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【6月29日4限 意見・感想】
授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。
なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。〆切は6月29日 (水)23:59 までとします。
これを過ぎると出席点に加算されませんので、〆切厳守でお願いいたします。
3 回生の報告に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いいたします。
・報告者 2 人分(1 コマ分)で 1 投稿
・報告順に従い、①――さんへ
②〜〜さんへ と宛名を明示してから本文を書き込む
報告お疲れさまでした、4回生の牧大雅です。
①田中拓磨君へ
大坂の海防をテーマとして取り上げることを通じ、幕末期の政治と諸藩の海防政策がどのようにリンクしていくのかを見たいのかな、と思いました。ただ、研究の着手が遅くなってしまった分、問いが立てられないといった事情もあり、御自身が書いておらるように研究の入口には立っていないというのが
現状です。まずは先行研究を多く収集して前提知識を仕入れ、そのうえで先行研究のどこに問題があり、今後どの点を新たに論じる必要があるのかを明確に、論点を創出しましょう。研究が本格化するのはこれからです。今後の方針をしっかりと立てられれば、研究は軌道に乗りやすくなると思うので、
頑張ってください。
②赤坂知哉君へ
戦場で戦闘を行う兵士の戦争観をみたいとのことでした。戦場における兵士がもつ戦争観が、彼らをいかに行動させるのかという視点は確かに「日本国内」においては、あまり着目されない点だったと思います。ただ、戦争観という言葉を戦争指導者層がもつ戦争認識ではなく、一般兵士のレベルが抱く
戦争観に限定した場合、こうした認識がすぐに行動に反映されるのか、というとそうとは言い切れないと思います。この点をどう結び付けて論じていくのかが今後の課題になるのかなと思います。
●海外の先行研究の紹介
山崎先生がミリタリーカルチャー研究会のデータベース、科研費報告書や、従軍記などについて紹介されていたので、私の方からは海外の先行研究について紹介しておきます。
・ジョン・キーガン著、高橋均訳『戦場の素顔』中央公論新社、2018年
部隊を構成する兵士に焦点を当てて、歴史上の戦闘を叙述した研究書。戦場で戦う兵士の個人的経験に価値を見出し、過去の戦闘を事 例として分析している。戦略や戦術ではなく、戦場最前線にたった兵士の動きを再構成して、戦争を論じている。
→以上が簡潔な内容紹介となります。ただ、以下の二点に注意して実際に読んでみる必要があるでしょう。
①取り上げられている事例がすべて海外で起きた戦闘であること。ただし、日本史の枠組みで起きた戦闘を事例にしていないため、この研
究書で設定されている視点をヒントとして得て、自分の研究に直接的に反映できるものではない。
②兵士に焦点を当て、戦場における兵士の動きを論じるという点では赤坂君の研究の視点と共通しているが、兵士の戦場における行動を
分析することを通じて、従来の戦闘の叙述を塗り替えることを目的とした研究書のため、研究の最終目的が異なる。
以上のような留意点をふまえた上で、先行研究の一部として組み込んでみてはいかがでしょうか。
【参考サイト】
武内和人「兵士の視点から歴史上の戦闘を記述した『戦場の素顔』の紹介」『note:武内和人|戦争、社会、人間を学ぶ』(閲覧日2023年6月29日)
・研究書の紹介サイト
note:武内和人|戦争、社会、人間を学ぶ
戦争に関する研究成果を紹介しているサイト。執筆者は大学教員をしており、きちんとした学問的なベースをもつ研究者が研究書の内容を紹介するとともに、書評を行っている。社会科学の面から戦争を分析した研究書が中心になるが、毎回きわめて有用な視点から先人の研究成果を紹介してくれる。時々
歴史書の紹介もある。なお、武内氏のTwitter(@Kazuto_Takeuchi)をフォローしておけば、すぐにサイトの記事にとぶことができ非常に便利。
これからも研究頑張ってください。
4回生の加納誠也です。報告お疲れさまでした。
①田中君へ
報告を通して、研究に苦労されていると感じた一方で、幕末という時代を扱った研究をしたい、という熱意を強く感じました。
テーマが海防である以上は、戦闘を想定していた相手(勢力)がいるはずなので、彼らの動きをどのように察知していたかや、海防を担っていた人々がどのような訓練をしていたのか、といった点に注目されるのも良いのではと感じました。
②赤坂君へ
戦争では兵士が戦いをさせられる以上、兵士に注目をするという試みはとても面白いと感じました。
しかし、日中戦争や太平洋戦争に参加した兵士は数えきれないほどおり、また、戦場も中国大陸、インド、マレー半島、南洋諸島など複数あるため、戦争観というのは決して1種類だけではないと思います。
したがって、全てを網羅するのは非常に困難であるため、中国戦線に注目したり、関西出身の兵士に注目したりと、研究の対象をもう少し絞ることができるのかなと感じました。
報告お疲れさまでした、3回生の河嶋です。
①田中君へ
講義でもあったように、海防の実態となると、その海防の役を務める藩に視点を当てて、各藩の史料や都道府県あるいは市区町村史を見る必要があると思います。一方で、大坂の海防の幕末あるいは歴史に於ける意義・役割となると、政治的・外交的・社会的に捉える必要があり、例えば徳川慶喜や孝明天皇、江戸に幕閣の動向など視点が異なると思うので、先行研究を読み、大坂の海防を大きく捉えるのか、小さく捉えるのか、先ずは方針を見定めなければならないと感じました。
②赤坂君へ
戦場に於ける軍人、兵士の戦争観に着目したいという事で、確かに部隊や階級、戦争(どの時期か)で持つ戦争観は異なり詳細に詰める必要があると思います。ただ、講義でもあったように軍人・兵士の回顧史料を用いる事で、その人の生の感情を読み取ることができ、そこから戦争観を見ていくのは非常に興味深いなと感じました。
3回生の塚本です。報告お疲れさまでした。
①田中君へ
幕末の大坂における海防を通じて、当時の政治状況を調査するという研究目標であったと思います。その場合、やはり対象とする勢力と時期を明確に定める必要があると思います。
また今回の報告では、最初の『大阪市史』の編纂時に関連する史料をまとめた『大阪編年史』を用いられていましたが、今後は『大阪市史』や『堺市史』等にも当たられると良いと思います。
②赤坂君へ
兵士という軍隊内で下層に位置する一方で、実働する主体でもある兵士に着目した研究は、すごく興味深かったです。
質疑応答時にも述べましたが、研究対象とする戦線と部隊は定めるのが良いと思いました。そのことで、研究対象とする人物などのおかれた背景と戦争観を連関して調査することが容易になると思いました。
また、対象とする時期によっても日本軍の兵士にも変化(徴兵検査が甲種・乙種判定となった者のみの入営→根こそぎ動員など)が見られるため、どの時代を対象とするかだけで、兵士が感じる戦争観も大きく変わると思います。
それと、今後の報告では初めに、対象とする日本軍は陸軍のことを指す旨を述べたほうが、研究の目的が分かりやすくなると思いました。
最後に差し出がましいようですが、参考までに私が知る限りでの日本軍兵士に着目した文献を紹介いたします。
〇藤井忠俊『兵たちの戦争:手紙・日記・体験記を読み解く』(朝日新聞出版、2019年)
〇現代史の会編『季刊現代史 第4号 特集 現代史の中の兵士像=日中戦争を中心に』(現代史の会、1974年)
〇吉田裕『日本軍兵士:アジア・太平洋戦争の現実』(中央公論新社、2017年)
報告お疲れさまでした、4回生の舘野です。
①田中さんへ
私も最近維新期の研究を読み漁っているので、大変楽しく報告を聞いていました。
個人的な感想なのですが、【史料2】で商売や取引について規定しているのが面白いなと思いました。開国に関して、日本は列強から脅迫されており、日本が列強を恐れていたイメージが勝手にあったので、商取引をしようとしていた?ことに驚きました。商業が発達していた大阪だからこそなのでしょうか?
幕府や朝廷の思惑も踏まえつつ、研究頑張ってください。
②赤坂さんへ
ひとりひとりの兵士の経験から「戦争」を捉え直す試みは、すごく「歴史学」らしいし、おもしろそうだなと思いつつ拝聴しました。
個人的な関心なのですが、日本での戦争についての教育(実際にあったのかは知りません)と、戦地に行ってからのギャップがあったら面白そうだなと思います。余力はないかもしれませんが、当時の教育にも手を広げてみると良いかもしれません。
大変な作業になるかとは思いますが、研究頑張ってください。
報告お疲れ様でした。4回生の武部です。
田中くんは、1週間ちょっと前でのテーマ変更と史料講読の発表が近かったことから大変だったと思います。
海防にテーマを絞るのは面白いと思いますが、自身が取り組みたいテーマを明確にすることで、どのような研究が行えるのかが見えにくいと思います。
その辺を整理しながら頑張ってください!
赤坂くんは、テーマも絞れており、とても面白いと思いました。ただ難しい内容ですのでどのようにアプローチをするかが課題だと思います!
報告お疲れ様でした。三回生のシュです。
①田中さんへ
幕末期の海防についてあまり触れたことがなくて助言ができないが、列強の進出を阻止するため海防強化をせざるを得なかったのイメージが強かったが、近代的な軍事システムがなくても、必ず「軍費」に当たる費用がかかる、海防強化するための「軍費」の視点から、朝廷、幕府、地方の関係を捉えるではないかと思います。
②赤坂さんへ
兵士の視点から見た戦争は、戦線と部隊によって大きく変わると思うので、戦線と時期を絞ってからより深く研究できるではないかと思います。例えば小説家の大岡昇平が書かれた戦争小説は、彼自身のフィリピンでの戦場経験に基づいた書かれたもので、文字から見るとフィリピン戦場の環境にかなり影響されていると思って、戦線戦況はやはり兵士たちの思想に強く影響すると思います。
報告お疲れさまでした。4回生の戸川です。
①田中くんへ
3回生の春の報告から、自分で史料を複数見つけ出していたことはすごいと感じました。ただ、(時間的な制約はありますが)報告の中でその史料が自分の論にどのような役割を果たしているのかの説明がなかったので、次回以降は自分の見つけた史料の価値を力説してもらえたらと思います。
②赤坂くんへ
兵士の戦争観はどんなものだったのかを考える発想がなく、斬新なイメージをもちました。なかなか史料の残りづらいテーマだとは思いますが、先生方のご指導にあったように、戦友会の史料にあたってみることが第一かなと感じました。
3回生の田中拓磨です。
①皆さん、ご意見やアドバイスありがとうございます。皆さんからいただいたご意見やアドバイスは、今後の研究において参考させていただきます。先行研究の把握、史料の読解を進め、研究を質の高いものにしていきたいと思います。史料については、幕末当時の人々の摂海の認識を中心に見ていきたいと考えています。次回の報告では、見つけてきた史料とその史料を読解した上での私の考えについて述べていくことを目標にしていきたいです。
②赤坂さんへ
兵士から戦争感について見ているのが興味深いなと思いました。兵士についての日記、史料だけでなく、聞き取り調査によって研究を進めるのもアリかなと思います。
報告お疲れさまでした、3回生の山田渚紗です。
①田中さん
報告の1週間前にテーマを変えたということでしたので、これから論を立てていくのだと思います。私も研究発表後「幕末期の大阪の海防」について少し調べていたのですが、発表でもあったようにロシア軍艦の来航をきっかけに砲台が築かれていたということで、それについて調べると幕末期に大阪湾岸の防備のために阪神間沿岸に砲台=台場の築造についての『レファレンス共同データベース』にヒットしました。(知っていたらごめんなさい。)そのような地域の研究市史であれば私の地元周辺の尼崎、西宮、神戸、明石の市史にそれぞれ砲台についての記述があるそうです。
大阪の海防について調べるためにそれに関わった地方について調べるのも面白そうだと思いました。研究頑張りましょう。
②赤坂さん
私も「兵士の戦争観」という面に関しては非常に興味があったのですが、漠然ととても難しそうだと思っていたので、『高級将校』ではなく『下士官』に焦点を当て、研究をすると言う点を考え付いたのもすごいし、とても興味深いと思いました。
ただ、今回の報告で一つ気になったのは、参考資料や史料として提示されていたものがほとんど『陸軍』(と『関東軍』)に集中しており、『海軍』の資料がなかったところが気になりました。陸軍と海軍は、日本においては分裂していたというのは有名な話ですが、そのような分裂が下士官の戦争観にも異なる影響を及ぼした可能性はないのかなと思いました。そのため、陸軍について調べるのであれば『陸軍兵士の戦争観』という題名の方が分かりやすいかなと思いました。
報告お疲れさまでした、4回生の大脇です。
①田中さんへ
幕末で、それも出身地である大阪をやりたいという部分が、私の研究テーマのスタートと一緒でなんだかうれしかったです。
また、海防に注目されているのがとても興味深かったです。
アドバイスとしては、まずは、幕末期の大阪がどんな地であったのかについて知ることが1番だと思います。
大坂にはどんな藩があってどんな土地でしたか?私は、幕末期の広島について広島県史から見たので、大阪府史などから読むのはどうでしょう?
とにかく幕末期の大阪に関する研究を読むと現状が良く分かると思います。
加えて、はじめにで「外国船の防禦や敵対勢力(長州藩)に対する牽制」という点が聞いたことあるなと思っていました。
多分、岡山藩の研究を読んでいる時に、似たようなことを言っていた研究者の方がいたような気がします。
報告でも岡山藩の池田慶政(備前岡山藩8代藩主)が大坂の警備に関わっていたという話も合った通り、岡山藩と大阪はなにかしら関係があるのかなと感じました。
幕末期の大阪については触れたことありませんが、岡山藩については分かることもあるので、気になればぜひ聞きに来てください。
頑張りましょう。
②赤坂さん
兵士がどのような感情をもって戦争に向かっていたかを日記を用いて見るのはとても面白いなと思いました。
どの時代、場所に絞るのもいいんですが、個人的には日記の多い部分を選んだらいいのではないかと思いました。
頑張ってください。
①田中君へ
幕末時代の大坂の海防について、いろんな視点、たとえば、当時の政治背景、財政、諸国からの影響から探究すればもっとオリジナリティの研究になれると思います。具体的な点に絞ったほうがいいと思います。
大変な時期ですが、これからも頑張りましょう。
②赤坂君へ
赤坂君の報告テーマに大変興味深いです。私も戦時中の日本軍の兵士の思想にかなり興味があります。下士官は戦場の最前線に立つので、戦況を一番理解できる戦闘員です。戦闘の経験がある元兵士へ聞き取り調査をしたら内容が充実になれると思います。
大変な時期ですが、これからも頑張りましょう。
報告お疲れ様です。3回生の鶴味です。
①田中くんへ
和田岬砲台などの台場が国内の敵対勢力の牽制のために設置されたとありましたが、そもそもどの藩がどの勢力に対して設置したのかが気になりました。報告頑張ってください。
②赤坂くんへ
実際に戦地に赴いている兵士の戦争に対する価値観に関する内容でとても興味深かったです。特に開戦後は戦争への考えが現場と上層部とで大きく乖離していると思うので、その比較をしてみるのも面白いと思います。報告頑張ってください。
報告お疲れ様でした。四回生の横井です。
① 田中さんへ
大阪の海防と言いますと、私は全く知識がないので、面白く聞かせていただきました。歴史研究とはあまり関係ないのですが、森鴎外の「堺事件」を思い出しながら聞いていました。反省点にもありましたが、もっと論理立てることが必要と私も感じます。史料調査、頑張ってください。
② 赤坂さんへ
兵士の戦争観を研究するという試み自体、面白そうに感じました。一つ日記を紹介すると、詩人鮎川信夫がスマトラ島から帰還した際書いたものに、「戦中日記」があります。それに関連して、もし兵卒の戦争観を調べるなら、徴兵される前の経歴も研究上重要になってくるような気もするので、そこも掘り下げながら研究してくれたらと思います。次の報告も頑張ってください。
報告お疲れ様でした。3回生の代田大地です。
①田中くんへ
今回の報告で大阪で海防で各藩の勢力やどういった国内外の敵対勢力に向けての海防だったのかが気になりました。
②赤坂くんへ
兵士の視点から戦争観を見ていくという斬新な報告でとても興味深いなと感じました。兵士の戦争観について最前線に近かった兵士とそうでない兵士とで戦争観の違いがあったのか気になりました。
報告お疲れ様でした。3回生の服部です。
①田中くんへ
大阪の海防をテーマにしての報告でしたが、テーマ決定が直近であった事や史料講読の発表が前日だったこともあり、自分が何を研究したいかが明確になっていないように感じました。これを明確にすることで濃い研究になるのかなと思います。
②赤坂くんへ
報告を聞いていて大変面白いテーマだなと思いました。場所や時期によって、日記に書かれる内容は異なってくると思うので、この点に注意すべきだと感じました。
お二人とも一緒に頑張りましょう。
①田中拓磨君
この時期だから仕方ないことではあると思うのですが、研究したいテーマが明確に定まっていないように思えました。自分が何に興味があって、どのようなことに興味があるかを言語化できれば、自ずとテーマが見えてくるのではないかと思いました
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