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男「好きです。付き合ってください」女「イヤ」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 16:55:52 F9b8j8Io
男「そこをなんとか!」

女「イヤなものはイヤよ」

男「なぜ!」

女「初対面でしょ」

男「俺はずっと前からあなたを見てました」

男「あなただけを見てました」

女「」ゾゾゾッ


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 16:57:05 F9b8j8Io
女「気持ち悪い。あっち行ってよ」スタスタ

男「じゃあお友達からでも!」

ギュッ

女「ちょっと!」

男「これ俺のアドレスです。メール待ってますから!」

女「…………」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 16:59:14 F9b8j8Io
〜大学〜

男「ってなことがあったんだ」

友「はいアウトー」

男「!?」

友「ふつうにドン引きだろ。いきなり告白とか」

友「ったく、これだから童貞は」

男「どどど童貞ちゃうわ!」

友「そういう必死なところが童貞なんだって」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:01:11 F9b8j8Io
男「でもアドは受け取ってくれたぞ」

友「アド渡したのっていつ?」

男「一週間前」

友「あきらめろ」

男「あきらめない。俺は信じてるから!」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:03:16 F9b8j8Io
友「ダメだこのバカ。男友もなんかいってやれよ」

男友「そうだな。まず男は根本的なところから間違っている」

男友「人間の女を選ぶなんてナンセンスだ」

男・友「「は?」」

男友「今のトレンドは人外娘だ。例えば狐娘」

男友「狐のもふもふしっぽと女体の融合。あれは革命といっても過言ではない」

友「おまえに聞いた俺がバカだった」

男「ふつうの女の子がいいよ……」


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6 : スティーブン :2016/07/24(日) 17:04:25 fIUvedqA
見てるで


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:05:46 F9b8j8Io
友「次いけ次。他にもいい女はたくさんいるって」

男「あきらめない!」

友「頑固だなぁ」

ブーブーッ

男(メール? 母ちゃんからかな)ピッ

『メールしてあげる。うざくなったらやめるから』

男(知らないアドレスからだ)

男(迷惑メール? それにしては不自然なような)

男(もしかして……)


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:07:52 F9b8j8Io
男「…………」

友「男?」

男「よっしゃあああああああ!!」

友「おわっ! なんだよ急に大声出して」

男友「ククク……さては悪魔に憑りつかれたな」

友「おまえは黙ってろ」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:09:18 F9b8j8Io
男「メールが来たんだよあの子から!」

友「あの子ってまさか」

男「そのまさか! ほらっ!」スッ

男「嬉しさのあまりメアド登録しちゃったよ」

友(見た感じ捨てアドだけどな)


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:11:48 F9b8j8Io
友「うーむ……」

友「怪しい怪しすぎる。名前も名乗ってないし」

友「なんで今になって心変わりしたのか」

男「きっと俺の想いが伝わったんだよ」

友「とにかく絶対に返信するなよ。その女、なにか企んでるにちがいない」

男「ごめん、もうしちゃった」

友「おい!」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:13:26 F9b8j8Io
〜自宅〜

男「…………」ピッピッピッ

男『男っていいますよろしく』

女『よろしく』

男『名前はなんていうんですか? 何歳? 家は近くなんですか?』

4時間後

男「…………」イライライライラ

男「返事こねぇ。まだ文章考えてるのかな」

男「一気に三つも質問したのがまずかったのかなぁ」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:15:31 F9b8j8Io
男「うざがられたのかな」

男「このまま待ち続けるか。追撃メールするか」

男「…………」

ブーブーッ

男「!!」

男「きたきたきたきたっ!」ピッ!

女『女』

男(そ、そっけないなぁ。でも……)

男「そっかぁ。女さんって名前なんだ」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:17:34 F9b8j8Io
男「女さん……」

男「女さん女さん」

男「へへへ、女さん女さん女さん」ニヤニヤ

男母「なに一人でニヤついてるんだい気持ち悪いねぇ」

男「な、なんでもないよ」

男母「携帯いじるのもほどほどにしときなよ」

男「わかってるよ、うるさいなぁ」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:19:04 F9b8j8Io
〜一週間後・大学〜

男「…………」ピッピッピッ

男『今日はいい天気だね。こんな日は心まで明るくなるよね』

女『わたしのところは曇り』

男(あちゃー失敗)

友「熱心だなー今日も例のあの子か」

男「女さんだよ」

友「女さん?」

男「その子の名前」

友「へー」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:21:15 F9b8j8Io
友「ふーん、案外ふつうにメールしてんじゃん」

男「どういう意味だよそれ」

友「いや、考えすぎだったのかも。長く続けばいいな」

男「応援してくれよな」

友「おう!」

男友「だが彼はまだ気づいていなかった。それが幸せの絶頂だということに」

友「コラコラ、不吉なナレーションいれるんじゃない」

男友「冗談だ。幸運を祈る」

男「ありがとな!」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 17:23:31 F9b8j8Io
男友「さて、俺はそろそろ失礼することにしよう」

男「オカルト研究部?」

男友「そうだ。たまには顔を出さないとヤツらうるさいからな」

男友「それにあの件の調査を進める必要もある」

男「あの件?」

男友「ククク……気になるのか?」

男「い、いいです」

男友「それが賢明というものだ。世の中には知らないほうがいいこともある」スタスタ

男「…………」

友「付き合い長いけど、俺いまだにアイツのことよくわからないわ」

男「俺も」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 20:16:54 F9b8j8Io
友「なぁ男。メールもいいけどさ、そろそろ次の段階に進んでもいいんじゃねーか」

男「次ってなにさ」

友「そんなのデートに決まってんだろ。デ・エ・ト」

男「まだはやいんじゃないかな。俺はもっとゆっくり」

友「ちっちっちっ、なにもわかっちゃいないな」

友「いいか? モテる女ってのは一度に何人もの男とメールでやりとりしてるもんなんだよ」

友「つまりおまえには大勢のライバルがいるってこと」

男「ゴクリ……」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 20:18:28 F9b8j8Io
友「ライバルたちを出し抜くにはどうすればいいか? 簡単なことだ」

友「誰よりも一番はやくデートの約束をとりつけちまえばいい」

男「さすが恋愛マスター。説得力がちがうぜ」メモメモ

友「だろ? ダテに100人斬は達成してないぜ」

男「100人は盛りすぎじゃない?」

友「まぁ実際には10人くらいだが。そこは大した問題じゃない」

男(100人と10人は全然違うような……)

友「ガンバレ。健闘を祈る!」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 20:48:01 /fT5xvgQ
はよ


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/07/24(日) 21:11:57 af/STs/A
つまんね


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/08/05(金) 22:09:21 oetkshX2
はよ















はよ


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