したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』

1 『星見町案内板』 :2016/01/25(月) 00:01:26
星見駅南口に降り立てば、星々よりも眩しいネオンの群れ。
パチンコ店やゲームセンター、紳士の社交場も少なくないが、
裏小路には上品なラウンジや、静かな小料理屋も散見出来る。

---------------------------------------------------------------------------
                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------

762 日下部『アット・セブンティーン』 :2020/03/25(水) 02:51:28
>>761

「じゃあね〜。またどこかで会ったら、よろしくね」

                   ニコォ…

「あと『4分』」

             「……いたた」

『ライカ』が去ってしばらくすれば、そこには誰もいなくなる。

事故は確かに『そこにあった』し、被害者もいたが、『いなくなった』。
まるで怪談のような現象を、『スタンド能力』は目に見える現実に変える。

763 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/15(水) 21:20:47

  ザッ ザッ ザッ

白いパンツスーツで、夜の歓楽街を歩く一人の女。
『白百合を象ったイヤリング』が、ネオンの光を受けて煌く。
口に咥えた煙草からは、紫煙が立ち昇っていた。

          ――――ザッ

「何処だかで『轢き逃げ』があったなんて噂を聞いたけど」

街灯に背中を預け、賑やかな通りを観察する。
これといって『問題』が起きている様子は見えない。
少なくとも、今の所は。

「この辺は『異常なし』かねぇ」

独り言のように呟いて、腕を組む。
視線を下ろすと、足元に何かが転がっているのが見えた。
誰かが捨てた空き缶だ。

「ハ、『異常あり』――か」

      スッ

苦笑いして空き缶を拾い上げ、辺りを見渡した。
まもなくゴミ入れが見つかる。
そこに向かって、空き缶を放り投げた。

                         カランッ

ゴミ入れに入った空き缶が、軽い音を立てる。

764 名無しは星を見ていたい :2020/04/15(水) 22:25:37
>>763
軽い音を立てたゴミ入れは、喧噪から少し離れた路地の入口にあった。
そこにふと目を向けた百目鬼は、偶然にもゴミ入れの傍に蹲る『人影』に気づいた。
暗がりが災いして、今の距離ではかろうじてシルエットだけが判別できる状態だ。

765 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/15(水) 23:05:15
>>764

「――どうやら、まだ衰えちゃいないようだねえ」

缶が入った事を確認し、視線を移す。
その『影』を見て、頭を掻いた。
野良猫には見えない。
酔っ払いか何かか。
自分の『目的』とは違うが、無視する訳にもいくまい。

「アンタ、気分でも悪いのかい?」

       ザッ ザッ ザッ

口元から紫煙をくゆらしながら、『人影』に近付いていく。

766 名無しは星を見ていたい :2020/04/15(水) 23:11:47
>>765
その人影は『男』だった。 路地の壁に寄りかかるようにして地面に座っている。
百目鬼の声に反応することもなかった。
俯いていて、表情は伺えない。

767 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/15(水) 23:28:10
>>766

「さて、どうしてやろうかねぇ」

単に寝てるだけなら放っておいてもいい。
風邪は引くかもしれないが、『自己責任』だ。
だが、違った場合は問題になる。
例えば『病気で死にかけてる』とか、そういった事だ。
無いとは思うが、絶対とは言い切れない。

「――手間掛けさせてくれるじゃないか」

         ザッ

深い溜息をつき、更に足を進める。
膝を曲げて腰を落とし、男の顔を確認する。
それでも見えそうにないんなら、
襟でも髪でも掴んで上を向かせりゃあいい。

768 塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』 :2020/04/15(水) 23:55:11
>>767
確認した男の顔は……『真っ赤』だった。
表情もどこか緩んでおり、少なくとも死に掛けているようには見えず……
更に言うならば『酒臭かった』。

「ああ……悪いなァ。
そいつ、ほっといてイイから」

腰を落とす百目鬼の背後から、女の声が掛かった。
振り向くと、いつのまにか痩身の女が傍に立っている。
高価そうなスーツをだらしなく着崩したような服装をしており……手にはペットボトルを持っている。

「何もかも自業自得で、終いには寝るもんだから、
起きるまで放っとこうと思ってよぉ〜〜〜」

「しかし、あんた……何かカッコイイ割に『良い人』?」

そんな事を言いながら、ぼんぼんと男の頭を叩いている。

769 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/16(木) 00:22:15
>>768

「おやおや、ご機嫌だ」

我ながら気を回し過ぎたか。
そう思って立ち上がる。
視線の先には『もう一人の人物』。

「『お節介』なタチでね。アンタのツレかい?
 ま、人様に迷惑掛けなきゃいいさ」

「寝てたのが道のド真ん中だったら、
 蹴り飛ばしてたかもしれないけどねえ」

男を見下ろしながら、口の端で笑う。
それから女の方を見た。
男のように泥酔してはいないのは分かる。

「アンタは平気みたいだねぇ。
 どれだけ呑んだか知らないけど……」

「結構『イケるクチ』かい?」

特に根拠がある訳でも無い。
単純に『見た目』で判断しただけだ。
実際は下戸で一滴も呑んでないのかもしれない。

770 塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』 :2020/04/16(木) 00:51:35
>>769
「別に、なんなら今蹴ってもいいぜ。
案外起きるかも知れねーし、そうしたら私も帰れるんだがなァ……。
せめてタクシーに放り込みたいが、どっち道動かさなきゃあな」

熟睡している男を見て、諦めたようにため息をつく。
その平然とした様子は、少なくともアルコールが入ってるようには見えない。

「別に……こいつがハシャぎ過ぎなだけだ。
私自身は、まあ、強い……んだろうな。
ただ、別に『酒』なんて、付き合いでもなきゃあ飲みたいとも思わん。
旨いとも、不味いとも思ったことも無いしなァ」

「そもそも『酔う』ってのが……なんかこう、『怖い』。
こいつは、まあただの馬鹿って事でイイんだが………
良く、そんな他人の前で隙を見せるよーな事ができるもんだと、私は思うね」

771 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/16(木) 01:35:27
>>770

「ハハ、大昔からの『常套手段』だからねぇ。
 『気を緩ませるために酒を呑ませる』なんてのは。
 そうじゃなくても、泥酔して恥を晒すなんてゴメンだからね。
 アンタの言う通り、気を付けとくに越した事は無いと思うよ」

「酔っ払ったフリをして、
 『逆に相手を油断させる』って手もあるけどねえ。
 もっとも、アンタのツレは違うようだけど――」

「もし芝居だとしたら拍手してる所さ。
 ハハハ、『出来ない』のが残念だねえ」

冗談めかした口調で続ける。
まず演技ではなかろう。
酒の匂いも酷かったし、あの赤ら顔は化粧では出せない。

「ま、酒なんて生きていくのに必ず必要なもんでもない。
 関わる理由がないなら関わらないのが一番さ。
 『コイツ』と一緒でね」

     スッ

指の間に煙草を挟み、軽く持ち上げてみせる。

「体にとっちゃ毒にしかならない代物なんだが止められない。
 難儀なもんさ」

     フゥゥゥゥゥ――――ッ…………

ゆっくりと、静かに煙を吐き出す。
細く長い紫煙が、夜の闇に溶けて消えた。

「さて……運ぶのに『人手』が必要かい?
 邪魔でなけりゃあ、アタシが手伝ってもいいよ。
 自慢じゃないけど、体力には自信があるからねえ」

772 塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』 :2020/04/16(木) 21:40:00
>>771
「ハン、その点に関しては心配はいらねーよ。
見ての通りだ。見ての通り馬鹿」

ぐい、と男の顔を掴んで笑う。
百目鬼の言葉に、歪めた男の顔を見ながらぼそぼそと呟く。

「………何も必要なものだけが重要ってわけじゃあない。
そんな事を言い出したら、こいつや私なんざ、一体何なんだ? って話になるからなァ。
タデ食う虫もナントカって、あれだよ」

「ああ? 『手伝い』?
そいつはありがたい話だが………あんた、暇人?
あんたの用が、なんかあったんじゃあないのか?
酔っぱらいの介助が趣味ってわけじゃあ、ないだろうし」

773 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/16(木) 23:15:33
>>772

「ハッハッ、そりゃそうだ。一理ある。
 生憎、アンタとツレがどういう人間かは知らないけど――――」

「アンタもアタシの事は知らない。お互い様さ」

「『超能力』でもあれば分かるのかもしれないけどねぇ。ハハハ」

世の中には、そういうスタンド能力もあるのだろう。
もっとも、『ライトパス』にはそんな力はない。
だから、目の前の相手の素性は分からない。

「なぁに、アタシの事は気にしないでいいよ。
 『用事』はあるっちゃあるけど、『寄り道』する時間がない訳でもない。
 これだって、用事に含まれてると言えば含まれてるしねえ」

「『街の美化』に貢献する――十分な理由だよ」

用というのは、『見回り』だ。
街の秩序が保たれているかどうか確認し、そうでなければ『修正』する。
もちろん本来は警察の仕事であり、自分は警察ではない。
だが、市民には警察に協力する義務がある。
そして今の自分は、『市井の協力者』として個人的に動いている。

「で、どうやって運ぶ?ツレの頭と足を、アンタとアタシで持つかい?」

774 塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』 :2020/04/17(金) 00:22:16
>>773
「突拍子もないハナシだな、『超能力』。
他人の心を覗く……『能力』か。
ふん、そんなモンなくったって、訊けばいくらでも教えてやるよ。
その気があるならな」

『超能力』という単語に眉を顰め、
男の許から立ち上がって、はじめて百目鬼に目線を合わせた。

「……ま、そんな事はどうでもいいか。
本当に『運ぶ』のを手伝ってくれる気だったのか?
実際に、こいつにとっちゃあその方がいいんだろうが、絵面がヤバイだろーがよ。
私にとっちゃ、そこまでしてやる義理もないし……こうやって喋って時間を潰してりゃあ、
その内に目覚めてくるだろーよ」

「それより、なんだって……『美化』?
つまり、『パトロール中』って事か?
そういうのって、ボランティアでやんのか?」

775 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/17(金) 01:03:34
>>774

「ま、『仕事』って訳でもないからねぇ。
 誰に頼まれたんでもないけど、
 強いて言うなら『ボランティア』か」

目線を正面から受け止め、言葉を返す。
世間話をするような軽い口調だった。
しかし、その目の奥には、
何か強い『意志』のようなものが秘められていた。

「蓼食う虫も好き好きとは言うけど、
 『街は綺麗な方がいい』ってのは、
 大多数の一致した意見だと思ってるだけさ」

『汚れた街の方がいい』という者もいるかもしれない。
そういう手合いは、大抵そいつ自身が汚れている事が多い。
見つけた時の対応は、『そいつを綺麗にする』か、
『街から叩き出す』かだ。

「ちなみに、アンタのツレとは、どういう間柄なんだい?
 アタシが思うに…………いや、止めとくよ。
 こういうのは苦手でね。せいぜい外すのがオチだからねぇ」

776 塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』 :2020/04/17(金) 22:00:37
>>775
「そりゃあ、ご立派なこったな。
しかし、『綺麗』つーのは、どーいうことだ?
こいつなんか……どっちかつーと『汚れてる』。『汚い』寄りだと思うがなァ。
あと、勿論私も……」

冷ややかに言って目を逸らす。

「どういうって、そりゃオトコだよ。
月曜と、水曜日のな」

777 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/17(金) 22:43:28
>>776

「アンタら、今『犯罪』に手を染めてるかい?
 もしくは片棒を担いでるとかねえ」

目線を逸らす行為に引っ掛かるものを感じた。
何かあるのか、それとも考え過ぎか。
こちらは目線を逸らさない。

「気を悪くしないでおくれよ。要するに『そういう事』さ」

煙草を口に咥え、女と男を交互に見る。
犯罪者の類には見えない。
もちろん根拠はないが、そうだという証拠もない。

「ハハ、やっぱり外れてたね。言わなくて良かったよ」

「しかし、いつもこうだとしたらアンタも大変だ。
 いや、いないよりマシかねぇ」

「アタシなんて、昔から男が寄り付かなかったよ。
 周りは男ばっかりだったってのに」

「――ま、『今更』な話だねえ」

778 塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』 :2020/04/17(金) 23:21:58
>>777
「『はい』って回答が出なそうな質問だなァ、そりゃ。
別に後ろ暗い事はねえよ、私もこいつもな。
ただ、真っ当に生きてるとも言い難いかも知らねーが、なあ」

ドカッと軽く男を蹴ると、相槌とも呻きとも取れるような低い声が、
男の口から洩れた。

「まあ………そこんとこは何だかんだいっても、
持ちつ持たれつってトコだから、仕方ねーってトコだな」

週2だしな、と呟いて、男の前にしゃがみ込む。
腕を乱暴に掴んで、頭を振る男を強引に立ち上がらせた。

「お? 起きたか? オイ……ぼけーとしてんじゃあねえぞ、『ケイタ』。
別に、男なんてあんたの口に咥えてるモンと一緒さ、好きにすりゃあいい。
それじゃ、時間取らしてワルかったな、ありがとよ」

ふらつく男に肩を貸して、ひらひらと手を振って立ち去った。

779 百目鬼小百合『ライトパス』 :2020/04/17(金) 23:43:58
>>778

「はいよ。ま、気ぃつけて。
 途中でフラついて転ばないようにねぇ。
 ハハハ、そりゃあ『余計なお世話』か」

その場に立って、二人を見送った。
似た者同士。
そんな言葉が頭に浮かぶ。

(案外、ああいうのが良い関係だったりするのかもしれないねえ)

    ザッ

「『異常なし』――結構な事じゃあないか」

               ザッ ザッ ザッ

踵を返し、歩き出す。
進む先には、清濁併せ呑むネオンの海が光り輝いている。
やがて、その後姿は光の中に消えていった。

780 斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』 :2020/04/28(火) 17:31:53

ヒュンヒュンヒュンヒュン……

 「う〜〜〜ん……」

 ――ヒュガッ
         ガコォン!

 「いけるか?い・け・る・か・ァ〜〜〜?多分イケるとは思うんだけど確証ねぇなあコレ。」

 「『鉄球』投げた後に表面の鎖を何枚か『消滅』させて空気抵抗でピッチャーの如くカーブボール。」
 「名付けて手動式誘導弾『レッキング・ボール』。」

 「いやあ投げ物ばかりじゃねえかとは思うんだけどさ、僕のスタンド殴り合いとかバチクソ向いて無いんだよね」
 「鞭みたいに扱えるかなーとは思うし、鞭自体先端の速度は音速を超えるんだけど。」
 「それを差っ引いても近距離パワー型の射程内に入る必要とかあって。」

 「軽く殴って家の壁ぶち壊したり、新幹線並みの速度の手刀相手に使えると思う程楽観的じゃないんだよねぼかぁ。」
 「一手間違えたら死にますとかリスキー過ぎるわ、チェスの駒じゃないんだぞ。」

 「で、さあ、総弾数2発、速度及び精密性Bの多少誘導する鉄の塊投げるだけじゃあ…ほら、『弱すぎるだろ?』」
 「他の手段試しながら考えてるんだけど……どーかなー んー 実戦の中で成長とか漫画の主人公オンリーだからねソレ。」

 「――どう思う?」

 「なあ。」

 「返事くらいしてくれないと困るんだがな。」

 「……まあいいや、次だな。」

 「接近戦とか考えたくないんだけどさ。やっぱり手は必要かなぁ……」
 「とりあえず今は鎖の塊を振り回して、相手に叩きつけると同時に分離・再結合」
 「木の枝が伸びるように相手を絡めとる…悪あがきとしては結構有用かもな。」
 「スタンドって殴る部分は相応に硬化するけど、それ以外は別にそうでもないし。」

 「手首と首が鎖で接続された状態で、下手にパンチ繰り出したりすると、強度差の関係で首がもげるんだよな 多分。」
 「相手がパワー馬鹿であればあるほど有効、広がり方では避けきれず、迎撃しようものならむしろ此方の思うつぼ。」

 「ただ、速度差が有るとむしろ微妙かなコレ。『分解』する能力相手も無理。」
 「掴んで引っ張られたら致命的よ。」

 「――――後は、切り札。」
 「使えない以上は前向きに、超能力である以上、現世の法則は無視される」
 「顕現するは人の夢、その果てにある一つの到達点。」

 「質量を弄れないなら、速度を跳ね上げるしかねえよなぁ アハン。」

 「頑張れがんばれイケルイケル、『第一種永久機関』。摩擦、重力、空気抵抗。その全てから解放された鎖なら造作もない事だ。」
 「重心を決定可能な僕のスタンドだから実行できる、僕以外のスタンドなら実行できず、できても殴った方が早かろう。」

 「――目指せ一点特化型!」

そんな事を呟きながらおひるのゲーセン裏で野良猫を抱え上げる僕だった のびーる。
どうしてこんなに猫は伸びるんだろう ふしぎだなー。

そういやここら辺で誰か殴られたんでしたっけ?こわいね。

781 小林『リヴィング・イン・モーメント』 :2020/04/28(火) 23:37:07
>>780

春の暖かな風が首筋をそっと擦り 耳筋の裏を擽るならば人はその訪れに
喜びを見出すのだろう

ただ、私にはそれに対しどう想い どう寒々しい胸の中に梢を植え込めば良いのか
未だに分りかねない。歩み続ければ……何時か或いは。

この界隈に来たのは『大多数の不良が一人、もしくは数人に圧倒的に
蹂躙された』といった噂を親友(ヤジ)が持ち込んだからだ。

彼曰く、そのような出来事が起こり得るのは恐ろしい力量の持ち主か
私のような奇特な力を持ち得るからだろうと告げられ、今は二手に分かれて
散策を行っていた。結局、今しがたまでなしの礫であったのだが。

「……こんにちは」

猫と戯れる青年の姿に恐ろしさは感じ得ない。
 ただ、その前に何か投げつける金属が風を切る音と強い衝突音には
平常の音色とは別の色が見えるようだった。

「すみませんが、少しお聞きになりたい事があるのです。
宜しければ、暫しお時間をとってもよろしいでしょうか?」

782 斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』 :2020/04/30(木) 00:17:23
>>781

キジトラ猫をアップダウンクイズの如くぶらぶらさせていると
何やら見慣れない男性が話しかけてきた。

はて?気の弱そうな男子生徒に万引きを強要するいじめグループや
ギャングボーイズを騙って『俺の後ろには○○組がいるんだぜ!てめぇどうなるか解ってんだろうな!』とか
壊れた拡声器ばりにギャーギャー喚いているヤツ以外にこんな所に来るヤツとかいるんだろうか?

あ、格ゲーでリアルファイトになり、ムキムキの店主に〆られてここに投げられるヤツもいたか。
だが、何はともあれ挨拶は大事だ、ニンジャもそう言っている 多分。
僕は声のする方に振り返った、キジトラが唸るような声をあげる。

 「――やあ!」

挨拶は笑顔で元気よく、首に巻いたスカーフが揺れる うーん……やはり知らない顔だ
ところで知らない天井だっていう台詞、余程天井を見なければ出てこないと思うのだが彼は天井マニアだったのだろうか?

 「話がしたいって?うーん、宗教勧誘とつつもたせとモデルの勧誘以外なら大歓迎だよ。」
 「あ、でも男性だから美人局はないか……?ないよね?うん、ないと仮定しよう、お互いの為だ。」

お話は大歓迎、でもこういう人間がここで話しかけてくるシチュエーションはノー歓迎
こういうキチッとした身なりをした人間が、路地裏で猫と戯れているヤベーヤツと話したがる時は、大抵が何かしらの探りってハナシ。

おまけにさっきまで投げていた鉄球――僕はそう呼んでいるけど実際は鎖の塊――は既に『実体化したスタンド』だ。
投げれば音が出るし、壁に当たれば金属音も鳴る 五月蠅いし目立つから罠を貼るのにはホント向いて無いなコレ。

 「でもその前に自己紹介がしたいなぁ〜〜君、何て名前?」
 「僕は斑鳩、斑鳩 翔 鳥のイカルに、翔けるの翔」

 「イイ名前だろ?数少ない僕の自慢だぜ。」

783 小林『リヴィング・イン・モーメント』 :2020/04/30(木) 00:41:01
>>782(お気になさらず)

小林の身なりは、何時もと同じく学生服のブレザーをバンカラマントのように
身に着けており、その耳には付けピアスが見える。
 華奢だが、平俗の生真面目な学生、とも言い難い恰好とも言える。

>僕は斑鳩、斑鳩 翔 鳥のイカルに、翔けるの翔

「……斑鳩、斑鳩 翔?
それでは、貴方が三枝 千草さんの御友人の斑鳩さんで間違いなく?」

名乗りを聞いて、少しだけ口元に笑みが自然と浮かべられた。
 信おける後輩の方の知り合いだと理解すれば微かにあった懸念や警戒も下がる。

「私は小林 丈です。高等部 三年……此処の界隈で不良の一団が
もしかすれば特殊な能力で一掃された可能性があると聞き及んだのでね。
 それに対し明確に事件としてなってる訳ではないですが、万が一の事も
考えて軽く取っ掛かりとなる情報を得ようと足を運んでた次第でして」

「ですが、斑鳩さんが。その話の核心に及んでいたとかであれば……
 私の気苦労も特に要りはしなかったかも知れませんね」

彼がスタンド使いだとして、その能力を悪事に使うような人間なら
自然と危険を千草さんなら仄めかすだろうし。そのような発言も聞かなかった。

……少し、彼の名前を聞くと。どう言う訳か何処かしらで出会った経緯が
あるような奇妙な錯覚を覚えるが、それは本当に錯覚なのだろう。

784 斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』 :2020/04/30(木) 02:23:50
>>783

――いやサグリじゃないな、何かしら調べているだけだ。

軍人風に短く整えた頭髪を弄る、昨日リンスしてたっけ?間違えてシャンプー2回しちゃったんだっけ?
どうでもいいけど。

>……斑鳩、斑鳩 翔?
それでは、貴方が三枝 千草さんの御友人の斑鳩さんで間違いなく?

 (あれ、いつの間にか友人になってる。)

はて?ガッコーで数回面合わせした程度で僕は友人面していいのだろうか?

 (まあ、どうでもいいか、後で謝ろう。)

 「イエスイエース アイムフレンド そういうあなたはコバヤシパイセンと言う事ですね」
 「よろしくパイセン。」

三枝ちゃんの交友関係結構広いんだなあ。ともの思ふ僕であった
どうでもいいけど。
名前が出てから露骨に頬の筋肉の硬直が減った辺り、信頼されているらしい。
どうでもいいけど。

 「うーん、でもパイセンの期待は無理気味ですなぁ。」
 「だってその件、今初めて聞いたし。そんなことあったんです?こわいなー。」

或いは僕が忘れてるだけかもしれないが。
炉端の小石を蹴り飛ばした事なんて、いちいち日記に書く奴はいないだろ?
要らない物は書き損じの原稿用紙の如く、グシャグシャ纏めてゴミ箱にダンクするのが正解です。

 「――いや、まったく 困るなあ。」
 「でも小林パイセン、そんなこと調べてどうするんです?もしや金欠?」

785 小林『リヴィング・イン・モーメント』 :2020/04/30(木) 21:52:32
>>784

>そんなこと調べてどうするんです?もしや金欠?

「私の目的の為に調査をしてると言うよりは、親友の手伝いが重心です。
彼は、この町の不安の芽を摘むのを仕事としていますので。
 然しながら、私にも打算あっての協力ですよ。物書きの手習いを
してますから、そう言った事件 出来事に足を踏み込めば作品の幅が
手広がりますので……町の平安にも繋がりますし、一石二鳥と言った所でして」

私の事情は大体話し終えた。彼が千草さんの知り合いであり
学校の生徒であるなら、別にゲームセンターの人知れぬ所で猫とじゃれ合う
事が悪事に繋がるとは思えないし、このまま別れても結構なのだが……。

「……鉄の唸る音、そして……あの、ひしゃげた部分」

彼の能力(ロスト・アイデンティティ)がぶつかったであろう、
恐らく高い確率で陥没してるだろう近くの場所を人差し指で示して
他の者曰く、少し乾いた自身の目を向けた。

「……スタンドの訓練でしょうか?」

786 斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』 :2020/04/30(木) 22:33:37
>>785

 「成程、ここでの話のタネがパイセンの物書きのタネになる、と。」

趣味と実益を兼ねている、趣味を仕事にしている人間の強みだな
ワーカーホリックとも言う。たぶん

 「割と危険だと思うのだけど、アグレッシブなパイセンだなあ……『クロガネ』君と同じタイプと見た。」

誰の言った台詞だったか?『大抵の人間はスーパーパワーを手に入れても、ポップコーンとコーラ片手にテレビの前に座るだけだ』。
それが正しいかは知らないが目の前のパイセンも服の下に全身タイツを着込む手合いかもしれない
いや、むしろ家の地下に蝙蝠を模したコスチュームの方か? どうでもいいけど。

 「まあリアリティ求めるのはいいですけど?危険の先に素晴らしい物があるだなんて保証ありませんよー ……っと。」

ひしゃげた部分はスタンドではないので隠せない
参ったな、パイセンにここでしている事がバレたらしい 困らないけど困ったな。

 「そりゃあ、白昼堂々やっても精々手品扱いで小銭が稼げるくらいでしょ」
 「――食い扶持には困らないかな、駅前のエンペラーバーガーチャレンジとか……いやそうじゃなく。」

さて、さて。  ……ベロを回して何と言おうか
嘘をひねり出すのも、口から出まかせを並べるのも大得意
誰が僕をこうさせたのか?答えは無辜の120人。 どうでもよくない。

 「まあ……考えてみてくださいよパイセン、『超能力』を持った人たちが、トースト咥えて十字路でごっつんこしました」
 「普通ならラブでコメる展開が始まるかもしれませんが、片方が恐怖から、或いは力に溺れて傲慢だったら?」

 「目と目が合って5秒でバトル、お互いの『力』と『立場』は互角」
 「――ただし片方がLv99もう片方はLv1、何方が勝つかと問われて、1だと答える人は余程のあまのじゃくか、質問の意図を理解してない馬鹿です。」

 「彼らは他人より少しだけ運命が強く、何れは出会う運命にあるのなら」
 「全ての出会いが互いに『良きもの』であり得ると思える程、頭ハッピーセットじゃないんですよ 僕。」

ライダーズジャケットの裾から伸びる鎖をブラブラとゆらす
猫がイラついてる時にゆっくり尻尾を振るのと同じだ。

 「僕は食ってすぐ寝る牛じゃあない、出来ることはやっておこう」
 「当人の努力不足でいざという時死んだら馬鹿らしいでしょ? ……まあそんな時無いほうがいいんですけど。」

どうでもいい事だが僕は何時かそれで死にそうな気がする
戯言だけど。

 「ま、こんな能力で出来る事限られてるんですけどね、鎖びよーん。」

何時の間にやら肩に回ってるキジトラの重みを感じながら
ジャケットの裾から伸ばした『鎖』を伸び縮みさせる、かたがいたい 爪が食い込んでる 爪が。
 
 「ア…そういや探してるのスタンド使いって話でしたっけ?もしや疑ってたりします?」

787 小林『リヴィング・イン・モーメント』 :2020/04/30(木) 23:06:12
>>786

>『クロガネ』君と同じタイプと見た

「その名前も、千草さんから聞きましたね。……もしかすると私達
互いに面識ある人物が全員、千草さんとも知り合いとかいった偶然が
もしかしてあったりしません?」

そんな雑談も交えつつ、彼の口上を黙して聞き入れつつ。
そのジャケットから伸びた『鎖』を見届けた。

「……少なくとも、私の能力は。斑鳩さんと違い、まともに発現するのが
難しいですし、発現したらしたでスタンドで戦えるかと言えば
正直いって難しい部類の力ですよ」

静かに、されど決して卑下してるわけではない事は暗に含めつつ話しかける。

「されど、貴方の仮説の延長としてです。
その十字路で、暴れていたのがレベル99の方で一般の方々に暴力を振るい
自己の愉悦に浸っています。対峙してるのは、私のようにレベル1程度で
スタンドもまともに振るえません。
 ……警察でも呼んで、安全な場所に退避するのも正解でしょう。
けど、自殺行為に等しくても。そのレベル99の方と対峙する事で少なくとも
目の前の方が筆舌し難い顛末となる未来を、少しでも避けれはします。
 斑鳩さんからすれば、自己満足かも知れません。その顛末が身を庇った
私に置き換わっただけで、無意味なのかも知れません。

それでも……足掻かなければ、両手を広げて前に出なくてはいけない時が
無力であろうとも、その運命に対峙しなくてはいけない場面があると」

私は思うのです。と彼に軽く一礼しつつ告げた。

……これも全て、私の持論と言うよりも彼(ヤジ)の持論だ
黄金の意志に沿い進む為の……ジョジョ と呼ばれる、茨の運命に
向かう者の覚悟と言うもの。
 私には、それが正しい道なのか事実、容認してるのかどうかも
答えは今のところ生まれてない。
 けれど、その先にきっと見出せるものがあると思えたのだ。

>探してるのスタンド使いって話でしたっけ?

「あぁ、いえ……そうですね。斑鳩さんが邂逅された方で
危険そうな方など居たのなら、お教えして頂ければ助かります」

御礼などは、出来るとすれば少ない金銭を渡すぐらいですが……と告げ
財布を改める。数枚の野口はあったとは思うが

788 斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』 :2020/04/30(木) 23:58:17
>>787
 「――成程。」

キジトラの顎を撫でる
不気味なゴロゴロ音が喉元から響いて骨伝導で僕の鼓膜へ、けっこう五月蠅い。

 「まあ世間一般から見て立派じゃだとおもいますよ」
 「『勝手に人助けしようとして火事の家に突っ込んで消防士さんの迷惑とか考えないの?』とかそういう意見が有るのは百も承知で。」

 「少なくとも、自己の行動の結果で何が引き起こされるかを想像出来ないよりは、よっぽどマ…いい人だと思いますよ。」

それが僕の傍で引き起こされて、僕と僕の家族を巻き込まない限りは。
後から故意じゃなかったとか言われてもその方がたち悪いぜとかしか言えない。
覚悟と善意の消火活動の結果、隣の火事がマイホームに燃え移るのは誰だっていやだろうよ、たぶん。

 (しかし千草さんは信頼されているなあ、その信頼の結果信頼した先が悪事を引き起こし、例え信頼を裏切られたとしても)
 (その結果の追記として被害を受けるのは『信頼したほう』、こう考えると『信頼』というのは他人を裏切るには素晴らしい道具なんだな。)
 (――どうでもいいけど。)

それにこのパイセン、暗に『発動は難しいが使えない能力ではない』とも言いだした
興味はある…いや…ない…あるかなあ? まあ戦える時点で僕の探しているスタンドからは外れているだろう。
どうでもはよくない。

 「危険そうなやつかあ……んー、パイセンと違ってマニュアル世代の僕には一例がないと何ともかんとも。」
 「ギャングボーイズとヤっちゃんと大陸系マフィアは元からだし、この前のGB崩れはケンイチローが凹したし。」
 「清月館の…メ…イド……は…アレは何時か燃えないゴミに叩き込むからいいとして…なんか例とかありま…?」

スカイフィッシュの如く脳内を飛び交うアイデアが溶ける前に小林パイセン、略してコバセンに問おうとしたら
なんか急に財布出してきた ちょっと???

 「パイセン、パイセンちょっと、やめてくださいパイセン」
 「路地裏で財布出されると僕が絵面的にパイセンにカツアゲかましてる様にしか見えないんで、ちょっと。」
 「いや、デート代とかは必要なんですけどそれするくらいならバイトで稼ぐんでちょっと???」

もしやこのパイセン天然なのでは?
常識的な相方カムバックキャンペーン、今ならボロ雑巾も熨斗付けてお返しします
だれかー、素敵な第三者ぷりーず。できれば胃袋に優しい方向性で。

789 小林『リヴィング・イン・モーメント』 :2020/05/01(金) 22:32:00
>>788(宜しければ次レスで〆で)

若干慌てた口調を聞き、彼に数枚渡そうとした野口の札が財布から完全に
出すのを止めて、代わりに口を開いた。

「カツアゲ……の発想に向かうのは正直疑問ですが。別に情報料としては
決して逸脱してない行動ではありませんか?
 斑鳩さんが、危険な人物について列挙するだけでも。それが私や
私の親友も通じて、町の注意喚起へと繋がります。
 事細やかであればある程、それが使い手であれば猶更のこと
手広く足を運んでる者であれば巡り会う可能性も少なくないのですから」

スタンド使いは巡り会う……と言いますし、と区切りつつ財布は仕舞う事にした。

「少なくとも……私が邂逅した使い手は、ほぼ善良な方ばかりですし
幸運にも、未だスタンドを悪事に使用しようと言う方は見かけませんが」

「……これからも、それが当たり前であればとは思ってますよ」

790 斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』 :2020/05/02(土) 01:03:35
>>789

室外機の五月蠅い路地裏で気合入ったファッションの野郎二人が金銭のやり取りをしている絵図を想像していただきたい
どうみてもアウトレイジ辺りの一幕です、本当にありがとうございました。

 「うーん、これが『シャドウラン』だとか『ゴルゴ13』辺りなら間違ってないんですけどボクラ=ガクセイ」
 「パイセンあれですな、付き合った女性に初手手製の重箱で昼飯に誘って重いとか言われるタイプ。」

何故かありありと想像できるのは何故だろう
この人の相方とかが苦労していない事を祈ろう、まあ僕の心配とか必要ないだろう たぶん。

 「値段設定は間違ってないけど学生間で金銭はアレなんで学生食堂の食券辺りで良いですよ、Bセットとかで。」
 「パイセンと違ってそこまでガチガチにやるきないですし?片手間で集める程度ですし。」

ネー。とキジトラを肩から降ろして足元へ 小林先輩の希望論に
おもむろに『太陽がいっぱい』とかいう名前誤植したまんま有名になった映画辺りを帰ったら見ようと思い立った
この状況とは一切関係ない筈だ たぶん。

 (――善良ねぇ。『俺』ぁそれだと困るんだがなぁ)

 (第一、『人の幸福』っていうんは殆どが『他人の不幸』で構成されるもんだ)
 (『Aが落とした財布をBが拾いって交番に届け、財布が見つかったAはBと警察に感謝しました。』)
 (素晴らしきかなハッピーエンド、ただしその起点は『Aが財布を落としたという不幸』だ ――いやぁ反吐が出るほど素晴らしい。)

 (ま、どうでもいいが。)

 「――そうですね!」

にっこりと間抜けな印象を与えるように微笑む
僕らにとっては両親が全て、それ以外など興味がない
人物画の腕からの流血を見て、己の腕が等しく痛み、血を流すわけでも無し。

 「僕達、互いに『よきもの』で有りたい事ですねぇ」――俺にとって都合がいい限りは。

 ナーオ

791 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/15(金) 20:01:20

  ――――ザッ

ソレは『なんのヘンテツもないイライ』のハズだった……。
わたしは『アリス』。
このマチで『タンテイ』をやっている。

          ザッ ザッ ザッ

イマからすうじつまえ、わたしはクライアントから、
『あるオトコのチョウサ』をたのまれた。
そのオトコのシンペンをさぐるウチにつよくなる『イワカン』……。
だが、それはまるでヤミのなかのカゲのようで、
なかなかシッポがつかめない。

               ザッ ザッ ザッ

『ナゾ』のコタエにつながる『テガカリ』をもとめ、
わたしは『カンラクガイ』にアシをふみいれた。
『れいのオトコ』が、
このあたりの『バー』にカオをみせているらしいというハナシを、
なじみの『ジョーホーヤ』をとおしててにいれたのだ。
わたしは、ぜんしんの『カンカク』をとぎすませながら、
『よるもねむらぬマチ』をあるきつづける……。

                        ザッ――――

昨日見た映画に影響されたせいで、『私立探偵』になりきって、
夕暮れの通りを歩いている。
ただし、『感覚を研ぎ澄ませている』というのは、
『ごっこ』ではない。
『ドクター・ブラインド』を発現し、
周囲の『声』や『音』に注意を払っている。
何か興味を引くようなものがあれば、
そちらに行ってみようという考えだ。
ちなみに、別に『バー』に寄る予定はない。

792 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/17(日) 02:06:29
>>791

        ――――ザッ

「ちょっとちょっと。そこの貴女」

       「サングラスの貴女だわ!」

注意を払うまでもなく『そいつ』が、前から来た。

短いツインテールに、夕焼け色の瞳を灯す三白眼。
何より特徴的なのは、『振袖』状に改造された制服。

「貴女……『それ』!」

「……一体、『どういうつもり』でいるのかしら!」

――その目には、『ドクター・ブラインド』が映っているようだった。

793 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/17(日) 13:16:25
>>792

『みしらぬショウジョ』によびかけられ、わたしはアシをとめた。
カミソリのようにするどい『センス』が、
ただならぬフンイキをかんじとる。
もしや『れいのオトコ』のカンケイシャだろうか??
だとすると、これは『ケイコク』かもしれない。
これいじょうフカイリすると、『イノチ』にかかわるという……。

「ダイジョーブだ。『オオゴエ』をださなくても、よくきこえる」

「イマは『シゴトチュウ』でね。『チョウサ』のトチュウなのさ」

わたしは、いたってなにげないフウにヘントウするコトにした。
ヘタにシゲキせず、スキもみせない。
『タンテイ』としてのケイケンから、
ショタイメンのニンゲンとセッショクするときは、
こうするのがイチバンであるというケツロンにいたったからだ。
まず、カノジョがどのようなジンブツかをしるべきであろう。
あわよくば『ヤツ』のジョーホーを、
カノジョからえられるのではないかというキタイも、
ココロのかたすみにあったのだが……。

「――わたしは『アリス』。キミは??」

しつこく『探偵ごっこ』を続けながら、両手を軽く持ち上げた。
隣では、『ドクター・ブラインド』も同じ動きをする。
両手が上がったことで、『メス』のような『爪』がよく見えるだろう。
同時に、『超嗅覚』で少女の『匂い』を確かめる。
何か分かるかもしれないし、分からなくても別に構わない。

794 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/17(日) 21:33:46
>>793

「『探偵』の『アリス』?
 ……聞いたことないのだわ。
 まあ、けっこう手慣れてるみたいだけど」

(……『学生の探偵』がいるとは噂に聞いた事がある。
 この子なのかしら……だとしたら『ネタ』に詳しい?
 それとも……『人型スタンド』、ひょっとしたら……)

黒羽は『ネタ探し』をしていた。
元々追っていた件が行き詰まりを見せたため、
新たなネタを仕入れて心機一転を図っていた。

「私は『黒羽』よ、黒羽 灯世(クロバネ トモヨ)。
 清月で『記者』をやっている者だわ。ご存知かしら?
 記事でいくつか賞も貰ってるし……フフッ!」

「知ってても、不思議はないと思うけどね」

『ドクター・ブラインド』であれば、
その手から僅かに『インク』の匂いを嗅ぎ取れる。
それ以外に強いて言えば……『タバコ臭い』くらいだろう。
口が、ではなく……うっすらと『服』から漂ってくる。

「私も『調査』の途中なのだわ。次の記事のためのね。
 それで……貴女、その『スタンド』は何のつもり?
 場合によっては、私の調査対象は貴女になるけれど」

黒羽は敵意というより、警戒を帯びる口調で問いただす。

795 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/17(日) 22:39:46
>>794

「フッ、しらなくてもムリはない。
 『タンテイ』は、ひとしれずコウドウしなきゃならないもんさ」

『ヤツ』のナカマではなかったか……。
しかし、『ジャーナリスト』だったとは。
もしかすると、このショウジョも、
『れいのオトコ』をおっているのでは??

「『クロバネ』――『クロバネトモヨ』」

「そのナマエはきいたコトがあるな、フフ。
 『ブンブリョウドウ』で『セイセキユウシュウ』だとか、フフフ」

いつだったか、校内で『声』を聞いていた時、
どこかで『小耳に挟んだ』覚えがある。
中等部の『新聞部』に所属しているとか。
その直後に、
『果樹園でUMAを見た』とかいう噂話が耳に入ってきたせいで、
今の今まで忘れてしまっていたが。

「なるほど、
 『シンブンブ』なら『インク』にエンがあってもフシギはないな。
 そして、チョウサのトチュウでダレかが『タバコ』ふかしてた」

「フフフフフ、イマわかるのはソレくらいだ」

ところで『シンブンシ』って、
ウエからよんでもシタからよんでも『シンブンシ』になるな。
コレはスゴいハッケンだ!!
『ミシュランみつぼし』もねらえるかもしれないぞ。

「『コレ』はわたしの『アイボウ』さ。
 ちょうど『ジョーホーシューシュー』のサイチュウなんでね。
 キミとイッショだよ」

そう言いながら、両手を下ろす。
好奇心の強そうなサングラス越しの両目が、
目の前の少女を見つめる。
『スタンド使い』と確定している以上、
こちらとしても黒羽は興味の対象だった。

796 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/17(日) 23:08:47
>>795

「フフッ! 私を知ってるのね、あなた中々やるじゃない。
 動きが『手慣れてる』と思ったけど……情報網も上々ね」

「その通り、私、成績もいいの。内申もテストの点も高いのよ」

褒められて気をよくしたらしい。
警戒心は消えないものの、笑顔が灯った。

「それにしても……ずいぶん鼻が利くのね。
 タバコの匂い、するかしら? 消臭したのに」

          スン

袖を手に当て、鼻を小さく動かす。
黒羽には感じ取れない。『ドクター』には分かる。

「そのヒト、警察犬には見えないけど……」

「ま、『どういう能力か』を話してくれるとは思ってないのだわ。
 私だって話さない……お互い『話さない』ことでウィンウィンね」

黒羽は、そんな『ドクター』を見下ろす。
彼女が『スタンド使い』なのは、やはり間違いない。

「でも、どんな『情報』を集めてるのかは……
 話し合った方が、お互いに得になると思うの。
 探偵には『守秘義務』があるかもしれないけどね」

「どうかしら、名探偵アリスさん。私、『噂』には人一倍詳しいわよ!」
 
                スッ

胸元から『手帳』を出し、これ見よがしに無地の表紙を見せる。『ネタ帳』だろうか?

797 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/18(月) 00:10:45
>>796

「フフフ、なんといっても『メイタンテイ』だからな。
 『しらべる』のはトクイちゅうのトクイなのさ。
 『ミネラルウォーター』のしゅるいもあてられるね」

  ――――キラッ

自慢げに語っていたが、取り出された『手帳』を見て、
サングラスの奥の瞳が輝きを強めた。
『手帳』に合わせて視線も動いている。
あからさまに興味を持っている様子だ。

「…………フッ、たしかにキミのいうとおり。
 わたしも『てがかり』がほしいとおもっていたトコロだ。
 ココはオンビンに『トリヒキ』といこうじゃないか、フフフ」

「『ナニがしりたいか』――
 まずは、ソコらヘンからハナシをきかせてもらおうかな??」

            ザッ

「しかし、いつまでもタチバナシもなんだし、
 とりあえずすわろうじゃないか、クロバネくん」

                    ザッ ザッ ザッ

辺りを見渡すと、そのまま一軒の店に入っていく。
夜は『バー』だが、昼間は『カフェ』として運営しているようだ。
『ジョーホーヤ』のハナシがただしければ、
ココに『れいのオトコ』がひそんでいるかもしれないしな……。

798 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/18(月) 00:52:50
>>797

「『ミネラルウォーター』を……!?
 へえ。や、やるじゃあないの……まあ。
 まあね、私も『利き茶』なら出来るけどね」

(あんな銘柄を見ながらでもよく分からないものを……
 『五感が鋭い能力』だわ! 少なくともその要素はあるはず!)

『上』を取らせ続けはしない。
すぐに取り返す……せめて並ぶ。
自分以外にも『上等』な人間はたくさんいる。
自分も、そうでなければ。それだけだ。

「……フフッ。『取引』……いい言葉ね。
 あなた、なかなか話が分かるじゃあないの」

        チラ

(『入りづらそう』な店に堂々と……まさか『行きつけ』?)

黒羽とて必要であれば『入りづらい』所にも入る。
が、『とりあえず座る』ためには選ばない類の店だ。

「……か。かまわないのだわ、座りましょう。座ろうじゃないの」

(私の方が……この『探偵』より『場慣れしていない』……!?)

とりあえず後に続いて、『夜はバーになる店』に入って行く・・・

799 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/18(月) 01:29:04
>>798

「なにをかくそう、ここのコーヒーは、なかなかのものだからな」
 
「だって『ニガかった』し」

  ガチャッ

迷わず入店し、適当に空いている席に向かう。
実の所、この店には一回しか来たことがなかった。
何かありそうだと思って、興味本位で入ったのだ。
生憎、その時は特に何も起こらなかった。
『れいのオトコ』もいなかったし。

        ――――トスッ

「すみませ〜〜〜ん!!チュウモンいいッスか??
 わたし『カフェモカ』で!!」

店員に声を掛けて、速やかに注文を済ませる。
これから『バー』になるとはいえ、まだ『カフェ』だ。
ゆえに、遠慮などしない。

「――さて、さっそく『トリヒキ』にはいりたいが……。
 まず、そっちの『ヨウキュウ』をきかせていただこうかね」

注文した品が来る前に、改めて話を切り出す。
キャクのナカに、『ヤツ』がまぎれこんでいるカノウセイもある。
チューイしておくヒツヨウがあるな!!

800 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/18(月) 02:13:48
>>799

「苦いのが好きなの?
 フフッ、私も抹茶とか好きだわ。
 あなただけじゃあないのよ……!」

           ザッザッ

対抗意識を燃やしつつ、向かい(カウンターなら隣)の席に座る。

「……」

   キョロ…

(ああ……『バー』の雰囲気だわ。『いつ以来』かしら)

無論、一人で入れはしない。
『連れ回してくれた人』がいた……昔のことだ。

「私は『アイスコーヒー』が良いのだわ。ミルクはナシでね!」

やや感じ入る所もあるが、手短に注文する。
ここからは記者と探偵(ちがう)の真剣勝負だ。

「要求……」 (『ゲーセンの事件』……を直接聞くのは『安直』)

「私は記者……『事件そのもの』でも『うわさ』でも、
 皆が真実を知りたがってることなら、欲しいものだわ。
 『大衆受け』するのは……『スキャンダル』に『暴力沙汰』ってところかしら」

(関係のある話題……でも、いくらでも派生できる話題から入る。
 あの事件だけにこだわらない、『似たような事件』も引っかけに行く。
 もし何か知っているなら、どこかに尻尾が出るかも……どうかしら?)

「『探偵』としてのコネとか、秘密情報網とかで、何か『使えるネタ』が欲しいわね!」

801 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/18(月) 02:50:54
>>800

「『スキャンダル』に『ボウリョク』か……ムズカシイな!!」

今の所、『スキャンダル』らしいものは、これといってない。
『秘密』という意味ならなくはないが、
それは『スキャンダル』とは違うし、明かしていいかも微妙だ。
『暴力沙汰』なら、いくつかある。
しかし、それも『大衆』に出せるものではないだろう。
どれも『スタンド絡み』なのだから。

「あるにはあるけど『スタンド』のハナシがおおいからな〜〜〜。
 『つかえないネタ』ならだせそうだけど。どうよ??」

そうこうしている間に、
『カフェモカ』と『アイスコーヒー』が運ばれてきた。
自分の前に置かれたのは、もちろん『カフェモカ』。
エスプレッソに『チョコレート』と『ミルク』が入れられ、
たっぷりの『ホイップクリーム』が乗せられている。
『苦味』とは真逆の代物だ。
このまえのんだのは、わたしにはニガすぎたからな!!

「それとも『オモシロイざっかや』とかききたい??
 それか『トウフてづくりたいけんできるトウフや』とか??」

      ズズ

「うむ!!『チョコ』と『ミルク』と『クリーム』。
 このみっつは、あいしょうバツグンだ!!」

「あ――あと『コーヒー』も」

いかにも甘そうな『カフェモカ』を口にし、感想を述べる。
言い終わってから、向かいに置かれた『アイスコーヒー』を見て、
思い出したように付け加えた。
苦いのが好きなのかどうかは少々疑わしいかもしれない……。

802 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/18(月) 03:16:47
>>801

「そうなの、そうなの。難しいのよ。私にでさえね!」

(……!! スタンド絡みの『ネタ』!
 そう、『使えない可能性は高い』のよ!
 『超能力で吹っ飛ばしました』なんて、
 三流もいいとこの『信憑性』のない記事になるから!)

(これはひょっとして、ひょっとするかもしれないのだわ)

大衆受け、という言葉は一種の方便だった。
それを望むのは事実だ。『動機』等は記事に出来る。
黒羽は『超能力事件』に――『惹かれてもいる』。
『ジャーナリズム』は『真相解明欲』でもある。

「『豆腐手づくり体験』も、紙面の色どりにはいいかしら……」

豆腐を作った事は、無かった。

「……ま、でも、『使えない』かどうかは記者の領分。
 もしよかったらその『ネタ』聞かせてくれないかしら?
 ――――っと、そうだわ、これは『取引』だった!」

「貴女のお望みは? 先に、そこを聞いておくのだわ。
 私は噂に詳しいけど……貴女、どんな事件を追ってるの?」

            クルン  クルン

「『浮気調査』? 『猫探し』?
 それとも……フフッ。『怪盗からの挑戦状』とか!」

(『抹茶』が好きなだけで、『コーヒーの苦さ』はそんなに……)

         (だけど悟られては『下に見られかねない』のだわ!)

笑いながらアイスコーヒーをストローで混ぜ、口に含む。……『飲める味』だ。

803 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/18(月) 21:31:58
>>802

「『ウサギ』――――」

「わたしは『ウサギ』をおってる。だって『アリス』だから」

さも当然のように言う。
『ウサギ』というのは動物のことではない。
好奇心を刺激されるような『興味ある対象』のことである。
『アリス』は『ウサギ』を追うもの。
だから、自分も日々『ウサギ』を追っているのだ。

「『イチバンおもしろそうなウワサ』――ソレをききたいなあ」

            ニヤッ

不適な笑みを浮かべ、黒羽の言葉に答えを返す。
『れいのオトコ』については、とりあえずあとまわしにしよう。
イマは、めのまえの『クロウサギ』にセンネンするコトにした。

「おしえてくれるんならコッチもはなすよ。
 それで『トリヒキセーリツ』ってコトで」

    ズズ――――ッ

話しながら、甘ったるい『カフェモカ』を啜る。
その口元に『ホイップクリーム』が付いていた。
表情は自信満々だが、今一つ締まらない顔だ。

804 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/18(月) 23:27:15
>>803

「『不思議の国』への『案内人』……
 『事件の黒幕』じゃなくって、
 『事件そのもの』を追ってるってコト?」

「その例え、筋金入りの『アリス』好きだわ貴女」

黒羽なりの解釈だった。
アイスコーヒーの氷を崩しながら、
席に備えられた紙ナプキンを取る。

「それと、口……汚れてるのだわ。拭くといいわよ」

上を取るためだ。
そしてその『マウント』の笑みのまま・・・

「『一番面白そう』……そうね、わかったのだわ。
 出し惜しみをする理由も無い、『取引成立』」

「フフッ」

手帳を自分にだけ見えるように、開いた。

「――――『スタンドでの連続暴行事件』の噂、なんてどう?」

それは――――『黒羽が追っているネタ』に、密接に絡んでいる。

805 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/19(火) 00:21:21
>>804

「ええ、そのジョーケンでオーケーよ。
 おたがいにリエキがあるんだもの。
 ハナシがはやくてたすかるわ」

「きいていたとおり、さすがに『ユウシュウ』なだけはあるわね。
 もっとも、わたしもまけてないつもりだけど」

「フフッ」

      グシ グシ

紙ナプキンを手に取り、口に付いたクリームを拭き取る。
ちなみに、今のは黒羽の『物真似』だった。
『マウント』に対抗するため――ではない。
単なる『思い付き』の実行。
勝手なイメージなので、似ているかどうかは不明だ。

「ほうほう、それはイチダイジですな。
 ひさしぶりに『ヤバいニオイ』がプンプンしやがるぜ……!!
 『ホウコウザイ』おいとくヒツヨウがあるな〜〜〜」

少し前は『イカれた人殺し』と命懸けの『潰し合い』をやった。
その結果、危うく死ぬ所だった。
まあ、生きてたけど。
あれはマジでヤバかったな!!
イロんなイミで!!

「ん〜〜〜じゃあさぁ、『アリーナ』のハナシとかどう??
 ケッコーおもしろいトコでさぁ〜〜〜。
 そのハンニンも『アリーナ』でストレスはっさんすればイイのに。
 あ、『アリーナ』しってる??『アリーナ』」

とはいっても、『あの体験』はエキセントリック過ぎた。
『取引』である以上、なるべく同じくらいのを出すべきだろう。
『フレミッシュ・ジャイアント』級の、
超スゴい『ウサギ』が出てきた時のためにとっておこう。
『フレミッシュ・ジャイアント』っていうのは、
せかいいちデカい『ウサギ』のコトだ。
このまえネットでみたけど、『20kg』あるらしいぞ。

806 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/19(火) 01:02:59
>>805

「……あっ! 貴女ちょっと!
 私の真似っこをしてるでしょう」

「いくら私が優秀で上等だからって、よしなさい……」

嫌というか、『気恥ずかしい』ものがあった。
嫌という訳では無い。

それより。

(暴行事件と聞いてもこの反応……
 『スタンド使い』として、私よりずっと『場慣れ』している?)

      (それに『アリーナ』って何……アリス、『何者』?)

  (……私しか知らない事もたくさんある。
   けど、彼女しか知らない事も多そうだわ。 
   ……認めざるを得ない。『上等』だと)

内心、目の前のエキセントリックな『アリス』に舌を巻く。

が、『全く聞いたことないです』とは、言わない。
記者にとっては『ナメられる』のが致命的と考えているのだ。

「……ふうん、アリーナ。いいわね、アリーナでしょ。
 ぜひ聞かせてほしい所だわ。『ちょうど知りたかったところ』」

「『興味』があるのだわ」

が、知ったかぶりも出来ない――――あいまいに促す。

「……私の方の話はあくまで『噂』にすぎないわ。
 ゲーセンのもめごとで、人が『なにもされてないのに吹き飛んだ』そう。
 でも、『SNS』でも『現地』でも情報はごくわずか。調査は難航してる」

「…………『その事件と同時期に、別の場所でも似た事件が起きてる』」

                      「そういう不確かな『噂』だけど」

黒羽の『ネタ探し』は停滞しているが――――『手がかり』は増えていた。
『別の事件に視野を広げた』のは、想像以上に功を奏した。
『まだ解けない謎』は増えたが、積み重なって『何か』に届きつつあった。

807 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/19(火) 01:44:08
>>806

「ふんふん、それは『アレ』だな『アレ』。まちがいなく『アレ』だ」

『アレ』というのは『スタンド』のコトだ。
何もしてないのに人が吹っ飛ぶ。
これが『スタンド』じゃなかったらビックリだ。

「おなじタイミングで、にたようなジケン……。
 おそらくは『ドウイツジンブツ』によるハンコウ……」

「これは『ナンジケン』のヨカンがするな……!!」

まさか『れいのオトコ』のハンコウか??
こんなトコロで『ヤツ』のテガカリがてにはいるとは……。
やがてジケンは、
イガイなてんかいをみせはじめるのだった……!!
そしておとずれるキョウガクのラストシーン。
ついに、『オトコ』のショウタイがあきらかになる……
そうか……『あなた』だったのか……。
『アリス:エピソードファイナル』きんじつ、せんこうじょうえい!!

「そうそう、『アリーナ』。
 『スタンド』で『いしゅかくとうぎせん』やってるトコ。
 そこだったらダレもこまんないし、むしろもりあがるのに。
 もったいないよな〜〜〜」

「しかも『ギャラ』までもらえて『いっせきにちょう』!!
 ケガしてもなおしてもらえるから、
 『アフターサービス』もばんぜん!!
 24ジカンうけつけておりますので、いますぐオデンワを!!」

「――――ってカンジのトコ」

主観的なイメージを織り交ぜた印象を語った。
少なくともウソは言ってないハズだ。
たぶん。

808 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/19(火) 02:13:49
>>807

「そう、アレな難事件なの。『似た事件』は見つかっても、
 どれ一つとして『犯人はどういう人だったか』とか、
 犯人じゃなくても……『揉めてた人』とかが出てこない」

「『不自然』だわ。それに『不思議』よ!
 ……『アリス』なら、追いがいもあるんじゃないかしら?」

『黒羽』の『インク』に対し、
目の前の『ドクター』の方が、
調査に秀でる……『そう感じている』。

黒羽の目的は『真相を知る事』――――『解く事』ではない。

「……『異種格闘技』?」

「いや、そうよ、そうよね。『そういうのはある』に決まってる!
 現実で『能力バトル』が出来るなら……ノる人も見たい人もいる。
 私はそういうのは好きでもないけど、理に適ったビジネスだわ」

「そうね、『暴力』が振るいたいならそういうところでやればいいのに」

黒羽は暴力を嫌う。『野蛮』だし『有無を言わさない』から。
アイスコーヒーを飲み干す。氷が音なく割れて、崩れた。

(スタンド使いの『格闘団体』……『組織』だわ。
 やっぱり『スタンド使いも徒党を組む』……!
 規模は分からないけど、これを知れたのは大きい!)

「私としては……有意義な情報交換だったのだわ。あなたはどうだった?」

809 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/19(火) 14:02:19
>>808

「コウミョウにショウコがインペイされているな……。
 これはキョダイなインボウのイチブにちがいない。
 バックにおおきなチカラのソンザイをかんじる……!!」

「『アリスランク』は、『フレミッシュ・ジャイアント』と、
 『ネザーランド・ドワーフ』のあいだくらいだな〜〜〜。
 うんうん、わるくない!!」

『ネザーランド・ドワーフ』は『セカイイチちいさいウサギ』だ。
だいたい『1kg』くらいらしい。
『フレミッシュ・ジャイアント』とならべてシャシンとりたいぞ。

「クウキよめてないヤツってのは、
 どこでもメーワクだからな〜〜〜。
 『TPO』をわきまえろっつーの。ん??『PTA』だっけ??
 まぁ、どっちでもイイや。とにかくゆるせんヤツだな」

そういえば、『クロガネくん』もおなじようなコトをいってた。
『ハモノ』をつかう『トオリマ』のハナシ。
『テグチ』からして『ドウイツハンニン』ではなさそう。
こういうロクでもないヤツらは、
ホントどこにでもいやがるんだよな〜〜〜。
しまいには、『ユメのなか』にまででてくるシマツだし。

「イマはわかんないけど、まえでたトキは『30マン』もらえた。
 『ファイトマネ』ーってヤツ??
 ウデおれたけど、なおしてもらえたし」

「『アリス』もユウイギだったぞ!!
 おかげであたらしい『ウサギ』がみつかったしな!!」

     ズズズズズゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜ッ

残ったカフェモカを一気に流し込む。
この『取引』も、無事に終わりそうだ。
そうしたら、また次の『ウサギ』を探しに行くことにしよう。

「――――『クロガネくん』しってる??『ケンドーブ』の」

「ホンニンからきいたんだけど、
 『ふっとばしジケン』とはちがう『ジケン』をおってるんだって。
 『ハモノ』の『トオリマ』」

「カンケイないとはおもうけど、このジョーホーはオマケしとくよ。
 『しょかいサービス』ってコトで」

口止めされている訳でもなく、黒羽は『スタンド使い』だ。
だから、教えても問題ないと判断した。
『事件を追う者同士』という共通点もあることだし、
お互いに何か得るものが出てくるかもしれない。

810 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/19(火) 22:10:29
>>809

「そう、考えなしに暴れてるとは思えないわ。
 『見えないからそのまま殴る』んじゃなく、
 自分は決して姿を見せずに『攻撃』をしている……
 卑劣だけど、『弱くない』相手。そう考えられるの」

(『アリスランク』?? ウサギの品種の名前かしら?)

エキセントリックな『ランク付』には戸惑うが……

「どうやら、満足いただけたみたいで何よりなのだわ。
 私の『優秀さ』……フフッ、ウワサ通りだったでしょ」

悪くない、という意味を察することは出来た。

「貴女の方も、『行動力』抜群なのが分かったのだわ。
 戦いにまで参加するなんて……探偵だけじゃなく、
 『潜入記者』なんかにも向いているんじゃないかしら」

「私、『戦い』だけはどうにも得意じゃないのよ。
 ま、適材適所……『戦わずして勝つ』のは得意だけど!」

飲み終えたアイスコーヒーに手を添えて、テーブルの端にずらす。
アリーナには興味がある。『参加する』気は流石に湧いてこないが……

「クロガネ? 剣道部の『鉄夕立』先輩のことかしら?」

情報交換を終えて席を立つべく財布を取り出した時、名前が耳に入る。
直接会ったことはないが、聞いた名前だ。連絡先も一方的に知っている。

「ええ。もちろん聞いたことはあるのだわ。
 取材してみようかと思ってたけど……
 どうやら想像以上の収穫がありそうね!」

(別口でも出た名前……想像以上に『渦中の人』と見て良さそうだわ)

「それじゃ……ありがとう、名探偵アリス。
 あなたは『上等』なビジネスパートナーよ。
 縁があったら、また情報を交換しましょう……フフッ」

思いがけぬ情報に口元を綻ばせつつ、今度こそ会計のため席を立つ。

811 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2020/05/20(水) 00:48:13
>>810

「うむうむ、じつにすばらしい『ティータイム』だったぞ。
 ジョートージョートー」

「フフフフフ、わたしは『めいたんてい』だからな!!
 サラバだ、クロバネくん!!フハハハッ!!」

      ――――――ガチャッ

ジケンをおう『ジャーナリスト』との『とりひき』をおえ、
わたしはみせをあとにした。
あいにく『ヤツ』のすがたをみつけるコトはかなわなかった……。
だが、『シッポ』はつかんだ。
みえざるモノのショウタイを、わたしはかならずあばいてみせる。
まっていろ!!『れいのオトコ』!!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら



掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板