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【7月4日 4限 意見・感想】

1 : 河嶋直 :2024/07/04(木) 11:20:31
授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。 なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は7月4日(木)23:59までとします。これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
3回生の報告に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いいたします。
*報告者2人分(1コマ分)で1投稿 ・報告順に従い、
 ①―さんへ  
 ②〜さんへ と宛名を明示してから本文を書き込む。


2 : 竹村勇輝 :2024/07/04(木) 16:40:08
報告お疲れ様でした。4回生の竹村勇輝です。

三浦くんへ
湯浅という人物を今回初めて知ったのですが、発表を聞いていく中で彼を取り上げる重要性や面白さがあるなと感じました。
その一方で、一個人の思想を明らかにするというのは直接的な史料が無ければ難しいものになるので、その結果側だけ突いた内容になってしまう危険性も孕んでいるなと感じました。
これから新しく史料を探していく中で研究のテーマについても柔軟に検討していって欲しいです。

大西くんへ
斑鳩町の特に町長が自分たちの街の名前への愛着が深いという点において、全国の中でも斑鳩町の特異性があるなと感じました。
その一方で、今回の考察の趣旨であった市町村合併における斑鳩町の特異性について今後どのような方向性で研究をしていくのか気になりました。
市町村合併という出来事における斑鳩町を注視していくのか、それとも単純に全国の市町村と比べた中での斑鳩町の特異性を見ていくのか、その観点をはっきりさせていくことでより見通しが定まって行くと思いました。


3 : 塚本遼平 :2024/07/04(木) 17:03:29
報告お疲れさまです。4回生の塚本です。

①三浦君へ
 湯浅倉平の政治思想について、政党との関係性の面から分析されており、大変興味深かったです。
 報告を聞いた感じだと、湯浅は宮中官僚の行動様式である「官制履行型」に見られるように、独自性を持って政策の立案・遂行をしていくのではなく、与えられた職務を遂行していくタイプの官僚のように感じました。そのため、湯浅自身が立案した政策から見ていくのは少々難しいかもしれません。一方で、「新長州閥」という枠組みで一緒に語られるなど、藩閥政治以降の“閥”という枠組みで語られる官僚独自の政治姿勢は興味深い内容に感じました。こうした“閥”で表される官僚同士の交流などに着目すると、当該期における官僚の特徴について解明する一端になると思います。

②大西君へ
 「平成の大合併」期における斑鳩町の事例を基に、市町村合併における当地域の特異性を解明しようとした研究で、興味深かったです。
 報告の中で特に気になったのは、斑鳩というブランドに対して思い入れを強く表明していた町長の政治姿勢です。斑鳩に対する認識について、町長側が他の主体(議員、町民など)よりも極めて強く表明されていたため、この認識の差が重要になって来るかと思いました。実際に斑鳩独自のイベントや、ブランド化の事例等があれば、市町村合併時に出てきたそういう発言の背景を明らかに出来るのではないかと思いました。


4 : 河嶋直 :2024/07/04(木) 17:59:18
①三浦君へ
報告お疲れ様でした。4回の河嶋です。
報告を聞いて面白かったのは、湯浅自体が官僚であるにも関わらず、官僚政治を嫌い、また、党利党略で知事を異動させられていると考えられ、彼の立場に対して一種「反動」的な主張をしている点で、彼の官僚観や政党政治観は深く読み解く必要があると思いました。後、山崎先生が仰っていた通り、湯浅の思想の起源・転換点は重要であり、湯浅は結構、地方自治に関連した記事を書いており、そういう意味で、一つ知事時代は重要なのかなと思いました。以下、参考文献です。
〇<木戸幸一>[政治談話録音](憲政資料室所蔵)

②大西君へ
報告お疲れ様でした。4回の河嶋です。
斑鳩町の意義を出すには、十河先生が仰っていた通り、斑鳩町に拘らない視点も重要であり、特に西和の7町は現在も単独で残っており、また、それぞれの自治体で特有を押しているので、時間を許す限り、全町を見る必要があるのではないかと思いました。以下、参考文献です。
〇小城利重HP
〇小城利重「私の景観論 首長に聞く」『建設通信新聞』[2007年3月15日付]


5 : 内藤貴也 :2024/07/04(木) 18:00:03
報告お疲れ様でした。3回生の内藤です。
①三浦さん
授業内にも指摘されていましたが、政治思想があるのなら、何が転機になったのかという点は重要になってくると感じました。
方針もしっかりされていたし、どういった人物について調査するかなどもすでに目処が立っていたのが素晴らしと感じました。
研究の内容的に、自分も内大臣や天皇の側近については研究する必要があるので、お互い頑張りましょう。

②大西さん
文化と伝統が深い地域であるからこそ、市名、町名で揉めるということがあったのは面白いと感じたし、奈良であるからこその特徴かなと感じました
自身の地元も平成の大合併で周辺の町村を吸収したのですが、そういった反対があったことは全く知らなかったので、
何かあったのではないかと少し興味を持ちました。


6 : 田中拓磨 :2024/07/04(木) 18:55:29
報告お疲れ様でした。4回生の田中です。

①三浦さんへ
あまり取り上げられていないであろう湯浅の思想に着目していたのが面白いなと思いました。私は湯浅を知らなかったですが、湯浅の経歴を見ると、湯浅は興味深い人物だなと思いました。
史料にあった湯浅の思想の背景がわかりにくくかったです。あるのかどうかはわかりませんが、今回、取り上げられなかった第2次桂内閣以前の湯浅についての史料(幼少期や学生時代も含む)を見たら、湯浅の思想の背景がわかるかもしれないなと思いました。

②大西さんへ
史料を用いながら、斑鳩というブランドと合併の反対を結びつけていたのがとても興味深かったです。七つも町が集まっていることについては、以前から不思議に思っていました。また、研究への熱心さが感じられました。
今回、取り上げられていた時代の後の合併計画についても気になりました。


7 : 服部友哉 :2024/07/04(木) 20:41:04
報告お疲れ様でした。4回生の服部です。
三浦くん
湯浅の政党色をつけたくない政治思想が面白く感じました。素人目から見れば、政治の世界を生き抜くうえで、政党に属した方がいいように感じますが、なぜ湯浅はこう考えなかったのかが気になりました。湯浅の学生時代などを知れれば面白いと思います。
大西くん
歴史的遺産がある斑鳩町ならではの理由が感じられ面白い報告でした。今後は、他地域との比較などで斑鳩町の特異性を明らかにする必要があると思います。


8 : 大西知明 :2024/07/04(木) 20:51:13
報告お疲れさまでした。三回生の大西です。

三浦さんへ
湯浅倉平に着目するという視点が非常に面白いと感じました。質疑でも触れられていたのですが、湯浅自身はあまり色が強くないということだったのですが、表に出していないだけで、実は裏ではいろいろなことを考えていたのではないかと思います。後は史料勝負にもなってきそうですが、湯浅の政治思想について、大学時代の周囲の同級生が湯浅についてどう思っていたとか、官僚時代の友人にどのような人がいたのかなどが分かれば、大きな史料として使えるのではないかと思いました。


9 : 三浦光太郎 :2024/07/04(木) 21:25:03
お疲れ様です。3回の三浦です。

大西さんへ
平成の大合併といえば、やはり合併した地域に注目しがちですが、合併しなかった地域を取り上げるということでとても面白いと思いました。
個人的に感じたことは、やはり住民の地元愛にかなり影響されるのではないかと思いました。たとえ合併とは言っても、いざ合併されるとなると自分の地元がなくなったように感じると思います。それも含めて聞き取り調査すると良いと思いました。


10 : 横山真太郎 :2024/07/04(木) 21:36:08
報告お疲れ様でした。4回生の横山です。
①三浦さん
湯浅について私はほとんど存じて居なかったのですが、本報告で取り上げられていた内容を聞くに面白い人物であると感じました。
一方で、湯浅の思想面に関してはその背景が見えそうで見えてこないような印象を受けます。
皆様が仰っているように、彼の経歴やそれにまつわる史料を調べれば更に多くのことが見えてくるのではないでしょうか。

②大西さん
面白い報告ありがとうございました。
斑鳩を取り上げるにあたって、より多くの自治体を調べて比較することで「なぜ」斑鳩なのかと言った部分を文字通り浮き彫りにできるのではないか、そうすることによって今後の研究方針も定まるのではないかと思います。


11 : 八木宣大 :2024/07/04(木) 22:04:57
報告お疲れ様でした。3回生の八木宣大です。
①三浦くんへ
内大臣として天皇に近い位置にいた湯浅がどのような思想を持っていたのかはとても興味深いと思いました。個人的には彼が警察出身であることが気になります。彼が警部長を勤めていた時代の警察行政を調べるのも、静岡県知事時代の行政を調べるのと並んでやってみてはいかがでしょうか。
また、三浦くんが「天皇の思想形成」と表現していた点について、なんとなくニュアンスが理解できたので言葉にすべくしばらく考えたのですが「天皇の意思決定プロセスに深く関与していた」ということなのかな、と考えました。だとしたら勿論それは重要だと思います。
これからも一緒に頑張りましょう。

②大西くんへ
「斑鳩」という地名をどうするかの話し合いのプロセスが興味深いと思いました。不誠実な町長に対し怒りの声が上がるのもその重要度故だと思います。
アンケートに関しては、利便性について聞き取るのと市民感情について聞き取るのは分けたほうが良いのではと感じました。ただ、質問内容自体は的を得ていてとても良いと思います。


12 : 八木大輔 :2024/07/04(木) 22:36:44
報告お疲れ様でした。4回生の八木です。
①三浦さん
十河先生の論文を読んだことがあったため人物は知っていましたが詳しくは知らなかったので興味深かったです。他の方がおっしゃっているように、彼が研究したいところまでに至った経緯や背景が重要であると思いますので、大学時代などを探ってみると良いと思いました。

②大西さん
高速道路の建設に関連する史料を読んでみると良いのではないかと思いました。京奈和が未だ直通開通してない理由に田原本エリアの反発があったことや、西名阪が郡山ICを通って、南阪奈が高田ICを通ってとあの一辺を非常に避けている理由が確か大西さんが研究している内容に関連していたと思いました。あと近鉄がつっきていますがJRは囲うように路線を引いています。このように地主の影響力が高いことも関連していると思います。


13 : ZHU Yiqi :2024/07/04(木) 22:49:00
お疲れ様です。4回生のシュです
①三浦さんへ
湯浅のこと今回の報告を通じてはじめて耳にしたが、思想の研究において重大事件によって研究対象にもたらす変化から着目して、そこから研究を進めばわかるかもしれないなと思います。今後の研究も頑張ってください。

②大西さんへ
奈良の町村にあまり詳しくないが、ほかの地域と違って斑鳩町こその特徴を見つけることが重要で、まわりの地域から調査しても新たな発見ができると思います。今後の研究も頑張ってください。


14 : 上殿浩明 :2024/07/04(木) 23:13:09
報告お疲れ様でした。3回生の上殿です。
①三浦さんへ
湯浅倉平の政治思想に関する報告で、興味深かったです。また、レジュメが見やすく、報告の内容が非常に理解しやすかったです。

➁大西さんへ
斑鳩町の特異性を明確に打ち出せるかが、重要なことであるのかなと思いました。また、斑鳩町の特異性を明確に打ち出すには、様々な地域との比較検討の必要があると思いました。


15 : 赤坂知哉 :2024/07/04(木) 23:18:35
報告お疲れ様でした。四回生の赤坂です。
①三浦君へ
湯浅自身が官僚であるにも関わらず、官僚政治を嫌っているのがとても興味深かったです。そういったところが湯浅の政治思想というものがあるのであれば、そういった面が関わったからのではないかと思います。

②大西君へ
 斑鳩町の特異性というのが質疑の中で明確になっていなかったように思います。同じ奈良県で合併しなかった自治体に山添村があります。同じ山辺郡の自治体が奈良市と合併したのにも関わらず、今でも唯一合併せずに残っています。あまり詳しくは知らないのですが、こういったところも見てみたら何か獲れるものがあるのではないかと思いました。


16 : 岩間拓良 :2024/07/04(木) 23:25:53
報告お疲れ様でした。4回生の岩間拓良です。

①三浦くんへ
湯浅の政治思想を研究して行く中で、政友会系の勢力が強い静岡の地で知事をしていたことは大変興味深い報告でした。他の方のアドバイスにもあったように、思想形成を調べる際に湯浅の学生時代や思想について詳しく研究していく必要があると思いました。

②大西くんへ
斑鳩町を今後調べていく中で、同じく反対であった王寺町や賛成であった平群町との比較を行い、財政面以外での斑鳩町の特徴を捉えていく必要があると思いました。


17 : 鶴味裕太 :2024/07/04(木) 23:35:33
報告お疲れでした。4回生の鶴味です。

三浦さん
個人の思想とその成立過程について質疑応答でもあった通り、なかなか明確に因果関係を考察することは難しいと思いますが、研究頑張ってください。

大西さん
質疑応答の中で、斑鳩町の特異性に関して世界遺産があることが挙げられるとおっしゃられていたと思いますが、報告の中でその特異性が合併においてどのように作用したのかについての説明が少し足りないのかなと感じました。
研究頑張ってください。


18 : 木全諄 :2024/07/04(木) 23:52:07
報告お疲れ様でした。4回生の木全です。

①三浦くんへ
湯浅倉平については学生時代に名前だけ聞いたことがある程度の人物だったので今回の報告から湯浅を取り扱っていたことで多少理解が深まりました。
これまでほとんど気にかけてこない範囲の人物であったため、あまり内容に深く踏み込んだ意見などは言えませんが、湯浅本人が政党政治のもとで官僚や党略を否定的にとらえていたといった点を深堀することで湯浅の政治観のようなものが垣間見えるのかなと思いました。

②大西くんへ
2限の山際さんに続いて大合併に関する研究で、内容も詳細にまとめられており良かったと思います。
しかし、率直に感じたこととして合併をするにあたって誰(どこ)が実施したのか等、主体となる存在の不明瞭さが目立つように感じました。
また、合併に反対した町長の存在など挙げられていましたが、合併に際して行政的な視点から見たメリットに反して、その土地の歴史性の重視をするような立場の人もおられると思いますし、その土地ごとの歴史や特色を合併によって喪失する可能性も考慮すると必ずしも人は合理的ではいられないと思います。なので、聞き取りを行うということも言っておられたので心情の部分など、合理性とは違った角度からアプローチをかけてみるのも一つ手段として考えてみてもよいのではないかと思いました。


19 : 森倉ことな :2024/07/04(木) 23:54:33
報告お疲れ様でした。3回の森倉です。
①三浦さんへ
政治史への知識が少ないことから、全てを理解できたわけではありませんが、先行研究整理で湯浅の政治思想への言及が少ない事が理解でき、三浦さんの研究の意義を非常に感じる事ができました。次回の報告で三浦さんの「湯浅ってこういうやつだ」という湯浅像がどのようなものになっているのか、聞けることを楽しみにしています。

②大西さんへ
市町村合併でも、結果的に合併しなかった地域に視点を当てていたのが面白い視点だなと感じました。町長の斑鳩という名前に強いこだわりを持っていたことが、市町村合併の結果に影響したことは非常に興味深かったです。
アンケートを行い、どのような答えが得られるのか次回の報告で聞けることを楽しみにしています。


20 : 高井結菜 :2024/07/04(木) 23:55:31
報告お疲れ様でした。3回生の高井です。

①三浦さん
今まで日本史を勉強してきて、初めて湯浅倉平という人物を知りました。研究テーマがとてもオリジナリティがあり聞いていてとても興味深かったです。またレジュメの脚注で難しい語句を簡潔に説明していたのもとても良いと思ったので、ぜひ発表の時に参考にしたいです。ただ先生なども言われていたように、今後、湯浅の人間性や性格など深いところまで探っていくとより面白い研究になるのではないかと感じました。

②大西さん
今まで日本史を勉強してきて、斑鳩町は法隆寺で有名なので存在は認知していましたが、日本全国に多くの市町村がある中でかなりマイナーな斑鳩町に注目した点はとても興味深く感じました。その点でなぜ他の市町村ではなく、わざわざ斑鳩町を選んだのかが個人的に気になりました。他の方が言っている通り、発表やレジュメから研究に対する熱量が伝わっており、特に多くの細かい資料を使って説明している点は見習いたいとともに、自分の発表にも活かしていきたいと感じました。


21 : 北村曉理 :2024/07/04(木) 23:56:29
報告お疲れ様です。三回生の北村です。
➀三浦くんへ
湯浅という人物を始めて知りましたが、それでも十分内容が頭に入って来て、とても詳しくまとめられていると思いました。
個人的に湯浅が政党や官僚を嫌っていながら自身も所属していた、というリアリストな点に人間らしさを覚え、彼の性格からも政治思想に関する色々な考察が出来るのではないかと思いました。

②大西くんへ
斑鳩という歴史ある土地の現代的な問題を取りあげた新鮮な発表でした。質疑応答の際にも話があったように、奈良は大分保守的な部分がある土地柄なので、歴史ある土地のブランドを手放すのは賛同されにくいと思いました。
時代的にも現地調査と聞き取りで沢山の史料が手に入ると思うので、電車では行きにくい場所ではありますが、とにかく足を運んでみることが一番だと思います。頑張ってください!


22 : 鬼木翔大 :2024/07/05(金) 00:34:42
報告お疲れ様でした、3回生の鬼木です。

【三浦さん】
湯浅倉平という、まあまあ一般的にはマイナーな部類の人物の思想に関する内容でしたが、個人的にはこうした一個人の思想形成に関する研究というものは好むところなので、非常に興味深く拝聴させていただきました。自分自身、研究において佐々木高行や元田永孚といった侍補(天皇側近)を取り上げることもあり、その際に参照した『明治天皇紀』の中で侍補らの動向は勿論のこと、彼らの思想的な一部が垣間見える点が多々ありました。湯浅あたりなら『昭和天皇実録』あたりでしょうか、一度見てみることをおすすめします。『昭和天皇実録』なら自宅に18巻全巻揃ってますので必要とあらばお申し付けください、無期限でお貸ししますよ(笑)。それと、湯浅は「宮中良識派」という枠組みで語られることもあるようで、彼と同時期に宮中において活動していた人物に松平恒雄や百武三郎などが挙げられます。湯浅近辺の人物からも重要な手がかりは得られると思いますのでぜひ調べてみてください。以下は質疑の際にお話しした関連研究です、湯浅の名が散見されるので面白いかもしれません。
▪️茶谷誠一「宮相就任前後の松平恒雄と日米関係ー宮廷外交の視角からー」『都留文科大学研究紀要』第67集、2008年、115〜135頁。

【大西さん】
個人的に気になったのは「斑鳩町の特異性」という部分でした。質疑の際に応答されていましたが、果たして「法隆寺の存在」というだけで語り切れる程度の特異性なのか、もしそうならば、特異性に関する部分が「法隆寺があるから斑鳩町は特異性を有しているのだ」というありきたりな面白みのない帰結に陥ってしまうのではないかと心配しております。法隆寺はあくまでもシンボルとしての存在であり、むしろ太子にゆかりの深い土地としての部分に或る種のアイデンティティがあるのではないでしょうか。また、王寺町との比較についても「住民投票における否決」という部分が同じであるからとのことでしたが、ともすればケーススタディ的観点からすればたった1例だけという些か心許ないことは否めません。これらをいかに汲み取りつつ聞き取りなどを行なっていけるか否かが今後を左右する要素であるように思われました。以下は関連研究です、ぜひ一読をおすすめします。
▪️森川洋「大都市圏周辺地域における「平成の大合併」の比較考察(下)」『自治総研通巻』409号、2012年、66〜91頁。


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