■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
美達大和は阿部憲司?
-
美達大和さんと呼ばれる作家の方がいるのですが、この方は無期懲役囚だそうで2件の殺人をおかして、現在も服役中なのだそうです
さらに、この名前はペンネームで本当の名前は公表していないそうなのですが、ネットでは阿部憲司ではないか?といわれています
しかし、記事が貼られるばかりで、いまいち裏付けがないような気がするのですが、どなたかこの件に関してご存知の方はいませんか?
-
たまたま自分、美達大和さんの「死刑絶対肯定論」と「罪を補うということ」を
読んでおり手元に本があります
両方の本とも、自分の犯した犯罪についてはあまり書いておられませんが、
・金融業の父親と、視覚障害者の母親との間に生まれる
父親は戦後の闇社会で無頼漢として勇名を馳せていた
・自分自身も金融業を営み、20代半ばに暴力団幹部となった。
組長は象徴のようなもので、自分が舎弟頭として組織の運営をしていた
・暴力団時代に運転手役の舎弟とともに1件の殺人。
組の兄貴分が連れてきた知人を刺殺し、死体遺棄
・その後、ヤクザの足を洗い、本業(金融業?)に専念。
その際に約束不履行の相手方を殺害。これが発覚して、最初の殺人とともに
無期懲役の判決が下された
-
2冊の本を読んだ感想ですが、ほとんど同じような内容です。
刑務所内の自分の周りの重罪犯罪者の言動と、彼らがどれだけ反省していないか、
死刑をもってしか彼らの心には響かないことのほか、
古今東西の罪刑の歴史や、それに対する著者の考えが書かれています
著者に対する印象ですが
・知的な人
・プライドは高く、周りの倫理観も欠如し知能の低い犯罪者と自分は違うと考えている
・自分自身を「刑務所の中の罪人の一人」としてではなく、
それを鳥瞰図的に見て思索することにより、今の自分が罪人であるという現状を
忘れようとしている(本の内容も、個々のエピソードよりは、この抽象論、俯瞰的な記述が多い)
犯罪ドキュメンタリや刑務所本が好きでいろいろ読んでいる人には
どこかで既に読んだ抽象論やデータ等が多いので、あまり面白くないかもしれません
自分は、同じ重罪犯罪者が書いた本なら、死刑判決(後に無期懲役が確定)を受けた
大津健一の「さらば、わが友」という本が圧倒的に面白かったですね
https://www.amazon.co.jp//dp/4198120285/ *「続・さらば、わが友」もあったと思います
戦後の著名犯罪者との刑務所内の交流が具体的に書かれており、本当に面白かったです
特にメッカ殺人事件の正田昭(下)との交友(友情)は厚く書かれており読み応えがありました
https://bunshun.jp/articles/-/47342
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■