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【12月19日 2限 意見・感想】

1 : 河嶋直 :2024/12/19(木) 10:53:14
授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。 なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。
〆切は12月19日(木)23:59までとします。これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
3回生の報告に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いいたします。
*報告者2人分(1コマ分)で1投稿 ・報告順に従い、
 ①―さんへ  
 ②〜さんへ と宛名を明示してから本文を書き込む。


2 : 八木宣大 :2024/12/19(木) 15:52:17
報告お疲れ様でした。3回生の八木です。

①下山さん
森有礼関連の先行研究が分厚い範囲ということでしたが、教育時報を用いて現場目線で解き明かすという視点で切り込めていたのが良い報告だなと思いました。先行研究整理もわかりやすくまとめられていてありがたかったです。
今後研究を深めていくのであれば、「はじめに」で書かれていた「実情」とは具体的にどのようなものであったのかについて探求していく必要があるのではないかと思います。質疑応答でお聞きした体格の増強というメリットは個人的にとても興味深い視点であると思います。十河先生の指摘にあった「日清・日露戦争による変化」とともに体育教育の受容も変化したのであればなお取り上げるべきかと思います。
以下参考文献です。これからも一緒に頑張りましょう。
○権学俊「近代日本における身体の国民化と規律化」『立命館産業社会論集』第53巻第4号、2018年
○権学俊『スポーツとナショナリズムの歴史社会学 = The Historical Sociology of Sports and Nationalism : 戦前=戦後日本における天皇制・身体・国民統合』ナカニシヤ出版、2021年
○簡易保険局編『國民保健體操講演集』1929〜1930年
②三浦さん
春学期から「湯浅倉平に政治思想は存在するのか?」という根本的な問いのもと論を立てられていたかと思いますが、「思想」と呼ぶにはまだもう一段階踏み込む必要があるのではないかと思いました。ただ、先行研究で曖昧になっている「新官僚」概念を再定義する、というのは三浦さんの強みにできるポイントなのではないかと思います。
「新官僚」に関しては軍への見方が重要になってくるとのことですが、その変遷や経緯についても考察した上で湯浅倉平の位置付けができたらいいのではないかと考えました。
以下参考文献です。これからも一緒に頑張りましょう。
○小田部雄次「日本ファシズムの形成と『新官僚』」(日本現代史研究会編『日本ファシズム』一所収)大月書店、1981
○安藤良雄「日本戦時経済と“新官僚”」(高橋幸八郎・安藤良雄編『市民社会の経済構造』所収)有斐閣、1972


3 : 三浦光太郎 :2024/12/19(木) 18:30:06
報告お疲れ様です。三回生の三浦です。

下山さん
報告日程が急に変わったなかでの報告お疲れさまでした。
「おわりに」にある普通体操により幼少期から体格を増強させることで徴兵への嫌悪感を薄れさせるという視点は非常に興味深いと思います。そして文部省が独自に身体検査をおこなっていたとありますが、文部省と陸軍省とのつながりなどをみてみると良いのかもしれません。さらに森有礼もそのうち一人である「明治六大教育家」とよばれる人たちも見てみると良いと思います。体育に関して何か主張しているかは分かりませんが、何かのヒントになるかもしれません。
お互い頑張りましょう!


4 : 田中拓磨 :2024/12/19(木) 19:40:23
報告お疲れ様です。4回生の田中です。

①下山さんへ
史料を用いて、先行研究で形骸化と述べるだけだった、1889年〜1902年の体育教育について明確化しようとしていたのが良かったなと思いました。『教育時論』以外の史料を見ていけば、新しい視点や新しい論点が見つかりそうだなと思いました。
研究頑張ってください!

②三浦さんへ
史料を用いながら、湯浅と新官僚の関係、湯浅の思想と政治の関係について考察しているのが良かったなと思いました。どのような者が湯浅の思想に賛同、あるいは反対したのかについて見ていくのも面白そうだなと思いました。
研究頑張ってください!


5 : 三木詩織 :2024/12/19(木) 20:43:24
報告お疲れ様です。3回生の三木です。
①下山さんへ
兵式体操が、その当時の徴兵に対しての抵抗感を薄れさせるための教育だった、という所にとても納得がいきました。
スイスの兵式体操が参考にされているのならば、スイスで導入されていたそれはどのように受容されたのかが気になりました。

②三浦さんへ
あまり政治の分野に詳しくないのですが、湯浅という人間が、内閣の後継候補として挙がっていたことから、政治の界隈にとって重要な人間であったことは分かりました。
注釈の「職務上困難」は、一体何が困難であったかというところは気になりました。


6 : 山際こころ :2024/12/19(木) 20:47:04
報告お疲れ様です。三回生の山際です。

①下山さんへ
遊戯が日清戦争の影響を受けているのではないかという観点が興味深かったです。
戦争の前と後とで具体的にどのような変化があったのか気になりました。また、川瀬や井口らが海外を視察し遊戯をもたらしたとのことでしたが、どの国のものが参考にされたのでしょうか。

②三浦さんへ
史料が豊富で作業量の多さが伝わってきました。新官僚から湯浅が高く評価されている印象を受けたのですが、他の勢力からはどのように捉えられていたのか気になりました。他の方も言及されていましたが、首相候補として推されていた湯浅が宮相であったことが引っかかりました。宮中・府中の解釈が政治家の間でも分かれていたのでしょうか。


7 : 山内葵生 :2024/12/19(木) 21:07:41
報告お疲れ様でした。3回生の山内です。

下山さん
体操という切り口から見ているのは面白いなと思いました。
またコメントの中にもあったように教師の卵の学生は徴兵期間が短くなる場合もあるとありましたが、そのような生徒が教師になった際の教育についても気になりました。

三浦さん
初めて報告を聞いたので湯浅という人物についても初めて知ったのですが、彼に政治思想はあるのかという着眼点が面白いと思いました。


8 : 下山菜々子 :2024/12/19(木) 21:52:47
三浦さん
湯浅の残した史料の少なさにより研究が難しいとこのことでしたが、湯浅の周辺人物の記述を用いて湯浅の人物感を洗い出そうとしている点がよかったと思いました。山口にいい史料があることを願っています。


9 : 橋本明日香 :2024/12/19(木) 22:14:23
報告お疲れさまでした。3回生の橋本です。

下山さん
夏休みからこまめに作業をしてきていたと思うので、たくさん作業したことが伝わってくる良く整理されて考察された報告で良かったと思います。あまりためにならないかもしれませんが、京都市学校歴史博物館に兵式体操に関する展示があったので、行ってみるのはいかがでしょうか?展示も豊富でとても楽しかったです。

三浦くん
毎日学校に残って報告準備をしていて本当にお疲れさまでした。湯浅さんのご遺族にコンタクトを取っているなど、必要な過程をきちんと踏んでいることが伝わってきたので良いと思いました。これからもがんばりましょう。


10 : 愛葉一真 :2024/12/19(木) 22:43:40
報告お疲れさまでした。3回生の愛葉です。

下山さん
史料をたくさん読んできたことが伝わる発表だと感じました。兵式体操が軍との関わりが深いものだと知りました。日清戦争はもちろん、その後の対ロシアをにらんでいたこともあったのではと感じました。

三浦さん
湯浅倉平自身の史料が少ない中、周辺史料から考察している点が良いと感じました。湯浅自身、要職についていたようなので周辺史料をもっと開拓していくしかないのかなと思いました。


11 : 上殿浩明 :2024/12/19(木) 23:51:24
報告お疲れ様でした。3回生の上殿です。

下山さん
作業量の多さを感じる発表で、内容に厚みがあり、興味深い発表でした。また、レジュメもまとまっており、理解しやすかったです。

三浦さん
湯浅自身の史料がないため、周辺の史料から分析するという方法で、湯浅の政治思想についてうまく考察されており、すごいなと思いました。やはり、湯浅を見るためには、湯浅自身の史料がある程度必要であると思うので、史料調査で良い資料に出会えることができれば、さらに分厚い研究になると思いました。


12 : 小林希颯 :2024/12/19(木) 23:52:47
報告おつかれさまでした。3回生の小林です。

①下山さん
何時間もかけてたくさんの史料をみて作業されているところを見ていたので、あれだけ簡潔に分かりやすくまとめられているのが、とてもすごいと思いました。WW IIでは植民地支配のためにラジオ体操が利用されていたという話を聞いたことがあります。全体で行う体操が軍事的な意味をもつということが面白いと思いました。これからも頑張ってください!

②三浦さん
たくさんの作業量が伝わってくる報告でした。実際に湯浅が残した本の書き込みの史料や、湯浅の遺族にコンタクトを取ったりなどされているので、とてもオリジナリティのある研究になりそうだなと感じました。この調子でこれからも頑張ってください!


13 : 片岡巧月 :2024/12/19(木) 23:55:08
報告お疲れ様でした。3回生の片岡です。

下山さん
史料の多さに驚かされました。飛ばし飛ばしで読んでいたのですべての内容が入ってなかったらすみません。『教育時論』の正確な出典元を明記しつつ、研究の軸を定めるとより良くなると思います。私自身この時代に詳しくないのであまり軽はずみな事は言えませんが、現場の事に対する投書について、教員目線ではなく当時やっていた人の目線からの投書はないのかな?と思いました。探し方が難しいとは思いますが...。

三浦さん
史料が少なく、難しい研究ですね。その中でも周辺史料をかなり持ち出しており、今後の方針も決まっていた点ではかなり見習わなければならないと感じました。新官僚などの周辺情報について調べるあまり、湯浅自身とかかわりがあまりにも薄い所にいってしまわないように注意してください(私も前かなり調査内容が逸れてしまったことがありました...)。


14 : 河嶋 直 :2024/12/20(金) 00:00:42
報告お疲れ様でした、4回の河嶋です。
①下山さんへ
兵式体操を導入した森有礼暗殺以後、再び兵式体操の意義が問われた1913年とそれ以降を見るにあたって、やはり、最低でも24年のスパンをどう捉えるのか、つまり、日清・日露・第一次世界大戦という日本の近代化あるいは軍国主義・帝国主義化する中で、自ずと軍隊の役割ないし軍隊からの介入が大きくなり、こうした変化のどの部分に焦点を当てるのか、そこが重要だと思いました。個人的には、遊戯は非常に面白い観点だと思いました。以下参考文献です。
〇高野邦夫軍隊教育と国民教育:帝国陸海軍学校の研究、2010年
〇『城丸章夫著作集』第10巻 1993年

②三浦くんへ
やはり、「革新官僚」と「新官僚」の差異をもう少し明確化した方が良いと思いました。十河先生が仰ていた通り、その中で、湯浅がどういった位置にいたのか、ここが重要だと思いました。以下参考文献です。
〇「新官僚」の研究 : 内務省を中心に 元, 智妍 博論


15 : 塚本遼平 :2024/12/20(金) 00:07:06
報告お疲れさまでした。4回生の塚本です。

①下山さんへ
 質問時にも述べましたが、明治39(1906)年に文部省が実施した「普通教育に於ける体操遊戯取調報告書」などの調査史料も活用することで、より現場と制度との間で発生した矛盾点も明らかになるかと思いました。この史料に関して述べている木下秀明氏の研究も、「普通教育に於ける体操遊戯取調報告書」掲載の資料と含めて下に提示して置きます。ご参考になれば幸いです。
◦木下秀明「明治期末学校体操混乱期における東京高等師範学校附属中学校の「鉄棒体操」採用に関する史的考察」『体育学研究』53 (1)(日本体育・スポーツ・健康学会、2008年) 11〜28頁
◦御園生金太郎『改正普通体操一覧:附・普通教育に於ける体操遊戯取調報告書』(地方学務研究会、1906年)

②三浦くんへ
 質問時にも述べましたが、宮内大臣という宮中の重要職責にある湯浅倉平が、首相候補として有力視されていたことは疑問に感じました。宮中が政治に関与して批判を受けることを避ける傾向にある湯浅も、宮中・府中の別の点では反対していなかったことからも、宮内大臣時の湯浅について分析するのであれば、まず当時の宮中に対する政治的状況について分析する必要があると思います。
当時の宮中に関する研究と、湯浅内閣構想が出ていた時期の岡田内閣と元老・重臣勢力・政党に関する研究があったので、下に提示して置きます。ご参考になれば幸いです。
◦デイビッド・A・タイタス、大谷堅志郎訳『日本の天皇政治―宮中の役割の研究』(サイマル出版会、1979年)
◦堀田慎一郎「岡田内閣期の元老・重臣勢力と政党」『レヴァイアサン』(24) (木鐸社、1999年)141〜163頁


16 : ZHU Yiqi :2024/12/20(金) 02:08:37
報告お疲れさまでした。4回生のシュです。
①下山さんへ
戦前のラジオ体操について知識がなくて助言ができませんが、中国では現在までも、ラジオ体操の文化が存在しており。周辺国家のラジオ体操の歴史から、ラジオ体操と植民支配の関係を探してもいいと思います。

②三浦さんへ
湯浅倉平という名前は初耳ですが、興味深く聞かせていただきました。難しそうな研究なので、これからも頑張ってください。


17 : 福田敬知 :2024/12/23(月) 23:49:42
報告お疲れさまでした。4回生の福田です。

①下山さんへ
すみません。卒論の関係でご連絡が遅れてしまいました。ゼミでの質問の際に話した史料をこちらで書かせていただきます。
・能勢修一『明治期における学校体操の確立過程に関する研究』(1992年)
こちらでは、兵式体操黎明期における、海軍による師範学校への軽体操導入、沼津の小学校での自主的な兵式体操導入が記述されているため、言及させていただきました。
日清日露戦から大正期と範囲が広くて大変だと思いますが、重要な結節点を見いだせたらペースにのれるかと思うので頑張ってください。

②三浦さんへ
すみません。卒論の関係でご連絡が遅れてしまいました。先週は質問の時間内に話せなかったので、掲示板に書こうとしていたことを述べさせていただきます。
今回の発表は湯浅倉平と内務省関係の官僚についての報告だったと思います。湯浅が政党を否定していなかった側面から、親軍部の比率の低い民政党や、近衛率いる昭和研究会との関係について見ていってもいいかなと思いました。
特に昭和研究会との接点があれば、それまでの政治システムを超克しようとした第三極構想の可能性もあるのかと思われました。
多方面の動向を見ていく研究内容だと思うので大変だと思いますが、一方面ずつ固まって見ていくと整理できやすくなるので頑張ってください。


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