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【4月14日2限 意見・感想】
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意見・感想等を一言以上書いていただきますようお願いいたします。
また、ここに書き込むことで出席したとみなします。
なお、期限は1週間で、それ以降は書き込んでも出席点となりませんので、皆様早めに書き込んでいただきますようお願いします。
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報告お疲れさまでした、3回生の舘野です。
身近な話題で無理なく理解でき、とても楽しく聞かせていただきました。
講義内でリナを例外として純粋さが求められているのではと言ったのですがその補足です。考察の部分で、1995-1997-1999と人気となるキャラクターが移行したという見方でしたが、1995-1999年にかけて同じような傾向があり、その強い例外が1997年の「破天荒な」リサという見方も面白いのではないかと思います。
また、図表レジュメのグラフの部分で、「クール」なところが特徴の「レイ」、「ルリ」それぞれが他に差をつけて票を集めているのも印象的でした。レジュメの内容が1990年代後半のみですし、それがどうこうということまで私では分析できないのですが、考察の材料になれば幸いです。
最後に気になったのは、理想の女性像と理想のヒロイン像が必ずしも一致するのかという部分です。必ずしもリアルとフィクションでその好みが一致しないような気もします。あまり関係ない部分でしたら捨ておいてください。
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3回生の加納誠也です。報告お疲れさまでした。
私はアニメをあまり見ないため、この発表を聞いて初めて、90年代アニメの女性キャラクターのことを知ることができ、時間があればこの発表で紹介された作品を鑑賞したいと思いました。
発表を聞いて感じたことは、研究対象としている時期における人気キャラクターをあらかじめ抽出した上で、それがどのようなキャラクターで、雑誌を通してどのような評価をされているのかを説明したうえで、結論を述べていた点が良かったと思いました。そのような構成をすることは、聞き手が理解しやすくなることにつながるため、私自身も発表の際に心がけたいと思いました。
また、”4:変遷の考察”からは、女性キャラクターが当時の世相を反映していることが分かり、興味深い内容だったと思います。これに関して、論文のテーマから少しそれますが、理想の男性キャラクター像というものが気になりました。
卒論の完成に向けて、これからも頑張ってください。
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午前中からの報告お疲れ様でした!修士1回の坂本です。
先行研究を探しにくい(というより探し方がいまいちわからない)のは、サブカルチャー研究あるあるだと個人的には思っています(実際、私も4回春時点ではこれだ!と思う先行研究に出会えていませんでした)。差し当たっては、昨年度の稲原くんや、私の卒論が今一番手近なものになるかと思いますので、そちらをとっかかりにして、徐々に手を広げていかれるとよろしいかと思います。そうすれば、1990年代後半がオタク史の画期といえる根拠、つまりはこの研究を根幹をなす意義づけが可能になるかと思われます。
1点気になっているのは、現状の仮説をどのようにして検証するかという点です。社会に立ち込める暗澹たる空気が、オタクの理想の女性像を形成していったという仮説はとても面白いと思いますが、そうした社会情勢とオタクの「好き」という感情をうまくリンクできる史料にはどのようなものがあるか、一度検討されてみるとよいかと思われます。また、インタビューを行うにしても、あくまで一事例でしかなく、そこから包括的な論を展開するのが難しいこともご留意いただければと思います(私が視聴者ではなく制作陣に着目したのもそうした事情からです。もし視聴者層の分析が難しければ、そちらにシフトするのも手だと思いますし、その場合私の卒論もかなりダイレクトな先行研究になってくると思われます)。
研究の進捗が思わしくないと、報告することが怖くなる時もあるかとは思います。しかし、多くの人の場合、卒論が初めての学術的研究、論文となる場合がほとんどだと思います。ですから、研究が順調にいかなくてもそれは当たり前だと私は考えています。なので、自信をもって「できた」ことをご報告いただいて、「できなかった、わからなかった」部分はゼミの皆に投げかけていただければと思います。もちろん、私もできる限り一緒に考えますので、どうか安心して、できることなら楽しんで研究に取り組んでいただけると嬉しいです。
応援しています!
P.S. 1990年代の鬼太郎に登場する猫娘が、他の時代と比べても外見が幼いという話をしましたが、一度画像検索されると面白いかもしれません。ちなみに、1980年代の猫娘は企画書に「妖怪界の小泉今日子」とされていたことに触れましたが(実のところ、私にもピンと来ていないところがあります)、最新の鬼太郎の猫娘は外見もだいぶスタイル抜群のお姉さんに設定されており、デザインに菜々緒が意識されているというインタビューもありました。以上、余談です。
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報告お疲れ様でした。
4章の変遷の考察に関して、暗いキャラと明るいキャラでの対比を行うのであれば人気キャラランキングの2位以降のキャラの特徴に関しても論ずるべきではないのかと思った。2位以降にリナのように明るいキャラがいるのであれば綾波からリナに遷移していった理由の補強にもなるかもしれない。また、そうでないのであれば単にスレイヤーズという作品の人気が高くその主人公の人気が高まったのではないかと考えられ、そこから作品の特徴による区分けが可能かと考えた。
大変興味深い研究テーマだと思ったので次の発表も楽しみにしてます。
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報告お疲れ様でした。
4章の変遷の考察に関して、暗いキャラと明るいキャラでの対比を行うのであれば人気キャラランキングの2位以降のキャラの特徴に関しても論ずるべきではないのかと思った。2位以降にリナのように明るいキャラがいるのであれば綾波からリナに遷移していった理由の補強にもなるかもしれない。また、そうでないのであれば単にスレイヤーズという作品の人気が高くその主人公の人気が高まったのではないかと考えられ、そこから作品の特徴による区分けが可能かと考えた。
大変興味深い研究テーマだと思ったので次の発表も楽しみにしてます。
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アニメに登場する人気ヒロインの性格から、1990年代当時の理想の女性像を追い求めるというのは斬新で面白い視点だと思いました。
今回の報告では理想の女性像を人気のキャラの性格から求めようと努力していらっしゃいましたが、私は必ずしも、「キャラの性格=人気」となるとは思いません。例えば、アニメ自体の人気やアニメ内での登場するシーンや役割も人気に影響を与えるため、必ずしも「人気投票の結果=理想の女性像」とは言えないのではないかと思います。なので、6章でも話していたとおり、理想の女性像をアニメのみの1つの視点から見るのではなく、多角的に見ていく必要があるのかなと思いました。
報告お疲れ様でした。
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発表お疲れ様でした。4回生の安田祐輝です。
今回の報告では、史料を用いて1990年代後半に人気のあったキャラクターの性格を分析し、1990年代後半のオタクにとっての理想の女性キャラクター像の傾向として、庇護欲が掻き立てられるキャラクターであることがわかりやすく示されていたと感じました。そして、それはオタクが女性に対して不安をもっているからだという視点は面白いと感じました。
本文に、オタク男性が女性に対して恐怖感を抱いたから、年齢が低い女性キャラクターに対して庇護欲を掻き立てられたとありましたが、その要因として、若年層の中で清潔感が重要視される風潮が強まり、その基準に適合できないオタクが女性に冷遇されるようになったからだと思いました。
あと、1990年代後半には、ノストラダムスの大予言に代表される終末ブームというものがあったそうです。日本社会全体が暗い雰囲気だったのは、これも影響しているのではないでしょうか。
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報告お疲れ様でした。3回生の桂です。
理想の女性キャラクター像を分析する上でそれぞれの女性キャラクターの特徴を分類していく作業が細かく出来ていたので面白かったです。
オタクの定義を10代に絞ってしまったことで当時女性キャラクターがどのように受け取られていたのかを正確に分析できていないのではないかと感じました。それぞれのアニメには対象年齢や性別があり、一概に10代で括ってしまうのは危険なのではないかと思います。扱おうとしているアニメは視聴することでなんとなく何歳くらいに人気が出そうかわかるのではないのでしょうか。
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報告お疲れ様でした。3回生の徳山です。
自分自身アニメが好きなので、とても興味をそそられる内容で楽しく報告を拝聴させていただきました。
自分は女性の理想像を当て嵌めてアニメキャラを推したりといったことはないので、今回の報告の視点はとても新鮮で面白いと感じました。
ぴったりの先行研究が見つかりにくいと思いますが、大変面白い視点の研究だと思いますので、これからも頑張ってください!応援しています!
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発表お疲れさまでした。4回生の大間です。
私もアニメが好きでアニメージュも読んでいたので、非常に聞きごたえのある発表だったと思いました。
それぞれのアニメキャラの分析というのは面白いものだと感じました。
今回の発表で山崎先生からのご指摘があったように、図表レジュメにそれぞれのキャラのイラストがあればよかったと思いました。
発表を聞いていて、包容力や温かみのあるキャラクターから今回の発表で指摘されていた庇護欲のあるキャラへと変遷したのだと理解しました。
それは「守られたい」から「守りたい」という意識への変化だと思います。
キャラは理想の反映だと考えると、「守られたい」は現実世界では守らなければならないということであり、「守りたい」は守る必要が無くなったということなのかなと考えました。
男らしさが求められていた時代から男らしさが次第に求められない時代へと変わっていったということなのではないかと思います。
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発表お疲れ様です。4回生の石原航希です。
アイドルオタクの様相も、ただコンテンツとして楽しんでる人、推しを見つけて楽しんでいる人、ある種の擬似恋愛的に楽しんでる人がいるなど、複雑化している思います。十人十色な楽しみ方がある中で、オタクの変遷を追うのは非常に意義深いと感じました。
シンプルな疑問になってしまい、恐縮なのですが、今回取り上げたアニメキャラの人選の理由をもう少し詳しく知りたいと思いました。
また、史料で扱う分析に関して、編集者とオタクなどの受容する側の双方の見解を相対的に追っていくのも面白いと思いました。
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報告お疲れ様でした。4回生の新山です。
今回は、オタク男性に好まれる女性キャラクターの変遷を見られていて、前回同様、大変興味深く聞かせていただきました。1990年代から男性のオタクの理想が、年齢が低く庇護欲を掻き立てられるロリに傾くようになったという分析結果はとても面白かったです。
今回の報告の中での意見に関しては、他の方も言われていましたが、オタクの定義付けがまだ不十分なところがあるんじゃないかなと思うので、先行研究等を参考にもっと極められたら良くなると思います。また、気になった点として、当時ロリが流行ったことで、「オタク」=「ロリコン」という構図が出来上がったと言われていたように私は感じたのですが、本当にオタクがみんなロリが好きと言っていいのかという点については少し疑問を持ちました。
また、今回取り上げられたようなロリに傾き、現実でも妹が欲しくなってお母さんに「妹が欲しい」とせがんだことがあるという男を知っているのですが、恋愛対象も妹系かと言われるとそうではないみたいなので、ロリコンだからといって、現実での理想の女性像も低年齢の守りたくなる女の子になるわけではないのかなと思いました。
研究頑張ってください!応援してます!
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4回生の那波です。
今回、雑誌『アニメージュ』から理想の女性キャラクター像の変遷を読み解くというものでしたが、その変遷と時代像を結び付けて考察を加えるという手法は非常に興味深いものだなと思いました。
ただその点において気になったのですが、1996年以降において綾波レイ等に注目が集まるという点と、暗い時代であったためという点が果たして結びつくのだろうかということです。
暗い時代であった理由として1995年の地下鉄サリン事件・阪神淡路大震災などの事象が例として挙げられていましたが、そうであれば1995年に「あたたかい」・「包容力がある」という理由で人気のあったベルダンディーの説明が上手くいかないように思います。
また、1996年以降が暗かったのであれば、それ以前は明るい時代であったということになると思います。
ですが、例えばですが、バブル崩壊が確か1990年代の初頭であったと思うので、1996年以前が明るい時代であったという説明も難しいように思います。
以上のように、現段階ではまだ様々な反論が出てきてしまうように思います。
そのため、私ならとりあえずこうしてみるかなということを少し述べようと思います。(なお、私は明治初期の研究をしているため、現代史の研究については正直よくわかりません。参考程度の軽い気持ちで見ていただければと思います。)
まず、人気キャラクターの変遷を、もっと広い時間幅で捉えてみて、その中で一番大きな画期がどこにあるのかを検討してみます。
狭い時間幅で捉えてしまうと、もっと注目すべき大きな画期を見逃してしまったり、実は画期ではない些細な(?)変化を必要以上に大きく捉えすぎてしまう危険があるかもしれないためです。
そして、これは先生がおっしゃられていましたが、やはり聞き取りが肝要になってくるように思います。
時代像を表面的な事象から捉えることは決してできないことではないかと思うのですが、当時を生きていた人々が実際どう感じていたのかについて、後から時代を眺めている我々が事象から時代像を読み解くのは、短絡的な考えに陥りやすいように思います。
実際に聞き取りを行って、当時を生きてきた人々の話を聞いたうえで時代像を再解釈してみて、その上でまた人気キャラクターの変遷を見てみると、また変わった見方もできるかもしれません。
以上長々と偉そうに書いてしまいましたが、少しでも参考になれば幸いです。
様々忙しい時期ではありますが、お互いに頑張りましょう。
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3回生の阪口颯太です。報告お疲れ様でした。
私はアニメをあまり見ないので、キャラクターなどはよく分からないのですが、90年代後半の女性キャラクター人気にある程度の共通点があるのは、興味深いと思いました。
報告について思ったことですが、円グラフを見て、一位のキャラクターが圧倒的な得票数を得ている年もあれば、二位以下のキャラクターと僅差の年があることが気になりました。例えば97年は、一位がリナでしたが、二位のレイとは1000票程度しか変わらず、3位のルリと合わせると得票数はリナより高いことがわかります。90年代後半の女性キャラクター人気の傾向として、「クール」「純粋」「ロリ」などが挙げられており、その例外としてリナが上がっていました。しかし、全体的な傾向としては、レイ、ルリの人気もあり、上に挙げた傾向が続いていると思います。一位のキャラクターのみを傾向として特筆することに少し疑問を感じました。もちろん、リナは翌年にも二位を獲得しているので、その人気が一時的なものではなかったのは確かではありますが。
大変興味深いテーマだったので、次の報告を楽しみにしています。
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発表お疲れさまでした。
各人物の分析や考察が深く、良いなと感じました。
伊故海先生もおっしゃっていましたが、各史料が1990年代当時に10代であったかの確認が大事になって来るかなと感じました。場合によってはオタクの定義の変更が必要になるかもしれません。
質問というかアドバイスになりますが、女性キャラクターの投票数で2位の票数と大きく離れて1位を獲得しているキャラクター・時期があるかと思います。(例:1996年7月)その時期に大きく票数を獲得する要因が何かしらあったのでしょうか。もしご存じでないなら、調べてみるのも良いかもしれません。
守ってあげたくなるような存在であった女性キャラクタ―が2000年代以降にどのように変化していくのかも気になるところです。
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報告お疲れ様でした。3回生の長谷部です。授業内で発言させていただいたのですが、上手く伝えられなかったためこちらでまとめさせていただきます。
今回の報告、議論を聞いて気になった点が2つありました。
まず、レジュメ4章で挙げていた、人気キャラクターのロリ化が社会における成人女性への男性の恐れの表れである、という考察についてです。私は必ずしも成人に限らないのではないかと思いました。現実的に考えると、10代男子が触れ合う女性は成人よりも10代の方が多いのではないかと感じます。そうなると、彼らが怯えているのは成人とは限らず、クラスカースト上位の女子などの可能性もあるかもしれないと思いました。特に思春期の10代はクラスという小さな社会が毎日の平穏を左右しているので、むしろ私は陰キャオタクが怯えているのはそういった「小さな社会」を握っている同年代陽キャのイメージです。
次に、そもそもの理想像についてです。今回の報告の「理想」は庇護欲や純粋さ、それによるロリコン化が主だったので、恋愛対象としての女性という印象を強く受けました。しかしオタクが多様化している以上、ファン全員が恋愛対象としてそのキャラクターを好いている、ましてやその相手に自分を投影しているとは限らないと思っています。これは本当にオタクそれぞれだと思うので、オタクに聞いてみるしかないのですが、そういった「理想」の多様化、変遷も個人的にはとても興味深いです。
私もオタクなので実は内容が予告されたときから報告を楽しみにしていました! 研究頑張ってください!
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報告お疲れさまでした。4回生の斉藤亘輝です。
当時特定のキャラクターが人気を集めた理由の分析や、時代でランキング上位のキャラが変化している点については、面白い発見でとても興味深かったです。
しかし、授業で指摘されていた通り、90年代を研究対象にする意義、オタクの好むキャラクター傾向と時代背景との関連がまだ薄いと感じます。また、オタクひとりひとりの趣味は異なるので、雑誌のコメント欄の史料だけを用いても、当時のオタクの好みが〜と一概には言えないと思います。
個人的には、一位のキャラのみではなく、二位以降の上位人気キャラの傾向も調査すると、当時の傾向がより深く見えてくるのではないかと思いました。
分析自体はとても面白かったですし、今回の報告をより深めれば興味深い研究になると考えています。今後の報告も期待しています。
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報告お疲れ様でした。4回生の鳥井です。
好まれた女性キャラクターの各タイプの分析が面白かったです。先生もおっしゃっていましたが、私自身見たことのないアニメが多かったので、参考画像や映像などがあると理解しやすいと思いました。
主にアニメを好んで視聴している、あるいはアニメージュを購買する10代の男女をオタクと定義していましたが、10代に絞ったのは単にアニメージュの主要購買層が10代だからなのでしょうか。10代のオタクだと、学生が中心となるので見れるアニメにも放送時間などの問題で偏りがあると思うのですが、偏りについての分析をする予定はあるのかが気になりました。
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発表お疲れさまでした。4回生の細見です。
理想の女性キャラクター像の変遷をアニメ雑誌から読み解き、そのキャラクターの特徴を1990年代後半の社会と関連付けた内容でとても興味深かったです。
人気の女性キャラクターのランキングも図表レジュメにまとめてあり、とても分かりやすかったです。
内容についてですが、報告の中で、気になった点が2点あります。
1点目は、質問させていただいた内容と被るのですが、史料にあげられている中で、誰が書いたものかによって解釈が変わるものもあるのかなと感じました。「LETTER ROOM]は読者投稿欄だということでしたが、例えば【史料4】では「〜守ってあげたくなるからなのだろうか?」という表現がされていて、女性キャラが人気の理由について、推測しているような書き方です。
私はこれを見たとき、読者というよりは、編集者側が書いているような印象を受けたのですが、もしそうだとすればヲタクがどういった理由でそのキャラに投票したのかを正確に捉えることが難しくなってしまうので、雑誌内の読者投稿欄だけでなく、実際にインタビューを行ったり、他の史料からヲタクの声を拾い上げるのも一つの手だと思いました。
2点目は、女性キャラのランキングについてです。女性キャラに限らず、アニメが映画化されたり、内容が盛り上がってくるとそれに比例してそのアニメのキャラの人気度も上がってくるような気がします。例えば、鬼滅の刃が大ヒットしましたが、その時期に週刊少年ジャンプで人気キャラ投票をすれば、鬼滅の刃のキャラが多くランキングすると思います。
このように、単に女性キャラの人気というよりは、アニメ自体の人気もランキングに影響していると思うので、ランキングのみではその時代の理想の女性キャラクター像を捉えきれないのではないかなと感じました。
ただ、他にどのような方法でその時代の理想の女性キャラを捉えるのかが思いつかず申し訳ないのですが、参考になればと思います。
これからお互い研究頑張っていきましょう。お疲れさまでした。
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3回生の深山です。
女性キャラの流行だけでなく、90年代のオタク作品全体の流行や歴史の中で、どのような特徴があるのか、といった点や、90年代前後に書かれたオタクやオタク文化に関する社会批評、サブカル批評なども参照すると更に深く研究できるのではないかと感じました。
余談ではありますが、今回のランキングの統計でエヴァは除くカウボーイビバップやウテナ等、作品として今尚絶大な人気を得ている作品のヒロインのランクインが割と少ない印象を受け、言い方は悪いですがスレイヤーズやナデシコ等あまり現在では参照や振り返りの対象としてみられないようなアニメのヒロインが人気を誇ってるのは現象としておもしろいなと感じました。
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3回の山本です。
発表有難うございました。
今回はヒロインの人気の要因を、当時の社会情勢に求めている点が興味深く思いました。
しかし、綾波のようなクールキャラや、桜のような妹キャラは、現代でも多くの人気を集める傾向が強くあります。
しかも男性オタクだけでなく、女性オタクもこういったキャラに惹かれる人が多いと感じています。
こうした点を鑑みると、社会情勢によって人気が出たというよりも、抑々現代人はこうしたキャラに魅力を感じやすい、普遍的な傾向を持っているのでは?と思いました。
研究のヒントになるかは分かりませんが、以上が現代オタクである私の感想です。
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報告お疲れさまでした。4回生の田中です。
90年代の女性アニメキャラクターの人気投票の結果が、票数を表にまとめてあることで非常に分かりやすく、実際の作品を知らない自分にも理解しやすかったです。
質問時間でも似たような意見があったと思いますが、オタクの定義を10代の男女とされている点に修正の余地があるように感じました。
やはり女性キャラクターに理想を描くのは基本的に男性だと思いますし、逆に女性は男性のキャラクターに対して同様の感覚を持つのではないかと思いました。
その点から、今回の場合はオタクを男性に限定するか、アニメキャラクターの人気を女性キャラクターに限定しない、というどちらかが有効な手段になるのではないかと思います。
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報告お疲れ様でした、4回生の藤巻です。
前回の報告と比べてさらに分析が進んでいて、女性像の変化もあるなと分かりました。また内容も個人的にとても興味ある内容で自分が知ってるアニメもあったので関心がさらに深まりました。意見交換の際にも出てましたが、やはり作品名をいってもどのようなキャラクターか全員知ってることは少ないので、図表レジュメにプラスしてキャラクターの画像でも載せておくと更に分かりやすくなるのではないかと思います。
また、変遷をつかむためにランキング1位のキャラクターをみるのもいいと思いますが、例えば同作品のキャラクター二人が3位以内にランクインしていれば比較して、どうして1位が魅力的なのかや、1位は変化しても長くランクインし続けているキャラクターに注目するのも良いのではないかと思いました。
研究頑張って下さい!
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報告お疲れ様でした。3回生の幡鎌です。
今回の報告では、1990年代後半のオタクが女性キャラに求めた理想の女性像を分析していましたが、キャラの持つ「純粋さ」や「庇護欲」の性質を人気の要因とした時に「強さ」「破天荒さ」という違う性質を持つリナ・インバースが異質なように感じました。リナが人気となった考察として暗い社会の中でも自己流の価値観を持ち続けたいという意識があったからとありましたが、この部分に関してはもう少し根拠が必要ではないかと思いました。また、考察の部分で成人女性に対しての男性の恐れの裏返しとして「庇護欲」の性質を持つキャラクターが人気を集めたとありましたが、この考察の対象として、今回定義した10代のオタク以外の年代のオタクも意識されている、また逆にオタク側の女性の存在が意識されていないのではないかと思ってしました。史料を集めるのが非常に難しいテーマであるとは思いますが、考察の中で一番面白いと思った部分なのでもう少し掘り下げてもらえるともっと面白くなると思います。加えてですが、図表レジュメのランキングで上位キャラの順位が下がった後、再び一位に戻ったりと頻繁に順位が入れ替わっているのが気になりました。アニメの話数や放送時期によって順位が変わったのだと思いますが、この要因についても気になりました。
大変興味深いテーマでまだまだ書きたいことや知りたいことがたくさんありますが、これ以上書くとオタクであることがバレるのでこの程度でとどめておきます。次回の報告も楽しみにしております。
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お疲れさまでした。三回生の遠山歩楓です。
人気投票をした10代男女を全員オタクとしてくくっていいのかどうか気になりました。恋愛対象や庇護対象として女性アニメキャラクターを見ていたという人も大勢いたかと思いますが、その一方で「単に見た目がいいから」とか、「好きなアニメのキャラクターだから推しとこう」とか、そういう深い理由もなく人気投票に参加していることも考えられると思いました。なぜその女性キャラクターが好きだったのかという理由の統計が取れればいいと思いました。
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お疲れさまでした。三回生の遠山歩楓です。
人気投票をした10代男女を全員オタクとしてくくっていいのかどうか気になりました。恋愛対象や庇護対象として女性アニメキャラクターを見ていたという人も大勢いたかと思いますが、その一方で「単に見た目がいいから」とか、「好きなアニメのキャラクターだから推しとこう」とか、そういう深い理由もなく人気投票に参加していることも考えられると思いました。なぜその女性キャラクターが好きだったのかという理由の統計が取れればいいと思いました。
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発表お疲れさまでした。3回生の戸川です。
私は少々アニメに疎いもので、今回の報告についてあまり専門的なことは言えませんが、アニメの人気キャラクターを90年代の世相と絡めて考察するというのは、独創的でおもしろいと感じました。発表でも触れられていたように、90年代半ばには社会を揺るがす大きな事件が頻発していました。社会に閉塞感が漂うなか、「影」の部分が垣間見えるキャラクターが人気になるという現象には(うなずける部分もありますが、しかしそれと同時に)非常に興味深く感じました。
もし『アニメージュ』以外の雑誌で『アニメージュ』のそれと似たようなコーナーをもつ雑誌があれば、それにもあたってみると、より説得力が生まれるのではないかと思います。
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発表お疲れ様でした。4回生の橘川亜美です。
普段あまりアニメとか見ないのですが、非常に興味深い研究だと思いました。また質問にもあったように、表とかにあるキャラクターについて作品名とかも入れてくださるとよりわかりやすくなると思います。
今回の発表は報告者は女性側からの目線も入れてあるようにおっしゃっていましたが、私はどちらかというと男性側の視点からなのかなと感じました。やはり理想の女性像については男女ともに差異が存在すると思うので、そこらへんを意識して研究をなさると更に良くなると思います。
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感想
こうしたアニメを含むテレビ番組の内容の変遷と当時の社会状況を結びつける論は、やはりその間の因果関係を示す論拠があるとわかりやすいと思いました。
先生方のコメントと少し重なるかもしれませんが、少し分野の離れた社会史、メディア史研究の中に、論の内容としては参考にならなくとも、手法、方法として参考、言い方は悪いですが転用できる研究もあるのではと思いました。
質問
今回の報告では『アニメージュ』の記述が史料となっていましたが、こうしたアニメ雑誌について、例えば制作会社や原作元の出版社、スポンサー企業などの兼ね合いで記事にできないアニメがあったり、逆に優先的に取り上げられるアニメがあったりするのでしょうか。アニメ雑誌の史料としての条件、制限について気になった次第です。
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報告お疲れ様です。4回生の齊藤です。
アニメージュにおける女性キャラクターの人気投票をまとめたものは非常に興味深かったです。1年を通じて圧倒的な人気を誇っているキャラクターが一目でわかりました。また、人気のキャラクターの年齢が段々と下がってきている点も興味深かったです。
世の中が暗くなると、影のあるキャラクターの人気が高まると報告にありましたが、影のあるキャラクターはどの時代でも一定の人気は博していると思いました。世の中の暗さと、キャラクターの関係を裏付けるためには他の資料で時代背景等を補完していく必要があると思いました。
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発表お疲れ様でした。三回生の横井来季です。
個人的には、オタクがヒロインを好きになる要因に、庇護欲が重要な要素になっているところが気になりました。
例えば、二次元ヒロインの他に、犬や赤ちゃんでも、庇護欲はかき立てられると思うのです。
しかし、オタクは、その中で絶対に庇護できない二次元の存在を自分から選んで好きになっているわけです。
つまり、オタクにとって庇護欲というものは、かきたてられるということが重要であり、それが実際に満たされるかどうかというのはまた別の話なんだろうと、発表を聞いていて思いました。
そして、その傾向が、(庇護欲はかきたてられたいが、実際庇護するのはしんどいので、二次元が好き)なのか、(単純に二次元以外の存在に庇護欲を感じない)なのか、はたまた他の感情によって生まれるものなのかによって変わるだろうとも、思います。
ところで、これらの話とは全く関係のないただの感想ですが、史料1の、「古典派、ニュータイプ、ネオ=ニュータイプのヒロインが共存する、新たな時代が確立する」という文章から、「五等分の花嫁」という漫画を思い出しました。
1996年には、まだ3タイプのヒロイン像しかいなかったのが、現代では既に5タイプに増えており、随分と多様化しているなと、感じた次第です。
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