■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
勇者「あらしの」魔王「よるに」
-
嵐の夜、丘向こうのあばら屋
魔王「酷い嵐だ。付き人もなく一人出歩いたのは間違いであったな」
魔王「・・・・・・それにしても、ここは暗いな」
ザァァァァ
ドンドン!
魔王「・・・・・・」ビク
「すいません!」
魔王「・・・・・・何用かな?」
「嵐が酷くて! 少し雨宿りさせて貰えませんか?」
魔王「ああ、入りたまえ」
ガラガラ、ピシャ
"
"
-
勇者「ふう、濡れた濡れた。すいません、突然お邪魔しちゃって」
魔王(・・・・・・人型魔族か、僻地にしては珍しいな)
魔王「構わんよ。私も同じ口さ」
勇者「ああ、そうだったんですね」
魔王「うむ。この荒れ具合をみるに、大方空き家だろう」
勇者「はは、確かに少し埃っぽいですね」ニコ
魔王「うむ」
ザァァァァ
魔王「・・・・・・」
勇者「・・・・・・」
魔王「・・・・・・身体、濡れているのか」
-
勇者「え? ああ。服はまだ良いんですけど、頭が」ニコ
魔王「このタオルを使うといい、私が使った後で申し訳ないが」スッ
勇者「良いんですか? ありがとうございます」ゴシゴシ
魔王「うむ」
勇者(・・・・・・良い匂いのするタオルだ)
魔王「ところで、いつまで立っているのだ?」
勇者「ああ、こう暗いと周りがよく見えなくて」
魔王「こっちに来ると良い。あと一人なら座れる」
勇者「じゃあ、遠慮なく」
-
ザァァァァ
勇者「・・・・・・」
魔王「・・・・・・」
勇者「すいません、なにからなにまで」
魔王「なに、近頃は物騒だからね。困った時はというやつさ」
魔王(この一帯は最近勇者に侵略されたばかりだからな。危険な人間が増えた)
勇者(ああ、ここは最近魔王から取り戻した土地だもんな。まだ凶暴な魔物が多い)
勇者「ところで、どうして女性が一人で此処に?」
魔王(はは。女性、ね)
魔王「なに、ふらりと散歩に出たらこの嵐だ。困ったものだよ」
勇者「それは災難でしたね。どうでした? ここら辺は」
-
魔王「他所の戦線と変わらないさ。暴力、病に飢え・・・・・・皆暗い顔をして生きている」
勇者「・・・・・・」
魔王「・・・・・・どうしたのだ?」
勇者「俺、もっと頑張ります」
魔王「ほう、流しの傭兵かな?」
勇者「まあ、そんなところです。ここら辺は仕事が多いし・・・・・・なにより、ここの方々を見捨てられないです」
魔王(この土地に残り、まだ戦う魔族が居たとは。・・・・・・頭が上がらない)
魔王「ありがとう」ニコ
勇者「・・・・・・い、いや。俺なんかに出来ることは少ないですけど」ドキドキ
魔王「そんなことはないさ。一人が立ち上がらなければ何もはじまらない」
"
"
-
勇者「・・・・・・その通りですね、希望は捨てちゃいけない」
魔王「うむ」
勇者「・・・・・・」ニコ
魔王「でも少し」
勇者「・・・・・・?」
魔王「・・・・・・少し、疲れた」
ザァァァァ
勇者「・・・・・・この近くに、果樹園があるんですよ。そこのリンゴすごく美味いんです」
魔王「ん?」
勇者「美味いものを食べれば、元気が出るんですよ」ニコ
魔王「・・・・・・そうだな、うむ」
勇者「俺、ここら辺詳しいんです。だから、良かったら今度」
-
魔王「・・・・・・ああ、是非」
ザァァ、ァァ
勇者「あ、雨上がりましたね」
魔王「ああ、風も収まったようだ」
勇者「じゃあ、俺行きます。この嵐で困っている方が居るかもしれない」スタ
魔王「待て」
勇者「え?」
魔王(しまった、つい)
魔王「い、いつ行くのだ?」
勇者「え?」
魔王「その・・・・・・果樹園の話だ」
勇者「この様子だと、明日は快晴です」ニコ
-
魔王「あ、ああ。じゃあ明日の昼でどうだろう」
勇者「いいですね、待ち合わせはここでいいですか?」
魔王「うむ。・・・・・・しかし、お互いの顔が分かるだろうか」
勇者「・・・・・・あー・・・・・・」
魔王「こういうのはどうだろう。 相手を見つけたら、あらしのよるに出会った者です、と言うのは」
勇者「はは、いいですね。あらしのよるに、で大丈夫ですよ」
魔王「うむ。ではそうしよう」
勇者「じゃあ、また明日」スタ、スタ
魔王「また明日」
魔王(・・・・・・つい約束をしてしまった。この私が、軍事でも、社交でもない予定を)
魔王「・・・・・・社交辞令だったら、どうしようか」
-
丘のはずれ、境界線にある村
戦士「あ!! おーい、勇者!」ブンブン
勇者「ん? おお、みんな!」
魔法使い「何処に行っていたんですか!? 心配したんですからね?」
僧侶「土砂崩れ、勇者、どかーん」
魔法使い「ちょ、ちょっとやめて下さいよ僧侶さん!」
戦士「みんな心配してたんだぞ?」
勇者「ごめんごめん、雨宿りしててさ」
-
士「お前は人間界の英雄なんだから、勝手に死なれたら困るぞ」
勇者「このくらいの嵐じゃ土砂崩れは起きないって」
魔法使い「・・・・・・む、勇者さんなんだか嬉しそうじゃないですか?」
戦士「そういえば。なんか良いことでもあったのか?」
勇者「え? ああ、いや。別に?」ニコ
僧侶「あやしい」
勇者「はは、怪しくないって」
-
魔王城、ホール
魔王「・・・・・・」スタ、スタ
側近「魔王様!」タッタッタ
魔王「今帰った」
側近「そんなことは分かっております! 今度は何処に行っていたのですか?」
魔王「・・・・・・東の戦線の辺りだ」
側近「あの辺りは人間に侵攻されて治安も悪いのですよ!?」
魔王「だって、見ておきたかったのだ」ボソ
側近「な、ん、で、す、か!?」
-
魔王「・・・・・・すまぬ」
側近「あなたは魔王です! 魔界の英雄なのですよ!? その辺りをもう少しお考え下さい!」
魔王「うむ」
側近「・・・・・・はあ。夕げの準備が出来ております」スタ、スタ
魔王「お腹が空いた」スタ、スタ
側近「まずはお着替えを」スタ、スタ
魔王(・・・・・・明日、彼は来るのだろうか)
-
※続きはまた更新します。
-
乙、原作のようになるか違うのか楽しみ
-
すごいマッチしてるな
-
翌日、正午、あばら屋の前
魔王「・・・・・・」
魔王(なんだか、妙に緊張するな)
魔王「・・・・・・うむ」
魔王(・・・・・・出会い頭に声が上擦るのも情けない話だ。練習しておこう)
魔王「・・・・・・あらしのよるに」ボソ
スタ、スタ
魔王「・・・・・・あらしのよるに、あらしの、よるに」ボソ
勇者「あらしのよるに!」
魔王「きゃッ!」ビク
勇者「ははは。すいません、驚かせちゃいましたか?」
魔王「・・・・・・いや、驚いていない」ドキドキ
魔王(・・・・・・なんというか、人間のような格好をしているな。カモフラージュだろうか)
勇者「それにしても、良い天気ですね」
魔王「ああ、昨日の嵐が嘘のようだ」
-
勇者「じゃあ早速行きましょうか、果樹園」
魔王「うむ」スッ
勇者「え?」
魔王「なんだ?」
勇者「い、いや。その手はなにかなと」
魔王「・・・・・・あ、いや。すまぬ」
魔王(しまった。こういう状況では手を引かれないのか)
勇者「・・・・・・あ、なるほど」ガシ
魔王「なッ!?」
勇者「すいません。俺、そういうマナーが分からなくて。・・・・・・一瞬気づきませんでした」ドキドキ
魔王(いやいや、私が間違えたのだ!)
勇者「行きましょうか」
魔王「・・・・・・うむ」
-
期待
-
まだっすかー
-
昼、果樹園
魔王「・・・・・・美味い」シャク
勇者「良かったです」ニコ
魔王「静かなところだな、ここは」
勇者「ああ、今日はお休みですからね」
魔王「入って良かったのかい?」
勇者「ええ、俺が居ますから」
魔王「君はここで働いているのかい?」
勇者「働いているというか、作ったんですよ」
-
魔王「君が?」
勇者「ええ」
魔王「傭兵だけでは食べれないものなのか?」
勇者「はは、そういう訳じゃないんですけどね。ここは早く復興しないと行けないですから」
魔王「・・・・・・やはり、頭が上がらないよ。君には」
勇者「え?」
魔王「いや、いいんだ。・・・・・・うむ、美味い」シャクシャク
勇者「・・・・・・」ニコ
-
炎トカゲ「キャア」テクテク
勇者「あ、こら! あ、いや! これは」
魔王「おお、炎トカゲじゃないか」
勇者「・・・・・・驚かないんですか?」
魔王「ん? なにか驚くことがあるのだろうか」
勇者「はは、なんでもないです」
魔王「しかし、幼体の魔物が一匹で居るのは珍しいな。君、親は何処に居るのだ?」
炎トカゲ「キャア!」
魔王「おお、そうか。この方が親なのだな」ニコ
勇者「まるで話しているみたいですね」
魔王「ん? 話しているのだ」
勇者「ははは、俺もよく悩みを聞いて貰うことがありますよ」
-
待ってた
-
https://www.girlsheaven-job.net/10/yubou_kuraya/blog/
-
魔王「それは良い。これは聞き上手だろうね」ナデ
炎トカゲ「キャア」
魔王「ほう、そうか」ニコ
勇者「本当によく慣れているんですね」
魔王「なに、赤子相手に得て不得手もないだろう」
勇者「・・・・・・こいつは、目の前で親を殺されたんですよ」
魔王「・・・・・・人間に」
勇者「・・・・・・ええ、そう。人間に」
魔王「そうか」
勇者「ここには、そういう魔物の子が他にも居ます」
魔王「全て、君が拾って育てているのか?」
勇者「一緒に居るだけですよ。育てるなんて、そんな」チラ
炎トカゲ「キャア?」
勇者(お前は、俺を恨んでいるのだろうな)ナデナデ
-
魔王「それにしては、とても君に懐いているようだ」
勇者「そうでしょうか」
魔王「そうだとも。なあ?」
炎トカゲ「キャア!」
魔王「ほら」
勇者「ははは、そうだと良いですね」
魔王「む、笑うでない。これもそう言っているではないか」
勇者「ええ」ニコ
魔王「うむ」
勇者「・・・・・・」
魔王「・・・・・・」
勇者「リンゴ、もう一つどうですか?」
魔王「うむ、頂こう」
-
炎トカゲかわいい。続きはよ!
-
はよはよ
-
まだか
-
魔王「・・・・・・」シャクシャク
勇者「疲れ、少しは取れました?」
魔王「ん?」
勇者「ほら、昨日言ってたじゃないですか」
魔王(・・・・・・だからここに連れてきてくれたのか)
魔王「ああ、こんな穏やかに過ごすのは久しぶりだよ」
勇者(身なりも良いし・・・・・・貴族の方なんだろうか)
魔王「そうだ、リンゴのお代を支払わねば」ゴソゴソ
勇者「いいですよそんな。一杯ありますし」
魔王「そういう訳にはいかないよ」
勇者「うーん。なら、園内の草刈を手伝って貰うってことでどうでしょう」
魔王「そんなことでいいのか?」
-
勇者「ええ、もちろん」ニコ
魔王「・・・・・・うーん・・・・・・」
勇者「?」
魔王「……実は、私は草刈をしたことがないのだ」
勇者「ははは、大丈夫ですよ。そんなに難しくないですから」
魔王「わ、笑うことはないではないか!」
勇者「あ、すいません」
魔王「い、いや、頭を上げてくれ。すまない、私が悪いのだ」
勇者「それで、どうですか?」
魔王「・・・・・・うむ。それでは、草刈を手伝わせて貰おう」
勇者「よし、なら行きましょうか!」ニコ
-
午後、果樹園
勇者「よし、じゃあはじめましょうか」
魔王「うむ。とりあえず近場にあった鎌を持ってきたぞ」ドキドキ
勇者「あー、とりあえず鎌は使わないんですよ」
魔王「そ、そうか」
魔王(少し使ってみたかったな)
勇者「なんか、すいません」
魔王「それで、どうすればいいのだ?」
勇者「えっと、少し下がってください」
魔王「? うむ」スタ、スタ
勇者「ごほん。・・・・・・中級広域風魔法!」ブン
ズバババババ!
-
魔王「おお、全て刈ったのか! 凄いではないか」ニコ
勇者「そ、そうですか? はは」
魔王「流石は一線で戦う傭兵だな」
勇者「いやぁ。でも細かい調整は出来ないので、刈った草は手で集め――」
魔王「中級広域風魔法!」ブン
フワー
勇者「なッ!?」
魔王「あの小屋の隣にまとめて置いても良いだろうか」フワフワ
勇者「え、ええ。・・・・・・あのー、魔法使えたんですね」
勇者(切らないで浮かばせるって、うちの魔法使い並のコントロールだぞ)
魔王「え・・・・・・? あ! いや、このくらい女の嗜みだよ」
-
勇者「な、なるほど」
勇者(世界は広いんだなぁ)
魔王「む、木の周りの草は刈ってないのか?」
勇者「ええ、間違って切ったら大変ですからね」
魔王「で、では今度こそ鎌の出番か?」ドキドキ
勇者「普段は下級魔法を使うんですけど・・・・・・ええ、今日は鎌を使いましょう」ニコ
魔王「おお! よし、私が刈るぞ!」
勇者「僕は袋に入れていきますね」
炎トカゲ「キャア!」ボオォ
魔王「ほう、最後は君が燃やすのか」ニコ
勇者「よく分かりましたね」
魔王「? だから、これがそう言っているではないか」
勇者「ははは、そうでしたね」
-
まってた乙。
-
トカゲさん可愛い
-
うひょー
乙
-
夕方、果樹園
パチパチ、パチ
魔王「・・・・・・」
勇者「珈琲どうですか?」
魔王「え? ああ、すまない」スッ
勇者「よく燃えてますね」ズズズ
炎トカゲ「キャア!」ボォォ
魔王「そうか、君も楽しいか」ニコ
勇者「・・・・・・疲れました?」
魔王「うむ。良い具合の疲労で、こう、まったりとだな」
勇者「分かりますよ」ニコ
魔王「・・・・・・良い日だ」
勇者「お客さんが居るから、いつもより張り切って燃やしてるみたいですよ」
魔王「いや、それもそうだが・・・・・・今日は良い一日だった」
勇者「ああ、なるほど」ニコ
-
パチパチ、パチ
魔王「なんといえばいいのだろうな。・・・・・・これは・・・・・・そう、楽しい」ボソ
勇者「ええ、僕もです」
魔王「・・・・・・楽しいぞ、今日は」
勇者「僕も楽しいですよ」
魔王「うむ、私は楽しいのだ」
勇者「ははは、聞こえてますよ」
魔王「そうか」ニコ
魔王「君、あそこに燃え残りがあるぞ」
炎トカゲ「キャア!」ボォォ
魔王「うむ。そう、そこだ」
勇者「・・・・・・本当に不思議な方ですね」
魔王「ん?」
-
勇者「どうして怖くないのですか?」
魔王「なにをだ?」
勇者「魔物です」
魔王「馬鹿なことを。恐れる必要などないではないか」
勇者「どうして?」
魔王「同胞だからだ」
勇者「? 同じ大地に生きる、という意味ですか?」
魔王「? まあ、そうだ」
勇者「・・・・・・みんながそうだったら、戦争なんてしなくて済むんですけどね」
魔王「戦争はなくならんさ。人間が魔物を殺す限りは」
勇者「魔族が人間を殺すからでしょう?」
魔王「どちらが悪でどちらが正義だろうとなにも変わらんよ。戦争は終わらない」
-
勇者「その通りですね。だからこそ、魔王を殺さないと」
魔王「勇者さえ死ねば、この戦争は」
勇者「え?」
魔王「え?」
勇者「勇者、ですか?」
魔王「魔王を殺す・・・・・・?」
勇者「・・・・・・あ」
魔王「・・・・・・」
勇者「あの・・・・・・もしかして僕たち、大きな思い違いをしていませんか?」
魔王「あ、ああ」
勇者「・・・・・・あなた・・・・・・魔族、なんですか?」
-
魔王「そうだ」
勇者「あ、あ・・・・・・そうか、だから」
魔王「・・・・・・君は、人間なのか?」
勇者「・・・・・・はい」
魔王「・・・・・・そうか」
パチパチ、パチ
勇者「・・・・・・」
魔王「・・・・・・」
勇者「・・・・・・酒、酒持ってきます」
魔王「うむ。・・・・・・キツイやつを頼む」
勇者「ええ」スタ、スタ
魔王「・・・・・・ふう」
魔王(なんだ、これは)
-
気づきおった
-
ここからがおたのしみゾーン!!
乙。
-
まぁバレる時はバレるよね
-
乙
凄く続きが気になります
-
勇者「ど、どうぞ」
魔王「あ、ああ」スッ
勇者「・・・・・・」ゴクゴク
魔王「・・・・・・」ゴクゴク
勇者「ふう・・・・・・もう一杯ですか?」
魔王「いや、大丈夫だ」
勇者「はい」
魔王「・・・・・・何度も聞いてすまない。君は、本当に人間なのか?」
勇者「はい、人間です」
魔王「・・・・・・そうか」
勇者「・・・・・・」
魔王「もう一杯頂いても良いだろうか」
勇者「ええ」
-
魔王「んく、んく・・・・・・ふう」カラン
勇者「・・・・・・あの」
魔王「なんだ」
勇者「これは、つまり・・・・・・敵に遭遇したってことで良いんでしょうか」
魔王「あ、ああ、そうだろうな。お互いに」
勇者「・・・・・・じゃあ、戦闘ですか?」
魔王「・・・・・・うむ」
勇者「・・・・・・あの」
魔王「な、なんだ」
勇者「先、どうぞ」
魔王「いや、君が先に攻撃をしてくれ」
勇者「・・・・・・」
魔王「・・・・・・」
-
勇者(まずい・・・・・・)
魔王(切り替えが追いつかない・・・・・・)
勇者「すいません、僕から手を出すのはちょっと」
魔王「そう言わないでくれ。私も困っているのだ」
勇者「・・・・・・」
魔王「・・・・・・」
炎トカゲ「キャア!」ボォォ
魔王「おお! やれ、炎トカゲ」
勇者「あ、それはズルいですよ!」
炎トカゲ「キャア?」
魔王「なにを言う! 親でも相手は人間なのだぞ!?」
勇者「よし、やるんだ炎トカゲ!」
魔王「馬鹿め、同胞に火を吹く魔物など居ない!」
勇者「・・・・・・ちょっと休戦しませんか」
魔王「・・・・・・ああ」
-
や、やりづれぇーw
-
どっちかが動けばいいんだけど、ここまで親しくなっちゃったからな...無理だよな
-
まだか
"
"
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■