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女「寒いからあっためて」
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男「じゃあ、ストーブつけるね」
女「そうじゃなくて…」
男「えっ?」
女「抱き締めて」
男「でも、それじゃあ…」
女「いいから」スッ
男「……分かったよ」ギュッ
女「ん、あったかい」ギュッ
"
"
-
男「風邪引いちゃうと大変だからストーブつけるよ」
女「このまま抱き締めてくれてたら、引かないよ」
男「一応だよ、えい」ピッ
女「相変わらず凄いね」
男「あはは、スイッチ押すくらいなら出来るんだよね」
女「便利便利」スリ
男「くすぐったいよ」
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トントン ガチャ
女母「女、あんた帰って来たならリビングに顔出しなさいよ」
女「ごめんなさい」
女母「あんた、一人で何してんの?」
女「社交ダンスの練習」
女母「また馬鹿なこと言って…」
女母「部屋はちゃんと暖かくしなさいよ」
女「はーい」
ガチャン
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男「……………………」
女「どうしたの、男?」
男「やっぱり見えてないんだなー、って」
女「そうだね、でも」ギュッ
男「女?」
女「男に触れられて見えるのは私だけでいい」
女「男は、そう思わない?」
男「…そうだね、女だけでいい」
女「うん…!」ニコ
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男(僕は死んでいた)
男(いつどうして死んだのか、僕には記憶がなかった)
男(ただ、今もはっきり覚えてるのは)
男(雪の降る日に誰も僕の存在に気付かない町の中)
男(たった一人、気付いてくれた女の顔だった)
───
──
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"
"
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ほう 期待。
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物に触れて暖かいのに見えないのか
期待
"
"
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