ジョンの家、リビング
テレビ『グレン！ 奥で物音がしたぞ！』
ジョン「……テッド、ライターを取ってくれ」
テッド「ん？」
ジョン「ライター」
テッド「ああ」ヒョイ
ジョン「……」シュボ、スゥゥ、ゴホッゴホッ
テレビ『誰か居るのか……？ おい、誰か居るのか？』
ジョン「おいおいおい近づくなよ。絶対居るだろ」
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ジョン「ウォーカーだな」
テッド「ああ、間違いなくウォーカーだ。１０００ドル賭けてもいい」
テレビ『おい……うわッ！ やめろ！ ギャアアアア！』
テッド「ほらみたことか」
ジョン「廃屋で項垂れてる奴はウォーカーかジャンキーって相場が決まってるんだ」
テッド「射得てる」
テッド「良いケツのウォーカーなら喰われてもいいけどな」
ジョン「テディベアのウォーカーならハグしないけどな」
テッド「おい、テディベアをジョークに使うなって言ってるだろ！」
ジョン「ＨＡＨＡＨＡ！ 悪かったよ」
テッド「……」
ジョン「……ごめんって」
テッド「……メスのテディベアなら綿を突き破る程ファックしてやるけどな！」
ジョン「ＨＡＨＡＨＡ！」
テッド「ＨＡＨＡＨＡ！」
テッド「ファッキンピザハットだな。このエリアの配達員は地図もろくに読めないらしい」
ピーンポーン
ジョン「おッ！ 噂をすればだ」
テッド「俺が出るよ。怒鳴り散らせば半額位にはなるだろ」スタ、スタ
ジョン「頼もしいな」
ガチャ
テッド「遅かったじゃねえかこの野――え？」
血まみれの通行人「た、助けてくれ！！ 街の奴らが人を喰い――」
バタン
テッド「……」スタ、スタ
テッド「配達員じゃなくて血まみれの馬鹿だったよ。大方酔っ払いに絡まれでもしたんだろ」
ジョン「警察と民家を見間違えるような阿呆なら仕方ないな」
テッド「ああ、もう２、３発殴っても直りそうもない馬鹿面だった」
ジョン「そりゃあ凄いな。どんな顔だったんだ？」
テッド「こんな顔さ」グニャ
ジョン「ＨＡＨＡＨＡ！ 笑えるよ」
テッド「でもなんか変だな。ほら、外で叫び声が聞こえないか？」
ジョン「デモかなんかだろ？」
テッド「おいおい、もう夜だぞ？」
ジョン「風営法の抗議じゃないか？」
テッド「だったら納得だ！ 俺も加わりたいくらいだぜ」
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