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【5月30日 2限 意見・感想】
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講義に出席された方はこちらに意見や感想、アドバイス、参考史料(資料)等を書き込んでください。なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は5月30日(木)23:59までとします。これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
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報告お疲れ様でした。4回生の岡崎蓮です。
これまでに社会的背景を洗い出して、龍馬への人々の思いの変化を見たものは、報告を聞いた限りみられないため、それを考えた行くことは、非常に面白い研究だと思いました。
報告を聞いていて、まず体裁面で気になったのが、本文レジュメと史料レジュメにページ番号がなかったことです。また、史料レジュメに関しては史料番号が振られておらず、わかりづらかったです。
次に、内容面についてですが、今回の報告はこれまでに言われてきたことを概観するのに終止しており、方向性に戸惑っているのかなというように感じました。そのうえで司馬史観を重視したいのか、龍馬像に関することを重視したいのかが、見えなかったと思います。司馬史観を重視するのであれば、この龍馬像の話を例として、現代の全体的な歴史観の流れの中で、この司馬史観をどう位置づけるかを考えると良いのかなと思いました。また、龍馬像について重視するのであれば、司馬史観だけでなく受容した側の影響にフォーカスを当てた方が良く、高知県とその他の道府県ではまた違うと思うので、そこに注目するのもありなのかなと考えていました。
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報告お疲れ様でした。4回生の田中拓磨です。
報告を聞いて、研究への熱心さを感じました。
司馬史観を中心に取り上げたいのか、小説、ドラマといった、龍馬を取り扱う作品の龍馬像を中心に取り上げたいのかがよくわからなかったです。個人的に、司馬史観の部分と龍馬を取り扱う作品の龍馬像がうまく噛み合っていなかったなと思いました。
また、取り上げている史料(作品)が多すぎるなと思いました。もう少し、史料を絞り、取り上げる史料について、もう少し詳しく言及したり、作者の龍馬像、当時、作品を見ていた人の龍馬像について見ていったりしても良いのではないかなと思いました。
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報告お疲れ様です。三回生の山際です。
取り上げられている史料が多く、これからの研究に活かせる部分が多そうだと感じました。
ただ、坂本龍馬よりも司馬遼太郎・司馬史観の話が主軸になっているような印象を受けました。坂本龍馬をメインに据えて研究をしていくのであれば、(司馬を外す必要はないと思いますが)他の観点からも考察する方がよいのではないでしょうか。
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報告お疲れ様でした。4回生の八木です。
山崎先生もおっしゃっていたように、司馬遼太郎の龍馬像と司馬史観は少しズレがあるのではないかと思いました。それと戦前の研究はなされているが戦後は司馬の打ち出した龍馬像が主軸になってしまっていると初めにで述べられていましたが、司馬がどのような龍馬を見て書いたかが重要だと感じました。戦前の龍馬像(学校教育等で扱われた龍馬)が多角的ではなく単一的な視野で語られており、それを元に龍馬像が組み立てられたなら、戦後の龍馬像を研究する他の研究者も同じような像を抱くことになると思います。そこに著者としてのネームバリューが重なって司馬の龍馬像が大々的に取り上げられたのではないかと感じました。
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報告お疲れ様でした。4回生の河嶋です。
「司馬が死去した1996年以降の司馬史観についての批判をみていく。その中で描かれる時代ごとに人々がどのような思いを龍馬に込めていたのか、その思いの変化はどのような背景のもとに起きたものなのかを検討するのが最終目標」とあったが、それを見るならば「司馬史観」にこだわり過ぎるとより不明瞭になり、「表2」にもある通り「司馬史観」批判は「司馬史観」にのみの焦点を当てたものとなっており、司馬の龍馬像への批判ではないのかなと感じ、日本社会に於ける龍馬像を見るならば、「司馬史観」とその批判を踏まえつつも消費者側の観点を視る必要があるのではないかと思いました。
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お疲れ様です、4回生の山田です。
今回の発表では、前回に引き続き小説に加え、ドラマや漫画でのヒット作についても触れている部分があり、質疑応答の際にドラマの他の作品についても研究を考えていると仰っていましたが、現状においても小説だけで膨大な作品がある事を考えても、ドラマまで踏み込むのはかなりリスキーだと思いました。
今回の質疑応答や先生方からのアドバイスを基にどのような方向性で研究を行うのかは分かりませんが、ドラマや漫画について扱うのであれば、今回の反省点にもあった社会状況に触れる際に、龍馬関連の状況の一環として触れる程度にとどめるのが賢明なのではないかと考えました。
これからも頑張りましょう!
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報告お疲れさまでした。4回生の福田です。
司馬史観について、教養主義の在り方の変遷が背景として大きく関係していると思いました。司馬史観については、教養主義がまだ栄えていた60年代までに青年期を過ごし、社会に組み込まれた年齢層に影響をもたらし、80年代の大量消費時代においてエンタメが重視されるようになると、武田鉄矢の『おーい!竜馬』のような作品が若年層世代に影響をもたらしたという構図が考えられました。
ここで、武田鉄矢のヒットはメディアミックスにマンガを用いたところも大きいですが、武田自身に司馬遼太郎が影響もあることも大きい点があげられます。
また、後に出てくる自由主義史観は武田鉄矢などの大衆エンタメ作品による親密さが作用されているのかなとも思いました。
戦後の龍馬観の変遷は司馬史観の影響は大きくても、時代ごとにメインとなる作品が存在し、それぞれの時代の思想的な部分にも接点があることを時代区分ごとに結節点を設けて明確にして研究を進めてみてもいいのかなと思いました。
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報告お疲れさまでした。3回生の愛葉です。
今回の報告を聞いて、今まで坂本龍馬を題材とした小説を読んだことは無かったので、龍馬を題材とした小説の量に驚かされました。坂本龍馬を軸にするのか、司馬史観を軸でやっていくのか少し分かりにくいと感じました。坂本龍馬を軸にするのなら時代範囲を広げて小説などの描かれ方を見るのも良いのではと思いました。
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報告お疲れ様でした。3回生の鈴木です。
現在でも坂本龍馬に対して好意的な人は多く、歴史上の人物の人気ランキングでも上位に入っていることが多い印象があるため、そういった企画の理由で挙げられるものと司馬の小説を比べると、一般大衆の受容具合がわかるのではないかと思いました。また、坂本龍馬が生存したという創作の漫画で『天翔の龍馬』という作品は読んだことがありましたが、それ以外にも生存を設定して作られた作品がいくつもあったことに驚きました。
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報告お疲れ様でした。3回生の八木宣大です。
現代において司馬史観の評価が時代によって揺れ動かされているという視点はとても面白いと感じました。ただここで問題になるのは、司馬史観の評価をするのが誰かということではないかと思います。坂本龍馬の人気の盛衰について取り上げられていましたがその主体は「民衆」ですし、司馬遼太郎が坂本龍馬を描いたことで坂本龍馬のイメージが変わったとしてもそれをもって司馬史観が評価されたとは言えないのではないでしょうか。龍馬人気だけをサンプルにして司馬史観と自由主義史観をつなげて論じるのは規模的にも難しいと思います。
そこで、十河先生も仰っていましたが「坂の上の雲」をはじめとする他の司馬作品も含めて「司馬史観」を評価すべきだと思いました。「司馬史観」と「自由主義史観」、それぞれの本質を担保できるサンプル数を確保して初めて論じられる何かがあるかもしれないと思います。
戦後日本における戦前史の評価と現代史の関係性という視点はそのままに、民衆層の歴史観から学会の歴史観までそれぞれのサンプルを増やして研究を広げていただければと思います。
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報告お疲れ様でした、3回生の鬼木です。
自身の研究のテーマが土佐藩についてということもあり、今回の報告は非常に興味深く聞かせていただきました。質疑においてお話しさせていただいた通りではあるのですが、やはり【表2】にも顕著であるように、どこか司馬遼太郎に拘泥しているように感じられ、結果、「司馬遼太郎像」についての内容となっているように思われました。仮に司馬の作品における龍馬像が低評価であるとするならば、それはアンチ司馬史観からの飛び火と言わざるを得ないように思われ、司馬への拘泥は本当の意味での龍馬像に迫ることができないのではないかと思われます。
以前、「土佐人にとって、そんなに龍馬は人気ではない?」といったような内容の番組を見た覚えがあるのですが、何かしらヒントになるようなことが含まれている可能性があるので、ぜひ調べてみてください(確か、NHKだったような?)。
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報告お疲れ様です。3回生の三木詩織です。
坂本龍馬と言えば、私たちの世代では偉人として語り継がれていますが、教科書から消えそうになっているということに驚かされたことが少し前にありました。そのうえで、坂本龍馬が好きだという人間が一定数いたからこそ、坂本龍馬に関する書籍が数多存在し、映像化もなされているということだと思います。それを踏まえて、たくさんの人が関わっている坂本龍馬という人間がテーマになっているこの研究は、面白いなと感じました。
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報告お疲れ様でした。4回の山本です。
発表を聞いていて、龍馬を扱った作品を取り上げるだけで終わっているような印象を受けました。関連する作品を綜合して何が言えるか、というのが今後の問題点になるかと思います。
そこで一つ考えたのが、各時代の他の「ヒーロー作品」を見るということです。今回取り上げられた龍馬に関する作品はやはり、いずれも龍馬をヒーローとして彼の活躍や成長を描いたものだと思いますが、似たような構図のストーリーを持った作品は、必ず各時代にあると思います。そういったものも考慮すれば、人々が龍馬に何を求めていたかも分かるかも知れません。まずは当時の文学評論等で、龍馬作品以外の評価を確認してみては如何でしょうか。その中で、画期なども見つかるんじゃないかと思います。
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報告お疲れ様でした。4回生の岩間です。
司馬史観に対して考察されていましたが、自由主義史観と結びつけて考察しているところは大変興味深い内容でした。ただ質問にもあったように、当時の社会情勢や民衆の声が反映されていなかったので、司馬史観が与えた影響を司馬を知る人物と知らない人物で分けて考えていく必要があると思いました。膨大な量の小説を今後整理していくと思うので、焦らずに一つ一つ丁寧に整理していく必要があると感じました。
これからも一緒に頑張っていきましょう!
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報告お疲れ様でした。3回生の高井結菜です。
世間的に有名で話題に多く挙がっている坂本龍馬について研究されており、聞いていてとても興味深かったです。ただ他の人たちも意見されてるように、これから坂本龍馬中心で述べていくのか司馬史観中心で述べていくのかというのを絞って行ったほうがよいのではないかと個人的にも思いました。また既出だったら申し訳ないのですが、レジュメの司馬史観の評価のところで「明治=明るい、昭和=暗いとする二項対立史観などがある」と書かれていますが、明治が明るいとされるのは明治維新や文明開化などの国力を前進させるような出来事があり、明治が暗いとされるのは第二次世界大戦やオイルショックなどの暗い出来事があったということからそうなっているのでしょうか?それと、本文レジュメ、史料レジュメにページ番号が全く振られていなかったので、少し読み進めにくくそこも改善したらさらにより良い発表史料になると感じました。
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