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妄想ティッシュ

73Takuya!:2009/07/29(水) 01:48:36
  変な夢

あるイベントでの宴会の二次会の後半、丘の上に立つホテルは参加者で貸切になっているだけあり深夜にも係わらず盛り上がり続けている。
「元山さん、そろそろ良い頃合では?今夜は月も青く美しいです。」
「そうだな、野大。よし、賀古みんな行くぞ!」
「おおっ!!」
リーダー格の元山が不敵な笑みを浮かべて立ち上がると数人の男達は眼を輝かせて後に続く。賀古と呼ばれた青年はサッとドアを開け元山を通すと後に続く。
「いったい、何がはじまるんじゃ?」
島木は尋ねた。彼は初めてゲストとして参加した為に自分だけ勝手が判らないのかと思ったが、本山とその仲間達以外は誰も何が始まろうとしてるのか判らなかった。
「庭でも見てて下さい」
元山の声が廊下から響いた。
賀古がエレベーターを止めると一同は乗り込んだ。
「探し続けたパラダーイス、俺達、見つけたのさ。自由を求める戦いと放浪のセンチメンタルー・ジャーニー」
元山はアロハシャツのボタンを外しながら歌っていた。
エレベーターのドアが開き歩き始めながらシャツを投げ捨てると、それを合図に一同もシャツを投げ捨て夜露にひんやりと湿った芝生に立った
「求め続けろー俺達のFREEEEEDUM(自由)」
今度は全員の大合唱だ。そして元山が突き立てた一指し指でクルクルと回る布を空高く放り投げると一同も歓声を挙げて続く、まるで長く厳しい訓練を乗り越えた戴冠式の最後の兵学校の学生の様に。
月明かりに照らされた彼らは一糸纏わぬ全裸だった。
放り投げられたのはパンツに他ならなかった。
「FREEEEEEEDUUUM(自由)裸でぇぇぇ何がぁぁぁ悪いぃぃぃ!!」
輪になって彼らは歌い踊る。
島木は思わず叫ばずにはいられなかった。
「こ、これは、ライブ(裸威舞)じゃないか!」
彼らは更に勢いを増してゆく…
「俺達ぃぃ宇宙船、地球号の乗組員さぁーラブ・プレイスゥゥー、キープオンムービン、ライドオンンン!」
「おおっっっ!人ば一体じゃきー!!」

月は高く青かった


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