したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【場】『 私立清月学園 ―城址学区― 』

1『星見町案内板』:2016/01/24(日) 23:57:56
『H城』の周囲に広がる『城址公園』の敷地を共有する『学び舎』の群れ。
『小中高大一貫』の『清月学園』には4000人を超える生徒が所属し、
『城郭』と共に青春を過ごす彼らにとって、『城址公園』は広大な『校庭』の一つ。

『出世城』とも名高い『H城』は『H湖』と共に『町』の象徴である。

---------------------------------------------------------------------------
                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------

428ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』【高2】:2019/01/10(木) 03:00:23

      ザッ

          ザッ

「……」

雪が降っていた。
白と黒で揃った姿が、
今日は白に偏っていた。

(おや)

      チラ

(雪だるま)

自分も作ろうと思った。
座り込んで雪を集める。

  ベシャッ
      ベシャッ

人は今少ないが、
ここは中庭で、
隅の方でもない。

人の目につく可能性はそこそこあった。

429石動織夏『パイオニアーズ・オーバーC』【中3】:2019/01/10(木) 22:48:22
>>428
「おっ……雪だるまか?」
シャチのような頭の少年が一人現れた。
「こんな寒いってのに元気だねぇ」
ゼンチに気さくに話しかける。

430ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』【高2】:2019/01/10(木) 23:23:17
>>429

「ええ、雪だるまです」

    ベシャ

「寒いうちしか、
 出来ませんから。
 ……手は冷たいですが」

織夏に振り向く。

「――――初めまして」

挨拶する。
群れるのが好きというわけではないが、
『縁』については一つでも多い方がいい。

「月並みな言い方ですが、
 随分お洒落な髪型で」

(これはまるで、
 『シャチ』のような。
 あるいは『サメ』?)

「セットは、ご自分で?」

そして話題を探すのだ。
ゼンチなりの『コミュ力』ってやつである。

431石動織夏『パイオニアーズ・オーバーC』【中3】:2019/01/10(木) 23:35:32
「はじめまして。俺は石動織夏(いするぎ おるか)
その格好からすると先輩学年かな?」

「手が冷たい、か……ちょっと手を出してみな」

「実は俺ちゃん、魔法使いでね。手をちょっと温めるおまじないぐらいはできるんだ」

「ああ、この髪型?
クセ毛だよ。なんか放っておくとこの髪型になっちまうんだ。」

432ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』【高2】:2019/01/10(木) 23:59:29
>>431

「ええ、高等部二年生――――
 善知鳥 雷(うとう らい)です。
 お気軽に、『ゼンチ』とお呼び下さい」

「改めてよろしくお願いします、石動さん」

       ペコリ

雪を弄ったまま話すのも悪い。
やや不出来な雪だるまを背に、
立ち上がって石動に向かい合う。

「マホウ」

「……魔法ですか?
 それは、いったい」

(――スタンド?
 すぐそう決めるのは、
 良くない気もしますね)

「エエ、では、そうですね。
 ……お願いしてみましょうか」

      ゴソゴソ

(危険は、感じませんし)

左の手袋を外して、手を出す。
もう片方は『タトゥー』があるので。
まあ、隠してはいるのだけど。

「……エッ」

「クセ、ですか。
 それはまた……
 お似合いではありますが」

実際似合っていたので、
セットだと思ったのだ。
まさか天然だったとは……

433石動織夏『パイオニアーズ・オーバーC』【中3】:2019/01/11(金) 00:13:53
「ウトウさんか……確か鳥の名前だったっけ。俺がオルカだから動物つながりってわけだ」

「ちちんぷいぷい……」
人魚のような姿のパイオニアーズオーバーCを発現。

「お手手パチン」
〈オーオオオオオオ…………〉
その涙の『泡』をゼンチの手にパチンと当てる。

「ほい、これでちょっと温まるはずだぜ」
パイオニアーズオーバーCの能力の副次効果だ。

>1.気体、液体、炎、電流など『不定形物』の中を『水中』と同じような感覚で『泳ぐ』事が出来る。
>2.『不定形物』から直接にダメージを受ける事もない。毒等の影響も受けない。

炎などの高温はもちろん冷気などの低温で直接ダメージを負うことがなくなるという副次効果。
固体である雪の冷気は防げないが、寒風の冷気は十分防げるだろう。

「ポカポカしてこないかい?」
ゆえに寒風を無視できる程度に体が温まってくるはずだ。

434ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』【高2】:2019/01/11(金) 00:30:58
>>433

「鳥、らしいです。
 実物を見たことは、
 実はないのですが」

「オルカ――――ああ!
 シャチの仲間の、ですね。
 『奇遇』に感じます」

などとのんきな事言ってると、
あれよあれよとスタンドが出た。

「……!」

(『人魚』とはなんとも、
 珍しいヴィジョンですが)

     パチンッ

「これ、は……!」

   ポカ ポカ

「不思議な感覚です。
 『魔法』は伊達じゃない、
 といった所でしょうか」

「どうもありがとうございます」

(ありがたい……とはいえ)

こうも簡単にスタンドを見せるのも、
実際いかがなもの、なのだろう。

「その、石動さんは――――
 普段から『魔法』をお使いに?」

おせっかいなようだったが、気になった。

435石動織夏『パイオニアーズ・オーバーC』【中3】:2019/01/11(金) 00:39:59
「まぁ、な。
魔法が使えそうな時は結構使っちまってる。
使えるものは使う主義なんだ、なんかおかしいかい?」

「おっと、俺が魔法使いなのはちょっとだけヒミツな?」

436ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』【高2】:2019/01/11(金) 01:03:40
>>435

「いえ」

「隠すつもりがあれば、
 問題はないと思います」

        コク

「もちろん、言い触らしません。
 しっかり秘密をお守りします。
 このゼンチにお任せあれ」

小さく頷く。
そして。

「お返しになるかは、分かりませんが」

         シュル

左手に手袋を付け直す。

「私も、『魔法使い』です。
 自慢の『魔法』を持っていまして」

          メギャァ ―――ン

「愛銃、『イースト・ミーツ・ウェスト』」

「人気が無いとはいえ、
 見せびらかすには、
 少々物騒ですので……
 『一目』だけでご容赦を」

一瞬だけその手に現れた、
緑の鱗に覆われた『拳銃』。

・・・今はもう、雪を掬うただの手だ。

「――――さて」

「私はもう少し雪だるまを。
 この魔法が、解けないうちに」

「石動さんは、どうなさいますか?」

437石動織夏『パイオニアーズ・オーバーC』【中3】:2019/01/11(金) 20:15:51
「銃の魔法……そういうのもあるのか!」

「せっかく声かけたんだ、俺も雪だるま作っちゃうぜ!」
自分にもパイオニアーズの泡を当てる

「雪だるまを作ろう〜♪」
鼻歌を歌いながら雪球を転がしていく

438ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』【高2】:2019/01/11(金) 21:23:16
>>437

「先輩風を吹かせるようですが」

「人魚、動物、器具、銃。
 色んな魔法がありますよ。
 とても、興味深い事に」

多くの力を目にしてきた。
一期一会かもしれないが、
記憶には残り続けている。
優しい力も、恐ろしい力も。

「アッ」

「転がした方が……
 丸くしやすそうですね。
 手で丸めるよりも」

      ゴロゴロ…

「〜〜〜♩」

やや調子外れの鼻歌と共に、
同じように雪玉を転がしていく。

作ったってすぐ無くなるものだけど、
これは記憶の中だけじゃあなく、
明日の朝また来るまでは残っててほしいと思う。

439石動織夏『パイオニアーズ・オーバーC』【中3】:2019/01/11(金) 21:42:48
「色んな魔法、か」

「じゃあ、雪だるまを長持ちさせるような魔法もあるかもしれないな」
雪だるまを作り上げ、そんなことをつぶやく。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板