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【9月19日 補講日報告(田中) 意見・感想】

1 : 河嶋直 :2024/09/19(木) 11:48:41
授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。 なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は9月19日(日)23:59までとします。これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。


2 : 中川美祈 :2024/09/19(木) 18:40:57
報告お疲れ様です。3回生の中川美祈です。
売薬税や売薬印紙税の抜け道としてハブ草を流行させることができたということが分かりました。
高価な西洋医薬と、政府に西洋医学が重視された結果、重要視されなくなっていった漢方薬の弱点を補ったのがハブ草だったのかなぁと解釈しました。そうなると、漢方薬はなぜ人々に親しまれなくなったのかや質疑応答でもありましたが、ハブ草(民間療法)と漢方の違いが気になりました。先輩方がおっしゃっていたように、当時の人々が西洋医学やハブ草をどのようにみていたのかを新聞の書かれ方からみてみることやハブ草の取引は個人的に行われていたようですが、個人間でもどういった競争があったのかを探ると、何か見えてくるのではないかなと思いました。あまり気負わずに、時には息抜きをして頑張って下さい。


3 : 塚本遼平 :2024/09/19(木) 19:30:47
報告お疲れ様です。4回生の塚本遼平です。

ハブ草の広まりと明治期の売薬業界との関係性を視野に入れた研究で、興味深かったです。
質問の際にも述べましたが、もし西洋医薬重視の風潮がハブ草の広まりに影響を与えたという見通しであるならば、雑誌や新聞広告におけるハブ草の宣伝に対し、西洋医薬の方がどのように宣伝されているのかという、対比方式で明らかにする必要があると思いました。
また史料で取り上げていたように、『農業雑誌』という農業専門の雑誌でハブ草が紹介されていたように、ハブ草を奨励していた人々の層が、漢方に携わっていた人か民間療法にかかわっている人、それとも地方の農家なのかを明らかにすることで、ハブ草の広まりについて見える事が増えるのではないかと思いました。


4 : 鬼木翔大 :2024/09/19(木) 19:38:05
報告お疲れ様でした、3回生の鬼木です。
売薬に関する税制及び薬価と西洋医学重視の風潮をもとにハブ草流行拡大の要因を考察しようとする点については個人的に面白いと思いました。質疑の際にも全体として指摘があった通り、やはり「売薬」という語に付随する曖昧さを払拭することと、それに伴いハブ草の薬としての立ち位置を明確化する必要があるように思われました。また、個人的にはハブ草を使用・流通させる民衆ももちろんですが、史料レジュメにもあった保定堂や柳沢薬館などといった売薬を行っていた側が民衆と比してハブ草をどのように捉えていたのかという点もまた重要になるように感じられました。税制によって困窮した売薬業者の側からすれば、ハブ草は当時の流行拡大の波から見ても経営状況回復の切り札になった可能性があったはずで、それにも関わらず民間薬としての性格のままハブ草が流通を続けたのには何らかの理由(あえて売薬業者がハブ草を表立って取り扱わなかった理由)があったのだとしたら、それはそれでハブ草が広く流通するようになった1つの要因を紐解く手掛かりとなるのではないかと思われました。
少しハブ草とは話が逸れてしまうかもしれませんが、蛇頂石に関するお話を聞いていた際に京都にある鳩居堂という香の老舗がふと頭に浮かびまして、もともとは民間医療薬の販売を行っていたところなので、些細ではありますが情報提供とさせていただきます。


5 : 田中拓磨 :2024/09/19(木) 20:02:51
4回生の田中拓磨です。
皆さん、ご意見、ご感想ありがとうございます。今回の報告で皆さんから頂いたアドバイスを参考しつつ、研究に精進していきたいと思います。卒論の締切が迫っている中、まとまりのある論文にすることを心がけて、研究を進めていきたいと思います。


6 : 木全諄 :2024/09/19(木) 21:28:02
報告お疲れさまでした。4回生の木全です。
前回に引き続きハブ草を取り扱った上で、売薬排除の風潮と西洋医学重視の世相が高まる中でのハブ草興隆の背景の部分を探っていくという考察はとても面白いなと感じました。
ただ、前回の報告でも気になりましたが、ハブ草を取り扱ったことでどういった研究上の意義があるのかという点が質疑の際にはなんとなくイメージできましたがレジュメに記載されていないように感じたので、考察は良かったと思いますが、意義についてももう少し明確に提示していただけたら良かったかなと思います。
そして、ハブ草が民衆によって取引がなされ、浸透していたのは理解できたのですが、西洋医学が重視されるようになった状況で民衆が西洋医学をどの程度受容していたのかという点が個人的に少し気になりました。
売薬の規制はあれど、高価な西洋医学は中々手も出しづらく、もしかしたら始めはよくわからないが故に忌避する傾向や民衆意識などもあったのかなと思うと、ある程度効能を知っていて安価で買いやすいからこそハブ草に手を出しやすいという状況もあるのかなと感じたので、その点について余裕があれば調べてみると良いと思いました。


7 : 鈴木琴葉 :2024/09/19(木) 21:38:55
発表お疲れ様でした。3回生の鈴木です。ハブ草と売薬排除の動きを関連づけて考察しており、大変興味深いと思いました。売薬の規制は従来の業者に負担をかけて追い出し、最終的に西洋医学を導入するためのものだったのか、本来は税収を増やすことを狙ったものなのか気になりました。様々な要因が絡み合った故の状況であったと授業内でも指摘がありましたが、他にどのような売薬排除のアクションがあったのか気になりました。その内容によってはさらにハブ草との関連性が見えるかもしれないと思いました。


8 : 河嶋直 :2024/09/19(木) 23:17:41
報告お疲れ様でした、4回の河嶋です。
今日の報告では、論の前提と思われる売薬規制―西洋医学重視―漢方薬排除の連関が希薄であり、それがハブ草ブームとどう関わってくるのか見えなかったです。小林が言っていた様に、漢方が「売薬」でもなく「漢方」でもなかった場合、「民間療法」との関連は如何なるのか、この視点は非常に重要だと思いました。ただ、「民間療法」といってもいわゆるアロエ的なものから、教派神道などのシャーマニズム的前近代的精神的治療があり、後者は明治期に弾圧され消滅の一途を辿り(大正には三井甲之の「手のひら治療」、昭和になると天皇主義と結びつく精神的民間療法が登場するが...)、その中でハブ草の位置づけをどう捉えるのかが重要だと思います。


9 : 山田渚紗 :2024/09/19(木) 23:55:05
お疲れ様です、4回生の山田です、
今回の発表でもハブ草をどうして扱うのかという部分の意義がやはり歴史的に見てどう位置づけるのか不明瞭だと感じました。
それを踏まえると、質疑応答の際にもご指摘があった通り、先行研究整理で非常に限られた部分の研究のみを読んでいることが意味づけを難しくしてしまっていると思います。
売薬、漢方、ハブ草、西洋医学、民間療法、この辺りの関連性や位置づけも幅広い先行研究整理を行うことで見えてくるものがあると思いました。


10 : 高井結菜 :2024/09/19(木) 23:59:31
報告お疲れ様でした。3回生の高井です。
研究内容が医療分野ということもあり私の研究と少し似ているため、とても興味を持ちました。
発表を聞いていて、先行研究整理の所で、全国には様々な売薬会社があるにも関わらず、なぜ富山県の会社に着目したのかが気になりました。


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