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女「女の子同士の恋愛とかあり得ないですよ?」
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百合です
苦手な方は注意
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学生寮
女「よし、朝御飯の準備はこれでいいかな」
女「そろそろ皆さんを起こしに…」
後輩「おはよー、先輩!」ギュッ
女「きゃっ?!こ、後輩さん…っ!」
後輩「えへへ、驚いた?」
女「はい、凄く」ハァ
女「おはようございます、後輩さん」ニコ
後輩「うん、おはよっ」ニコ
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女「でも、今度から普通に挨拶して下さいね」
後輩「えぇー?どうして?」
女「いきなり抱きつかれたら心臓に悪いです」
後輩「それって、ドキドキしちゃうってこと??」
女「えぇ」
後輩「私のこと意識してくれてるの…?」
女「いえ単純に驚いたからです」
後輩「あぅー」
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会長「お二人とも、おはようございます」
女「会長さん、おはようございます」
後輩「おはよー!」
会長「とても良い匂いがしますね〜」
女「朝御飯出来てますから、もう食べられますか?」
会長「いえ、それは全員揃ってからで」ニコ
後輩「幼先輩がまだ起きて来ないね」
女「まぁ、いつものことですね」
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会長「しかし、朝から完璧な朝食」
女「簡単なものばかりですよ?」
会長「ふふっ、謙遜なさらなくて良いんですよ」
後輩「うんうん、こんなの毎日は作れないよー」
女「えっと…ありがとうございます」ニコ
会長「それでですね、女さん」キュッ
女「会長さん?」
"
"
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会長「いつ頃、私のところにお嫁に来て頂けますか?」ニコ
女「ふふふ、行きませんよ」ニコ
会長「お婿さんが良いですか?」
女「そういう問題では…」
後輩「あっ、会長さんズルい!先輩、私を嫁がせて!」
女「いえ、意味が分かりません…」
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女「私達は女の子ですから、結婚なんて出来ないじゃないですか」
会長「そういう夢のないことは言っちゃいけません!」
後輩「そだよー!私、本気で結婚したいんだよ?」
女「何をプロポーズしてるんです?」ニコ
会長「私も本気ですぅ〜」
女「…幼馴染さん、起こしに行ってきますね」スタスタ
後輩「あっ、逃げた!」
会長「女さん、まだ答えを…」
女(なにも聞こえません、完全にシャットアウトです)スタスタ
-
───
──
─
トントン
女「幼さん、起きてますか?」
シーン
女「入りますね」ガチャ
女「幼さん、そろそろ起きないと……」
幼馴染「…………」ボー
女「起きてらっしゃるなら、お返事して下さい」
幼馴染「ボー…」
女「寝ぼけてるのにボーという表現は使わないです…」
幼馴染「おはよう、女」
女「おはようございます、幼さん」ニコ
-
女「朝御飯出来てますので、制服に着替えて降りて来て下さいね」
幼馴染「怠いわ…」
女「……いきなり、そんなこと言わないで下さい」
幼馴染「着替えさせて」
女「ご自分で出来ますよね?」
幼馴染「怠いのよ」
女「そんな理由で……」
女(もしかして、生理だから怠い…とか?)
女「あの、怠いのって…あの日だからですか?」
幼馴染「あの日?」
-
女「ですから、生理…なんですか?」
幼馴染「いいえ、単純に動きたくないのよ」
女「ご自分で、出来ますね?」ニコ
幼馴染「出来ないわ…」ダラ
女(あぁ、幼さんがだらけモードに…)
女「今回だけ、ですからね…」スタスタ
幼馴染「……うん」ニコ
-
女「脱がしますね」プチプチ
幼馴染「ふぁぁ……」
女「昨日は、夜更かしされてたんですか」シュル
幼馴染「ん、ちょっと宿題が多くて……」
女「数学のですよね?言ってくださればお手伝いしましたのに…」
幼馴染「女まで夜更かしさせる訳にいかないわ」
女「ふふっ、お優しいんですね」ニコ
幼馴染「……そんなことより」
女「はい?」
-
幼馴染「どうして二人きりなのに敬語なの?」
女「これは…仕方ないんです」プチプチ
幼馴染「敬語は禁止って約束したじゃない」
女「家でずっと敬語でしたので、癖のようなものです」ニコ
幼馴染「直しなさい」
女「あっ、…ぅ」
-
続けて
-
女「敬語は直せませんよ…」
幼馴染「おはよう」
女「えっ?お、おはようございます」
幼馴染「そうじゃないでしょ?」
女「えっと…」
幼馴染「おはよう」
女「お…おひゃよぅ!?」
幼馴染「…………」
女「ぅぅ…………!」
-
幼馴染「貴女、その癖まだ直ってないの?」
女「…………はい」
女(タメ口で話そうとすると噛んでしまう癖…恥ずかし過ぎます)
幼馴染「敬語は悪いとは思わないけど」
幼馴染「親密になればなるほど、壁を感じてしまうものよ」
女「でも、この学園でしたら問題ないと…」
-
いいぜぇ………超いいぜぇ…でも広告がウザいぜぇ
スクープ!!狙われた団地妻!!……萎えるぜぇ…
-
幼馴染「確かに学園の生徒は敬語を使う人が多いけど」
幼馴染「少なくとも私は敬語で話して欲しくないわ…」
女「幼さん…」
幼馴染「私は貴女と壁を作りたくないの」
女「………………」
幼馴染「行きましょう、二人が待ってるわ」
女「はい…」
-
───
──
─
後輩「二人とも、遅いよー」
女「お待たせして、ごめんなさい!」
先輩「いえいえ、それよりも早く頂きましょう」
幼馴染「そうね、遅刻してしまうわ」
後輩「幼先輩が早く起きて来ないからだよ!」
幼馴染「朝は弱いのよ」
女「次からはもっと早めに起こしに行きますね」
幼馴染「…………寝かせて」
女「だったら夜更かししないようにして下さいね?」
幼馴染「わかったわ…」
-
先輩「それでは、いただきますね」
後輩「いただきまーす」
幼馴染「いただきます」
女「はい、召し上がれ」ニコ
女「私も、いただきます」
───
──
─
-
学園
生徒1「女さん、おはようございます」ニコ
女「はい、おはようございます」ニコ
生徒2「今日も、可愛いです!」
女「えっと…ありがとうございます」ニコ
会長「今日も人気ですねぇ、女さよ」クス
女「挨拶してるだけですよ」
後輩「挨拶される人数が多すぎるよ、生徒」
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幼馴染「普通は、あんなにされないわ」
女「…………そうなんですか?」
先輩「今まで疑問に思わなかったんですね」
後輩「でも、先輩優しいし可愛いし人気なのは頷けるよ」ニコ
女「普通だと思いますけど」
幼馴染「異常よ」
女「どういう意味ですか?」ニコ
-
後輩「あぅー、ここでお別れ」
女「まぁ、学年が違いますからね」
女「またお昼にお会いしましょう」ニコ
後輩「ぅぅ、えいっ♪」ギュッ
女「えっ、え??」
後輩「えへへ、充電だよー」ギュッ
女「み、皆さん見てますよっ!」
後輩「んんー!」トンッ
後輩「じゃあ、行くね」ニコ
女「あっ、はい…また後で」ニコ
-
先輩「すっかり懐かれちゃいましたね」クス
女「懐かれてるんでしょうか…」
幼馴染「手懐けてるわ」
女「表現がおかしいですよ、幼さん」
先輩「では私も、充電を───」
女「早くしないと遅刻しますよ?」ニコ
先輩「……女さん冷たいですぅ」
-
先輩「ぅぅ〜、ではまた後でです」トボトボ
女「はい」ニコ
幼馴染「落ち込んでたわね」
女「こんな人前で抱擁されたら恥ずかしいじゃないですか」
幼馴染「私も充電だめ?」
女「だめに決まってます」
幼馴染「…………残念」
女「本気で落ち込まないで下さい」
-
───
──
─
お昼休み
幼馴染「やっとお昼ね、はふぅ」
女「幼さん、今日の授業内容覚えていますか?」ニコ
幼馴染「何を怒っているの?」
女「覚えてらっしゃいますか?」ニコ
幼馴染「覚えてるわけないじゃない」
幼馴染「寝ていたのだから」
女「開き直らないで下さい!」
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女「あんなに堂々と寝て…先生達に呼び出されても知りませんよ?」ハァ
幼馴染「成績は悪くないのだから、いいでしょ?」
女「授業態度も成績に含まれるんですよ?」
幼馴染「それは困ったわね」
女「わかってて眠ってらっしゃいましたよね」
幼馴染「そろそろ二人とも来るかしら」
女(話を逸らされました…)
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後輩「やほー、来たよ!」
女「いらっしゃい、後輩さん」ニコ
幼馴染「席は用意して置いたわ」
後輩「いつもありがとー!あとは会長さんだけ?」
女「そろそろ来られると思いますけど……」
会長「ぅぅぅぅ…」
後輩「あっ、来た…けど元気ない?」
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幼馴染「どうかしたの?」
会長「ちょっと先生に怒られてしまって…」
女「珍しいですね、会長さんが怒られるなんて」
後輩「どうして怒られたのー?」
会長「放課後に行う生徒会で使う資料を作成したんですけど」
会長「寮に置いてきてしまって」
幼馴染「忘れ物も珍しいわね」
会長「今日は、あまり良い運勢じゃないみたいです」ハァ
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女「それで、放課後の生徒会はどうなさるんですか?」
会長「他の議題を話し合うことにします」
女「忘れてしまっては仕方ないですよ、あまり落ち込まないで下さい」
会長「慰めて下さるなんて…やっぱり女さんは天使ですねぇ」
女「大袈裟です」クス
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女「それにしても…皆さんもう少し栄養のあるものを…」
後輩「ふぇ?ドーナツ美味しいよっ」ニコ
会長「私はサラダだけで十分満たされますからぁ」
幼馴染「おにぎり美味しいわ…」モグモグ
女「…やっぱり私が皆さんのお弁当をお作りした方が…」
幼馴染「それは助かるし嬉しいけど、貴女の負担が大きくなってしまうわ」
会長「それに、お金を掛かりますし」
女「でも…」
-
後輩「朝御飯と夜ご飯は先輩のご飯食べてるから平気だよー」
女「だめです、三食ちゃんとした食事を摂らないと!」
会長「ふふっ、女さんお母さんみたいですね」クス
女「えっ?」
幼馴染「ママ」
後輩「お母さーん!」
女「…怒っていいですか?」
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───
──
─
夕食後 学生寮
後輩「お風呂先に入っちゃうねー」
会長「行ってらっしゃい」
後輩「ねぇねぇ、先輩!」
女「どうしました?」
後輩「一緒に入ろっ♪」
女「えっ?でも、まだ洗い物もありますし」
後輩「えー、そんなの後でも出来るでしょ?」
女「私は一人で入りたい派なので」
先輩「では、私と入りましょう」ニコ
女「話、聞いてました?」
幼馴染「私とは……」
女「入りません!」
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会長「同じ学生寮に住む同士、裸の付き合いも大切かと…」
女「私と入らなくても…」
幼馴染「私は女と入りたいわ」
後輩「私もー!」
会長「同じくです!」
女「…………」
-
女「皆で入るというのは…」
会長「あの浴槽では二人が限界かと」
幼馴染「女に誰と入るか選んでもらいましょう」
女「どうしてそうなるんですか?!」
後輩「私と入ろ、先輩?」
会長「一緒に入りましょ、女さん」ニコ
幼馴染「…………女」ジッ
女(困ったことになりました)
1 幼さんと入る
2 会長さんと入る
3 後輩さんと入る
-
3
-
女「後輩さん、一緒に入りましょう」
後輩「ふぇ、いいの?」
女「はい、後輩さんが嫌でなければ」ニコ
後輩「い、嫌じゃないよ!早くいこー」クイッ
女「あっ、ちょ……後輩さん?!」タッ
幼馴染「……………私達」
会長「振られちゃいましたね…」
-
───
──
─
お風呂場
後輩「えへへ」ヌギ
女「ご機嫌ですね」ヌギ
後輩「だって先輩とお風呂入れるんだもん」
後輩「嬉しいの」ニコ
女「そうですか」クス
女(無邪気な笑顔、本当に喜んでくれてるんですね)
後輩「わぁ…」ジッ
女「ど、どうしました?」
後輩「先輩の身体、すっごく綺麗」
女「あ、あまり見ないで下さい!」
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後輩「女の子同士なんだから、いいでしょ?」
女「そういう問題じゃなくてですね」チラッ
女(後輩さんも凄い綺麗な身体ですね)
女「…先に入ってますよ」ガララ
後輩「あっ、置いてかないでー!」タッ
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女「ふぅ………」チャプン
後輩「あふっ……気持ちいいねー」チャプン
女「そうですね」
後輩「この入浴剤、先輩が選んだの?」
女「はい、今日はローズの香りにしてみました」ニコ
後輩「凄く良い香りー!」
女「安らぎますね」
後輩「うんっ!」
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後輩「ねぇ、先輩?」
女「はい?」
後輩「後ろからぎゅってして欲しい…」
女「えっ…えぇ?!」
後輩「後ろ抱っこされながらお風呂入ってみたくて…」
後輩「だめ…?」
女「………私で良ければ」
後輩「ほんとに?!わーい!」ピトッ
女「こうで、いいですか?」ギュッ
後輩「うん、先輩あったかい」スリスリ
女「お風呂の中だからですよ」クス
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女(何だか小さい子どもを抱いてるみたい)ギュッ
後輩「先輩は年下って恋愛対象に入る?」
女「恋愛、ですか?」
後輩「うん!私って先輩の彼氏になれる?」
女「後輩さんは女の子じゃないですか」
後輩「じゃあ、先輩が彼氏?」
女「そもそも女の子は恋愛対象にならないですよ」ニコ
後輩「えぇー…」
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女「後輩さんはレズなんですか?」
後輩「ふぇ?!う、うーん…」チラ
女「??」
後輩「先輩だったらレズでも…」
女「それは告白ですか」クス
後輩「えっと……」
女「でも、私はノーマルですからごめんなさい」
後輩「あぅ、振られた」
女「今までも振ってた気がするんですけど…」
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しえん
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