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にこ「貴方は白い月の騎士」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:07:43 I1ZRN252
にこ「あー疲れた。年末年始は客が多くてバイトでも大変ね…」

「…あれ、にこちゃん?」

「あ、本当だ!おーーい、にこちゃーん!!」

にこ「…その声は」

凛「バイトお疲れにゃー!」

花陽「お疲れ様です。
お腹すいてませんか?肉まんありますけど……」

にこ「…ありがと、頂くわ」フフッ


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:09:44 I1ZRN252
公園

花陽「はい、にこちゃん」スッ

にこ「悪いわね。それにしてもアンタら、なんでこんな夜遅くに外彷徨いてるのよ」

凛「駅前のラーメン屋に行ってたにゃ」

にこ「あー、あの老舗の…」

凛「そうそう。凛達はそこで評判のチャーシューメン食べてきたんだ!」

花陽「凄く美味しかったよ!」

にこ「そう、良かったわね。
……でも、何故肉まんを…」

花陽「その後少しランニングしたの。
そしたらまたお腹すいちゃって…」

にこ「…花陽らしいわね」クスッ


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:10:59 I1ZRN252
花陽「に、にこちゃん!?それ、どう言うこと!?」

にこ「冗談よ冗談」

にこ「…今7:30だけど、大丈夫なの?
お母さん心配するわよ?」

凛「もうそんな時間かぁ。
かよちん帰るにゃー」

花陽「うん、帰ろっか。
じゃあにこちゃん、体調に気をつけて」

にこ「ええ、アンタらもね」

凛「ばいばいにゃー」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:15:36 I1ZRN252
にこ「さて、私も帰ろうかな」ヨッコラセ

「待ってくださいッ…!」

にこ「…え?私?ってか、貴方誰?」

「あ、申し訳ありません…
私、園田海未と申します」

にこ「はぁ、海未ちゃんね。
…で、海未ちゃん?にこに何の用かな?」

海未「単刀直入に言わせて頂きます。
矢澤にこさん…」

にこ(え?なんでにこの本名を知ってるの…?)


海未「私と付き合って下さい」


にこ「……は?」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:16:30 I1ZRN252
海未「貴方は私と付き合わなくてはならないのです」

にこ「ぬぁんでよっ!
何で出会ったばっかりの人と付き合わなくちゃいけないのよ!!」

園田「出逢いが操るミステリー、ですよ」フフッ

にこ「意味わかんない!!」


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:18:23 I1ZRN252
海未「兎に角付き合って貰わないと困るんです」

にこ「やめなさいよっ!警察呼ぶわよ!」

海未「そ、それは困りますっ!」

にこ「なら諦めなさい!」

海未「……分かりました。今日は諦めます」

海未「ですがきっと、いや絶対に
わたしは貴方と付き合ってみせます」

にこ「知らないわよ!
アンタとにこが付き合うって事は、絶対に有り得ないんだから!」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:20:26 I1ZRN252
にこ「なによアイツ、初対面の私に付き合えだなんて…
常識外れにも程があるわ!」

にこ「……でも、顔はカッコよかったような…」

にこ「………いや!人間顔より中身よ!」

にこ「まぁにこは顔も中身も完璧なんだけどね」フフン



海未「………」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:22:24 I1ZRN252
翌日


にこ「ふぁーあ…
冬の朝って寒すぎるから嫌なのよねぇ…」

海未「おはようございます」

にこ「うわあああっ!?」ドンガラガラガッシャーン


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:23:57 I1ZRN252
海未「どうしたんですか、朝からそんなに大きな声を出して」

にこ「な、何でアンタがここに……
ってか、何で家知ってるの!?」

海未「ここら辺で矢澤宅と言ったらここしかありませんでしたので…
あ、鍵は大家さんからマスターキーを頂きました」

にこ「あーあ…一人暮らしするんじゃなかった…」

海未「朝食は既に用意しました」

にこ「聞いてないわよっ!」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:29:37 I1ZRN252
海未「頂きます」

にこ「………」

海未「今日は魚が上手く焼けました、よく味わって下さいね」

にこ「………」ミソシルズズーッ

にこ(美味しい…)

海未「味噌汁は朝の毒消しとも呼ばれています。お代わりも有りますよ」

にこ「……ねぇ」

海未「はい?」


にこ「何で海未は、私と付き合おうとしてるの?」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:33:26 I1ZRN252
海未「……いつか知る時が必ず来ます。
……ところで、学校は良いのですか?」

にこ「え、……あ!!こんな時間!?」

海未「音ノ木坂でしたよね、私も一緒に行きます」

にこ「あぁもう!!勝手にしなさいっ!!」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:45:43 I1ZRN252
「あ、海未ちゃんだ」
「海未ちゃんおはよーっ!」

海未「………」

ことり「あれ、元気無いねぇ?」

海未「…貴方と私は縁を切りましたよね」

ことり「えぇー、そうだっけ?」

穂乃果「もうっ!二人共、仲良くしてよっ!!」

海未「……すみません穂乃果」

ことり「ごめんね、穂乃果ちゃん」

穂乃果「喧嘩ばっかしないでよね、まったく…」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:48:09 I1ZRN252
穂乃果「…で、その子は?
海未ちゃん妹いたっけ?」

にこ「妹じゃなーいっ!」

海未「紹介します、この人は私の恋人です」

ことり「………ふーん」

穂乃果「おぉー!遂に海未ちゃんもリア充かぁ!!」

海未「穂乃果、そんな言い方やめてください」

にこ「そうよ!!まだ付き合ってないし!!」

海未「恥ずかしいじゃないですか///」

にこ「そうじゃないでしょ!!」ビシッ


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:49:37 I1ZRN252
ことり「…で、名前は?」

にこ「にこ。矢澤にこよ」(何コイツ…)

ことり「そっか。
………じゃあ、にこちゃん」

にこ「何?」

ことり「海未ちゃんを、宜しくね♡」

にこ「宜しくじゃなーい!!」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:51:11 I1ZRN252
ことり「じゃあ穂乃果ちゃん、行こっか♡」

穂乃果「うん!
じゃあね、海未ちゃんにこちゃん!今度ダブルデートしようね!」


にこ「……ダブルデート、ということは。
あの2人付き合ってるの?」

海未「………はい、認めたくありませんが…」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/26(月) 23:53:29 I1ZRN252
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海未(1年)「弓道部の練習が長引いてしまいました、穂乃果とことりに謝らなくては………」タッタッタッ

「………って」

海未(……? これはことりの声ですね。
誰と話しているのでしょう)

ことり(高一)「穂乃果ちゃん、ことりと付き合って!」

海未(!?!?)

穂乃果(高一)「えぇぇ!?急にどうしたのことりちゃん!?」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 00:18:31 bvrrKfh.
ことり「ことりね、ずっと前から穂乃果ちゃんのことが好きだったの!」

穂乃果「えーっと……その………」

ことり「恥ずかしがらなくても良いんだよ、ここには私と穂乃果ちゃんしかいないんだから…
それに、穂乃果ちゃんの敵はことりが全部やっつけてあげるから、ね?」

穂乃果「……うん」

海未(穂乃果ッ!?)

ことり「やったぁ♡
穂乃果ちゃん、ずーっと一緒だよ♡」ギュゥッ

穂乃果「…うん♪」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 00:28:36 bvrrKfh.
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海未「いつも3人だったのに、急に抜け駆けだなんて…」

にこ「……辛かったわね」

海未「うぅ………にごぉ………」グスッ

にこ「…………」ナデナデ


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 02:30:38 bvrrKfh.
ことり「……矢澤にこ……」

ことり「敵じゃなきゃ良いけど………」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 05:44:50 ZOqp9oZo
期待


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 13:42:33 bvrrKfh.
キーンコーンカーンコーン

にこ「……やっと昼が来た…」

にこ「偶には中庭で食べようかな」


穂乃果「あ、にこちゃんだ」

にこ「えーと、穂乃果だっけ。奇遇ね」

穂乃果「にこちゃんもお昼?」

にこ「えぇ。隣座って良い?」

穂乃果「どうぞどうぞ!」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 13:44:40 bvrrKfh.
にこ「ねぇ、穂乃果」

穂乃果「ん?」

にこ「海未の事、どう思ってる?」

穂乃果「大事な幼なじみだよっ!」

にこ「じゃあ、ことりは?」

穂乃果「えーっ////?恥ずかしいよぉ/////」

にこ「……ふーん」パクパク

穂乃果「……/////」


ことり「…………」ジーッ


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 13:47:32 bvrrKfh.
放課後

にこ「はぁ……
なんかめんどくさい事になってきた」

「大変やね」

にこ「そうなのよ、本当疲れるわ…
って」

にこ「誰よアンタ」

「……あ、始めましてか。
ウチは東條希! 趣味で神やってるんよ」

にこ「変な宗教なら入りません」スタスタ

希「変な宗教ちゃう!仏教や!」

にこ「あーそうですか。で、神様が何の要?」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 14:07:39 bvrrKfh.
希「えー、矢澤にこさん」ゴホン

にこ「な、何よ」

希「貴方の願いを何か一つ、叶えて差し上げましょう」

にこ「急ね」

希「矢澤にこさん…にこっちでええか。
にこっちは第252521回あなたの望み叶えちゃいます抽選会で、見事特等を当てたんよ」

にこ「はぁ…。
じゃあ、宇宙NO.1アイドルにでもなれるの?」

希「なれるけど…今直ぐこのチャンスを使うのは
あまりオススメ出来ないなぁ」

にこ「そうね、できる訳ないもんね」

希「いや、ホンマに出来るんよ!?」

にこ「はぁ…」

希「…ウチは神田明神居るから、願い思いついたら来てな」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 14:16:52 bvrrKfh.
にこ「ただいまー…」ガチャッ

海未「お帰りなさいませ」

にこ「ちょっ、アンタ!!
何でここにいるの!?」

海未「……私には帰る家がありません。
親の亡き後は親戚の家に泊まっていたのですが、今日から友達の家に住むと言ってしまったので…」

にこ「ぬぁに勝手なこと抜かしてんのよ!!」

海未「…………申し訳ございません」

にこ「………。
ご飯の支度するから、お風呂掃除頼むわよ」

海未「ーー!! 承知ッ!」

にこ「…まったく、嬉しそうな顔ちゃって………」フフッ


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/27(火) 14:21:24 bvrrKfh.
海未「にこなら絶対認めてくれると信じていました」

にこ「うるさいっ!掃除やれっ!!」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/12/30(金) 16:13:51 BDCoJqfQ
はよ


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/01/04(水) 15:13:58 ./wUA4lY
期待


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/01/25(水) 20:33:59 siwulVdI
待ってる


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