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管理人さん、寂しかった?
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>ただし、私はB27培地が生物学的に全く根拠のないものだとは思わない。査読者はさらに、B27培地が確立された研究として、ES細胞を神経幹細胞に分化させる2001年の論文[12]を引用すべきだと述べている。この論文でも引用されている重要な先行研究[13]が、Tissue論文で言及されているのだ。
要点を述べよう。神経幹細胞は単一の細胞からスフェアを形成し、Nestinを発現し、生体外で三胚葉に分化する。そして、作成効率は1%ほどだが、キメラマウスを作製することができる。しかし、それまでの研究では神経幹細胞は神経系のみに分化するとされており、せいぜい血液細胞への分化が成功した程度だった。なぜ大きく異なる結果が得られたのか。それは、培地の環境が分化能力を限定しているのだろうという予測をもとに、胚盤胞に挿入する前に、神経幹細胞を胚様体(embryoid bodyES細胞を浮遊培養したもの)と一緒に培養するという工夫を行ったからである[14]。おそらく胚様体の影響で、より広範な分化能(多能性)が生じたのだろうと考えられる。なお、神経幹細胞を得たマウスは、あらかじめネオマイシンという抗生物質に耐性があるよう遺伝子導入をしておく。ネオマイシンでES細胞を除去して胚盤胞に注入し、コンタミを防ぐのである。
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