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【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』
1
:
『星見町案内板』
:2016/01/25(月) 00:01:26
星見駅南口に降り立てば、星々よりも眩しいネオンの群れ。
パチンコ店やゲームセンター、紳士の社交場も少なくないが、
裏小路には上品なラウンジや、静かな小料理屋も散見出来る。
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ミ三ミz、
┌──┐ ミ三ミz、 【鵺鳴川】
│ │ ┌─┐ ミ三ミz、 ││
│ │ ┌──┘┌┘ ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
└┐┌┘┌─┘ ┌┘ 《 ││
┌───┘└┐│ ┌┘ 》 ☆ ││
└──┐ └┘ ┌─┘┌┐ 十 《 ││
│ ┌┘┌─┘│ 》 ┌┘│
┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘ 【H城】 .///《//// │┌┘
└─┐ │┌┘│ △ 【商店街】 |│
━━━━┓└┐ └┘┌┘ ////《///.┏━━┿┿━━┓
┗┓└┐┌──┘ ┏━━━━━━━【星見駅】┛ ││ ┗
┗━┿┿━━━━━┛ .: : : :.》.: : :. ┌┘│
[_ _] 【歓楽街】 │┌┘
───────┘└─────┐ .: : : :.》.: :.: ││
└───┐◇ .《. ││
【遠州灘】 └───┐ .》 ││ ┌
└────┐││┌──┘
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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867
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2020/08/21(金) 20:34:54
歓楽街の裏小路に店を構える一軒の『蕎麦屋』。
その一角に座を占めている。
テーブルの上には『鰻の白焼き』と『山菜の天麩羅』。
手元には辛口の『冷酒』。
片手に持ったそれを、ぐいと呷る。
「そりゃあアタシだって酒のために生きてる訳じゃあないけどさ」
「『人生に欠かせないもの』だってのは確かだね」
それは、誰かに向けた言葉ではない。
酒が入ると、自然と独り言が多くなってくる。
年を取ってからは余計にそう感じる。
分かっちゃいるが、どうする事も出来ない。
困ったものだ。
868
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2020/08/23(日) 11:13:47
>>867
「昔から、親父はアタシの目標だった」
「だから、アタシも同じ道を歩んだ」
「いつか親父を超えたいと思ってた」
料理の皿をつつきながら、酒が進む。
その都度、独り言も続いていく。
アルコールによる多幸感が、次第に冷めていくのを感じる。
「でも、まだ超えられちゃあいない」
「いつになったら出来るのかねぇ」
「いいや――――」
呟きながら、首を横に振る。
同時に、空になった器をテーブルに置いた。
徳利の中身は残っているが、次は注がない。
「親父は『力』なんてなくても立派にやってた」
「アタシは『力』があっても、このザマだ」
「『宝の持ち腐れ』ってヤツなのかもしれないねえ」
小さく溜息が漏れた。
869
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2020/08/26(水) 19:32:16
>>868
「ハハハ――――」
「止め止め。こんな事を考えてたってキリがない」
「我ながら、だいぶ酔いが回ってきたようだねえ」
「――――ご主人、『蕎麦』もらえるかい?」
「あぁ、『いつもの』でいいよ」
一杯やった後に蕎麦を食って帰る。
いつの日からか、それが習慣になっていた。
『立場』が変わっても、それは『あの頃』と変わらない。
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