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【12月12日 2限 意見・感想】
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授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。 なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。
〆切は12月12日(木)23:59までとします。これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
3回生の報告に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いいたします。
*報告者2人分(1コマ分)で1投稿 ・報告順に従い、
①―さんへ
②〜さんへ と宛名を明示してから本文を書き込む。
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報告お疲れさまでした。4回生の福田です。
①三木さんへ
今回の報告では、大阪の事例を中心に高度経済成長期(60〜70年代)の学童保育に焦点をあてられた研究でした。
1971年に大阪では黒田了一知事の就任によって、共産党・社会党による革新府政に切り替わり、大阪府が学童保育運動に力を入れるようになったので、今回の報告では、71年が大阪の学童保育運動転換点になるかと思いました。
また、大阪の学童保育運動が対象としていた家庭層はどのあたりだったのか、工場や中小零細企業の密集地域の家庭なのか、大阪市内や北摂の中流家庭なのか、実態が示されたデータを探すと背景が明確になると思います。
今川学園の設立以降、大阪は革新思想に沿った学童保育運動が活発(二宮厚美氏も共産党系出版社から書籍を出している)なので、そのあたりの運動と現実がどれくらいリンクしていたのか見ていくと論も明示しやすいかなと思いました。
史料提供させていただきます。
・大阪自治体問題研究所府政研究会 編『革新大阪府政 : その現状と課題』(自治体研究社,1974年)237頁。
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報告お疲れさまでした。4回生の岡﨑蓮です。
これまで、先行研究で学童保育の起点と学童保育運動の過程が述べられてきており、それと対比してどのような役割を担っているのか、家族や地域にどのような影響を持っているのかという点を述べたいという視点は自分も学童保育を利用していた者として、非常に興味深く感じました。
報告を聞いていて、先行研究の内容と今回の報告の内容がどのような点で異なっているのかと思いました。影響や背景を見るために、学童保育の流れを整理することは大事だとは思うのですが、その点が見えなかったなと思いました。また、なぜ大阪にこだわるのかが報告内では説明されていなかったので、大阪で今後進めるのであれば、その理由も明確化する必要があるだろうと考えます。
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報告お疲れ様です。三回生の山際です。
三木さんへ
論の展開を理解しやすく、学童保育が担ってきた役割が伝わってきました。先行研究が少ない中、史料もよくまとめられていて分かりやすかったです。
報告を拝聴していて、高度経済成長期時点で大阪市は政令指定都市であり、自治体の権限や都市の発展度合いなどの面で府内の他の都市と異なるので、その点は考慮する必要があるのではないかと感じました。府全体を見るのであれば、今回取り上げられた大阪市や堺市・豊中市以外にも、河内や泉州地域の市町村の事例もあると良いのではないでしょうか。
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報告お疲れさまでした。4回生の木全です。
三木さんへ
児童をめぐる問題として、学歴を重視する親の出現といった内容が書かれていましたが、ちょうど自身の研究に関連しているので情報提供が出来ればと思いました。
実際、60年代から学校における受験の熱が生じたことや過剰なテスト漬け教育が実施されており、親がそれに関して子供を塾へ入れたりする動きは確かに見られていました。親が子供を塾に入れるために働いている様子もあり、子供が放置されている状況が見られるのもあると思います。その一方で、学校における教員の子供とのかかわりも薄れていく時期であったので、学校に行っていてもそこでもあまり目が向けられない状況(寂しさ、人とのかかわりの希薄さ)があったのではないかとも考えられるかと思います。
本来、学校に行ったあと、帰る場所である家に親がいないうちの面倒をみるのが学童保育の役割であったと思いますが、その前段階である学校現場の動きも学童保育の影響を見る上で切り離せないものであるのではないかと感じました。
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報告お疲れさまでした、4回の河嶋です。
①三木さんへ
講義内でもありましたが、「学童保育」の立ち位置がいかなるものなのか、それを鮮明にする、つまり、校外なのか、それとも校内なのか、放課後か否か、民間か、公営(自治体)なのか、明確にする必要があると思いました。以下、参考文献と史料です。
〇日本学童保育学会編『学童保育研究の課題と展望:日本学童保育学会設立10周年記念誌』明誠書林、2021年6月
〇塚田由佳里(2013). 地域拠点性を備えた学童保育所に関する研究, 大阪市立大学 博士(学術) 24402乙第2713号
〇『保育の友』・『月刊保育カリキュラム』・『厚生』・『月刊総評』・『月刊福祉』・『生活教育』・『看護:日本看護協会機関誌』・『母の友』・『子どものしあわせ : 母と教師を結ぶ雑誌』・『旬刊賃金と社会保障』・『週刊社会保障』・『社会福祉』・『月刊社会教育』・『女性教養』・『教育評論』・『住民と自治』・『国民教育』・『福祉研究』・『教育』・『衛星都市の行政水準 第2集 (財政・病院・幼稚園・学童保育)』・『内外教育』・『児童心理』・『前衛:日本共産党中央委員会理論政治誌』・『月刊自治研』
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報告お疲れさまでした。4回生の塚本です。
①三木さんへ
児童の視点が掲載された史料に基づき、地域社会と学童保育との関係性について考察されていたため、興味深い発表でした。
高度経済成長期の大阪を対象とする以上、当時の大阪の特徴を整理する必要があると思います。特に1960・70年代は大阪万博の影響により、大阪の都市開発が進むなど、住民の生活環境も大きな変化を呈したと推測されます。
また展望で述べられた「女性労働、女性の権利運動、家族観の変遷」についてですが、和田悠さんという方が、1960年代の保育問題や幼稚園運動と女性との関係性を着目した研究をされています。参考になるかと思い、下に掲載して置きます。
最後にですが、三木さんの研究に参考になるかと思う文献・史料を掲載いたします。
【関連する文献】
◦川北直生「革新自治体の政治学的研究:黒田革新府政の誕生」『国際公共政策研究』第16巻第1号(大阪大学大学院国際公共政策研究科、2011年)195〜210頁
◦丸山啓史「学童保育の保育料の増大過程:大阪府下の市町村に着目して」『学童保育:日本学童保育学会紀要』(日本学童保育学会、2019年)97〜105頁
◦和田悠「松田道雄の保育問題研究運動論:1960年代の『季刊保育問題研究』にみる」『立教大学教育学科研究年報』60号(立教大学部教育科研究室、2017年)105〜120頁
◦和田悠「大阪府枚方市香里団地を中心とした幼稚園運動と女性の主体形成:1960年代後半の局面に焦点をあてて」『立教大学教育学科研究年報』58号(立教大学部教育科研究室、2015年)95〜109頁
【同時代史料・通史】
◦大倉弥生「学童保育:その現状と課題」『月刊自治研』第20巻7月号(自治研中央推進委員会、1978年)44〜48頁
◦大阪府議会史編さん委員会編『大阪府議会史 第7編』(大阪府議会、1995年)
◦大阪府議会史編さん委員会編・山中永之佑監修『大阪府議会史 第8編』(大阪府議会、1998年)
◦海老原治善「都市における学校外教育の充実」『都市問題研究』292号(都市問題研究会、1975年)25〜36頁→大阪市のことについて述べる
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報告お疲れ様でした。3回生の高井です。
発表を聞いていて、多くの史料を用いながら発表を行っていた点が素晴らしいと感じたと共に、説明もとても分かりやすかったです。
今回は地域としては大阪全域でしたが、大阪のそれぞれの地域、市町村、自治体ごとの学童保育における特徴などはあったのかが気になりました。
また今回は大阪という地域に絞っていたので、もう少し視野を広げて日本の他の都道府県の特徴なども調べ、大阪との比較などを行うことで、他の地域にはない大阪独自の学童保育の特徴も分かり、差別化ができるという意味で他の都道府県に焦点を当ててみても面白いのではないのかと感じました。その場合は、各都道府県の県史や教育史などが役立ちそうだと思いました。
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先ほどのスレッドで発表者の名前を表記できていなかったので、再投稿失礼いたします。
三木さんへ
報告お疲れ様でした。3回生の高井です。
発表を聞いていて、多くの史料を用いながら発表を行っていた点が素晴らしいと感じたと共に、説明もとても分かりやすかったです。
今回は地域としては大阪全域でしたが、大阪のそれぞれの地域、市町村、自治体ごとの学童保育における特徴などはあったのかが気になりました。
また今回は大阪という地域に絞っていたので、もう少し視野を広げて日本の他の都道府県の特徴なども調べ、大阪との比較などを行うことで、他の地域にはない大阪独自の学童保育の特徴も分かり、差別化ができるという意味で他の都道府県に焦点を当ててみても面白いのではないのかと感じました。その場合は、各都道府県の県史や教育史などが役立ちそうだと思いました。
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報告お疲れ様でした。4回生の安藤です。
学童保育にどのような動きがあったのかすごく理解できました。一意見として、同時期に顕著となっていた保育問題を見てみるとよいのではないかと感じました。もし、同時期に顕著となっている問題があった場合、両問題を天秤にかけ、どちらを国は優先したのかなど考えることができるのではないかと思います。民間と国のそれぞれの強みという観点にも注目して進めていくとより整理できるのではないでしょうか。
これから頑張ってください!
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発表おつかれさまでした。3回生の鈴木です。
先行研究が少ない中、丁寧にまとめられており、わかりやすい発表になっていたと思います。
あまり地域を絞ってしまうと史料を探すことが難しいとのことでしたが、量の面で難航するのであればあくまで中心は大阪に据えつつも広範囲の事例と比べるなどするのも良いかもしれません。
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報告お疲れ様でした。3回生の陰地です。
他の方も指摘されていたと思いますが、史料10の例だけを取り上げて、当時の学童では児童の意見が取り入れられた環境が作られていったとするのはやや早計であるように感じました。
しかし、先行研究が少ないなか、よく調べて発表できていましたし、私も見習わなければいけないなと思いました。
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報告お疲れさまでした。3回生の愛葉です。
学童を利用したことがなく、身近にもあまり無かったので、興味深い発表だと感じました。今後、学童の研究を進めるにあたって、やはり政治(大阪府政)の影響は無視できないものだと思いました。
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報告お疲れ様でした。3回生の八木です。
事例を大阪に絞ったことで論もわかりやすく、すっきりまとまった報告であると感じました。
他の方もおっしゃる通り、高度経済成長期の大阪に範囲を絞るのであれば当時の地方行政、特に日本共産党・社会民主党による革新行政と教育の関係に着目する必要はあるように感じました。
また個人的に気になったのは学童教育が児童の発達に与える影響についてです。歴史学からは離れるかもしれませんが、学童保育導入前の教育現場での課題と導入後の変化について何かデータがあれば、歴史的意義を補強できるのではないかと考えました。レジュメでも第一次社会化について触れられていましたが、教育的側面からも何か言えることはあるのではないかと思います。
以下参考文献を付記します。これからも一緒に頑張りましょう。
【参考文献】
○平河茉璃絵・浅田義久「学童保育の拡大が女性の就業率に与える影響」労働政策研究・研修機構『日本労働研究雑誌』(692) 2018年 (2・3月)
○森洋子「子どもの健全育成と学童保育 K市学童保育の実践」『岐阜女子大学紀要』(38) 2009年
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