■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
【6月23日2限 意見・感想】
授業に出席された方はこちらに意見・感想を書き込んでください。
なお、こちらに書き込むことで出席とみなします。
期限は1週間です。
今回から3回生の発表に入りましたので、以下の条件での書き込みをお願いします。
・発表者2人分(一コマ分)で1投稿
・発表順に従い、
①ーーさんへ
②〜〜さんへ
と宛名を明示してから本文を書き込む
発表者が欠席したなど特別な理由がない限り、1人分しか書かないのは認められません。
出席確認の複雑化防止と不正防止のため以上の条件を遵守していただきますようお願いいたします。
<削除>
報告お疲れ様でした。4回生の新山です。
①舘野さんへ
自由の概念を問うというのはとても興味深いテーマで、現段階でよく分析されており感心しました。丸山先生も言われていましたが、当時流布された書籍等で自由を知った国民の意識に変化があるのか、どのような反応を見せたのかがわかると面白いなと思いました。
多くの史料に当たっていかなければならず大変かと思いますが、研究が良い方向に進展することを願っております。
頑張ってください!応援してます!
②深山くんへ
「オタク」の語義の変動とその転機に迫る研究と聞いてとても面白いなと思いました。このゼミには様々なオタクが蔓延っているようですが、オタクではない人にも聞き取り調査をして、未だ埋まらない「オタクの思うオタク」と「一般人の思うオタク」という認識の差異を比較・検討していけると面白いなと思います。(少し深山くんのやりたい研究から外れてしまうかもしれませんが…)
研究頑張ってください!次回の報告も楽しみにしています!
4回生の那波です。
①舘野さんへ
日本の「自由」概念について、西洋からの「自由」が流入した明治初期に着目し、かつ自由民権運動と「自由」概念の関わりを論じていきたい、といった内容だったかと思います。
個人的な話ですが、今では全く違う私の研究も、入りはそんな感じの興味からだったのと、時期ががっつり被っているので、非常に興味深く聞いていました。
気になった点として、質問と重複するのですが、「自由」を感じるとき、考えるときというのは、「不自由」な状況が前提としてあるからこそのものであるように私は思っています。
例えば、明治の人が西洋の初めて「自由」を知ったとき、今まで当たり前だったから気づかなかったけど徳川の時代は実は「不自由」だったんだ、てことは「自由」ってこういうことを言うのか、といった感じであやふやな概念がいくらか固定されるといったことが考えられるかなと思います。
また民権運動に絡めていえば、言論・表現の自由という問題がよく取り上げられるのですが、それについては、明治最初期には言論はあまり統制されておらず、明治8年になってから言論統制法ができあがってくることになります。
この際に新聞人が、言論の統制を嘆いたり批判したりするわけなのですが、それは新たに与えられた「不自由」の枠によって遠回しに「自由」を捉えているという風にも考えられるのかもしれません。
とすると、民権運動側だけでなく、「不自由」をルール(法律)として作成し、与えている政府側にも目を向けてもいいのかなと個人的には思います。
長々書きましたが、「不自由」(抑圧、拘束などもありますかね)があるから「自由」がある、といった視点も持っておくと見えやすい議論になってくるのかなと思いました。
その他聞きたいことがあったのですが、あまりに長くなるので、また直接お伝えします。
最後に、我々が当たり前のように捉えている概念の原点を明らかにするという作業は、舘野さんがおっしゃっていたように抽象的な議論になりやすく難しいものではあると思いますが、そういった点に着目しているからこそ、別の新たな発見ができることもあるように思います。
本格的に研究をすることは基本誰しもが初めてで、多々大変なこともあるかと思いますが、お互い頑張りましょう。
(質疑応答の際に返答に困る質問をしてしまったこと、ここに深くお詫び申し上げます。)
②深山くんへ
「オタク」の意味とイメージの変遷についての報告でしたが、昨年度卒業された先輩であったり(先行研究整理で上がっていた方です)、今年の4回生にもそういった研究があったりで、そう考えるとオタクが3年連続も注目されているのかと思いながら、興味深く聞いていました。
気になった点として、現状オタクから現代の文化史を捉えてみたいとのことでしたが、様々な視点が考えられる中でオタクからそれを捉えることにどのようなメリットがあるのかという点について、深山くんはどう考えているのかなということが気になりました。
もし深山くんなりのそういった考えがあるのであれば、それをレジュメのはじめに等で反映してもらえると、聞き手としては話が理解しやすいかなと思います。
また、そういった考えはまだ持っていないということでしたら、今後そういうことを少し意識しながら研究を進めていくと、オタクからという視点ならではの新しい発見がしやすくなるように思いますし、最終的にはこの研究の意義づけも行えるように思います。
まだ研究は始まったばかりなので、現状仮になかったとしても、追々それが言えればいいだけだと思うので、今後深山くんならではのオタク研究観が見れることを楽しみにしています。
加えて、少し細かな話になりますが、レジュメの体裁について少し気になる部分があったので、以下に記したいと思います。
「〜。【史料】」ではなく、「〜【史料】。」というように、【史料】は句点の前に入れるようにすると、その【史料】がどこの文章に該当するのかが見えやすくなります。
また、「〜。(脚注)」ではなく、「〜(脚注)。」というように、脚注についても句点の前に入れるようにすると、【史料】と同じで、その脚注の該当部分がわかりやすくなります。
細かな指摘になるのですが、次回余裕があれば少し意識してみてください。
最後に、私自身が現代史をやっているわけではないのであまり良いことは言えないのですが、深山くん自身が感じている、近年のオタクの再評価の風潮は、もしかすると今までのオタク観をあまり知らないからこその感覚で、それは先行研究者や新聞記者にはない感覚なのかもしれません。
そのような感覚は、上手く使えば強みになりうるものでもあるようにも思ったりするので、結構大事な感覚ものなのかもしれません。
本格的に研究をすることは基本誰しもが初めてで、多々大変なこともあるかと思いますが、お互い頑張りましょう。
M1の坂本です。
①舘野さん
報告お疲れ様でした!
発想、着眼点がとても面白いし、なおかつ手法も斬新で非常に興味深い報告でした。なにより、舘野さんが研究を楽しんでいらっしゃるのが大変よく伝わってきました。次回報告を今から楽しみにしています。
授業内でのコメントを改めて整理して申し上げますと、もっと自由民権運動に関する先行研究(ここについては、私の専門外ですし、何よりゼミにスペシャリストが何人もいらっしゃるので、詳しい話はその方々にお委ねしておきます)を読みこんで、その成果を活用するといいのではないかなと思います。具体的には
誰を対象としているのか
何に着目しているのか
どんな言葉が分析されているのか
どんな史料が用いられているのか
などなどをおさえておくと、研究の枠組みがより明瞭になってきて、舘野さんご自身がやりたいこと(やるべきこと、と申し上げるたほうが良いかもしれませんね)がより一層絞り込めるのではないかなと考えております。
以上、研究の射程に関してお悩みのご様子でしたので、私なりのアドバイスでした。お役立ていただければ何よりです。
季節の変わり目ですので、どうか体調にお気をつけてお過ごしください。応援しています!
---
②深山くん
報告お疲れ様でした!
私にもはっきりとはわかっていないのですが、このゼミにはオタクにあたる人が一定数いるようですので、時間のない中でも活発な議論が行われていたなという印象を受けました。深山くんも、そうした議論を通じてたくさん得たものがあったのではないでしょうか。
これはあくまで私の所感ですが、今日のオタクは、自身がオタクであることに誇りを持っている一方で、どこか卑屈さ(あるいは後ろめたさ?)を感じている人がある程度いるような気がしております。だからこそ、いわゆる非オタの友達を家に招待したときに“普通”の部屋に見せることに全力を投じるオタクであったり、家族に持っているグッズや同人誌を見られて恥ずかしいと感じるオタクが未だにいるのではないかなと、本日ご報告を聞きながら改めて考えた次第です。
研究室でお話した内容を繰り返して恐縮ですが、改めて整理しつつ申し述べてまいります。
1.「オタク」という語の定義について
今回のご報告で、オタクという語の持つ意味が時代とともに変遷していくという事がよくわかりました。その前提として、オタクという言葉そのものの定義を言語化して説明できるようにしておくことはもちろん大切なことです。ただ、もう一つ重要なのは、類似するほかの言葉、概念とどのように違うのかを説明することだと思います。
レジュメにも出てきた言葉を例にしますと、「アニメオタク」と「アニメファン」「アニメ愛好家」とではおそらく意味合いが異なってくるのではと思われます。
深山くんなりの解釈でよいので、そうした隣接する概念との線引きを一度きちんとしておくと、今後研究のベースが出来上がってくると思います。
2.「オタク」という語の出発点について
明確なソースがご提示できず大変心苦しいのですが、私の記憶する限りでは、オタクという語が発生したその瞬間は、必ずしも差別的な意味合いを持っていなかったはずです。そもそも、「オタク」はいわゆるサブカルチャーの愛好家らの間での二人称であり、それはかなりソフトな敬称(かつコミュニティ内だけの内輪ネタ)ではあるものの、ネガティブなニュアンスで用いられてはいませんでした。やがて、彼らの周りにいる人々が、彼らを奇異の目、ないしはある種侮蔑的な目で見ており、その集団を名付けるにあたって「オタク」と呼称しだした、という経緯があります。文字として「オタク」がはじめて登場するのが、この後半の時期ですので、どうしてもそこから議論が始まりがちなのですが、おいおい聞き取りなどで前半の部分も明確にしていかれるとよいのかなと思いました。
3.オタクの多彩さについて
これは授業内でも指摘のあったことですが、オタクは、その一語で一括りにできないほどバリエーション豊かな集団であると私は見ています。それは愛好するコンテンツやジャンル、愛好の方向性、年齢、世代、性別によって、実に多様な在り方が可能であるからです。そうした中から、深山くんが何に着目し、どのような観点から研究を進めていくかよくご検討の上で秋学期の報告に臨んでいただければと考えております。
4.オタクの持つ性質について
このように、オタクは非常に多彩な人々の集合体ではありますが、彼らにはおおむね共通して2つの性質があるように見受けられます。
一つは、文化の受容者という性質です。この方向性を突き詰めるとすれば、オタクが何を求めてその文化を享受していたか、その文化をどう受け止めていたのかといった議論が想定されるかと思います。ただ、この方向性で研究を進め、当事者の声を収集することは大変難しいことです。というのも、これまでのゼミで何度か指摘のあったように、どのようにしてサンプルを集めるのか、いくつ集めればよいのか、そうして得たいくつもの見解を一つに総括してしまってよいのかという問題がどうしても避けて通れないからです。私がこの道をあきらめた理由もそこにあります。
オタクの持つもう一つの性質は、文化の作り手であるというものです。ただコンテンツを受容し、消費するだけでなく、同人誌やグッズを制作して頒布する人であったり、コスプレを楽しむ人であったりと、こうした人々の活動は新たな文化の創出そのものではないかと私は見ています。
彼らが一体何を考え、何を追求していたのかという問題に迫るような研究は、おそらくまだ無いのではないかと思いますので、もしご興味がありましたら是非取り組んでみられてはいかがでしょうか(あくまでご提案です。)。
長くなってしまって申し訳ありませんでした。何かわからないことや聞きたいことなどありましたら、いつでもお伺いしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
天気も不安定で、体調を崩しやすい季節ですので、くれぐれもお体に気を付けて夏をお迎えください。一緒に頑張りましょう!
①舘野さん
発表お疲れ様です。
のびのびと楽しそうに発表されている様子がとても印象的でした。
「自由」の概念について研究なさるということでしたが、概念という形のないものについて追いかけるのは簡単なことではないと思います。史料を読む中で自分なりの基準や定義を持つことは大切なことではないかと思います。
2年間、研究頑張ってください!
②深山さん
オタクについての定義の変遷についての研究ですが、自分もオタクの部類であると認識しているため、非常に興味深く聞かせていただきました。
私自身はディズニーオタク(通称Dオタ)です。Dオタになって思うのは、なんでもオタクって言えるんだってことです。他のジャンルでも知らないだけでたくさんのオタクがいるのだと思います。なので、オタクの幅が広がってきた時期が一つ画期になるのではないかと個人的には思います。ゼミ内にはいろんなジャンルのオタクの方がいらっしゃるようなので、卒論に使うかどうかは別にして、オタクについて話を聞いてみるとヒントになるかもしれないなと思います。
研究、頑張ってください。
①舘野さん
今まで「自由」という概念が何なのか考えたことが無かったので、舘野さんの視点は斬新な視点だと思いました。
課題の部分にも書かれていましたが、「自由」という概念を捉える難しさはこの研究をするうえで付きまとうものだと思います。人によって自由の概念や捉え方は千差万別ですので、明治期ひいては近代日本の自由の概念や捉え方をグループ分けする必要を感じました。グループ分けをすることで、舘野さん自身の自由の概念も整理されると思います。
個人的に面白かったのは、古代では「自由」はマイナスなイメージで使われており、「自由」と書いて「ほしきまま」と読むことです。
大変興味深く、面白い報告だったので、これからの研究が楽しみです。
報告お疲れさまでした。
②深山さん
「オタク」という存在は今や社会的に見ても大勢おり、私もその1人であると自覚しております。
「オタク」の意味について考察する研究だと思いますが、「オタク」を取り上げる研究で課題になるのが「オタクとは何か」ということだと思います。これは現代において、「オタク」が一言で語れないほど細分化していることが原因の1つではないかと私は考えております。「オタク」全体を捉えるためには細分化されたオタクのグループ分けが必須で、そこが見えてくると現代の「オタク」とは何かが見えてくると思いました。
また、「オタク」全体を捉えるのが難しければ、○○オタクというグループに絞って、研究していくのもアリなのかなと思いました。
私もオタクとは何かが未だに分かっていませんが、これからの報告を楽しみにしております。
報告お疲れさまでした。
4回生の鳥井です。
①舘野さんへ
報告お疲れ様でした。
自由という広い概念を扱う研究で面白いと思います。自由という言葉自体はありふれたものですが、時代というよりも具体的な不満などの事例によって変化のあるものではないかと思います。自由民権運動など、政治において語られる場合は具体的な政策と結びつけている場合が多いと思うので、政治を主導する側とそれらを受容する民衆の側の相違点なども分析すると良いのではないかと思います。
研究頑張ってください。
②深山さんへ
報告お疲れ様でした。
オタクに関する研究はこのゼミではかなり盛んな印象があるので、差別化が大変そうではありますが、発想次第でとても良い研究になると思います。
オタクに対する価値観の変化とありましたが、オタク全般に対してのイメージはアニメや鉄道などジャンルによっても違いますし、価値観を持つ人がどのような年齢層、どのようなコミュニティで生きてきたかによっても大きく異なると思います。今後はオタクのイメージについて何かしら対象を絞って研究をしていくことが必要かと思います。
研究頑張ってください。
① 舘野さん
報告お疲れ様です。3回生の長谷部です。コーパスを使った研究、これが日文出身、、、! と思わされました笑 私は舘野さんと逆で日文に転籍しようとしていた人間で、まさにコーパスを使った研究をしたかったので見ていてとても羨ましかったです。不自由という概念の上に自由が生まれるというのも確かに! となりました。私は期末試験が終わった時に「自由だ〜!」ってなります。期末っていう不自由があるからだなあと思わされました。
② 深山さん
報告お疲れ様です。3回生の長谷部です。私はオタクの中でも腐女子に関する研究をしようとしているので、今回出されていた先行研究も私のものと関連するものがあって興味深かったです。ゼミ内での質問と重なる部分もあると思いますが、気になった点を2つあげさせていただきます。
まず、『現代用語の基礎知識』の信憑性についてです。今回メインで使われていたこの雑誌の信憑性やこの雑誌自体がどういったものなのか疑問でした。ネットスラングまで網羅している辞書は他にもある中で、なぜ雑誌であるこれを使おうと思ったのか気になります。毎年発行されていて推移が見やすいからという認識で合っているでしょうか、、、
二つ目が2006年の萌えに関する記述についてです。【史料11】について、萌えに関する説明であるためオタクの語の記述はないというお話でした。確かに「オタク」が何なのか、について言及する内容ではなかったと思いますが、「オタク」が生み出している「萌え」の市場規模が約2800億円って普通にすごくないですか? オタクがもう日本の経済の一端を担っていることが分かる記述だと思います。オタクしか勝たんな。個人的には【史料16】同様、契機じゃん! と思います。
今週、先行研究の中で美少女を好む男性オタクとBLを好む腐女子の比較をします。深山さんがこれからどのようなオタクについて取り上げていくのか分かりませんが、男性のオタクである深山さんからの意見を頂けたら嬉しいです!
お互い茨の道を進む研究だとは思いますが、頑張りましょう!
報告お疲れさまでした。4回生の舟久保です。
①舘野さんへ
自由民権運動に関わった人々の中でも求めることや、それぞれ考える「自由」という概念は異なるのかなと報告を聞いてて思いました。例えば、Aグループは自由についてどのように考えて何を求めていたのか、一方でBグループはどう考えて何を求めたのかです。民権運動に関わった人々でも自由に対する考えが異なれば活動のゴールも異なります。運動に関わった人々がどのようなことを主張していたのかからも彼らの「自由」に対する考えが見えたりするかなと思いました。
②深山くんへ
今やこのゼミで研究することが多いオタクの研究で、他の研究との差別化が今後重要な課題になってくると感じます。オタクのジャンルは様々ありますが、その人がオタクになるきっかけやタイミングに社会の流れなどが関わっていたりすると面白いのかなと思いながら聞いていました。(大したコメントできなくてごめんなさい。)同ジャンルの研究でも切り取り方を変えれば良い研究になることもあります。そこに深山くんらしさが出ると良いですね。
発表お疲れ様です。4回生の細見です。
①舘野さんへ
私は「大正自習教育」について研究しているのですが、それにも「自由」という言葉が入っており、自由とは一体何なんだろうと考えながら非常に興味深く聞かせていただきました。さらに、「自由」という言葉自体は古代からあったものの、その意味合いは近代以降とは異なるものであったということも、丁寧に史料・図表レジュメで示されていて、分かりやすく面白かったです。
質問させていただいたときに、自由について、政府側というよりは民衆側から見たいということでしたが、「民衆」とすると範囲が広くなってしまうので、民衆の中でもどの層における自由概念の受容を見たいのかを絞ると、今後の研究方針が立てやすくなるのではないかと思いました。また、「自由民権運動」という言葉は後の時代に使われ始めたということでしたが、一般の人々の間に「自由」という概念が浸透するのは、運動がおこってすぐではなく、少し時を経てからなのかなとも思ったので、史料を見る際に、いつ頃から「自由民権運動」という言葉が使われ始めたのかを意識する必要があると思いました。
②深山さんへ
史料を用いながら、「オタク」という語の変遷をたどっていて、内容も分かりやすかったです。
今後研究をしていくにあたって、深山さんがどのようなことに興味関心をもち、それはすでに研究で明らかにされていることなのか、そうだとしても自分の考えとは異なる部分があるのかを一度整理されてみると、具体的な方針がたってくるのではないかと思います。「オタクについて」だけでなく、「なぜ〜なのか」といった問いを持つことで、自分の研究テーマを焦点化しやすくなると思いました。
お二人とも、これからお互いに研究頑張っていきましょう!
報告お疲れ様です。3回生の桂です。
①舘野さんへ
「自由」という言葉が明治以前から使われている史料を見るのが初めてだったので確かに西欧の「自由」との違いも見れて面白いなと感じました。
授業中に人は「不自由」を感じて初めて「自由」を感じると思うという意見が出ていましたが、これを明治政府上層部に置き換えるとその「不自由」を感じて起こしたのが明治維新だったのではないかと思います。自分たちが「不自由」を感じて幕府を倒した以上、「不自由」を感じて「自由」を求めようとする民衆の行動が新政府打倒に繋がることを恐れて自由民権運動を弾圧する理由になったのではないかと感じました。
②深山さんへ
「オタク」という語の定義の変遷を辿っていく報告でしたが、まずその変遷が書いてある『現代用語の基礎知識』という本がどういう考えを持った人がどういう基準のもとに「言葉」を選定し定義づけしているのかをもう少ししっかり見ないといけないのかなと感じました。多様性の時代に入りオタクもある一定許容されるものになってきたと思いますが、まだ許容されていないタイプのオタクはいると思います。それはオタクの分野が広がり「ジャニオタ」のような女性オタクも増えたことで影を潜めているだけのように感じます。それはオタクと呼ばれる人々を指し示す範囲が広がっていることを意味するのではないかと思います。そのためその定義が本当に合っているのかというところから始めるべきではないかなと感じました。
お2人とも報告お疲れさまでした。4回生の斉藤亘輝です。
①舘野さんへ
「自由」という言葉の持つ意味について深く考えさせられる報告でした。古代から残る言葉に焦点を当てた、非常に面白い視点の研究であったと思います。
個人的には欧米における「自由」の起源が気になりました。明治に欧米の「自由」の概念が日本の人々に影響を与えたのであれば、欧米における「自由」という考え方のはじまりやその内容の詳細について明らかにする作業も必要になるかもしれません。
今後の方向性に関して悩まれているようですが、個人的には興味深い研究と感じています。ぜひとも現状の課題を打破して良い研究にできるよう応援しています。
②深山くんへ
オタクという言葉がどのように取り上げられていたかという点について、その変遷や考察が丁寧にまとめられており、非常に分かりやすい報告だったと思います。
今後はオタクという言葉のもつイメージについて、様々な視点から今一度明らかにする必要があると思われます。私自身もアニメなどのサブカルチャーを嗜むオタクではありますが、あまりポジティブな意味で捉えられない側面があります。例えば、オタクによる様々な迷惑行為は、現在でもマスコミにオタクの悪い面として報道される傾向が強くある印象です。今回の報告は『現代用語の基礎知識』を中心に史料を取り上げられていましたが、今後は新聞や雑誌などのマスコミの目線から、オタクの社会的な位置づけや認識について調査すると良いかもしれません。その中で、何か画期となる出来事が見い出せれば、面白い研究になると感じられました。
お二方とも、ご報告お疲れ様でした。4回生の安田祐輝です。
①舘野さんへ
近代日本において自由という概念はどう受容されてきたということは、個人的にはあまり考えてきませんでしたが、興味深いと感じました。知識人や武士階級の人々ならともかく、農民層はそもそも自由という言葉の存在を知っていたのかということが気になりました。
課題でも指摘されていましたが、自由という言葉が指すものが人によって異なっているということがあります。なので、ある程度対象を絞り、その階層の中で自由とはどのように受容されていたのかということを研究すればいいのかなと感じました。
②深山さんへ
「オタク」という単語がどのように扱われていたのかという変遷を辿っていくという試みは面白いと感じました。また、1990年代頃からオタクへの再評価が始まっているというのは知りませんでした。ただ、インターネット上では、「昔はオタクということが分かると殺される」という意見を見たことが有るので、その点は当時の人(特に当時オタクだった人)に聞き取り調査をするのがいいかもしれません。また、連続幼女殺人事件が起きる前は、オタクという言葉に犯罪者予備軍というニュアンスはなかったと聞いたことがあります。
オタクの社会的な意味が変わってきた契機を探るためには、新聞・雑誌の研究の他にも、当時の人に聞き取り調査をしてみるのもいいかもしれません。
報告お疲れさまでした。3回生の牧大雅です。
①館野さんへ
短い報告ながらも、「自由」という概念を歴史的事象の中で根本的に考えようと試みる問題意識が伝わってきました。確かに「自由」の定義が各人各様であること、先行研究が「自由」概念の成立と意味内容の変遷を解明することに注力した「思想史」的位置づけ
の先行研究が多い、など研究動向をふまえて自分なりの視角をもとうとしていることも伝わりました。「自由」は思想概念であることは間違いないですし、先行研究が思想史に偏ってきたこともある程度理解できる範疇にはあります。今後は、固定的な研究動向に
一線を画すという意味で、文化面や政治面など多くの視角から「自由」概念を突き詰めて考えてみるとよい、と思います(専門外のため抽象的になり申し訳ございません。)。
②深山さんへ
今回の報告では、オタク概念の取り上げ方を『現代用語の基礎知識』の過去記事をもとに検討されていましたが、概念の取り上げ方を検討するだけでは事実列挙のみに陥りやすいの
で、今回の報告はほんの初歩に踏み入ったものだと認識しておくべきだと思います。オタクという概念規定のされかたが、どのような・誰の意図のもとで為されていったのか、も
研究開始当初に考える視点に据えておくと、今後の研究に広がりをもたせるきっかけになるのではないでしょうか。
報告お疲れ様でした。3回生の吉田です。
① 舘野さんへ
自由民権運動の「自由」の概念に着目し、その当時の人々がどう理解して用いていたのかという観点は、言葉を大切にするという点で昨年度まで日文にいた舘野さんならではの視点で非常におもしろいと思いました。また、元々あった概念と比較するために、なかなかこのゼミでは目を向けることのない前近代の史料にもあたっていて着目点が素晴らしいと思いました。史料に当たらないと分からないということなので秋学期の発表では自由民権運動の史料に基づいた報告があるのを楽しみにしています。
② 深山さんへ
たくさんの史料に当たって「オタク」という言葉の受け取られ方の変遷を追っていて非常に興味深かったです。ただ、オタクと言うと言葉が出てきた当初は狭い範囲だったかと思いますが、現在では若い世代の中で相当な割合があらゆる形のオタクになってきていると思います。実際に私も歴は浅いものの去年からとある歌い手グループを推していて、オタクと言われるようになりました。そのような範囲の大幅な広がりも踏まえて研究する必要があると思いました。秋の報告を楽しみにしています。
3回生の舘野です。
深山さん報告お疲れさまでした。私と同じようにある種の概念を扱う研究で、楽しく聞かせていただきました。
オタクのイメージの変遷をみることで社会や人々の行動原理の変化が見えてくれば歴史学の研究として、より面白い研究になるように思いました。
お互い研究頑張りましょう!
4回生の小出です。
舘野さんへ
報告お疲れ様でした。明治時代における「自由」の概念を探るというのは、当時を行きた人々の意識が見えてくると思い、非常に興味深いテーマだなと率直に感じました。
それに加えて、先行研究など自由という概念に関連するものをすごく調べているのが伝わりました。
今回の報告では自由民権運動に焦点を当てて行こうとしてる一方で、先行研究の箇所で自由の概念の変遷を見ることの重要性もあげていらっしゃいましたが、やはり研究の期間等も考慮して、自由民権運動のひとつに的を絞るのがいいのかなと思いました。
そうなると先行研究と舘野さん研究との研究の意義の違いがどのようなところになるのか少し分からなかったので、次の報告では諸研究との違いなど、独自性を明記していただけるとすごく研究の意義などが見えてきていいなと感じました。史料調査等苦労することもあるかと思いますが頑張ってください!
深山さんへ
報告お疲れ様でした。今回の報告ではオタクという人々ではなく、各時代毎のオタクという言葉の用法や意味など、その言葉自体に焦点を当てて調査を行っておりましたが、確かに時代や扱う人によって意味の異なるオタクというものを扱うのにすごく良い着眼点だなと感じました。
実際に新聞や『現代用語の基礎知識』という史料を用いて、意味がどのように変化したのかが少しづつ明らかになったというふうに思います。
今後の方針に関して一点質問なのですが、深山さん的にはオタクという言葉が指す意味の変化に作用した事象を求めていきたいというふうに感じましたが、オタクという言葉の語義を捉えるとこに、どのような意義があるという風に考えているのか、深山さんの考えが聞きたいなと思いました。改めて報告お疲れ様です。今後も頑張ってください!
3回生の遠山です。発表お疲れさまでした。
3回生初発表だったにもかかわらず、お二方ともたくさん史料に触れられおり、そして上手にまとめられていたので純粋にすごいなと感じました。
館野さん
概念を扱っていることもあり、なかなか伝えるのが難しいところなのかなと思いましたが、聞き取りやすくまとめられていたと思います。
人それぞれ「自由」の捉え方が違ったり、またその時代によっても違いが出たりするのかなとも思います。政治的な面からではなく、明治期の文学等の文化面からもアプローチがあると面白いのかなと思いました。
研究頑張ってください!
深山さん
オタクのイメージ変遷ということで、個人的にはとても興味深い内容でありました。授業内でも意見させていただきましたが、昔のオタクと今のオタクでは指す範囲が違っていたり、オタクの様子(明るさ、暗さ)も違っていたりするので、もう少し範囲を絞ってみるのもいいのかなと思いました。
研究頑張ってください!
①舘野さんへ
自由という概念に関して研究するということはとても面白そうだと思いました。当時と現代で自由のニュアンスも変わってくると思うので、そのに注目して言語の意味の変化に着目すればよいと思いました。
②深山さんへ
オタクの存在ではなく、オタクという呼び方に関しての研究はとても面白いと思った。オタクに隠された意味に関して考察することでオタクが社会からどのように見られたいかがはっきりすると感じた。
①舘野さんへ
「自由という概念が自由民権運動の中でどのように受容されていたのかという内容に関して、自由民権運動内部での差異が気になった次第です。例えば後に自由党となる勢力内部において、板垣退助を首魁とする旧土佐藩士族を中心とするグループと、河野広中らに代表される地方農民を中心とするグループでは「自由」への認識が違ってくるのではと思いました。また「自由」の前提に「不自由」が存在するという議論がありましたが、征韓論争に破れ下野したグループと地方の農民層では直面した「不自由」も相当異なると考えられます。どのような立場の人間がどのような「自由」を求めたのかを細分化して捉えていくと「自由」というキーワードから自由民権運動を腑分けしていくことに繋がるのではと考えました。考えただけです。
➁深山さんへ
「オタク」という言葉の使い方について「アニメオタク」「ジャニーズオタク」「鉄道オタク」など広範に使われている点から「オタク」という言葉は人々の趣味嗜好を端的かつカジュアルに表す便利な言葉なのではないかと思いました。「オタク」という言葉の意味が変わった背景には、旧来の「オタク」という存在そのものが変化したというより、単純に「オタク」に分類される範囲が広がり、それによってイメージが中和されたことがあるのではと思いました(どうにもまとまらない感想で申し訳ありません)。
今後の方針のところでインターネットの作用について触れられていましたが、最近(でもないかもしれません)インターネット文化について歴史的にまとめようという動きがあるようで、それについての一般書籍もいくつか出版されています。インターネット史という視点から、何か使える見識が見つかるかもしれません。ただインターネット史というテーマは歴史学、日本史学の論文ではとんと見かけないようなので、どこまで期待できるかは保証しかねます。あしからずで申し訳ないです。
報告お疲れ様でした。3回生の幡鎌です。
① 舘野さんへ
最近、哲学や社会学の授業でよく「自由」という言葉を耳にして、自分でも「自由」とは何かを考える機会が多かったので、とても面白く報告を聞かせていただきました。報告内で「自由」を「不自由」の逆と捉えてみるという話がありましたが、「不自由」もさらに「不自由」な立場から見たら「自由」であり、時代によって「自由」の捉え方が「制限」というものを基準として変化しているように思えます。時代によって民衆に対し、どの程度「制限」がかかっていたのか、民衆に制限を強いる制度とそれを受けた民衆の反応を新聞などから知ることができれば良いなと思いました。
(完全な余談ですが、個人にとっての究極の「自由」は「無秩序」であると思っていて、「無秩序」は逆に社会全体にとっては最も「不自由」な状態にあたると考えています。「無秩序」は社会的には最も「不自由」なので、ある程度の制限を設けることで社会全体の「自由」を保障しているのだと思います。最近、倫理学を受講しているのでこんなことを考えて生活しています。)「自由」が個人にとっての自由なのか、社会一般にとっての自由なのか考えることもできると思いました。
② 深山さんへ
報告内でオタクがポジティブに捉えられるように変化してきたという話がありましたが、個人的には、オタクに対する偏見は未だに残っており、ポジティブに捉えるかそうでないかはまだまだ個人差があるように感じます。そのため、オタク単体に対する認識の変化というよりは、多様性の一要素としてオタクが世間に受け入れられるようになっていったと考えた方が自然なのかなと感じました。また、今日受けた社会学の講義で、ちょうど中森明夫が「おたく」という言葉を使うようになったという話がありました。それ以外に深く「おたく」に対しての言及はありませんでしたが、ちょうど「おたく」という語が使われ始めた1980年代が「虚構の時代」と位置付けられるという話がありました。(見田宗介『社会学入門』、大澤真幸『『虚構の時代』の果て』)「おたく」という存在は社会と深く結びついているので、社会学上の議論も参考にしてみると良いと思いました。
発表お疲れ様でした。4回生の橘川亜美です。
①舘野さんへ
日本型の自由というの概念に目をつけたことがとても面白いと思いました。また舘野さん自身のやりたい理由などが明白に発表されていて、すごく熱意を感じました。
課題でもおっしゃられているように卒論のテーマとしてはやはり広すぎるかなと感じます。なので、受容側と担い手側の両者のどちらかに焦点を当てた研究にするともっと深い研究になると思いました。研究、頑張ってください。
②深山くん
オタクの意味とイメージの変遷の歴史について新聞記事などを用いて調べていることがとてもいいなと思いました。またきちんとオタクについての定義づけを最初にしているため、すごく発表に入りやすかったです。
気になった点としては深山くんは主にアニメオタクのことについて取り扱っているように見受けられましたが、他にも鉄道オタクやアイドルオタクなども存在すると思うので、今後どのように範囲を絞っていくのかを明白にしていくとよりよい研究に繋がると思いました。研究、頑張ってください。
3回生の深山です。
舘野さん報告お疲れさまでした。
取り扱う事柄というか概念がかなり異なりますがなんとなく似たような形式の発表で、興味深く聞かせて頂きました。
僕自身もですが、今一度どこに焦点をあてて研究するかを問いただして明らかにする作業が必要なのではないかと感じました。
お互いこれから頑張っていきましょう!
発表お疲れ様でした。3回生の筒井響です。
①舘野さん
発表お疲れさまでした。「自由」という概念についての説明で理解しずらい内容かと思っていましたが
明治期に着眼点をおいて説明されており理解しやすかったです。人々の価値観で考え方の違いが出たり、時代背景からも様々な考え方が出てくると
思いました。難しいとは思いますが研究頑張ってください。
②深山さん
発表お疲れ様でした。オタクの意味や変遷について新聞記事などを用いての説明はとても興味深い内容でした。
取り扱う範囲を決めたり、またオタクにはドルオタやジャニオタなど幅広い分野であるのでその辺を整理しながら
今後の研究を進めていくべきではないかと考えました。
研究頑張ってください。
発表お疲れ様でした。4回生の西です。
① 舘野さん
発表お疲れ様でした。近代日本における自由という概念についての研究ということで、普段何気なく口にしている「自由」という言葉の意味を考えさせられました。捉え方が人それぞれで、定義が難しい言葉だと思いますが、研究頑張ってください。
②深山さん
発表お疲れ様でした。オタクという言葉がどのように使われていったのかという研究でしたが、私自身もアニメ等のオタクを自負しているのでとても興味深く発表を拝聴しました。親世代の人からは「昔は(アニメ)オタクだと分かるとクラスでいじられたり、孤立することが多かった。今君たちがオタクでいられるのは先輩たちの我慢のおかげだよ」と聞かされたことがあります。聞き取り調査も、オタクに対する人々の見方を知るには良いやり方なのではないかと感じました。
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■