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女騎士「むっ、無重力!」
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ひょんなことから女騎士は宇宙をただよっていた。
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女騎士「漫喫で読んだ宇宙兄弟に感動して、宇宙に来てみたが…息ができず、苦しいの巻」
ジタバタ フワフワ
女騎士「しかし無重力というのは動きづらいな…このままフワフワしている訳にもいかんな」
キョロキョロ
女騎士「とりあえず、月に行くか」
スーイスイ
女騎士「高校で水泳部に入っていてよかった、こんな形で役に立つとはな」
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スーイスイ
女騎士「見えているのに、近づいている気配が無い…一体何光年あるんだ…」
スーイスイ
女騎士「息もできないし、苦しいなぁ」
スーイスイ
女騎士「ふぅ、ふぅ」
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ツッコミどころしかない
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本当に女騎士さんからは無限の可能性を感じる
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塾長かな?
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フラッ
女騎士「っ…何だか意識が」
女騎士「この症状、チアノーゼか?いかんな、これが」
女騎士「早く月に行って休憩しなければ。月ならばムーンプリズムパワーで酸素を生み出すことが出来るからな、私は!」
女騎士「まったく…あきれるくらいに便利な能力だな、ムーンプリズムパワーというものは!」
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スーイス…
女騎士「とはいえ、泳ぎっぱなしだからな。さすがに疲れてきた」
ハァ
女騎士「だが月まであと少し…あと少しの筈なんだ…休まず泳ぐ。ただ、それだけだ」
スーイスイ
女騎士「こんな所で死んでスペースデブリになるなど笑い話にもならんからな」
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女騎士「ふぅ…むっ、ん?」
女騎士「なにやら背後に気配が…」
クルッ
ズモッ
女騎士「なっ、背後に隕石が!」
ゴシュッ
女騎士「うわぁ!」
ヒュー
グググ
女騎士「ち、地球の引力に!引きずられ…うわぁぁぁぁぁ!」
ヒュー
女騎士「わぁぁぁ!宇宙空間は!どっちが上!?下!?私が今いるのは!?あああ!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ヒュー
-
こうして女騎士は地球へ墜落して真っ逆さま。
死んだな、これは。
だが、死なないのが女騎士。
女騎士はとある国の宇宙管理局に保護されたのだった。
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・ ・ ・ ・ ・
〜研究室〜
髭「ほぅ、これが」
禿「生身で宇宙空間を…実に興味深いですな」
メガネ「まさか体内に酸素発生気管でも?普通の人間とは違うのでしょうか…」
宇宙管理局の職員
髭、禿、メガネ。
この男共は実に研究熱心で
特に女の体の研究には興味津々であった。
髭「さて、ではさっそく」
ゴクリ
禿「研究といきますか」
-
ズズズ
メガネ「この鎧を脱がしましょうか…」
ピロッ
メガネ「ウヒョォ!下着!純白!」
ドビュッシー
髭「おやおやメガネ君、もう出たのですか。相変わらず早漏ですね」
ヒゲ サワサワ
禿「ええい、君のような若造ではらちがあかん!私がやる!」
ズイッ
禿「私はメガネ君のように優しくはないぞ…いきなり指を入れてやる…!」
髭「おやおや、禿さんの本領発揮というところですかな」
-
禿「行くぞ、泣いても止めはせん。寝ていては泣く事もできんだろうがな…フハハ!」
ユビ コキコキ
ヌママママ…
禿「くっ、入り口が私の指を拒む…こしゃくな!」
コキコキ
禿「ならば指間接を組み替え、延長する…」
コキコキ コキコキ
ググン
髭「おぉ…この骨の軋む音…禿さんの固有能力…」
『絡む鎖の骨遊び【チェイン・ボーン】』
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これはひどい(通常営業)
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コキコキ ビローン
禿「この伸びた指、さっきのようにはいかんぞ!」
ヌママママ…
禿「ふはは、とりあえず5cmは入ったという所か!」
メガネ「あ、ああ…あんなに膣の入口を乱暴に!」
髭「ふふ、君にはあれが乱暴に見えるのかね…若いなァ」
メガネ「髭さん…だってあんなにいきなり!!」
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髭「よぉく見たまえ…禿さんの動き、息づかい…視線を…」
メガネ「えっ…?」
!!
メガネ「あっ…禿さんの指…いつの間にかコンドームが!」
髭「そう、あれが彼の優しさですよ…それだけじゃあない…」
メガネ「あ…あぁ…禿さんの呼吸のリズム…あれはまさか!」
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ヒッヒッフー
ヒッヒッフー
ヒッヒッフー
ヒッヒッフー
メガネ「ラマーズ…法…」
ガクガク
メガネ「あ…あぁ…なんて気遣い…優しさ!私は…本当のおもてなしをここに見た!」
ジョバババババ
髭「ふふ、感動のあまりの失禁…だがその失禁は恥ずべきものではありませんよ…むしろ誇るといい」
メガネ「はぃぃぃぃぃ!」
ジョバババババ
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ひつまぶし出てこないの?
-
ジョバババババ
髭「おやおや…これは…」
禿「なンだぁこの尿量はァ!?手マンの邪魔だ…」
ドパァ
禿「ゴボゴボゴボ…」
禿は死んだ。
禿は死んだ。
-
髭「いけませんね。メガネさんは感動のあまり、毒尿を排出しているようです…!」
毒尿とは?
腎臓の調子が悪くなり毒素のろ過能力が落ち
尿を無毒化できなくなった時に出る
毒性MAXな尿の事である。
平均的な成人男性であれば
3リットルも飲めば致死量と言われている。
-
そんなに飲めねぇよ
-
飲みながら漏らせばよかろうなのだ
-
髭「このままでは私まで尿毒にやられてしまいますね…仕方がない、この研究所は放棄しますか」
ダダッ
メガネ「あ…ひ、髭さん…たすけ…」
しかしその声は髭には届かなかった。
髭はすでに研究所から逃げ出していた。
メガネ「そ、そんな…このままでは私は…あ、あ…」
女騎士「…」
パチリ
女騎士「なんだなんだ…目が覚めたら、ずいぶんご機嫌な尿臭じゃあないか」
ムクリ
女騎士「私は宇宙空間にいた筈だが…まぁ今はそんな事を言っている場合ではないな」
ガチャガチャ
女騎士「さて、鎧を着た私は次に何をすればいいのかな!」
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メガネ「お、女騎士…目覚めたのか…」
女騎士「ほう、この尿臭の原因は貴様か。ずいぶん高い尿力【にょうちから】じゃあないか」
メガネ「にょ、尿力…?」
女騎士「そうだ、尿力とは尿の臭いと保有量を合計した、単純な尿の強さを示す。貴様の尿力、私の見立てでは…85万尿力はあるだろう」
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メガネ「す、すごいのかそれは…」
女騎士「一般的に成人男性の尿力は10万尿力くらいと言われている。まぁ私の尿力は5500万尿力だがな!」
ガッハッハ
-
もう驚かない
-
ガッハッハじゃねえよ
-
とかなんとかやっているうちに
気化した尿が女騎士の口から体内に入っていた。
その量、およそ8リットル。
常人なら既に死んでいるはずだ。
だが、彼女は誰だ?
そう
女騎士だ。
彼女の尿力はすさまじく
血液中に取り込まれた他者の尿力を
瞬時に無力化するのである。
こと尿力において
女騎士に勝るもの、あらず!
-
コキッコキッ
クビ コキッ
女騎士「さぁて…このままあんたの放尿を見ていてもつまらんからな。その尿…止めてしんぜよう!」
ヌギッ
女騎士「アーマーパージ!ついでに羞恥心もパージ!」
メガネ「それはパージしちゃ駄目ぇぇぇぇぇ!」
-
ヒュゥゥゥ
メガネ「か、風が…泣いて…?」
女騎士「そう、これは風の声…今から散りゆく者への子守歌!貴様のなぁぁぁぁぁ!」
プッシャァァァァァァァァ
女騎士「必殺、バチカンの黄色い雨!」
ジョボボボボ
ジョヴォヴィッチ
メガネ「へ…」
トプン
メガネ「!?」
-
一瞬のうちに
メガネは異空間に飛ばされた。
その空間は尿で満たされた空間で
メガネは息もできないくらい尿に夢中になっていた。
メガネ「!?」
メガネ(ま、まるで理解が追いつかない!なぜ私はこんな所で…尿に溺れて…息も…でき、な…いしき…が…)
シロメ グルンッ
グルンッ ガスット
メガネ(ひゅ…)
ケバァ…
メガネ(いぃん…///)
ウットリ
メガネ(もはや全てがどうでもよくなってきた…このまま生暖かい尿に抱かれ…私は…)
-
フワァ
メガネ(あぁ…まるでここは母なる子宮…優しさに包まれたら…きっと…)
クラッ
メガネ(このまま意識が溶け…尿と共に…因果律の彼方に…消えるのも…悪くないか…)
ザザッ
?(なんてェツラしてんだよ、メガネぇ!)
メガネ(!)
メガネ(そ、その声は…)
メガネ(禿…さん…!)
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目に映るすべてのものは嫌なメッセージなんだなあ
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> 尿と共に…因果律の彼方に…消えるのも…悪くないか…
悪くないのか(困惑)
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禿「なよなよした奴だとは思っていたがよ、ここまでとはなァ!」
メガネ「禿さん…いるなら姿を!姿を見せて下さい!」
禿「そいつァちぃと無理だ…今の俺は尿時空に漂う思念の残りカスみたいなモンだからよォ…」
メガネ「そんな…私は…私は一人では…何も…できないんです…禿さんが…禿さんがいてくれたから!私は!」
禿「バカヤロウ!」
メガネ「!?」
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禿「そうやっていつまでほかの奴を頼って生きていくつもりだァ…?メガネ、人ってのは手前で決めて手前で歩かなきゃならねェ時がいつか来る…お前にとっての、そのいつかってのは…今だ…今なんだよ、メガネぇぇぇ!」
メガネ「!」
禿「大丈夫だ、俺が保証してやらァ…お前は、できる!やれる!ほかでもない、俺がいってんだ!信じない奴がいたら、俺がぶっ飛ばす!だからよ…」
メガネ「禿さん…」
禿「安心して、逝かせて、くれやァ…」
メガネ「…は、い…」
グスッ
禿「ははっ、バカヤロー…泣くぞ…すぐ泣くぞ…もうすぐ泣くぞ…ほら!泣」
ファサァァァ…
メガネ「禿…さぁん…声…聞こえませんよぉ…」
グスッ ポロポロ
-
グスッ
メガネ「くっ…もう、泣かない…私は…私はやれる!禿さんが信じた私が…やってやれない筈が…ない!」
ゴポォ…
その時
メガネを閉じこめていた尿空間に亀裂が走った!
メガネ「この尿臭い空間をぶち破って!さぁ!女騎士の奴をぶん殴りに行きましょうか!」
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パッキャァァァン
――現実世界――
女騎士「!?」
パキパキパキ パリン!
女騎士「なっ…!?私の尿空間に亀裂が!あのメガネ野郎…まさ、か…!?」
バラバラバラ
フシュゥ…
メガネ「…」
メガネ クイックイックイッ ククククイッ
メガネ「私、見参!」
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草
-
女騎士「!」
女騎士「メガネクイックイしてる…素敵…///」
キュンキュンキュン
アハーーン
女騎士「心が奪われた…もう胸のトキメキ…暴走列車は止まらない!はぬーーーーーん!」
ビッシャビシャ
メガネ「また、尿ですか…本当に芸の無い人だ、貴方は!」
ゴウッ
メガネ「今の私なら、貴方を…5500万尿力の貴方を…越えられる!」
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メガネ「開門…」
ズボン チャック ジィィー
メガネ「集中…」
ボウコウ パンッパン
メガネ「解放…」
チョロ…
メガネ「爆、発!」
チョロロロロ…
プシャ
プシャァァァァァァァァァァァァァァァ
タイダルウェーブ!
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メガネの股間から放たれた尿は
異世界から呼び出された
魔力を帯びた津波と混ざり
そして
―――爆ぜた―――
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女騎士「タイダルウェーブ…太古の水神が起こしたとされる怒りの津波…まさかこの目で見ることになるとはね!でも、その程度じゃあせいぜい1000万尿力!私にはほど遠い!」
メガネ「くっ…」
女騎士「本物の尿力ってのを見せてやるさ…」
ジュンッ
女騎士「快楽から生まれし神の滴…見よ、これが私の全力全開!」
プシャ…
女騎士「ディアブロ・レイン!」
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最終兵器・尿
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スプラッシャァァァ…
メガネ「尿が…霧状に…ゴフッッッ!?」
ファサー
メガネ「ゴフッゴフッ!なんだ、咳が…とまら…ゴフッッッ!」
女騎士「ディアブロ・レイン…尿に攻撃性ウイルスを含ませ放つ技だ。このウイルスには三段階の症状がある…」
1.咳、発熱
2.体のしびれ、めまい
メガネ「さ、三段階目は…?」
女騎士「…」
ニヤリ
女騎士「存在の消滅、だ」
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女騎士「死などという生ぬるいものではない。蘇生、転生ができないのはもちろん、その生きた証さえこの世から消し去るのさ…それは過去ごと因果律の彼方へ消し去る神…いや、悪魔の所業にも等しい行為…それを可能とするのさ、私ほどの尿力があればな!」
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風邪の引き始めかな? と思ったら消滅
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メガネ「おそろしい尿だ…だがその尿…少しでも風が吹いたら自分にかかるのではないかね?」
女騎士「!」
メガネ「…」
フーッ
女騎士「や、やめ!フーッてすな!」
ファサー
女騎士「あ゛あ゛あ゛!ディアブロ・レインが私自身にふりかかる悲劇!」
ファサー
女騎士「私の存在がき
消えた。
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メガネ「手強い相手だった…えぇと…名前は…あれ、そもそも私は…あれ…ここは…」
こうして女騎士の存在は消えた。
完全に
現在はもちろん、過去からも未来からも
女騎士なんてものは、きれいさっぱり。
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〜とある異次元空間〜
?「うぅん…ここは…」
?「暗くて静かだ…音も光もない…」
ポウッ
?「これは…灯…?温度は感じないが…これは…」
ユラユラ
?「そう、か…ここではない、どこか…かつて私がなんだったのか…知る為には…」
ジワ
?「そうだ…新たに私を…定義しなければ」
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?「…」
――体は肉で出来ている――
――あとは羞恥心と尿――
――なんやかんやで――
――それは、ある――
――それとは即ち――
?「女、騎士」
【完、そして始まり】
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羞恥心が…あった、だと…
乙
"
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