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マルス「ファイアーエムブレムBoys?嫌な予感しかしない………」
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序章 ファイアーエムブレム Boys
マイセン「………ルス……!これ……きんかマル……!……起きなさいマルス!」
マルス「…はっ!あ、あれ……こ、ここは一体!?…それに貴方は……?」
マイセン「どうやら打ち所が悪かったようだな。いはやは情けない」
マルス「えぇ…一体なにがどうなって…」
マイセン「仕方がない、今日の剣の修行は終わりだ。もう遊びにいってもいいぞ」
マルス「ま、待って下さい。貴方は一体何者でここはどこなんですか?」
マイセン「どうした、本当に打ち所が悪かったのか?」
マルス「そうじゃありません!僕はアリティアの王子マルス、貴方の名前と身分を…」
マイセン「はぁ…どうやらお前はウードの奴に触発されてしまった様だな」
マルス「いやだからそうじゃなくて…!」
マイセン「16年も共に暮らしてきた孫にまさかこんな事を言われるとは」
マルス「ええ!?孫???」
マルス(お、おかしい…この人は本当になにを言ってるんだろう)
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マイセン「明日は魔王退治の旅立ちの日だ。今日はもう身体を休めなさい」
マルス「ええ!?明日!?ま、魔王!?まさかあの悪の司祭ガーネフ…!?」
マイセン「何をいっとるんだ。魔王と言ったら魔の島に巣食う魔女のことだ」
マルス(魔女?ならガーネフでもメディウスでもないのかな…)
マイセン「全く、お前がしっかりせんでどうするんだ。お前は大賢者アトス様に選ばれた勇者なのだぞ」
マルス(えぇ誰それ…)
マルス「英雄アンリの末裔じゃなくて?」
マイセン「うむ」
マルス「は、はぁ」
マイセン「心配するでない旅の道中でわしが雇った傭兵団と合流する手筈となっている。彼奴等は凄腕と聞くからな」
マルス(傭兵…か。オグマ達だったらいいなぁ)
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ツァイス「マイセン殿ー!」
マルス「わっ!竜騎士?」
マイセン「どうしたのだツァイス」
ツァイス「大変ですマルス殿にマイセン殿!魔王軍がベルン城に攻め入って来ました!」
マイセン「なに!本当か!仕方あるまい、一日早いが魔王退治の旅に出るのだマルスよ」
マルス「ん、んん…なんだか妙な既視感が…いろいろと釈然としないけど放っておけない!ツァイスと言ったね、道案内を頼むよ」
マイセン「待つのだマルスよ、これを持って行くのだ」
マルス「わっ!っと…え!?これは神剣ファルシオン!?」
マイセン「魔王には神の加護の恩恵を受けし武器しかきかぬ。魔王軍にも絶大な力を発揮するであろう、持っていけ」
マルス「えぇ…も、もっと後半でもいいんじゃ…」
ツァイス「マルス殿!急いで下さい!早くしないと王子が…」
マルス「わ、わかった!では行って来ます。お、お爺様……?」
マイセン「ふはは!いつもの様にお爺ちゃまでよいのに」
マルス「そ、それはさすがに嘘ですよね???」
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マルス「あれがベルン城…」
ツァイス「小さい城ですが山合いにある分攻めるのは難しいですよ、まぁその慢心がこの結果なんですけどね」
マルス「そんなお気楽にしてる場合!?」
「マルスどのー!」
マルス「ん…あの重歩兵は…」
ツァイス「あ、ワレス殿!」
♪let's go together!
ワレス「はっはっはっはっ!久しぶりだなツァイスよ!なかなかの面構えになったようだな!」
ツァイス「ワレス殿こそ退役後は槍じゃなく鍬を毎日振るってるそうで」
ワレス「うむ!しかし我が城が襲われたと聞いてはいてもたってもいられぬ!マルス殿、是非勇者一行に加えてくだされ!」
マルス「わかりました。ご協力感謝します」
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マルス「ふん!はっ!ていっ!」
マミー「グォォォ!」
屍兵「グギャァァァア!」
メデューサ「キシャァァァア!」
ツァイス「流石です勇者殿」
ワレス「我々の出る幕はないようですな!ふはははは!!」
マルス「見たこともない怪物達だったけどファルシオン強すぎ」
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ーベルン城ー
アルテナ「首尾はどうだ」
ウェンディ「はっ!玉座を制圧した後はどこも総崩れで、間も無く我が魔王軍が完全にこの城を制圧するでしょう」
アルテナ「ふっ、ベルン城には手強い竜騎士揃いと聞いたが……所詮は辺境の小国、どれも私のゲイボルグの敵ではなかったな」
ゼフィール「くっ……!」
アルテナ「ゼフィール王子は然るべき時に公開処刑をする。牢に放り込んでおけ」
ウェンディ「はっ!」
アルテナ「私は戦況を報告しに行く。後はお前にまかせたぞウェンディ」
ウェンディ「わかりました。お任せください!」
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サーリャ「ねぇ………」
ウェンディ「む、サーリャ殿。いかがされた?」
サーリャ「外に配置させてる私の屍兵が誰かに倒されているわ……」
ウェンディ「!それはもしや例の勇者…」
サーリャ「ふふ……ふふふっ…!だとしたら好都合ね……こんなに早く来るとは思わなかったわ……。勇者を倒せばあのお方に褒めてもらえる……!ふふふ……」
ウェンディ「確かに、ここで彼奴等を仕留められればアルテナ様たちも喜ばれる。サーリャ殿、勇者を迎え撃とう!」
サーリャ「ふん……言われなくてもわかってるわ……。手柄は私が頂くわ……ふふふふ」
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ワレス「城はどうやら魔王軍に完全に制圧されている様ですな」
ツァイス「間に合わなかった…」
マルス「とにかく中に入ってみよう」
ツァイス「ん?ちょっと待ってください!あれは……」
バサッ!
アシュナード「……これは一体どういうことだツァイスよ」
ツァイス「アシュナード隊長!!」
マルス「なんか凄そうな人来ちゃった」
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アシュナード「我等が賊討伐の遠征に出ている間に玉座が制圧されるとは……ゼフィール様は我等の希望……御方がよもや囚われの身になるとは……」
ツァイス「申し訳ありません隊長、この失態は……」
アシュナード「ふははは!実に面白い!!!」
マルス「え!?」
アシュナード「ベルン最恐と謳われた竜騎士隊を知っての進軍、この気を逃すまいと知略を巡らせたのだろう、その度胸見事という他あるまい……!実に愉快だ!皆武器を持て!魔王軍に我等の真の恐ろしさを思い知らせるのだ!!」
ヴェルター「くく……流石は隊長殿……酔狂なお方だ……」
ジェローム「とっとと終わらせるぞ……ミネルヴァちゃんが疲れてるんだ」
クーガー「……了解した」
トラバント「我がトライデントの餌食にしてくれる」
ワレス「ふははは!相変わらず頼もしい連中だ!!」
マルス「いやいやいや!……大丈夫なのこの人たち……」
アシュナード「どこの小山かと思えば貴様かだったかワレス。ふん、貴様はその男のお守りでもしていろ」
ワレス「むぅ!貴様勇者殿に向かって失礼であるぞ!」
マルス「まぁまぁ、僕は気にしてないから……」
アシュナード「興味がない、我等にはゼフィール王こそ全て……」
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ワレス「アシュナードよ。我々は玉座を奪還しに参る、貴殿は空に蔓延る敵兵を片付けよ」
アシュナード「ふんっ、貴様風情が我に指図とは……と言いたいところだが。アレを始末出来るのは我が部隊のほかあるまい」
アシュナード「分かっているとは思うが……もしも失態を犯そうものなら命がないものと思え!」
ワレス「ええい分かったからはやく行ってまいれ!貴様こそ現役を退いたわしに遅れを取る様なマネはするでないぞ!!」
アシュナード「ふっ……抜かせ!!!行くぞ貴様ら、我らを敵に回した恐怖を存分に味あわせてやれ!!」
\うぉぉぉおおお!!!/
ツァイス「それじゃあ俺もこっちに加わります、ご武運を!」
マルス「行ってしまったね彼ら」
ワレス「ふははは!あの者達なら心配いりませんぞ!負ける事はまずあり得ますまい!」
マルス「それはそうだろうけど色々心配だよ……終始笑ってたよあの人」
ワレス「むむっ!前方に敵影発見!勇者殿、我等は城内にいる輩を討ち取りましょうぞ!」
マルス「ん、そうだね。先を急ごう!はぁぁあ!」
\ギシャァァァァァア/
マルス「いやだからファルシオン強すぎ」
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ワレス「どうしたどうした!そんな打ち込みではわしには届かんぞ!」
ミノタウロス「ッッッ!!」
マルス「な、なんだあの怪物は……それを物ともしないあの人もなんて言う槍さばきなんだ」
ワレス「我がレークスハスタでひと突きにしてくれようぞ!」ザシュッ
ミノタウロス「グルルル……」
マルス「三すくみの不利さを感じさせない……」
ワレス「ふははは!お褒めに預かり光栄ですぞ!」
マルス「頼もしいよ」
マルス「順調に進んでいるね」
ワレス「あそこに見えますのが玉座に繋がる扉ですぞ!」
マルス「わかった!」
ウェンディ「そこまでです!」
マルス「!?」
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ウェンディ「我が軍勢を薙ぎ倒しよくぞここまで辿り着いたな勇者よ」
マルス「う、うん。結構すんなり来ちゃったけど」
ウェンディ「だがその進軍もここまでです!エルフィ!デジェル!」
デジェル「ようやく出番ね」ガシャ!
エルフィ「はやく終わらせてご飯にしましょう」ガシャン!
マルス「くっ……話が通じる相手にやっと会えたと思ったのに戦うしかないのか……?」
ウェンディ「勇者、お覚悟を!!2人とも、あれをやりますよ!!!」
デジェル「わかったわ!」
エルフィ「ええ!」
マルス「え、わっ!?」
ウェンディ「はぁぁぁあ!!!」
「「「トライアングルアタッッッーク!!!」」」
マルス「えぇ!?」
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ガキィィン!!
ウェンディ「なっ!?」
マルス「ん、……あ、れ?」
ワレス「ふはは!良い連携だ!しかしわしがいる事を忘れてもらっては困るぞ小娘共!」
マルス「うわっ、す、すごい。あの連携攻撃を最小限で捌いて受ける止めるなんて……」
ワレス「勇者殿、貴殿は早く玉座へ!恐らくは彼処に屍兵共を操作する者が居るはず!」
ウェンディ「っ!何故それを!?」
ワレス「ふははは!やはりそうであるか!」
ウェンディ「なっ!……カマをかけましたね!?!?」
マルス「よし、わかった!ここは任せたよ!」
ウェンディ「なっ!しまった……えぇい、早々に方を付けさてもらいます!」
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エルフィ「ふっ……んっ!そんな!………す、すごい力っ!」
デジェル「私達の槍がただ一本の槍で押さえ込まれている!?」
ウェンディ「なんたる技量に腕力!敵ながら感服致します!」
ワレス「ふはは!かような乙女達に退けられたとあってはわしの立場がないのでな!悪いがしばらくわしに付き合ってもらうぞ!」
ワレス「お主らこそ覚悟は出来ておろうな!!」
ウェンディ「我等は魔王様にお使えしたその時から覚悟は出来ています!」
ワレス「ふむ、年端もいかぬ娘たちにしては肝が据わっているのは確かのようだな。ならばもう言葉はいらぬな、全力でかかってくるがよい!ふははははは!!!」
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もう何がなにやら
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マルス「よしっ、玉座の間に辿り着いた!」
サーリャ「貴方……なに?目障りよ……」
マルス「どうやら君があの怪物を操っているみたいだね。さぁ、もうやめよう。こんな争いは!」
サーリャ「はぁ……本当うるさい!いきなさい!」
サイクロプス「グォォォォオ!」
マルス「な、なんて大きさなんだ!?や、やはりやるしかないのか!えっと……ファルシオンが効くのかな?こんな怪物に……えいっ」
サイクロプス「ッッ!?!?!?」ドゴォォォン!
マルス「やっぱりものっそい効いてるー」
サーリャ「ふんっ流石にやるわね勇者……ふふっ、少し興味が湧いてきたわ……ふふふ」
マルス「あっ、うん…とりあえず降伏してもらえるかな?」
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ー玉座制圧後ー
ゼフィール「勇者マルス、ありがとうございました。なんとお礼を言ったらよいか」
マルス「いえ、そんな大した……本当に大したことして無い気がする!」
ゼフィール「そういえば本来なら明日が魔王退治の旅立ちの日でしたね。明日の出立の餞別に用意した物ですがこれを」
マルス「えっと……もしかしてこれは」
ゼフィール「ファイアーエムブレムです」
マルス「あーここで来ちゃうかー」
ゼフィール「持っていると宝箱を開けてくれたり、必殺をうけなくなったり成長率を……」
マルス「そんな多様性が!?」
ゼフィール「私にはこれくらいしかしてあげられませんが受け取ってください」
マルス「これくらいって……これもこんなところで受け取る物では無いんじゃないかなー……」
マルス「そういえば怪物を引き連れていた彼女達は?普通の人達だった様だけど……」
ゼフィール「彼女達は魔王軍に加勢している者達です。何故魔王軍に加担しているのかまでは私にも………。しかし今後も勇者殿の前に現れるでしょう。聞いた話ですが、倒すのに抵抗がある相手なら捕獲して武器を奪取し、解放するといいみたいですね」
マルス「うぅんちょっとその辺のシステムはわからないかなー」
ゼフィール「確認している限り皆女性で、彼女達の出生も様々です。あるいは農民の出だったり、貴族だったり、どこかの姫だったりするみたいですね」
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ー魔の島ー
リムステラ「……報告は以上です」
魔王「そうですか、勇者がついに動きだしましたか。これから私を討ちにやってくるんでしょうが、そう上手くいくでしょうかね。我が屍兵達の軍勢、そして優秀で華麗なる乙女達がいるのですから。そうでしょう?四天王の皆さん」
リンディス「ええ、いくら勇者と言えどここまで来れるなんてことはないわ」
イシュタル「……はい」
ミカヤ「そうかしら……油断は禁物よ。常に万全な態勢を取った方がいいわ」
???「………どんな相手でも命令があれば倒す」
魔王「貴女に動いてもらう事はまずあり得ません。そう、それこそ本当に最後の手段ですから」
???「そう、まぁ勝手にして。それじゃあ」
ミカヤ「魔王様、私が勇者を止めにいきます」
魔王「そうですか?ならお願いしましょう」
ミカヤ「ええ、こんな争いは一刻も早く終わらせるべきだから……」
リンディス「ミカヤが出るなら私達の出番はなさそうね。草原を散歩してくるわ」
イシュタル「私もこれで……」
魔王「いってらっしゃい。ふふふ……もうすぐ世界は私のものですよ……なんて言っても私って優秀ですから!」
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かくして、勇者マルスの魔王退治の旅が始まった。
ゼフィール王達に見送られながらマルスは一人、傭兵団と合流すべくヴェルダンの街へと向かう。
四天王が1人《暁の巫女ミカヤ》が待ち受けてるとも知らずに…………
勇者マルス
クラス ブレイブ
レベル 20
HP 60
力 25
技 25
速さ 25
幸運 30
守備 25
魔防 25
ファルシオン
威力18 魔物特効 耐久無限 射程1 全能力+5
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マルス王がいろんな男ユニットたちと旅していくお話です。
今日はここまでにします。
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徐々に四天王とも共闘して行きましょーYO
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第1章 精霊の森の神子
ー村ー
ニイメ「あそこに見える大森林の中にヴェルダンという街があるよ」
マルス「へぇ、山々に覆われた街なんですね」
ニイメ「ただのど田舎な街さ、自然しか取り柄のないね」
マルス「素敵な取り柄じゃないか」
ニイメ「ひっひっひっ!そんな風に言うのあんたくらいなもんさ!」
マルス「お話とりんごありがとうございますお婆さん。お元気で」
ニイメ「あんたこそ気をつけなよ。最近は何かと嫌な気配がするし、何より道中には変な噂の絶えない孤児院があるからね。ま、あんたのその腰にぶら下げてるものがあればなんてことないだろうがね……!ひっひっひっ」
マルス「あははは……」
キャス「…………」
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キャス「ミカヤ、戻ったよ」
ミカヤ「おかえりなさいキャス」
キャス「あたし一人でも倒せそうだったよ、あんなやつ」
ミカヤ「キャス!軽率な行動は取ってはダメよ」
キャス「うっ、わかってるってば!だからこうしてなにもしないで戻ってきたじゃん!」
ミカヤ「えぇ、わかってるわ。良い子」
キャス「ちょ、急に頭撫でないよっ!また子供扱いしてっ……///」
ミカヤ「ふふっ。ごめんなさい」
キャス「さ、さぁ仕事よ仕事!勇者はこのヴェルダンの街に向かってるわ」
ミカヤ「やっぱりそうなのね。手筈通り森の中に潜ませている兵で捕獲。最悪仕留めるわ……」
キャス「私達はここで傍観してればいいのよね。らっくち〜ん。あ、でも気をつけてね。森のなかに孤児院があるみたいだから」
ミカヤ「大丈夫よ。しっかり私が操作しているから」
キャス「ん……良かった」
ミカヤ「ふふっ、優しい子」
キャス「だからー!頭撫でるなー!///」
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