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にこ「貴方は白い月の騎士」
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にこ「あー疲れた。年末年始は客が多くてバイトでも大変ね…」
「…あれ、にこちゃん?」
「あ、本当だ!おーーい、にこちゃーん!!」
にこ「…その声は」
凛「バイトお疲れにゃー!」
花陽「お疲れ様です。
お腹すいてませんか?肉まんありますけど……」
にこ「…ありがと、頂くわ」フフッ
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公園
花陽「はい、にこちゃん」スッ
にこ「悪いわね。それにしてもアンタら、なんでこんな夜遅くに外彷徨いてるのよ」
凛「駅前のラーメン屋に行ってたにゃ」
にこ「あー、あの老舗の…」
凛「そうそう。凛達はそこで評判のチャーシューメン食べてきたんだ!」
花陽「凄く美味しかったよ!」
にこ「そう、良かったわね。
……でも、何故肉まんを…」
花陽「その後少しランニングしたの。
そしたらまたお腹すいちゃって…」
にこ「…花陽らしいわね」クスッ
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花陽「に、にこちゃん!?それ、どう言うこと!?」
にこ「冗談よ冗談」
にこ「…今7:30だけど、大丈夫なの?
お母さん心配するわよ?」
凛「もうそんな時間かぁ。
かよちん帰るにゃー」
花陽「うん、帰ろっか。
じゃあにこちゃん、体調に気をつけて」
にこ「ええ、アンタらもね」
凛「ばいばいにゃー」
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にこ「さて、私も帰ろうかな」ヨッコラセ
「待ってくださいッ…!」
にこ「…え?私?ってか、貴方誰?」
「あ、申し訳ありません…
私、園田海未と申します」
にこ「はぁ、海未ちゃんね。
…で、海未ちゃん?にこに何の用かな?」
海未「単刀直入に言わせて頂きます。
矢澤にこさん…」
にこ(え?なんでにこの本名を知ってるの…?)
海未「私と付き合って下さい」
にこ「……は?」
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海未「貴方は私と付き合わなくてはならないのです」
にこ「ぬぁんでよっ!
何で出会ったばっかりの人と付き合わなくちゃいけないのよ!!」
園田「出逢いが操るミステリー、ですよ」フフッ
にこ「意味わかんない!!」
"
"
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海未「兎に角付き合って貰わないと困るんです」
にこ「やめなさいよっ!警察呼ぶわよ!」
海未「そ、それは困りますっ!」
にこ「なら諦めなさい!」
海未「……分かりました。今日は諦めます」
海未「ですがきっと、いや絶対に
わたしは貴方と付き合ってみせます」
にこ「知らないわよ!
アンタとにこが付き合うって事は、絶対に有り得ないんだから!」
-
にこ「なによアイツ、初対面の私に付き合えだなんて…
常識外れにも程があるわ!」
にこ「……でも、顔はカッコよかったような…」
にこ「………いや!人間顔より中身よ!」
にこ「まぁにこは顔も中身も完璧なんだけどね」フフン
海未「………」
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翌日
にこ「ふぁーあ…
冬の朝って寒すぎるから嫌なのよねぇ…」
海未「おはようございます」
にこ「うわあああっ!?」ドンガラガラガッシャーン
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海未「どうしたんですか、朝からそんなに大きな声を出して」
にこ「な、何でアンタがここに……
ってか、何で家知ってるの!?」
海未「ここら辺で矢澤宅と言ったらここしかありませんでしたので…
あ、鍵は大家さんからマスターキーを頂きました」
にこ「あーあ…一人暮らしするんじゃなかった…」
海未「朝食は既に用意しました」
にこ「聞いてないわよっ!」
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海未「頂きます」
にこ「………」
海未「今日は魚が上手く焼けました、よく味わって下さいね」
にこ「………」ミソシルズズーッ
にこ(美味しい…)
海未「味噌汁は朝の毒消しとも呼ばれています。お代わりも有りますよ」
にこ「……ねぇ」
海未「はい?」
にこ「何で海未は、私と付き合おうとしてるの?」
-
海未「……いつか知る時が必ず来ます。
……ところで、学校は良いのですか?」
にこ「え、……あ!!こんな時間!?」
海未「音ノ木坂でしたよね、私も一緒に行きます」
にこ「あぁもう!!勝手にしなさいっ!!」
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「あ、海未ちゃんだ」
「海未ちゃんおはよーっ!」
海未「………」
ことり「あれ、元気無いねぇ?」
海未「…貴方と私は縁を切りましたよね」
ことり「えぇー、そうだっけ?」
穂乃果「もうっ!二人共、仲良くしてよっ!!」
海未「……すみません穂乃果」
ことり「ごめんね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「喧嘩ばっかしないでよね、まったく…」
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穂乃果「…で、その子は?
海未ちゃん妹いたっけ?」
にこ「妹じゃなーいっ!」
海未「紹介します、この人は私の恋人です」
ことり「………ふーん」
穂乃果「おぉー!遂に海未ちゃんもリア充かぁ!!」
海未「穂乃果、そんな言い方やめてください」
にこ「そうよ!!まだ付き合ってないし!!」
海未「恥ずかしいじゃないですか///」
にこ「そうじゃないでしょ!!」ビシッ
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ことり「…で、名前は?」
にこ「にこ。矢澤にこよ」(何コイツ…)
ことり「そっか。
………じゃあ、にこちゃん」
にこ「何?」
ことり「海未ちゃんを、宜しくね♡」
にこ「宜しくじゃなーい!!」
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ことり「じゃあ穂乃果ちゃん、行こっか♡」
穂乃果「うん!
じゃあね、海未ちゃんにこちゃん!今度ダブルデートしようね!」
にこ「……ダブルデート、ということは。
あの2人付き合ってるの?」
海未「………はい、認めたくありませんが…」
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海未(1年)「弓道部の練習が長引いてしまいました、穂乃果とことりに謝らなくては………」タッタッタッ
「………って」
海未(……? これはことりの声ですね。
誰と話しているのでしょう)
ことり(高一)「穂乃果ちゃん、ことりと付き合って!」
海未(!?!?)
穂乃果(高一)「えぇぇ!?急にどうしたのことりちゃん!?」
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ことり「ことりね、ずっと前から穂乃果ちゃんのことが好きだったの!」
穂乃果「えーっと……その………」
ことり「恥ずかしがらなくても良いんだよ、ここには私と穂乃果ちゃんしかいないんだから…
それに、穂乃果ちゃんの敵はことりが全部やっつけてあげるから、ね?」
穂乃果「……うん」
海未(穂乃果ッ!?)
ことり「やったぁ♡
穂乃果ちゃん、ずーっと一緒だよ♡」ギュゥッ
穂乃果「…うん♪」
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海未「いつも3人だったのに、急に抜け駆けだなんて…」
にこ「……辛かったわね」
海未「うぅ………にごぉ………」グスッ
にこ「…………」ナデナデ
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ことり「……矢澤にこ……」
ことり「敵じゃなきゃ良いけど………」
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期待
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キーンコーンカーンコーン
にこ「……やっと昼が来た…」
にこ「偶には中庭で食べようかな」
穂乃果「あ、にこちゃんだ」
にこ「えーと、穂乃果だっけ。奇遇ね」
穂乃果「にこちゃんもお昼?」
にこ「えぇ。隣座って良い?」
穂乃果「どうぞどうぞ!」
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にこ「ねぇ、穂乃果」
穂乃果「ん?」
にこ「海未の事、どう思ってる?」
穂乃果「大事な幼なじみだよっ!」
にこ「じゃあ、ことりは?」
穂乃果「えーっ////?恥ずかしいよぉ/////」
にこ「……ふーん」パクパク
穂乃果「……/////」
ことり「…………」ジーッ
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放課後
にこ「はぁ……
なんかめんどくさい事になってきた」
「大変やね」
にこ「そうなのよ、本当疲れるわ…
って」
にこ「誰よアンタ」
「……あ、始めましてか。
ウチは東條希! 趣味で神やってるんよ」
にこ「変な宗教なら入りません」スタスタ
希「変な宗教ちゃう!仏教や!」
にこ「あーそうですか。で、神様が何の要?」
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希「えー、矢澤にこさん」ゴホン
にこ「な、何よ」
希「貴方の願いを何か一つ、叶えて差し上げましょう」
にこ「急ね」
希「矢澤にこさん…にこっちでええか。
にこっちは第252521回あなたの望み叶えちゃいます抽選会で、見事特等を当てたんよ」
にこ「はぁ…。
じゃあ、宇宙NO.1アイドルにでもなれるの?」
希「なれるけど…今直ぐこのチャンスを使うのは
あまりオススメ出来ないなぁ」
にこ「そうね、できる訳ないもんね」
希「いや、ホンマに出来るんよ!?」
にこ「はぁ…」
希「…ウチは神田明神居るから、願い思いついたら来てな」
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にこ「ただいまー…」ガチャッ
海未「お帰りなさいませ」
にこ「ちょっ、アンタ!!
何でここにいるの!?」
海未「……私には帰る家がありません。
親の亡き後は親戚の家に泊まっていたのですが、今日から友達の家に住むと言ってしまったので…」
にこ「ぬぁに勝手なこと抜かしてんのよ!!」
海未「…………申し訳ございません」
にこ「………。
ご飯の支度するから、お風呂掃除頼むわよ」
海未「ーー!! 承知ッ!」
にこ「…まったく、嬉しそうな顔ちゃって………」フフッ
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海未「にこなら絶対認めてくれると信じていました」
にこ「うるさいっ!掃除やれっ!!」
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はよ
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期待
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待ってる
"
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