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ことり「花陽ちゃんと料理」
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※流血あり、ヤンデレあり
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にこちゃんの思い付きで料理対決をする事になった私達。
なんでも、これからはクッキングアイドルの時代なんだって。
4組に分かれて料理をすることになったから、
私は花陽ちゃんを誘って、
今日は2人きりで料理の練習♪
花陽ちゃんとの料理…楽しみだなあ…
ことり「お題は、カレーライスだったね」
花陽「そうだね…どんなカレーにしよう…」
ことり「本格的なのは他のチームに任せて、私達は私達で作れるカレーにするのはどうかな?」
花陽「うん、賛成〜」
カレーの内容は私にとっては何でもよかったんだ。
少しでも長く、花陽ちゃんが私のものである時間が長ければ、何でも…
花陽「ルーの辛さはどうしよっか」
ことり「にこちゃんが辛いのは苦手だから、中辛にしよう♪」
花陽「ふふ、そうだね」
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ことり「具は…にんじんと…じゃがいもと…お肉は?」
花陽「普段は豚肉だから、豚肉でいいかな…」
花陽「あっ!えへへ…」
ことり「どうしたの?」
花陽「せっかくのことりちゃんチームだし、鶏肉にしない?」
ことり「面白くていいね!」
花陽「でも、それじゃあお花も入れないとだめかなぁ…」
ことり「そこまでしちゃう?」クスッ
ことり「お米でこだわればいいんだよ♪」
花陽「はぁ〜!いいアイデアです!」
いいアイデア…もう1つ思い付いてるんだ。
けどね、花陽ちゃんにはまだ内緒…たぶん、この後も…。
ことり「鶏肉だったから、結構安く済んだね」
花陽「うん!今日のカレーをベースに、私達らしいカレーに出来たらいいなぁ」
ことり「そうだね♪ 」
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ことり「もうすぐお家に着くけど、早速作る?」
花陽「うーん…ちょっと休憩したいかも…」
ことり「じゃあ、少しお茶にしよっか」
花陽「わーい♪」
ことり「そこで座って待っててね、買ったものを冷蔵庫に入れてくるから」
花陽「ありがとう」ポスッ
ことり「あ、コーヒーと紅茶、どっちがいいかな?」
花陽「えーっと…紅茶の、あったかいの!」
ことり「うん わかったよ」
今日はおかあさんの帰りが遅い日。
良い機会だもん…お茶を飲んで、
花陽ちゃんにはゆっくりしてもらわないとね…
ことり「紅茶に合うお菓子も持ってきたよ〜」
ことり「どうぞ♪」
花陽「これって手作り?」
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ことり「うん、まぁ、昨日作った余りだけどね」
花陽「わーい、いただきまぁす」
ことり「召し上がれ♪」
花陽ちゃん…可愛い…
私は、運動も歌もそこまで自信はないし、
アイドルについても花陽ちゃんほど情熱的じゃない…
花陽ちゃんだって、内気な所があるし、やっぱり運動も
得意じゃない…でも、 ううん、 だから、
花陽ちゃんはとっても頑張ってる。
私より、前を向いてる。
そんな所が、素敵なんだ…
ことり「美味しい?」
花陽「うん! 癒される味♪」
ことり「良かった♪ 一緒に料理するの、楽しみだね」
花陽「私も! ことりちゃんのそばで料理してみたかったんだ」
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嘘。そんなこと、あるわけないよ…
ほんとは、にこちゃんとアイドルの話をしたかったり
凛ちゃんの近くで練習もしたいはずなのに
私のところにも、花陽ちゃんは来てくれる…
嬉しいの。花陽ちゃんが話しかけてくれると。
穂乃果ちゃんみたいにみんなを引っ張ってないし
海未ちゃんみたいに厳しく仕切ってもいない、そんな私に…
尊敬されてない方だと、思ってばかりだったから…
ことり「じゃあ、片付けたら手を洗って始めよう」
花陽「うん!」 フラッ
花陽「あ、あれ…?」
ことり「大丈夫? 立てる…?」
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それからかな…花陽ちゃんが他のメンバーと、
他の生徒とお話ししてるのを見ると、
心が苦しくなって、私のところから、
花陽ちゃんがいなくなっちゃうような…
だから、今日は花陽ちゃんにとって、
特別な存在になれるように、
ちょっとだけ特別な紅茶にしてあげたの。
ことり「野菜は洗ってあるから、花陽ちゃんの好きな大きさに切ってみて?」
花陽「……」ボーッ
ことり「花陽ちゃん?」
花陽「はっ、あ、ごめんなさい…なんだか、眠くて…」
ことり「ちょっと入れすぎたかな…」ボソッ
花陽「えっ、と、野菜、切って良いんだよね?」
ことり「うん♪ はい、包丁」
花陽「ありがと」
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ストン ストン ストン ストン…
ザクッ……
花陽「いたっ……!!!」
ことり「花陽ちゃんっ!!! 大丈夫!?」
花陽「平気…ちょっとぼーっとしてて…」
ことり「今すぐ手当てするから、待ってて!」
花陽「っ…!」
ことり「すこしだけ…我慢しててね…」クルクル シュッ
ことり「もう大丈夫、ガーゼと包帯で巻いたから、血もそのうち止まるよ」
花陽「ありがとう…でもことりちゃんの手、私の血でよごれちゃってる…」
ことり「いいんだよ、花陽ちゃんの手の方が大事♪」
ことり「あとは相談通りにカレーを作ってくるから、ゆっくり休んでていいよ…」
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ことり「……花陽ちゃん…」
ことり「花陽ちゃんの…」ペロッ
ゾクッ…
これで、 私は花陽ちゃんにとって特別…
どれだけ花陽ちゃんが他の人と一緒にいても
どれだけ、楽しそうにしていても
血を舐め、味わったのは私だけ…
手当ての時も、欲しくて欲しくて、
手が震えていた…念願だったから…
ことり「あとは煮込んで、仕上げにルーを入れるだけ…」
ことり「そろそろかな?」
手当ては適当にしたの。
血が止まっちゃったら、また傷を増やすしかなくなっちゃう。
綺麗な花陽ちゃんに傷なんて似合わない…
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ことり「花陽ちゃん、具合は大丈夫…?」ガチャ
花陽「すぅ……すぅ……」
ことり「可愛い寝顔……」
ことり「手も綺麗… すべすべしてる…」
ことり「…私にもっと、花陽ちゃんをちょうだい…?」
シュルッ ペリペリ… スーッ…
花陽「んっ…!!?」ガバッ
花陽「ことりちゃん!? …いたっ…!!! なに、してるの!?」
花陽「どうしたの…!?」ヨロヨロ…
ことり「花陽ちゃん…私…」
ことり「花陽ちゃんのことが好きなの」
花陽「…!?」
花陽「どういうこと…? 分からない、よ…!!!」
ことり「そのままの意味だよ…」
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ギュッ
花陽「ひっ…!!」
ことり「ほら、手を出して…? 手当てしてあげる…」グイッ
ペロ…ペロ…ピチャ… ズッ……ズル…
ことり「あ、、ああ…///」
花陽「誰か、誰か助けて…!!」
ことり「大丈夫だよ…? 花陽ちゃんは私が守るから…」ペロ…
花陽(こわい…! こんなの、ことりちゃんじゃない…!!)
花陽(意識が、はっきりしないし、指も痛いし…)
花陽(うまく考えられないよ…!)
どんどん私の中に花陽ちゃんの大切なものが流れ込んで来る。
ここまで花陽ちゃんに接近した人なんていない。
私だけが、花陽ちゃんの特別になったんだ…。
ことり「花陽ちゃん…もう片方の手も出して…?」
ことり「手首からなら、たくさん出るから…」
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花陽「どうして…?」
花陽「どうしてこんなことするの…?」
花陽「ことりちゃん…怖いよ…」
ことり「怖くないよ、私は花陽ちゃんの味方なの」
花陽「味方…」
ことり「そうだよ? 花陽ちゃんにとって特別な味方」
ことり「花陽ちゃんにここまで近付いた人、いないでしょ?」
ことり「私が一番花陽ちゃんを愛してるの」
花陽「うっ…うう…」ポロッ…
ことり「花陽ちゃん…?痛いの…?」
花陽「私だって…」
ことり「…?」
花陽「一番、ことりちゃんが…好き、だよ…」
ことり「…!?」
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花陽「でも、こんな形で伝えたくなかった…」ボロボロ
花陽「こんなに…なるまで、辛い思い、させてたんだね…」
ことり「ーっ!?」
花陽「ことりちゃんは、μ'sの中でも、特に暖かくて」
花陽「いつでもきらきらした女の子で、」
花陽「生まれながらのアイドルみたいで、」
花陽「ただ好きなだけの私とは、違って……憧れでした」
ことり「花陽…ちゃん…」ウルウル
花陽「衣装のことだってあるし、忙しそうだから、」
花陽「なかなか遊びにも誘えないし、私なんかが…って」
花陽「いつも考えちゃって…だから今日、とっても嬉しかった」
ことり「はなよちゃん…」ポロ…ポロ…
花陽「こうなると思ってなかったから、びっくりしたけど…」
花陽「ことりちゃんの気持ち、分かってよかった」
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花陽「私も、同じ気持ちだから…」
ことり「うえぇ…」ボロボロ…
花陽「でもちょっと、妬きすぎ、かな…」バタッ
ことり「花陽ちゃん!!」
私は間違ってた…。特別になろうとしすぎて、
花陽ちゃん自体を見れてなかったんだ…
いつまでも素直になれなくて…
花陽ちゃんを傷付けてまで……
ことり「手当てしなきゃ!」
今度はしっかりと手当てをして、止血もした。
幸い、傷は深くなくて、跡がはっきり残ることはなさそう…
…間違った方向に進んでいれば、今頃、消えない傷を……
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薬のせいもあって寝ていた花陽ちゃんが起きた頃には、
カレーが出来上がって、ちょうどご飯も炊けていた。
花陽ちゃんもそうだけど、私も気持ちの整理が付いてない。
ご飯の上にカレーをかけたお皿と、
カレーの入った器と、ご飯を盛ったお茶碗をお盆に乗せて、
扉を開いた。
ことり「出来上がり、だよ」
花陽「ふぁぁ…いい匂いがするね…」
ことり「花陽ちゃん…ごめんね…こわかったよね…」
花陽「うん…びっくりしたよ…」
花陽「お願いがあるんだけど、いいかな…」
ことり「なんでも言って?」
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花陽「もう一回、告白して欲しいな…」
ことり「えーっ…、恥ずかしいよ…//」
花陽「ちゃんと聞きたいの」
ことり「もーっ……」
ことり「私は、花陽ちゃんのことが大好き♪」
ことり「付き合って、くれますか?」
花陽「うん! 私も大好き!」
ことり「…ありがとう」ポロッ
花陽「カレー、食べよ?」
ことり「ふぅ、ごちそうさま♪」
花陽「美味しかったね! これならみんなのカレーにも負けないよ!」
花陽「あっ!えへへ…」
ことり「また良いアイデアが浮かんだ?」
花陽「うん! キッキン使うね…♪」
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にこ「…ここのチームのカレーが一番美味しいわね…」
絵里「丁寧に作られているわ」
穂乃果「毎日食べたいぐらいだよ!」
真姫「どこのチームが作ったのかしら?」
ことぱな「私達でーす♪」
凛「やっぱりにゃ! かよちんのカレーは優しい味がするね!」
希「チキンカレーの上に、更に焼いた鶏肉を乗せるなんて、なかなか斬新やったね」
海未「このカレー、名前を付けるとしたら…」
ことり「もう決まってるんだ♪ 花陽ちゃん、」
花陽「せーの」
ことぱな「やきとりカレー!」
希「まんまやん!」
にこ「ネーミングセンスは普通だったわね」
真姫「にこにこスマイルカレーよりはマシよ」
にこ「ぬぁんですってぇ〜!?」
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ワイワイ ガヤガヤ…
ことり「まさか一番になるとは思わなかったね♪」
花陽「2人で作った思い出のカレーだもん、一番だよ」
ことり「妬きとりカレーって名前も、思い出になるかな」
花陽「教訓にもなるね♪」
ことり「ちゅん……」ションボリ
花陽「冗談だよ♪ ことりちゃん、大好き!」
ことり「私も♪ これから、よろしくね♪」
おわり
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