれたのだ。

  『どちらか』を選ばなければならないなら――――

          『私』は――――

               『彼の気持ち』を『尊重』する。

   ――治生さん……。

   ――私は……『責任』を果たします。

>>58(イエリ)

耳に届いた言葉は、全てが『事実』だった。
何ら疑う余地がない『簡単な事実』。
それを否定する意思は、自分にはなかった。

       『方法はない』。

何も答えなかった。
『無言の同意』。
ただ、それだけをイエリに返す。

>>(薬師丸)

  [『幸運』を]

『薬師丸』にメッセージを送り、『合図』を出す。
望むのは『ここで終わらない事』。
『本題』に対する、
『サマー・フォーエヴァーの言葉』を心に刻むまでは、
『ここで終わり』には出来ない。

>>鉄

鉄にメッセージを送る。
『殺傷力』は『シヴァルリー』に奪われたまま。
今の自分を御する事は簡単だろう。

  [どうか、私に『結果』を確認させて下さい。
  [『それ』を確かめるまでは終わらせられません。
   その前に終わってしまっては、
   ここまで来た『意味』がなくなってしまいます]

『指輪のない両手』を一瞥する。

  [私は絶対に『裏切りません』]

立てた『証』は反故にしない。
だから――『やらなければならない』。
他でもない『自分自身の手』で。

>>57(関)

無言のまま、返ってきた内容に目を通す。
その文面は、心の何処かで予想していたものだった。
だからこそ、驚きは感じなかった。

  [ごめんなさい]

小石川文子は、この町に生きる『人間』だ。

  [ありがとうございます]

救わなければならないのは、
本当の意味で助けなければならないのは、
『サマー・フォーエヴァー』ではない。

  [私は『出来ます』]

そのために、『やるべき事』をやる。

61薬師丸 幸『レディ・リン』:2022/06/03(金) 06:05:28
>>50(GM)
>>52-53(小石川)
>>56(エド・サンズ)
>>58(イエリ)

「小角ちゃん、あんたは一応下がっといて。天雨さんもね」

変わらず状況を静観しておく。
『エド・サンズ』の怒り心頭具合は妥当だが、相当だ。
自分や百目鬼はともかく、天雨、小角を襲う可能性も0ではない。
彼の性格を――――と期待するほど知った存在でもない。

また、『メッセージ』を確認し、返信を書く。

(相談してる時間も無い気はするけど、まあ……ね)

                    「…………」

――――――――――――――――――――――――

個人の意見として言わせてもらうと
生かすのはナシ。共存とか無理でしょ
どう考えたってそいつを生かすメリットが無いじゃん
襲わないからって町中でクマを放し飼いにしないでしょ?
あんたは嫌だろうけど消すしかないと思うよ

私も自分の家族が被害者になったりとか、
家族を遺して私が消えるような裏目は残したくない

どーしても生かすなら私には止められやしないし
そうなったらアフターケアは付き合うしかないけどね
ま、なんにしてもお仕事で貰ってる分は働くから

―――――――――――――――――――――――――

            フゥ ――― ・・・

「それで? 私達はどーするのさ。
 私は最後まで、どーなるにしてもやる事はやるけど。
 ま、こうなっちゃ、とても説得がどうこうなんて状況でもなさそうだけどね」

猛る『エド・サンズ』を鎮圧しろというならやってもいい。
『村田』の襲撃を鈴で止めろと言うなら、それもやる。
魔物を生かす事には賛同しないが、邪魔をする方法は無い。

ひとまず――小石川の『相談』と『エド・サンズ』の怒りで乱れた場の把握に努めたい。

62小角 宝梦『イル・ソン・パティ』:2022/06/03(金) 06:23:27
>>50(GM)
>>52-53(小石川)
>>56(エド・サンズ)
>>61(薬師丸)

「あ……ああ。そうしておく。……………」

小石川は『相談』を再び行い、
『エド・サンズ』がそれに激高し――――
薬師丸に言われるがまま数歩ほど下がる。

      (魔物は……倒すのが当然と思っていた。
       説得をしたって、その後に倒すんだと。
       小石川さんは……魔物すら、生かそうとしていた。
       たぶん、それはむりだ。すべきじゃないんだ。
       でも……そう思う事自体は、悪い事じゃあないとも思う)

先ほどとは違う。『エド・サンズ』を怖いとは思わない。
それだけ、小石川の相談は『難しすぎる』し、
『エド・サンズ』の怒りは、『恐怖』ではなく、『納得』を与える。

「――――……これだけは聞いておく。
 『エド・サンズ』君、そっちのお二人も邪魔はしないでくれ」

                 イル・ソン・パティ
         「応えてくれ『こっくりさん』」


                     ス ――――

『自分だけ』でも真実を追い求める事は出来る。
『エド・サンズ』は『薬師丸』が足止めするなら、
この一回を邪魔建てをする事は不可能と言っていい。

だから、本当に必要な質問を終える。


「『氷山あきはさんは、本当はこのまま『夏の風物詩』でいたい?』」


例え今すぐ切り捨てられるのだとしても。

『答え』は出しておく。
それが魔物を苦しめるとしても、納得させるとしても――問いは投げかけた。

63小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/03(金) 06:40:58
>>(全体)

  [私を叱って下さった事に、
   止めて下さった事に感謝します]

  [許されるなら、『彼の最後の言葉』を、
   それを私に聞かせて下さい]

  [ただそれだけを、それだけが、『私の望み』です]

背中に回した右手に『ビー・ハート』を発現する。
『殺傷力』は奪われているが、『能力』は変わらない。
『首』を刎ねれば――『苦しみ』は与えない。

>>62(小角)

  「――『紅鏡町』は消えました……」

通話を通して、『小角』と『天雨』に語り掛ける。
『紅鏡町』は消えた。
『あってはならなかったから』。
そうするようにしたのは、小石川自身だった。
だから――。

  「私が……『そうさせたのです』……」

     だからこそ、『迷い』はない。

  「それが『本当の事』であるなら……」

  「――『受け入れなければいけません』」

  「『氷山あきはさんを含めて、
   今まで風物詩に変えられた人達は、
   本心から永遠の夏を望んでいたか』」

  「もし答えられるのなら……答えてみて下さい」

『小角の出した問い』の代わりに、この質問に答えてもらう。

64『エド・サンズ』:2022/06/03(金) 06:51:43
>>62

激昂こそしているものの、今の彼に『イル・ソン・パティ』を止めるつもりはない
事態はその程度では止められないところまで来ているからだ

そして、『イル・ソン・パテイ』がその質問をするのなら、『氷山あきは』の答えは決まっている

ーーーー『NO』だ

>>63

『俺ハ・・・・アンタヲ叱ッテルワケデモ止メテルワケデモネエ
 ナンデモカンデモ自分ノ都合ノ良イヨウニ解釈スルノハ止メロ』

『俺ハアンタヲ切り捨てタイダケダ・・・・子供ミタイナチャチナ正義感ヲ振リカザスお前ヲ』

65百目鬼小百合『ライトパス』:2022/06/03(金) 07:57:23
>>50(GM)
>>62(小角)
>>64(エド・サンズ)

百目鬼小百合の心情としては、
『エド・サンズ』に味方したいと思っている。
だが、彼の言葉通り、ここで今すぐ斬り捨てるのは、
後々まで続く『根深い遺恨』が残りかねない。
『人の業』という代物は厄介で、一度ついてしまったら、
簡単には取り除けないものだ。
そして、それに苛まれるのは『エド・サンズ』だけではない。
彼の本体である『氷山あきは』かもしれないのだ。

(『人心』ってのは、とにかく複雑怪奇なもんさ)

    フゥゥゥゥ――――――………………

 アンタ
(『魔物』には一生かかっても分からないだろうけどねぇ)

胸中で己の思考を吐露し、ため息をつくように、
細く長い煙を吐き出す。

「連中は『あんな事』を言ってるけどねえ、
 リーダーの『こっくりさん』は『絶対』さ。
 さっきので分かったろ?
 だから、『次の答え』も『絶対』だ」

「分からず屋に『答え』を拝ませてやってくれるかい」

          「――――『リーダー』」

少なくとも『予定されたところ』まではやる。
自分は、そう決めていた。
それに従う。

66薬師丸 幸『レディ・リン』:2022/06/03(金) 17:41:58
>>60(小石川)
>>50(GM)

「あ――――あー。『合図』だ」

「悪いけど、やる事が出来た。
 百目鬼さんだっけ、後は任せるよ。
 仲間同士で傷付け合う理由はないからね」

            タッ

この場を抜けだす。
『エド・サンズ』に阻止される可能性はあるが、
そこは『百目鬼』に任せる。

そして、元の場所、ツリー前に戻って来る。

「――――そういうわけだから。
 『共存』とかいうのは一旦置いといて」

        「『説得』には意味がある。
         無理矢理中断はさせない」

『説得』そのものは理解できるし、
それをする事で気が楽になる者も多い。
少なくとも、クライアントの小石川がそうなのなら。

「皆、『鈴』を。
 あとは私の『レディ・リン』が最後まで運んであげる」

激情に駆られるままの蛮行は阻止する。

その後、『理性』によって、淡々と魔物を処理すればいい。
恐らく『エド・サンズ』が名を上げた『鉄』が、それが出来る人間だ。

67『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/03(金) 17:45:16
>>59(村田)

『村田』は、ただ駆ける。
ただ、区間ごとに巨大な『異空間』となっている『民家走破』は意外と時間がかかる。
今までの『準備』や『小林』との会話で『意外と時間を食ってしまった』感覚がある。
事が最悪の方向に進む前に戻れればいいのだが―――

そうこうしているうちに関(>>57)と出会う。
無視して進む予定ではあるが―――

>小林
『村田』が能力を駆使して進むため、徐々に距離をつけられてしまう。

68『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/03(金) 17:51:41
>>51-65(ALL)

『こっくりさんを信じさせる下地を整え、いよいよ本題の質問に入る』―――
ここまでは順調に行っていた。行っていたはずだった。
あとは『本題の質問』をするだけ………

というところで『小石川』の突然の『提案』。
『協力者たちが夏を広める事を誓う』という完全なる『協調路線』。
『サマー・フォーエヴァー』を生かす為の提案………

今まで彼を滅ぼす為に行動してきた『協力者』達にとっては、
唐突なその提案は『拒絶』せざるをえない提案だったようだ。

このタイミングでのいきなりの提案が反発されるのは当然の事―――

たとえば『サマー・フォーエヴァーしか知らない事を提示し、信ぴょう性をあげる』という名目で、
『サマー・フォーエヴァー』の背景や思想を掘り下げる質問を行い、
その存在に『情状酌量の余地はないのか』を調べてもよかっただろうし、
『アリーナ』など『力をもつもの』に裏で相談し、
『安全に彼を生かす方法』の事前模索を行ってもよかっただろう。

とにかく『サマー・フォーエヴァ―』を『生かしておくべき』
『生かしても大丈夫』といった『根拠』をもっと提示できれば―――
『小石川』が真に『説得すべき相手』は『協力者』達だったというところか。
もちろん、それでも『村田』あたりを説得するのは難しいかもしれないが、
一人でも『味方』が増えれば、上手く押し切れる『可能性』が出てきただろう。

ただ、『時間がなかった』のも一方では事実。
そんな悠長なことは出来なかった、という側面もある―――

 ………

>「『氷山あきはさんは、本当はこのまま『夏の風物詩』でいたい?』」
>「『氷山あきはさんを含めて、今まで風物詩に変えられた人達は、
>本心から永遠の夏を望んでいたか』」

              ………―――『いいえ』。

『小石川』と他の者たちの『対話』を経て、
重ねられるように奏でられた、ふたつの『質問』。
その答えはいずれも『NO』。

         『……………』

『………なんとなくだけど おねえさんたちが見せたかったのは』
『この こたえ だっていうのは分かっていたよ』
『ぼく だって ばか じゃあないからね』

『サマー・フォーエヴァー』が『小石川』に向けてそんなふうに書き殴る。

『だけどさ この こっくりさん が ほんとうだっていうのも』
『なんとなくは分かるよ ぼくだって ばか じゃあないからね』

『サマー・フォーエヴァー』が『小石川』に向けて書き連ね続ける。

『【夏がすきな人に みんなにずっと夏をたのしんでもらう】のがぼくのしめい』
『でも【ずっと】じゃあない人たちもいる ってことなんだね』
『だったら つぎから 【ずっと】をのぞむ 人たちだけに えいえんの夏をあげるよ】

最後の最後に―――『小石川』の『説得』は結実しつつあるようだ。


『ねえ おねえさん』


    『こっくりさんじゃあなくて』


                 『おねえさんにきくんだけど』


     『かいじょするなら ぼくに つぎは  あるんだよね?』


    この『絵日記』は角度的に『小石川』にしか見えていない。

69『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/03(金) 17:55:34
>小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』

                       ………

一度は『覚悟』を決めた『小石川』だが、ふと、いくつかの事実に気づく。

皆、『作戦に集中』していて、『制限時間』を気にしている余裕はなかったが、
『作戦会議』も『寸劇』も『イル・ソン・パティの質疑』も『スマホを打つ』のもそれなりに時間がかかる。
それの積み重ねにより、そろそろ30分経つのではないのでないだろうか?
つまりは、運が悪ければ、(あるいは、良ければ)、
もう少しすれば、『サマー・フォーエヴァー』が『次の夏に跳ぶ』タイミングがやってくる可能性がある。

たとえば、『サマー・フォーエヴァー』が切られた瞬間、『消滅』したとして、
それが『倒された』のか、『次の夏まで跳んだのか』は、区別はつかない。
そして、『能力解除』もまた、『消滅』によるものか、『任意解除』なのかの区別はつかない。

『サマー・フォーエヴァー』は『筆談』、『小石川』にも『スマホ』があり、
二者とも今現在フルに使っている。同様の動作で二者だけが
こっそり確認するのであれば、『密談』めいた事が可能だろう。
つまりは『サマー・フォーエヴァーを助けるための打ち合わせ』が出来るということだ。

まず、『鉄』に『自分がトドメを刺す』と言って、『殺傷力』を返してもらい、
『スーサイド・ライフ』を構えたと見せかけて、
その実、『ビー・ハート』で『サマー・フォーエヴァー』を切る。
そうすれば、『サマー・フォーエヴァー』は能力により『死なず』に刃を受ける形となる。
そのタイミングで、『サマー・フォーエヴァー』に『能力解除』をしてもらい、
更に『次の夏に跳ぶ』事で『消滅』すれば、究極の『死んだふり』となる。

『次の夏』に跳べるタイミングは完全に『運しだい』だが………
『ここで終わらない幸運』を『小石川』は『依頼』している。
『狂運』を呼び込む手はずは、すでに整ってしまっている。

反目していた『村田』、積極的に関わっていた『小林』『関』は、この場に居ない。
奇跡的に間近の『監視の目』はすこぶる薄いと言っていい。
一番の難関は『鉄』―――
彼が『小石川』を『信頼』してくれるかどうかが『要』。

                     ………

『小石川文子』が、どうしても『貫きたい信念』があるのならば―――
はからずも訪れた奇跡的な『状況』と、
『協力者』がかき鳴らす多重の『幸運』の力があれば、
もしかすると『何とかなるかもしれない』。

  ただ、それは、

     大多数の『協力者』の思いを裏切るということ。
     大げさに言えば、『星見町』を裏切るということ。

ひとつの『闇』から立ち直った『小石川』を
ふたたび異なる色の『闇』に引きずり込むような、
夏の魔物にも似た『悪魔的可能性』。


      選択するのは―――当然、『小石川』自身だ。

70三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2022/06/03(金) 20:19:33
>>68

「さて・・・・『向こう』ではいったいどうなっているんだろうねぇ」

美作に乞われるままに『ラジオ番組』で噂を吹聴した三刀屋であったが、
ラジオコーナーが切り替わると、その役目も終わり、暇そうに立ちつくしていた
『夏の魔物』に関する事案は最終局面を迎えているであろう事は肌で感じている

(僕としては、『夏の魔物』の事なんて正直に言ってどうでも良かったんだけどねぇ)

『夏の魔物』は一年に一人の人間を標的にし、
ひと夏の後にその人間を『夏の風物詩』に変えるという

しかし、県内の交通事故の死亡者数は年間に100人前後
病気やそのほかの事故も合わせると何千人もの人々が『不運』にもその生涯を途中で終えているだろう
その数に比べれば・・・・年間に一人というのは無視できるほどに『少ない』

(おっと・・・・こういう事言うと色々とコンプライアンス的に危ないからね)

三刀屋自身が口に出して言う事はないが、
彼にとって『夏の魔物』の生存うんぬんはそれ程大きな興味の対象ではない
彼にとっての一番の関心事・・・・ それは・・・・

(若者たちの『ムーヴメント』・・・・)

この町の人々が何を想い、どう動くのか
若者たちが動く事で生じる『うねり』・・・・それこそがこの騒動の中で最も価値のある事だ
三刀屋はそう感じていた・・・・・

(まあ、『夏の魔物』がどうなるにせよせいぜい『不運』が一つ増えるだけの事だ
 どちらにせよ・・・・気にする程の事でもないさ)

そう思いながら、『夏のクリスマス』の残滓を楽しむように人々の行き交う大通りを見つめていた

71『エド・サンズ』:2022/06/03(金) 20:28:09
>>68

『・・・・・・・・・。』

今更、暴力的な手段に訴えるつもりはない
『向こう側』の状況を考えるに、もはや『こっくりさん』の有無をとやかく言う段階は過ぎている
『エド・サンズ』は黙って、お縄に着くようにじっとしていた

『・・・・・・・・・。』

だが、それは諦めではない
『行動』は既に済ませた。そして『向こう側』には『彼』がいるのだ
『悪霊』達との戦いの中で芽生えた信頼・・・・『彼』に託した以上、どうにかしてくれるはずだ

『頼ンダゼ・・・・鉄・・・・・』

『鉄夕立』に全ての想いを託す
尊敬すべき『真の男』である彼に・・・・

72小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/06/03(金) 22:26:51
>>67-68

(…………?)

何だろう。村田さんが能力を駆使して全力疾走しても
段々と背が小さくなっていく事ではない。少なくとも、私は出来る限り
彼の良心の砦であろう部分を、虐殺は喰いとめたと思っている。

なら、この感じる漠然とした奇妙な胸を何か見えない手で掴まれたような
感じは一体……?

(急ごう)

考えても仕方がない。見届けなくてはいけない
 如何に非力であろうと『結末』を私は見なければいけない。

村田さんを追って胸の重苦しさすら忘れかねない程に走る。

73ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+猫『マシュメロ』:2022/06/04(土) 10:11:24
>>53


「お。メールじゃ」


スマホを取り出し、小石川からのメッセージに目を通す。


「はー……なるほどー……読めん」


教育を受けていないナイに難しい文字は読めないし、
この状況で小石川が個別に配慮する余裕も無いだろう。長文で内容も難しい。
そもそも元から大して状況を理解していたわけでもない。


「まだ終わらんのか?」


まあ、理解したところで特に出来る事も無い。
やることがなくなって興味が薄れてきたのか、暇そうにあくびした。

74ソラ『ステインド・スカイ』:2022/06/04(土) 19:03:36
もうとっくの昔に結論は出たようなので、
今更どうこう言う事じゃないが

日本には古来から自然災害みたいな
人の手には負えないものを
神として畏れ敬い祀り上げる事で鎮めるという習慣がある
祀る神によっては恩恵を与えてくれたりもする

だが今回の相手は決して手に負えない奴じゃない
殺ろうと思えば今すぐにでも殺れる、神ですらない妖怪野郎だ
しかもこっちに何か恵みを与えてくれるわけでもなく
只々害を与えてくるだけ
そんな奴をみんなで未来永劫祀り上げようとか馬鹿なのか?
何で今すぐ確実に殺れる妖怪野郎のためにこっちが譲歩しなきゃいけないのか
費用は一体誰が出すのか、誰が責任を持つのか、問題はゴミの山みたいに大量にある
どんだけ金を積まれても、やれる事にも限度がある

確実に体を蝕む癌細胞を、癌細胞にも人格があるからって言って手厚く保護するようなもんだ
賛成する奴がいるわけがない

人はちょっとくらいイカれた所があっても面白いが
行き過ぎれば自分も周りもみんな傷付ける

まぁでも、決定権は小石川にある
何を選ぶにせよ
何も選ばない事を選んだとしても
『玉虫色の決着』は絶対に無いだろうと思うソラだった

75村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/04(土) 23:34:37
>>67

一度の伸張につき10数メートルは稼げる。相当の速度を稼げるはずだ。
後ろの小林も、正面の関も気に留めない。

ガッ ズギュ――――ゥ
 
 ギュバ !

   ガッ! ズギュ――――ン!


横を通るタイミングで『ヒマワリ棒』を『伸張』して一気に通り抜け、すぐさま腰の穴へ。
佩いていた腰の『ガソリン棒』を引き抜いて『伸張』しすぐ『伸張』。
『二段加速』をして一気に引き離す。

76鉄 夕立『シヴァルリー』&『C・セッション』:2022/06/06(月) 02:09:30
>>68-69

「異なる信念がぶつかり合った時に、落とし所が見出せなければ、後は『力』で決めるしかない」

『サマー・フォーエバー』に接近し、『シヴァルリー』に本体が腰に差していた『脇差』を抜かせる。
そして『サマー・フォーエバー』の首を刎ねる。パス精BCB

「それでも分かり合おうとする努力を諦めない、清廉な人間もいる。
 …だが残念ながら、キミはオレと同じ種類の人間だったようだ」
「もっとも、これも己が信念に従った結果だろう。胸を張って消えるといい」

77小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/08(水) 19:11:41
>>69(GM)

『話し合い』の段階で、もっと内容を詰めるつもりでいた。
『エド・サンズ』が先んじて行動を起こしたために、
そちらを優先する形になったという事情はある。
しかし、誰よりも早く動いてくれた彼を責めるつもりはない。

  「――……」

『夏の魔物』――『サマー・フォーエヴァー』は『スタンド』だ。
『生き物』ではない。
だから『有無を言わさず滅ぼせばいい』という意見も、
一つの『正しさ』があると思っている。

では、『エド・サンズ』は?
彼は『スタンド』だが、紛れもなく『心』を持っている。
『サマー・フォーエヴァー』も、それは同じではないだろうか。

ただ、客観的な観点から見ると、
『サマー・フォーエヴァー』は、
『非常に危険な存在』である事は間違いない。
持って生まれた『能力』と、それを広めようとする『意思』。
その二つを兼ね備えた『サマー・フォーエヴァー』は、
『いつ爆発するか分からない核弾頭』と言い換えたとしても、
過言ではないだろう。

良く言えば『無邪気』、悪く言えば『残酷』。
『子供』に近い性質だからこその危険性がある。
一方で、『人間』のように、
少しずつ時間を掛けて理解しあう事も難しい。

同時に、『ただ闇雲に暴れるだけの存在』でもない。
筋が通った意見であれば、きちんと受け入れてくれる。
そうでなければ、ここまでは来られなかった。

   ――鉄さん……。

現状、朱鷺宮親子と七篠は、
『積極的な関与』はしてきていない。
村田は『家の外』に出ており、
小林と関は彼を追いかけていった。
この場において明確な『障害』となり得るのは『鉄だけ』だ。
言うなれば『一対一』。
今のような状況に持ち込めたのは、
確かに『幸運』だったと言えるのかもしれない。

  [はい]

『サマー・フォーエヴァー』だけに見えるようにして、
『スマートフォンの画面』を見せる。

  [あなたの意思で皆さんを元に戻してくれたなら、
   あなたの次は私が保証します]

『問い掛け』に対する答えは『肯定』。

  [さっき、私はあなたに苦しい思いをさせてしまいました。
   でも、決してそうしたかったのではありません。
   私の考えが間違っていたせいで、
   あなたを苦しめてしまったのです]
 
  [それでも、あなたを苦しませた事には変わりありません]

  [だから、ごめんなさい]

  [あなたを悪戯に傷付けてしまった事を謝らせて下さい]

改めて、『筆談』で『謝罪の気持ち』を伝え、『許し』を請う。

  [そうするつもりがなかったとしても、
   相手を傷付けてしまう事があります]

  [自分が間違っていたと気付いた時には、
   それを素直に認めて、謝らなければいけません]

『サマー・フォーエヴァー』は『馬鹿じゃあない』。
こちらが何を言おうとしているかは察してくれるだろう。
今ここで、彼に『謝罪の機会』を与えたい。
これまでの行いが許されないとしても、
『非を認めた』という事実は残り続ける。
その事が、『サマー・フォーエヴァー』にも、
『心』がある事の証明になってくれるはず。

   ――どうか……伝わって……!

鉄の動向に注意を払いながら、
『サマー・フォーエヴァー』を見守る。

78小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/08(水) 19:17:06
>>76(鉄)

  「『異なる信念』がぶつかったなら……」

           スゥッ

  「……後は『力』で決めるしかない」

ゆっくりと顔を上げ、
動き始めた『シヴァルリー』を視界に収めた。
『脇差』を抜いて距離を縮める一連の動作。
『何をしようとしているか』は改めて問うまでもない。

  「鉄さん――その考えについては、
   私はあなたと『同じ意見』です」

鉄の目を見返し、『一つの意』を込めた目礼を行う。
それは、ほんの僅かな時間に過ぎなかった。
次の瞬間には『行動』を起こす。

       ズ バ ァ ッ ! !

後ろ手に握っていた『ビー・ハート』。
その刃を『シヴァルリー』に向けて振るい、
『脇差を持つ腕』を『切り落とす』(破ス精CBB)。
『殺傷力』は奪われているが、『ビー・ハート』には関係ない。
そして、『パワー』では劣るものの、
『スピード』に関しては『ビー・ハート』が上。
『鉄の攻撃』が完遂する前に、その腕を落とせるだろう。
切断した腕は『操作』せず、転がしたままにしておく。
あたかも『道端の小石』のように、
『最早それは脅威ではない』事を強調するために。

   ――ごめんなさい……。

鉄には『指輪』を預けている。
私が愛した『彼の名前』に掛けて、
『決して裏切らない』と誓った『証』。
この状況で信じてもらえるかどうかは分からない。
土壇場で『裏切った』と思われても仕方がないだろう。
だが、『誓い』は少しも変わっていない。

   ――私は……『約束』を守ります。

『シヴァルリー』と敵対する姿勢を示す事で、
『サマー・フォーエヴァー』に向けた『説得力』は増すだろう。
『これから取ろうとしている行動』は、
その上に成り立つものだった。
自分が『やるべき事』をやる。

      もう心に『迷い』はない。

79関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/08(水) 22:42:06
>>68

村田はこちらを明らかに『ナメてかかってきている』。
止めようと思えば止められる――止める手段は有している。

「………………………」

それでも待って、と言う口すら動かないのは、
それがもはや、全くもって無意味であり、
失礼でさえあると感じたからだった。

関にはもう、なにも、『筋』がない。
『説得』の理由は『自分のですらない』自己満足で、
なおかつ『魔物』は説得の結果『納得して消える』事はない。
生きて厄災を撒き散らすか、失意の中で消えていくかだけ。

おそらく今頃『事実』は突き付けられて、
魔物が得るべき物は全て得られたのだろう。

             ・・・命以外は。


いずれにしてもこの先は――『一方的』でしかない。

(私は…………………勘違いしちゃ、いけない。
 この気持ちは私が悔しいだけで……
 なにも、間違った事はしてないんだってことを。
 『説得』を望んで、魔物と話をして、ダメだと知って)

『目の前の存在には優しさを向けたくなる』。

        (間違ってない……はず、だけど)

だが、関が慈しみ献身すべきは家族達であり、
あるいは仲間達で、街の人々だろう。
『かわいそうな怪物』――哀れむ以上の事はすべきではない。

感情でも理性でも分かる。

(それでも……これも自己満足でも、
 この『悔しい』ような気持ちは、きっと捨てちゃいけない)

だが。どこかで割り切れない。
関の取るべき責任は……それを、闇雲にぶつけ回らない事だと思った。

80『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/09(木) 00:50:43
>>70(三刀屋)

          『三刀屋』は、まったくもって正しい。

『夏の魔物』を人ならざるもの、『天災』のような『不運』だと捉えれば、
その災害規模は実にささやかだ。『年間一名、たまに二名』。
『夏の魔物』がいつから存在するかは分からないが、
『おばあちゃん家』を拠点にしている点から、
せいぜい『昭和生まれ』の怪異といったところではないだろうか。
だとすると、その総犠牲者は『三刀屋』が想定した
『県内年間交通事故死亡者(100人)』さえ満たしていないのかもしれない。

星見町内で強い情報収集力をもつ『アリーナ派閥』の中には
もしかすると以前より『夏の魔物』の存在を把握していたところもあるかもしれないが、
それでも捨て置かれたのは、おそらくその影響力の小ささからではないだろうか。
年間1、2人の犠牲者しか出さない『夏の魔物』より、
ハメを外し暴れる『チンピラスタンド使い』の方がよほど秩序を乱すだろう。

更に言えば、『犠牲者』だって『元に戻る』のならば、『殺された』より幾分マシだろう。
考えとしては『冤罪事件』の被害者の釈放に近いのかもしれない。
傷ましい事であるが、『死刑執行』される前に容疑が晴れたのであればいくらかの救いはあるはず。
また、『被害者』の『若さ』が保たれているのであれば、それが逆にプラスに働く事もあるだろう。

そして『夏の魔物』とやらに意思があり、
対話が出来、説得のひとつでも出来るのならば、
それを生かしておく事に何かしらの『倫理的な意味あい』が出てくる。
また、より実利的な見方をすれば、その能力に何かしら『利用価値』があるかもしれない。
速やかに処分する事はなんの価値も生み出さないが、
『贖罪』の意味で『善行』を積ませる、というのもひとつの考え方だ。

更に『夏の魔物』が『精神操作系スタンド』などで洗脳され、
ふたたび害を成そうと動いたとしても『ひと夏かけてやっと一人』の被害でしかない、
それだったら『星見町』にゴロゴロいる『武闘派スタンド使い』が洗脳された方がよほど被害は大きい。

         『夏の魔物』は『善良な存在』ではない。

ただ、幾多の『スタンド』が、『アリーナ』が、『平穏』と『暴力』と『奇妙』が、
雑多に混ざりあいつつも、バランスを保ち、共存する『この町』―――
『夏の魔物』程度の『ノイズ』を許容できないほど
『器が小さく』も、また、『清廉潔白』でも、ないはずだろう。


   『サマー・フォーエヴァー』を、生かしておいてもいいのかもしれない。


>>74(ソラ)

          『ソラ』は、まったくもって正しい。

『夏の魔物』は人ならざるものだが、『手に負えない』ものではない。
他に方法がないのならばともかく『殺せる』のならばさっさと『殺した』方がいいのだ。
『年間一名、たまに二名』―――
『天災』だと見れば軽微に見えなくもないが、仮に『殺人』だとすれば、その数は深刻だ。
たとえば『昭和』の時代から脈々と犠牲者を増やし続けてきたのなら、
その犠牲者数は『100』に近いと考えられる。
『100人近くを殺した殺人鬼』が星見町に潜んでいるのなら、
それを見逃しておくなど『言語道断』だろう。

仮に『夏の風物詩』から『元も戻れる』としても、
当事者が、そして、その周辺の人々が喪った時間は取り戻せない。
考えとしては『冤罪事件』の被害者の釈放に近いのかもしれない。
いくら補償あっても、戻ってこないものはあるのだ。
また、『被害者』の『若さ』が保たれているのが、更なる『悲劇』を呼ぶ事もあるだろう。

そして『夏の魔物』とやらに意思があり、
対話が出来、説得のひとつでも出来るのならば、
そこに『人権』ではなく『責任』を見出すべきだ。
かけるべきは『恩赦』ではなく、『実刑』、それもコストをかけない速やかな『死刑』。

そもそも、そういう話で『クリスマス作戦』をはじめとする
『夏の魔物討伐作戦』は進められていたはずだ。
それを一部の者がひっくり返し、『生かす』方向で進めるなど許されるはずがないだろう。
仮に生かした事でのリスクが限りなく低いとしても、
殺す事でリスクがゼロに出来るのだ。そちらを選ばない理由がない。

       『夏の魔物』は『善良な存在』ではない。

幾多の『スタンド』が、『アリーナ』が、『平穏』と『暴力』と『奇妙』が、
雑多に混ざりあいつつも、バランスを保ち、共存する『この町』―――
『夏の魔物』程度の『ノイズ』でも、確実に除去していく事が、
そんな『この町』の繊細な『バランス』を保つことに繋がるのだ。


   『サマー・フォーエヴァー』を、生かしておいていいはずはない。

81『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/09(木) 00:51:46
>>75(村田)
『ディズィー・スティック』を用いた『村田』の走法は、
『棒を戻すスピードが人間並み』である事もあり、単純な『スゴい』スピードとはいかない。

ただ、それでも、『村田』は、『関』の脇をあっさり潜り抜けて、
いよいよ『夏祭り会場』の一歩手前、『おばあちゃんの台所』の入口までやってきた。
ここは手狭なため、『棒伸ばし走法』よりも小回りの利く通常の走りの方が早いだろう。
もう少しで『村田』は元の会場まで戻ってこれる。

民家が『異空間のまま』である以上、『夏の魔物』は『退治』も『解除』もされていないのだろう。

>>79(関)
ここに来て『関』は自らの考えをまとめつつあった。
その考えの流れの中では『村田を止める』という選択肢は消える。
『村田』が脇を通り過ぎていく。その後ろを『小林』が追う。
『小林』と合流して、『祭り会場』に戻ってもいいし、ここで待機してもいい。

>>72(小林)
『小林』は、『関』の姿を確認する。特に何かをするわけでもないようだ。
何もなければそのまま『村田』を追い、『会場』に戻るのもいいだろう。

>>73(ナイ)
事態の急転をよそに『ナイ』はマイペースに過ごす。
事情をリアルタイムで把握しづらい他の大半の者も似たり寄ったりの状況かもしれない。
しかし今度こそ、この物語は、終わりを迎えようとしているはずだ―――

>>71(エド・サンズ)
『エド・サンズ』の思いは叫びと共に、戦友である『鉄』に託された―――

82『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/09(木) 00:54:10
>>76(鉄夕立)

 「異なる信念がぶつかり合った時に、落とし所が見出せなければ、後は『力』で決めるしかない」

                       スパ ァ ン

ここに来て『鉄夕立』の思いは固まる。
『エド・サンズ』の声援を背に、無駄のない動きで『シヴァルリー』が刃を抜き、

                               そして―――

   ………

  「『異なる信念』がぶつかったなら……」

                  スゥッ

                      「……後は『力』で決めるしかない」


                       スパ ァ ン

次の瞬間、『シヴァルリー』の片腕(脇差を両手で持っていたらば両腕)は、
『小石川文子』の『ビー・ハート』により、あっさりと『切り落とされた』。
普段の『鉄』ならばこんな不覚をとらないだろうが、
根底では『味方』だったはずの『小石川』からの、
迷いのない『達人級のナイフ術』に、その腕を落とす事を許してしまった。

  「鉄さん――その考えについては、
   私はあなたと『同じ意見』です」

『信念』―――どうやら『小石川』の『信念』は、
         予想以上に深いところまで潜ってしまっているようだ。

>>77-78(小石川文子)

『小石川』と『鉄』、二人の攻防をよそに、

『………ごめんなさい』

『サマー・フォーエヴァー』は『絵日記』にそんな言葉を書き殴る。

『ぼくのもくてきは ずっとなつをたのしんでもらうこと』
『だから のうりょくも なつをたのしむひとにしかつかえない』
『なつをたのしむなら ずっと なつをあじわうのがいちばん』
『だから みんな よろこんでいる』
『と おもっていたけど ちがったんだね』

『サマー・フォーエヴァー』には『夏を楽しむ者』が
『永遠の夏』を望まないなどという事は思いも寄らない事だった。
それを『イル・ソン・パティ』で強制的に分からせた、という形―――

               『ごめんなさい』

長年の意見をコロっと変えられるはずがない、という考えもあるが、
『スタンド』であろう『夏の魔物』の思考回路はどこかしら『システマチック』だ。
『きっかけ』さえあれば、人間よりずっと容易に間違いをあっさり認め、
行動を軌道修正できるのかもしれない。

これを『素直な改心』と見るか、『生き残りたいための時間稼ぎ』と見るか―――
前者ととるのならば、『サマー・フォーエヴァー』は『反省』ができ、
『更生の余地』がある、ともとれるが………

                           ………

『サマー・フォーエヴァー』はまだ『解除』はしていないようだ。
『解除』は彼にとって最後の砦。『小石川』への信頼はあるだろうが、
『鉄』を始めとする剣呑な『周囲の環境』に対する不信があるのだろう。
それでも『小石川』が『アイコンタクト』などで
ベストタイミングで『合図』を行えば、やってくれるかもしれない。

『村田』や『関』『小林』がいつ戻って来るかは定かではない。
全員―――特に『村田』が戻ってくれば、それを止めるのは非常に困難だ。
何かやるのならば速やかにやらなくてはないだろう。

※『村田PC』が迫っています。とはいえ、
※『鉄』と『小石川』のちょっとした『応酬』は、
※原作的超スピードで行えます。

83鉄 夕立『シヴァルリー』&『C・セッション』:2022/06/09(木) 02:13:00
>>80-82

「・・・・・・・・・・」

腕を落とされ、少し驚いたような顔で『小石川さん』を振り返り距離を取る。
全く想定していなかったわけではないが、ここまでの暴挙に走るとは思わなかったからだ。
床に落とした左手が持つ『脇差』を解除する。無駄な『殺傷力』を保持しておく理由はない。

「責任を果たす、とあなたは言いましたが、それに拘っているのはあなただけです」
「皆にとって一番重要なのは、『夏の魔物』の能力を解除して被害者を救う事でしょう」
「そんな拘りの為だけに仲間の腕を落とすとは、流石に思いもしませんでした」

あるいは『仲間』のつもりはなかったか、はたまた本当に『夏の魔物』が消えるまで抵抗するつもりなのか。
もっとも、どれでもいい。自分がやることは変わらない。
胸元に入れた『鉄串4本』を『シヴァルリー』の右腕に持たせ、『夏の魔物』を取り囲むように放り投げる。パス精BCB

84村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/10(金) 01:01:22
>>81

まだ終わっていない。それはわかった。
だが、あの『関』の行動は何だ?

あの女は『あちら側』。全てが上手くいっているのなら、おれを止めようと動くはずだ。
事実、それを警戒して『加速』を行い、手早く通り過ぎたのだから。
だが、それをしなかった。何故だ?

 「もう一山・・・『何かある』らしい。」

ひとり呟き、先を急ぐ。今はそれ以外に出来ることはない。
『目的地』は近い。同じだけ『終わり』も近い。

『射程距離』を意識する。
『ヒマワリ棒』は、ヒマワリの平均全長から言ってだいたい『3m』というところだろう。
『ガソリン棒』は鞄とベルトを足した長さ・・・『2m』ほどだろうか。
つまるところ、今のおれの『最大射程距離』は『30m』程度ということになる。
櫓の高さは『10m』ほどだったはず。その分を計算に入れるなら、最低限『20m』までは近づかねばならない。 

櫓にいる連中は、おれが戻ってきていることを知らない。
間に合いさえすれば、『奇襲』には『絶好の潮』だ。

85関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/10(金) 03:35:48
>>81-82

『救う』事は最早できない。それで納得は、した。
『年に一人くらい別に死んでもいい』としても、
関にはそれを肯定する事は出来なかった。
そう決めたからと言ってこれまでの考えを棄損はしない。

『最初から助けない方が正解だったのだ』
『説得という考えは無駄な遠回りだったのだ』

                  ・・・そのようには思わない。

この遠回りは必要だった。少なくとも自分には。

(…………戻ろう。ここで待ってても、しょうがない。
 それに、無いとは思うけど、村田さんが……
 無差別攻撃はやめてくれたみたいだけど、
 小石川さんを攻撃するなら、それは止めなくっちゃ)

                 ・・・  クル

「……小林さあん! 戻りましょう〜。
 もう……説得は、私の説得は済みましたから。
 どなたがどう終わらせるにしても、もう、十分ですよう」

「あ……それと! 村田さんが……
 皆を巻き込むの、止めてくれてありがとうございます」

十分、やった。

『少なくとも自分には』。

「いざとなったら、私たちの力も、
 まだまだ必要かもしれませんからねえ。無駄に出来ません〜」

関はまだ知らない。
今小石川が何をしようとしているのか――――どんな状況なのかを。

86 小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/06/10(金) 09:36:07
>>81-82

 ブゥン――ッ!

一つ、『水槽』を投擲する。とは言え、最初の勢いで多少は進むかも
知れないが村田さんには追い付けないだろう。
 だが、小石川さん達 夏の魔物が居る地点にまで浮遊出来る
リヴィング・イン・モーメントの方が本体である自分より到達が早い。

関さんの言葉に、頷きつつ口開く。

「そうですね、戻りましょう。
我々は『見届けなければならない』
そうしなければいけない……どんな結末であろうとも」

『水槽(プールの水液体)』を一つ投擲。攻撃目的ではない
『結末』を見届ける為にも、行方を見守る為にも必要だからだ。

そのまま関さんに相槌をうちつつ、先へと行く村田さんを
追うために駆け続ける。

87『エド・サンズ』:2022/06/12(日) 00:35:02
>>81-82

『畜生ガ・・・・・』

ビデオ通話の奥から聞こえてくる『音声』から
『小石川』が決定的な『裏切り』を果たした事を知る

『鉄ノ腕ガ・・・・・』

鉄の『腕』が切り落とされた。彼の台詞からそれが読み取れた
だが、鉄の口調は意外と冷静だ・・・・本気で斬られたわけではなく、
能力の一環による一時的な影響か

『モドカシイゼ・・・・』

思えば、『あの時』もそうであった
『別空間』で戦う鉄を援護する余裕はなく、
絶望的な戦いに身を投じる彼を応援する手段すらなかった『あの夢』の出来事

『イイヤ・・・・!出来ル事ハマダアルゼ!
 頑張レ!鉄!負ケルナ!鉄!』

ビデオ通話の向こう側に届くように、頑張って応援をする

88小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/12(日) 06:41:11
>>82(GM)

『絵日記』に視線を走らせ、記された文面を自らの心に刻む。
少なくとも、彼は『過ち』に気付いてくれたと信じたい。
その事実は、この事件が『終幕』を迎える上で、小さくない『意味』を持つはず。
ここに至るまでに、数多くの困難があった。
悩みながら、苦しみながら、必死で歩き続けた。
結果として得られたものは、単なる『自己満足』に過ぎなかったのかもしれない。
そうだとしても――『サマー・フォーエヴァー』の『言葉』を見られた事は嬉しかった

  「『その言葉』を……彼に――『皆』に見せてあげて下さい……」

『サマー・フォーエヴァー』に呼び掛け、『絵日記』が鉄に見えるようにしてもらう。
同時に、ビデオ通話中の『屋敷』にも、その内容が見えるようにしたい。
生存のための『時間稼ぎ』かもしれない。
それでも、彼は『謝った』。
事件が幕を下ろす前に、この『事実』を皆に知っていてもらいたい。

  「……『風物詩』になってしまっては、『夏を楽しめない』のです」

  「『夏が好きな人達』は、『風物詩』として『永遠の夏』を過ごすのではなく、
   『人』として『限りある夏』を楽しみたいと思っているのです」

『サマー・フォーエヴァー』の横に立ち、その肩に手を置いて語り掛ける。

  「『始まり』があって『終わり』があるからこそ、心から『思い切り夏を楽しもう』と思えるのです。
   だからこそ『夏の訪れ』を喜び、『夏の去り際』を惜しむのです……。
   それも『夏の楽しみ』なのですよ」

  「もうすぐ『今年の夏』が終わってしまいます……。
   そうなる前に……皆さんを元に戻してあげて下さい。
   『今年の夏を楽しめなかった方達』に、せめて『今年の夏の終わり』を見せてあげて下さい」

  「――彼らに……『本当の夏』を楽しませてあげて下さい」

子供を諭すように『サマー・フォーエヴァー』に『解除』を促す。
『夏を楽しませる事』が彼の『使命』。
だからこそ、人々を『風物詩』に変え、『永遠の夏』を与えてきた。
しかし、それでは楽しませる事が出来ないと分かったはず。
彼にとって『夏を楽しませる事』が大事なら、きっと『解除』してくれると信じたい。

  「皆――きっと『夏』を楽しんでくれるはずです……」

たった今――『脇差』は解除された。
それは即ち、『スーサイド・ライフ』に『殺傷力』が戻った事を意味する。
『覚悟』は出来ていた。
『サマー・フォーエヴァーを逃がす』という決意ではない。
彼の『答え』がどのようなものであろうとも『必ず滅ぼす』という決意。
同時に、『彼の心』は、これからも『自分の一部』として在り続ける。
それが、自分が彼に対して出来る『次への保証』だ。

  「『あなたの気持ち』は……分かってもらえるはずです」

  「私に……『あなたの心』を守らせて下さい……」

『解除』してくれたなら――『サマー・フォーエヴァー』を滅ぼした後で、
その『心』だけでも守ってあげられる。
何年にも渡って許されない事をしてきたが、『分かり合える部分』もあったのだと。
だからこそ、せめて『自分の意思』で『解除』して欲しい。

  「私に……『あなたの心』を守らせて下さい……」

     『解除されなかった』としても、『やる事』は変わらなかった。

89小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/12(日) 06:45:21
>>83(鉄)

『サマー・フォーエヴァー』に『死んだ振り』をさせるという『悪魔的可能性』。
最初、一瞬それが頭に浮かんだ時、すぐに振り払った。
『現実的ではないから』ではない。
『想い』を踏みにじる事になるからだ。
『星見町』を――『そこに暮らす人々』を裏切る事になるから。

     何よりも――『彼』を裏切るものだったから。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  「――……」

投げ掛けられた『正しい言葉』が胸に突き刺さる。
『シヴァルリー』の腕を切り落とした時、『水槽』を妨害した時よりも、『強い思い』を感じていた。
どこまでも重く、果てしなく深い『罪』の意識。
『スタンド使い』になってから、何度も何度も『ナイフ』を振るってきた。
しかし、『味方』に対して『刃』を向けた事はなかった。
鉄の言う通り、『能力』を『解除』させて『被害者』を救う事は、何よりも優先させなければならない
分かっていながらこうしてしまった自分は、やはり『愚かな人間』なのだろう。

  「――……ごめん……なさい……」

全体を見れば、『一刻も早く滅ぼしてしまう』のが正しいのだ。
自分の考えや行動は取るに足らない事だろう。
何の価値もない事かもしれない。
そのために『仲間の腕』を切り落とした。
決して許されない事だと思っている。

『被害者達』を助けたいと願っている。
『彼らの帰りを待っている人々』を救いたいと想っている。
ただ、『サマー・フォーエヴァー』も、『無軌道で危険な怪物』として終わらせたくない。

     たとえ、『結局は滅ぼすと決めていた』としても。

彼は――鉄夕立は、自分には『させなかった』と思う。
『殺傷力を返して欲しい』と懇願しても、おそらくは断られていただろう。
自分の知る鉄は、そういう人間だった。

  「どうか……『過ち』を認めた『彼の言葉』を見てあげて下さい……」

切り落としたばかりの『シヴァルリーの腕』を『操作』し、『シヴァルリー』と接合する。
戦うつもりはない。
これ以上、『罪』を重ねるつもりはない。

  「彼に『解除』を……させてあげて下さい……」

『鉄串』の飛来を目にした瞬間、『サマー・フォーエヴァー』を抱きしめ、
自分の身を盾にして『鉄串』を受ける。
仲間を傷付けた『罪』。
その重さを『この身』で受け止める。

  「きっと……『解除』してくれます……」

『異なる信念』がぶつかった時、最後には『力』で決めるしかない。
『鉄が告げた言葉』に、自分は同意した。
それは、『鉄夕立と戦う』という意味ではなかった。

  「どうか――お願い……します……」

『同意の意味』は、『サマー・フォーエヴァーを逃がさない』という事。
『そのための力』は、たった今『戻っている』。
まだ体が動くのであれば、『サマー・フォーエヴァー』が『自主的な解除』を行った直後に、
『ビー・ハート』で首を刎ねて意識を飛ばし、
頭部が再生する前に『スーサイド・ライフ』を胸に突き立てる。
『次を保証する』と言った。
彼を『滅ぼした後』で、『その心だけでも保障する』と言った言葉を守るために。

      『解除しなかった』としても、『次の行動』に変更はない。

90百目鬼小百合『ライトパス』:2022/06/12(日) 18:04:49
>>82(GM)
>>87(エド・サンズ)

自分のスマホを取り出して、『経過時間』を確認する。
残りどの程度で『30分』になるか。
百目鬼小百合としても、
『それが過ぎる前に仕留める』のは確実だ。

        フゥ…………

だが、『エド・サンズ』と『鉄』は、少々『性急すぎる』。

「『落ち着け』って言っても無理だろうし、
 アタシだって『冷静沈着』って訳じゃあない。
 この状況だからね。
 だけど、アンタらねぇ……
 ちょいと『短気すぎ』やしないかい?」

『エド・サンズ』の傍らに立ち、小さく声を掛ける。

「そもそも……
 『作戦終了まで協力する』と言ったのは『アンタ自身』だ。
 だけど、アンタ途中で『投げた』だろ?
 そりゃあ気持ちは分かるよ。
 急に『共存できないか』なんて言われたんだからね。
 頭に来るのは当然だ」

「でも、向こうがやったのは『提案』だよ。
 要するに『御伺いを立てた』って話さ。
 それなのに『斬れ』って叫び出したのはマズかったと思うよ。
 はっきり言って、
 何もかも『ブチ壊し』になってもおかしくないからね」

「それに……最初の取り決めでは、
 『解除』するように『説得』して、
 『それが失敗したら始末する』って段取りだった。
 『鉄』ってボウヤが攻撃したタイミングは、
 『失敗してる段階』だったかい?」

「もし、そこで『九割がた』成功していたとしても、
 急いて攻撃した時点で『説得』は『台無し』になる。
 わざわざ手間掛けてやった事も水の泡だ」

「アタシだって、別に『魔物の味方』をしてる訳じゃあない。
 『費やした努力』を、
 自分からドブに捨てたくはないってだけさ」

「アタシはアンタらを貶める気はないよ。
 けどね、ほんの少しでも『説得』を『成功』させる気があるんなら、
 落ち着かなけりゃあダメだ。
 『そんなもんハナからどうでもいい』ってんなら別だけどね」

       フゥゥゥゥゥゥ――――…………

口元から煙を吐き出す。

「心配しなくても、小石川は『魔物を仕留める気』だよ。
 見てりゃ分かる」

「だから、もう少し落ち着きな」

91百目鬼小百合『ライトパス』:2022/06/13(月) 01:46:50
>>(小角)

「――――『質問』だ」

『エド・サンズ』から離れて小角の前に立ち、
声を落として問い掛ける。

「今の時点で『達成率』は『90%以上』に達しているか?」

これが『いいえ』なら次の質問だ。

「今の時点で『達成率』は『80%以上』に達しているか?」

これも『いいえ』なら、さらに次の質問を行う。

「今の時点で『達成率』は『70%以上』に達しているか?」

全員でやった事だ。
自分にも『関わる権利』はある。
『あと一押し』でいけるようなら、それくらいはやってやる。

92『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/14(火) 03:53:31
>>90-91(百目鬼)
時間を確認すると、いつの間にか『30分』を過ぎていた。
百目鬼小百合としても、『それが過ぎる前に仕留める』のは確実――――
それを踏まえて言動を変えても良いだろう。

 ………

>>84(村田)

『関』のやや奇妙な行動に疑問を覚えつつ、
『村田』は、いよいよ『夏祭り会場』に戻って来る。

『小石川』と『鉄』、『夏の魔物』は『櫓』を降りており、
入口から『15m』ほど離れた場所に存在する。
そして、『鉄』の左腕が地面に落ちており、
『夏の魔物』が『絵日記』を『鉄』や『スマホ画面』に見せているようだ。

すでに『村田』の射程距離と言えるが、
『鉄』と『小石川』と『夏の魔物』は超至近距離であり、
単純な投擲や棒の伸縮は『夏の魔物』以外にぶち当たるかもしれない。
奇襲するにしても少し考えた方がいいか―――

そうこうしているうちに、眼前にて『事態は大きく変化する』………

 ………

>>83(鉄)
>>88-89(小石川)

『サマー・フォーエヴァー』の『絵日記』を『鉄』に、
そして、『ビデオ通話中』の『屋敷』にも見せるように促す『小石川』。
『サマー・フォーエヴァー』の謝罪メッセージは
多くの『協力者』達に伝わった…………


  ガ ス ッ !

        ガス ガス ガス ゥ ゥ ゥ !

それとほぼ同時に『鉄串』が四本、『小石川』の身体に突き刺さる。
人間を超えた『シヴァルリー』のパワーの『鉄串』を、至近距離で生身の身体で受けきる。
『サマー・フォーエヴァー』を庇った『小石川』は、けして浅くはない傷を負った―――

血を流し、重傷を負いながらも『サマー・フォーエヴァー』を
まるで母親のように抱きしめる『小石川』。
この状態でも『小石川』は、『サマー・フォーエヴァー』に語りかけ、
更に『鉄』に『サマー・フォーエヴァー』に解除させてほしい、と嘆願する。

すでに『小石川』の操作により、『左腕』は『シヴァルリー』に戻っている。
あくまで速やかな『殺傷防止』であり、それ以上の『敵意』は無かったという意思表示か。


 『………』


その一部始終を『小石川』の腕の中で見届ける『サマー・フォーエヴァー』。
彼が『絵日記』に何事か書くが、態勢的にそれをすぐに確認出来る者は居ない―――



    そして―――


                           ………


             ズ

                  シ


                           ュ


                                 ウ



                                   う


                                     ・


                                       ・


                                         ・

93『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/14(火) 03:57:28
>民家ALL

『テレビ』のザッピングのように、『景色』が一瞬で切り替わり、
『民家』に居たすべての者は、いつのまにか、だだっ広い『空き地』に居た。

『一行』を隔てる『壁』は最早なく、位置こそ違うが、
全員が全員を確認出来る場所に居る。
『関』や『小林』も『村田』の少し後ろに位置している状態だ。

そして、ここに居るのは民家に来た『一行』だけではない―――
『老若男女』、様々な人間が、その場に倒れている。

『人間』―――
そう、『夏の風物詩』と融合した奇妙な存在ではなく、皆、普通の『人間』。
大半は眠っているようだが、生きているのは確実。
人によってはチラホラその意識が戻ってきつつあるようだ。

『民家』が消え、そして、そこにあった『夏の風物詩』が消失している。
すべては、『サマー・フォーエヴァー』の能力の産物だったのだろう。
それに伴い、たとえば『村田』の『ひまわり棒』は消滅した。

    そして、それらが、消えたという事は…………


          ………

>屋敷ALL

『スマホ実況』では『サマー・フォーエヴァー』の
『謝罪絵日記』が流れた後、小石川が『スマホ』を落としたようで、
『スマホカメラ』が上空を向き、『夏祭り会場』の『夜空』を映す。

『鉄』に向かって『サマー・フォーエヴァー』の解除を待つよう
求める『小石川』の声が入り、

          そして………

上空を映す『スマホ画面』が不意に
『サマー・フォーエヴァー』を連想させる、黒い『夜空』から、
『入道雲』と爽やかな『かき氷』の様な水色の『昼空』へと変化する。


         これが意味する事はつまり…………

94『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/14(火) 04:05:44

『小石川』は、そして『鉄』は、周囲の様子から
『サマー・フォーエヴァー』が『能力』を『解除』した事を確信した。
『小石川』を貫いた『鉄串』も能力の産物であり、すでに『消滅』している。

 『サマー・フォーエヴァーの自主解除』が達成され、あとはもう―――

>>83(鉄)

『鉄』は、『小石川』が行う一部始終を見ていた。

彼女の目的は『夏の魔物に自主的に解除させること』、
そしてさきほどのメール(>>53)を見るに『夏の魔物と共存すること』だったはず。
その信念による『説得』、そして、最後に身を挺して『夏の魔物』を庇う姿に、
『夏の魔物』はほだされ、『能力』を『解除』した。

そして『鉄』は、『小石川』のわずかな体の動きで、
彼女がその刃で『夏の魔物』を斬ろうとしている事に気づいた。

『小石川』の第一の目的、『自主的な解除』が達成された。
そして第二の目的、『夏の魔物と星見町の共存』は敵わないとみて、
せめて、自分の手で葬ってあげよう、と考えたのかもしれない。
それが『小石川』なりのケジメのつけ方―――
『協力者』達を振り回した『贖罪』の仕方とも解釈できるか。

しかし、『夏の魔物』から見れば、『小石川に切られる』という事は、
信じて『解除』までした相手に完全に裏切られた格好になるだろう。
覚悟を決めつつあった『捕虜』に、『希望』と『信頼』を与え、
最終的に掌を返すことで一気に『絶望』を与える、というような残酷な所作。
もちろん、『夏の魔物』にそんな配慮をする必要がない、と言えばそうだ。
むしろ、そのくらいの『絶望』を与えて滅ぼすべきだという考えだってあるだろう。
『小石川』がそれを狙ってやっているのならそれはそれで良いのかもしれないが、
彼女の考えはどこか危うく、『狂気』に似たものを秘めている。
果たしてこのまま『邪悪ともとれる行動』に足を突っ込ませていいものかどうか。

『スーサイド・ライフ』や『ビー・ハート』を操る『小石川』は『シヴァルリ―』より早く、
また、抱きしめるという『密着姿勢』である事を鑑みると、
彼女の刃が『夏の魔物』を襲うのを止めるのは、本来ならばなかなかに困難だろう。

ただ、『小石川』は『鉄串』により、大きなダメージを負っており、
更に、『鉄串』が消滅したことで『出血』が激しい。
そのスピードは緩慢であり、『鉄』が止めるなり、
先んじて『夏の魔物』に『トドメ』を刺すなりする事は十分に可能なはずだ。

もちろん、放置すればそのまま、『小石川』は『夏の魔物』を斬るはず。
これまでの『小石川』に敬意を表し、あえて、最後を譲ってもいい。
ただそれは、『小石川』が純粋に『夏の魔物』を斬る、
という事を『信頼できるか』にもかかってくるが………

                ……………

     当然、上記とはまるで異なる見解での行動も可能だ。

『鉄』はこの『サマー・フォーエヴァー事件』の初期から関わっている。


               最後の、最後。


   その『幕引き』は、『鉄』の判断に委ねられそうだ―――

95『エド・サンズ』:2022/06/14(火) 05:57:00
>>90(百目鬼)

『何ダ、コイツ?』

横からしゃしゃり出てきた百目鬼を冷めた視線で一瞥する

『マタ、コノ手ノ「勘違い女」ガ増エタカ?』

反論しようとも思ったが、この女も『こちら側』にいる以上、『向こう』に影響を与える事は出来ないはずだ
放っておいても害はないと判断し、無視する事にした

>>92(GM)

『オ、オイ!鉄!ドウシタ!?何ガ起キタ!?』

『サマー・フォー・エヴァー』の『謝罪』は見た
今更この程度の言葉で許してやる気には到底なれないが、まあ少しは留飲は下がったというところか
しかし、そのメッセージを最後に画面は『空』を映し出す
『夜空』から『青空』へと・・・・・・

『無事カ!? 「魔物」ノ能力ハ解除サレタノカ!?』

状況を整理しよう
鉄が行った介錯の一撃に対して、小石川は理由不明な動機から『抵抗』を行ったらしい
事前に伝えられたメッセージから小石川は『夏の魔物』の生存を願っている事はわかっている
小石川の行動は『夏の魔物』を護るため・・・・ひいては『星見町』への『裏切り』のように見えていた

『「夏の魔物」ハ倒シタノカ!?』

状況を知るために、鉄に対して呼びかけを続ける

96鉄 夕立『シヴァルリー』&『C・セッション』:2022/06/14(火) 16:47:02
>>88-89(小石川)

「…謝罪は要りません。その行動に『後悔』がないのならば、それでいい」
「オレはただ、あなたという人間に対する認識を改めるだけです」

例えばこれが『衝動的』なものだとしたならば、当人は謝罪も反省も必要かもしれない。
だが、『小石川』という女性はそこまで短絡的な人間には思えない。
例え過去に戻れたとしても同じ選択をするのであれば、謝罪に意味はない。
先程『夏の魔物』にかけた言葉と同様に、その選択に胸を張ればいい。
ただ、彼女は己の目的の為ならば味方にも『能力』を振るう。そう認識するだけだ。

「そもそもの話、あなたの提案に対してオレは特に何も思っていません。
 それは極めて困難であり、今回の事件の首謀者に対してあまりに寛大な措置だとは感じましたが」

何故『夏の魔物』を仕留めにかかったのか。それはこの点が『分水嶺』だと判断したからだ。
そもそも『30分』の保証は頼りになるが、絶対ではない。
その中で時間が過ぎる事により、『夏の魔物』が体力を取り戻し、反撃や逃亡に専念することで時間を稼がれる可能性もある。
そして『夏の魔物』という存在自体はやはり未知数で、また『こっくりさん』が捉える
言葉の定義というの難しく、この場の人間が想定できない結末を迎えることもあり得るだろう。
これらは可能性としては低い。だが、被害者の人生がかかっている以上は
可能性が低くくとも、『ある』というのはあまりに重い。

その中で、今すぐにでも助けられる『被害者』の人生を危険に晒しながら
『夏の魔物』との和解を目指したのは何故か。納得のいく死を迎えさせるという、自分たちの我欲の為だ。
だが、『夏の魔物』は生を望んでいる。
『被害者を夏に変える』ことに対して頑なに意見を変えなかった彼が、容易く自分の死を受け入れられるとは思えない。
そしてまた、自分の知り合いに『魔物の危険性を排除したまま生を保証する』事が可能な人物はいない。
『小石川』さんの提案を聞く限り、彼女もまた恐らく同じだろう。
仮にいたとして、その方法、あるいは人物を探す時間。その手段を実行する為の時間がかかる。
何より、それを良しとするか否かの意見もまた割れるだろう。

ここに至るまで、数多の人達が長い時間をかけて、努力を費やしてきた。
それを、その最後に発生した『説得』という選択肢のせいで水泡に帰すことは、万に一つもあってはならない。
『被害者』の事などどうでもいいと言うのなら、話は別だが。

そして予定通り『殺害』する場合、一度希望を持たせた相手を殺さなくてはならない。
それならば『小石川』さんよりも自分が適任だろう。後は刃を振るうだけだった。

「ただ、オレが斬るべきだと思ったからです」
「…一つ付け加えるならば。同じく『斬れ』と叫んだのは、
 オレの友人であり被害者の『氷山あきは』。その『スタンド』である、『エド・サンズ』なんですよ」

>>92-94(GM)

「・・・ああ。そうだな、反省して、同じことをしないようにな」

言葉を確認するも、行動は変わらない。
…これがもしもっと早く行われていたら、あるいは結果は変わったかもしれない。
ほんの少し、そんな考えが頭を掠めただけだ。

ただ、『取り囲む』ように投げた『鉄串』は『夏の魔物』に当たる軌道ではない。
そもそも、その『殺傷力』は既に四本全て『奪って』ある。(>>83メ欄『/m/』=フリック入力ABCからひらがな入力に変えた場合『うはう』=『奪う』)
『夏の魔物』に当たることもなければ、仮に誰かに当たっても傷を負わせる事はない。
血が出たような錯覚は起きるかもしれないが。

狙いは、『小石川』さんにその投擲に対して何らかの行動を起こさせることだ。
既に『四本』分の殺傷力はある。これを『セッション』で重ねることにより、『野太刀』を作り出せる。
虚空から現れる『110cm』の刀、それを拳を振るい首を刎ねる直前に発現すれば
『鉄串』の対応に回った『小石川』さんがそれを防ぐのは難しいだろう。

だが、『小石川』さんの意図は把握できた。
自分はこの手で止めを刺すことに拘りはない。『傷』になるなら、自分が仕留めるべきだと思っただけだ。

(だが、どちらにせよ『傷』になるならば─────)

『シヴァルリー・セッション』を発動し、野太刀を発現。振りかぶり、『シヴァルリー』の精密な動きで『夏の魔物』の首だけを落とす。
もっとも、この余分な動作があれば彼女ならばそれより早く『夏の魔物』を仕留める事もできるだろう。
彼女が仕留めるのならば、それでいい。でなければ、自分がやるだけだ。

97小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/14(火) 16:55:34
>>92-94(GM)
>>(全体)

もし『避けよう』と思えば、いくらでも『手段』はあった。
無傷で『鉄串』を回避する事は出来た。
だが、それでは何も伝わらない。
何も分かり合えない。
そう考えるより先に、既に『行動』は終了していた。

  「――……ッ!!」

刹那、熱く焼けるような感覚に身体を貫かれ、反射的に背筋を仰け反らせる。

  「……あッ……くッ……!!」

膝から崩れ落ちると同時に、僅かに開いた口元から、押し殺しきれない叫びが漏れた。
一人の『スタンド使い』として、様々な場面に直面してきた。
しかし、これ程のダメージを負った経験は、未だかつてなかった。
自身を苛む苦痛と共に、腕から力が抜けていく事を感じ取る。
この状態で、まだ『やれる』だろうか――。

  「『被害者達』が戻っても……『失われた時間』は戻りません……」

  「『残された人』の苦しみや悲しみ……。
   『愛する人』に再会する事も叶わず……
   『亡くなってしまった方』がいても不思議ではないでしょう……」

息も絶え絶えに、『この場』と『屋敷』の全員に向けて言葉を紡ぐ。

  「彼は……『サマー・フォーエヴァー』は……」

  「今まで彼がしてきた事は……『許されない行い』なのかもしれません……」

『夏の魔物』――『サマー・フォーエヴァー』は、そう呼ばれてきた。
人々を強制的に『風物詩』に変貌させ、『永遠の夏』という『魂の牢獄』に閉じ込める。
これまで彼が犯してきた所業は、間違いなく『悪魔的』なものであっただろう。

  「でも……それでも……彼は『解除』してくれました……」

  「それは……紛れもない『事実』です……」

しかし、『一切の相互理解が不可能な怪物』ではない。
その性質上、『共存』が限りなく『不可能』に近い存在である事は明白だ。
存在する事自体が『計り知れない危険』を秘めている。
否定する事の出来ない『圧倒的な現実』。
それでも『対話』そのものは、決して『無意味』ではなかったと思いたい。
『エド・サンズ』と同様に。『サマー・フォーエヴァー』にも『心』があった事を証明できた。
『自ら能力を解除した』という『事実』が、それを裏付けている。

  「どうか……『今の光景』を……」

  「皆さんの『心』に……残しておいて下さい……」

  「――お願い……します……」

自分の『罪』を理解しないまま滅ぼすのではなく、『過ち』に気付かせた上で終わらせる。
『残酷な悪魔』として滅ぼすのではなく、『心を持った存在』として幕を引かせる。
愚かな『自己満足』かもしれない。
『誰も傷付かない世界』など、所詮は『夢物語』でしかないのだろう。
自分でも分かっている。
そうだとしても、自分に出来る事をしたい。
ほんの少しだけでも、この世界から『悲しみ』を減らせるように。

98小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/14(火) 17:44:32
>>97

自分は『共存』を口にした。
おそらくは『不可能』である事は、自分自身も心の片隅で自覚していた。
それでも言ったのは、はっきりと否定してもらいたかったからかもしれない。

        スゥゥ…………

  夜空に星があるように 人の心に星がある

  頭上に散らばる星々は 地上に息づく人の数

    人は星 星は人 町は空 空は町

   人が集まり町になり 星が集まり空になる

    地上に星が集う町 ここは星見町

『サマー・フォーエヴァー』を抱きしめながら、『星見音頭』を口ずさむ。
『子守歌』を歌うように。
せめて少しでも、『安らかな気持ち』のままで終われるように。

  「ありがとう……ございます……」

  「私を信じてくれて……ありがとうございます……」

『サマー・フォーヴァー』に『感謝の言葉』を贈り、左腕に『スーサイド・ライフ』を発現する。

        グッ…………

腕を動かそうとするが、負った傷は思った以上に深かった。
上手くグリップを握る事が出来ない。
十分な力が入らず、指先が震える。

  「あなたとお話できた事を……私はとても嬉しく思っています……」

           フ ッ

  「あなたが『分かってくれた事』を……私は忘れません……」

次の瞬間、『スーサイド・ライフ』と『ビー・ハート』が両手から抜け落ち、二つとも地面に落下する。

  「ずっと……ずっと覚えています……」

          ギュゥ…………

  「――『あなたの心』を……」

もう自分には、『抱きしめてあげる事』しか出来ない。
空いた両手で『サマー・フォーエヴァー』を包み込み、精一杯の『幸運』を願う。
『サマー・フォーエヴァーの思い』が『鉄の心』に伝わるように。
『鉄の思い』が『サマー・フォーエヴァーの心』に伝わるように。
何の根拠もない単なる『願望』でしかなかったとしても、そう祈らずにはいられなかった。

  「『サマー・フォーエヴァー』――」

  「あなたが……『いつ誰からどのようにして生まれた』のか……」

  「私に……教えてくれませんか……?」

『終幕』を迎える前に、『サマー・フォーエヴァー』に問い掛ける。
『本体の事』を。
何一つ分かっていないが、どういう人間であったのだろう。
答えてくれるのなら、自分の心に刻んでおきたかった。
彼が『存在した証』として。

99小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/14(火) 17:47:21
>>97(鉄)

       ス ゥ ッ

黒い喪服を真っ赤な血で染めながら、鉄の『灰色の瞳』を見つめる。

  「……『いいえ』……」

  「私は……決して『胸を張ってはいません』……」

  「誰かを傷付けて……胸を張れるはずがありません……」

  「自分の犯した『過ち』に……気付かされたのです……」

  「知らず知らず……『ビー・ハート』の能力に甘えていました……」

  「『体』を傷付けずとも……『心』を傷付ける事を忘れていたのです……」

それに気付く事が出来なかった。
気付いていれば、あのような行動は取らなかっただろう。
しかし、時間は巻き戻らない。

  「いつの間にか……私は……大切な事を忘れていました……」

  「『あなたを傷付けた事』を……心から『後悔』しています……」

  「もし過去に戻れたなら……『別の行動』を選んでいたでしょう……」

自分の『未熟さの証』として、ぶつけられた言葉を受け入れる。

  「これは……私の『過ち』です……」

  「鉄さん……思い出させて下さって……ありがとうございます……」

            コクリ…………

深い深い謝罪と感謝の後、小さく――だが、確かに『頷いた』。
『鉄に全てを委ねる』という意味だ。
『最終的な幕引き』を。
『視線の交差』を通して、その事を彼に伝える。
今、自分が『やるべき事』は、『最後まで寄り添い続ける事』なのだろう。

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<削除>

101朱鷺宮親子:2022/06/14(火) 21:10:49
>>100
>>92-94(GM)
涙音「こ、小石川さん!」
彼女のダメージを見て思わず駆け寄っていく

笑美「夏の魔物は、どちらにしろもう持たないでしょうけど…
    小石川さんが心配です…」
二人は夏の魔物の隣、小石川の近くに駆け寄った。

>>97-98

笑美「小石川さん、辛い役目を与えてしまったみたいで…
    申し訳ありません。」
小石川に向けて笑美が頭を下げた。

笑美「これがきっと最後でしょう…
    私に、なにかできることがあれば…」
涙音「とりあえずは、何でも言っていいから。」
小石川の様子をじっと見つめる。
できれば傷をどうにかしたいが、彼女の様子からまだそうするのは野暮に思えてくる。

102百目鬼小百合『ライトパス』:2022/06/15(水) 16:28:49
>>92-94
>>(小角)

「なるほどねぇ――――」

詳しい状況は分からない。
だが、『空の変化』を目の当たりにして、
おぼろげながら悟った。
『魔物の生死』は定かではないが、
少なくとも『解除』はされたのだろう。

「さっきのは取り消しだ。もう『質問』は要らないよ」
 
「分かってるとは思うけどね」

既に『100%』に達していたのかもしれない。
もしくは『魔物』が『死んだ』か。
いずれにせよ、さんざっぱら長々と続いた『夏』も、
ようやく『終点』を迎えられるという訳だ。

>>(エド・サンズ)

「勘違いしないでおくれよ。
 アタシだって、本当はこんな事を言いたかないんだ。
 アンタと同じように、『魔物』なんざ、
 さっさと始末しちまえばいいと思ってる」

「だけど、『薬師丸』って子に頼まれちまったからね。
 したくない事をしなきゃならないのさ。
 『宮仕え』と同じで、アタシも辛い役回りなんだよ」

「これで『約束』は果たした」

相手は『人間』じゃなく『スタンド』だ。
大局的に見て、とっとと消しちまうのが一番いい。
そう思ったが、それを口に出す事はしなかった。

          ド サ ッ

「『魔物の能力』が『消えた』としたら、だ」

     フゥゥゥゥゥゥ――――…………

「『氷山あきは』が『復活』するって事になるかねえ」

『屋敷』の縁側に腰を下ろし、悠然と紫煙を燻らせる。
野暮な真似をする気はない。
ここから先は、自分の出る幕はないだろう

「『エド・サンズ』――アンタ、
 もうじき『戻っちまう』んじゃないのかい?」

どうせ聞こえていないだろうが、
背後から『エド・サンズ』に声を掛ける。
『エド・サンズ』の『自立化』は、
『本体の風物詩化』によってもたらされた『副産物』。
『氷山あきは』が覚醒したなら、
『スタンド』の方も『元通りの状態』になる可能性が高い。
つまりは『自立型ではなくなる』という事だ。
他の人間達の様子を見る限り、
瞬時に意識が戻る訳ではないようだが、
おそらく長くは続かないだろう。

103ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2022/06/15(水) 18:20:20
>>92-94

何かが起こったようだが、それは『人間の世界』の話だ。
『海獣』であるラッコには関係ない。
よって、特に気にする事もなく遊び続けていた。

  ポーン ポーン ポーン

               「ミャッ」

                      ポトッ

頭を使って『リフティング』している最中に、
うっかり『ペットボトルのキャップ』を落としてしまった。

                    コロコロコロ……

            「ミャー」

    テトテトテト

キャップを取りに行くために歩いていくラッコ。
およそ小石川と鉄の中間地点だ。
人間の間の問題など、ラッコは知らない。
ただ、『ハッピー・スタッフ』を発現したままなので、
人間達にとっては邪魔になるかもしれなかった。
もっとも、本気で潜り抜けようと思えば、
絶対的に困難ではないだろう。

104『エド・サンズ』:2022/06/15(水) 18:29:51
>>95
>>96
>>97-99
>>102

『ソウカ・・・・・「夏の魔物」ハ倒レタカ・・・・』

『向こう側』の会話の内容や状況を見る限り、
『風物詩化』は解除され、どうやら『夏の魔物』は倒されたらしい

ほっと安堵の息をついたところで、百目鬼に話しかけられた

『アー・・・・マア、サッキハ邪険ニシテ悪カッタナ
 ケドヨォ・・・・・・』

思考の中で昂った熱を冷ますように間を置く

『ケドヨ、勘違いシテタノハお互い様ダゼ
 ダッテヨ・・・・「俺達」ハ最初カラ「夏の魔物」ヲ殺スツモリデココニ来タンダカラヨ』

鉄と共有した目的意識、それは『夏の魔物』を殺す事で合致していた

『無理ニ殺セバ、後々ニ何カガアルカモシレネェ
 ダカラ、「説得」シテ能力ヲ解除サセルッテ所マデハ譲歩ガ出来ル』

『ダガヨォ・・・・俺モ、鉄モ、「夏の魔物」ニハ腸ガ煮エクリ返ッテンダゼ?
 アイツニハ既ニ俺達ノ「友」ガヤラレテンダ』

聞くところによると、その『友』は昨日、別の場所で『殺し合い』を行い、
何人もの人間に怪我をさせたという話だ
・・・・・・・・『夏の魔物』が関わらなければ起きなかったはずの事件で

『「説得」シテ未練ヲナクシテヤルトカ、
 騙し討ちヲスルタメニ「説得」スルトカナラ構ワネェ
 ソノタメナライクラデモ「プライド」ヲ捨テテヤラァ』

『ダガ、「アイツ」ヲ生カスノナラ容赦ハシネェ』

『コレハ・・・・・・・「本体」ノタメデモ、皆ノタメデモ、ナンデモネェ』

『「俺」自身ガ許サネェ・・・・・
 言ッテシマエバタダノ「怨恨」ダガ、コレダケハ譲レネェ』

時間もそろそろか、と呟く

『ソウダ、最後ニ言ッテオク事ガアル
 アンタ・・・・「小石川文子」ト知り合いナンダロ?』

百目鬼に向かって振り返る

『アイツニ言ッテオキナ
 人ノ「負の感情」カラ目ヲソラスナ、ッテ』

『小石川文子の失敗』・・・・それは、言ってしまえば『負の感情』から目を逸らし続けた事にある
『怒り』を理解していれば、『エド・サンズ』や鉄夕立がこんな行動に走る事を予想できただろう
『不安』を理解していれば、『夏の魔物』の存在を許さない『街の住人』の声を聞けただろう

そして・・・・『欲望』を理解していれば、
『夏の魔物』自身とも真に心を通わせる事が出来たはずだ

『アイツガショッチュウ、クチニスルノハ「感謝」・・・・「感謝」ダ
 俺ノ「怒り」モアイツニトッテハ、自分ノタメノ「お叱り」ダト認識サレチマウ』

実は、話の途中で携帯電話を切られた事を根に持っていた『エド・サンズ』は
言葉の節々に怒りを滲ませるように伝える

『本当ニ誰カニ寄リ添イタイナラ、
 マズハソイツラガ抱エル醜悪ナ「負の感情」カラ目ヲ背ケルノハヤメロ
「エドのかたきを長崎デナントヤラ」トモ言ウシナ・・・・』

『ジャアナ、お前ラ・・・・・世話ニナッタゼ!』

その言葉を最後にこの場の全員に背を向けながら手を振る
そして・・・・・『その時』を待つ

105関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/15(水) 20:22:41
>>92-92(GM)
>>97-98(小石川)

            「ああ」

「…………夏が、『永遠の夏』が、終わるんですね」

ただ、立ち尽くして、最後の光景に立ち会う。

自分は自由意志でここに立っている。
そして自由意志で鉄や小石川を止めない。

(……ありがとう、ごめんなさい、『サマー・フォーエヴァー』。
 それでも私たちは……『魔物』と共に生きる道を選べない)

    あるいは自分にもっと知恵や力があったとしたら――
    『アリーナ』に、手を借りるだけのコネクションがあったら――
    魔物がもっと早く己の過ちを認めてくれてさえいたら――

終わりに立ち会い、去来する後悔を否定はしない。
最後を為すのは、『鉄』か――――『小石川』か。

「っ、小石川さん……………………………」

そして関は彼女の姿になにか、強い感情を覚えた。

                    ・ ・ ・ ・ ・
                   『ぞっとした』のだ。


(『つらい役目を与えた』なんて、そんなこと、ない。
 だれもそんなことを小石川に『させて』なんかない。
 朱鷺宮さんも、私も、魔物ですら……してないのに。
 小石川さんは、自分の意志で、どうしてあそこまで)

ここにいる誰もが、自分の意志で選んでいた。
七篠や朱鷺宮が『静観していた』のも、『そうしたかったから』。
『したくないのに、そうした』人間など、ここには誰もいないだろう。

(……小石川さん、なんで、そこまで出来るんですか?)

(……私に出来るのは、きっと、もっと、ささやかな事だけですよう)

だから関も――――自分の意志で、『最後』を見届ける事にする。
同じ慈愛と献身でも、関は小石川のようにはなれない――――そう思う。

>>103(ラッコ)

「! ラッコさん。……いけませんよう」

ふと、視界に入った『獣』の行動。後ろからその毛皮を抱いて、止める。

明確な謝罪を口にしたものを、それでも斬る『痛み』を背負う『鉄』。
誤りを理解しながら、それでも『痛み』に添うことを止めない『小石川』。

「今…………大事なところ、なんです〜。
 キャップは、後で私が拾っておいてあげますからね」

その間に『無理解』を差し挟むべきではない。

         たとえ動物であれ。子供であれ。

悪気が無く、『無邪気だとしても、してはいけないこと』はあるのだから。

106空井イエリ『ソラリス』:2022/06/15(水) 20:39:07
>>92-94(GM)
>>104(エド・サンズ)

「――――良かった、終わりそうだ。
 それなら、もう、なんだっていいぜ。
 おれは魔物を倒したいだけだから」

少しだけ目を閉じる。

「人でなしが一匹消えるだけ。
 それでも――――
 いいだろう。おれは忘れねー。一生背負ってやる」

『魔物』と自分は重なる存在ではない。

(最悪なモンスターが滅ぼされるだけじゃあなく救われちまう。
 それ以上を――――救われて、滅ぼされもしない事を、
 おれは認めなかった。ひとでなしの為に皆の未来が狭くなる事を)

生かす事は認められない。
その負担を背負う誰かは、きっと無関係な『善い人』だから。

(だけどさ――――別に、嫌いじゃあないんだ。
 だから少しでも。
 ただ一方的にぶちのめした時より、
 魔物の野郎にも、小石川さんにも、心に救いがあったなら)

         (それは悪くない。……『いいこと』だ。『忘れねーよ』)

もし今、『夏の魔物』を討滅するのなら。
それが生む痛みの、一片でも、背負うためにここに来ているのだ。

「勿論おまえさんが一人で、自分を生きた時間も、忘れねーよ。『サンズさん』」

「おれとおまえさんは面識どころか交流すらほとんどないが、
 本体の所に戻っても達者にしててくれると、おれが、勝手にうれしく思う」

そして、もう一人の『人外』――――
しかし、あまりに、どこまでも『人間らしい』彼にも、別れを告げておく。

107小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/06/15(水) 22:40:53
>>92-94



                  シ


                           ュ


                                 ウ



                                   う


                                     ・


                                       ・


                                         ・
 「あ」

     「あ  嗚呼……ッ」

一抹君……ッ。

「やった……遣り遂げた」

まだ、『終わり』ではない。だが、許されるならば
ほんの少しだけ、安堵を呟きたかった。

夏の魔物、小石川さん、鉄さん。
彼等の中で交錯された思惑や行動は並みならぬものであって、私が安易に
口出す事は出来ないだろう。無言で、今は『結末』を見届ける事にする。
 手を出す事は憚れる、表現するならば『神聖』さとも呼称するのが
似つかわしいような空気を感じ取れたから。

108ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+猫『マシュメロ』:2022/06/16(木) 00:12:01
>>92-94

「……ン」

「なんじゃ?」

「終わったのか?」


ぼけーっとしていたナイは決定的瞬間を見逃したが、
周囲の雰囲気からなんとなく事態の終了を悟った。


「ではもうよいか」


『屋敷』に入りっぱなしだった人々を外に放り出し、『解除』する。
『屋敷』にはナイの許可無く勝手に出ようとすると『消滅』するという謎特性がある。
『エド・サンズ』がどういう風に戻るんだか、本人にもわからないだろうが、
これで『屋敷』にひっかかって『消滅』するという可能性は無くなった。
まあ、別にナイがそこを考えて気を回したわけでは無いが。
そもそも目の前のサンタが『エド・サンズ』とは知らない。


    「ンナン」


元の大きさに戻った人々を灰色の猫が出迎える。

109夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/06/16(木) 13:48:53
>>92-94(GM)
>>108(ナイ)

「そっか――――――」

ため息をつくように、ただ一言だけ呟いた。
現場の詳しい様子までは分からないが、
『終わり』が近い事は理解できる。
同時に、これまで積み重ねてきた『夏の思い出』が、
頭の中でフラッシュバックしていく。
あちこちの店に『クリスマス特需』をアピールし、
『マスコット』として『クリスマスラッコ』を引っ張り出した。
そして迎えた『クリスマス当日』。
皆で『イッちゃん』を止めるために頑張った。
一つ一つが『今』に繋がり、今は『未来』に繋がっていく。

   『今』と『未来』を駆け抜けた先には、
    きっと『光ある夢』が待っている。

     「 う お ぉ ぅ ッ ! ? 」

その直後、いきなり屋敷の外に放り出され、
尻餅をついた体勢で目の前の猫と顔を合わせる。

                   「ンナンナン」

             「ナンナンナ」

   「ンナンナンナンナンナン」

『猫語検定三級』の資格を駆使し、
灰色猫とコミュニケーションを試みる。
いや、ホントにネコか??
ひょっとすると、
ネコのカワをかぶったラッコかもしれないな……!!

「フェアチャイルド、このネコなんて『ナマエ』??
 いや、チョットまて!!
 アリスの『めいすいり』をひろうするチャンスだ!!」

          ヒラ ヒラ ヒラ

猫の鼻先で『ハーリキンチェックのハンカチ』を広げ、
猫じゃらしのように揺らしながら尋ねる。
『アリスと猫』。
これはもう『アレ』しかないな!!

        「――――『チェシャ』とかどうよ??」

110ダイアナ『オンリー・ガール』:2022/06/16(木) 14:29:47
>>92-94

  「『さっきのサンタクロース』――――」

         スタ スタ

        「『昨日のサンタ』かしら?」

              スタ スタ

『昨夜のサンタ』と『今日のサンタ』を、脳内で照らし合わせる。
多分、両者は同一人物なのだろう。
だって、『同じ声』だったのだから。

「『本物のサンタ』って、あんな声だったのね。
 会ったのはわたしくらいでしょうけど。フフン!」

自分だけが『クリスマスプレゼント』をもらったと思い込み、
一人で悦に入るダイアナ。
しかし、何となく気になる事もある。
さっきも感じたのだが、よく分からなかったので放置していた。

       「――――『声』…………?」

徐々に歩調が緩まり、やがて歩みが止まる。

          「 ! ! 」

      ク ル ッ

突然、何かに気付いたかのように踵を返す。

     ダダダダダダダダダダッ!

そして、全速力で走り始めた。
向かう先は『先程の場所』。
『サンタクロース』を見た地点だ。

111ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2022/06/16(木) 15:41:15
>>105(関)

進み始めたところを、後ろから関に抱き止められた。
その行動は、おそらく正しい。
ラッコは抵抗する事もなく、素直に関の腕に抱かれている。

          「ミャッ」

抱き上げられたラッコは、いつものように鳴き声を上げた。
つぶらな瞳が関を見上げている。
何かを理解しているのかもしれないし、
何も考えていないのかもしれない。

          「ミャア」

当たり前の事だが、ラッコはラッコであり、人間は人間。
『異なる種族』の『相互理解』は容易ではない。
しかし、『不可能』でもないはずだ。

          「ミャー」

その事は、既に『証明』されている。
ラッコは関と共に、『結末』を見届けるだろう。
ラッコの気持ちはラッコにしか分からないとしても、
同じ『地球に生きる生物同士』。

『通じる部分』は――きっと、『どこか』にある。

112水宮アリア『ブラッディー・マリー』:2022/06/16(木) 15:59:34
>>104
『エド・サンズ』が消える…?
いや、消えるわけではない、ただ元に戻るだけだ

『エド・サンズ』とは昨日、
サンタクロースとその手伝いとして一緒にプレゼントを配って回った
ただそれだけの仲だ

けど、『エド・サンズ』達と一緒に街を飛び回ったのは、ちょっと楽しかった

何も『エド・サンズ』が死ぬわけじゃない、ただ、元に戻るだけ
同じ町にいれば、何処かでまた会う事もあるかもしれない

けど、少しだけ寂しいという気持ちを覚えるアリア
その碧い眼から、自然と涙が2、3滴零れ落ちる


「……」


アリアは別れの言葉は語らない
その代わり、『エド・サンズ』から貰ったハンドベルを鳴らし彼を見送る

113村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/16(木) 16:47:35
>>92-94

 「!!」

『ヒマワリ棒』が消え、景色が変わる。
『そういうこと』を理解するのに、そう時間はかからなかった。だが―

 「まだ『終わって』ねえ。」

『夏の解除』が目的ではない。『夏の魔物の排除』が目的なのだ。
それまでは『終わらない』。

 ズギュ ゥ !

すでに伸張の『射程距離』だ。腰に佩いた『ガソリン棒』を後方へ『最大伸張』。
如意棒で跳ぶ孫悟空のように、自分を押し出して一気に距離を詰め(スB)、
『夏の魔物』に拳の連打を叩きつける。パス精CAB



『投擲』も『伸張』も確実さを欠くなら、直接殴れば話は済む。
おれが何かする前に『鉄』が手を下すかもしれないが、何があるかはわからない。
だから、確実に『とどめ』を刺す。

114『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/17(金) 02:59:32
『様変わりする風景』が、集った者たちをそれぞれの行動に走らせる。
その最前線、『民家』に居た者たちは『空き地』に投げ出され―――

>>107(小林)
『夏の終わり』―――『夏の風物詩』のすべては『解除』された。
『夏の魔物』はまだ『存在している』ようだが、
それをどうするのかは間近の『小石川』と『鉄』が『審判』を下す形となるだろう。

『小石川』と『鉄』、そして、『夏の魔物』。

『神聖さ』すら感じさせるこの三者の現在に
ズカズカと入り込むのは『常人』には難しい―――
出来るとすれば、せいぜい『獣』のような存在だろう。

>>103(ラッコ)
>>105(関)
>七篠
『保護者』と化した『七篠』が『サマー・フォーエヴァー』を取り巻く環境、
そして周囲の風景の突然の変化に戸惑っている間、
『ラッコ』はそっと『七篠』から離れ、キャップを追って、
ズカズカと『サマー・フォーエヴァー』の方へと移動しようとする。

それを止めたのは『関』。
今の『三者』に余計な『無理解』を近づける事はよくない。
それが、動物であれ。子供であれ、
『無邪気だとしても、してはいけないこと』はある。

>>101(朱鷺宮)
遠巻きに見た限り、『鉄串』が『小石川』を襲ったように見えた。
『朱鷺宮親子』は『無邪気なリス』のようなふるまいで、
ズカズカと駆け寄っていく。

「あ! あ!? あ!
   センパイ……… かささぎセンパイじゃあないっスか!?」

唐突に『笑美』に旧姓で話しかけてくる人影があった。
年のころは『娘』とそう変わらなそうだ。
と、『笑美』は学生時代、いきなり『行方不明』となった後輩が居たのを思い出した。
元々あまり家には戻らない娘で、『男と駆け落ちした』みたいな
噂が流れていたので、そういうもの、と納得していたが―――
確か………『日野』とかいう苗字だったか。

ただ、それは今はどうでもいいだろう。
適当にあしらってから、『小石川』の元へ向かうが、
その時にはもう、『全てが終わっていた』。

>>113(村田)

 ズギュ ゥ !

すべてを把握した『村田』は一気に『小石川』と『鉄』、
そして『夏の魔物』の近くに『棒術』のスピードで
『猛禽類』が獲物を狙うかのように、ズカズカと距離を詰める。

ただ、近づくその最中―――
『棒術の達人』のスタンドを有する『村田』は、
『奪刃の使い手』であるスタンドを有する『鉄』の
そのただならぬ『気迫』と『決意』を肌で感じとる。

『村田』はひとつの『確信』を持ち、
そしてそれは確かに、『村田』が、
完全に近づくまでの『刹那』に達成された―――

115『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/17(金) 03:01:09
『様変わりする風景』が、集った者たちをそれぞれの行動に走らせる。
『屋敷』や『駅前』に居たものはそれぞれの方法で『終わり』を知り―――

>>95>>104(『エド・サンズ』)
>>102(『百目鬼』)

『エド・サンズ』は『スマホ』や『百目鬼』との会話で、
『夏が解除』された事を理解する。
であれば、『エド・サンズ』の主、『氷山あきは』が
意識を取り戻すのも、時間の問題なのだろう。

『エド・サンズ』は『百目鬼』に伝えたい事を伝える。
『負の感情』―――それに向き合うこと。
あくまで『エド・サンズ』の持論ではあるが、
今回のような多種多様な思想がぶつかりあうケースには、
必要な観点なのかもしれなかった。

>>106(イエリ)
『イエリ』は自己の思いをまとめる。
そして、『エド・サンズ』という『ひと時の解放』を得た『スタンド』に別れの言葉を伝えた。
おそらく『氷山あきは』に会えば『エド・サンズ』とも再度会えるのだろうが、
完全なる『自由』をもつかはどうかはやはり『空気感』が違う。
『この状態のエド・サンズ』に別れを告げるのはおかしい事ではないだろう。

>>108(ナイ)
『ナイ』は『屋敷』を解除する。
どうやらやっと終わるようだ。猫もンナンと言っている。

>109(夢見ヶ崎)
『終わり』を感じ取りつつ、突如の『猫』と戯れる『夢見ヶ崎』。

 と―――

『フーヴィアン派』の『金一』から着信がある。
出ると、『一抹』を身体を蝕んでいた『雲』が消失したとの報告だった。
ただし、まだ目覚めはしない―――それに関しては
『夏の魔物』は関係ない、昨日の激戦の『後遺症』だろう。

ともあれ、『一抹』を覆っていた『夏の呪い』は解除された事は確実だ。

>>110(ダイアナ)

『ダイアナ』は何かに気づいたように走る。
『サンタ服』の存在が遠くに見えてきて、そして―――

>>112(水宮)
『屋敷』が解除されたあと、たまたまごく近くに居た
『水宮』は、『雰囲気』から『完全フリーなエド・サンズとの別れ』を悟った。
皮肉な話ではあるが、『エド・サンズ』が奇跡的な
『完全に自由な時間』と『水宮達との思い出』を
得られたのは『夏の魔物のおかげ』とも言える。
だからといって『夏の魔物』の『罪』が消えるわけでもないが―――

『ハンドベル』を鳴らす。それは当然、『エド・サンズ』の耳にも届くだろう。

 ………


              そして―――


         シュウ   ウ ウ ウ   ウウ

それぞれの『別れ』が終わった後、
『エド・サンズ』はまるで『かき氷』が
一気に溶けるかのように、さらりと、その姿を消した―――

遺されたのは主(あるじ)を喪った『サンタ服』。
『エド・サンズ』には、今の『星見町』には、もう必要なくなったもの………

116『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/17(金) 03:06:25
『様変わりする風景』が、集った者たちをそれぞれの行動に走らせる。
『鉄夕立』『小石川文子』『サマー・フォーエヴァー』―――

>>96(鉄)
若い身空で数々の激戦を潜り抜けてきた『鉄 夕立』。
彼の見立ては冷静かつ的確だ。

『夏の魔物』という存在の『底知れなさ』に対しては
『イル・ソン・パティ』をもってしても、『絶対的な保証』とならない。
『夏の魔物』を『危険性』を完全排除できる『スタンド使い』のあても無い。
『夏の魔物』の『存在そのもの』について様々な評価はあろうが、
その根本は、やはり『被害者を生む存在』。
それを取り除くべく努力してきた数多の『協力者』を無碍にする事は出来ない。

であれば、『夏の魔物』との『和解』はあくまで
『夏の魔物』の死が前提でなければならない―――

『夏の魔物』の能力の産物である『鉄串』から奪い取った『殺傷力』。

  『鉄串』が消えても、その『殺傷力』は消滅しない。
  『解除』がされても『鉄』の『殺意』は消滅しない。



            す

                 ラ

                      ァ


     そこから、生まれ出ずるは、一振りの巨大な『刃』。

『野太刀』―――それは『夏の魔物』という人の手に余る『野生』を『断つもの』。
          そして、『野太刀』は江戸時代の『捕具』としても挙げられる。

若い身空で数々の激戦を潜り抜けてきた『鉄 夕立』。
そんな彼が『刃』を錬成する最後の火種としたのは『戦友への熱い思い』だ。

『野太刀』が完成しても、
『小石川』は彼女の刃をすでに地に落としており、
慈愛の抱擁と子守歌を続けるのみ。



     これをもって『鉄』の『覚悟』は完全に結実し、



          そして、


                 一

                 閃


                    。


      ………


『夏の魔物』の首が『野太刀』により、バッサリと『断たれる』。
夜空のように漆黒を湛えるその顔が、
最後にどんな表情をしていたのかは、誰にも分からない。

『夏の魔物』の首はドサリと地に落ち、
それが合図だったかのように―――
その全身は地に『影』が落ちるように
一気にその姿を消し、音もなく『消滅』した。

117『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/17(金) 03:12:52
>>97-99(小石川)

『鉄串』は『サマー・フォーエヴァー』に当たらない軌道だったが、
咄嗟に守ろうとした『小石川』の身体が、
自ら当たりにいったような形となってしまった。
実は殺傷力が奪われていたそれが『小石川』にダメージを与えたのは、
『物理的』に、というより、『精神的』に、だったのかもしれない。
『殺傷力』がない、と知る由もない『小石川』が
『刺さった』と感じる思いが『鉄』への罪悪感と相まって、
『小石川』の『精神』を苛み、『血』が出たような錯覚や、
『肉体動作』に悪影響を与えている―――

そんな状態でも『小石川』は
『サマー・フォーエヴァー』への思いを多くの者に伝えようとする。
それをどう捉えるかは、当然、各々自身の問題だ―――

その後に彼女は『星見音頭』を口ずさむ。
『夏』を愛する『サマー・フォーエヴァー』にとっては、せめてもの慰安となるはず。

『刃』は持っていられなかった。しかし、それでよかったのかもしれなかった。
『弁護人』と『執行人』を同一人物に行われて、混乱しない者は居ないだろうから………

『小石川』は、最後にひとつ、『サマー・フォーエヴァー』に問いかける。
『いつ誰からどのようにして生まれたのか?』
『サマー・フォーエヴァー』はその問いを受け、『絵日記』に何か描き始める。
抱きかかえている状態で、その動きは『鉄』からは見えなかっただろう。
ただ、当然だが、わずかな時間、詳細を書く余裕はない………



          そして、


                 一

                 閃


                    。


      ………



『その時』は、ほどなくして訪れた。
『首』が落ち、その姿が消えるのを、
『小石川』は果たしてどんな気持ちで見送ったのか―――

最後に、『小石川』だけが、消えゆく間際の『絵日記』を確認した。

―――――――――――――――――――――――――――

先程(>>92)書いたのは『しんじるからね』。

 そして今描いた最新のページ。

  その日付欄には『8月6日』。
  キノコのような雲の絵と【かげになった】とだけ書かれた文字。

―――――――――――――――――――――――――――

『誰から』と言えば『その被害者』なのだろうし、
『どのように』と言えばそれにより『夏を最後まで過ごせなかった無念』からなのだろう。


      ―――なんにせよ、これで、『夏は終わり』だ。

118『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/17(金) 03:15:26

 ………………………

 …………………

 …………

 ………

 ……

 …


『氷山あきは』は長い夢を見ていたような気もするし、
 夢なんかちっとも見ていなかった気もする

『学生寮』の『冷凍庫』の中から、
のっそりと出てきたひとりの少女。
今さっき、彼女は『目覚めた』

まるで『夏休み』の最中につい夜更かししてしまい
朝方に寝て昼起きたような感覚で、頭がぼーっとしている
自分がなんでこんなところに居るのかもよく分からない

でも心の根底には『楽しさ』があった

そう―――後から事情をきけば『不謹慎な思い』だったのかもしれないが、
『氷山』にとっては徹頭徹尾、『夏を堪能した(サマー・フォーエヴァー)』だけ
『夏』も終わったようだし、目覚めて、
無事、『ミッションコンプリート』というわけだ

ただ、一糸纏わぬ姿なのには戸惑った
(後に服や所持品は『七篠の部屋のガチャピン人形の裏』にて発見された)


          そして―――


傍らには発現した覚えもない『エド・サンズ』が突っ立っている
まるで怒ったような、安堵したような、泣きそうでもあるような
複雑な表情の『エド・サンズ』を前に、『氷山』は訳も分からず、


      とりあえずの大きなアクビをひとつ

119七篠 譲葉『リルトランク』:2022/06/17(金) 05:47:49
>>114

「あ……」

 七篠は『夜の夏祭り会場』から『青空』へ、そして今度は『空き地』へと変貌したことで本当に終わったことを悟る。

 あの日『夏の魔物』と海で出会ったこと、山で再会したこと、氷山が『かき氷』になり一抹が突如逃げ出したこと、協力して『夏のクリスマス』を行ったこと。
 そしてこの『民家』での出来事。
 様々なことがあった、『とても長い夏』だったと心の中で振り返る。

 そして、慌てたようにスマートフォンを取り出して、一抹の連絡先にコールを始めた。
 捕まえたあの日、一抹はこう言った。

>「ウグッ…絶対にッ…私は『脱獄』を成し遂げるッ…!」

「『解除』されたということは、戻ってるんですよね…一抹くん…。
 ……逃げていないといいのですが…」

 七篠は安堵と不安が入り混じった表情で呟く。

120ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+猫『マシュメロ』:2022/06/17(金) 08:21:46
>>109

 「……」


『猫語』を駆使して話しかけるが、灰色の猫は無視して毛づくろいをした。
もしかして……ラッコなのだろうか!?


「なに? 生意気な……
 猫は猫で十分じゃろ」


ナイは自分の名前がナイので猫が名前を得ることを快く思っていなかった。
そんな気持ちを知ってか知らずか、灰色猫は『ハンカチ』に猫パンチを繰り出す。


 「シャッ」

      ペシコ!

 「アガガ」


そのまま、夢見ヶ崎の手に齧りつく。


 「グググ」
         カミカミ

             「フニャ……」

           「フニャニャ」


一方、そんな夢見ヶ崎の手の中で冒涜的な生命が誕生しつつあった。



----------------------------------------------------------------------------------


・ほとんど平面。ハンカチ猫『チェシャ』

ハンカチを猫の形に切り抜いたようなスタンド生物。
表面には猫毛が生えており、ハンカチとしては使用しづらい。
普通の猫以上に狭い場所に入り込め、厚みが無いので方向によっては見づらく、
丸まると布の塊にしか見えない。風に舞って移動できる。などの特性から、神出鬼没。
平面の頭部に落書きのような猫の顔が描かれているが、別に特別ニヤニヤした顔つきはしてない。(・ω・)
猫の食べるものならなんでも食べるが、食べるとお腹が膨れて厚みが出る。糞や尿柄の布を排泄する。
ハーリキンチェック柄の一つだけが肉球型の刻印になっており、『チェシャ』の名前が刻まれている(人間には読めないが)

121村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/17(金) 13:21:39
>>114-118

ズ ザ ァァ ――――― ッ

伸張の勢いのまま滑り込むように突っ込み、

 ブォ ン
          ビタ ァ ッ !

『鉄』に『棒』の切っ先を突き付ける。
事の顛末は見た。感じもした。それでも、確認しなければならない。
最早手放しには信じられないからだ。

 「『殺った』か?」

冷たい目線を向けながら、短く問う。

122小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/17(金) 18:38:36
>>114-118(GM)

最初は『自分が斬る』つもりでいた。
しかし、鉄のお陰で気付いた事がある。
もし自分が『サマー・フォーエヴァー』を斬れば、
『体』だけでなく『心』までも傷付けてしまうという事を。

  「――鉄さん……」

『ビー・ハート』で意識を奪えば『痛み』はない。
だが、『心の痛み』までは消せないのだ。
それを考えれば、『鉄に斬ってもらう』のが『最良の選択』。

   ――『よろしくお願いします』……。

だからこそ、鉄に『託した』。
『ナイフ』から手を離したのは、精神的な疲労もあった。
思えば『魔物の存在』を知った時から、自分自身を酷使し続けてきた。
だが、正確には『持っていられなかった』のではない。
『離れた』のではなく、自分から『離した』のだ。

   ――私は……。

『サマー・フォーエヴァー』を逃がすために、『他の全員』を欺くという選択。
そんな行動を選ぼうなどという考えは、到底あろうはずがなかった。
『最後まで秘密にしておいて逃げ切る』などという事は、一度たりとも思っていない。
だから、自分から全員に打ち明けた。
本気で『悪魔』に魂を売るつもりでいたなら、そんな事はしなかった。

   ――本当は……誰も……。

小石川文子は一人一人と向き合い、可能な限り『全員』に寄り添おうとする。
簡単な事ではない。
『実現不可能』な場合も当然ある。
だから必死で考える。
悩み、苦しみ、葛藤する。
そうした苦悩の先に見出す『結論』は、常に『最大多数の最大幸福』。
今回の場合も、それは変わらなかった。

   ――傷付いて欲しくなかった……。

『全員』は無理だった。
それが最終的な結論だ。
そうであるなら、せめて『救える部分』だけでも救いたいと願った。
願い続けた。
『終わり』が訪れる瞬間まで。

123小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/17(金) 18:47:18
>>122

片時も目を逸らす事なく、目の前で起きた『全て』を見届けた。
同時に、『絵日記』の内容から、『サマー・フォーエヴァー』の『根源』を察した。
『8月6日』――『原爆』が投下された日。
『争い』によって彼は殺され、そして再び生まれた。
人と人が傷付け合わなければ、『サマー・フォーエヴァー』が誕生する事はなく、
大勢の人々が苦しめられる事もなかった。

          スゥ……

『黙祷』を捧げるように、深く両目を閉じる。
この喪服は『彼』を悼むためのもの。
しかし、今この瞬間だけは、『名も知らない少年』のために。

  「――『約束』は……必ず守ります……」

『信じる』と言ってくれた言葉を、心に刻み付ける。
ずっと覚えている、決して忘れない。
そう約束した。

  「私は……弱い人間です……」

『争い』こそが、今回の事件を生んだのだ。
傷つけ合い、憎しみ合う。
その結果が『新たな悲しみ』を作り出す。

  「それでも……私に出来る事をしたい……」

  「『争い』が『悲しみ』を生むなら……」

  「『悲しみを生む争い』を……少しでも減らす事を……」

噛み締めるように、『決意の言葉』を口にする。
既に過ぎてしまった『過去』は変えられないが、『未来』は変えられる。
たとえ微力であっても、『起こり得る争い』を止めるために力を尽くしたい。

   ――『サマー・フォーエヴァー』……。

   ――最後に見せてくれた『あなたの心』に誓います……。

出来るなら、生きて償って欲しかった。
しかし、出来なかった。
あるいは、『滅ぶ事』だけが、彼に残された唯一の罪滅ぼしだったのかもしれない。
それが『彼の贖罪』だとしたら、彼は自分の罪と向き合った事になる。
私も、『自分の罪』と向き合わなければいけない。

124小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/17(金) 18:56:16
>>(鉄)
>>(小林)

  「私は……『リヴィング・イン・モーメント』と『シヴァルリー』に……」

  「――『刃』を向けました……」

  「私は……お二人の『心』を傷付けました……」

眩暈のする体をふらつかせながら、『指輪』を預けた二人に向き直る。
争いは悲しみに繋がる。
今日、自分の手で、『新たな悲しみ』を生み出してしまった事を心から詫びたい。

  「鉄さん……小林さん……」

  「私の考えの至らなさで……お二人を傷付けてしまった事を……」

  「深く……後悔しています……」

  「同じ間違いは……もう二度と繰り返しません……」

          スッ……

  「どうか……私の過ちをお許し下さい……」

その場で膝を折り、空き地の地面に『三つ指』をつく。

  「私の『罪』の判断を……」

  「お二人に……お願いいたします……」

  「私を許していただけるなら……」

  「『指輪』を……お返し下さい……」

『サマー・フォーエヴァー』が罪と向き合ったように、自分も『自らの罪』と向き合う。
『二つの指輪』は、『彼の分まで生きる』と誓った『命』の次に大切なものだ。
『被害者』である二人には、『加害者』である自分を処す権利がある。

125朱鷺宮親子:2022/06/17(金) 20:31:13
>>114
笑美「?…今の声は…」
ふと振り返ったさきには誰かいるようだが…
笑美「日野…?えっと…なんでここに…」
駆け落ちして行方不明になったと聞いた彼女がなぜここに
いやそれ以前になぜあのときと同じままなのかと…
笑美「って、今はそれどころじゃなかったわね…」

涙音「お母さん…先に行くからね!」
日野のことはもちろん涙音は知らない。
よって一足先に気にせず近寄ろうとするが

村田の一撃はすべてを終わらせたようである。

笑美「…こうするしか、ありませんでしたかね…」

他に方法があったか、と言われれば笑美にはわからないだろう。

涙音「いや、考えてもしょうがない…よ。
    考えれば考えるほど、できるかもわからない後悔ばっかり増えていくから。」

…すべてが終わったのだろう。
だが、最後に聞こえてきたあの声は一体どこから…?

126氷山『エド・サンズ』:2022/06/17(金) 20:32:29
>>118

「・・・・・・・・?」

いつの間にか全裸で冷凍庫から上半身を外に出していた自分の姿に気が付いた
夏だというのに、冷えた身が異様に冷たい・・・・もうそろそろ秋になるからだろうか
だが、今年の夏は本当に・・・・・本当に楽しめた気がする

『ウ、ウウウウ・・・・・・』

傍には自身のスタンド『エド・サンズ』が立っていた
彼は『やり遂げた男の顔』を浮かべ、人間であれば泣いているであろう呻き声を上げている
さて・・・・・・この状況は・・・・・?

      とりあえずの大きなアクビをひとつ

      ひとつ・・・・・
              ひとつ・・・・・・

「え?ええええええええええええええええええ!?」

声にならない悲鳴を上げる
何で!?どうして!?と頭の中に疑問が駆け巡る
ひとまず、訳知り顔で隣に立つ『エド・サンズ』に事情を聴いてみる事にした

『ヨセヤイヨセヤイ』

『礼ナンテ、イイッテ事ダゼ』

駄目だコイツ・・・・・。
氷山は心の中でそう思った

ひとまず、この状況は非常にマズい!
何か・・・・凶悪な戦いを繰り広げた記憶がおぼろげにあるため、
自分の身が無事であることを確認すると、行動を開始する

(こんな所を人に見られたら・・・・・!)

氷山は普段実家暮らしだ
所持品はおろか、身に纏う衣類すらないこの状況ではどこかから服を調達するしかない
しかし・・・・この状況を同じ学校の生徒に見られたら間違いなく、『誤解』されてしまう!

(友達の部屋に・・・・・だ、駄目!)

一瞬、友人の部屋で服を借りようとも思ったが、
何者かに全裸に剥かれて冷凍庫に放り込まれたなど・・・・『事件性』がヤバい
加えて、氷山は『幼女誘拐の疑いで警察に事情聴取を受けたこと』、『闇の組織から謎の入金を受けたこと』があるのだ
警察沙汰になった時に、非常に体裁が悪くなるし、両親が強いショックを受けてしまう

「こうなったら・・・・・『さんずさん』!」

127氷山『エド・サンズ』:2022/06/17(金) 20:33:21
>>118

緊急事態だ。仕方がない
なんとかして『エド・サンズ』を騙くらかし、適当な学生の部屋から衣類を『借りる』事にした
拝借した服を着てみたが、やはり身長が足らないせいか色々な部分の丈が余ってしまう

「まあ、こんな状況で贅沢も言ってられませんが」

今すぐに家に帰って身を整えようとしたところで『エド・サンズ』が話を切り出した

『あきは・・・・・コンナ状況デナンダガ
 一つ頼マレチャアクレネェカ?』

『行ッテ欲シイ所ガアル?』

「へ?」

そして・・・・・氷山は『そこ』へと向かう
『エド・サンズ』が消滅し、立ち去ったばかりの『その場所』・・・・
『ディスタント・ラバー』の『屋敷』が置かれていた『その場所』へと!?

『俺たちハ・・・・「交換屋」ノ嬢ちゃんニ会ワナキャナラネェ!!』

128鉄 夕立『シヴァルリー』&『C・セッション』:2022/06/17(金) 20:37:00
>>114-118(GM)

『野太刀』を解除して、辺りを見回す。
流石にここにいない『被害者』が、能力の解除に辺り呼び寄せられることはないか。
『氷山さん』達はそれぞれの場所で、元の姿に戻っているのだろう。
彼女たちの安全は未確認であるが、ひとまずは一件落着というところか。

「『被害者』達の体調が心配だ。…また、人によっては帰る場所もないだろう。警察と病院への連絡をしようと思うんだが」

仲間に相談をする。
警察には『スタンド絡み』の事件を知っている人間がいる。事情を知れば、上手く取り計らってくれるだろう。
仮に知らない人達が事件を担当をするならば、適当に『神隠し』に遭っていたとでも説明するか。
そして、長年『夏の風物詩』となっていた人間は復活に辺り身体にどんな影響があるか分からない。
もし身体に異常がなくとも、精神へのケアは必要かもしれない。
そして彼らに対して最適な心のケアが出来る人間は、自分達ではない。出来ることはこの辺りだろう。

>>121(村田)

「手応えはあった。首を斬られても無事な生き物ならば、分からないが」

村田くんにそう告げる。出来ることはしたということだ。

>>122-124(小石川)

「…自分は、『大人』というものを勘違いしていたのかもしれません」
「あれが『衝動的』な、間違った行動だと言うのであれば、オレはそう認識します」

あの『裏切り』は明確な意志であると、『力』により雌雄を決することを肯定した言葉も真実であると思っていた。
だが、よくよく考えれば『夏の魔物』を救おうとして奮闘した彼女が、常に冷静でいられるとは思えない。
今更ながら、理解する。大人とて、ただ間違いをするのだろう。

「どちらにせよ、これはお返しします。そもそも、自分が持っていても仕方のない物ですから」
「…以前お会いした時に言いましたね。オレとあなたは道こそ違いますが目指しているものは同じだと。
 同じやり方である必要はない。ただ、お互いに助け合える味方でありたいものです」

指輪を返す。

129小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/06/17(金) 23:33:56
>>114-118

スマホを取り出し、全員と会話する前に一度連絡をする。

「芦田さん、もう戻って来られて大丈夫ですよ
……えぇ、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトさん。『合図』に応じてくれて
有難うございました。『問題ない』ですよ、こちらも無事終わりました」

― ― ― ― ― ― ― ―

暗号スレより、パスワードは『うつせみ』
『芦田へメールで指示
村田が来たら基本従う
ガソリンを持って離れたらスタンドで過去改変の準備
こちらの着信で合図をしたら、改変してガソリンが
入った状態に戻って家屋から急いで退避する事』

これによって、村田さんが棒化でガソリンを爆破するのを阻止するつもりだった。
合図は、連絡してた時にも仄めかしてたが『問題ない』だ。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
初対面に近い人物だし、自称 善行に関心ないと仄めかしてたが
スタンドについては半自立型なのだろう。本体の方より人の善性を重んじると
見てたので、恐らくは彼をせっついて上手く村田さんの目から離れて
遣り遂げてくれただろう。
 
私は、良い人たちに巡り合えた。本当に、それが私にとっての最大の『強み』であった。

「鉄さん、アリーナには既に親友を通して失踪者の為に対応してくれるように
頼んでいます。もう直ぐ、こちらに来られると思いますよ」

(……蓮谷 瀬央さんも、この中に居るだろう。直接、彼に晩さんと
連絡させてあげるべきだな。再会は、少し時間が掛かるだろうが)

ちらほらと目覚める人たちを、先程投擲して上空より観察させてる『水槽』を通じて
蓮谷氏かも知れない若者を探す。こちらの会話が終わった後でも大声で
呼びかけるほうが早いかも知れないが。

「……こちらからも、良い機会ですし『謝罪』を皆さんに打ち明けるべきでしょうね」

小石川さんの返答を受け、暫し沈黙してから集った仲間たちに告げる。

「私は、夏の魔物を打倒する為に事前に開催した『夏のクリスマス』
色々な縁から助力の為に『最中派』と言うアリーナの一つの派閥に力を貸して貰い
全てが完了したら……私は正式に、そちらの組織の一員となる約束をしてます。
 加入する際には、まず間違いなくトップの一人と会話した感じからも
スタンド使いに関連する情報を望んでるようですので。私は今回の夏の魔物の能力は勿論
皆さんのスタンド能力なども提供する事になると思います。
……最後の最後に皆さんの善意を踏みにじるような事を告げて、申し訳ない。
私は一抹君を、犠牲になった方達やなりかけた方達を救うのに手伝ってくれた
全ての人達に感謝してます。その気持ちが本当な事だけは信じて頂きたい。

……そして、もし叶うなら。私が勝手にアリーナと契約して加入する事になった経緯を
一抹君と出逢う事があれば、出来れば話さないで下さい」

本当に自分勝手な願いですが、そう目を伏せて告げる。

今まで、ずっと隠していた。こんな道理が許されるとも思ってないし
殴られて詰られても仕方がないだろう。

「……親友がね、よく口にしてるんですよ。
大人であれ子供であれ何であれ、間違いは誰であっても犯すんだって。
大切なのは『その後』だとね」

『指輪』を彼女の手へ、しっかりと握らせる。

「…………私から言えるのは、最後の最後まで一抹君を助ける為に
皆さんが出来る事を最大限に最善を尽くしてくれた事に対しての感謝しかないんです。
 幾つか波乱は確かにありましたけども、私は彼の無事を見れる。
望外の果報者ですよ、私はね」

130夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2022/06/18(土) 09:02:10
>>114-118(GM)
>>120(ナイ)
>>(イエリ)

『ラッコ語検定』は、まだ勉強中だった。
名残惜しいが、
ネコの皮を被ったラッコとのコミュニケーションは断念する。
あとはコブシでかたりあうだけだ!!

「フハハ!!
 そのていどのパンチじゃコイツはたおれないぜ!!」

        ヒラ ヒラ ヒラ

            「――――――お??」

猫と遊んでいる最中に連絡が入った。
ハンカチを揺らしつつ、空いている手でスマホを取り出す。
『どっかのロクデナシ』からの連絡だったらしい。

「イッちゃん、『かえってきた』んだ」

「イエリちゃん!!イッちゃん『かえってきた』って!!」

ここまで来るのに色々あったし、嫌な事もあったりした。
でも、そんなのはどうでもいいんだ。
だって、『友達』が戻ってきたんだから。
一緒に『ブリュレクレープ』を食べる約束。
小さいけれど大きな事だった。

「そういえば、
 イッちゃんのモチモノってボッシュウしてたよな??」

最初に捕まえた時に、
『所持品』は取り上げられていたはずだ。
しかも一度は脱走されている。
より厳重な体制下で拘束されているのが妥当だろう。

「とりあえず『ナナちゃん』あたりにおしえとこう」

          ピッ

ナナちゃんと呼ぶ『七篠』宛に、メッセージを送信。
金一から送られてきた内容を伝える。
その時、ハンカチを握る手に軽い痛みを感じた。
いてぇな!!
わたしをキャットフードとカンチガイしてんじゃねーのかァ〜〜??

「イエリちゃ〜〜ん!!ネコかってたよね??
 『ソレはキャットフードじゃない』っておしえてやってよ〜〜」

イエリに助けを求めつつ、
『ハンカチ』が動いている事に気付く。
おん??おかしいな??もうゆらしてないぞ??
そのとき、カメラがとらえたショウゲキのエイゾウとは!?

             「 お 」

         「  お  お  お  」

    「  お   お   お   お   お   」

「 な ん か 『 フ シ ギ な の 』 が い る ! ! 」

突如として手の中に現れた『ハンカチ猫』を前にして、
好奇心に満ちた歓声を上げる。
『魔物』がいなくなったと思ったら、
こんなところで『別の不思議生物』が誕生してしまうとは……。
これはナニかのゼンチョウなのか??
あらたなるモノガタリのプロローグが、
いまココにつづられる……!!
プレミアムまえうりけん、こうひょうハツバイちゅう!!

「ナマエは『チェシャ』でいいよね??」

もしかすると、『心の中のチェシャ猫(>>21)』が、
表に出てきたのかもしれない。
まさかこんなトコロに『フクセン』がはられていたとは……。
『ルイス・キャロル』もナカナカやるなぁ。

「『アリス』と『チェシャ』――いざ、ともに『フシギのクニ』へ!!」

        ガジガジガジガジガジ

『今後の夢』を語りつつ、
依然として灰色猫に齧られ続けるのであった。

131ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2022/06/18(土) 13:20:44
>>114-118(GM)
>>(全体)

《『事情』ハ私ナリニ理解シマシタ》

《ソノ『最中派』ガ、ドウイッタ存在カハ図リカネマスガ、
 私ノ『能力』ニ関シテハ伝エテモ構イマセン》

唐突に、『誰もが聞き覚えのない声』が聞こえる。
これは『ハッピー・スタッフ』の声だ。
『ハッピー・スタッフ』の視線は、『小林』に向けられていた。

《『小林サン』――『彼』ガアナタヲ『信頼』シテイルカラデス》

『ハッピー・スタッフ』は『自立型スタンド』。
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』や『エド・サンズ』と同じく、
独立した『自我』を有するにも関わらず、
徹底して『無言』を貫いてきたのは、
自分自身を『弁えている』からだろう。
そこからは誰に言うでもなく、
『ハッピー・スタッフ』は言葉を続ける。

《同ジ海デ暮ラス『ラッコ』ト『サメ』ハ相容レナイ生物デス》

《タトエ『ラッコ』同士デアロウトモ、
 様々ナ理由デ『対立』ハ起コリ得マス》

《同時ニ――――――》

《『違ウ種族』デアッテモ、手ヲ取リ合ウ事ガ出来マス。
 今、『彼』ガ『アナタ達』ト共ニイルヨウニ》

《『群レ』カラ排除サレタ後、『彼』ハ孤独デシタガ、
 今コウシテ『新タナ群レ』ニ迎エ入レラレ、
 『穏ヤカナ気持チ』ヲ感ジテイル事デショウ》

《『同ジ種族』同士デモ同ジ事ガ言エマス》

あくまでも『ハッピー・スタッフ』の言葉だ。
ラッコの考えは誰にも分からない。
当の『本体』はというと――――――。

         「ミャー」

関に抱かれたラッコは、
相変わらず何を考えている分からない表情で、
『いつも通りの鳴き声』を上げるだけだった。

132小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/18(土) 14:43:55
>>128(鉄)
>>129(小林)

二人の言葉を聞いて、胸が詰まる思いを感じていた。

  「――……」

  「ありがとう……ございます……」

静かに顔を上げると、二人から『指輪』を受け取り、
『元の位置』に戻す。
犯してしまった罪は、決して小さなものではないと思う。
それでも、『赦し』を与えてくれた事に心から感謝したい。

      クラッ……

その直後、体が大きく揺らぐ。
『終わった』事で、気が抜けてしまったのかもしれない。
これまでに蓄積された疲労が、
一気に押し寄せてくるのを感じる。

>>129(小林)

小林の話を受けて、表情を曇らせる。
彼が『身売り』したという事実。
あまりにも重い代償。
しかし、彼の『想い』は理解できた。
もし自分が彼の立場なら、一切の迷いもなく、
同じように行動していただろう。

  「――大切な……人なのですね……」

一抹という少年が、
それだけ彼にとって大事である事は分かる。
自分にとっての『彼』のように。
だからこそ、その『覚悟』を尊重したい。

  「『私の情報』は……ご自由になさって下さい……」

小さく頷き、小林の言葉に『同意』を返した。

>>121(村田)

  「村田さん……
   『申し出』を蹴ってしまって申し訳ありませんでした……」

村田に向き直り、誠意を込めて非礼を詫びる。

  「私は……私が村田さんの立場なら……
   『同じ事』をしていたと思います……」

  「その事を考えると……
   あなたを止める事が出来ませんでした……」

あの時、村田の言葉を聞いて、思った事があった。
彼は『本気』だった。
だから、こちらも同じ気持ちで応じる事が、
最大限の敬意なのではないかと考えていた。

  「あなたの気持ちと正面からぶつかる事が……
   『敬意の証』になるのではないかと思ってしまったのです……」

  「村田さん――どうか……お許し下さい……」

地面に三つ指をついたまま、深く深く頭を下げる。

>>125(朱鷺宮)

    ――グラァッ……

やがて立ち上がりかけた時、体が仰向けに傾いていく。

            ドサァッ

そして、そのまま地面に倒れ込んだ。

  「笑美さん……涙音さん……」

  「先程は……
   気を遣っていただいてありがとうございました……」

朱鷺宮親子に視線を向け、語り掛ける。
さっき、彼女達は駆け寄ろうとしてくれた。
その気持ちが素直に嬉しかった。

  「少しだけ……『疲れました』……」

  「申し訳ありませんが……
   肩を貸していただけますか……?」

心身の疲弊は、既に限界に来ていた。
自分の足では歩けそうになかった。
二人の力を借りて、芦田の待つ車まで戻りたい。
おそらく、意識も長くは持たないだろう。
『ハイエース』に乗り込む頃には、
意識を失っているかもしれない。

133『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/18(土) 22:51:30
『民家跡』―――
元凶である『夏の魔物』、『サマー・フォーエヴァー』は遂に『消滅』した。
『一行』は、『未来』に向けて動いていかねばならないだろう。

>>119(七篠)

『七篠』は全ての終わりを感じ取り、これまでの事を振り返る。
ほんの一、二か月の出来事のはずなのに、
夏の日中のようにやけに長い濃密な時間だった気がする。

『スマホ』で『一抹』にかけるも繋がらない。
もしかすると『一抹』は『スマホ』を手放してしまっているのかもしれない。
理論上は『戻っている』はずだが―――

 と―――

『夢見ヶ崎』より『一抹の夏の風物詩化解除』の報が届く。
まだ『目覚めて』はいないようだが―――変に目覚めて
おかしな行動をとられるより良いのかもしれない。

>>121(村田)

『村田』は自らの最終目的を念入りに確認する。
本当は自らの手の感触で確かめるのが一番だったのだろうが―――
『仲良しこよし』に辟易したのかもしれないが、
どんな理由だろうと『離れる』という選択をしてしまった『村田』が、
最期の『執行人』を務められなかったのは、
ある意味では、当然の『運命』だったのかもしれない。

ともあれ、『鉄』に問い、『鉄』が返す(>>128)。
それをどう捉えるかは『村田』の問題だ。

いつのまにか『ガソリン棒』も消えていたが、
いまとなっては特に必要はないだろう。

>>125(朱鷺宮親子)

『笑美』は突然、話しかけてくる『日野』に面食らう。
『笑美』は昔から相当年をとったはずだが、
変わらず話かけてくれた『日野』。
ちょっと天然なところがあったから
細かい事は気にしてないのかもしれない。
たしか『おばあちゃん子』で『家出』した時は、
『おばあちゃん家』によく逃げていたとか聞いた気がする。

それはそれとして、『朱鷺宮親子』は『小石川』の方に駆け付ける。
『朱鷺宮親子』から見ると猛進してきた『村田』の姿が印象に残るだろうが、
よくよく状況を確認するとトドメをさしたのは『鉄』のようだ。
ただ、誰がトドメを刺したか、は些細な問題だろう。

『小石川』は満身創痍。『鉄串』は消滅しており、
その傷はそこまで酷いものではないようだが、
それを差し引いても『心身の疲労』が激しいようだ。
ここまで『リーダー』的役割で『困難』を乗り切る指揮をとりつつ、
『夏の魔物を説得する』という超難易度の
任務を達成したのだから、疲れて当然か―――

134『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/18(土) 22:52:30
>>128(鉄)

『野太刀』を解除し、周囲を確認する『鉄』。
被害に遭った仲間たち―――『一抹』や『氷山』の姿は、ない。
ただ順当に考えれば、その二人も『解除』されている。
そのうち、『仲間』の誰かから吉報が流れてくるはず―――

次に考えるのは『被害者たち』についてだ。

見ると、すでに立ちあがって平気で動く『被害者』も居る。
おそらく、『風物詩になった瞬間』の体調でそのまま過ごせるのだろう。
ただ、起き上がらない『被害者』や体調が悪そうな『被害者』も居る。
何らかの理由で『体調が悪い』まま、『夏の風物詩』になった者もいるのかもしれない。

そして、『心身』に対する今後の影響は確かに『未知数』だし、
なにより『被害者たち』は『コールドスリープによるタイムスリップ』のような状況となっている。
その社会的ケアも、必要となってくるはずだ―――

『小林』に『被害者』について相談すれば、
彼が『フーヴィアン派』に依頼している事が分かるかもしれない。
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1631985077/635n)
ただ、『一癖』も『二癖』もある『アリーナ派閥』に
本当に任せていいかどうかは意見の別れるところではあるか。

『鉄』は『小石川』に指輪を返す。
彼女はすでに『精神的疲労』で倒れそうな状況。
『朱鷺宮親子』が駆けつけているので、彼女らに任せ、
一足先に『ハイエース』に戻らせるのがベストかもしれない。

>>122-124>>132(小石川)

『小石川』は『結末』について思いを馳せる。
あるいはこれまでの『道程』について思いを馳せる。

そして、『サマー・フォーエヴァー』の『根源』について察しをつける。
『小石川』しか知らない『サマー・フォーエヴァー』の出自。
この知識をどうするかは、当然、『小石川』の自由だ。

『鉄』と『小林』への『謝罪』により、二人から『指輪』を返してもらう。
これを契機に『疲労』がグッと身体に圧し掛かる。
『小石川』の出番は、どうやらここまでのようだ。

『鉄』が『被害者の今後』について話している。
いつもの『小石川』なら積極的に意見を出すところだろうが―――
たまには『任せて』もいいだろう。

全部、一人で背負い込む事はない―――ないのだ。

>>129(小林)

『小林』は一息つき、『芦田』に連絡する。
いざという時の『村田のガソリン棒』の回収の方法を伝えており、
それを行うように指示した。これで帰りのガソリンも万全だろう。
見ると、『小石川』が満身創痍のようなので、
早いうちに『一行』は『ハイエース』で
『小石川』を乗せ、撤収した方がいいのかもしれない。

『蓮谷瀬央』かもしれない若い男性はチラホラ居る。
特定しても良いが、向こうにしてみればいきなり、
語られても何がなんだかという状況だろうし、
すぐではなく少し落ち着いてから特定してみても良いのかもしれない。

そして、『小林』は、自分が『最中派』に入る経緯、
そして皆のスタンド情報を『最中派』に提供する事を『一行』に伝える。
『小石川』は許容してくれたが他の者は果たしてどうなのか―――
ただここで長々と問答するのもなんなので、話がすぐまとまらないのなら、
続きは『ハイエース』内で行うのも手か。

『ラッコ』に関しては『ハッピー・スタッフ』が許可した
『気がした』(>>131)のでおそらく大丈夫だろう。
 ※『ハッピー・スタッフ』は基本的にはGM操作であり、
 ※当GM下での『ハッピー・スタッフ』は、
 ※『基本、ラッコの事だけボソボソ早口で喋るのみの限界オタク的解釈』なので
 ※あくまで『気がした』という事にさせていただく。

135『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/18(土) 22:54:08
『駅前』―――
元凶である『夏の魔物』、『サマー・フォーエヴァー』は遂に『消滅』した。
『一行』は、『未来』に向けて動いていかねばならないだろう。

>>120(ナイ)
>>130(夢見ヶ崎)

『夢見ヶ崎』に『一抹の風物詩化解除』と
『ハンカチ猫化』という嬉しい出来事が一気に襲ってきた。

『ナイ』と名前のない『猫』はそんな様子をいつもの感じで見守る。

>>126-127(氷山&『エド・サンズ』)

久々の再会もそこそこに、『氷山』と『エド・サンズ』は
たまたま通りかかった『タクシー』に飛ばしてもらい、
せっかく涙の別れを行った『駅前』に即戻ってきた。
皆、まだ居るようだ。

ちなみに料金は『学生服』に入っていた財布から拝借した。
果たして誰の『学生服』かは不明だが………
あとで返せば何の問題もないはず―――

136朱鷺宮親子:2022/06/18(土) 23:15:06
>>129(小林)
笑美「…アリーナについてはよく知りませんが、
    きっとあなたはそれだけの覚悟を持って助けに来たのですね…
    謝ることはありません。」
笑美はそう言って微笑んだ。

涙音「アリーナは私も知ってますけど、別にそういうのは気にしませんよ。
    まぁ今のところは、そういう怪しいところに顔を出す予定はないですし。」
小林に向ける二人の視線は優しいもののようだ。

笑美「ただ…言っておきますね。」
一瞬笑みが消える。

  笑美「その最中派という人たちがうちの家族に手を出すことがあったら…
      きっとその人達の安住の地をこの世から消し去るかもしれません。」
…その声は重く冷たい。

笑美「…なーんて、冗談ですよ。」
すぐにその顔と声はまた元通りになった。
真意は不明だ。

>>132(小石川)>>133-135
笑美「いえ、おそらく今回一番頑張って、一番苦しんだのはきっとあなたでしょう…
    …本当にお疲れ様です。」
そう言って笑美は小石川に肩を貸す。

涙音「お母さんの誘いを受ける形になったけど
    私も、呼ばれれば手を貸かしますよ。」
涙音も小石川の体を支えるようにスタンドを出す。
こういうときには力のあるスタンドがあれば助かるだろう。

笑美「私たちは一足先に、小石川さんを運びに行きますね。
    皆さんも…何かなければ解散でしょうかね?」
涙音「じゃあ一足失礼かなー?」
そう言ってとハイエースの方に進んでいく。

>>133-135(GM)
その途中でふとあのときの声を笑美は振り返る。
不良の頃でも構わず話しかけてくれていた彼女、日野のことを思い起こすのだった、
笑美(おばあちゃんのことばっかり話してたなー…日野。
    …まさか…あの子が言ってたおばあちゃんって…)
と、少し夏の魔物の居た場所を振り返る。

笑美(…まさか、ね。)
きっと日野はどこかで幸せに暮らしてるんだろう。
そう、信じていたい。

137氷山『エド・サンズ』:2022/06/18(土) 23:49:51
>>135

――財布の中のお金はいずれどこかで返す。
――どこも法的に問題はないだろう。
――(『エド・サンズ』とは)一心同体なんだ。窃盗など起こしたこともない。

「はぁ・・・ はぁ・・・」

学生寮からタクシーを飛ばしてもらったとはいえ、
病み上がりの身体を全力疾走して飛ばしてきたのだ
息は切れる

『ヨ〜〜ウ、お前ラ〜〜〜』

「『さんず・・・・さん』・・・・!」

自身のスタンドながら、今日の『さんずさん』はどこかおかしい
どうも・・・・いつもよりも積極性が増しているように思える

『チョットイイカ・・・・?』

「ちょ、ちょっと・・・・『さんずさん』!
 私はまだ、何が目当てなのか聞いてないんですよ!?」

そう言いながらも、本体を振り回すようにその人間を探す
探している人間は・・・・

『ヨウ、「交換屋」ノ嬢ちゃん!』

『ナイ』に向かって『エド・サンズ』が話しかけた

138関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/19(日) 00:31:55
>>133-135
>小林

「小林、さん……………………」

「……もう、起きた事、なんですよねえ。
 分かりました。……一抹さんには、言いませんよう」

そっと、『小林』に歩み寄って。


    
              ボソ

        わたし
      「関寿々芽の事が
       もし知りたいなら、
       『漣さん』に
       聞くように……」

     ボソ

      「そう伝えて下さい。
       …………『アリーナ』に
       立場を渡してるのは
       一人じゃありませんよう」


そのように、彼にだけ聞こえる形で呟く。


『関』とその『家族』について、
『アリーナ』は――『漣』は応対を決めている。
100%の確証は無いが、その名前が抑止になる。
関は知らないが――それは事実、そうなる。

「……みなさぁん! 色々言いたい事とかもあると思いますけど〜、
 立ち話もなんですし……とりあえず、車の方に戻りませんか〜?」

           パッ

「お疲れの方もいますし……私も、疲れちゃいましたよう」

小林から離れ、一同に声を掛ける。
もちろん、村田や鉄にもだ。
村田の心情からすると馴れ合いはゴメンだろうが、
ここから帰るならハイエースに乗らない理由は薄い。

「そっちの方で、お茶やお菓子くらいでしたら『出します』よう。
 ……あ。倒れてる皆さんのために、救急車でも呼ぶのが先かしら?」

夏の風物詩化が解けた面々には各々歩いて帰れとも言いづらいが……
全員を車に鮨詰めするわけにもいかないし、ある程度はしょうがないか。

139空井イエリ『ソラリス』:2022/06/19(日) 01:09:47
>>130(夢見ヶ崎)
>>120(ナイ)
>GM

「ん……そうか。それは、よかった。
 起きたら、謝らせてもらわなきゃいけないな。
 頭に物を投げつけたりしてごめんってさ」

「菓子折りの一つでも持って見舞いに行かないとだ。
 そこまでやってようやく、おれの『一抹くん』への役目は終わる」

         「ボコボコにされて、して、終わりじゃな?」

『一抹』はイエリ本人の知人では無いが、
『いいこと』であるのは、何一つ間違いない。

「どうしたんだおまえ、お腹が空いてるのか?
 なあ、お嬢さん……あのさ、おれは餌を持ってるから、
 もしよかったら、その子にあげて」 「も」

「…………いや。そうか、猫のスタンドってことだよな?」

奇妙過ぎる光景に面食らい、
自分の持つ知識でとりあえず衝撃を和らげた。

「そうじゃなきゃ、すげー素敵なファンタジーだ。
 アリス、今日は随分とおまえさんの吉日らしい」

とりあえず……鞄から『ちゅーる』を一本だし、
『ハンカチ猫のチェシャ』に差し出してみよう。

それが済んだら――ひとまず、今回の役目は終わりかもしれない。

140夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』+『チェシャ』:2022/06/19(日) 07:56:43
>>133-135(GM)
>>139(イエリ)

「うん――――――」

イエリの言葉に心から同意し、深く大きな頷きを返す。

「わたしがガンバったのは『そのさき』がみたかったから。
 みんなでイッショにあそんだり、ゴハンたべたり、
 オシャベリしたかったから。
 『やっつけるためにやっつけた』ワケじゃない」

「ダレだって『スキキライ』はあるよね。
 だから、ソレをムリヤリかえたりなんかしたくなんだ。
 それぞれの『コセイ』ってものがあるし」

「アリスも『スブタのパイナップル』とかニガテだしさぁ」

「でもさ、『ケンカだいすき!!オラオラやっちまえ!!』ってヒトばっかりだと、
 よのなか『おんなじイロ』ばっかりでチョーつまんないじゃん。
 だから、わたしはいつでもどんなときでも、
 『わたしらしいわたし』でいたいとおもったんだよね」

「わたしがみてる『このセカイ』は、
 かぞえきれないくらい『たくさんのイロ』にあふれてて、
 『ひとつのイロ』でぬりつぶされるモノじゃないって」

              (・ω・)「フニャニャニャ」

一方、落書きみたいな顔が描かれた『ハンカチ猫』は、
差し出された『ちゅーる』に興味を示した。
異様すぎる風貌だが、やはり『猫』なのだろう。
いや、元は『ハンカチ』なのだが。

     (・ω・)「フニャッ」

警戒する事なく食い付き、
あっという間に『ちゅーる』を平らげる。
誕生したばかりで腹が減っていたのかもしれない。
食事をしたせいか、ペラペラの体は少し『厚み』が増していた。

「イエリちゃん、ウチらもナンかハラへってこない??
 『フェミレス』いく??」

        フワッ

             ポスッ

吹いた風に舞い上がり、『チェシャ』が頭の上に乗ってくる。

「とりあえず――――『アイスほうじちゃラテ』でカンパイする??」

その体勢のまま、近くの『コンビニ』を指差した。
『屋敷』に入る前の約束通り、
一足先に二人で『祝杯』を挙げたい。
この後もイエリちゃんとメシ食ったりとか色々あると思うけど、
今回の『アリスの物語』は『ここでオシマイ』。

「そろそろ『あいてる』かなぁ」

ついでに、もうひとつ『いくトコ』があった。
チョットまえにいったときには『しまってた』から。
『はなしたいコト』がいっぱいある。
『きいてもらいたいコト』がヤマほどある。
『アリスのぼうけんのオハナシ』をイッパイきかせてあげるから、
クビをなが〜〜〜〜〜〜くしてまっててね。

――――――――――――――――――――――――――――――

『チェシャ』⇒『飼い猫』ではないが、元が『夢見ヶ崎のハンカチ』のためか、
        『アリス』の行く先に姿を現す『チェシャ猫』のように、
        時々『夢見ヶ崎』の前に現れるらしい。

141小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2022/06/19(日) 10:15:53
>>129(小林)

笑美と涙音に支えられ、ゆっくりと立ち上がり、
再び小林に向かい合う。

  「小林さん……」

  「『一つだけ』……『約束』して下さい……」

  「『こっくりさんのスタンド』については……
   『秘密』にしていただきたいのです……」

小角の『イル・ソン・パティ』。
その能力を知られてしまえば、
彼女が狙われる可能性は極めて高いだろう。
それだけは何としても避けなければならない。

  「その『本体』は……『能力』が『強力すぎる』ゆえに……
   何度も『命の危険』に見舞われている方です……」

  「今回……『調査依頼』を承諾してくれたのは……
   その方が私を『信頼』してくれたからです……」

  「私には……
   あの方の『安全』を守る『義務』があります……」

  「『信頼』に……応える『責任』があります……」

訴える最中も、徐々に意識が闇に落ちていく。

  「ですから……お願いします……」

  「――『絶対』に……『誰にも』……」

そこまで言うのが限界だった。
完全に意識を失い、力をなくした身体が、
朱鷺宮親子の助けで運ばれていく。
次に目覚めた時には、
おそらくは『自宅』に戻されているだろう。

>>136(朱鷺宮)

  「笑美さん……涙音さん……」

朱鷺宮親子の力を借りて、鉛のような体で起き上がる。

  「――『お疲れ様でした』……」

  「今日……お二人と共に来られた事を……
   心から嬉しく思っています……」

  「また……いつかお会いしましょう……」

  「『その時』は……是非……」

二人が支えていた体の重さが、
不意に増したように感じられた。
意識を手放した事で、全身から力が抜けたのだ。
深い眠りに落ちたまま、
二人の助けでハイエースに運ばれていく。

>>133-135(GM)

改めて理解したのは、
自分が責任を負おうとしすぎていた事だった。
人々を助けるために、全力を尽くそうと思っていた。
しかし、一人の人間に果たせる範囲には限界がある。
それを無視して無理を続けていると、
自分で思っている以上に疲労が蓄積され、
結果的に周りにも迷惑を掛けてしまう。
今回の件で、それが身に染みて分かった。

       ――スゥゥ……

やがて、緩やかに意識を手放し、そのまま眠りに落ちていく。

   ――治生さん……。

夢の中で一つの『人影』を見た。
『台所』で対面した『夏の幻』と同じ姿。
『彼』は、その時と変わらず、優しく微笑んでくれていた。

   ――いつか……本当に『会いに行きます』……。

   ――その時まで……待っていて下さい……。

両手の薬指に収まった『銀の指輪』が、
『夏空』に浮かぶ日の光を受けて、小さく輝いていた。

142三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2022/06/19(日) 10:36:55

「・・・・・・・ああ」

何気なくぶらぶらしていた三刀屋であったが、周りの気配には気が付いた
場の『空気』の変化から、『騒動』が終息しつつある事を理解する

「『祭り』の終わりだねぇ」

集まり。騒ぎ。叫び。熱を帯び。
その熱も、今は少しずつ冷まされ、空気に溶けていく
祭りの後には、いつも感じる微かな寂しさ

「さあ、帰るといい、若者たち。楽しかった思い出だけを連れ出して
 もっとも・・・・僕たちにとっては後片付けこそが本番みたいなものなんだけどね」

『クリスマスツリー』の設置に、『夏のクリスマス』施策
『社会』に対して何かをした以上、そこには結果と責任が残る
・・・・・具体的に言えば、せっかく設置した『ツリー』を撤去したりしないといけない

「さあ、お仕事を頑張ろう」

三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』→その後、『クリスマスツリー撤去作業』の手伝いをする
                   翌日、『全身筋肉痛』『疲労困憊』の状態で出社。地獄を見た
                   『日常へ帰還』

143ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+猫『マシュメロ』:2022/06/19(日) 10:51:33
>>130>>139 >>140

  「ンナオ!」


「わしも帰るとするか。おい、帰るぞ」

        「ギャフベロハギャベバブジョハバ!!」


空井が差し出した『ちゅーる』を横取りしようと食らいつきに行く灰色の猫だったが、
ナイが横から引っ掴んで持ち去った。
獲れたての魚のようにビチビチと暴れる猫を持って、出口へ向かう。


>>137

「ン……?」


するとちょうどこちらに来る氷山と『エド・サンズ』に出くわす。
しかもナイに用事があるようで話しかけてきたではないか。


「……お前さんは……えーと、サンズサンズ! とヒャマ……じゃったか。
 何かもう色々終わったようじゃが、今更なんの用じゃ?」


氷山は今までかき氷だったし、『エド・サンズ』は変装していたので、
ナイからしてみれば「なんか遅れてやってきたやつら」である。
好感度も未だに低いのか、名前の覚え方も雑だ。

144村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/19(日) 11:09:36
>>128

 ス ゥ

 「少なくとも、またこの騒ぎが起きるまでは『信じておく』。」

問いと同じに短く返して、構えを解除する。

>>132

 「もう『終わったこと』だ。『良くも悪くも』な。」

 「『夏の魔物』さえ消えたなら、それ以外はどうでもいい。」

それだけ返すが、頭を下げる小石川の方へ眼を向けはしない。


>>129

 「―――相変わらず場を引っ掻き回すの『だけ』は得意な奴だな、てめえは。」

珍しく苛だち隠さずに悪態をつく。

 「そいつを聞いて、おれがタダで帰すと思ってんのか?」

残った『ベルト』を引き抜いて『棒化』。小林へ接近する。

145氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 11:18:40
>>143(ナイ)

『オイオイ、俺ノ名前ハ「エド・サンズ」ダ』
「氷山あきはです」

「・・・・それよりもこの子、『あの時』の子供じゃないですか」

思い起こすのはかつて『湖畔』で起きた出来事
あの時は危うく警察に逮捕されてしまうところであった

『ット、シマッタナ。コノ姿ジャアワカラナイカ・・・・』

本体の疑問を無視するように
『エド・サンズ』はその辺に落ちている物をごそごそと探す

『アッタ、アッタ。コレダ』

そう言いながら、手に持ったのは『サンタ衣装』だ

『昨夜ノ事ヲ覚エテルカ?
 俺ダヨ俺、「サンタクロース」ヲシテイタ・・・・』

『約束通り、「心臓」ヲ持ッテキタゼ』

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」

『エド・サンズ』が指さす方向には、何も知らない本体氷山あきはの姿
間が抜けた声をあげながら自分を指さす

146ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/06/19(日) 11:46:40
>>145

「そうじゃったか……すまんの」

                     「フナン!」

名前を間違えたことについては素直に謝った。
そんな3人を後目に、暴れる猫はナイの腕を逃れて、足早に去っていく。


「ン?」

「なにッ!?」

「お前さんが『サンタ』だったのか!」

「……まあ別に構わんが」


幼い子供にサンタの正体を明かす事はタブーだが、
そもそも今までサンタを知らなかったので、幻想も持っていなかった。
ちょっと驚いたがそれだけだ。


「『心臓』……ええと、なんじゃったか。
 増やせばいいんじゃよな?
 わしがなんか『交換』に出すから、ヒヤマちゃんが『心臓』を差し出せばよい。
 なにか……ええと……これでいいか」


ナイは腰に手をやるが、夏なのでシャツ一枚だ。ポケットが無い。
リュックを背負っていたが、降ろすのも面倒だと感じたのか、目を擦った。
そして指先を氷山に向ける。『めやに』だ。
幼女の『めやに』……もしかしたらごく一部の重篤な変態には価値があるのかもしれないが……
とにかく、氷山が了承すると『氷山の心臓』と『めやに』が交換される。


「ふああ」


もちろん、『所有権』の『交換』なので、一見して何も起こらないが、
ナイにそのことを詳しく説明するつもりは無いらしい。
うっかり『位置』まで『交換』すると死ぬ可能性はある。

147空井イエリ『ソラリス』:2022/06/19(日) 12:08:24
>>133-135(GM)
>>140(夢見ヶ崎)

「そうか……おまえさん、本当にいいやつだよ」

――おれは、やっつけるためにやっつけた。
それは言わずにおく。

「本当に、だ」

頭に浮かんだ言葉ではあったが、
結果的に、『それだけ』ではなかったからだ。

「『猫連れ』で行けるファミレスも知ってるぜ。
 レストランっていうより、カフェだけど。
 ま……そいつが猫だってのは、残念ながら、
 今の社会では認められてない事実だからさ。
 普通のファミレスで問題はないんだろう」

最後の場に立ち会えなかった後悔はあった。
自分がやれば、傷付く人間は減っただろうし、
自分が背負えば、それは大きな重しになるだろう。

だが――最も重要なのは、解決したということだ。

「行こうか、アリス。おれたちの用事は、これからだからな」

コンビニにせよ、ファミレスにせよ、変わりはない。
『祝杯』を上げて終わり。その後の事は、ここで語ることでもない。

         ・・・語られるべき話は、他の所にまだ残っている筈だ。

148氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 12:19:48
>>146

「えーっと・・・・・ あの・・・・?」

『あきは・・・・ソウイウ訳ダ
 頼ム!お前ノ「心臓」ト「めやに」ヲ交換サセテクレ!』

「―――――――ッ!?」

自分のスタンドに突き付けられた意味不明な提言に絶句する

(え!何?私の心臓を何に交換!?
 これを受けたら、心臓があんな物になるって事ですか!?
 私の命とか・・・・尊厳は!?)

一瞬芽生える『エド・サンズ』への不信感
そういえば、さっきからやけに態度がおかしい
これはもしかして、『スタンド下克上』という奴なのでは・・・・?

「いいえ・・・・」

ふぅぅとため息をつく
自分のスタンドは誰かを裏切るようなたちではない

「話してくださいよ。何があったのか」

そう、話を促すと『エド・サンズ』は嬉しそうに話し始める
ナイにとっても全体像は把握していなかった出来事だ
それは『夏の魔物』に関わる『エド・サンズ』が知る限りの事件のあらまし

『夏の魔物』により氷山が『かき氷』にされた事
一抹が『呪い』を引き受ける事で少しだけ猶予が生まれた事
星見町の皆で作り出した『夏のクリスマス』で『魔物』を追い詰めた事
一抹が『夏の魔物』のせいで暴走し、たくさんの人々が犠牲になった事
『エド・サンズ』が『サンタクロース』となって、町の人々に『プレゼント』を配った事
最終的に鉄の一撃が『夏の魔物』に止めを刺した事・・・・

『(コレハ情けダ・・・・・)』

小石川の『裏切り』については伝えなかった
結局、何がやりたかったのかもわからないし、正しいとも思えなかったが、
『夏の魔物』から謝罪の言葉を引き出した事、それだけは少しだけ評価していたからだ

『俺ガ「サンタクロース」ニナッテイル間ニ、
 叶エラレナカッタ「願い」ガアッタ』

『心臓ノ病デ苦シンデル嬢ちゃんカラノ「願い」ダ・・・』

そう言いながら、初音鳴という少女の話をする
病院で出会った、少女の名前だ

『ナア、あきは・・・・頼ム
「交換屋」ノ嬢ちゃんナラ交換シタ物ヲ増ヤス事ガ出来ルラシインダ
 ダカラ・・・・・お前ノ心臓ヲ貸シテクレ!』

『「交換屋」ノ嬢ちゃんモ、俺たちヲ助ケテ欲シイ・・・・頼ム!』

『エド・サンズ』の熱弁に押されたのか、氷山が重い口を開く

「どうやら・・・・私は自分が思っていたよりも、
 多くの人達の力で生かされたみたいですね・・・・」

「わかりました。いいですよ
『町の人達』が生かしてくれた命なら・・・・困ってる人のための手伝いをするのが道理でしょう?」

「でも・・・・その・・・・・」

不安そうな顔でナイに近づく
そして、こそこそとした声で

「だ、大丈夫ですよね?
 いきなり心臓がなくなったり、死んじゃったりなんか・・・・・しない、ですよね?」

149ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/06/19(日) 12:49:55
>>148

「なにっ」

「ヒヤマちゃん、かき氷になっておったのか?」

「そうじゃったのか……」


今初めて聞きました。みたいなリアクションをする。
なんだと思って協力してたのか。


「もっと良いもののほうがいいかの……これとかどうじゃ?」


今の話で多少なりとも好感度が上がったのか、『めやに』が指先から消え、黄色い液体が入ったボトルが出現する。
ナイの言う『交換』の実演だ。
ちなみに黄色い液体はプロテオロポ(プロテイン+オロナミンC+ポカリスエット)
かき氷化していた氷山の腹具合や体調は知らないが、飲めば元気は出るかもしれない。


「大丈夫じゃ。
 やってほしいなら出来るが」

「まあ、しかし、心臓と言われても見えないからの。
 血管?でいっぱい繋がってるだろうから、
 どこからどこまでが心臓?と言われるとわからんというのはあるの。
 しゅじゅちゅでどの部分がどう必要なのかも知らんし。
 そこら辺は任せるぞ。ヒヤマちゃんが『交換』に差し出す部位を決めるんじゃ」

「いっそ全身の方が目に見えるからわかりやすいかもしれんな。
 2人に……『エド・サンズ』もいれて4人になってしまう可能性もあるが」


大丈夫と言いつつ、大丈夫な理由は説明せず、細かいところは丸投げだった。

150氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 13:00:28
>>149

「わ、私を・・・・『二つ』に・・・・? それって・・・・」

昔、父親が見ていた古い洋画を思い出す
それは自分が知らない間に作られていた『複製人間』に生活・・・・家族が乗っ取られる話だ
自分が今まで『かき氷』にされていたという話も驚きだが、
ここまで尊厳を無視されると流石にアイデンティティが揺らいでいく

「し、心臓だけでお願いします!
 この辺に収まる範囲で・・・・!」

そう言いながら、自分の胸に手を当てる
どうやら一般的に想像されるような『心臓』の範囲を伝えているようだが・・・・

「・・・・・・・・・・・・ッ!」

目をぎゅっと瞑り、『その時』を待つ

151ダイアナ『オンリー・ガール』:2022/06/19(日) 13:10:31
>>(氷山)
>>(ナイ)

   ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

                ――――――ザッ

氷山の後ろから『足音』が聞こえてくる。
角度的に、それが誰かはナイにしか見えていない。
本体の傍らには、『半透明の人型スタンド』が発現していた。

152ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/06/19(日) 13:25:05
>>150

「『交換』したぞ」


効果音も、視覚エフェクトも無く、はた目には何も変わらず完了したらしい。
めやにがプロテオポロに『交換』された時と同じだ。
とりあえずプロテオポロを氷山に渡すナイ。


「では出してみるか。
 えーと、めやにでよいか」


新たにナイの眼から生産された『めやに』を手に取ると、
次の瞬間、活きの良い『氷山の心臓』が出現する。


 ビュ―――ッ

        ドックン
  ドックン



>>151

「ン?」


ナイが近づいてくる人影に気づくが、作業中だったようだ。
手をかざしたかと思うと、そこにいきなり、脈動する血と肉の塊が出現した。
勢いよく吹き出た血が周囲を赤く染めていく……
『半透明の人型』も赤くその輪郭を際立たせるかもしれない……

153氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 13:50:01
>>151

まだ気が付かない

>>152

「え・・・・?」

「・・・・・・・・っ!」

ぞわぞわとした『違和感』を感じる
傍目には何も変わらないように見える
氷山の『心臓』は確かに機能して、氷山の全身に血を送る

だが・・・・『心臓』の所有者が他人になったという『違和感』が胸の奥に疼く
何も変わらない。何も異常などない。『違和感』なんて存在しない

だが・・・・『魂』のレベルで覚えた感覚が自分の『いのち』と『肉体』のズレを訴える

「か、あ、は・・・・っ!」

目の前に『自分の心臓』が現れた
その光景に、氷山は我を忘れたかのように声を上げる

「か・・・・返して・・・・・・・・」

154ダイアナ『オンリー・ガール』:2022/06/19(日) 14:00:24
>>153(エド・サンズ)
>>152(ナイ)

突如として出現した『心臓』。
普通なら驚愕し、目を背けていた事だろう。
だが、この時ばかりは話が違った。

                ダダダダダダダダダダッ!!

                    「『アン』!」

          「『ドゥ』!!」

               ダンッ!!

  「『トロワ』ッ!!」

     ドッヒュゥゥゥ――――――ッ!!!!

今まさに『交換』が完了したタイミングで、
一つの影が突っ込んできた。
恨み募る『サンズサン』に対し、
疾走する『オンリー・ガール』が地を蹴って、
渾身の『ドロップキック』をブチ込む(パス精CBC)!!
採れ立ての新鮮な『心臓』から吹き出した血飛沫によって、
真紅に染まる『オンリー・ガール』。
さながら本体の『怒り』を表しているかのようであった。
『プッツン』しているため、グロいブツも目に入っていない。

「やっぱり…………『そういう事』だったのね…………」

直感で『サンタの正体』に感付き、確かめに来たところで、
『サンタは自分だった』という『自白』が耳に入ったのだ。

「『サンタ』をしていたのが『サンズサン』ですってェ〜〜?」

          ビキビキビキ……!!

      ク   ソ   ッ   タ   レ
    「『 B l o o d y H e l l 』!!!!」

「嘘つき!!詐欺師!!犯罪者!!
 よくも!!このわたしを!!
 騙しやがったわねェ――――――ッ!!!!」

155ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/06/19(日) 14:11:32
>>153

「ど、どうした? 大丈夫か?
 影響は無いはずじゃが」


新たに出現した『心臓』は『氷山の心臓の交換記録』から出現したものだ。
これがどうなろうと、現在氷山の胸にある『心臓』に影響は無い。
とはいえ、その『現在氷山の胸にある心臓』の『所有権』を握っているのはナイである。
ナイが寝ぼけて遠隔で何かと『交換』したりしたら死ぬ。
『違和感』を消すには再度の『交換』で氷山自身が『心臓』の『所有権』を取り戻す必要はあるが……
今の服すら他人のものを勝手に借りている氷山は何を『交換』に出すのだろうか?


「これは『わしの』じゃが……まあ、元々そういう話じゃったしな。やろう」


       どちゃ

とりあえず新しく出した方の『心臓』を氷山に渡してきた。
これで初音ちゃんは助かる……はずだ。……新鮮なうちに病院まで持って行ければ。


>>154

「あっ」

       どちゃっ


と思ったらダイアナが突っ込んできた。
渡そうと思った『心臓』は地面に転がる。
体内に入れるものだし、汚れたらまずいだろうか?


「ダイアナちゃん、何か知らんが怒ってるの……」


怖いのでそそくさと後ろに下がる。

156氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 14:36:28
>>154

『ウ、ウオオオオ!?』

背後からのドロップキックをまともに受ける『エド・サンズ』
DFにより、本体である氷山の背中にもダメージが入り・・・・よろけて・・・・

        ドグシャ!!

転んだ衝撃で自分の心臓を思い切り潰してしまう氷山
(借り物の)服が血の赤で思い切りびちゃびちゃになってしまう

>>155

「・・・・・・・・。」

胸から下が殺人事件の惨殺死体のように赤くなった自身の姿を見る

「・・・・『血』です
 私が潰してびしゃびしゃにした私の『血』です
 これは私の物ですよね!? これと交換してください!」

つまり、言いたい事はこういう事だろう
『服に染み込んだ血』と『心臓』を位置を変えずに所有権の交換→ナイの物になった『血』を適当な何かと交換して服から汚れを落としたい
という事だろう・・・・

157ダイアナ『オンリー・ガール』:2022/06/19(日) 14:54:00
>>155(ナイ)
>>156(氷山)

「フフン!!ざまあみなさい!!」

「この前は見なかったけど、
 『あきは』もいやがるじゃないの!!
 ちょうどいいわ!!」

「今日という今日は、顔面をベコベコにしてやるッ!!!!」

当然、氷山らの事情など知らない。
そのまま『ラッシュ』の構えに入る!!
徹底的にボコボコにして、
親でも見分けがつかない顔に整形してやろうという勢いだ!!

    「――――…………ん!?」

その時、辺り一面に広がる凄惨な光景が視界に入った。

「え…………何…………これ…………?」

ドン引きしつつも、状況を把握しようとする。
その時、血まみれの氷山がナイに詰め寄る姿が見えた。
ナイは何度か遊んだ事のある友達だが、氷山は敵である。

「ちょっと…………何してるのよ…………!!」

          ドギュンッ!!

『オンリー・ガール』がナイと氷山の間に割って入る(スB)。
血まみれの氷山が、
ナイを襲おうとしているように見えたのだ。
『実体化』しているので、こちらも血まみれなのだが。

「こら!!分かるように説明しなさい!!
 じゃないと、ここからどかないわよ!!」

158ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/06/19(日) 15:01:00
>>156

「いや、この『血』はわしが新たに出した『心臓』の『血』
 つまり『わしの』じゃ。
 ……が、今、渡したんじゃったな。
 仕方ないの」


自分があげたものを『交換』に出されて不満そうな顔をしたが、しぶしぶ了承する。
氷山の体内にある『心臓』の『所有権』が、無事、氷山に戻った。


「じゃあ、わし、帰るから……」


それと、ナイが『血』を何かに『交換』するかどうかは別問題である。


>>157

「わし、帰るから……帰るから……
 なんか疲れたし」

「あとは若いお二人でどうぞ……」


喧嘩に巻き込まれたくないのか、
テレビで覚えたのだろう文句を言いつつ、ナイは逃げる構えだ。

159氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 15:26:27
>>158

『オウ!アリガトウナ!』

そう言いながら、ナイと別れ・・・・・

『イ、イヤイヤイヤイヤ! マダダ!
 マダ足リネェンダ!』

『病院ノ嬢ちゃんノ分ト、ソノ「母親」ノ分・・・・
「二つ」ノ心臓ガ必要ナンダカラヨォ!』

『頼ムカラ一緒ニ病院ニ来テクレ!』

>>157

『病院ノ嬢ちゃんノ分ト、ソノ「母親」ノ分・・・・
「二つ」ノ心臓ガ必要ナンダカラヨォ!』

『オンリーガール』が両者の間に割って入ると、相手のスタンドがとんでもない事を言い出した
『心臓』が必要・・・・・? もしや、この『血まみれ女』は人の『心臓』の奪う悪魔なのでは・・・・?

『クソッ! ナニガナンダカワカンネェガ・・・・氷山!』

「え、ええ・・・・? やるんですか?」


江戸期の『捕り物』に用いられた『捕具』を発現する。
発現はスタンドの手だけでなく、射程内の『味方』の手にも行える。
半自立型スタンドでどこか和風の意匠を持つデザインの人型。

『エド・サンズ』
破壊力:B スピード:C 射程距離:D(3m)
持続力:B 精密動作性:C 成長性:C
詳細:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/183-184


『エド・サンズ』の成長した『大捕物』を発動
氷山の手元に『さすまた』が出現し、それを氷山は両手で握りしめる

ダイアナは氷山の背後からやってきた・・・・・そして、『オンリー・ガール』はナイと氷山の間に割って入った事で
つまり、お互いの位置関係は「ナイー『オンリー・ガール』ー『エド・サンズ』ー氷山」となっているはず
そのまま、『エド・サンズ』は『オンリー・ガール』を抑え込むように腰元に向かってタックルをする パス精BCC

だが、これはあくまでも囮
本命は氷山の動きにある

『オンリー・ガール』のスピードを考えると、
この程度のタックルはよけられる可能性が高いだろう
だからこそ・・・・『エド・サンズ』の動きと『同時』に氷山は背後のダイアナを『さすまた』で取り押さえる

通常であれば、スタンドと本体が同時行動する事など不可能
だが、『エド・サンズ』と氷山の間に芽生えた絆はその不可能を可能とする

お互いに、パワーで勝る相手を抑え込むこの行動・・・・
ダイアナが動けば『オンリー・ガール』が抑え込まれ、『オンリー・ガール』が動けばダイアナが抑え込まれるはず

160氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 15:28:21
>>159

×つまり、お互いの位置関係は「ナイー『オンリー・ガール』ー『エド・サンズ』ー氷山」となっているはず
〇つまり、お互いの位置関係は「ナイー『オンリー・ガール』ー『エド・サンズ』・氷山ーダイアナ」となっているはず

上記の間違いでした

161ダイアナ『オンリー・ガール』:2022/06/19(日) 15:55:44
>>158(ナイ)
>>159(氷山)

確かにナイよりは若いが、似たようなものだろう。
いや、この年頃の一歳・二歳の差は結構デカい。
それを考えると、的外れでもない……のだろうか?

  「えッ?」

       「『心臓』って……?」

                    「え?え?」

全く状況が飲み込めず、困惑するダイアナ。

「って…………そうやってわたしを脅かすつもりね!
 ウソついて騙した次は『脅迫』するなんて……!!」

子供に向かって、なんて卑劣な手口を!!
この瞬間、『暴行』と『詐欺』に『脅迫』が加わった。
やはり『あきは』は敵だった!!

「フフン!とろいとろい!
 そんなスピードなんて、目をつぶってても避けられるわ!」

『エド・サンズ』の突進を回避する『オンリー・ガール』。
いくらダイアナが『三流スタンド使い』とはいえ、
さすがに正面からの突撃を食らうほどバカではない。
だが、ダイアナは『所詮ダイアナだった』。

         「 ! ? 」

完全に油断しきっていたところを、
いとも容易く『さすまた』で抑え込まれる。
抵抗する暇もなく、あっという間に無力化されてしまう。
ここからは、『氷山も想像していなかった事』が起きた。

          ゴ   ッ

倒れ込んだと同時に、ダイアナは動かなくなった。
運悪く頭を打ち、そのまま『気絶』してしまったのだ。
辺りは血まみれだが、ダイアナの血ではないし、
命に別状はない。
多分、放っておいても大丈夫だろう。
目覚めた時には、
さらに『恨み』が深くなっているのは確実だが。

162ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』:2022/06/19(日) 16:10:01
>>159>>161

「おお、ダイアナちゃん……気絶してしまうとは情けない……」


これも何かに影響されて覚えたセリフだろう。


「仕方ないの。
 では行くか、病院に」


喧嘩が終わったからか、逃げるのをやめて氷山についていく意を示した。
面倒そうだが。


「ところで昨日、『サンタ』として『運動靴』を『交換』してくれたじゃろ?
 『リンゴジュース』と……
 『エド・サンズ』はスタンドだったということは飲めなかったのか?
 それは仕方ないから、今度来てヒヤマちゃんが飲んでおくれ」


『所有権』が『エド・サンズ』にある『リンゴジュース』
他人の物なので勝手に処分できず、困っていたのだろう。
幸い、『エド・サンズ』の素早い行動により、夏とはいえ、まだ一晩しか経っていない。

163氷山『エド・サンズ』:2022/06/19(日) 16:36:51
>>161

「えっ・・・・えええ・・・・・・?」

自分でやってしまった事とはいえ・・・・この状況は流石にマズい
全身血まみれの女が、さすまたを持って、幼児に暴行を加える

・・・・・・もしも、ここに『警察官』がいたら『役満逮捕』だろう


     警察官「何をしておる!?」


―――――『いた』。

『オ、オイ! ヤベェゾ・・・・・逃ゲネェト!!』
「ちょ、ちょっと、またこんな展開ですか!?」

>>162

『交換屋ノ嬢ちゃん・・・・・「夜」ダ!
 計画ハ夜ニ・・・・決行スル! ダカラ待ッテテクレ!
 リンゴジュースハ、そん時ニ頂クトスルゼ!』

「わあああああああ!! なんでこんな事にぃぃぃぃぃ!?」

『ハハハハ―――――ッ! 「夏のクリスマス、延長戦」ダゼ!』

勤勉なお巡りさんがこちらに駆け寄ってくる中、
氷山は絶叫を上げながらこの場を逃げ去っていった
決行は『夜』・・・・・・その時、『エド・サンズ』はナイの屋敷を訪れる事だろう

氷山『エド・サンズ』→『幼児暴行』。警察に追われるも『全速力で逃げ切る』
           『血まみれ』『かき氷化解除』・・・・・『再起可能』

   →To Be Continued...
   →『夏のクリスマス、延長戦(仮名)』に続く

164鉄 夕立『シヴァルリー』&『C・セッション』:2022/06/19(日) 21:28:18
>>129>>134(GM、小林)

「『フーヴィアン派』…一抹くんを拘束してもらっていたところですか」

小林さんの言葉に頷く。
『アリーナ』も一つの営利組織である以上、何らかの思惑があるのだろう。
正直なところ、個人的な感覚では公共の行政機関に依頼をした方が信頼できる。
だが、一抹くんを拘束してもらっていた以上、こちらには借りがある。その後に何が起きていたとしても、だ。
それにここから別の組織に依頼をすれば、『フーヴィアン派』の面子を潰すことになる。
流石にそれは避けたいところだし、筋も通らない。ここは彼らに助けてもらうべきだろう。

「オレは構いません。敵対する時は闘うだけです」
「もっとも、オレのように『アリーナ』に関係を持つ人間の『能力』を、自派閥に流す。
 その行為自体が、他勢力から敵対行為と見做されなければ良いですが…」

小林さんが自分で判断したことならば、こちらからとやかく言うことはない。
この先、どんな事が起きたとしても彼は『覚悟』をしているということだ。
先程小石川さんにかけた言葉と同様、自らそれを承知して行動しているのであれば何も問題はないだろう。

「お二人とも、ありがとうございます。『小石川』さんを頼みます」

朱鷺宮親子に小石川さんを預けよう。
本当に彼女はよく働いてくれたと思う。今はゆっくりと休んでほしい。

165小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/06/20(月) 00:04:42
>>133-135

>>131
>>136
>>138
>>141
>>164

「……えぇ、皆さん 有難う御座います」

「鉄さん、小石川さんに付いて上げてください。他の皆さんも……」

赦しの言葉、信頼、約束

本当に、私はこの町で沢山の幸福に巡り逢えた この町に流れ着き
親友と、ジョジョの道を辿れて良かった。



 「私は……少し、彼(村田さん)と話さないといけないので」


          ザ  ア  ァ  ァ……


(あぁ 良い風だ)

(昔のように、何時以来だろう
髪を撫でる空気に、土の匂い 陽の光に、こうも心が洗われるのは)

166赤月『サクソン』:2022/06/20(月) 00:57:58

「『アイツ』の足取りについて、何かが残ってるんじゃないかって思ったけど
 ・・・・・・本格的に何の成果もないな」

『昨日』の戦闘の痕跡を探すために、ストリートにやってきた赤月であったが、
歩けど歩けど、何の情報も得られる事が出来なかった・・・・

どうやら、『アリーナ』の手によって彼の身柄は収容されたらしい
一抹の足取りすら追えない悔しさに口元を噛む

「やはり・・・・駄目か・・・・(もぐもぐ)」

既に両手には通りを巡って手に入れた『戦利品』で一杯だ
道に出ていた屋台で買った『たこ焼き』『ベビーカステラ』『大判焼き』・・・・あれは美味しかった
その他に、蚤の市のような場所で売られていた雑貨類を買った事により手元が塞がってしまっている

「冷静に見るとそんなに大した物じゃないけど
 こうして友達と二人で回っていると、そんな物でも良い物に見えてしまうな・・・」

「冷静にならないと(もぐもぐ)」

それにしてもこの『わたあめ』というお菓子は不思議な食感だ
舐めるだけで舌にじんわりと甘さが広がっていく・・・・
こんな物を右手に持っていては、いざ敵と戦う時に不便だというのに・・・・

「仕方ない・・・・そろそろ撤収しよう」

そう、同行人に告げる
『飯田 咲良』・・・・あの戦いの場にともにいた彼女に

「また明日。じゃあね」

別れは簡素に。しかし、再会の願いを込めてそう言った
非日常は終わり、赤月もまた日常へと戻っていくのだ

167小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/06/20(月) 00:58:17
>>144

場所を変えましょう

 そうリヴィング・イン・モーメント越しでも良いし
村田さんが接近してくるなら、読唇で理解出来るよう口を動かすだけで伝え移動する。


『此処』は『被害者』の方達が多い。
フーヴィアン派、それに仲間の方達が気が変わって被害者を介抱しようと
戻った場合の事も踏まえれば、二人っきりの方が良い。



「……『設定』を考えておいた方が良いですね」

唐突な発言に、怪訝を覚えるであろう村田さんに、穏やかに微笑を
浮かべつつ話を続ける。

「――私を『殺害』した後の話です。
そうだな……夏の魔物が最後の悪あがきで、私に憑依して襲ってきた等は
先程の出来事を踏まえると信ぴょう性が無いし、一番良い理由としては
うん、小石川さんが告げた『こっくりさんのスタンド』
それを話そうとしてたのを村田さんに見咎められ、貴方に私が攻撃したと言う
筋書きが一番理想でしょうね」

穏やかな風だ。澄み切った空だ。
あの時、一抹君と、最愛の人と夢で共にした旅路の時と同じか、それ以上の。

「……禍根は、摘み取らなければいけない。そうでしょう?」

「私が秘匿しようと、そうでなかろうと……アリーナに身請けした時点で
必ず、あちらは私の入手してるスタンドの情報を得ようとします。
私の意志に構わず……リーダー格の溝口最中さんの仲間には夢に介入する
使い手も居る。私の記憶を覗き見る使い手が居ても不思議でないでしょう。

――私は、此処で死ななければならない
死人に口なし……そうですよね」

私は微笑む事が出来ているでしょうか? 
 心から喜びの想いを顔に乗せれてますか?
  貴方にもう一度、叶うならばそうしたかったけれど。

「……夢の再構築の時点で、気づいてはいたんです」

「一抹君を、私の弟を……庇おうと動いたが、その時点で
私の夢の中の肉躰は『タカ』に焼き切れにされていた。
あの時に本来なら私は死んでいた」

「だけど、私は生かされた。
きっと、それは今日この日まで彼の命を救う為だったんだ」

一抹君は、もう大丈夫だ。

だって私は既に織っている。彼を助ける為に無数の人たちが手を差し伸べた事
命を懸けて無償で働きかけてくれた事。

小石川さん、朱鷺宮さん達、鉄さん、七篠さん、ラッコさん、関さん

目の前に居る村田さん。そして夏を打ち破る為にクリスマスを興してくれた
名も知らぬ人達に私の知人達。

私は、本当に幸せ者だった。
 今この瞬間だけは、誰よりも 何よりも。

これから先、私が居なくても
星見町の『意思』が、その側で生きる黄金色の輝きがきっと彼を支えてくれる。

「……狙うなら、頸椎ですかね。
いえ、村田さんの能力ならば、棒にしてから折るだけで問題ないか」

「……どうしましたか?
――躊躇うな、村田! 自分の心に従うんだっ!!」

 一抹君

どうか、君が幸福な夢から目覚めてくれる事を
 そして、出来れば。私の事を何一つ思い出さなければ

そう願う事は贅沢だろうか?

168名無しは星を見ていたい:2022/06/20(月) 07:00:55
>>167

小林の勧めに従って、場所を移す。
そして不機嫌そうに、しかし余計な口を挟むことなく、『小林』の話を聞く。

 「聞いてもいねえことをべらべらと、『最期』まで落ち着きのねえやつだ。
 人間、そんなもんかもしれねえがな。」

 「その『設定』とやらは、使わせてもらうことにするぜ。」

 ザク
          ザ 

携帯を取り出し、『鉄』へ簡単に連絡しておく。
「長引くからお前ら先に帰れ」、だ。

 ザ
            ザシ!


 「そうだ、『禍根』は『芽』になってからじゃ遅い。『種』のうちに摘み取らなけりゃならない。
 身に振る『火の粉』をいくら払ってもキリがねえ。元の『炎』を断たねえことにはな。」

少しずつ歩み寄る。確実に『断つ』ために。
十分に近づく。せめて慈悲ある最期のために。

 「いまのてめえはおれにとってその『種』で、『炎』だ。
 お前は、ここで『死ぬ』。」

 ス ゥ ウ
                ピタ !

ゆっくりと『ディズィー・スティック』を構え、『頭部』に狙いを定める。
この距離なら、仕損じようもない。

 「その『面』、二度とみせるんじゃあねえぞ。」

 「―――あばよ、『小林 丈』。」

   ズ ド ド   ド ド  ド ド ォ  ――――――――――― ッ !!!


『小林』を『棒のラッシュ』をもって、『完全に破壊』する。

169村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/20(月) 07:02:13
>>167

小林の勧めに従って、場所を移す。
そして不機嫌そうに、しかし余計な口を挟むことなく、『小林』の話を聞く。

 「聞いてもいねえことをべらべらと、『最期』まで落ち着きのねえやつだ。
 人間、そんなもんかもしれねえがな。」

 「その『設定』とやらは、使わせてもらうことにするぜ。」

 ザク
          ザ 

携帯を取り出し、『鉄』へ簡単に連絡しておく。
「長引くからお前ら先に帰れ」、だ。

 ザ
            ザシ!


 「そうだ、『禍根』は『芽』になってからじゃ遅い。『種』のうちに摘み取らなけりゃならない。
 身に振る『火の粉』をいくら払ってもキリがねえ。元の『炎』を断たねえことにはな。」

少しずつ歩み寄る。確実に『断つ』ために。
十分に近づく。せめて慈悲ある最期のために。

 「いまのてめえはおれにとってその『種』で、『炎』だ。
 お前は、ここで『死ぬ』。」

 ス ゥ ウ
                ピタ !

ゆっくりと『ディズィー・スティック』を構え、『頭部』に狙いを定める。
この距離なら、仕損じようもない。

 「その『面』、二度とみせるんじゃあねえぞ。」

 「―――あばよ、『小林 丈』。」

   ズ ド ド   ド ド  ド ド ォ  ――――――――――― ッ !!!


『小林』を『棒のラッシュ』をもって、『完全に破壊』する。

170美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2022/06/20(月) 13:46:25
>>163(氷山)

(――――『あれ』は…………?)

放送の最中、走り去っていく『エド・サンズ』の姿を認めた。
彼には個人的に言いたい事がある。
こちらに『プレゼント』を用意させておいて、
『使わずじまい』に終わった事に対するクレームだ。

(本当に『行き当たりばったり』なんだから…………)

番組を『ジャック』され、『眠目』の助けを借りながら、
『犯人』を負い掛けた事を思い出す。
しかし、彼だけを責められないのも確かだ。
自分にも至らない部分はあった。
『サンタクロース』を『宣伝活動』に利用しようとして、
『バチが当たった』と考える事にする。
少なくとも、『結果』は大団円に終わったようだから、
それで良しとしよう。

(今度からは『パートナー』と相談してから動かなきゃダメよ)

スタンドの傍らに立つ少女。
おそらく、それが『本体』だろう。
つまりは『解決した』という事だ。

(もっとも、こんなトラブルは二度と起きない事を願いたいわね)

マイクを通してリスナーに語り掛けながら、氷山を見送った。

>>(GM)

「本日も、そろそろお別れの時間がやって参りました。
 また明日、このチャンネルでお会い致しましょう!」

  「Thank you」

             「and」

                   「See you again!!」

まもなく機材のスイッチが切られ、
『Electric Canary Garden』の放送は終了した。

       「ん………………」

            グッ

マイクを手にしたまま、大きく伸びをする。
やれるだけの事はやったのだ。
そのために『情報の取り扱いは慎重に』という、
『自分のルール』さえも曲げる事になった。
『電波』の私的利用。
だが、『人命』には代えられない。

    「これは『私にしか出来ない事』だった」

『ラジオパーソナリティ』という職業。
『情報拡散』という分野において、
これ以上に相応しい立場はそうそうない。
だからこそ、
『他の誰にも真似出来ない役割』を果たす事が出来たのだ。
この仕事を長くやってきたが、
こんな形で役に立てるとは思わなかった。
たとえルールに反するとしても――今だけは、
それを『誇り』に思おう。

      「そうでしょう?『美作くるみ』」

爽やかに晴れ渡る夏空を見上げ、ぽつりと呟きを漏らす。

  「でも――『非常事態』は、もう『おしまい』。
   気持ちを切り替えて『平常運行』に戻らなきゃね」

         ――――――バタン

『仕事』を終えて中継車に乗り込み、ドアを閉めた。

「お疲れ様、そろそろ帰りましょうか」

同行してきたスタッフを労い、窓の外を眺める。

          ホ ー ム 
    「私達の『星見FM』へ」

             ブロロォォォォォ………………

やがて車は走り出し、駅前から遠ざかっていった。

171ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2022/06/20(月) 14:17:52
>>133-135(GM)
>>138(関)

《本日も、そろそろお別れの時間がやって参りました。
 また明日、このチャンネルでお会い致しましょう!》

  《Thank you》

            《and》

                 《See you again!!》

その直後、『ラジオ』から流れる『音声』が消えた。
『ハッピー・スタッフ』が『解除』されたのだ。
関の腕に抱かれながら、車まで運ばれていくラッコ。

           「ミャー」

そもそも、どうやってここまで辿り着いたのだろうか。
『野生のラッコ』が徒歩で来られる場所とも思えない。
たとえ『ハッピー・スタッフ』があるとしても、
それで長距離移動が出来る訳でもないのだ。

        ――――『真相』は誰にも分からない。

      「ミャア」

               モゾッ

移動の最中、ラッコが辺りを見渡しながら、
関の腕の中で身をよじる。
『ペットボトルのキャップ』を探しているのかもしれない。
少なくとも、『ラッコのポケット』にはないようだが。

172村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/20(月) 20:37:45
>>169

 ド  
    シ
        ャ ア 

おそらく、熟れたトマトを潰すように血を吹き出し、『小林』は倒れる。
せめて迅速に意識を断つことが『慈悲』。
そしてこれからこいつに待つのは『罰』と『ケジメ』だ。

そう、『小林』はほとんど死んでいるが、ギリギリ『生きている』。
頬、上あご、下あご、眼底・・・あらゆる『顔の骨』を『完全に破壊』したが、まだ息はある。そういうふうに『加減』をするからだ。
『達人の技量』とは、こういうことでも発揮されるものだ。
とはいえ重体には違いない。処置がなければ数分で死ぬだろう。通常ならば。

 「――――――」

不機嫌そうに虫の息と化した『小林』を掴んで『棒化』。
こうしている限り、時間経過で死ぬこともない。

それを掴んでタクシーを呼び、『空き地』を後にする。
お互いにとっての『禊』の場へと足を運ぶ。

173小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2022/06/21(火) 09:20:14
>>169-172

>お前は、ここで『死ぬ』。

「えぇ」

 彼の流れる闘気か殺気か、推測になるがソレに類似する膨張した気配に
呼応するように一陣の強い風が流れるように感じた。

良い風だ とても とても 久しく感じる事ない程に命の息吹を感ずる程の


――願わくば、その吹きすさぶ この街を流れゆく一陣の風が

>その『面』、二度とみせるんじゃあねえぞ。
―――あばよ、『小林 丈』

――私の愛する人に この散りゆく躯から流れ溶けゆく
魂魄と想いと共に彼の人の心を慰撫する事を願わん 

「――ありがとう 私の友」

ただ感謝を告げよう 私は『死ななければならない』 それが『定め』だ


ズ ド ド   ド ド  ド ド ォ  ――――――――――― ッ !!!

 ――タンッ……!


村田瑛壱『ディズィー・スティック』 は絶妙な『加減』をしようと
『ラッシュ』を行った。

本来ならば、それは成功する。一般的に死に恐怖する常人ならば
目論見通り顔は陥没して瀕死寸前だが辛うじて生きれたであろう。通常ならば。

だが、『小林は普通ではない』 彼は宣言通り『死ぬ為に動いてる』

確実に、小林は村田の行動を成功するように回避でも後退でもなく
ラッシュに合わせるように『前進』の為に一歩踏み出す。

これにより『加減』の位置はずれて、小林の頭部は完全に破壊される事になる。

例え達人の技量があったとしても、議論スレッドに書かれてるように
スタンド使いは『ヴィジョン』を制御出来るだけの『精神の速度』を有するが、
あくまでも『ヴィジョン』を制御する為であり、咄嗟の『反応速度』に違いはない。

スA 特急電車並みのスピードの棒に対して飛び込む人間に対して
咄嗟に棒の速度を緩める等と言う事は難しい筈だ。


 よって……。



 ド  
    シ
        ャ ア 

 

小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』⇒『死亡』

174鉄 夕立『シヴァルリー』&『C・セッション』:2022/06/21(火) 13:29:22
>>169

『ピローン』

村田くんから連絡を受け取る。
『被害者』達が実際に救助されることを確認してから去りたいというのが本音だが、
その我儘で仲間をずっと待機させておくわけにもいかない。
かといって彼女達に先に帰ってもらうと、今度はここから帰る足がない。
流石に『フーヴィアン』派の人間に迷惑をかけるわけにもいかない。
ここは一旦、先に帰らせてもらうとしよう。

「・・・・・・・・・・」

村田くんと小林さんの様子から何となく事情は察するが、それも両者が選んだ事ならばとやかく言うまい。
『覚悟』とはそういうものだ。
それに自分は小林さんと一抹くんの関係にも詳しくないので、小林さんを引き止めるような言葉も言えない。
全ての人間にとって、禍根が残らないような結果になることを祈る程度だ。

175関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/21(火) 20:47:16
>>171(ラッコ)
>>133-135(GM)
>>174(鉄)

「……わっ、ちょっと、もう、急に暴れてどうしたんですか〜?」

やたらと動き回るラッコに問うが、
もちろん答えが返らないのは知っている。

      「…………………………あぁっ!」

「…………あの〜っ、ちょっと、皆さあん。
 私、今気づいちゃったんですけど……
 この子が大事そうに持ってたペットボトルの蓋を、
 向こうに置き忘れてきちゃったみたいなので〜!」

置き忘れた、というのもやや語弊がある。
正しくは、持ってたのを落としたのを見てたし、
それを拾わせないようにしたのが関だったのだ。
そんな事みんな覚えていないだろうし……
ナアナアにしてもいい所ではあるはずだ。

「ちょっと私、取ってきてあげてもいいですか?
 落ちてる場所は、大体わかってますので……
 皆さんは車で待っててくれて大丈夫ですから」

それに『既に一件落着はしているわけだし』、
それくらいを待って貰うのは悪い事でもなかろう。

「ねっ、さっきのフタを探してるんですよね〜?
 ごめんなさい、私がすぐ見つけてあげますから!
 見つからなくっても、ちゃんと代わりをあげますからねえ」

ラッコにはそのように声を掛けつつ、ハイエースから降りる。

「あ……私が中々戻らなかったら、先に帰っちゃっててくれていいですよう!
 いざとなったら、私、家族に迎えに来てもらいますので〜」

ここから何があるでもないだろうが……『一応』一同にはそう言い残す。

176『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/21(火) 21:47:00
『駅前』―――

>ALL

『駅前』に集まった『協力者』達―――
その多くは『薬師丸の鈴』を鳴らす事で
『夏の魔物掃討』の中心となっていた『小石川』の幸運を祈る事となった。
大まかにいえばそれは『成功』したようだ。
入手出来ている『現状の情報』に濃淡があるが―――
しばらくすれば、その情報は全員に行き渡るだろう。

なんにせよ、『冬のクリスマス作戦』から始まった
『夏の魔物掃討』は、無事、『達成』された。

長かった『物語』も、いよいよ終わり、というわけだ。

>>137-163(氷山&エド・サンズ)(ナイ&猫)(ダイアナ)

一度は涙の別れを行った『エド・サンズ』。
だが、『夏休みの宿題』を思い出し、『ナイ』のところまでやってきた。
それは『サンタ時代(といっても昨晩だが)』の思い残しの一つ。
『心臓移植』が必要な病院の子供、『初音』への『心臓移植作戦』だ。
『ダイアナ』の妨害を受けつつ、『ナイ』の力が必要な『エド・サンズ』は
結局、『ナイ』と共に、今夜、病院に行く事とした。
『エド・サンズ』の『残暑』は、もう少しだけ続く。

   →To Be Continued...
   →『夏のクリスマス、延長戦(仮名)』に続く

>>139-140>>147(イエリ&夢見ヶ崎)

『イエリ』も『夢見ヶ崎』も今回の『夏の魔物掃討』に深く関わっている。
それぞれの思いはある―――
だが、とりあえず、終わった事を祝うと良いだろう。

     (・ω・)「フニャッ」

季節が移ろいゆくように人の興味は移ろいゆく。
今は次なる『興味』と戯れていくのも良いはずだ。

>>142(三刀屋)

『三刀屋』は『祭りの終わり』を敏感に感じ取る。
『夏の魔物事件』―――『三刀屋』にとっては、
『ジュブナイル』の小説やゲームのような、
『若者が【敵】に立ち向かう』物語を最前列で楽しんだようなものなのかもしれない。

『ウインターじいさん』と『さま食堂の主人』が呼んでいる。
物語を楽しんだあとに払う『対価』は、昔ながらの肉体労働。
これを支払う事で、今回の物語は見納めだ。

>>166(赤月)

『駅前』に来たものの『情報』は全然入ってこない。
仕方がないので『飯田』と『屋台』巡りを行う。
『たこ焼き』『ベビーカステラ』『大判焼き』『わたあめ』―――
『夏の屋台』で定番の不謹慎な食べ物たち………
『夏の魔物』掃討の為、『赤月』は仕方がなく、食べて『退治』しなければならなかった。
雑貨類もなんとなく夏らしいとも言えなくないものを買って『売り切れ』にしてやった。
すべては『夏の魔物』を倒すため―――仕方がないのだ。

>>170(美作)

  「Thank you」

             「and」

                   「See you again!!」


そうして、『美作』は『ラジオ』を終える。
それとともに今回の『夏の魔物事件』も終わったのだ、という確信を、
『エド・サンズ』の本体と思しき少女の姿を見た事で得た。

自らのポリシーを曲げてでも、解決に貢献した『美作』。
彼女は自分の『ホーム』へと戻っていく。
そして、それはほとんどの『協力者』も同様だろう―――

177『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/21(火) 21:48:51
『空き地』―――

『小林』の突然の『最中派参入と情報漏洩』宣言に戸惑いながらも、
『一行』の大部分は、とりあえずの『帰宅』を選択していく―――

>七篠

めくるめく事件に翻弄された『七篠』。
後半はコロコロと変わる事態に静観せざるを得なかったが、
『解決』した後は、『一抹』の様子が気になる。
大多数と共に『ハイエース』に戻り、帰宅を待つこととした。

>>136(朱鷺宮親子)

『笑美』が『小林』に『家族の安寧』についてだけ釘を刺してから、
『親子』で『小石川』を『ハイエース』に搬送する。

『笑美』はその間、『日野』の事を思い出す。
『おばあちゃん』―――それはあるいは。

いずれにせよ、『日野』が『星見町』に戻ってきたのなら、
今は忙しないが、いつかまた出会う事もあるかもしれない。
その時はきちんと話が出来ればいいだろう。

>>138>>175(関)
>>171(ラッコ)

『関』は『小林』に対し、『漣』の名前を出す。
この町の『スタンド使い』達の深いところに『アリーナ』は根を張っている。
気のいい隣人スタンド使いが『アリーナ』とかかわりがある、
なんてことも日常茶飯事――――

『被害者のフォロー』に関しては『小林』が『フーヴィアン派』に要請しているらしい。
であれば、他のフォローを入れるのは、トラブルの元なのかもしれなかった。

皆にも共に『ハイエース』に帰るよう促すが、
『村田』と『小林』は込み入った話があるようだ。
なので『関』は『ラッコ』を抱えつつ、一足先に『ハイエース』に戻ろうとする。

『ラッコ』のスタンド、『ハッピー・スタッフ』は『ラジオ終了』と共に消えた。
そして、『関』の腕の中でワサワサする『ラッコ』は
『ペットボトルのキャップ』を探しているようだ。

………たしか、『関』が邪魔をしたせいで回収できなかった『キャップ』か。
あくまで比較の話だが、『関』の仕事は主として道具の発現。
実働部隊で『スタンド』を動かしまくった他の者よりは疲労も少ない。
『関』は皆に断り、『キャップ』を探してみる事とした。

>>141(小石川)

『小石川』は『小林』に対し、『イル・ソン・パティの秘匿』を強く願う。
『イル・ソン・パティ』という大いなる力は、極力秘しておくべき―――
そして、近くに居る『朱鷺宮親子』に感謝の言葉を告げると、
『小石川』の意識はそのまま深い底へと潜っていく。

『小石川』によって『サマー・フォーエヴァー事件』の結末は大いに変貌する事となった。
いや、あるいは結末は『一緒』だったのかもしれないが―――

この経験が『小石川』にどう影響してくるのか………
それは今後の『小石川』の物語で明らかにされていくだろう―――

>>164(鉄)

『鉄』は『小林』に懸念を伝えつつも、自身の能力の漏洩を許容する。
『フーヴィアン派』が来るというのであれば、それに任せるのが『筋』だろう。

『朱鷺宮親子』に『小石川』を任せつつ、『鉄』もまた、『ハイエース』に戻る。
『小林』と『村田』については、両者の覚悟を尊重し、そのまま見送った。
願わくば、全ての人間にとって、禍根が残らないような結果になるように―――


 ………


>>174(鉄)

『小林』と『村田』、それに『関』と『ラッコ』以外は、『ハイエース』に戻った。
それから少しして、『鉄』の元に『村田』から先に行けという連絡が来る。

それを『鉄』が皆に伝える。
『関』は待った方がいいのだろうが………
『キャップ探し』に手間取っているのか、なかなか戻ってこない。

『小石川』を始め、『芦田』以外の皆、ひどく疲弊している。
もう何が起こるわけでもないだろうし、『一行』はハイエースを出発させることとした。

運転は『芦田』に任せ、今は任務(ミッション)終了の
充実感に浸りながら、ゆっくり休むと良いだろう―――

178『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/21(火) 21:52:18
>>165-173(小林と村田)

『小林』と『村田』は足早に『空き地』から離れる。
田舎の道はどこまでも続いてそうで、眩暈を起こしそうなほどだ。
そして辿り着いた、『空き家』と『空き家』の影となった小さなスペース。
ここならあらゆる『邪魔者』は入りそうにない。

『小林』が吐露した『最中派へのすべての情報供与』。
到底、許せるはずもない『村田』は殺意を露わにするが、
『小林』は更にそれを煽るような言葉を放つ。

 その『全て』は噛み合わず………

  思えば初めて『共闘』した時もそうだったか。

    ………

 風が吹いている。
  穏やかだが、二人を決定的に分かつ『断裂の風』だ。、


 そして、『村田』の殺気にあてられたのか、

      その風速は一瞬強くなったかと思うと、


              次の瞬間―――ッ



ズ ド ド   ド ド  ド  ッ


『村田』の棒の『ラッシュ』が『小林』の『顔面』を襲い、

   それにあわせるかのように『小林』は一歩、前に出た。


  ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
   どどどどどどどどどどどどどどどどどど
  ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
   どどどどどどどどどどどどどどどどどど
  ドドドドドドドドドドドドドドドドドド



   ド ォ  ――――――――――― ッ !!!



           ド
                   シ
                         ャ  ア

179『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/21(火) 21:57:45

『小林』が目論んだ『死への前進』が全く効果がなかったとは言わない。
ただ、それが功を奏すのは『初撃』に対してである。
破壊力に関しては常人並みである『ディズィー・スティック』の
たった一撃が『致命傷』になるはずはなく、
そして次撃からは変化した位置にあわせて『ラッシュ』は繰り出された。


『結果』を決めたのは『別の要素』にあった。

      いや、『決めなかった』と言った方が正しいか―――


『小林』を『数分で死ぬようなギリギリ生きている』状態にする………
『ディズィー・スティック』の『棒術の達人』の
技術があれば可能だろう―――『理論上は』。

問題は、それを操作する『村田瑛壱』が『星見町の一学生』である事だ。
『医者』でも『暗殺者』でもない一介の学生―――つまり、それは、
『頭部のどこをどこまで破壊すれば瀕死になるのか』の知識が薄いという事。
たとえば、星見町よりずっと『殺伐とした町』で
多くの殺傷の経験を積んできたのならば、話は違ったのかもしれないが―――

平和な『星見町の』村田には、

 『小林』を『瀕死状態にできたどうか』は、

                 正直、分からない。


            ドッゴォ――――ッ

『ラッシュ』により倒れ込む『小林』。
『心音』や『脈拍』の測定、『瞳孔』の確認などすれば
ある程度の『生死』は確定できるのだろうが、
『村田』が望んだとおりの『瀕死状態』で保ちたいのなら、
一瞬でも早く『棒化』が必要であり、事実、『村田』はそうした。


 『棒』の中の『小林』が『生きている』のか、


            『死んでいる』のかは、『不明』―――


           Living  in  moment?
     いわば『シュレディンガーの小林』というべき状態だ。

180『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/21(火) 22:01:34

『村田』は『スマホ』で位置情報を確認し、その住所に『タクシー』を呼ぶ。

『鉄』が『被害者救済』について『一行』に相談していた際に、
『小林』が『フーヴィアン派』に後始末を頼んだ、と言っていた。
それとかち合うと面倒な事になるはずだが、ここなら、上手く死角となるだろう。

  独りになり、『村田』は、一息つく。全身に『疲労感』がある。

この疲労感の多くは『夏の魔物』から齎されたものではない。
『小石川』や『小林』―――あまりにも考え方の違う『共闘者』からのストレス。
『お仲間ごっこ』に甘え続け、ふざけた事を抜かし続ける輩には『罰』と『ケジメ』が必要。

  だから、『村田』はすべてを『断つ』事に決めた。

   ただ………

   今思えば、『自殺志願者』に『介錯人』として
   付き合わされただけだったのかもしれない。

     徹頭徹尾、『理解不能な存在』―――

           ………

  そして―――

『小林』と『村田』が二人で残ったのを、『共闘者』達は知っている。
『小林』に何かあったと分かれば真っ先に疑われるのは『村田』であり、
そしてその容疑は、濡れ衣ではなく、まごうことなき『真実』だ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

   一夏かけてようやく一人、二人を『夏の風物詩』化する『夏の魔物』。
     一秒かければ一人くらいは簡単に『棒』化できる『村田』。

   夏しか活動しない『夏の魔物』に比べ、『村田の暴力』は年中無休。

     『夏の魔物』を遥かに上回る脅威が『仲間』を襲ったのならば、

         果たして、『彼ら』はどうするのだろうか?

――――――――――――――――――――――――――――――――――

   ………


ほどなくすると『タクシー』がやってくる。
気弱そうな運転手は、『血まみれの村田』を見ると目を見開いたが、
『村田』の迫力に、それ以上は何も言わなかった。

そうして『村田』は『目的地』へと送ってもらう―――

ここで成す事によっては『村田』はもう
『平和な星見町のスタンド使い』の一員として、
『日常』に戻る事は難しくなるだろう。

181『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/21(火) 22:05:01
>>175(関&ラッコ)

『空き地』を改めて見やると『被害者』達が大量に途方に暮れていた。
『フーヴィアン派』が来るというが、なかなか来ないのは何か事情があるのかもしれない。
大きな組織は小回りが利かない。一枚岩でない可能性だってある。

 ―――『関』なら、どうか。

もちろん、『大きな問題』の解決は難しい。
ただ、持ち前の性格と能力、事件のあらましを知っているという優位性から、
『小さな悩み相談』や『トラブル解決』くらいなら対応できるかもしれない。
そして―――もしかすると『商売』に繋がる何かがあるかもしれなかった。
場合によっては一枚噛んでも良いのかもしれないし、もちろん、そんな事はしなくても良いだろう。

 ………

『関』は『ラッコ』と共に『ペットボトルのキャップ』を探す。

 が―――なかなか見つからない。

『ペットボトルのキャップ』がないと中身が零れてしまう。
なんとか探さねば―――

 ………

 『ペットボトルのキャップがないと中身が零れてしまう』

なぜだか分からないが、こんな当たり前のフレーズに不吉なものを感じる。
脳裏に、水槽のような『ペットボトル』が思い浮かび、
そのキャップが喪われ、中身が全て零れてしまう映像が流れる―――

                ………

時間がかかってしまっているし、もう『ハイエース』は行ってしまったかもしれない。
『村田』と『小林』も『空き地』から離れてしまったらしく、姿が見えない。

なんとなく、もう『キャップ』は見つからないような気がした。
それでも、どうしても探さなければならないような気になって『関』は必死に探す。


                   ブロロロ―――ッ

そんな折、ふと、遠くに『車』が通る音がして、そちらに目を向ける。
遠方の道を通ってはいるが、見晴らしのいい『田舎の風景』。
遠巻きに『車』―――『タクシー』が見え、
そして、後部座席に乗っているのが、なんとなくだが、『村田』のように感じた。

        ………

         『関』は咄嗟に周囲を見渡す。

すると『空き地』のごく近くに、別の『タクシー』が止まっているのが見えた。
どうやら早々に目覚めた『被害者』の中年男性が『タクシー』を呼んだようだ。
この田舎―――奇跡的に『公衆電話』が残っており、中年男性がポケットの小銭で呼んだ形か。
ただ、小銭しかもっていなかった上に、『タクシー運転手』にこの光景を不審がられ、
先にそれなりの『現金』を見せるように提示されたらしく揉めているようだ。

………つまりは、それなりの『現金』を見せられれば、
     この『タクシー』、横取りできるかもしれない。

182村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/21(火) 22:38:39
>>180

フ ゥ ――――――――――――ッ ・ ・ ・

タクシーの座席に沈み込むように身を預け、深く長く息をつく。
このひと夏の間に抱え続けた『疲労』が噴出したようにも感じる。

作戦を立て、身銭を切って飾りを用意し、学区をまるごと巻き込むように仕向けた。
『フーヴィアン』とかいう派閥に出向いて、力づくで協力を締結させた。
おれだけじゃない。大勢の尽力があった。きっとおれの知らない出来事もあったはずだ。
そうして得たたった一度きり、千載一遇の機会だった。それをあそこまでひっかき回されるとは夢にも思わなかった。

結果だけ見れば『予定通り』だ。それならば、そのほかは『どうでもいい』。だが―――

 「面白くは、ねえよな。」

独り言つ。それが『村田瑛壱』の偽らざる気持ちだった。胸にたまる靄と不快感が、疲労の大部分だった。
今すぐにでも合成皮革のシートに身体を預け、そのまま意識を手放してしまいたい。
だが、まだ『終わっていない』。『小林』と『おれ』のケジメは、まだ済んでいない。

 「『クリニックセンター』までやってくれ。」

目的地は、『アポロン・クリニックセンター』。
その『旧病棟』・・・『第五外科』だ。

183関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/21(火) 23:40:45
>>181(GM)

「…………………」

(こんなにたくさんの人が…………あら?
 もう『フーヴィアン派』って人達が?
 ……ああ、タクシー。こんなところにも通って)

         「……? 『村田さん』」

関の脳裏に浮かぶ、何か強烈に嫌な予感。

(『村田さん達はここに残った』
 『ここから立ち去ったのは村田さんだけ』)

        ――――・・・関は。

(…………村田さんが、また、全部背負おうとしてるんだ。
 それも今度は、本当は絶対に、背負わなくっていい事を!)

『被害者たち』に出来る事は、多少なりある。
フーヴィアン派の人間達も、
別に、それくらい目くじらは立てまい。
困惑する人々には些細でも重要な事ではある。あるが。

        「あの」   「……あのう!」

『中年男性』とタクシー運転手に横から声をかける。

「――――『大丈夫』ですよう。
 皆さんに何があったか、事情を知ってる人たちが、
 もうすぐしたら……ここに迎えに来てくれますから。
 そうしたら、きっとタクシー代もかかりませんよう」

          スッ

「お話も、ゆ〜っくり聞いてくれると思いますし」

手持ちの『残金』を、財布の陰に隠して運転手に見せる。
『被害者達はフーヴィアン派が助けに来てくれるはずだ』から。
『漣派とつながりのある自分の介入は不味いだろう』から。

「それに……私、ちょっと、急いでるんです。
 だからこのタクシー……私に、譲っていただけませんか〜?」

          『裏社会の人間』はメンツを重んじる』から。
          『関自身、そのことを深く理解している』から。

そして何より、彼らは死なないから。

「……ラッコさん。代わりをあげるって約束、ちゃんと守りますよう」

『村田を追う』事が、自分にだけ出来る献身だ。
杞憂かもしれない。だが、『杞憂ではないかもしれない』。
小林の性格。村田の性格。垣間見ただけだが、最悪の予想は成立する。

              『魔物』を生存させる理由も手段もなかった。
              幾人かの失意と納得と納得への失意の中で『それ』は散った。

それを、今、見た所だ。今度は捨てなくていい命。ケジメなんかで、捨てさせはしない。

184『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/22(水) 00:06:33
>>182(村田)

『夏のクリスマス』、そして、『夏の魔物討伐』―――
『村田』の役割はけして軽いものではなかった。
そして、達成した結果は『成功』といえるのだろう。

  しかし………

少しだけ休んでいるうちに『アポロン・クリニックセンター』の『旧病棟』前に到着する。
疲れ切った心身には余計な事に意識を割いている余裕はない。
もう、『敵』はいないはず―――『用事』があるなら手早く済ませるのがいいだろう。

>>183(関)

『村田』が乗るタクシーを見かけた『関』は、
慌てて別のタクシーに乗る算段をつける。

『中年男性』は訝し気に『関』を見ていたが、彼にお金がないのは事実。
この『タクシー』に乗れないと分かったら、渋々諦めてくれた。

最悪の予想―――『杞憂』で終わればそれでいい。
しかし、見てしまった以上、思ってしまった以上、
『関』にはそれを追う義務のようなものが生まれる。

『ラッコ』は別に置いていっても、どこかから来たように、
勝手にどこかに帰るような気もする。キャップは後日、渡しても良いだろう。
『タクシー』に乗せるという手もあるにはある………
最初は嫌がられても、『チップ』を弾めばいける気もする。
どうするかは『関』が選ぶと良いだろう。

さて―――『関』が『村田』を追うのなら、『村田』の少し後に
       『アポロン・クリニックセンター』の『旧病棟』に到着するだろう。

185村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/22(水) 00:31:05
>>184

 「世話になったな。」

少し多めに運賃を置きタクシーから出て、『旧病棟』へ足を踏み入れる。
患者も医師も、一人として常駐しない『倉庫』のような場所。
だが『例外はある』と、そう噂に聞いている。それが『第五外科』であるらしい、と。

 「誰かいねえのか!」

疲れた体に鞭打って声を張る。
噂が真実かどうかはまだ知らない。だが、今はそれに頼ることが最善手と言えた。
ただの噂であった場合のことも、当然考えなければいけない。

この男の死のほかには、解は存在しないのだから。

186関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/22(水) 01:00:33
>>184(GM)

「…………あぁ」

腕の中のラッコに視線を落とす。
あの時、決着の瞬間に――――
人の意を介さないラッコの存在を自分は『どかした』。

今は? この動物を連れて行くのは正しいだろうか?
……答えは明白だ。

                  サラサラサラ

「あのう、約束――――後回しに、しません。今、渡します」

『30円』でボトルキャップを購入する。
適正価格は1つ20円程度。やや良品の部類だ。
保存容器の一種――台所用品としての扱いは可能な筈。
それをラッコに握らせる。

修羅場の可能性があり、そうでなくとも複雑な事態が想像できる。
無害な動物を持ちこんで、守ってもらう事を期待するのは道理に反する。

「ラッコさん、今日は……いえ。
 お礼を言われに来たんじゃないと思いますけど〜。
 それでも……たくさん、助けてくれて。ありがとうございました。
 あの……悪い人に捕まったりとか、しないでくださいねえ」

             「どうか、これからもずっとお元気で」

この一件で、ラッコはかなり有名になってしまったはず。
彼の未来を案じつつ、連れて行く事はしない。
人込みから少し離れた辺りに、そっと離してあげよう。

「――――――……運転手さぁん、お願いします」

(私ったら、自分も、小石川さんや村田さんみたいに、
 一人で背負わなきゃいけないことにしてる……?)

           (でも……でもラッコさんは違うでしょう。
            手伝ってくれてはいたけど、
            この先は、人間と人間の争い。
            お守りみたいに『持っていく』のは違う)

「…………! まぁっ……『病院』?」

             (ということは――――)

やがて『旧病棟』に着いたなら――――僅かばかり、安堵はする。

(――――いけない、まだ何も安心なんて、出来ないのに)

            「私も、ここで降りますねえ!
             運転手さん、ありがとうございました〜」

        ペコ

単に怪我を治しにきただけかもしれない。
少なくとも、何かを捨てに来るような場所ではないのは、安堵した。

はやる気持ちを抑え、タクシーを降りて、『村田』の姿を探してみる。

187『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/22(水) 04:55:58
>>185(村田)

『気弱そうな運転手』は送り届けた先が『クリニック』で少し安心したようだ。
『血まみれの若者』から少し多めの運賃をありがたくいただき、その場を後にする。

 『旧病棟』―――

┌─────────────────────────────────
│『新病棟』の影に隠れるように存在する二階建ての『旧病棟』。
│普段は『倉庫』や『研修室』として使用されている。
│患者は愚か、『医師』の一人も常駐していないが、『例外』はある。

│――――『第五外科』。
│『金』さえ払えばどんな『負傷』でも治せる『名医』が所属するが、
│奇怪な『力』に目覚めたモノでなければ、その『恩恵』は受けられない。
│その存在は実しやかに噂されているが、『真実』は明らかにされていない。
└─────────────────────────────────

多くの星見町民のかかりつけである『アポロン・クリニックセンター』の裏の治療。

『村田』が乱暴に声を張り上げると、一人の医師が姿を現す。
医師は『村田』の姿にもまるで動じず、噂どおりの医療が受けられる事を告げる。

>>186(関)

『関』は『ラッコ』に自らの能力で作った良品の『ボトルキャップ』を渡す。
お気に召すかは分からないが、その結果いかんに関わらず、
『ラッコ』はその場においていく事を決意する。

 ………

そして、『村田』を追った『タクシー』は『アポロン・クリニックセンター』に到着する。
クリニックという事で少し安堵する『関』はそのまま『村田』を探す。
『村田』は二階建ての『旧病棟』へと向かっていく。
『関』も、スタンド使いであれば、『旧病棟』の噂は聞いたことがあるかもしれない。

『村田』を尾行するのであれば、彼が『一人の医師』に会う光景を目撃する事が出来る。
普段の『村田』なら、人気のない『旧病棟』で尾行されれば即座に気づくだろうが―――
過度の心身疲弊かつ、行うべき事に集中している彼は、幸いにも『関』に気づいている様子はない。

―――少なくとも、今は。

188村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/22(水) 07:32:32
>>187

 「ここにはアンタ一人、そうだよな?」

 ス

 「ここに『100万』ある。これで2つ頼みがある。」

懐からカードを取り出し、『医師』に差し出す。

 「1つに、こいつが生きているかどうか診てくれ。
 顔じゅうの骨がめちゃめちゃで、加減はしたつもりだが、手元が狂ったかもしれない。」

 「2つめは、『生きていたら』の話だ。
 死んでいたなら、『それ』の処理はおれがやる。あんたに面倒はかけねえ。」

元に戻せば人間になると概略だけ伝えて、カードと同じように『棒』を差し出す。

 「2つめ。もしそいつが『生きていたら』。
 一命をとりとめるところまで治して・・・そいつの顔を『変えて』、『死んだ』事にしてくれ。」

 「―――『できる』か?」

わざわざ『顔』を破壊した理由はこのためだ。
あの空間で誰かに視られていた場合を想定して、確実に『死んだ』ように見せる必要があった。
どう治しても顔が元に戻らないように『破壊』する必要もあった。

各々の『秘密』を守り、小林を『最中派』に渡さないためには、こうすることが最善だと考えた。
スタンド使い同士のいざこざならば、死体が上がらなくとも不思議はない。
『アリーナ』の連中は『メンツ』を重要視するだろうが、それ以上に『手駒』を失うことを恐れるはず。
深追いすれば死人が出るとわかれば、『アリーナ』も積極的な関与はしてこないだろう。

189関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/22(水) 11:37:37
>>187(GM)

      「…………」

   (本当かどうかは確かめてないけど、
    ここは確か…………『第五外科』
    『村田さん』は怪我をしてないはず。
    ……『小林さん』の姿は見えないけど)


何が起きたか、類推出来はする。
『ディズィー・スティック』の能力なら、
小林をどこかに隠して携行も出来るはず。

       (『何のために』?)

    (小林さんの不義理に怒って、
     ケジメのために暴力を振るって、
     それを治すためにお金を…………
     ううん、筋が通らなくはないけれど)

ただ、類推の域は出ない。

そこまでするか?というのもある。
ケジメのためだと言うなら『入院』で良いはずだ。
村田に情がないとは全く思っていないが、
小林にも責がある以上、病院送りは不思議ではない。
そのくらいなら鉄や小石川といった面々も受容するはず。
また、入院隔離は『最中派』とやらを遠ざける事にもなるだろう。
いくら裏社会だろうが病院での狼藉は敵に回すものが多過ぎる。

         ・・・それではダメなのか?

「……………………………」

意図が読めない以上……いやそうでなかったとしても、
ここまで来て、一人で帰るというわけにもいかない。
最悪、村田と事を構える事になるかもしれないが……
それでも魔物の時とは違い、正当性はこちらにある。

       ・・・今度は躊躇せず止められる。

杞憂である事を祈りつつ、尾行を続け、彼の話を聞いておく。
手には『ペイデイ』を発現し、商品名と『000』とだけ書いておく。

190『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/23(木) 00:29:13
>>188(村田)

『100万』という金と共に二つの依頼をする『村田』。

まずは、『小林』が生きているかどうか―――
これが覆ればそもそもの話がなかった事になるが………

『第五外科の医師』は『棒化』より解除された『小林』を診る。
『死亡しているか否かの診断』―――それはすぐに終わった。


 ………


                ・ ・ ・ ・ ・
結論を言えば、『小林』はちょっぴりとだけ生きていた。

                            ・ ・ ・ ・ ・
   いや、厳密に言えば、ちょっぴりとだけ『生かされた』というのが適切か。


どうやら『第五外科の医師』が『解除』と同時に最低限の『生命維持』を行ったようだ。
『それがなければこの男の命は無かった』と、『医師』は笑う。

     『観測』によって『小林』の命は確定する状態だったが、
     『村田』は数少ない『正しい観測者』を選んだということか―――


そして、第二の願いとあわせ、『医師』はもう『200万円』を追加で『村田』に要求してきた。
つまり、合計、『300万』―――
『整形というオプション』に対する『追加請求』という要素も含んでいるようだ。
通常治療ではない『整形』に対する値段は『時価』であり、今の『医師』の気分次第といった趣がある。

もし『村田』に持ち合わせがないのならば、『暴力』にモノを言わせる事も出来るだろう。
ただ、相手は『スタンド使い』ひしめくこの『星見町』で、長年、この『裏治療』をやってきた男だ。
当然、そのような事態への対応も備えていると思った方がいい。
何より、今すぐ、『医師』の本格的な治療を受けなければ、
『小林』はほどなくして、再度、死の淵をさまよう事となる―――
つまらない『脅し』で彼の機嫌を損ねるのは得策ではないだろう。

もしかすると『完全先払い』と定まった『通常治療』と違い、
『後払い』や代替案を提案するなどの『交渉』の余地はあるのかもしれない。
『交渉』………さきほどの『小石川』のような。

>>189(関)

『関』は、『村田』の行動について推測していく。
今まで与えられたパズルのピースから、なんとなくは想像がつく。
しかし、ただ治すだけ、というのはどうもしっくり来ない。

 ………

そして、『関』は、『村田』と『第五外科の医師』の
やりとりを見聞き、『村田』の本当の目的を知る――――

 つまり、それは、

  『ペットボトル』の『キャップ』がなくなっても
  代わりに『ボトルキャップ』を用意すれば、
  『中身は零れない』、というような事―――

                          ………

『ペイデイ』を発現し『準備』はしてみたものの、どうも風向きが違うのかもしれない。
『村田』が『300万』という大金を請求されているのを見守る『関』。
これを受け、『関』がどう動くのかは、当然のことながら、『関』の自由である。

191村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/23(木) 11:18:21
>>190

 「流石に商売上手だな、あんた。」

足元を見やがって、などと悪態をつくつもりはない。
小林のケジメをとらせるだけなら、そもそも奴の望み通り殺してやるのが道理。
その方がカネもかかりやしない。遠州灘にでも放り込めばカタがつく。

それをわかって上でこうしたいのは、『おれのワガママ』だ。
予想以上なのはその通りだが、高くつくのは承知の上。
我を通すには、それ相応の代償が必要になる。

 「あいにく、それ以上の持ち合わせはねえ。『即金』ってわけにはいかない。
 かといって『後払い』もすぐにはアテがねえ。その金もなりゆきで懐に入ったもんだからな。
 『回収』がいつになるのかわからねえのは、あんたも嫌だろう。」

差し出したカードをひっこめて、自分の脇腹あたりを指さす。

 「おれの『腎臓』一つでどうだ。これなら『300万』にお釣りが来る値段になるはずだ。
 それでも足りなきゃ、『肝臓』も半分持っていけばいい。」

 「これがおれの『最大限』だ。」

192関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/23(木) 22:34:20
>>190(GM)
>>191(村田)

『小林が死んだことにする』理由は一つしかない。
『黙らせる』だけでは『最中派』から逃れられないという考えだろう。
アリーナは正道ではないが外道でも極道でもないはず。

      だが……そうすべき確信があるのか?

「…………………………」

それでも、なぜ彼も『そこまでする』のだろう?
口封じが目的なら、それこそ殺せばいいだけだ。

         「…………」

小石川以上に倒錯しているようにも思える。
この場でそれを望んでいるのは、
真の意味で村田一人のはず。

なぜ、『誰かの為』でなく、自分の為にそこまで芯を通せる?

           (それも、自分は悪者になるのに。
            ――――私はそれを見てるだけ?
            見てるだけで村田さんの目的は破綻するのに)

「――――――――――それを言うなら!」

見ているだけで良かった。
村田のしている事など、
極めて勝手な事なのだ。

だが……

「あなたは『商売下手』すぎますよう。
 ………『村田』さん。
 誰かに相談できないのは、分かりますけど」

物陰からゆっくりと、『ペイデイ』を構えて姿を見せる。

          「――――私を共犯にしてください。
           誰かが小林さんの死を証言すれば、その話はもっと強固になる。
           それに、私だけで出せるお金は、多くはありませんけど……
           私の『能力』を、ある程度貸してあげる事は出来ます」

『漣派』と関の繋がりはビジネスパートナーというのが近い。
アリーナの手を借りられはしないが、アリーナに顔色をうかがう必要は薄い。

「この大病院には必要な日用品なんていくらでもあります。
 私を噛ませれば……相当、『お得』な思いが出来るはずですよう」

『ペイデイ』の利点――――それは、その『値切り』術が、どこも違法ではないという事だ。

193『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/24(金) 01:08:59
>>191(村田)

『300万』―――独りでは到底払えるあてもない金額。

          そこで『村田』は交渉を行う。

担保にするのはすなわち『自らの臓器』―――
『闇医者』とでもいうべき眼前の『医師』には
『必要なもの』だと踏んだのだが………

 『闇医者』の答えは―――『NO』。

ここで『村田』は『第五外科』の『噂』の詳細を思い出す。

      【治療費は、四肢の一つにつき『30万』。
       『切断』であっても、『喪失』であっても、
       その金額に代わりはない。パーツはこっちで用意する】

つまりは彼にとって『人体のパーツ』はどんなに高く見積もっても『30万』以下―――
一山いくらで簡単に入手できるルートがあるか、あるいは『能力』で調達できるのか。
いずれにせよ、『村田』の『臓器』をいくら提供しても『200万』など望むべくもない。


    万事休す―――か?


         ………


                と、次の瞬間―――


>>192(関)

『関』の声が『旧病棟』に響く。
その声にハッと目を向ける『村田』と、
気づいていたと言わんばかりの『第五外科の医師』。


       『私を共犯にしてください』


『関』の言葉………その『決意』が、場を染める。
            彼女が提案するのは『偽証』と『能力供与』。

『ペイデイ』の能力はあらゆる者にとって有用―――
『アポロン・クリニックセンター』自体の『日用品』がお得に入手できたところで、
『経営側』の利益になるだけで一介の『医師』の得にはならないのかもしれないが、
仮に眼前の『医師』がこの『闇営業』を個人でやっているのだったら、
それに関する細々とした『日用品』の需要はきっとあるはずだろう。


   ………


『第五外科の医師』は品定めするかのように、
『村田』を、そして、『関』を見やる。

 そして、彼が紡ぎ出した結論は以下のようなものだった。

・なんにせよ『300万』は払ってもらう。
 とりあえず『村田』の『100万』は手付金で、残り『200万』。
 ただ、『支払い』は今でなくても構わない。
・完済するまで『関』の申し出どおり『ペイデイ』を『医師』の為に使う事。
 あわせて『村田』の『棒』にする能力も『医師』の為に使わせる事。
 (『瀕死の患者』を一時的に『凍結』出来る点が気に入ったらしい)
・これらは『完済までの利子』の扱い。
 上記を続けてくれるのなら、特に『支払期限』は定めない。
 (有用な『スタンド使い』二名を期限なしで自由に使えるのなら、
  むしろずっと払われない方が『医師』にとって都合がいいのかもしれない)

  この条件を呑むかどうかは、『村田』、そして『関』次第。
  また、『村田』自体が『関』の提案を受け入れるか、という問題もある。

194村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/24(金) 21:50:07
>>193

目をむいて関の方を見るが、すぐに『尾行けられていた』ことを理解する。

 「言っておくが、お前に得はねえぞ。」

ひとつため息をついた後、関に対してそれだけ言い放ち、『医者』に向き直る。

 「おれはそれで構わねえ。
 ただし、その男に一つだけ『伝言』を頼みたい。
 せっかく大枚はたくんだ。そのくらいは利子ついでに『サービス』してくれるだろ?」

変わった顔を見る気はないし、骨格ごと顔が変われば声も変わる。その声も聞く気はない。
仮に『記憶』をどうこうするスタンド使いが『最中派』にいた場合、リスクになる。
完全に『小林 丈』という男の足跡をここで断たねばならない。
可能な限り、『徹底的』にだ。

195関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/25(土) 00:34:16
>>193(GM)
>>194(村田)

「お金や価値の損得は……そうかもしれません。
 けど、何もしなきゃ私の気持ちはずっと損したままです。
 気持ちの損は…………後からじゃ取り返しがつかない。
 それに……あなたも、このままじゃすごく損をしちゃいますし」


       「私……頑張ってる人が損をするの、
            好きじゃないんですよう」

そうとだけ返して、条件を吟味する。
特段悪くはない――そう思える。
『200万円』の工面はもちろん難しいが、
人一人を消すには妥当と言えるだろう。

「……私も、その条件で構いません。
 ただ、私にも生活がありますし、
 病院まで来る『足』も持ってません。
 深夜に急に呼び出されたりしても、
 それは応えられないかもしれませんので〜」

現実的な問題はあるが――――
『ペイデイ』は大量仕入れにも向いている能力だ。
そう頻繁に通う必要は恐らくはない。

「そこを納得してくれるなら……良い取引が出来ると思いますよう」

『小林』個人に何か干渉するようなことはない。
彼とは面識こそあるが、深い仲というわけでもないし、
村田がそうであるように……『接点』は、可能な限り消しておくべきだ。

196『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/25(土) 01:06:38
>>194-195(村田&関)

『村田』と『関』は両名とも『医師』の提案を受け入れる事とした。

『村田』と『関』の言葉に『医師』は頷く。
『伝言』くらいはやってやるし、『整形』で『顔』だけではなく『声』も変化する、
『協力』もあまりにも無理な事はさせない、との事だった。

 ………

『村田』も『関』も『小林』に対してこれ以上の『干渉』を行わない―――
万全を期すために『整形後』の顔さえも見ない―――

それはそれで良いだろうが、
『整形』が終わった後の『小林』の動向に不安はあるだろう。

ひとつは『小林』の『思考』。
妙に『最中派』に義理立てして、結局、『最中派』に下ってしまうような事態や
『小林』が『親しい者』に正体を吐露してしまう危険性。
更に言えば、『自殺願望』があったであろう『小林』が
自身の『アイデンティティ』である『顔』を変えられ、あらぬ事を考える可能性だってある。

もうひとつは『戸籍』や『住処』の問題。
仮に『小林』が『生まれ変わろう』としても、
これらが安定していなくては、なかなか難しい事になると思われる。

上記を解決する方策としては、
『監視および支援役』として、『村田』か『関』がつくか、
あるいは、ある程度、環境を『お膳立て』してあげるか、などが考えられる。

もちろん、『あとは小林の問題』と突き放す事もできる。
あるいは『村田』が今から残す『伝言』により、
『小林』の心を動かし、これからの指針を与えるか―――

197村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/25(土) 12:28:34
>>196

 「『その男』だが、しばらく『長期入院』ということにして、ここに置いてくれ。
 人が一人死んだ後、急に人が湧いて出てきたら、嫌でも感づかれちまう。当座の住処を用意してやる意味もある。
 その間の『入院費』か『家賃』は、おれにつけてくれ。」

『病院』には多くに人間が出入りする。木を隠すならば森、ということだ。
同時にいくら『アリーナ』であっても、公的機関に乗り込んでくるということもあるまい。
『アリーナ』が、その『最中派』がどういう手を使ってくるかもわからない以上、保険はかけておくに越したことはない。

 「『小林丈』は死んだ。それを秘すること以外は、『自由』に『生きろ』。
 その『秘密』、その『自由』が、『生きる』ということが、『お前のケジメ』だ。」
 
 「お前のいなくなった『世界』を、お前自身の目で見ろ。
 『死にざま』ではなく、『生きざま』を探せ。」

 「それが――――」

 「それが『友』としての、おれの『最後の願い』だ。」

顔を変え、名と過去を失った男がどう『生きる』のか。それはおれが決めることではない。
あくまで『願い』として、伝えておくにとどめる。
その結果自死を選ぼうが、『最中派』に与する道を選ぼうが、それがこの男の値打ちだったということだ。
『小林丈』でなくなった男に対して、おれが強制できることなど、何もありはしない。
こいつを生かすのはおれの『ワガママ』。故に、おれはそれ以上を求めない。
それが、『おれのケジメ』だ。

 「―――そいつの目が覚めたら、そう伝えてくれ。
 あとを頼むぜ、『センセイ』。」

198関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/25(土) 21:25:32
>>196
>>197

これで――――『小林丈』という人間は『死ぬ』。
会話の流れから、それは『小林の望み』でもあったのは分かる。
そこまで危険なら、最中派とやらが野放しなのはかなり謎だが、
アリーナも『一枚岩』ではない。何らかの利害関係があるのだろう。

「…………」

村田の言葉は理想の世界において正しいが、
関の考えは少し違っている。

「でしたら私からも、伝言を…………」

                 ス

        「これを」

「渡しておいてください。
 ……『どうしようもなくなったら連絡して』と。
 それまでは、連絡しないでほしい、と。
 私の『家族』は、居場所の無い人を、
 一人くらいなら受け入れられます」

    「……彼が本当にそうするしかなくなったら、
         『別の人生』をやる、手伝いは出来ますよう」

懐から、連絡先だけが書かれた紙を渡す。

『強制できること』などは何も無い。
だが、差し伸べておく『手』はあるべきだと思う。

「――――『誰が渡したのか』は、言わないでくださいねえ」

その慈悲は善とは本質的には違うのだろう。
だが――――関に出来る献身は、これが『最大限』だ。
『寿々芽』にとってそれは本来切る事の無いカードだが、
この特異な状況であれば、それをしない理由は無い。

「『魔物』の『おかげ』で、行方不明者達がたっ、くさん戻ってきます。
 町に『正体の分からない人』が一人くらいいても、
 きっと、最中派って人達は、いちいち追及は出来ないと思うんです〜」

             「『ケジメ』のために死ぬなんて、おかしいんですよ」

199『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/25(土) 22:41:35
>>197-198(村田&関)

『村田』の提案、『長期入院』については『第五外科の医師』に拒否されてしまう。
『表の病院』に、これから素性が分からなくなる
人間を入院させておくのは色々と問題があるということか―――

ただ、『関』の言うとおり、これから『夏の被害者』が町に戻って来る。
その中に紛れてしまえば『小林』は多少は目立たなくなるだろう。
また、『大病院』であるが故に普通に『小林』の知己が『入院』してくるリスクもある。
近場で過ごせば『バレる』リスクは当然上がる。
つまり、『入院』という方法にも『デメリット』はある―――
であれば、『入院させられなかった』という『運命』を信じた方がいいかもしれない。

 ………

『村田』と『関』はそれぞれ『小林』に対してのメッセージを『医師』に託す。

                     ………

これで『医師』への対応が終わりならば、
後は『村田』と『関』で話しておいても良いのかもしれない。

『関』が『小林の死を証言する』―――
それはおそらく『仲間のスタンド使い』に対して、という事なのだろう。
そうすれば自然と『最中派』にも伝わるという寸法………

ただ、あの状況で説得力のある話とするのならば、その犯人は『村田』が妥当。
しかし、『小林を殺した殺人犯』というレッテルは非常に重い枷となる。

もう少し違った『物語』を口裏あわせても良いのかもしれないが………
シンプルな物語ほど『説得力』が増すのも事実か―――

200村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/26(日) 00:43:25
>>199

 「お前はただの『目撃者』。『おれが小林を殺した』だ。いいな?」

何の躊躇もなく、関に言い放つ。

 「『全て失う』のが奴のケジメなら、『すべて背負う』のがおれのケジメだ。
 こればっかりは『三方良し』というわけにはいかねえ。
 事実、『この手』がダメだった場合は殺すつもりだったわけだからな。」

 「もう少し前に小林が事情を説明してくれりゃあ、他にやりようがいくらでもあっただろうが―――」

  ク ラ ・ ・ ・

めまい。
ひと段落ついて、張っていたものがそろそろ切れそうだ。
こめかみを抑えながら、正気を保つ。

 「―――何か反論はあるか?」

201関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/26(日) 01:27:45
>>199
>>200

「いいえ…………ありませんよう。
 そうしなきゃ、全部が無駄になってしまう。
 あなたのケジメも……小林さんのケジメも。
 そして小林さんやあなた……きっと小石川さんも、
 『最中派』と、命懸けで戦う事を選ぶかもしれない。
 それなら…………私も、ちゃんとその話を飲みます。
 …………『最中派』が消えでもしない限り、
 この事が表に出ることは、きっと二度とありません」


       「あなたが『小林さん』を殺して、
        私はそれを物陰から見ていただけ。
        ……『それだけ』で行きましょう」


『村田』の世界には『殺し』も『死』も当然らしい。
関にも全く理解できない世界というわけではない。
共感はできないからこそ、ここにいるわけだが。


「……筋書き上、あなたは、私の家族では匿えない。
 匿ったとしたらきっと、本当の事を勘づかれます。
 ……警察はスタンドの事件に関与しないとしても、
 あなたを追いかけてくる敵はきっと出て来る。
 これから……どう、するつもりなんですか?」


         サラサラサラ

『ペイデイ』に『栄養ドリンク』を書き込む。

「どこかに身を寄せるアテでもないなら……
 最悪、最中派は情報を得てあなたの元に来るかもしれない。
 あなたが誰かに負けてるところは、想像出来ませんけど……
 『小林さん』が、死ななきゃ逃れられないと思った辺り、
 『情報を抜くスタンド』が、いるんじゃないですか?」
 
     「……傷つくあなたを。
      放ってはおきたくないですけど、
       …………私には何も出来ません」

『漣』を紹介する――――
他派閥との火種を抱えた殺人犯を匿わせるほど、
それほどの深い繋がりは、自分は有していない。

家族も、『殺人犯』を匿うわけにはいかない。
『町で偶然見かけた過去のない男』ですら精一杯だ。

「……ちっぽけですけど、これだけは私のわがままで、受け取って下さい」

           ・・・発現したドリンクを、彼に手渡す。

202『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/26(日) 02:39:53
>>200-201(村田&関)

『村田』と『関』―――すり合わせるまでもなく、二人の考えは一致していた。

     『村田が小林を殺し、関はそれを目撃しただけ』

『死体の所在』などの『証拠』について訊かれたら
すべて『村田』が棒化して持っていった、としておけば良いだろう。

 ………

   『覚悟』―――

                  そう、『覚悟』だ。


     これからは、『覚悟』が要る。

                          ………

 まずは、『村田』。

『殺人者である事』が流布してしまえば、
『村田』を追うのは『最中派』だけではないだろう。
『小林』と懇意にしていた『スタンド使い』達からも追われるだろうし、
『小林』は『フーヴィアン派』とも繋がりがあった。
そこからもちょっかいを出されるかもしれない。
また、『星見町』には『殺し』を許さない『正義のスタンド使い』は多々いるはずだ―――
『仲間殺し』という禁忌を行った事となる『村田』を狙う『包囲網』は、
ひょっとすると『夏の魔物』に対するそれより熾烈になるのかもしれない。

         ………

そして、『関』。
彼女にも『覚悟』が必要だ。

事情を知りながらも『嘘』で『村田』を陥れなければならない事への『覚悟』。
また、『情報』を得ようと『関』を揺さぶろうとする輩も出てくるかもしれない。
『最中派』や『フーヴィアン派』、そして『仲間たち』―――
これら全ての追及をかわし、けして『真実』を渡してはならない。
そして、場合によっては『真実』を秘匿しつつ、
『家族』で『小林』を匿わなくてはいけない事態になるかもしれない。


  すべては―――『小林丈』だった者を護るため。


                      ………

そろそろ『村田』にも『疲労』の限界が訪れそうだ。
『関』は栄養ドリンクを渡しながら、今後の予定を問う。

『小林』にも『住処』は必要だろうが、
『村田』にも『隠れ家』のようなものがあった方がいいのだろう………

203村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/26(日) 03:48:47
>>201
>>202

 「別に、何も変わりはしねえさ。」

 「『身に降る火の粉は払う』。それだけのことだ。何も変わらない。
 今までも、これからも、相手が誰であってもな。」

『覚悟』など、とうの昔に済んでいる。
住処を変える気も、隠れるつもりもない。

 「おれは『逃げない』。逃げるわけにはいかない。それが『おれの音』だからだ。
 それを曲げるくらいなら、死んだ方がマシだ。」

 パ キャ !
             ググッ

栄養ドリンクを受け取って開栓し、一気に飲み干す。

 「お前から話を聞いて、おれにちょっかいかけようってやつがいたなら、必ず伝えてくれ。」

 「『死にてえやつだけかかってこい』とな。」

204関 寿々芽『ペイデイ』:2022/06/26(日) 04:55:51
>>202
>>203

「…………死んだ方がマシなことなんて、
 本当は、ほとんどないと私は思ってます。
 でも、きっと……全くないわけじゃあないし、
 そこまで言うなら……私には、止められませんよう」

『止める事ができない』のではなく、
『止めるに足らない』のだろう。

「伝言も、分かりました。
 ……約束は、守ります」

命を大切にしてください――――
それはもう、とっくにかけそびれた言葉であり、
なんなら関と村田が初めて会ったその時点で、
とっくに間に合わない言葉だったのだろう。

(それでも……………………無事では、いてほしい)

      (本当は、それも、私のわがまま。
       この人は無事の生活なんて望んでない。
       筋を通す事がこの人の生きる道なんだ)

「それじゃあ…………あなたも、お身体には気をつけて。
 何か必要な物とかがあるんだったら、
 あのお医者さんにでも伝えておいてくださあい。
 私もあなたも呼ばれたらここには来ますし、
 ここは多分、どんな人たちも簡単には入り込めない」

「きっと……あなたにはそんなの、
 必要ないんだとは思いますけど。
            
    それでも私は……『共犯』です。  
     それは、きっと忘れないでくださいねえ」

村田との直接交流自体、繰り返すほどリスクは大きい。
幸い、関は嘘をつくのは苦手では無かった。
本当のことを言わないという意味であれば、
これまでに会ったほとんど全員を騙してさえいる。

(あとは…………小林さんに、覚悟があるのかどうか、ですねえ)

彼が即座に全ての真相を吐く、という可能性もある。

あるいはそれは、低い確率ではないのだろう。
それでも……『村田』が彼に語った覚悟、友情は、本物だと信じたい。

205村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2022/06/26(日) 12:37:16
>>204

 「命知らずのバカが、勝手にやってやられるだけのことだ。
 気にするな。おまえは『何も知らない』んだからな。」

飲み干した空瓶を懐にひとまずしまって、ゆっくりと歩き出す。
おれひとりでできることなどたかが知れている。
だが、『やらねばならない』。

 「―――ありがとうよ、いろいろとな。この恩は忘れねえ。
 万が一のときは、奴を頼む。」

背中越しにそれだけを伝えて、その場を去る。

       にちじょう
あたらしい『鉄火場』が、おれを待っている。

206『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:47:20
>>203-205(村田&関)

淡々と語られる『村田の覚悟』。
それは今この時に紡ぎ出されたものではなく、
もっと昔から、『村田』を構成する基盤として存在するものだったようだ。

それを許容しつつ、それでも彼の無事を祈る『関』。
『村田』にとっては不要なことなのかもしれないが、
それでも『関』は彼を支える準備をしておく。
その精神もまた、『関』を構成する基盤のようなものだろう。

『関』からの『栄養ドリンク』を飲み干す『村田』。
『盃を交わす』事によって『義兄弟』の契りを結ぶ、という行為があるが、
『17歳』の未成年たちには『これ』。
二人の間に緊急避難的な『共犯者の契り』が結ばれる―――

 後は『小林』の動向………

『小林』はなかなか『独特』の感性をしているようだ。
『第五外科の医師』が伝える『村田の言葉』と『関のメモ』、
これにより、『小林』が二人の思いを汲んでくれると良いのだが………
ある意味では『夏の魔物』より、『読めない』存在。
ただ、『村田』も『関』もやれるところまではやった。
後はそう、『小林』の信念と責任により紡がれる『物語』だ。

           そして。

『村田』が、『関』が、その場から去っていく。
残されたのは『小林』と『第五外科の医師』。

       これから『小林丈』は『死に』、
   『メッセージ』と共に『新しい人生』を供与される。

                ………

以上は『夏の魔物の討伐』の本筋とは少しだけ外れた、『すきま風』のような出来事。
この『風』が今後、どのように『星見町』を吹き抜けていくのか―――
ひとつの『物語』が終わっても、人間の営みはどこまでも続けられていくのだ。


 ……………………

 …………………

 ………………

 ……………

 ………

 ……

 …

207『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:48:29

   『病院』から舞台は戻り、民家跡の『空き地』―――

『フーヴィアン派』が『空き地』に辿り着いた時には、すでに『一行』は居なかった。
それでも『フーヴィアン派』は迅速に『夏の被害者』達を保護していく。
すでに幾人かは自発的に去ってしまったようだが、それはやむを得ない事か―――

『フーヴィアン派』の方針としては、身元が明らかな者は帰還させ、
それが不可能なものは『フーヴィアン派』が教育・雇用を行う、といったもの―――
そんな形で『夏の被害者』達はゆっくりと時間をかけて『社会』に戻っていくのだろう。

しかし、いくら時間をかけても『戻らない』ものもきっとあるはず。
それが、『サマー・フォーエヴァー』の『罪の形』というわけだ。

 ………

            ………

                          ………

 同時刻―――

『一抹』は『フーヴィアン派』の施設のひとつでようやく『目覚める』。
なんだか『悪夢』でも見ていたような心持ち。
ただ、『一抹』は完全に『夏の魔物』の能力から逃れていた。
彼の身体を侵食していた『入道雲』も、『夏への思い』も、今はキッパリと消えている。

 だが、『元通り』というわけではない。
 『一抹』が喪ってしまったものは、『二つ』。

     それは『両足』と『記憶』―――

ほどなくして、『一抹』は『アポロン・クリニックセンター』へと入院する事となる。
『喪った二つ』のフォローするには『真っ当な医療』が必要と『フーヴィアン派』が判断したからだ。

『両足』については、治す手立てはないわけではないが―――
『そこ』に行く普段が無いのか、あるいはその『記憶』も失っているのか、
とりあえず、『一抹』は『車いす生活』を継続していた。

 更に、『記憶』については―――

        その『詳細』が判明するのは、また、『後日』。


   ………

             ………


                        ………

そして、以下は『少しだけ未来』の話となるが―――

しばらくした後、一人の『夏の被害者』の夫から
『夏の魔物撃破』に尽力した者たちへ『謝礼金』が配られる事となる。

『夏の風物詩』となった当時、『23歳だった女性の被害者』の『夫』からの『謝礼』。
彼女は当時の観点でみると『不治の病』にかかっていたが
『夏の風物詩』になったおかげで『病』は凍結され、
『現代医学』により、完治する見込みだという。
『夫』は再婚などせず、長年、『独身』。
もともと裕福な家柄だったのが商売の成功で唸るほどの富を得たという事だ。

『夏の風物詩からの解放』は『協力者たち』の功績―――
ただ、『不治の病で死ななかった』のは、結果論ではあるが、
『サマー・フォーエヴァー』の能力のおかげである。
複雑な話ではあるが―――もらえるものはしっかりともらった方がいいだろう。

この話は、『不動産業』の傍ら『スタンド絡み』の
『仲介屋』をやっているという『門倉良次』という男から『協力者』達に届いた。
真偽は不明だが『門倉』は『仲介人』として、
『協力者』たちへの謝礼金の分配を任されたという。

『門倉』は出来るだけ多くの『関係者』から話を聞き、
まずは今回の任務の為に使った金額を『補填』する事にしたようだ。
更に独自の基準から『報酬』として割り出した金額を『協力者』たちに配る。

ただ、もちろん、何かしらの『信念』から『受け取らない』事も可能だろう。

208『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:51:30

 ………

青空の下、田舎道を切り裂くように走る一台の車。

『夏』を終わらせた『一行』を乗せた『ハイエースの帰還』―――
その中で健やかに響くのは誰の寝息だろうか。

思えば、始まりの『民家』の時も『芦田』は『ハイエース』で駆けつけた。
そして、終わりの『民家』においても『芦田』は『ハイエース』で皆を送る。

『芦田』の役割はさしずめ始まりと終わりの『水先案内人』といったところ―――

 ………

『運転席』の『芦田』は物寂しくなったのか、カーラジオをつける。
『Electric Canary Garden』はすでに終わっており、
新たなDJが次に流す曲の紹介をしている。
それは往年の『夏の名曲』を現代においてカバーしたもののようだ。


     ―――音楽が車内を包む。

ttps://www.youtube.com/watch?v=1kMLrpVTAFI


       ………

                      ………


┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│             夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれに さまよう           ..........│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

       ―――『氷山あきは』がふと『夏』を楽しみたいと願った時から―――
       ―――ひと夏の、けれど、とても長い『夏の物語』は幕を開ける―――

「『前進』した『さんずさん』の能力をひっさげて・・・・夏を楽しみに来ました!」

 「誰かと一緒に行くの 初めて 凄く楽しみ」

 「うおおおおおおおおおお夏休み突入!!!」
 「お坊ちゃま方…お嬢様方…宿題は進められておりますか!?!?
  いやそんな物はどうでもいい!!!!!たっぷり遊んでください!!!!」

 「良いよね、花火…」
 「専門家みたいに詳しいっていうわけじゃないけど、
  好きだから結構調べたんだ
  人間が作った芸術の中でも最高傑作だと思うよ!」

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│                青空に 残された 私の心は 夏模様              .........│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

    ―――『民家』にて『氷山』は『夏の濃度』にあてられ『かき氷』となり―――
    ―――『一抹』が『憑依』を引き継ぎ『夏のクリスマス』の道は開かれた―――

 「あと、これ何気に初ミッションだから、結構興奮してるんだぜ?」
 『初ミッションって何だよ……』

           『実は【荒唐無稽】だが【退治方法】は思いついてはいる』
                      『だけど』
                  <緑色の大きな×>
              赤色で、『そんな事、出来るはずもない』。

209『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:52:14

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│              夢が覚め 夜の中 永い冬が 窓を閉じて               ...│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

       ―――『夏のクリスマス』の為に『協力者』を募る者たち―――
       ―――自らが出来る事を探し、率先して行う者たちが居た―――

「アロマディフューザー」
「連絡先も承知しました」
「それでは、そのように」

「う、うん!わかった!その機械をどこかに置いて来ればいいんだね
 でも、他に手伝えるようなことがあれば遠慮なく言ってよ
 俺もいろいろ手伝えると思うから」

「設置を手伝えばいいんですよね?
 分かりました。人の命がかかっているんですもんね」

『どうやら、彼女の話ですと『業務用アロマディフューザー』と言うのを
街に設置するらしいですので、宜しければ協力してくれませんか? 』

「まあ、まあ、まあ。
 夏に『冬の香り』を広げる――――
 何ともロマンチックな話じゃありませんこと?
 ええ、それなら――――
 今すぐでないなら、手伝う事も出来るでしょうし」

「巡業から帰ったら掲示板に名前があったみたいで驚きました。
 何かありましたか。
 しばらく試合は無いので必要があればお手伝いします」

「深刻な問題なんだろうが……
 なんというか、シリアスさに欠けるよなあ、おい」

「私なんかに何かできるとは思わないけれど、
 単に『人手』が必要というなら協力はできる。
 私は何をすればいい? 指示を貰えれば、そのようにしよう」

「…………話は、だいたいわかったよ。
 別にぃ……信じないほど無茶な話でも無いし。
 僕は世代じゃないけど、昔のネットの祭りみたいで面白いじゃん……えひひ」

[風の噂で聞いたんだけど、色々と起きてるみたいだね]
[とはいえ僕も詳しくはないから、
 もし知ってたら教えてくれないかな]

「借りもあるし、人助けだと? 嫌な夢を払うにはいい感じじゃねーか」

「ふむ、まず……『荒唐無稽な点』については安心したまえ。ボクは荒唐無稽が大好きなんだ。
 なので、『クリスマスの魔法』(マジック)に、
 ボクが協力するのは『やぶさかではない』」(↓ハスキーボイス↓)

「大事な事なんです。
 小林さん――――『ウチに釣鐘は無い』んですよ。
 このことは調べても出てこないと思いますし、
 ある神社にはあるから。頼ってくださったのは、嬉しいけど」

「あぁ、『冬キャンペーン』ですかぁ。ちょっと早すぎますよね。
 実は――頼まれごとでしてぇ、『冬』にしないと困る人たちがいるみたいなんですよ。
 気付いたら歓楽街のあちこちで同じように『冬』が始まってて…面白いですよねぇ」

「『夏の魔物』か………どういった『スタンド』かはちょっとは興味はあるけどね」

「ラジオは聞いた時は何事かと思ったけど、
 どうも本当らしいし――『ハロウィン』と差し替えになる勢いになる前に、
 『クリスマスラッコ』のぬいぐるみでも探してみるか」

「ふ…ふふぅ…!『サンタさん』
お買い上げありがとうございます!
それでは、少々お待ちくださいー!」

前にも言ったっけ?お店で『クリスマスイベント』をやってます。
『サンタさんのコスプレした店員さん』、『プレゼント企画』、『クリスマス風のカクテル』。
出してるよー。

210『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:53:45

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│                      呼びかけたままで                    .........│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

    ―――『夏のクリスマス作戦』にはいくつかの『アリーナ派閥』も協力した―――
    ―――『フーヴィアン派』『最中派』『漣派』。個人を越えた『組織』の力―――

「う〜〜〜ん〜〜〜それじゃ〜〜反対派の代表を一人選抜して〜〜〜
 あっちの要望をする代表と決闘させなよ〜〜〜」


「我々は必ず除夜の鐘を鳴らします。その結果がどうであれ、
 あなたは私達『最中派』に尽くしてもらうことになります」

「――『夏のクリスマス』の経済的なチャンスは、
 今年だけ見たらそんな大きいもんでもないやろね。
 やけど、これが『定例行事』になれば、
 一枚噛んでたウチらにも利益が出てくる」

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│                   夢はつまり 想い出のあとさき                 ....│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

        ―――『夏のクリスマス』の象徴となる、『サンタラッコ』の流布―――
        ―――『学生寮』を襲う夏への思いに捉われた『一抹』の『捕縛』―――


「はい。では、『ラッコ』さんをお呼びします」

「うん、オッケー。
 じゃあ、撮らせてもらうわ。そのままそのまま――――」

              「ミャア」


              ………


「大丈夫ですよ、一抹くん。
 私は一抹くんがいてくれて助かってますし、救われています。
 ……必要です。だから死んだり、死に急いだらダメですよ?」

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│             夏まつり 宵かがり 胸の高なりに 合わせて                │
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

   ―――『文化祭』での『クリスマスの流布』の為の『文化祭実行委員』の説得や―――
   ―――『駅前』に『クリスマスツリー』を飾るための『商店街関係者』への説得―――

「何か色んな所でクリスマスで賑わってますよね
 それは良いんすけど…
 文化祭の内容まで変わっちゃうかもしれないんすよね…」

「…………正式に『クリスマス風』を、
 貴方たち委員会に認めてもらうのが私の、私たちの目的」「けど」
 「目的のために真剣にやってきた人を、貴方達を踏み躙るのは望みじゃない」

             「………分かったよ、『君達』の勝ちだ。
           『冬』を………『クリスマス』を、認めよう」

『フォフォフォフォフォフォ』
『フォフォフォフォフォフォフォフォフォ』
「あ〜〜〜〜〜〜 面白かった」


  ………

「フォッフォッフォッ。
 確かにワシが『クリスマス好き』な関係で、『クリスマスツリー』の管理もしておる」

「………こんなまだ暑い盛りによォ、
 『クリスマス』なんて、ちィと早すぎるんじゃあねェかァ?
 若い衆が何を考えているかは知らねェが―――」

「では、『ウィンター』さん、『さま食堂』さん
 真夏のクリスマスフェアを皆で盛り上げていきましょう」

「これにて一件落着。話が早くて助かったよ。
 商店街の利益が上がれば、地域の活性化にも繋がる。
 願わくば、町全体の景気が良くなる事を期待したい所だねぇ」

211『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:56:21

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│                八月は 夢花火 私の心は 夏模様                .....│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

      ―――『クリスマス決行当日』、『Xデー』と銘打たれたその日の昼間―――
      ―――『クリスマス』を盛り上げる者、『クリスマス』に盛り上がる者―――

「メリ〜クリスマ〜ス♪」

「『クリスマス』の時は『トレズヴォン』という奏法が
 使われます。つまり、私達夫婦が数十年も鳴らし続け
 たことで周辺住民に『トレズヴォン』は『冬』を思わ
 せるものとなっています」

「あたしの家で、クリスマス会ー!
 今日は女子ばっかり呼んでるけどー、
 あはーっ、ミモリーだったら来てもいーですよ!」

「ええとこういう時は……『ありがとう』だな。
 俺なんかをパーティに誘ってくれて、とても嬉しい。
 だから『ありがとう』だ」

『折角誘ってくれたので、今夜は円谷さん家にお邪魔する事にする
 ドンパチ賑やかになりそうで楽しみだな〜
 あ、でも良い子にしてないとサンタさん来ないかな…と思うあま公だった』

「登場するのは当然この方・・・・・『ほしみまくろう』だァァァ――――ッ!!」
『◎△×▲。■〜〜〜〜〜〜〜ッ!!』

212『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:56:44

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│             目が覚めて 夢のあと 長い影が 夜にのびて            ........│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

   ―――『Xデー』の夜間、『サンタ』を求め彷徨う、逃亡した『一抹』の『凶刃』―――
  ―――その行動を食い止めるべく集うは、偶然、あるいは必然に導かれた『六人』―――


「やっとそれらしくなってきたッ! いいぞッ!
 これがスタンド使いの戦いだァ!!」
「『血』と『暴力』を積み重ねる歴史ッ!
 それが私の『糧』となるんだ!」
「『夏の魔物』ォォ! 夏と言えば喧嘩祭りだッ!
 消えるまで戦い続けるッ! 勿論、死ぬまでッ!」


『こいつはどっちかが完全にぶっ潰れるまで続くデスマッチだ
 野郎が完全に潰れるまで相手に何をされようが離さねぇし攻撃はやめねぇ』


「『夏の魔物』――――――」           《 L(エル) 》
「『終わらない夏』は――――――」  《 L(エル) 》
「――――――これで『おしまい』」


「おれからの最後の魔法だ。…………あとは頼むぜ」


         『・・・アナタは『強い意思』で、自分に合わない事をしてる。
                    それが迷いになって、自分を縛ってる』

「関係ないーーー!
 ここで・・・・お前を殺し切る・・・・・・ッ!」

「今度こそ……ユメミン。見てて。
 『星見町』の、フツーの日常を、ちゃんと取り戻しますから」
「『殺意』なんかに、負けないから」

「赤月さんっ!」
「他の人たちも大変そうだし、ひとまず救急車…!」

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│                        星屑の空へ                        │
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

   ―――『Xデー』の夜間、『サンタ』となり彷徨う、『エド・サンズ』の『行脚』―――
   ―――その行動を支えるべく集うは、偶然、あるいは必然に導かれた『三人』―――

「俺、これで勉強して絶対六法全書読めるようになるよ!
 ありがとうサンタクロース!!」

「お、やくそくげんまん!
 げんまんは、げんこついちまんぱつ!」
「すぐにおわったけど、やくそくしたからね!
 またこんど!まってる!」

「ありがとう………ございます」
「とりあえず、ママの分だけでも―――」

「……サンタ?」
「おお! サンタ!」
             「オアア」
「赤いな……!
 お菓子食うか?」

「それと………………『プレゼントありがとう』」


 ………

『コイツハ「ノーベル賞」モノダゼ!
 ヨォシ、お前ら!コッチハ大丈夫ミタイダ!
 疲レテル所悪いガ、コノママ街中ヲ回ッテ「クリスマス」ヲばら撒きニ行コウゼ!』

 こうなったらもう、行ける所まで行こう
 どんな結果になったとしても、最後まで彼に付き合おう
 あまり好きではない、『ブラッディー・マリーの歌』を
 今日だけは町中に響かせよう

「ほ、ホントにだいじょーぶなの!?
 …えっと、それじゃ星見のはしっこまでぜぇーんぶ飛んじゃうね!」

「よーしっ! サンちゃんに二人とも!!
最後の最後までめいいっぱいクリスマスを広めるっスよーーー!!!」

213『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:57:36

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│                  夢はつまり 想い出のあとさき               ...............│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

  ―――『Xデー』翌日、弱り果てた『夏の魔物』が最後に潜り込むは『民家』―――
  ―――いち早く動いた『一行』が『民家』に向かい『夏の魔物』を追いつめる―――

笑美「皆さんよろしくおねがいしますね。」
涙音「とりあえずできる限りのことをしてみますよ。」

第一難関:ひまわり畑
第二難関:虫取りの森
第三難関:海風プール
第四難関:VS高校野球
第五難関:夏用品封印
第六難関:おばあちゃん
最終難関:夏祭り会場

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│            夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれに さまよう            ..........│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

    ―――『民家』の『夏』は閉ざされ『サマー・フォーエヴァー』に手が届く―――
    ―――『説得』か『討伐』か、様々な意見に揺れる『一行』が選んだ結末は―――

(純粋に『幸せに終わらせるため』)
(『まだ必要』だっていうなら、
 いくらでも貸してやろうじゃない)

「そして『イルソンくん』の答えは絶対だ。……怖いくらいに」

      ………

「ただ、オレが斬るべきだと思ったからです」
「…一つ付け加えるならば。同じく『斬れ』と叫んだのは、
 オレの友人であり被害者の『氷山あきは』。その『スタンド』である、『エド・サンズ』なんですよ」

「私は……弱い人間です……」
「それでも……私に出来る事をしたい……」
「『争い』が『悲しみ』を生むなら……」
「『悲しみを生む争い』を……少しでも減らす事を……」

┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
│               八月は 夢花火 私の心は 夏模様                 .....│
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

    ―――『サマー・フォーエヴァー』討伐後、『小林』の告白に怒るは『村田』―――
    ―――『夏の終わり』は、『関』も交えて、ひとつの『死の秘密』に彩られた―――

「――ありがとう 私の友」

「お前のいなくなった『世界』を、お前自身の目で見ろ。
『死にざま』ではなく、『生きざま』を探せ。」
「それが――――」
「それが『友』としての、おれの『最後の願い』だ。」

「きっと……あなたにはそんなの、
 必要ないんだとは思いますけど。
 それでも私は……『共犯』です。
 それは、きっと忘れないでくださいねえ」

214『星見町の終わらない夏』〜終わる夏が終わらない編〜:2022/06/30(木) 23:59:42

 ………

『音楽』が終わり、『芦田』は、ふと、『助手席』の
物憂げな『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の方を見やる。
いつものとおり『芦田』がちょっかいを出すが、いつも以上にその反応は『辛辣』。

『サマー・フォーエヴァー』『エド・サンズ』『ハッピー・スタッフ』―――
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』も、
この物語に深く関わった『自立した意思を持つスタンド』の一体として、
彼らの活躍と顛末に、なにかしら思うところもあるのかもしれない。

 もし―――

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の能力で、
今回の騒動を『フィルム』で取り出す事が出来たならば、
それはまるで映画のように見どころの多い『物語』となるだろう。
ただ、それは一片たりとも『編集』してはいけない神聖なもの。

一場面一場面で、各々が真摯に選んだ『道』は、
たとえそれがどんな結末を導いたとしても、
けして侵されてはいけない『尊重すべき』もののはずだ。


              ………


     『夏』が去り、『秋』に足を踏み入れた『星見町』。

     しかし今日は快晴で、青空には幾ばくかの入道雲。

     少し振り向けばまだ『夏』の匂いは感じられそうだ。


  『ひとつの夏』が終わっても、またすぐに『次の夏』はやってくる。

 『星見町』を揺るがすような脅威も、またすぐに訪れるのかもしれない。


   ただ、それは『町』で『異能たち』が生きている証ともいえる。

   善悪問わず、さまざまな『スタンド使い』が活躍できる『星見町』

    彼らの『活動』は巡り巡り、これからも『物語』として

         その姿を露わにしていくことだろう。



  ともあれ、今は『ひとつの夏』が終わった事を、ただ、祝おう。


           『サマー・フォーエヴァー』


     『夏の魔物事件』は、今ここで、『終結』を迎える。



                  『サマー・フォーエヴァー!』
                   『星見町の終わらない夏』→『了』


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