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管理人さん、寂しかった?
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>実験の勘所は、核移植後に卵をTSA(trichostatin A)にさらすことである[38]。TSAはヒストン脱アセチル化酵素を阻害する。一般に、ヒストンは正に帯電しているが、アセチル化によるアミノ基の中和により、負に帯電しているDNAとの相互作用が減り、DNAが核内でとっている構造が緩められて転写を促進すると考えられている(この状態をユークロマチンという)。受精前の卵と精子は広い範囲で脱アセチル化され、DNAが凝集した状態になっているが、受精後に急速にアセチル化が進む。核移植後にも同様の現象が見られ、これがリプログラミングの重要な過程となる。TSAは脱アセチル化を防ぐことで、この過程を持続・強化し、リプログラミングの効率を高めると考えられる。若山研究室はTSA処理の方法を確立して以来[39]、核移植技術を洗練させてきたのだと思われる。この研究に一定のめどがついたので若山研究室は山梨大学に移転したのだろう。
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