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銀魂小説

4あおりんご:2017/10/22(日) 09:22:45 ID:GnH0yXqg0
土方side

いつものように江戸の見廻りをしてた時だった。

人気のない所でうさんくせぇ野郎らに囲まれた

「こんな所で真選組鬼の副長にお見えするとは」
「なんだてめぇら、桂一派か」

刀を抜こうとしたが、どうやら奴らは俺を殺りにきたわけではなさそうだ。
だが、なにか良からぬことを企んでるに違いねぇ。

______嫌な予感がする。

的中した。

「真選組屯所に俺らのスパイを一ヶ月ほど前から大量に送りこんでいる。真選組を滅ばせたくなかったら大人しく俺の言う事を聞け。」
「…………っ……望みはなんだ、。」
「人質として1週間後今と同じ時間にここに来い。真選組一の知能を持っている貴様なら恐らくなにか手を打ち考えるだろう。だがそれも不可能だ。貴様が人質になること以外に真選組を守る方法を考えていれば即スパイ共が近藤を殺すだろう。」
「………なっ…」
「貴様の考えは全て詠めている。大人しく指示に従え。それが真選組を守る方法だ。」

_____俺の根本的なミスだ。
_____全て俺が悪い。
_____副長でありながら敵陣を屯所に送り込まれていたことに気づかなかったことに。

真選組を守る方法
例えその方法が己自身を消すことになろうとも
俺は真選組を守らなけりゃならねぇ
俺は近藤さんを守らなけりゃならねぇ

それが真選組副長の役目だ


すまねぇ近藤さん
局中法度を犯しちまうようなことして
けど俺はそれでも
真選組を守りてぇんだ

もし俺がいなくなって
もし真選組が再び危なくなったその時は
野郎に頼んでくれ
野郎なら………万事屋なら守ってくれる
ま、あんな大金くれてやったんだし
働いてくれねーんだったら俺がしょっぴき行ってやらぁ




なあ近藤さん


アンタは

俺の最高の恩師だ


悪餓鬼だった俺を救ってくれた
共に成長させてくれた
仲間の大切さを教えてくれた
武士が武士らしくあるための心を教えてくれた

俺のたった1人の恩師だ


俺はそれを守る義務がある。


だから俺は行くよ。
絶対真選組を守ってみせる。






達者でやれよ




「………ニコ」


目から涙が零れ落ちた。
だけど俺は この涙を憎たらしい曇天のせいにした。


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