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【場】『 星見スカイモール ―展望楼塔― 』

1『星見町案内板』:2016/01/25(月) 00:02:24
今世紀に建造された『東海地方』を対象とする集約電波塔。
低層エリアには『博物館』や『ショッピングモール』が並び、
高層エリアの『展望台』からは『星見町』を一望出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
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             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
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                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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247斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/10/20(金) 02:12:06
星見スカイモール ―展望楼塔―
低層エリア:『博物館』 …その図書室にて。


無数の、ともすれば人を迷わせる迷路として構成されたのではと思える大型の本棚
その内の数冊…『星見町の歴史』等を取る手には、古いゼンマイ式腕時計が秒針を刻んでいた。

襟元のスカーフのように見える赤い布が、艶のある黒髪と共に書庫のクーラーに僅かに揺れ
黒に細い白ストライプの入ったジャケットが、博物館の窓を通した光を吸い込む。


       「――いちいち全部覚えてるわけじゃあないけど。」

10…いや、12人 ここ数か月今まで会っていて、気づかなかったとしても
何か性別に法則性が有るわけでもない、それを統計で取るにしてもサンプルが少ない
……『スタンド使い』か。


         「――多いな。」


           『スタンド使いは惹かれ合う』

――この論理、気づけば僕の中にあった、僕が考えたわけでも無いのに

 『重力』  『奇跡』  『スタンド』  『運命』 

この小さな町に既に12人、僕が会って無いのを含めても未だに多々いるに違いない
あの人一人が生み出しているとは考え難い…むしろ『発生』よりも『集中』に目を向けるべきだ

僕が原因だと考えるのもいい、だがむしろこの『星見町』自体に原因が有るのではないか?
重力を纏うスタンド使い達を引き寄せる、この町自体の重力……


          「――無駄足だったかな。」


 ページをめくる、殆どは興味を引かない歴史の話ばかりしか書いていない
 無論『スタンド』を知っていると知らないでは物事の捉え方が違うのだから……

( 当然これにもほぼ意味がなくなる、スタンドの痕跡を気に留めない…いや
 ――そもそも、スタンドは何時から発生したのだ? 何処からきて何処に行くのか? )


  分厚い塗り壁のようなえんじ色の本を閉じてひとり呟く
  テーブルに置くと若干大げさに聞こえるような音が出た。

  「やっぱり 僕のキャラじゃないよなあ、コレ。」
 
         (何か別の本でも読もうかなあ……何読もう。)

 (むしろ外に出て体でも動かそうかな……今日も快晴のいい天気してるんだし。)

248石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2017/10/25(水) 07:35:15
>>247
斑鳩から少し離れた本棚にその少年はいた。

「ここの図書館はよォ〜……。」
シャチのような白黒メッシュの入った髪で、漆黒の学生服に身を包んだ少年だ。

「本が充実しているのはいいんだが、本棚チョイと高くしすぎなんだよなァ〜……。」
本棚の前でブツクサ言い……

「上の方の本取りたいってのに、脚立が近くにありゃしねぇし……。」
キョロキョロと辺りを伺って……

「しょうがねぇなぁ〜……。」

「『パイオニアーズ・オーバーC』……『ヘブンズ・ティアー』……」
人魚のようなスタンドが傍らに現れ、『涙』をこぼしたかと思うと……

「よっと……。」
少年は宙をかいて、空中にふわりと浮かび、本棚上層の本に手をつけた。
まるで、バスケットボールの選手の『エアウォーク』のような跳躍だ。

249斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/10/26(木) 23:22:34
>>248

――決めた、さっさと出てしまおう
少なくともここで本を読んでいて得るものは、次の歴史の点数と僅かな雑学程度だ
分厚い本を元の場所に返そうと立ち上がった時に、視界の端に人影が目に留まる


              「…わーお。」

 斑鳩は目を丸くした、少なくとも空を泳ぐ人間は一度も見た事は無かったからだ。


  (凄いなあの人、空を泳いでるぞ…)
  (僕の目玉がイカレたかな…それとも想像力が文字通り飛躍したんだろうか)
  (人魚まで傍に見え…みえ……)


 ――『半透明の人魚』……?
 しかもおまけに傍の少年は『宙に浮遊している』ではないか
 ため息と多少の眠気に曇った脳が公式を那由多の彼方に吹き飛ばし、即座に結論をたたき出した。


         (……『新手のスタンド使い』かッ!?)


   「――明らかに浮いている(恰好に非ず)…深夜だったら夢を疑ったんだけどな」

   「何してるんだろうアレ。」


勿論、斑鳩の見る限りでは本棚の上層部に手を付けようとしているように見える   
他人に話そうと本来なら白昼夢扱いされる光景だろうが……

   (上の本を取りたいんだろうか、便利だなあの能力)
 
 何ともなしに受け入れている自分にもはや疑問も感じなくなっていた
 大分『慣れた』という事だろうか

    (僕だとああいう風にはいかないからなあ……しかし)


   「――如何いう相手だか確認する必要は…有るな。」

   
 ――頭をバリバリと掻きつつ、宙に浮く少年の方へ歩みを進める。


     (丁度向こうの奥がこの本の置いてあった所だし
          攻撃してくるなら逃げれば良し、と。)

250石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2017/10/27(金) 06:23:54
>>249
「よっ……と」(スタッ
ふわりとした長い滞空時間のあと、目的の本を手に、少年は床に降り立った。

「『S県のスポーツ史』……そうそう、これこれ。これが読みたかったんだ。」

「水泳のページは……と」
そして、立ったまま、手に取った本を読み始めた。
近づいてくる斑鳩に、気付いているのかいないのか……

251斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/10/28(土) 03:39:59
>>250

              ――カツン

 「――なあ」


 石動少年の背後で足音が止まる
 振り返ればそこに黒に白のストライプジャケットを身に着けた少年が――
 分厚い本を抱えて君を見ている


   「いま、君」

     「何をしたんだい?」


 黒い瞳には『疑い』を感じなかった、『確信』のみがその眼を輝かせていた
 古い湖の水底のような瞳には、人によっては
 吸い込まれるか、または透明な氷のようだと感じるかもしれない



 「僕の名前は『斑鳩 翔』」

  「突然で悪いけど、まだ信じられない…もう一度見せてくれないか」


 『嘘』だ、彼の声には自信にはっきりと満ちている
 君が先程したことを見ていた事に相違ないだろう
 彼の襟元に巻く赤いスカーフが、空調の風に僅かに揺れている。


  「今、――君がまるで『空を泳いでいる』ようだった。」

252石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2017/10/28(土) 18:22:15
>>251
斑鳩が声をかけると、石動は……

「あン……?」
本を閉じ……

「なんだァ、てめェ……?」
警戒心をあらわにした声で応えた。

   そして……!

      人魚のスタンド『……』         シュンッ……!

   その傍らに人魚のスタンドを再発現した!

      人魚のスタンド『オ……』         ボロッ……!

      人魚のスタンド『オオオ…………』    ボロボロボロッ……!!!

   人魚のスタンドは、嗚咽をあげながら、『泡の涙』をこぼしているッ……!

253斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/10/29(日) 00:56:09
>>252


              「……へえ!」
 
目の前の少年は興味深いといわんばかりに君の出したスタンドを眺めだす 
多少の驚きも声には混じっているようだ。

   「成程、間近で見ると
    こういう……しかし本体とは性別が…いや異形だっていたのだし」


一通り見ると口先に指を当て、何かを思い出すようなそぶりを見せる


 「涙を流す人魚か…まさしく『人魚姫』だな、原典だと泡になるが
  今のを見た限り空を泳ぐ……けど僕の探してた能力じゃあ無いな。」


 ――今までの様子に貴方を警戒する様子はまるでない
 まるで貴方の顔色が見えてないようにふるまっている。 


      「――おっと、悪いね 見せてくれて有難う」

             「君、名前は?」


  そこまで言うと目の前の少年は本を持ってないほうの手を差し出した
  これが普通の状況なら…恐らくは『握手』の為だろう。

254石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2017/10/29(日) 12:02:58
>>253
書き忘れていたが、スタンドの外観は『人魚を思わせる、美麗で中性的なヴィジョン』。
中性的ではあれど、人魚姫の姿ではない。

▽▽▽▽

斑鳩が握手のために、手を差し出す……


「……『こいつ』が見えるヤツは家族以外じゃ初めてだけどよ。」
……が、石動は警戒の態勢を解かない。

      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「しかし、ここまで怪しいヤツに声をかけられる、とはなァ……!!!」  シュバッ!

石動は斑鳩の手から逃げるように跳躍!
水泳で言えば、後ろ飛び込みのような美しい飛行機動!


「『ヘブンズ・ティアー』!」
      人魚のスタンド『オオオッ……!』    シュバッ!

と同時に、傍らのスタンドが斑鳩の足元の床に『泡』を放ってきた!

成人の投擲程度のスピードだ!(破E スC 精B)

『床を狙っている』ようなので、追ってこないのならば、当たらないだろう。

255斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/10/29(日) 23:43:10
>>254

 「うわっ あぶなっ!」


 『泡』に反応して咄嗟に回避行動をとる
  それもやや大げさ気味だが
  ナイフを突き出されてるようなものだと思えば
  あながち間違ってもいないだろう。


 「……『ヘブンズ・ティアー』か」
 「どうにも僕がファーストコミニュケーションを失敗してる気がする」
 「もはや笑顔で挨拶するのは昭和くらい前の礼儀なのか……」


 「…いや、ここだって博物館だ」
 「変に能力使って追いかけて、人目についたら不審者どころか」
 「星見町七不思議に+αされて八不思議になりかねない」


 「笑顔の練習でもしてみるかな」
 「ま、『収穫』は有ったのだし……次いってみよう。」


 『残念だなあ』という苦笑いと共に泡の接触した部分を割けて本を戻しに行く
  靴音を響かせながらぼそりと呟いて。


 「――確かに今 『家族以外で初めて』 って言ったのだしな。」

256石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2017/10/30(月) 07:41:55
>>255
斑鳩は咄嗟に回避行動をとる。

      パァン!
   威嚇射撃の『泡』が足元の床に接触して、破裂し、軽い衝撃波を放った。(破C)

   もしも、追っていたら、直撃を受けていただろう。

「『声かけ事例』っつーのかな、コレは……」

その間にも石動はひょいひょいと距離を取っていく。

「一応、名前を名乗っていたから悪質っつーには違うんだろうが……」

そして、本棚の陰まで移動すると、本棚の迷路の中を、スタタッと駆けていった。

追いつくのはもう無理かもしれない。

「……街中で能力を使う時にはもうちょっと周囲を確かめた方がいいみたいだな。いい教訓になったぜ。」

(本棚からとった本は後で受付に返しておいた。)

257斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/11/01(水) 01:04:44
>>256

――本を元の棚に納め、博物館外に足を運ぶ

 「次は何処に行こうかな。」

肌寒い乾燥した風の中を軽い足取りで帰路に就いた。



…to be continued?


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