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【12月21日2限 意見・感想】

1 : 河嶋直 :2023/12/21(木) 12:10:52
授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。
なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は12月27日(水)23:59までとします。
これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
3回生の報告に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いいたします。
・報告者2人分(1コマ分)で1投稿
・報告順に従い、①―さんへ
        ②〜さんへ と宛名を明示してから本文を書き込む。


2 : 加納誠也 :2023/12/21(木) 13:08:50
4回生の加納誠也です。報告お疲れ様でした。

①竹村君へ
秋元康や、つんく♂が、AKB48やモーニング娘。をプロデュースするにあたって、どのようなことを考えていたかがよく分かりました。しかし、今回の発表で取り上げられたアイドルグループは、数あるグループのうちのごく一部に過ぎず、実際には地下アイドルやご当地アイドルといった、世間にあまり認知されていないグループが大半であると思います。
そのため、アイドルという存在が何なのかをより具体化したり、欅坂46以外にも何か別の観点に着目するといったことは、今後の研究において不可欠になってくると思いました。

②福田君へ
60年安保における政界について、簡潔に整理されていたと思った一方で、この研究の帰結点(ゴール)がいったい何処なのかが、やや曖昧なような気がしました。
したがって、今後研究を発展させるためにも、決して60年安保だけに固執するのではなく、70年安保といったように、広い視野で事象を捉えることが大切なのかなと思います。


3 : 河嶋直 :2023/12/21(木) 14:33:50
報告お疲れ様でした、3回生の河嶋です。
①竹村君へ
講義中でも言いましたが、アイドルの定義やイメージに於ける年代設定をより狭めてる必要があるのではないかと思いました。また、欅に対する音楽性・あるいは平手友梨奈一強という体制の面からの異常性が既定路線になっており、その固定観念とは違う見方が出来るのかが重要だと思いました。後、話はすこしズレますが、アイドルと歌手の違いというのも見る必要があるのではないかと思います。個人的には、なぜ秋元康が「48シリーズ」以外に「坂道シリーズ」を打ち出したのか、「坂道シリーズ」にどのようなアイドル像を考えたのか、見るのも面白いのではないかと思いました。
*竹内一晴「立憲民主党の枝野代表、「アイドル論」を語る—欅坂46の同調しない反骨心に共鳴した—」『東洋経済』
「枝野幸男さんが語る紅白 なぜ櫻坂が復活し、日向坂が涙を飲んだか〜夜の政論(番外編)」『産経新聞』(2023/12/13 11:30) どっちもデジタルで見れます。

②福田君へ
安保闘争に於ける各派の主張が反岸に帰結したとあったが、先ずは量は膨大だが、各派の安保闘争に於ける主張(何を目指したのか)など整理する必要があるのではないかと思いました。その各過程からいつ反岸、その他の主張(暴力的も含め)に変化したのかが垣間見えるのではないかと思いました。
*右翼に関して、丸山邦男(丸山真男の弟)・津久井龍雄対談「戦後にとって右翼とは何か」『現代の眼』現代評論社、1976年3月、56-79頁


4 : 竹村勇輝 :2023/12/27(水) 16:39:47
報告お疲れ様でした。3回生の竹村勇輝です。

福田くんへ
自分のやりたい研究の大枠はある程度固まっているようには見えましたが、まだまだそれを発表に落とし込めていないかなという印象を受けました。
政治史も絡んでくる中でオリジナリティを発揮する難しさはあると思いますが、今1度研究の潮流を整理していって自分の立ち位置を明確にして欲しいです。
また、定義づけなどの難しさは私も感じているところではあるので、一緒にもがいていきましょう。


5 : 白井岳歩 :2023/12/27(水) 17:59:29
報告お疲れ様でした。三回生の白井です。
①竹村さんへ
アイドルの性格がかなり多様であるがゆえに、なかなかカテゴリーとして総体を語りえない難しさはあるかなと思いました。

②福田さんへ
いくつか問題点があるので指摘。
① レジュメ1頁 はじめに5行目-「民衆運動に潜む声高に掲げられる正義に潜在する欺瞞や矛盾」⇒そもそも民主運動における”正義”というのは、民主運動という運動形態に依拠するものではなく、その主張や実践・受け取る側の立場に拠るものです。このような根本的な誤謬に基づき、”正義”には欺瞞や矛盾が往々にして存在するという認識を立てたところで、その欺瞞や矛盾というのがどのような内容であるのか、自身が客観的にどのように立場に立っているのかという点を個別具体的に述べなければ、単に没理論的、主観的な感想文程度にしかならないでしょう。 また、筆者の経験云々というのがどの範囲まで指しているのか明示されておらず、文章としてそもそも欠落が見受けられます。
② レジュメ1頁 はじめに10行目-「民衆が主体的に政治に参画していった時代性の現代との相違」⇒時代性の現代との相違という言い回しがそもそも冗長です。内容的な話をすると、過去と現代の社会運動の盛り上がりの差、政治への関心の差について問いを立てたいのであれば、先ず具体的にどのような根拠をもってそのような差が存在すると言えるのかという点を明確にしなければなりません。
③ レジュメ1頁 先行研究整理 4行目-「佐藤優氏と池上彰氏による『日本左翼史』シリーズは前回でも注意点として挙げたようにジャーナリズムからの視点であることと、社会党寄りの見方になってしまうという偏りがあるが」⇒この文章の数行前には「60年安保に関する研究はある程度進んでおり」との記述があるが、なぜでは先行研究が豊富な中、あくまでも池上彰を参考文献とし続けるのか疑問である(党派的資料として扱い得るのかという点に関しても以下で指摘する。)。また、社会党寄りの見方になってしまうという指摘をするのであれば、どの箇所がどの様な理由で社会党寄りだと考えられるのかという点を指摘しなければ、単に主観的な感想程度にしかならない。 また、たとえ両者が社会党の影響を強く受けていた時期があるとしても、数年後には転向や考え方の修正を行っている可能性はあり(例: 西部邁, 西村修平etc..)、このような転向が往々にして存在するという認識をもし研究の中で獲得し得なかったのであれば、もっと必死に取り組むべきであろう。
④ レジュメ2頁 歴史社会学からのアプローチ 3行目-小熊英二⇒参考文献に1968が見当たらないのだが記述漏れだろうか?なぜ小熊英二の著書を読んだにも関わらず、民主と愛国のみを扱ったのか、不明である。
⑤ レジュメ2頁 60年保の総括の様相 2行目-「保革の政治対立の熱まだ冷めやらぬ自省も相まって」⇒レジュメ同頁 歴史社会学からのアプローチ 3行目で「従来の保革対立という軸での見方ではなく」と小熊英二の見解を紹介したのにも関わらず、なぜこのような矛盾する書き方をしたのか意味不明である。小熊英二の見方を誤りだと結論付けたのであれば、その旨と根拠を記すべきであろう。
⑥ レジュメ3頁 3行目「共産党の「愛国」理念は、共産主義革命理論に基づくナショナリズムとしての理念であり」⇒スターリンの民族観、その日本共産党との関連性を考察しておけば、小熊の再追認をわざわざ行う必要はないはずである。
⑦ レジュメ3頁4行目⇒発表中も指摘した通り、新右翼への理解がやや不足している印象がある。 YP体制に関する言及などを調べる必要があるだろう。
⑧ レジュメ4頁 図2個目⇒発表中も指摘した通り、新左翼の区分として「革共同などの反日共、ブントなどの学生団体」という表現はかなり誤りがあると言える。 どちらも反代々木であり、どちらも学生活動家を多数抱えていたという事実に反している。また、当該指摘に対して、その組織の詳細を書くと分量が過剰になってしまうとの回答をしていたが、ならば猶更この両者を雑に区別する必要はないだろう。
⑨ レジュメ4頁 まとめと考察 4行目 「このことによって闘争は運動の内部にも存在し、そもそもこれは前衛の中での闘争であり、民衆運動という体をなしているのかどうかの問いを投げかけられる。」⇒党内闘争そのものを民衆運動とみなすような見解があるのであれば紹介して頂きたい。また、党内闘争を起点とした分派の形成とその組織の活発化によって結果的に運動が起こるという理論なら理解できるが、何れにせよそれにより生じた運動が党内闘争を起点としているがゆえに民衆運動になりえないという批判は聞いたことが無いし、根拠不明・没理論的である。また、民衆運動とは何を指すのかという規定をするべきであり、できないなら国民運動や大衆運動などの定義しやすい言葉を用いるべきであろう。
⑩ レジュメ4頁 まとめと考察① 2行目 共産党と、共産党の権威性を批判し離脱していった学生との間における闘争(世代間闘争)」⇒なぜ世代間闘争という問題に矮小化でいるのか不明である。恐らく前衛党神話崩壊までの過程が理解できていないため、このような結論に落ち着けざるを得ないのだろうが、あまりにも根拠のない暴論であり衝撃的である。※戦争経験の有無の関連性が説かれる場合はあるが、その観点を採用するのであればそれも併せて記述しなければならないのではないか。
⑪ レジュメ 4頁 まとめと考察 ①,②⇒根拠不明が目立つ。一程度納得に足る部分はあるが、どのような史料に基づきそのような推察を行ったのかイマイチ伝わってこない。
⑫ レジュメ5頁 1行目「統一会議内部における複数の闘争から60年安保闘争反岸闘争という政治闘争に帰結してしまったのではないか」⇒統一会議内に複数の闘争が存在し、政治闘争の側面があったとの主張は認められるが、60年安保闘争そのものを政治闘争に収斂させていくというのは、多角的な視点に欠ける。一つの側面からしか歴史事象を捉えられていないのではないかと感じさせられる。
⑬ レジュメ5頁 7行目「民衆運動とは乖離していたのではないか」⇒民衆運動の定義が曖昧であり、そのような宙ぶらりんの理論をもって特定の歴史的出来事の意義を矮小化することはできない。

以上、全体として余りにも没理論的、主観的であると感じました。


6 : 遠山歩楓 :2023/12/27(水) 18:41:00
報告お疲れ様でした。
4回生の遠山歩楓です。

竹村くん
アイドルは未熟の一面があるという点は、確かに〜!と私もアイドル(男性アイドルだけど)を推す一人として面白く聞いていました。だからこそ、授業内の質疑であった完成(?)されたKPOPの話とどう結びつけるかはすごく大事な視点だと思いました。とても主観的というか個人の意見なのですが、アイドルを推す人って下積みが長いとか、成長していく姿みたいなものに撃たれやすいのかなと思います。なのでファンの人の視点みたいなのも織り交ぜられるとすごくいいと思いました。頑張って下さい。

福田くん
問題意識がどこにあって、どんな研究がしたいのかという点が正直分かりづらかったです。どこまでが先行研究で、どこからがまとめと考察なのかもう少し明確にしていただけると聞く身としても有り難いなと思います。
頑張ってください。


7 : 鈴木菖子 :2023/12/27(水) 18:49:05
報告お疲れ様です。4回生の鈴木菖子です。

①竹村くんへ
 欅坂46に注目したいのなら、欅坂46に注目するもっと明確な理由が必要だと思いました。なんとなく言いたいことは伝わりましたが、卒論にするには曖昧な定期付けを一つずつ明確にしていく必要がありそうです。また、アイドルを2人の著名人だけで語ってしまうのもどうかと思いました。もっと幅広くアイドルを捉えて男性アイドルと女性アイドルという違いも見てみると面白いと思いました。最近では男性ばかりに受ける女性アイドルではなく、女性が憧れる女性アイドルが出てきたように感じます。

②福田くんへ
 この研究の流れとこの研究をすることで得られることは何かがあまり見えてこなかったように思いました。先行研究があり、それとどのような違いとオリジナリティがあるのかを明確にできるように頑張ってください。


8 : 代田大地 :2023/12/27(水) 20:22:16
報告お疲れ様でした。3回生の代田です。
①竹村君へ
日本のアイドルをプロデュースするにあたって2人のプロデューサーがどのようなことを考えようとしていたか分かりました。質疑にも出ていましたが日本を未熟でもいいアイドルとするなら完璧な韓国のアイドルとの比較がどのようになるのか気になりました。
②福田君へ
社会運動の運動側の動向と政界側の動向についてよく分かりました。今後も頑張って下さい。


9 : 田中拓磨 :2023/12/27(水) 20:23:34
報告お疲れ様でした。3回生の田中拓磨です。

①竹村君へ
アイドル、アイドルのプロデューサー側の視点からアイドルを見ているのが、面白いなと思いました。指摘されている点もありますが、研究に対する熱心、情熱を感じ取りました。

②福田君へ
私の知識不足のせいであるかもしれませんが、全体的にお話がわかりにくいなという印象を受けました。私の報告の時もできていなかったのですが、どこの部分が自分の論であるのかをはっきり示したら、もっと良い報告になりそうだなと思いました。


10 : 山田渚紗 :2023/12/28(木) 00:26:56
ご報告お疲れ様でした。3回生の山田です。
① 竹村君
今回の発表では、プロデューサーの視点からアイドルの解像度を上げていった研究で面白かったと思います。
ただ、質問にも出ていたように現代におけるJ-POPとK-POPの比較・区別をつけることがこの研究をするうえで大切になってくるんだろうと思います。
最近になって、J-POPではあるけれども、K-POPに売り出し方が傾いているアイドルが増えてきたなと個人的には感じているので、研究として欅坂を主題として置きたいのであれば、年代と比較対象を絞って研究する方がやりやすいのではないかと考えました。アイドルの定義が多様化し、一概にアイドルという定義が難しくなっている中での研究で難しいと思いますが、頑張ってください。

② 福田君
今回の発表では、オリジナリティを出そうとする姿勢はレジュメからも凄く伝わってきました。従来の論と福田君が定義しようとした勢力図を整理したのもとても分かりやすかったと思います。
これから研究を進めるにあたって、史料を用いて研究をすることは勿論ですが、まずは論文を整理することにプラスして、先行研究のプラス面、批判することができる面を書き起こしてみることが必要かと思います。そうすることで、どこに自分がオリジナリティを見出すことができるのかを明確化することに繋がると思います。
自分のオリジナリティを探すことは難しいですが、頑張っていきましょう。


11 : 塚本遼平 :2023/12/28(木) 02:01:07
ご報告お疲れ様でした。3回生の塚本です。

①竹村君へ
今回の報告では、日本におけるアイドルの概念および特質について、プロデューサー(秋元康やつんく♂)や「卒業」という文化に着目し、それらが”未熟性”に結実すると述べ、今後の欅坂46研究への展望を示されたかと思います。
質問にもあったように、”完全性”を求めるK-POPとの比較といったように、現在にまで通ずる日本社会でのアイドル文化の根本を暴き出す可能性を感じられて、大変興味深かったです。
河嶋君のコメントにもあったように、欅坂には歌詞の独特性や、平手友梨奈さんの存在が大きいといった音楽・パフォーマンス面での特質以外にも、ナチス式の軍服騒動・紅白歌合戦での卒倒などの話題性に満ちた問題等もあったため、これらの事象に対する歴史学的な見方をどのようにオリジナリティーに富ませるのかが必須なのではないかと思います。
一例として、2020年8月20日付の朝日新聞朝刊(「受け手や時代と組み合わさる表現 香港から再び響く「不協和音」 アイドル評論家・中森明夫さん」)では、香港国家安全維持法違反の疑いで逮捕された、香港の民主活動家での周庭さんが保釈後に発した言葉を機に、欅坂の代表曲「不協和音」が再注目されたとの記述を挙げます。このように、日本のみならず世界において注目された事例もあるように、同時代的な事件、風潮にも着目することで、欅坂研究のオリジナリティーも見えてくるのではないかと思います。

②福田君へ
今回の報告からは、60年安保闘争における社会運動が、左派勢力内での対立などから、運動の方向性が”反岸闘争”に終始することになったという仮説を打ち出そうとの積極的な姿勢が伝わってきました。
報告の論としては非常に興味深いのですが、左右両派を大きく巻き込んだ安保闘争の性質上、福田君自身が諸勢力の把握に四苦八苦されているように感じました。また、先行研究との比較や肝心の史料といった面でも若干不安点が残るものであったと感じました。
これまでのコメントにもありましたが、ひとまず安保闘争に関わった諸勢力の主張・方向性についてまとめた後、徐々に主な研究対象を確定していく必要があるかと思いました。
また、先行研究や関連する分野の研究に関しても補強が必要になるかと思いました。現代史であり、かつ安保闘争という大きなテーマである以上、一つずつ調べていくのは大変な時間と労力がかかると思います。そのため、筑摩書房から出版されている。ちくま新書『昭和史講義』シリーズの活用をお勧めします。
特に、『昭和史講義【戦後篇】上・下』では、戦後の日本共産党史や安保改定・安保闘争と新左翼運動の形成、岸内閣の内政と外交といったテーマに関する概観や近年の研究状況、参考になる先行研究についての情報が書かれているため、参考になるかと思います。


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