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ライトノベル総合

906まほろ:2017/11/17(金) 03:32:45 ID:gVk8kjHE
◆いなくなれ、群青
一部で結構有名らしい「階段島」シリーズの第一弾。主人公が意識を失い次に目覚めたら2000人が暮らす「階段島」にいた。帰ろうとしても「失くしたものを見つけるまで帰れない」ルールらしい。なぜここにいるのか、ここはいったい何の島なのか。
そして、ある日旧友の少女もこの島で目覚め、主人公と出会い、物語は動き出すといった物語です。

はっきり言います。あまり面白くなかったです。独語の満足感が得られないというか、推理物でも冒険ものでもなく、センチメンタルで胡乱なポエムって感じで、肩透かしを食らったからかなあ。満足度で言えば4,5点(10点満点)くらい。でも設定やアイデアの発想はなかなかでした。
感情豊かな10代の思春期に読めば、また違った面白さや感じるところもある気がします。感想など見ると大学生で結構読まれて高評価な人が多いみたいで、やっぱり10代の内に読むべき小説なのかもしれませんね。

と悪い点ばかり書きましたが、行間を読む、かなり何かを含んだ文章だったので、何度も読めばまた違った良さが分かるような気もします。これがシリーズになってるって事はまだ自分の理解が足りないのかもしれません。
機会があったら続編も読んでみたいと思います。

夢を観る時、記憶は整理され、いらない記憶は捨てられるという人間の生理現象がヒントになってる気がしますね。そこからこういう物語を作るところに感心しました。
主人公がやけにヒロインに冷たいそっけないドライなのも、捨てられた感情で・・(ネタバレ)・・なるほどねえ。
現実の世界で二人の間でなにがあったのか、子供の家庭で何があったのか、その問題は解決するのか、2巻目以降で分かるのかもしれないので、やっぱり読もうかな(二転三転)。
今の所、自分の中では自分が迷う意味での迷作ですが、続きを読むことによって名作のなることを期待します。

それから「いなくなれ、群青」という題名の意味が分からなかったなあ。某漫画「orange」という題名と同じくらいに、あやふやにしか分かってませんw本の中では群青とはピストルスターが照らす夜空の色?の事かなあ。いやあこの小説、考察好きにはたまらないかも。
最後に心に残ったフレーズ「極端な楽観主義と諦観は似ている」・・そうかもしれないし、そうじゃないかもしれません。良く分からないや、でもまあいいじゃん(上遠野さんごめんなさい)。ブギーポップ辺りが言いそうなセリフですねw




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