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【7月11日 2限 意見・感想】
授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。 なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は7月11日(木)23:59までとします。これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
3回生の報告に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いいたします。
*報告者2人分(1コマ分)で1投稿 ・報告順に従い、
①―さんへ
②〜さんへ と宛名を明示してから本文を書き込む。
報告お疲れ様でした。4回生の岡崎蓮です。
〇小林さん
「純潔教育」、「性教育」において日本が遅れていると言われる理由を歴史的に問う研究、非常に面白いと思います。
今回の報告では、ここれまでに蓄積されてきた事実を概観的に報告する形でしたが、史料は用いて説明するとより説得力があがっていたのかなと思いました。そうすると、自身の終着点と定めたオリジナリティが見出せるのではと考えます。
また、様々な面から見る必要はある問題であると思いつつ、宗教的な面というのも実態をもう少し詳細にすると、より現在センシティブな問題にもなってますが、それも相まって面白い研究になるのではないかと思いました。
〇鈴木さん
ハリスの通訳として共にしたヒュースケンに関する研究で、これまでに背景的なものに迫ったものはないということから、そこに焦点をあてて、そのコミュニティ的なものを探る研究は、興味深いものだと思いました。
この時期は、日本においても大きく転換していく時期であり、他国においても交流面で大きく変わっていく時期だと思います。したがって、その点をより明確化する必要はあるかなと思います。
また、今回の報告で目指していた「外国人仲間にも親しまれた」というのが、本当に示せたのかは疑問に思いました。例えば、5頁にあるヒュースケンに対する評価で「尊大無礼」と書かれていますが、これは明らかにヒュースケンに対する嫌味に聞こえるので、そのように考えると親しみと捉えることができるのかなと疑問に思いました。
報告お疲れ様です。3回生の三木です。
①小林さんへ
性教育の全体的な流れは、初めて触れたので興味深いなと思いました。また、報告の本文レジュメとは別に、新聞の内容などを入れた史料レジュメがあると読みやすいなと思いました。
②鈴木さんへ
今回の報告では、あまりテーマが明確に見えてこなかったので、次の報告では、明確にテーマを提示した上で、それに沿った史料があるといいなと思いました。
報告お疲れ様でした。4回生の安藤です。
①小林さん
性教育にこのような歴史があったことを初めて知りました。個人的にすごく興味のある題材です。先生方からも言われていましたが、やはり政策含む行政だけでなく教育現場にも着目した方よいと感じました。私自身、少々気になったのが、「ボランティア団体」の存在です。小学校低学年(2年生の時だったか思います。)と中学1年の時にボランティアの方々による性に関しての授業といいますか、講座が行われていました。授業として確立される前のこのような講座はどのような扱いになっていたのか気になります。
これから頑張ってください。
②鈴木さん
テーマに関して悩まれてたと思います。明確になればより面白い内容になるのではないかと感じました。参考文献欄を見てみると、「上・中・下」ととりあえず何かないか、探してみようという努力の姿勢がうかがえるため、これからが楽しみです。
これから頑張ってください。
報告お疲れさまでした。4回生の川田です。
小林さんへ
戦後の性教育の変遷が分かりやすく書かれていたと思います。
授業の中でもお話があったかと思いますが、性教育というテーマがどちらかというと身近なものだと思うので、政治に結び付けるというよりかは現場の声を重視してみていくと時代の変化と性教育の変化を連動させて論じていくことがしやすいのかなと思いました。大変だとは思いますが、頑張ってください。
鈴木さんへ
レジュメを通して日記史料などが多くあり、たくさん作業されているのだなと思いました。
そのうえで鈴木さんがなぜヒュースケンを研究対象として選んだのかを知ることができれば、取り上げる意義や研究の目的も見えてくるのでよかったなと思います。
ヒュースケンは日記が幕末外交史でも重宝されているそうで、当時を知るうえで重要人物であると思いますし、その人間関係や評価を研究していくのは興味深いと思います。史料がどのような形かわからないので何とも言えないですが、日本に来る前のヒュースケンも見てみると来日後の関係性なども見えやすくなるのかなと思いました。大変だとは思いますが、頑張ってください。
発表お疲れ様です。3回生の鈴木です。
小林さんへ
日本国内の性教育は遅れていると言われているのは聞いたことがありましたが、純潔教育からの流れは詳しく知らなかったので非常に興味深く聞かせていただきました。性教育のバックラッシュに宗教が絡んでいる部分の多面的な掘り下げは、場合によっては背景を知るために宗教関係のものとの接触が必要になる可能性もあり、難しいかもしれませんが政治と宗教の繋がりという点から教育を見ることが出来ればますます面白く、非常に意義のある研究になるのではないかと思いました。年表も1年ごとの情報量が多くとも、流れが非常に見やすい良い形のものだと思いました。
お二人とも、報告お疲れ様でした。4回の山本です。
① 小林さん
授業内でお伝えした通り、田代美江子氏が純潔教育に関する研究を幾つか出しています。小林さん90年代ということで、どこまで純潔教育を深堀するかで必要性も変わりますが、お伝えしておきます。
② 鈴木さん
十河先生も仰っていましたが、研究の枠組みがまだ定まっていない印象を受けました。外交官たちの評価から、更に論を進める必要があると思います。特にアドバイスできることがなくて申し訳ありませんが、まだ3回春ですからこれから頑張りましょう。
報告お疲れ様でした。4回生の木全です。
①小林さん
性教育に関する変遷を扱った研究で、概観的な理解はでき、良かったです。
また、僕自身も教育関連の研究をしているので非常に興味深く聞かせていただきました。
先生方かどなたかが世界的な教育の潮流も考慮に入れつつ教育を捉えていく必要があるといったニュアンスの話をしていましたが、個人的には、地域柄も結構大きな要素なのではないかと思いました。あくまで自分のイメージとして語ってしまうので申し訳ありませんが、純粋な性教育としてトップダウンで実施される面においては、基本的には地域差は生じることなく一義的に進められるものであると考えられますが、逆に親や地域といった存在に焦点を当ててみると都会と田舎でも性に対する認識やそれに基づき、推進もしくは反対の立場が大きく異なると思われます。主要な教科の教育については学校以外だと塾なども教育者として担える存在がいますが、性教育を取り扱った教育者はどちらかというと担い手が学校もしくは親や地域などになってしまう気がします。今回は性教育に反対する存在をピックアップしていましたが、その反対意見に対して保護者及び有権者としての立場を持つ親などがどの程度賛同して、どの程度批判していたのか等が見れると社会背景の部分の認識にも繋がるのではないかと思います。逆に性教育推進派の人間についても見ていき、それぞれの論点の差異を見つけることや保護者及び有権者である親世代の人間が性教育をどのように認識してどう期待・反映させていこうとしていたのかといった面も見れると中々面白い論点が見つかるのではないかと感じました。
②鈴木さん
ヒュースケンについて扱った研究でしたが、あまり方針などが定まり切ってないのかなという印象を受けました。
あまりこの時代の知識も多くないので内容に関しては何も助言できませんが、個人的に質疑の際に那波さんが仰っていた外交官の間での詳細な研究や比較というのは難しいのではないかという点を同様に感じました。国家間でのパワーバランスなど単純な一人の人間として認識していいものかという所もあると思いますので、山崎先生も仰っていた通り、本人の性格などから読み解いていくことが一番得策かと思います。
中々史料を見つけるのが大変な研究かと思いますが、頑張ってください。
報告お疲れさまでした。3回生の愛葉です
・小林さん
戦後の性教育の流れに関して、上手くまとめられていたと思いました。あくまでイメージなのですが、教育は国の方針はもちろん社会の動きにも対応しているのではと思うので、社会の変化も合わせて見てみると良いのではと思いました。また、当時の史料として中高生向けの雑誌などを見てみると性に対する変化が見受けられるのではないでしょうか。
・鈴木さん
ヒュースケンに関する研究ということでしたが、どういう研究にしたいか定まっていない印象を受けました。本人の日記もあるようなので、そういったものを手掛かりに研究を進めていくのが良いのかなと思いました。
報告お疲れ様です。3回生の山際です。
①小林さんへ
日本の性教育が遅れている、という意見自体は耳にしたことがあったのですが、詳しい知識はなかったので新鮮な気持ちで発表を聞かせていただいていました。
1970年代、各都道府県や市の教育委員会が性教育の手引きや指導資料を作成したとのことでしたが、何割程度の自治体で実施されていたのか、また、自治体によって内容にどのような差があったのか気になりました。
②鈴木さんへ
ヒュースケンに対して好意的な意見が多く、逆に批判する声はどれくらいあったのだろうと気になりました。多くの史料を挙げてくださっていたので、研究の方向が定まるとよりよくなると思います。
今回取り上げられていた日記は外国人のものが多いように感じました。当時ヒュースケンと関わりのあった日本人の日記もあれば、より多角的な分析ができるのではないでしょうか。
報告お疲れ様でした。3回生の八木宣大です。
①小林さん
日本における性教育の遅れについて純潔教育と自民党政権の視点から追った研究で、これまでにない面白い視点だと感じました。今回は先行研究の整理に留まりましたが、これからどのような史料が使えるかによって研究の方向性を決まってくると思います。例えば今回使えなかった『産経新聞』や当時の学習指導要領、もしくは現場で使われていた教材などやり方は沢山あると思います。政治視点をもっと深めるのであればその論拠も必要になるでしょうし、史料を集めた後何が言えるのか、自分の主張を根拠づけるには何が必要かを考えながら研究を進めるべきと思います。一緒に頑張りましょう。
②鈴木さん
ハリスの通訳ヒュースケンについての研究で、通訳という視点がまず興味深いと思いました。ハリス自体はスポットライトを浴びがちですが、その通訳がどんな思想を持ちどのような行動をしたのかは研究する意義があると思います。
鈴木さんご自身にとっては着地点が不明瞭とのことでしたが、当時通訳がどのような役割をしていたのかを洗い出すところに絞ってみるといいかもしれません。単なる翻訳係としてだけではなく、複数の歴史的事実に関与する一個人としてそれぞれへの関わり方を見ていくと「通訳像」が見えてくると思います。先行研究を超えるべく一緒に頑張りましょう。
報告お疲れさまでした。4回生の横山です。
小林さん
純血教育をはじめとした性教育について、その流れが詳細にされていたと思いました。
純潔教育を調べてみるのか、それともその時代ごとの情勢や現場の声といったことを調べていくのかそれをこれからはっきりさせて論じていく事ができればもっと良くなると思います。
頑張ってください!
鈴木さん
個人的に名前くらいしか知らなかったヒュースケンに就いてよく調べていたと思います。
どうしてヒュースケンなのか、という点を突き詰めていくためにまずは授業でも話があったような数々のことを調べていければと思います。
頑張ってください。
報告お疲れ様でした。4回生の塚本遼平です。
〇○小林さん
今回の報告を聞いた所、小林さんの興味関心は1990年代以降の性教育の情勢、特に性教育に関するバッシング等の方に向けられているように感じました。着眼点として興味深く感じました。
報告では、1990年代の性教育にエイズが大きく関わっていると書かれていたので、当時の文科省や厚生省側の資料に加え、教育現場やPTA側の資料があれば、それらを見ていくことで、行政以外の主体による反応から当時の教育界全体が性教育にどのような態度をとるとしていたのかより解像度がはっきりしていくかと思います。
それとここからは、小林さんやその他のジェンダー史(公娼・私娼、ウーマンリブなど)に関する研究を行う方々に宛てた情報提供になります。昨年発売された『論点・ジェンダー史学』には、社会、家族、身体、文化、政治など113個のジェンダー史に関する論点と、その研究動向について書かれているので、何か御参考になるかと思い、下の方に記載させていただきます。
①山口みどり・弓削尚子・後藤絵美・長志珠絵・石川照子【編著】『論点・ジェンダー史学』(ミネルヴァ書房、2023年)
〇○鈴木さん
ヒュースケンについての強い思い入れを感じさせられる研究で、非常に興味深かったです。
質問の際にも述べましたが、自分としてはヒュースケンと、彼の母国であるオランダとの関係が気になりました。授業後に自分が調べた所、1858年から1869年にかけて日本に滞在していた在日オランダ弁理公使、ディルク・デ・グラーフ・ファン・ポルスブルックの日記を編集した本(『東西交流叢書8 ポルスブルック日本報告—オランダ領事の見た幕末事情—』)がありました。
その本によると、ポルスブルックとヒュースケンとの間には交流があり、日記には「ヒュースケンは誠実な感じの良い人で、私がかつて得た一番の友人(117頁)」という記述があり、参考になると思ったため、下の方に記させていただきます。
また、ヒュースケンがプロシア公使とも交流があったということから、当該期の日本とプロシア間の外交交渉についても一度確認されると良いように感じました。丁度、『プロイセン東アジア遠征と幕末外交』という本があったので、これも下の方に書かせていただきます。
自分も人物史に取り組んでいますが、人物史の場合、研究対象となる人物に直接関連する文献や史料を求めると行き詰りやすいので、一度、研究対象時期の全体像を描いた文献を読むことをお勧めします。全体を俯瞰して見ることで、その時代における研究対象の人物の特徴や、これまで気づかなかった関連事項、そしてその時代に関する研究史の動向(鈴木さんの場合、幕末史研究)に気づき、そこから自身の研究のオリジナリティを見出す事が出来るかと思います。参考までに述べさせていただきます。
①ヘルマン・ムースハルト【編著】/生熊文【訳】『東西交流叢書8 ポルスブルック日本報告—オランダ領事の見た幕末事情—』(雄松堂出版、1995年)
②福岡万里子『プロイセン東アジア遠征と幕末外交』(東京大学出版会、2013年)
お二方とも気になる報告でしたので、このまま頑張ってください!
報告お疲れ様です。3回生の下山です。
小林さん
1990年代を扱うというお話だったので、あまり調査しておられないと思いますが、レジェメ3ページの純潔教育の部分で、スポーツなどにできる限り昇華し、性知識を与えないという話がありました。当時も人工妊娠中絶などが問題視されていたので、このような教育に対する批判などはなかったのか気になりました。
②鈴木さん
ヒュースケンという人物についてたくさんの言語が話せたり、人柄的にも興味深い人物だなぁと思いました。レジェメの最後にその他の外国人として、アルミニヨンが紹介されていましたが、他の外国人が分かったら面白そうだなあと思いました。テーマの枠組みが決まるといいなと思います。お互い頑張りましょう。
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