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管理人さん、寂しかった?
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>以上で、移行の動機ははっきりした。次は移行の内容に移ろう。「12月11日バージョン」も「12月28日バージョン」も私の手元にはないが、その近似として2012年8月12日のサイエンス誌査読コメントと、2013年3月4日の(非公式にリークされた)ネイチャー誌査読コメントを利用する。
まず注目されるのは、2012年夏の時点では「STAP」という概念が確立されていなことである。論文のタイトルは「胚形成の能力を持つ、ストレスによって変化した体細胞Stress altered somatic cells capable of forming an embryo」で、扱っている細胞はSA細胞と略されている。その論旨は、ES細胞様(ESC-like)の多能性幹細胞、というTissue論文以来の方針を引き継いでいる。つまり、あくまでES細胞と同程度の多能性という文脈で、Oct4, Sox2, NanogのmRNAの発現、三胚葉への分化、テラトーマの形成、キメラマウスの作製が述べられている。胎児の形成が抑制される4N(倍数体)の胚盤胞をホストとするキメラマウスも、ES細胞と同等の多能性を示すものである。胎児と胎盤への寄与、という点には言及がない。また、Tissue論文に引き続き、細胞の小ささが多能性幹細胞であることの指標となっている。ここにはバカンティの強い影響が認められよう。やや興味深いのは自己複製能についてで、査読者がわざわざ「スフェアを形成したコロニーはおよそ直径70um[μmか?]まで成長し…そして、この培養条件でさらに7日間維持できた」という一節を引用して、ES細胞・iPS細胞と同等の多能性を持つなら自己複製能を有するはずだが、そうなっていないのはなぜか、再び分化したのか、詳しい説明をせよとある。他の査読者も、CD45陽性細胞は細胞分裂をしない(G0期)と考えられるが、これが再び細胞周期に入ったのかどうかを聞いている。
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