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襲われる美人若女将2
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襲われる美人若女将の続編です。
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誠人を出産し、達也さんと籍を入れた2年後。
私はまた妊娠をした。
しかも双子を。
今は妊娠3ヶ月。まだお腹は目立たないため通常の着物を着ながら
仕事をこなしていた。
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達也さんはマッサージ師として
私の旅館に勤めていた。達也さんのマッサージは
妊婦には大好評で旅館の集客のほとんどが妊婦と妊婦の家族で
占められた。出産間近のお腹の大きな妊婦もいればまだお腹の目立たない
妊婦もたくさん訪れる。なんていってもここの女将が妊娠しているのだから・・。
しかし私はいま、酷いつわりに悩まされていた。
帰宅後、食事もままならず達也さんに背中を摩ってもらいながら
部屋でゆっくりしていることしかできなかった。
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その後しばらくするとつわりも収まり、6ヶ月を迎えた。
着物を着ていても膨らみが目立つようになり、私服を着ればそれは
一層である。
胸もでかくなり、ブラのサイズもまた一つ上がってしまった。
閑散期である今、私と達也さんは二人で貸切の家族風呂に入ることになった。
脱衣所で着物を脱ぐとあらわになるお腹。達也さんは
洋服を全て脱ぐと私の目の前に膝まずき、私のお腹を愛しくするように
舐めた。
「達也さん。とりあえず下着を脱がせて。」
達也さんは舐めるのをやめ、私が脱ぐのを待った。
私が下着を全て脱ぎ大きくなった胸とお腹があらわになった瞬間、達也さんは
背後からゆっくりと胸をもんだ。
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「もう、双子なんだからあんまり激しくしないでよ?」
「わかってるさ。ほんのちょっとだ、ほんのちょっと」
達也さんは優しく胸をもみつづける。
全くもって、趣味は変わらないらしい。
そういえば、誠人にもそれは受け継がれているようで、おっぱいを欲しがっていない時でもしきりに触ってこようとしてくるんだった。
達也さんは5分ほどで揉むのをやめて、残りの時間はゆっくりとお風呂に入るつもりらしい。
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二人で白濁色の風呂にはいった。
あえて達也さんは私の後ろに腰掛け私を後ろから包むように
風呂にはいった。
白く濁っているため達也さんの手がどこにあるかがわからない。
私はゆっくりお腹をさすっていると
私の手の上に達也さんの手が重なった。
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「夏美?」
「ん?どうしたの?」
「誠人って俺がとりあげたじゃん?」
「うん・・・・・・。」
「俺、また取り上げたい。自分の子供。」
一瞬驚いたがしかし私も同じ気持ちだった。
あの瞬間、すごく幸せだった。
達也さんとの行為はかなり陣痛の痛みを和らげてくれたし、
出産中ということを忘れさせてくれた。正直そのおかげで
出産を乗り切れた。達也さんがいなければ私は途中で諦めていた。
「もちろん。あなたに取り上げて欲しいわ。あなたと私の子供ですもの。」
そう言うと達也は満面の笑みを浮かべた。しかし
私の心の中には不安があった。
「でもね・・正直怖いの。
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「怖いって?」
達也さんがそう聞き返してくる。
「今回は、前と違って双子じゃない。だから、そううまく行かないんじゃないか、って思えて……」
「大丈夫、誠人だって立派に生まれてきたじゃないか。俺もちゃんとサポートするから、さ?」
微笑みかけてくる達也さん。
それでも、私はどこか不安を拭えずにいた………。
7ヶ月目も半ばになる頃には、つわりも治まってきていたが、代わりにお腹が大きくなり、とうとう帯が止まらないほどになってしまった。
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前回の妊娠と違い双子のため、七ヶ月を過ぎて早くも、女将という仕事で
動くことがだいぶ辛くなってきた。
着物もまともに着ることができなくなり、自室で用があるときのみ
客の前に出ることにし、自分は女将には似合わないワンピースを着ていた。
どうしても着物だとお腹を帯が圧迫してしまう。着物だけでなくパンツなどは
だいぶお腹に負担をかけているからだ。
達也も休憩時間に熱心に私の部屋に訪れ、個人的にゆっくりマッサージを
施す。時にはワンピースを捲り上げ、せり出たお腹にキスをし、
舌で舐める。幸せな生活を送っていたが、私は出産の
不安に押しつぶされそうになり、過呼吸の発作を頻繁に起こしてしまうように
なった。
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「収まったかい?」
「ええ、ごめんなさい……」
鼻と口に穴をあけた紙袋をあて、過呼吸の発作を抑える私。
この調子ではとてもじゃないけど、やっていける自信がない。
落ちこむ私に、達也さんは一つの提案をしてきた。
「確かに、今までは忙しいから行けてなかったけれども、今なら行けるわね……」
達也さんの付き添いで、私は病院に来ていた。
そう、達也さんは「母親学級に参加してみたらどうか」と私に提案したのだ。
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講習を受けていると周りは幸せそうな奥さんたちや、旦那さん。
みんな子供が出来たことに対してとても幸せそうな表情をしていた。
そんな姿を見て私は自分が子供を産むことに対して不安になっていた
ことが恥ずかしくなってきた。
「この子の母親は私しかいないんだから。」と小さな声でつぶやくと
達也さんが後ろから私の手をとりお腹に手を当てた。
「元気な子が生まれてきますように」
達也さんの優しい思いやりは今も変わらなかった。
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講習を受けていると周りは幸せそうな奥さんたちや、旦那さん。
みんな子供が出来たことに対してとても幸せそうな表情をしていた。
そんな姿を見て私は自分が子供を産むことに対して不安になっていた
ことが恥ずかしくなってきた。
「この子の母親は私しかいないんだから。」と小さな声でつぶやくと
達也さんが後ろから私の手をとりお腹に手を当てた。
「元気な子が生まれてきますように」
達也さんの優しい思いやりは今も変わらなかった。
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そもそも二度目だ、不安がってどうする私。
そう考えてみたら、何を悩んでいたのかとばかばかしさを感じてきた。
講習を受けたことで自身を取り戻してからは、不思議と過呼吸の発作は治まってきた。
それからは検診をかかさず、母親学級にも参加するようになった私を達也さんは「明るくなった」と言ってくれた。
嬉しかったが、いよいよ9ヶ月めがやって来た。
腹囲は127cmにもなり、何をするにも苦しいし、達也さんの手助けなしでは動きづらい。
おまけによくお腹がはるので、辛いことこのうえなかった。
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お腹を締め付ける着物はもう無理で、接客もほとんどしなくなったので
ワンピースを着用するようにした。
ある日の昼過ぎ、私は自分の部屋で
パソコンで仕事をしていると急にお腹が強く張った。
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まだ予定日には早いが、双子は何が起きるかわからない、と先生も言っていた。
とりあえず、しばらく横になろう。
本番だろうと、そうでなかろうと安全第一だ。
実際、座り詰めで疲れているのかもしれない。
はっと気づくと、かなり時間が経過していたようだ。
すっかり日は落ち、夜になっている。
仕事の途中だということを思い出してパソコンの画面を見ると、テキストファイルが一つ提示してあった。
「仕事は終わらせておいた。もうすぐだから無理をするなよ。 達也」
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「達也さん・・・・。」
達也さんは本当に優しい人だと再認識した。
そして私はパソコンを閉じて立ち上がった。寝る前と変わらず
かなり張っていてカチカチだった。
私はゆっくりと深呼吸を何度も繰り返して夜ご飯を作るために
旅館を出て自宅へ戻った。
旅館の向かい側が自宅のためすぐにつく。
大きなお腹をしっかり支えて、暗くなった玄関の電気をつけた。
お腹が鉛のようにずっしりしている。キッチンにたち
夕食を作っていると、達也さんが帰ってきた。
「ただいま」
「お帰りなさい、お疲れ様」
「夏美も。」そういって達也さんは野菜を切っている私の後ろから
ゆっくり私を抱き、固くなっているお腹をさすった。
「固いな。食事が終わったらゆっくりマッサージしてやる。
もうすぐ生まれるんだから、安静にしてろよ。」
といって着替えのために自室に行った。
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着替えてきた達也さんと食事を済ませ、寝室に向かう。
私はさっそく、ワンピースと下着を脱いでいく。
いくら工夫されたマタニティのパンツとはいえ、負担をかけるのは変わらない。
裸でベッドに横たわった私の目に、達也さんの姿が写る。
「こうやってみると、ますますデカくなったように見えるな」
「そうよ、もうすぐ。もうすぐなの」
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達也さんは私の身体の上に薄いタオルを一枚かぶせた。
ちょうど胸からひざ下までの長さのタオル。
くっきりと見えるお腹のラインにそって達也さんはゆっくり
お腹をなで始めた。
「夏美、今からマッサージするから俺の手に合わせてゆっくり
呼吸してね。かなり張ってるから少し痛いかもしれないけど」
「わかったわ。お願いね。」
私は達也さんに全てを任せ、目を閉じてゆっくりと呼吸した。
達也さんは真剣な顔つきになりもう少しで
自分の子供を出産するための私の大きな体を
ゆっくりゆっくり丁寧にマッサージをした。
しかし、ゆっくり呼吸をしていても多少は痛く、声も出てしまった。
「い、痛い。ハァハァ・・。達也・・さん。」
「ごめんな。もう少しで終わるから我慢してくれ・・・。」
しばらく痛みと格闘するとマッサージを終えた達也さんが私の
体にお腹を冷やさないように大きなタオルケットを掛けて
私の横に横になった。
「ゴメンな。でも結構楽になっただろ?」
「うん。いま、すごく動いてる。」
二人でお腹の赤ちゃんをはさんで横に並んだ。
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そして予定日の3日前。異変が起きた。
旅館にとっては閑散期の平日。
私は大きな臨月のお腹をかかえ、旅館の従業員用のトイレにゆっくりと
向かっていた。通常の歩くスピードの三分の一ぐらいの
とても遅い歩き方で。
自分の部屋から約10分ほどしてトイレにたどり着いた。
このお腹では10分歩くだけでも辛かった。
今日の宿泊予定者は夕方5時に到着予定で今は旅館には
宿泊客はいない。達也さんに付き添ってもらえばよかったと
後悔していた。男女兼用のトイレの前に立つと誰かが利用していた。
私はトイレの前の壁に寄りかかりカチコチに
張ってしまったお腹をゆっくりさすった。
予定日の日は休みを取っているため、できる限り
予定日に産みたかった。その日は達也さんも休みをとってくれているのだ。
立っていることがしんどくなってきてしゃがみこむと
ちょうどドアが開いて中から達也さんが出てきた。
私がしゃがんでいることに驚いて
「夏美!????今日は動くなっていっただろ。どうかしたのか?」
「ハァハァ。大丈夫。トイレに行きたかったんだけど
ちょっと遠くて。案外時間かかっちゃって・・。」
「俺も一緒に入る。」そういって達也さんは私の肩を持ち、
ゆっくり私を立ち上がらせた。そしてその際左手で私のお腹を
触ると何か険しい表情を見せた。
「夏美、お腹痛いとかないか?」
「ない。大丈夫。とりあえず・・・トイレ」
「おお、そうだな。」二人でトイレに入って閉めると
達也さんは私のショーツをゆっくりとおろし、ワンピースを
まくりあげ便器に座らせた。私は恥ずかしさもあったけれど
便意の方が優っていたため気にしなかった。
私が用をたしている間、達也さんは私の前に座り込み
お腹を触りだした。
「達也さん、どうしたの?」
「いや・・・・・。俺の予想だと今日中には陣痛がきそうだぞ。
いつもよりお腹も少し下がってる気がするしな」
時刻は午前十時。十二時には仕込みが始まる。
「とりあえず、部屋に戻っていよう。いつ陣痛が来るかわからない。
歩いたことがだいぶ影響していると思うから。」
私はうなずき、きちんと拭いて身だしなみを整え、立ち上がった瞬間。
「い、っっっっったい。」
急にお腹に激痛が走った。前に倒れ込むのを
達也が支えてくれたけれど痛いものは痛い。
「夏美?大丈夫か?始まったな。」
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ーー達也目線ーー
夏美が用をたしたあと、立ち上がった瞬間、お腹を抑えながら
しゃがみこんだ。俺はとっさに支え、お腹にそっと触れる。
「夏美?大丈夫か?始まったな。」
とりあえず夏美の背中をさすり、この波が収まるのをまった。
しばらくして収まると俺は、夏美のことをいわゆるお姫様抱きしてあまり
振動を与えないようにして夏美専用部屋に向かった。
次の陣痛が来るまではまだ時間がある。
夏美を簡易ベッドの上に横たわらせてタオルケットをかけた。
「どうする?家行くか?」
まだまだ出産にはかかる。でも今日はお客も来るわけで
ここで産むのはあまり俺は乗り気ではない。
「達也さんは、どうしたらいいと思う?」
「家に行こう。従業員の人には後で連絡しておく。今ならいけるだろ。」
「わかったわ。」
また俺は夏美にかけたタオルケットごと夏美を抱きかかえ
自宅へ向かった。
自宅のゲストルームの部屋のベッドではなく布団に夏美を横たわらせ、
準備を始めた。ゲストルームにはたくさんの道具が置かれていた。
二度目の陣痛が夏美を襲った。
間隔はまだ30分以上あった。しかし、前回の陣痛よりも
はるかにいたそうだった。
「達也さん。私またシたい。」
夏美は行為のことを言っているのだろう。前回はだいぶそれで
痛みがやらわいだという。でも、痛がっている夏美を
攻める自信はない。俺は困っていた。
-
思い切って、そのことをはっきり伝える。
夏美はすこし残念そうな顔をしたが、それなら、といった感じでもう一つの案を示してきた。
「貴方が側にいる、って実感が欲しいの……するのがダメなら、お願い、抱きしめて……」
布団の上で、服を脱ぎ始める夏美。
俺はそれを手伝いつつ、背後から抱きしめるようにしていた。
どんな行動のさなかでも、陣痛は来るらしく、彼女はその身を強張らせる。
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ショーツだけの状態になり、俺は壁にもたれて足を広げるとその
間に座って俺に体重を預けてきた。俺は体を冷やさないように
タオルケットを掛けてその上から夏美のお腹に手を当てた。
心の中では迷いがあった。夏美が望んでいるからシてもいいという
自分の感情。まだ陣痛にはかなり余裕がある。しかし
一回がだいぶ痛そうだった。
「夏美、本当にいいんだな?」
俺は真剣に夏美に聞いた。
ちょうど陣痛が収まったタイミングだったらしく、夏美は握り締めてた
タオルケットから手を離して自分のお腹に上にあった
俺の上に手を重ね
「達也さん。達也さんだからお願いしてるの。私、怖いの・・・。
怖くて・・・」
夏美の覚悟を聞いたような気がした。
俺は自分のいた場所に大きなクッションを置き、夏美を寄りかからせ
自分の服を脱いだ。夏美のお腹からタオルケットを外し、夏美の
お腹のラインに沿ってゆっくりと舌でなぞった。
夏美は敏感になっているようで、声をあげる。
俺はそんなの気にせず、夏美のせり出したお腹を舐めながら
ゆっくりと左手で夏美のショーツを脱がせた。
アソコにさわればねっとりとした液体が。これが羊水でないことは
一目瞭然だった。右手で夏美の背中に手を回し、ゆっくり舌で
左胸を攻め、左手をゆっくり夏美の秘部に沈めた。
夏美の喘ぐ声は俺の興奮を最高潮にもたらす。
その快感もつかの間、俺の左手は強い夏美の締めつけにあった。
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「あっああん」
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夏美がお腹を抑えだした。
俺の左手は夏美の体で起こっている陣痛を肌で感じていた。
「いっ・・・・。んっはぁぁ・・・・・。いっい・・・。」
いたがる夏美。
俺は熱い舌で夏美の体を感じる。
しばらくしてお腹を抑えている手の力が弱まり、俺の左手も
締めつけから解放された。
「夏美・・・。」
「達也・・・・・さん・・・。ハァハァ・・・。二人目だから少しは我慢できると
思ってたんだけど・・・」
俺は左手を抜いて夏美の背後にまわり、クッションをどかして
夏美と壁のあいだに入って足を広げた。すると
陣痛の合間に夏美はゆっくりと体を動かし、俺の足の上に
のり向かい合うように乗った。
夏美のせり出した大きなお腹が俺のお腹に当たる。
触らなくても硬そうなのは一目瞭然。夏美は俺の首に手を回した。
大きく膨らんだお腹のせいで腕を絡めづらそうだった。
俺はタオルケットを夏美の肩から掛けて
腰をゆっくりさすった。
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陣痛は容赦なく夏美を襲う。
でも感覚は10分からなかなか縮まらない。
陣痛が収まり、俺はゆっくり夏美の肩を持って立ち上がらせタオルを
肩にはおらせた。そして横から並んで腰を支え、ゲストルームをゆっくりと
一緒に歩いた。少しでも陣痛が促進されればと。
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時々足を止め、痛みに耐える夏美。
「そろそろ座ろうか」
俺は夏美を布団に横にさせた。大きなお腹をかかえ一生懸命痛みに耐える夏美。
見ていても辛い。
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夏美side
「痛い・・・・・。はぁ・・・。あぁぁ・・・。んん・・・。」
さっき達也さんが子宮口を確認してくれたがまだ前回じゃない。
ゆっくりすぎる・・・。のんびりやさんなのね。
「柔らかくはなっているよ。もう少しだ。大丈夫」
達也さんに背中をさすってもらうが痛みの感覚は縮まらない。
私はゆっくりと起き上がった。もう私は何も身にまとっていない。
恥ずかしさなんてない。大きなお腹を支えながら振り返り達也さんの
膝に向かい合うように座り、首に手を回した。
「どうした?」
「ハァハァ・・・。ゆっくりすぎるのよ。この赤ちゃんたちは・・。」
「そうだな。」
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達也さんは左手で私の腰をさすりながら私に甘い口づけをしてくれた。
「夏美・・・。」
「こんなに贅沢な妊婦いないわね」
出産という一大事に大好きな人につきっきりで愛されながら出産できる。
普通じゃまずありえない。
「そんなこと言うと俺、止められなくなるからやめてくれ。
夏美のこんな姿見てるとやっぱりおれ・・。
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達也さんも、抑えきれなくなっているみたい。
だったらいっその事………。
そう思った、その時だった。
「うっ、ん……」
痛みの様子が、変わった。
わかる。
なんたって一度経験した痛みだ。
降りてきてる。
やっと、産まれる準備にはいってくれた………!
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<削除>
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「んんん。・・・・ぁはぁはぁ・・・。うっっっtぅ」
息みたい息みたい・・。
達也さんが確認してくれた。もうほぼ全開だった。
「夏美。もういいだろう・・いきんでくれ・・・。」
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「んんんーーーーーーーーー。ははぁんんーーーーーー」
お腹に違和感が・・・・
「赤ちゃんが・・・・何か・・・・いっ出ちゃう!!!」
「大丈夫だ。産道に入ったんだよ。肩の力抜いて。リラックスリラックス。」
そうだよね。赤ちゃんが苦しいんだもん。
産道を少しずつ少しずつ赤ちゃんが降りてくるのがわかる。
不思議な感覚だった。一度出産を経験するとここまで冷静になれるのか。
でも激痛は止まらない。
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「う〜〜〜〜。はぁはぁ〜。っっっっ。」
手を思いっきり握る。
「よ〜し、次きたら思いっきりいきむんだ。」
達也さんが私の足元に回り、お腹にタオルをかけてくれた。
私はそのタオルをつかみ次の痛みに備えた。
はたからみたらもうこの格好は淫らとしか言い様がない。
しかし、ここからが長かった。
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赤ちゃんが産道を降りてくるせいで、子宮口はだんだんと開いてほぼ全開大。
でも、破水が始まらず、なんだか赤ちゃんが降りてくるスピードも弱まったみたい。
そしてついに、赤ちゃんは産道の中ほどで完全に止まってしまったようだった。
陣痛の波は五分ぐらいの間隔で、激痛となって私を襲う。
ほぼインターバルがなくなり、息を整える暇もないほど。
しかし、途中で止まってしまった赤ちゃんは、再び下がることはなかった。
「達也さん! 赤ちゃんが……、赤ちゃんが……! ふんっ、ぅんんんッ!」
数少ない陣痛のインターバルの間。私は達也さんに必死に状況を伝えようとしていた。
しかし、再び襲ってきた陣痛に、言葉が出なくなる。
達也さんも、異変に気づいたようだった。
腰を擦ってくれていた手を、お腹に這わす。
赤ちゃんが産道に降りてきているからか、膨らみの頂点が今や股間あたりになっている。
「どうやら、赤ちゃんが中で引っかかっているみたいだ。とりあえず、戻すぞ!」
慌てたような様子の達也さん。緊迫した声で言うものの、その意味が理解できない。
達也さんは消毒した右手を、私のあそこに突っ込んできた。
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「んん゛ん゛ッ! んぎゃぁあ゛あ゛あ゛……!!」
達也さんの手が赤ちゃんを押し戻す。
それは私にとっては、腰から下が断ち切られたかと思うほどの激痛だった。
でもそれのおかげか、バシャバシャと大きな水音が部屋に響いた。破水したのだ。
「よし。赤ちゃんは戻せた。破水もしたぞ。夏美、次の陣痛で思いっきり息め!」
達也さんからの激が飛ぶ。
よかった……。破水したんだ。でも、私は思いっきり息めなかった。
達也さんの手が相変わらず私のアソコに留まったままで、気のせいか、クリストス付近を刺激されているような気がしたのだ。
それは気のせいではなかった。
後で聞いた話だが、陣痛の痛みに顔を真っ赤にして耐える私の様子と息む声がセックスを連想させ、
実際にアソコを触ったため、我慢できなくなったらしいのだ。
「んんッ……。はぁ、ぁあああ……! ぁうんッ、くはぁッ、ぅうんんんッ!」
そんな事されては、私も我慢できない。
無意識のうちに腰を高く上げ、喘ぎ声をあげていた。
私だって、こんな時だけど達也さんとシたいって思ったのだ。陣痛に邪魔されて途中で中途半端に終ったけれど……。
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「んんんんんんんんんんっっっっ・・・・・・ハァハァ」
いきむが赤ちゃんが排臨の状態にならない。
「痛い痛い痛い痛い痛い」
私の声だけが響く。
達也さんは手を抜き、子宮口を確認する。全開になっているが
さっき赤ちゃんを戻したせいでまだ頭の出る段階にはないらしい。
息んで徐々におろしていくしかない。
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こんなことを何回か繰り返すうちに、漸く頭が降りてきたらしい。
達也さんが喜びながら励ましてくれるけど、アソコがものすごく痛い。
「赤ん坊の頭が少し大きいみたいだ……俺が手で押さえておくから、安心していきむんだ!」
言われるがまま、いきむ。
達也さんは手のひらで押さえるようにして、私のアソコが裂けないようにしているらしい。
それでも、陣痛とアソコの痛みの両方が一度にくるのは辛い。
私が余りに痛がるからか、達也さんは少し手を止める。
「仕方ない……ちゃんと耐えてくれよ!」
すると達也さんは、会陰保護をするかたわら、人差し指で私のクリトリスを刺激してきたのだった。
-
「あぁぁぁぁん。・・・・いやぁぁぁ・・・・。んんんん。」
こんなときなのに私は感じてしまった。
「痛い痛い痛い・・・・。」痛みと興奮でうまくいきめない。
「ゆっくり呼吸するんだ。そして俺の指を感じろ。気持ちを指に向けるんだ。
そしたら痛みも自然と和らぐ。」
ゆっくりゆっくり、達也さんは私のクリトリスを刺激する。
私は達也さんに言われた通り、達也さんの指に気持ちを集中させた。
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「んはぁっ……、ぁああん……!」
達也さんの指に気持ちを集中させすぎたせいか、またもや快感の波が私を襲う。
もはや陣痛どころではなかった。イキそうになるのを感じていた。
また、もっと気持ちよくして欲しいなんて考えていた。
しかし、赤ちゃんは産まれて来ようとしている。
陣痛もだんだんと大きく、インターバルも短くなっていた。
すでに一人産んでいる私にはわかる。この赤ちゃんももうすぐ産まれ出ようとしていた。
「んんん〜……! はぁあっん、ぅうんんん……!!!」
襲い来る快感に我を忘れそうになりながらも、身体は自然に息んでいた。
ほぼインターバルがなくなった陣痛に、赤ちゃんの頭も出かかっていた。
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そして気が付いた時には既に頭が半分まで出ていた。
「よしもう少しだ頑張れっ!!」
達也さんに言われ私は頑張って息んだ。
「よし一旦力を抜いて!!」
達也さんの指示通り私は力を抜くすると・・・
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陣痛の波が引いたというのに赤ちゃんの頭は引っ込もうとはしない。
あとは自然な回旋を待ち、赤ちゃんの身体が全部出てくるのを待つだけだ。
果たして。
次の陣痛の時に赤ちゃんの身体が全部出てきた。
おぎゃーほぎゃぁ〜と力いっぱい泣き叫ぶ我が子を抱きしめ、達也さんにも見せてあげる。
しかし私は双子を妊娠している。まだもう一人、お腹の中に残っているはずだ。
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すぐに二人目の陣痛の波が来た。
私はすぐに息み始める。
「んんんーーーーーーっ、んんんんんんんんんーーーーーーっ!」
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産道がすでに広がっているので、二人目はスムーズだ。
じわじわと降りてくるのがわかる。
「うぅ〜〜〜んっ…ああっ…うぅ〜んんんんっ!!はぁ…あぁぁっ…」
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いきんでいきんで、ついに。
双子の二人目だからか、私が力を抜こうとするその前に。
赤ちゃんが出ていこうとするのがはっきり感じられた。
私の中をねじれるように回転して、二人目の赤ちゃんもスムーズに生まれ出た。
(生まれた……)
全身の疲労感と幸福感に体をゆだねていると、達也さんが驚いた調子で言った。
「こんな珍しいことがあるなんて……!」
一通りの処置を終えてから、私と双子の赤ちゃんは病院に向かった。
そこで、達也さんが驚いた理由も分かった。
なんと、この双子は一卵性なのに性別が違うという、とても珍しい双子だというのだ。
でも、それがなんだというのだ。
どんな子だって、私と達也さんの可愛い子供だ。
私は産後についての話を聞きつつ、この双子の名前を考えていた……。
終わり
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