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【10月19日4限 意見・感想】
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授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。
なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は10月25日 (水)23:59 までとします。
これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
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報告お疲れ様でした、3回生の河嶋です。レジュメに於いて「大政奉還を掲げておきながら、なぜ兵力を必要としたのか」とあり、史料的制約があると思いますが、「大政奉還」・「王政復古」・「倒幕」の広島藩に於ける思想的立ち位置、その考えの広がりを見られると良いと思いました。そうすると、表レジュメの「大政奉還後の具体的な政治思想」がないという部分も分かるのかもしれないと感じました。後、伊故海先生が仰っていた「大政奉還」の体制について奈良勝司「代日本形成期における意思決定の位相と「公議」:衆論・至当性・対外膨張」『日本史研究』618号、2014年、143-174頁にあります。
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報告お疲れさまでした。3回生の塚本です。
河嶋君のコメントと若干被りますが、今回の報告で注目されていた大政奉還の内容について、その時々の情勢と提唱主体(藩など)の状況、そして「王政復古」との関係性を勘案する必要性があると思います。
レジュメp5〜6に記載された通り、慶応2年8月の「治本策」とその後の「定方要旨」は、幕府の自己批判や外様雄藩の参加による公武合体論を主軸とした幕藩体制の再編成を訴えています。しかし、慶応3年に辻将曹が提出した大政奉還論は、土佐藩のものや慶応2年の時とは異なり、具体的な内容が記述されていないように感じました。
この時点で、広島藩は幕藩体制再編を基とする大政奉還の構想から、同じ「大政奉還」でも朝廷に統治の基盤を委譲した上での構想にシフトしていたと考えられます。そのため、「王政復古」という文言と「大政奉還」との文言間にある相違点を見出すことが重要なのではないかと思います。
具体例としては、坂野潤治『日本近代史』(筑摩書房、2012年)に取り上げられた、慶応3年11月に薩摩藩士の伊地知正治が出した意見書内の「王政御再興の御基本」という文言が挙げられます。伊地知は薩摩藩の軍役奉行として西郷隆盛の下についていましたが、彼がここで述べている「王政御再興(王政復古)」は、意見書の提出時点(大政奉還直後の慶応3年11月)から、「大政奉還」を指していました。
したがって、当時の人々が認識していた「大政奉還」・「王政復古」像をとらえなおすことも重要になるのではないかと思います。ちなみに伊地知の意見書は、『大久保利通関係文書』第1巻、p60〜61にあることをご参考までにお伝えします。
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4回生の加納誠也です。報告お疲れさまでした。
今回の報告では、大政奉還の実現に向けた、広島藩の内情について深く迫っていたのかなと感じました。
また、【表1】で土佐藩の建白書の内容と、広島藩のものとを比較されたように、研究のまとめ方という点において、今後卒業研究を完成させる上でもかなり参考にすることができました。
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報告お疲れ様でした。3回生の松尾です。
個人的に、長州征伐の前線として多くの庶民が戦渦に巻き込まれた広島藩では、特に列強勢力の接近など外患に代表される多くの国家的危機が迫っている中で内輪揉めのようなことを起こしている幕府やその周辺には建設的な未来の見通しが上手く見つけられず、幕府への不信感や不満が募っていって武力行使による倒幕運動もやむを得ないと判断した部分があったのかなと感じました。
また、広島藩で行われた藩政改革における志向や実態と、広島藩内部での大政奉還論・倒幕運動の経過とを比べてみると、もしかしたら広島藩の幕府や新たな政治権力の形態に関するある程度一貫した思想や論理が何か分かるかもしれないのかなと思いました。
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報告お疲れさまでした、4回生の舘野です。
広島藩の大政奉還における独自性と、その独自性がなぜ生じたのかについて考察した報告だったかと思います。私の研究と重複する部分も多く、大変興味深く拝聴しました。
質疑応答でもあったかとは思いますが、もう少し広島藩の大政奉還そのものについての分析があるとより良くなるのではと思いました。論の終着点として広島藩の大政奉還がある(と思ったのですが違ったらすみません)ので、その内容を明らかにしたうえで、それが他藩とはどう異なっていたのかを論じると良いと思います。
また、今回の報告で論じられていたら申し訳ないのですが、広島藩が大政奉還をすることでどう変化したのか、その影響が気になりました。大政奉還の前後も見ることで、広島藩の大政奉還を取り上げる理由がより明確になると思います。
卒論提出まで残りわずかですが、ラストスパート頑張りましょう。
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報告お疲れ様でした。4回生の阪口です。
広島藩における大政奉還論の経緯や背景について、非常に良くまとめられた報告だったと思います。
報告で指摘されていたら申し訳ないのですが、広島藩が考えていた大政奉還の形とはどういったもので、それが他の藩とどのように異なっていたのかということに触れられていないと感じました。今回明らかにされていた、幕末期における広島藩が持つ独特の状況と、大政奉還論の内容を結び付けることができれば、分かりやすく、面白い論になるのではないかと感じました。
素晴らしい内容だったと思うので、卒業論文に向けて頑張ってください。
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発表お疲れ様です。4回生の武部です。
大政奉還に対する捉え方や攘夷に対しての考え方を広島藩を通して非常によく研究されており、研究の進度の早さに感心いたしました。
残り二ヶ月での卒論完成に向けてともに頑張っていきましょう!
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発表お疲れ様です。4回生の武部です。
大政奉還に対する捉え方や攘夷に対しての考え方を広島藩を通して非常によく研究されており、研究の進度の早さに感心いたしました。
残り二ヶ月での卒論完成に向けてともに頑張っていきましょう!
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報告お疲れ様でした。4回生の幡鎌です。
今回の報告では、大政奉還を中心に広島藩の分析が行われていたかと思います。他の講義で、王政復古がその後に与えた影響が大きかったという話を聞きました。高村直助さんの先行研究で概要は述べられていると思うのですが、大政奉還から王政復古に至る過程、両者の差異はどのように取れるのかという点が気になりました。
まだまだ大変な時期は続くと思いますが、卒論の完成目指して一緒に頑張りましょう。
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報告お疲れ様でした。3回生の服部です。
広島藩における大政奉還への考え方を整理した報告だったかと思います。大変分かりやすくまとめられていて見習うべき所が多く、興味深く聞かせていただきました。卒論完成まで大変だと思いますが、頑張って下さい。
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報告お疲れ様でした。三回の白井です。
レジュメも整理されており、幕末期の広島藩の動きに対する理解が深まりました。
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報告お疲れさまでした。4回生の戸川です。
春の報告に比べて「日和見」という言葉に固執していない報告になっていた点がよかったと思います。また史料も十分に活用されていて、学ぶべきところの多い報告でした。あとはどう料理するかだと思います。
卒論の完成までお互いがんばろう!
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報告お疲れさまでした。3回生の木全です。
幕末期広島藩の大政奉還に関する動きを中心に取り扱っていたと思います。
現存史料が少ないと言われていましたが、その中でも多くの史料を用いられており、見習っていくべき点だと感じました。
他の皆さんも仰られていますが、広島藩の大政奉還に関する形と他の藩の形の比較があるとより良いのではないかと思いました。
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報告お疲れ様でした。3回生の福田です。
大政奉還における広島藩の動向がどのような状況にあったのか、元々史料が戦火などで少ないという課題の中、周囲の藩の史料によって動向や連携が残された限りある文書でかなり鮮明に動向がまとめられていてとても分かりやすかったです。
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報告お疲れ様でした。4回生の桂です。
広島藩における大政奉還に向けた動きについての報告だったと思います。
最後の史料の読み違いもありましたが、広島藩が考えていた名分条理とは何だったのか、やむを得ず兵力を使うことになってしまったのかを全体的に見つめることで広島藩の大きな流れが読み取れるのはないかと思いました。
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