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【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』

1『星見町案内板』:2016/01/25(月) 00:01:26
星見駅南口に降り立てば、星々よりも眩しいネオンの群れ。
パチンコ店やゲームセンター、紳士の社交場も少なくないが、
裏小路には上品なラウンジや、静かな小料理屋も散見出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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554成田 静也『モノディ』:2019/02/01(金) 19:50:02
今日も親が忙しいらしくテーブルに昼食の金と置き手紙がおいてあった。
いつものようにコンビニ弁当で済ませてもいいがたまには外食したくて歓楽街にやってきた。。
昼時の歓楽街の賑やかさはほとんどないが、人混みが苦手な人間にはこれ以上にない場所だ。
それにこういう飲み屋やスナックの中には昼間はランチを出している店があったり、
知る人ぞ知るな名店があるかもしれない。

「さてどんな店があるかな…できれば静かで落ち着ける場所だとうれしいがね」

555夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/02(土) 21:44:38
>>554

適当な店を探して歩いていると、細い路地に人影が立っているのが見えた。
『不思議の国のアリス』をパンキッシュにアレンジしたようなファッションの少女だ。
真冬だというのに、ブルーの『サングラス』を掛けていた。
両手の爪を鮮やかに彩るカラフルな『ネイルアート』が目立つ。
少女は、何か考え事をしているように両目を閉じている。

「きょうはユカイなハナシがきこえてこないなぁ〜〜〜。
 さいきんイキのイイ『ウサギ』がみつからないんだよな、『ウサギ』が。
 どっかこのヘンに、ウッカリころがってないもんかな〜〜〜??」

そう呟いている間も、相変わらず目は開けていない。
両手を耳の後ろに当てている所を見ると、『聴覚』に意識を集中しているらしい。
少女の傍らには――『人型のスタンド』が立っていた。
スタンドの両目も、少女と同じように閉じられている。
そのスタンドの爪は、『医療用メス』のような鋭さを備えていた。

556成田 静也『モノディ』:2019/02/02(土) 22:05:50
>>555

「『また』スタンド使いか、意外と人口比率が多いものなのか?」

この町で会った3人目の同類にため息交じりに思わず言葉が漏れた。
しかしだ、スタンド使いであってもこの同い年くらいの少女が薄暗く、
よからぬ奴らでもいそうな場所に入っていこうとするのを
見て見ぬふりと言うのも後味が悪い。

「ちょっとすみません、そこのキミに道を尋ねたいんだが大丈夫かな?」

無難だと思う内容で少しぎこちなくに少女に声をかけてみた。

557夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/02(土) 22:32:58
>>556

「――――おっ??『ウサギ』かな??」

         バッ

「いや、まてまて。あててみよう。
 『しずかでおちつけるみせ』をさがしているな??
 よし、まかせろ。こっちだ、こっち」

      スタ
            スタ

足音を聞いて振り返り、両目を開く。
そして質問の内容を聞かないまま、路地から出て歩き始めた。
傍らのスタンドの目は、相変わらず閉じた状態だ。

「まぁ、そこそこいるんじゃないの??
 『チャーハンにはいってるグリーンピース』くらいはいるとおもうよ。
 グリーンピースはスキ??」

先程の言葉に対する返事らしい。
しかし、二人の間にはそれなりに距離があった。
常人よりも音に過敏な成田には、少女の呟きが聞こえただろう。
だが、この少女は成田の言葉が聞こえる距離にはいなかったはずだ。
少なくとも、普通なら――――。

558成田 静也『モノディ』:2019/02/02(土) 22:50:55
>>557

彼女の素っ頓狂な受け答えに少し面くらいながらも彼女に質問に答える。

「ああ、チャーハンのグリーンピースか…好きだよ。俺の苦手は納豆だけさ」
「それとキミ耳が良いんだね。オレも耳の良さには少し自信があるんだ」

何気ない会話で間を繋ぐ。そうでもしないとまた彼女があの細く暗い裏路地に
フラフラと迷い込んでしまうように思ったからだ。

559夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/02(土) 23:33:26
>>558

「ほうほう、わたしは『あまなっとう』がスキだぞ。たべる??」

          ゴソゴソ

タイミングが良かったのか、ポケットから『甘納豆』を取り出す。
それを少年に向けて差し出してきた。
自分でも手に取って口に運んでいる。

「まぁな!!わたしのミミのよさは『セカイイチ』だし??
 『このマチのなかでのセカイイチ』ってイミだけど!!」

「サイテーでも『チョージンテキ』なぐらいにはジシンあるね〜〜〜。
 とおくでおとした『コゼニのしゅるい』もあてられるぜ!!」

何かしらの根拠があるらしく、やたら豪語している。
もしくは、単に適当な事を言っているだけかもしれない。
しかし、さっき少年の呟きを聞く事ができていたのは事実だ。

「――――あ、つぎのカドはミギにまがって」

560成田 静也『モノディ』:2019/02/03(日) 00:16:19
>>559

もらった甘納豆を飲み込みながら彼女のスタンドについて考える。
ひょっとしたら自分と似たような能力なのでは?
試してみる意味と『セカイイチ』という言葉に何か感じるものもあり、
オレの能力…『モノディ』を自分と一瞬だけ重ねるように発現させ周囲を探った後、
彼女にちょっとした『賭け』を吹っ掛けてみる。

「ふーん…『セカイイチ』ね…じゃあさ、ちょっとした賭けをしてみないか?」
「キミが連れて行こうとする店に着くまでの道の曲がり角でに何人の人とすれ違うかを当てるんだ」
「勝った方がこの先にある店のメニューの一つを奢るってのはどうかな?」
「もちろん『セカイイチ』でも調子の悪いせいで負けてしまうかもしれないから賭けに乗らなくてもてもいいですよ?」

我ながら安い挑発だと思う。
だが趣味のミステリー好きからか、それとも最初にあったときに感じた彼女へのシンパシーからか
彼女のスタンドを知りたいと不躾ながらに思ってしまっていた。
この勝負次第で何か能力のヒントがつかめるかもしれない。何よりも自分の一番の特技で負けたくない。
そのような幼稚な対抗心があった。

561夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/03(日) 00:57:44
>>560

「――『かけ』ぇ〜〜〜??」

少年の提案を受けて、ニヤリと不適に笑う。
相手の方にも相当の自信があるのだろう。
しかし、『耳の良さ』に関しては同じくらいの自信を持っているのだ。

「なんとぉ〜〜〜??『チャレンジャー』とうじょ〜〜〜う!!
 この『アリス』にショウブをいどむとは、かなりジシンがあるな??
 『アリス』にチョーシのわるいトキなどない!!いつでもパワーぜんかいだ!!」

「――――やったろーじゃん」

よって、賭けに乗った。
自身のスタンド――『ドクター・ブラインド』は、視覚以外の『四感』が『超人的』だ。
その中の一つである『超人的聴覚』に意識を集中させる。
足音を聞くことで、曲がり角の向こうから近付いてくる人数を特定する事は容易い。
もちろん、それは同等の『超聴覚』を持つ『モノディ』も同じことだ。

「――よし、わかった」

「じゃあ、どうじにはっぴょうする??」

「『にんずう』は――――だ!!」

自信満々に、『超人的聴覚』で導き出した答えを告げる。
そして、『モノディ』と『ドクター・ブラインド』の『聴覚』の精度は『同等』。
だから、二人の答えが『同じ』になったのは当然の結果だった。

「――――おん??」

呆気に取られたような表情で、少年の顔を見つめる。
自分が当てたのは当然として、相手も同じように当ててくるとは……。
予想外の結果に、驚きを隠せなかった。

「つまり??」

「『ひきわけ』か??」

562成田 静也『モノディ』:2019/02/03(日) 01:15:56
>>561

「みたい…ですね…しまった引き分けの時のことを考えてなかった…」

熱くなり過ぎて引き分けの時にどういう処理なのかを全く考えていなかった。
なんと子供じみたことか。恥ずかしくなって顔を赤面させてしまう。

「とりあえず…どうするかは店についてからってことで…ね…?」

まあこの恥ずかしさを対価に彼女の能力も『モノディ』と同じ何かしらの超感覚である
と能力のおおよその見当がついたので良しとしよう。

そう思いこむことでいまさらながら遅すぎる体面を保とうとしていた。

563夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/03(日) 01:35:19
>>562

「よし、『ドロー』のばあいは『ワリカン』だな!!」

そういうことにしたらしい。
断ることはできるだろうし、断ったとしても機嫌を損ねることはなさそうだ。
そんなこんなで二人は店に着いた。

「ココ、なかなかイイみせなんだ〜〜〜。
 『アリス』のオススメスポット『ナンバー75』!!
 あじヨシふんいきヨシで、おねだんもリーズナブル。
 『ツウごのみ』のかくれがてきレストラン!!」

辿り着いたのは一軒の『洋食屋』だ。
『隠れ家的』という紹介の通り、確かに分かりにくい場所にあった。
こじんまりした小さな店で、知る人ぞ知るという趣きも感じられる。

564成田 静也『モノディ』:2019/02/03(日) 14:11:20
>>563

「おおっ…」

思わず言葉に出てしまった。
何しろ目の前の店はまさしくオレが求めていた
落ち着ける場所の条件を満たしていたからだ。

クイッ…クイッ…

彼女が笑顔で呆けている俺を手真似にしている。

彼女に誘われ店の中に入ってみると…
完璧だ。落ち着いた照明と音楽。清潔感ある内装。香ってくる料理のいい匂い。

『いらっしゃいませ、お席へどうぞ』

ウェイターの人も厨房の人もとてもやさしそうだ。

『メニューをどうぞ』『お決まりになったらお呼びください。』

接客もとてもいい。特に声がやわらかなのが特にいい。

「キミは何を頼む?オレはこのコーヒーとセットになっている
Bランチを頼もうと思うんだが…」

彼女に聞こうとした時、まだオレはまだ彼女に名前を聞いていないし、
自分の名前を名乗りもしていないことに気が付いた。
ここまで至りに尽くせりで「キミ」呼ばわりは失礼だ。
自分のあまりの浮かれっぷりに少し恥ずかしくなりながら名前を聞いてみた。

「ああ、すまない…まだ名前を聞いていなかったね…オレは成田静也っていうんだ」
「キミの名前を教えてくれないかい?」

565夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/03(日) 17:12:47
>>564

「ところでさぁ〜〜〜。
 トシゴロのダンジョが、ふたりでレストランにはいってショクジするコトを、
 なんてよぶかしってる??」

        ニヤッ

「――――『ひるメシ』ってよぶんだよ」

『Bランチ』はハンバーグとコロッケのセットのようだ。
値段は980円。
ライスとスープも付いている。

「――あ、きまった??
 フフフフフ、わたしはコレだ!!ボリュームまんてん『Dランチ』!!
 ココにきたら、コレをたのむのが『ツウ』ってもんよぉ〜〜〜」

『Dランチ』のメインはステーキだった。
ハーブとオリーブオイルに漬け込んで鉄板で焼いたサーロインステーキ。
写真で見る限り、かなり食べ応えがありそうなサイズだ。

「おっと〜〜〜??さては、この『アリス』にヒトメボレしたな??
 シズナリくんはラッキーだぞ。いま、わたしにコイビトはいない!!
 さぁ、くどいてモノにするチャンスだ!!」

        ニヤニヤ

少年の態度を見て、笑いながら茶化すように煽る。
しかし、本気とは思えない。
おそらくは、ただの冗談だろう。

「トモダチからは『ユメミン』ってよばれてる。アリーナでは『アルカラ』。
 だいたいは『ユメミガサキ』か『アスミ』ってよばれる。
 『アリス』ってよんでもいいよ」

「――どれでもスキなのをえらんでくれ!!」

話している途中で、鼻をヒクヒクと軽く動かす。
厨房からは良い香りが漂ってくるが、細かく嗅ぎ分けることはできない。
『普通なら』だが――。

「きょうの『Bランチ』の『つけあわせ』は…………
 『ベイクドポテト』に『ザワークラフト』、『フライドオニオン』だな」

付け合せは日替わりで、何が出てくるかはメニューに書かれていない。
まもなく『Bランチ』が運ばれてきた。
そこには、言った通りの付け合せが乗せられている。

566成田 静也『モノディ』:2019/02/03(日) 17:42:31
>>565

彼女のジョークで飲んでいたお冷を気管に入れかける。

「ゴホッ!ゴホッ!」

改めて水を流し込み一息ついた後に
彼女の呼び方について思案する。

「ふむ…」

あまり馴れ馴れし過ぎず、尚且つ他人行儀ではない呼び方…

「『アスミさん』って呼んでもいいですか?」

そう彼女に尋ねた後に自分の目の前にやってきた皿を見る。

うん、少しボリュームがあり過ぎる気もするが今日みたいな日にはガッツリといくのも
いいものだろう。ハンバーグも手ごねでソースはおそらく自家製だろう。
コロッケは揚げたてで油のいい匂いがする。付け合わせもスープもおいしそうだ。やはりここはいい店だ。

ここに連れてきてくれたアスミさんには感謝しかない。

それと同時に聞き捨てならないこともあったがその件は食後でいいだろう。

567夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/03(日) 19:34:26
>>566

「そういえばさぁ、さっきの『アレ』だけど――――」

       ムッシャッ ムッシャッ

「『アレ』をあてたのは、わたしと『おなじやりかた』でしょ」

「――ちがう??」

食べやすく切り分けられたステーキの一片を口に運びつつ、声をかける。
『アレ』というのは先程の『賭け』のことだろう。
『同じやり方』というのは、『耳の良さ』のことを言っているようだ。

「ウチらのチカラって、チョットにてるのかもね〜〜〜」

          ムッシャッ ムッシャッ

料理は次第に減っていく。
食べるペースは、それなりに早い。
街を歩き回っていたのか、結構ハラが減っていたらしい。

「――――『ナマエ』は??」

尋ねたのは少年の名前ではなく、スタンドの名前だった。
『アリス』は『ウサギ』を追う者。
そして今は目の前の少年が、『アリス』である自分にとっての『ウサギ』なのだ。

568成田 静也『モノディ』:2019/02/03(日) 20:18:48
>>567

コロッケを切り分けながら考える。
スタンドの名か、最初にもらった時に自分のスタンドは
極力他人に話さないのが不文律と聞いたがスタンド名くらいなら大丈夫だろう。

「――――コイツの名前は『モノディ』って言いうんだ。」
「オレもアスミさんとの会話でもしかしたら同じものかもとは思いましたがね」
「それは流石にオレのうぬぼれだったみたいです」

バツの悪そうに苦笑し、切ったコロッケを口に運ぶ。
サクサクした衣の中にホクホクのジャガイモとひき肉が引き立て会っていておいしい。

ハンバーグに至っては肉のジューシーさとほろ苦さが味を引き立てるソースのハーモニーで
箸が進み過ぎてもう一口分しか残っていない。とてもおいしい。

それに目の前の彼女の食べっぷりも見ていて気持ちのいいものだ。

569夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/03(日) 20:40:29
>>568

「――――『モノディ』」

聞いたばかりの名前を繰り返す。
能力までは聞かない。
とりあえず『ドクター』と同程度の『超聴覚』を持っていることが分かれば十分。

「わたしのは『ドクター・ブラインド』っていうんだ。
 『ミミがいい』ってのは、わかってるとおもうけど。
 シズナリくんのも『ミミ』にはジシンあるんでしょ。
 わたしのとおなじくらいに」

「まぁ、『イロイロ』あるからね〜〜〜。
 『ハーゲンダッツのアイスクリーム』みたいに『イロイロ』と」

     ズズズズ

あらかた食べ尽くし、残ったスープを飲み始める。
聞き捨てならないことについて、そろそろ尋ねてもいい頃合かもしれない。
それを言った本人は、特に気にしていない様子だった。

570成田 静也『モノディ』:2019/02/03(日) 21:23:35
>>569

「………。」

アズミさんはどうやらこちらの様子を察したみたいだ。
ちょうどお互い食事はほぼ食事も済んでいる。
頃合いと読んで飲んでいたコーヒーを皿に置き、
ポケットからこの前自然公園で出会ったあの人からもらった
名刺を出し、テーブルに置いた。

「『これ』わかりますよね」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……

「さっきの会話で『アリーナでは』って言ってましたよね?」
「聞き間違いじゃあないはずだ…」
「この町の地図を調べてもこの名刺に乗った住所を調べても『アリーナ』と呼べるような場所は『なかった』」
「『これ』には住所と時間とマークしか書いていなかった。」
「それがなんなのかわからないのにノコノコ行くほどオレは間抜けじゃあない。」
「だから知っているヤツをずっと探していたんだ。」
「まさかいきなりアタリを引くとは思ってもみかったですたがね」
「教えてもらいますよ、この『アリーナ』っていうものに関しての知っていることを…!」

この店を教えてくれた恩義は感じる。だがそれとこれは話が別なのだ。
オレはより強くならなければならない。特に精神的に強く。
弱い今と過去を乗り越えるためにも。

571夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/03(日) 22:08:21
>>570

「ん〜〜〜??」

食事を終えて、テーブルの上に置かれた名刺を覗き込む。
こんなのくばってるのか。
『アリス』は、またひとつおりこうさんになった。

「ああ、そんなコトいったっけ??」

そういえば、いったようなきもする。
ついウッカリして、ポロッとしゃべってしまったようだ。
まぁ、そんなトキもあるある。

「『アリーナ』に関して、ねえ……」

「――――『嫌だ』と言ったら?」

   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
               ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …………

「言っておくけど『気安い場所』じゃあない」

「相応の『覚悟』が必要だよ。『そこ』に踏み込むにはね」

「『戦場』だからさ。『アリーナ』って場所は」

         ニヤッ

「――――なーんてね〜〜〜。もしかしてホンキにした??
 ちょっとした『オチャメ』ってヤツ。いや、わたしもそんなにくわしくしらないし。
 まぁ、さんかしたコトはあるけどさぁ〜〜〜」

                 トーギジョー
「スタンドつかいがたたかう『闘技場』なんだって。
 なんかしょかあるみたいだけど、わたしがいったのは『ちか』にあった。
 スゲーデカイかいじょうでさぁ〜〜〜。
 まわりにギャラリーがいっぱいいて、そこでなぐったりなぐられたりする。
 それをみて、ワイワイさわいでたのしむってカンジ??」

      センケツノリョーケン
「わたしは『鮮血の猟犬』ってヤツとたたかった。もちろん、かったけどな!!」

「なんかしりたいんなら、『アリーナ』のしりあいショウカイしてもイイよ。
 つかえねーボンクラだから、やくにたたないかもしれないけど」

何か隠している様子もなく、意外な程あっさりと喋りだした。
知りたいことは答えてくれるだろう。
『アリーナ』の連絡先も知っているようだ。

572成田 静也『モノディ』:2019/02/04(月) 17:57:02
>>571

アスミさんは嘘を言っていないだろう。
嘘を言ったなら例え詐欺師でも脈拍なり
声のトーンが変わったりする。
それを聞き分けることは『モノディ』の耳にはたやすいことだ
そしてなによりもアスミさんを信じたいからだ。

「ふぅ…よかった」

いくら情報が得たいとは言え、恩のある人に
こんな脅しかけるようなマネをしなきゃならないなんて…
こういうやり方はきっと永遠に好きになれない。
それに最悪、アスミさんがスタンドを出されたら
こちらも応戦せざるえなかった。
…そう考えただけでゾッとする
このオレのスタンド『モノディ』は人に能力を使ったことはあっても
人を『殴った』ことは、まだ一度もないのだ。
それでも『アリーナ』に行かなければならない。
そんな気がするのだ。

「いえ、こちらこそこんなマネをしてすみませんでした。」
「お詫びってわけじゃあないですがここの昼食代、オレが全部払いますよ。」
「ここを教えてくれたこと、『アリーナ』の情報と人を紹介してくれたことに比べれば
昼飯代を払ったってまだ有り余るほどですよ。」

全部紛れもない本心だ。

573夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2019/02/04(月) 19:38:18
>>572

成田少年は、拳を交える可能性を危惧していた。
だが、夢見ヶ崎に『その気』はなかった。
そして少年には、それが『分かっていた』。
『モノディ』の『超聴覚』なら、それを聞き分けることは簡単なことだ。
だから、少年が夢見ヶ崎の言葉の真偽を知ることができたのは『当然』だ。

「――――『わかってる』よ。うんうん」

「だって、ウチらは『おなじチカラ』をもってるんだから」

「――――ねえ?」

    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド

夢見ヶ崎にも、少年が殴り合いなど望んでいないことが『分かっていた』。
夢見ヶ崎は、成田少年と『同じ力』を持っている。
『ドクター・ブラインド』の『超聴覚』なら、それを聞き分けるのは簡単なことだ。
だから、夢見ヶ崎が少年の言葉の真偽を把握できたのは『当然』だ。
だからこそ、少年のことを不必要に警戒することはしなかった。

 キンイチ
「『金一』ってオッサンなんだけどさ、そいつのレンラクサキおしえてあげるよ。
 『なぐりやすい』くらいしかトリエのない、ヒンセイのカケラもないボケナスだけど。
 あんなのでも、いちおう『アリーナ』のニンゲンだから」

『アリーナ』に所属する『金一』という男の連絡先を少年に教えた。
その番号やアドレスから、その男と連絡が取れるだろう。
少年に『その気』があるなら、試してみてもいいかもしれない。

「あ、そうだそうだ。わすれるトコだった〜〜〜。
 ココって、『スイーツ』もおいしいんだよね〜〜〜」

        チラッ

「たべたいけど、オカネがたりないなぁ〜〜〜。
 ダレか『シンセツなヒト』がおごってくれないかなぁ〜〜〜」

        チラッ

わざとらしく、あからさまに少年の方にチラチラと視線を向ける。
『まだ有り余る』という言葉を聞いて、注文を追加しようという腹積もりだ。
さぁ、どうする??

574成田 静也『モノディ』:2019/02/04(月) 20:15:12
>>573

>>ココって、『スイーツ』もおいしいんだよね〜

「もちろん、お好きなのをどうぞ」

そう言いながら財布の中身を思い出す。手持ちは貯蓄しているからそれなりにはある。
大丈夫だろう。そう思った矢先、アスミさんはメニューを指さし

「う〜んと〜コレと、コレと、コレもいいな〜」

『アリーナ』手掛かりは手にいれたが、しばらくは外で外食というわけには
いかなそうだ。

苦笑しつつもこの町で出来た予期せぬ新しい知り合いに
こういうのも悪くはないと思いながら飲みかけののコーヒーを口に運んだ。


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