- 1 : ◆4P6Fp0aKPs :2009/05/10(日) 19:55:55
- 不眠症が治ったら昼寝がちになりました。
当分ここを本スレ扱いにしていこうと思います。
- 692 : ◆4P6Fp0aKPs :2016/11/14(月) 18:57:41
- 「お前じゃなかったら誰なん。大体、もう目ぇ醒めたんじゃけ、そんなペッタリ部屋にくっついて居られても気詰まりじゃろー」
「いや、そんな事もあれへんけど…」 「えーから気使わんで。ほら本ばっかり読んどらんでちーと手伝えよ。昨日からなんで俺ばっかり何度も出たり入ったりしとんじゃ」 「…仕方ないな」
言うが早いか、永川は椅子から立ち上がり、後は振り向きもせずに出て行ってしまった。
「やっと動きよった。…ほうじゃ、お前に差し入れ預かってきたんよー」 「僕に?」 「昨日車乗せてきてくれたおっちゃんがの、お好み焼き屋やっとるんじゃけど、さっき行ったらこれ持たしてくれたんよ。腹すかしとるじゃろーて」
そう言って梵はビニール袋の中から透明のパックに入った何かを取り出し、ベッド脇のテーブルの上へと置いた。
- 693 : ◆4P6Fp0aKPs :2016/11/14(月) 18:58:32
- 「これは?焼きソバ?」
「お好み焼き屋じゃー言うとるじゃろー」 「言うても、ソバ入っとるやん」 「そらお好みじゃけ。ソバ入っとるよ?」
梵は怪訝な顔をした。何を言われているのかわからないといった具合に。
「…ていうか、殆どソバやん」 「ソバ嫌いなん?」 「ちゃうけど。お好みにソバ要らんやん」 「ソバ要らんかったら。そんなん、ほとんどキャベツじゃろ」 「いや、そんな事あれへんやろ」 「え、意味わからん」 「……」
- 694 : ◆4P6Fp0aKPs :2016/11/14(月) 18:58:56
- そこまで言われ、山崎は黙した。
意味がわからないのはお互い様だが、折角の差し入れに対しこれ以上疑問を並べるのも得策でないと、常識的にそう考えたのだ。
「……まあ、折角じゃけ、気が向いたら食って。ここ置いとくけー。これ箸ね」 「ああ、ほんまおおきに」
病室を出て行く梵の背中を見送って、山崎は早速パックを開けて中身を一口頬張った。
「…うまいやん」
そう、仮に空腹が手伝わなくとも味は最高なのだ。しかし。
「…これがお好み言われてもなあ……」
こんな、お好み焼きにソバが入っているようなところで、果たしてこれからどんな生活が待ち受けているというのか……、 真白い病室にひとり、山崎は思いを巡らせた。
- 695 :名無し候補生@スラィリーマスター :2016/11/15(火) 15:57:25
- 乙です
- 696 :名無し候補生@スラィリーマスター :2017/09/24(日) 08:17:08
- 森野もとうとう引退するそうですね。
- 697 :名無し候補生@スラィリーマスター :2018/06/08(金) 09:13:20
- _ __ ム i
「 ヒ_i〉 ゝ 〈 ト ノ / ̄ ̄ ̄ ̄~\ iニ(() i { | C | | ヽ i i イ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ノ i } | i ..| ′ ( ` | {、 λ ト-┤. | / 、 .| ,ノ  ̄,! i ゝ、_ | ヽ_ノ .| ,. '´ハ ,! . ヽ、 `` 、,__ | トェェェェイ |/" \ ヽ/ \ノ ノ ハ ̄r\_____/ ノ / ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. " `ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r'" / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ | 答 | オーセンティック永川勝浩復活!│| \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
- 698 :名無し候補生@スラィリーマスター :2018/06/08(金) 09:14:59
- 作者様みなさまお元気ですか?
永川勝浩が復活しましたよ~~~!!!
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