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「ホントに好きな人の為なら、何でもする」

1 : VANILLA FICTION ◆rMNMPSLh1Y :2016/11/20(日) 01:15:22 qv0o2ENU

――蛍光灯の放つ光が、爛々と反射し続けるから


――バニラアイスの様な、白い病室は好きになれない



――日常から隔絶された、遠い昔の、白い箱庭


――そこにあった光景も、匂いも、感覚も、完全に消え失せて


――覚えているのは、互いに交わした言葉だけ



――あまりにも純粋に、美化されてしまったから


――あの時の自分は、何者だったか分からなくなるし


――他者の存在も、輪郭が酷くぼやけている


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:17:15 qv0o2ENU

少女「ヤァ」

?「…………」

少女「……元気?」

?「…………」

少女「…………また」

?「…………」

少女「…………会いたかったの」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:18:49 qv0o2ENU
えへへ


少女「えっと…………」

?「…………」

少女「傷の具合とか」

?「…………」

少女「……どうかな」

?「…………」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:20:03 qv0o2ENU
少女「やっぱり…………」

?「…………」

少女「まだ、痛むよね」

?「…………」

少女「まだ、7日しか経ってないものね」

?「…………」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:20:35 qv0o2ENU

少女「…………私のせいで」

?「…………」

少女「…………本当に」

?「…………」

少女「…………本当に、私、私は、あの」

?「…………」


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:21:39 qv0o2ENU

少女「…………えっと」

?「…………」

少女「あの、私…………」

?「…………」

少女「…………」

?「…………」

少女「…………」

?「…………」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:22:35 qv0o2ENU

少女「…………私は、」

?「…………」

少女「…………私の、えっと」


少女「う、」


少女「うまく、言葉にできなくて」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:23:54 qv0o2ENU

少女「伝えたいことは山ほどあるのに」


少女「どうしても」


少女「どうしても私は、私…………」


少女「……」


少女「今日は、まだ、何も言えない」

少女「でも、どうしても」

少女「どうしても、言わなきゃいけないから、」

少女「だから……」



?「あぁ」

少女「!」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:25:00 qv0o2ENU

?「こっちも、同じだよ」

少女「そう」

?「言わなきゃいけない気持ちが、言葉にならない」

少女「そう、なんだ」

?「……」

少女「……」

?「きっと、」

少女「!」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:26:30 qv0o2ENU

?「きっと、明日までには、言葉にするから」

少女「……」

?「時間を、くれないか」

少女「……うん」

?「だからまた明日、病室に来てくれないか」

少女「……わかった。それじゃ、私も、言うから、さ」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 01:28:22 qv0o2ENU


?「お互いの……」

少女「うん。お互いの本心を伝えよう。恐いけど」

?「あぁ、怖い……すごく、怖いよ」

少女「……」

?「……」






?「だから、また明日 」

少女「うん。また、お見舞いに来るよ」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/11/20(日) 08:07:33 pzfRnIwE
?と少女が何者かって推理もの?


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/11/13(月) 06:21:28 KveyDLqA



14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2017/11/13(月) 06:24:20 KveyDLqA



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