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【5月16日 4限 意見・感想】
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講義に出席された方はこちらに意見や感想、アドバイス、参考史料(資料)等を書き込んでください。なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は5月16日(木)23:59までとします。これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
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報告お疲れさまでした。3回生の陰地です。
レジュメのタイトルが簡潔すぎることが気になりました。タイトルは一目見て報告内容が最低限わかるようにしなければならないとおもいますが、今回のタイトルは「高学歴兵士と一般兵士の比較」となっており、内容や研究対象とした年代が全く分からないものであると感じました。
今回の報告内容ですと、日中戦争期を対象の時期としていることや、心情比較を手段としていることを盛り込む必要があったのではないでしょうか。
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報告お疲れ様でした。三回生の泉です。兵士の中にも高学歴の兵士がいて、上司から頼りにされることがあったということを初めて知りました。ただ、今回使っている史料が二つだけというのは少し乏しいような気がしました。兵士が記した記録は全国にあると思うので、それらを読み込んでいくと、エリートがどのように見られていたのかがわかると思います。研究頑張ってください。
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報告お疲れ様でした。4回の河嶋です。
小林一美『日中両国の学徒と兵士』集広舎、2018年11月という本で田辺利宏の『夜の春雷』が扱われており、この著書の書評には「そして,田辺たち日本軍兵士も「死の人足」(四〇年七月三日の日記)として広大な中国大陸をひたすら歩かされる。行く手には中国人の遺体が横たわり,捕虜の処刑(銃殺ではなく刺殺)もみた。「笑い顔で殺している兵」に「もう見るのも嫌だ」と激しい嫌悪感を抱く。こうした惨烈な状況のなかで味方の兵士にも精神を病む者が出ていた。」とあり、講義内でもありましたが、一般兵士の従軍日記からその戦場の状況や環境、兵士の心情等を見ていくのが良いのではないかと思いました。
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報告お疲れ様でした、3回生の溝口です。
なんとなくですが、高学歴の兵士は戦争や国の方針に懐疑的であり、高学歴でない一般兵士は命令にはなんの疑問も持たず従順であるイメージがあったので、今回の発表で紹介された2人が私の予想と真逆だったことが非常に面白かったです。ただ、皆さんおっしゃられていたようにあくまでこの2人に限ってはこのような考えや心情だったと思うので、「高学歴兵士」「一般兵士」という大きな枠組みで語るのは難しいのかなと思いました。
今回の発表で取り上げられていた高学歴兵士の田辺さんは文系の方でしたが、山崎先生が言及されていた方は理系の方だったと思います。これも偏見ですが、文系の方より理系の方の方が重宝されそうなイメージがあり、実際に山崎先生が聞き取りをされた方は軍隊生活に不満を抱いていないようでしたので、高学歴兵士の中でも文系か理系かによって周りの視線や本人の心持ちも変わってくるのかなと思いました。
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報告お疲れ様です。3回森倉です。
田辺の日記から、高学歴兵士は戦前で重要な役割を担うという事例を知れたので、兵士への知識が少ない私にとって田辺の日記は興味深い内容でした。しかし、質問の方々もおっしゃっていたように心情というのは人それぞれ異なることから、心情の比較を中心として研究を行うには対象を定める必要や研究自体難しい可能性があることを知り、高学歴兵士の中で田辺の日記だけを取り上げていた今回の報告が指摘されていたことに自分自身理解できました。これから、データの整理や聞き取りを行い、高学歴兵士に対象を絞った(一般兵士から見た高学歴兵士という史料も活用しながら)研究を次回の報告で聞けることを楽しみにしています。
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報告お疲れ様でした。3回生の上殿浩明です。
様々な方も触れていたように思いますが、高学歴兵士にあたる人物の史料に、多く目を通すことが良いのではないかと思いました。高学歴兵士の史料に多く目を通せば、高学歴兵士の像を一般化することに近づくと思います。
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報告お疲れ様でした、3回生の鬼木です。
質疑の際にもお話ししましたが、戦時中の制度や兵士の行為といったものはある程度の兵士間の共通認識の面で広さをもったものであったと考えられるため、それとは異なる心情の変化といった面においては、兵士ひとりひとりに起こった出来事がそれぞれ異なるという点で難しさがあるように思われました。田辺と古年兵とのトラブルから田辺の心情の變化は見受けられたことと、加えて、日記という史資料の主観性に関する特質を踏まえると、一般兵から見た高学歴兵(逆も然り)という方向性のもとで、高学歴兵士が戦場において晒されていた実状に視点を向けるのも面白いのではないかと感じました。
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報告お疲れさまでした。4回生の福田です。
一般兵士と高学歴兵士の違いですが、高学歴としても文系・理系といった区別があり待遇も違うように思います。
戦場においてどのようなヒエラルキーがあったのか見ていくべきなのかなと思いました。
また、当時の状況を生々しく描いた戦後のドキュメンタリー映画や番組もあり、見てみるのもいいかなと思いました。戦争末期の狂気に満ちた戦場を元兵士たちの証言で彩られた『ゆきゆきて、神軍』を一例として挙げておきます。
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報告お疲れ様でした。4回生の竹村勇輝です。
今回は高学歴兵士と一般兵士の例としてそれぞれ一人ずつの日記を主に戦時中に時期を絞ってあげられていましたが、それ以前の日記ももう少し取り上げてもいいのかなと感じました。
彼らが戦争までにどのような生活をしてきてどんな思想形成があったのかはっきりさせておくと、より戦時中での思想の変化が見えやすいと思います。
これからより多くの人数の日記を読んでいくことになると思いますが、自分なりに面白さを見出しながら進めていってほしいなと思います。
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報告お疲れ様です。3回の三浦です。
高学歴兵士とそうでない兵士を比較するというテーマは個人的に面白いと思いました。質問の際も申し上げましたが、「一般」という語を使うと一見高学歴兵士も含まれてしまうように思えます。その為、高学歴でない兵士を別の語で表す必要があるのではないでしょうか。また、普通の兵士から見た高学歴兵士を分析することは本時の議論で出ましたが、上の階級(例えば、指揮官)からまた高学歴兵士なども分析すると良いと思います。そのため、陸軍幼年学校や陸軍士官学校出身の現場に出征している兵士の史料なども確認するべきです。
使えるか分かりませんが、藤原彰『餓死した英霊たち』という本は日本軍をよく知る上で有効だと思います。(実際に藤原彰さんは兵士として中国に出征しています)
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報告お疲れ様です、3回生の中川美祈です。
生き残ることを目的としていましたが、徐々に責任感が生まれていく伊藤と、軍隊に充実感を覚えていましたが、軍隊で上手く適応できず、投げやりになっていく田辺の対比が面白いなと思いました。仕事内容によってモチベーションが変化していると読み取れました。私自身、精神的な部分の分析が好きなので、今回の発表は非常に興味深かったのですが、やはり質問で指摘されていたように2人の日記という主観的なものではなく、伊藤や田辺(その他の兵士も)から見た他の兵士の姿を捉えるなどして、一般化する必要があるなと思いました。また、山崎先生の聞き取りの話を聞いて、当時の状況や本人の心情を鮮明にイメージすることができたので、聞き取りも行うことでより良いものになると思いました。上手くいくことを願っています。頑張って下さい。
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報告お疲れ様でした。3回生の鈴木です。
心情の変化に着目した発表ということで、日記の比較というのは今回の題材として非常にわかりやすいものだと感じました。授業内でお話にあがったように、高学歴兵士が特別な技能を持つ者として頼られていた例があったらしい一方で、田辺は多くの雑務を請け負うことになり、疲弊していくことが日記からわかりますが、先生のお話にあがった方は数学系、田辺は法文学部を卒業していたという違いがあるようなので、高学歴兵士といっても専門によって扱いに差が出てくるのではないかと思いました。その部分の比較研究があると面白いのではないかと思います。
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報告お疲れ様です。3回生の梅野です。
高学歴兵士と一般兵士を日記で対比し、当時の兵士の心境をリアルに感じ、面白いと思いました。しかし、授業でも言われてたとおり、日記では史料の正確さを読み取れないので、当時の日記とより必要になると思いました。
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報告お疲れ様です。3回生の下山です。
報告の中で、一般兵の事例として伊藤さんの日記が挙げられていましたが、彼のように一般兵から周囲に評価される人物となったのは、ごく稀な例という可能性もあるので、伊藤さんの事例を一般化することはできないと思いました。
山崎先生がおっしゃられていた、一般兵から見たエリート兵の姿を追っていき、エリート兵の実像を浮かび上がらせるという手法は有効だと思いました。
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報告お疲れ様です。3回生の石山です。
本報告にて挙げられていた2名の共通点が分かりにくいと感じました。赤坂さんは時期の一致が2名を選出した理由と仰っていましたが、田辺氏と伊藤氏の所属部隊や出身地が大きく異なるため、共通の郷土部隊出身者などと比較するべきではないかと感じました。
他にも中国戦線の軍人手記は以下の様なものもありましたのでここに共有します。
小林太郎『中国戦線、ある日本人兵士の日記──1937年8月~1939年8月 侵略と加害の日常』新日本出版社、2021。
江口圭一『日中戦争従軍日記 一輜重兵の戦場体験』法律文化社、1989年。
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報告お疲れさまでした。3回生の橋本です。
戦時中の兵士のリアルな心情変化に興味深いなと思った一方で、高学歴兵士と一般兵士の比較となると難しいのだと感じました。日記は特に個人の主観や感情が反映されやすいので「高学歴兵士」と「一般兵士」とで比較するにはサンプルとなるより多くの日記にあたる必要があり大変だと思いました。
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お疲れ様です。4回生の山田です。
今回の発表では、高学歴兵士と一般兵士の比較を用いていましたが、着目している点から、どうオリジナリティを出すか苦労していることがとても伝わってきました。
まず、質疑応答の際にも先生がおっしゃられていましたが、題名の部分が漠然としていると感じたので、例えば今回の内容であれば、「中国戦線の陸軍における高学歴兵士と一般兵士の(戦争観、軍隊観等)の比較」などもう少し具体性をもたせたら題名から内容が読み取れるものになるのではないかと考えました。
また、今回の発表の伊藤さんは元々日中戦争などに批判的に考えていたと記載されていましたが、当時に対する研究として一般的には軍隊に対して期待感を持つ人々が農村社会に多かったのが指摘されることが多いという認識なので、比較対象として代表に用いるのには扱い方など注意が必要なのではないかと思いました。
個人的に、高学歴兵士に注目している点や、兵士の心情という難しい研究テーマではあると思いますが、とても次の発表も楽しみにしています。
これからも頑張っていきましょう!
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発表お疲れ様でした。3回生の山内です。
戦時中の兵士について、高学歴とその他に分けて日記を見るという内容が興味深いなと思いました。
その中で、兵士の日記についての校閲があまりなかったということに驚きました。上官に提出する日記のみしかないと思っていたので、そのほかに持ち込むことができていたんだなと思いました。
高学歴の兵士について焦点を当てた日記等の調査は量が膨大になるのではと思い、大変だと思いました。
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報告お疲れ様でした。4回生の松尾です。
タイトルの「高学歴兵士と一般兵士との比較」では少し分かりづらい部分があったので、対象をもう少し明記してほしいと思いました。
報告や質疑応答内でもあったとは思いますが、高学歴と一般の兵士として2つに分け、それぞれの枠組みに当てはめながら考えていくのは難しいように感じられます。両兵士の思想や戦争・倫理における観点の違いを見出すにしても田辺利宏と伊藤栄一の2人だけではやはり少し足りないので、その他の人物と手記や、講義内で言っていたような軍や兵士の教育体制なども深く見ていった方がよいのかなと感じました。
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報告お疲れさまでした。三回生の大西です。
太平洋戦争時の兵士に関して、心情面から見てみるという試みは大変面白いと思いました。講義でも触れられていたことではあるのですが、一般兵という括りが大きすぎて、精神面のどういう部分に焦点を当てたいのかが分かりにくいように感じられた。また、今回は中国戦線の二人に焦点を絞って研究されていたのですが、高学歴兵士だけに焦点を当てるのであれば、環境が大きく違う内地兵や太平洋戦線の兵との比較をしてみるのも面白いのではないかと思いました。
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報告お疲れさまです。三回生の北村です。一般兵士と高学歴兵士の日記の比較、という非常に興味深い内容でとても面白かったです。しかし、日記という個人的で感情的な史料を中心にとり扱うのであれば、学問として客観性を保つためにも兵士の人数を増やすべきだと思いました。当事者の日記以外にも軍への報告書など、戦争の状態を伝える文書はあるとおもいます。それらの史料を活用すれば、さらに客観性のある研究になると思いました。
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