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【場】『 星見スカイモール ―展望楼塔― 』

1『星見町案内板』:2016/01/25(月) 00:02:24
今世紀に建造された『東海地方』を対象とする集約電波塔。
低層エリアには『博物館』や『ショッピングモール』が並び、
高層エリアの『展望台』からは『星見町』を一望出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
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                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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882ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/18(金) 19:45:11

            ヒュォォォォォ…………

       「フフフフフ――」

「私が手に入れた『力』……。
 この力で、いずれこの街を私の『イス』にしてやるわ!」

北風の吹く展望台に、幼稚園児くらいの幼い少女がいる。
正確には『半透明のイス』に座っていた。
遠目からは空気椅子にも見える状態だが、
そうでないのは明らかだった。
何故なら、少女の両足は完全に地面から離れていたからだ。
悠然と足を組み、膝の上にテディベアを乗せている。

       「フッフッフッ……」

             「クシュン!」

季節は『真冬』。
そのせいもあり、展望台には誰もいなかった。
くしゃみをしても独りだ。

883石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/19(土) 15:12:00
>>882(ダイアナ)
……スッ

「お嬢ちゃん、風邪引くぞ。」
髪の毛がシャチのヒレのようにが逆立った少年が1人、音もなくダイアナに近づいてきていた。

「子供が寒いのはよくねぇ。それは悲しいことだ。」

ボゥゥ……ボロッ……ボロッ

少年の隣には『魚人型のスタンド』が浮かび上がっている。
少年の悲しみを反映してか、『魚人』は、目に涙を浮かべ、その涙が『泡』となってフワフワと浮かんでいる。

884ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/19(土) 15:49:40
>>883

「うるさいわね。私の勝手…………」

        「――――――!?」

     ビクゥッ

『魚人のスタンド』を見て、思わず体が飛び跳ねた。
『椅子』から飛び降り、スタンドを睨み付ける。
その隣で、『半透明の椅子』が『半透明の人型』に変形した。

「何よ『それ』。怪しいわ。怪しすぎるわ……」

        ジリ……
               ジリ……

「わかった!私を『誘拐』する気ね!
 そうやって優しい言葉で油断させてから、
 どこかに連れて行くつもりなんでしょ!」
 
「フン!そうはいかないわ!逆にやっつけてやる!」

           ドシュンッ!

ダイアナの勘違いしやすい頭脳が、
親切な少年を『誘拐犯』と決定させてしまった。
『半透明のスタンド』が、
『魚人のスタンド』めがけて殴りかかってくる!
後先考えてないため、スピードは速いが軌道は直線的で、
単純極まりない動きだ。

885石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/19(土) 17:28:24
>>884
「どうも『見えてる』みてぇだな」

「それに速い」

「うらやましいな、俺のパイオニアはパワーもスピードもない」

「そして、悲しいな、小さい子供が『誘拐』とか考えちまう、ってことが」

……ボロッ……ボロッ……フォンッ!

少年の『魚人型スタンド』の目から零れた、1つの『泡』が
『人間の投擲程度のスピード』かつ『精密な動き』(ス精CB)で
ダイアナの『スタンド』の『パンチしてきた腕』の横に周り込んで……破裂!(破壊力C)
破裂した勢いでパンチを逸らす!

……ボロッ……ボロッ……フォンッ!

そして、少年の『魚人型スタンド』の目から零れた、もう1つの『泡』が、ダイアナ目がけて飛んでいく!
こちらも『人間の投擲程度のスピード』かつ『精密な動き』だ!(ス精CB)

886ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/19(土) 18:11:15
>>885

「『サオ』といい『アキハ』といい、
 大きな岩で押しつぶそうとしてきた『変な女』といい……」

           ブツブツブツ

「まったく!この街には『危ないヤツ』が多すぎるわ!」

      ブンッ!

いずれも『ブラックリスト入り』した三人。
ダイアナにとっては『恨みの対象』でもある。
そうした『八つ当たり』も含めつつ殴りかかったのだが……。

            パァンッ!

    「わッ!?な、なんなの!?」

『半透明のスタンド』の横で破裂する『泡』!
その勢いで、単調なパンチは、
容易く軌道を逸らされてしまった。
目標を見失った拳が空を切り、
『人型スタンド』が軽く体勢を崩す。

           「――――はッ!?」

スタンドの操作に気を取られていたため、
気付いた時には『泡』が迫っていた!
反射的に、持っていた『テディベア』を両手で掲げ、
『泡』を防ごうとする。
思慮と経験が不足しているため、
『回り込んで当てられる』だとか、
そういう事を考える余裕は全くなかった。

887石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/19(土) 18:32:44
>>886
>1.人魚を思わせる、美麗で中性的なヴィジョン。下半身は『魚』のそれ。
ちなみに俺のスタンドのヴィジョンは『魚人』と言っても『怖いヤツ』じゃなくて『美しいヤツ』なんだ……

「あー、勘違いさせちまったか?」

クンッ……

『テディベア』を避けるように、ダイアナに『泡』を当てる。(ス精CB)

……が、ダイアナはなんの衝撃も感じない。ただ、少し、『ぬるっとする』かもしれないが。

「あぶねーパンチを避けるためにちょいと衝撃は与えたが……
俺はまったくもってお嬢ちゃんに危害を加えるつもりはねぇんだわ。」

「単に『お嬢ちゃんが寒そう』だったからよ。」

「『防寒機能』があるんだ……俺の『泡』。」

>【ぬめりについて】
>☆このスタンド、および泡が命中してコーティングされた生物は以下の能力を有している。
>1.気体、液体、炎、電流など『不定形物』の中を『水中』と同じような感覚で『泳ぐ』事が出来る。
>2.『不定形物』から直接にダメージを受ける事もない。毒等の影響も受けない。

「『温度』でダメージを負うことが無くなる、とでも言えばいいのかな?」

「炎だろうと熱気だろうと冷気だろうと『無効化』するんだわ、俺の『泡』は。」

「……もう寒くないだろ?」

『泡』に当たった生物は、上記の能力を得る。空中を泳げ、空気の『温度』によるダメージを無効化する能力だ。

888ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/19(土) 20:05:25
>>887

『魚人』もとい『人魚』の美しさはダイアナも感じ取っていた。
だが、ダイアナの『勘違いの激しさ』はダテではない。
『見た目がキレイだからって騙されないわ!』と考えていたのだ!

「しまッ――――」

    スルッ

        「?」

            「?」

                「?」

予想していたような『衝撃』が来ない。
その事に戸惑いを感じた。
見れば、自分の周りを『泡』がコーティングしている。

「こ、これは…………」

「『寒くない』!
 それに、何だか……」

「『もっとスゴイ事』が出来そうな気がするわ!!」

         タンッ

『保温効果』に驚きながらも床を蹴る。
いくらかの『主観的誤解』が交じりながら、
ダイアナは『直感』で理解した……。
この力は『空を飛べる力』だと!

             スィィィ――――――ッ

  「ス、スゴい……!!この『泡』スゴすぎるわ!!」

        スィィィ――――――ッ

空中を泳ぎながら、満足げに騒ぐ。
説明は聞いているのか聞いていないのか分からないが、
とりあえず伝わってはいるようだ。
『半透明のスタンド』は、既に解除されている。
さっきまでのやり取りは忘れてしまったかのようだ。
もう襲い掛かってくる事もないだろう。

889石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/19(土) 20:20:56
>>888
「……はしゃぐのは子供らしくていいが、まぁ……あんま離れんなよ。」

「俺のスタンドから『7m』、そして持続時間は『7分』。」

「それが俺の『パイオニア』の『リミット』だ。」
宙に浮くダイアナを射程から出さないようにするためか、『魚人型スタンド』がダイアナに近づいていく。

「やろうと思えば、『展望台の外まで泳げる』が、目立つことはやめておけよ?」

「危ないし、『塔の上を子供が泳いでる』とかの噂が立ったら、お嬢ちゃんも困るだろ?」

(……ちびっこの世話は骨が折れるぜ) ……ボソッ

少年がなんか『年下のちびっこの世話は慣れてるぜ』的な空気を醸し出す。

890ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/19(土) 20:41:20
>>889

                 「世界が!」

              スィィィ――――――ッ

         「『私の下』にいる!」

      スィィィ――――――ッ

  「フフッ!気分いいじゃない!」

            トンッ

ひとしきり泳いだ後、展望台に着地する。
その場で『座る』動作をすると、
そこに『半透明の椅子』が出現した。
そのまま腰を下ろし、テディベアを膝の上に置く。

「『パイオニア』って言ったわね。
 なかなかやるじゃない。褒めてあげるわ」

        フンッ

肘掛にもたれつつ、やたら偉そうな態度で少年を見る。
目の前にいるのは『スタンド使い』。
その時、『ちょっと前にした約束』を思い出した。

「あ、そうだ。『いい事』教えてあげる」

「タボダボの服を着て、ブカブカの靴を履いた子がいるの。
 その子は『商品』を売ってるから、
 見かけたら何か買ってあげてよ。
 売ってるのはガラクタばっかりかもしれないけど、
 たまにはいいものもあるから」

「支払いは、『お金』じゃなくて『交換』だけど。
 だから、何か適当なものと交換するのよ」

この外で『ナイ』と話した事を思い出し、
約束通り『宣伝』する。
効果があるかどうかは別として、約束は果たしておく。
その辺りは、ダイアナは律儀な方だ。

891石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/19(土) 21:21:16
>>890
>タボダボの服を着て、ブカブカの靴を履いた子がいるの。
「……ほぅ。そいつは、『いい情報』だな、『交換屋』ってヤツか?」
少年は『ダボダボの服を着て、ブカブカの靴を履いた子がこの町に何人いると思っとるだァーッ?』と思ったが、顔には出さない。

「何歳ぐらいだ?
 男か?女か?
 他になにか特徴は?」
適当に話を合わせておこう。

892ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/19(土) 22:05:15
>>891

「私より『少し上』くらいじゃないの?」

「『女の子』よ」

「髪の色は『ブロンド』で、
 『おかしな喋り方』をしてるからすぐにわかるわ」

『椅子』の上で足を組みつつ、律儀に一つずつ答えていく。
意外と話が通じるのかもしれない。
しかし、本当に話が通じるならば、
いきなり襲ってはこないだろう。

「ほら、これがその子から買ったものよ。
 『ハンカチ』と交換したの」

       ゴソ

半透明で水色の『ガラス片』を取り出してみせる。
波で洗われてカドが取れた『シーグラス』だ。
当の本人はそんな事は知らず、
単に『キレイなもの』くらいの認識だったのだが。

893石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/19(土) 22:27:46
>>892
「なるほど、『おかしな喋り方のブロンドの女の子』か。
それなら珍しいから見つかりそうだな。」

「これは……『シーグラス』だな。
海の波間で磨かれ、浜辺などで見つかるガラスの破片だ。
『水色のシーグラス』はなかなかマニア人気もある……。
もしかするとこりゃ、年代物の古いものかもしれんな」

「このスタンドの名は、『パイオニアーズ・オーバーC』……
こんなスタンドに目覚めるぐらいの『海好きの俺』が言うんだから間違いねぇ。」

空中に『魚人型スタンド』を浮かばせながら、『ウンチク』を語る。

894ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/19(土) 23:03:47
>>893

「ふーん?そうなの?『価値があるモノ』って事ね。
 フフッ!やっぱり私はセンスあるわ!」

       ソッ

「じゃあ『コレ』――――あなたにあげる。
 『海』が好きなんでしょ。
 そっちにいるのだって『マーメイド』だし、
 私よりあなたが持ってた方が『お似合い』みたいだから」

「勘違いしないでよ。
 あなたのためじゃないわよ。
 その方が、この『シーグラス』に相応しいから。
 だから、あげるだけなんだから」

「だから、ちゃんと『大事』にしなさいよ」

         ズイッ

やや押し付けがましく『シーグラス』を渡そうとしてくる。
『海好き』・『人魚』という共通点から、
『自分よりも似合っている』と思ったのだ。
口には出していないが、
『空中遊泳』のお礼も兼ねているのかもしれない。

895石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/19(土) 23:21:38
>>894
「待て待て待て……」
『シーグラス』を押し付けられて、困ったように頭を抱える。

「こんなに『価値あるもの』を、『タダ』で、『年下の女の子』から貰っちゃ、俺の沽券にかかわるだろ〜。
しかも、これはお嬢ちゃんが自分の『ハンカチ』と交換したモンだっつーしよ〜。」

「あっ、そういえば……」

「『タダ』で貰うわけにはいかねぇから、『これ』と交換っつーのはどうだ?」
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1465476899/13
↑の『ネイルケアセット』を差し出す。

「俺にゃよく分からねぇが、『レディ』はこういうの好きだろ?」

「あと、これはオマケだ」
サラサラサラッ……メモに自分の連絡先を書いて差し出す。

「俺は石動 織夏(いするぎ おるか)、これは俺の連絡先。」

「なんか困ったことでも、野暮用でも、空を飛びたいとかの小さなことでもいいから俺の手が必要なら連絡しな、お嬢ちゃん。」

896ダイアナ『オンリー・ガール』:2020/12/20(日) 00:08:23
>>895

「『交換の交換』ね。ふーん、面白いじゃない」

「気に入ったわ。『トレード成立』よ」

「――大事にしなさい」

興味深そうに『ネイルケアセット』を受け取る。
そういうものも気になる年頃なのだ。
引き換えに、『シーグラス』が石動の手に渡された。
宣伝した自分までが、
『物々交換』をする事になるとは思わなかった。
とにかく『取引』は無事に完了した。

               オンリー・ガール
「『ダイアナ』よ。こっちは『唯一無二』」

「でも、『連絡先』は教えないわよ!
 フフッ!『どうしても』っていうなら、
 今度会った時にでも教えてあげるわ」

           サッ

取り出したのは、親御さんも安心の『子供用スマホ』だ。

           スクッ

もらったメモをポケットにしまい、
『オンリー・ガール』から立ち上がる。

           ドギュンッ

『人型』に変形した『オンリー・ガール』が、
テディベアの中に『潜伏』した。

「私、寒いから帰るわね。バイバイ、『オルカ』」

        スタスタスタ

「今度はいきなり人を襲ったりしちゃダメよー!!」

    スタスタスタ

さりげなく呼び捨てにしつつ、
『ネイルケアセット』を手にして歩いていく。
いきなり襲い掛かったのはダイアナだ。
それを自覚しない彼女は、
石動少年に手を振りつつ遠ざかっていくのだった。

897石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2020/12/20(日) 00:14:38
>>896
「あばよ!」
手を振り、見送る。

「しっかし……変わった女の子だったなぁ……」

「でもまぁ、俺にゃあ使い道のねぇ『ネイルケアセット』が貴重な『シーグラス』に化けたのはラッキーだったぜ!イヤッホウ!」

「大事にしーよぅっと!」
足取りも軽く、帰っていった。


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