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現段階でも聞き取り調査を通して当時の雄琴の実態に迫ったおもしろい研究だと思いましたが、今後さらに聞き取り調査を重ねて地域住民の声を拾うとのことで、さらに重厚な研究になるだろうなと思いました。
本論も論理的に説明されていたため、まとまりがあって完成度が高かったと思います。
質問させていただいたことに関連するのですが、トルコ風呂がソープランドに名前を変える過程で、全国的にトルコ風呂の存在自体を問題視する流れがあったのか、またその中で滋賀県はどのようなスタンスを取ったのかが気になりました。
元々は性風俗街であった雄琴がどのようにしてイメージ転換し一般的な温泉街へと変化したのかというテーマがとても面白く興味深かったです。地元の方への聞き取り調査も含まれ研究を進めておりとても聞き応えがありました。以前性風俗街であった所であっても、そこに対する偏見はまだ残っているのかなと思いました。イメージの払拭にはかなり時間がかかるのだなと思いました。
雄琴のトルコ風呂の興隆から衰退まで、そしてイメージアップなど幅広く調査されているのが印象的でした。私自身、雄琴のことを知らなかったので非常に面白くまた勉強になりました。史料として実際に聞き取りされたものを挙げられていて、当時の雄琴に対するイメージと現在のイメージの変化が分かりやすかったです。
史料で、駅名を変更したときに風俗とのイメージが切れたとありましたが、これはいってみれば温泉旅館に関わる人の意見だと思いました。そのため、その温泉旅館に来る人も駅名を変更したことで従来のイメージが刷新されたのか、他の要素からイメージが刷新されたのという、雄琴に来る人の視点が気になりました。
聞き取りなどの史料も多く用いられており、理解しやすい報告でした。
特に、行政の取り組みの章が、個人的には、興味深く聞かせていただきました。行政施策を時系列で詳細に追っていくことや、他の自治体の行政施策と比較することで、雄琴の独自性がみえるようになり、より良い研究になるのではないかと思いました。
先行研究からの個人の考察の部分では、滋賀県議事録だけでなく、会長さん独自の視点である話（オーラルヒストリー）が盛り込まれていて、オリジナリティがあるなと思いました。自分も自分の卒論のテーマに向けてオーラルヒストリーが必要不可欠になってくるので、オーラルヒストリーの活用の仕方やレジメの書き方などを今後の自分の発表に活かしていきたいなと思いました。
テーマが一貫しており、特に組合会長の方の話も取り入れられたことで、聞いているこちら側も情景がイメージしやすい、とても分かりやすく興味深い報告内容だったように感じました。
報告後に丸山先生が言われていたように、雄琴の外の視点からの調査を加えればより良くなるとと思うので、これからも頑張ってください。
この研究の一番の強みとも言えるであろうオーラルヒストリーの手法による調査の成果というものが今回の報告中だけを見ても十分に反映されており、さらに今後の調査の方向性もある程度立っていることを踏まえると、大変先行きの楽しみな研究であるように思われました。また、いま現在３回生の研究相談を受けている中においてもオーラルヒストリーの手法を用いることになるであろう子が見受けられるので、そういう面においても後輩たちに良い刺激を与えることができていたのではないかとも思います。内容的な部分に関しては質疑や報告後にお話しした通りなのですが、個人的には雄琴以外の近隣地域や雄琴を利用する側に着目してみると良いのでは、という様な非常に有意義な視点のご指摘が上がっていたことは興味深く、そのような部分にも調査をかけていくとさらに充実した内容になっていく様に思われました。大変緊張しておられた様子でしたがよく乗り切っていたと思います、お疲れさまでした！
雄琴温泉の風俗街イメージからの転換に関して、非常に明確だと感じられる報告だったと思います。温泉旅館協同組合のイメージ戦略のための活動や、滋賀県議会の対応など、あらゆる視点からの切り込みがなされており、興味深い内容だったと思います。雄琴温泉の地域史を考える上で、風俗街としての隆盛と変容をどのように描いていきたいのか、中川さんのビジョンが益々気になりました。難しい課題もあると思いますが、中川さんにとって最も描きたい卒論となることを願っています。今後とも頑張ってください！お疲れ様でした！
性風俗街から一般的な温泉街へのイメージへ転換していったところに着目していたのが興味深いと感じました。イメージ改善のために、駅名を平仮名にするなど、改善するために様々なことを行っていたという事がよくわかりました。