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祖父「残業代ゼロ法案見直しで、どこもかしこもカオスになった」
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【注意】
政治的なSSです。
ただ、社会、政治に感心を持って頂けない方でも
興味を持ち、楽しめるように頑張ってみました
ご覧いただけると幸いです
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この話はフィクションです。
実際の事件、人物、団体とは一切関係ありません
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祖父(68)「ぐぬぬ、なんと言うことじゃ!」
孫(18)「どうしたの?」
祖母(78)「……」
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祖父「ウムっ!」
祖父「パソコンを使って社会保障局のデータをハッキングしていたら、とんでもない情報を見つけた!」
孫「ええっ?! 何やってんのさ……」
祖父「おっと、侵入した形跡は、普通の人間では確認できんから、安心せい!」
孫「や、そういう問題じゃなくて……」
祖母「……」
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孫「……で、一体どんな情報を見つけたのさ」
祖父「ウムッ!」
祖父「これじゃ! こういう会議記録じゃ!」
【若者の政治離れ】
30代以下の投票率、60代以上の1/3程度に
若者世代は関心薄く、社会保障完備は老年世代から
労働環境改革は法人税の税収増が優先
若年層には更なる労働強化を課し、社会保障費の確保を計画
孫「へー」
祖母「……」ウトウト
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祖父「かいつまんで言うとじゃな」
・この国では老年世代の人口は多く、若年世代は人口が少ない
また、投票の傾向でも若い世代ほど投票率は低い
・政治家、政党も若年層を支えることでは票の獲得は難しく
老年世代の社会保障充実が、選挙で一番の争点にも成り始めた
・老人福祉充実と、増え続ける社会保障費を確保しつつ、
老年世代の反発を避けるためには、<労働時間制限の基準緩和>や
<非正規雇用の更なる促進>をし、企業収益の増大による法人税で賄うべし
祖父「といった所じゃ!」
孫「ほへー」
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祖父「まとめると
若者の声は無視して、稼ぎはドンドン、老人へ渡せ!
祖父「じゃな!」
祖母「zzz」
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祖父「しかも!」
・若者の結婚率低下や出産率低下により、労働人口の著しい不足が予想
賃金上昇を避けるため、外国人労働者の受け入れ、単純作業解禁を民間議員と上院にて協議予定
・実質的な<移民政策>となるため、世界中で起きている移民反対運動が生じる惧れあり
ヘイトスピーチ対策を用い、反対運動取り締まりを連邦捜査局と連携
祖父「とも言っておる!」
孫「はー」
祖父「もう、自国民の若者を切り捨てる気マンマンじゃ!」
祖父「まーちゃん!」
孫「はひっ!?」
祖父「どう思った、まーちゃん! まーちゃんどう思った?!」
※まーちゃん=孫の愛称
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孫「とりあえず、感想としては……」
若者には、逃げ場がない!
孫「……かな?」
祖父「ほんとコレ」
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孫「もう、この国の未来に希望が持てない」
祖父「うぅ、ワシらの世代が不甲斐ないばっかりに」
祖父「……すまぬ、すまぬ」
孫「しょーがないよ。終わったことは変えられないから、」
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孫「でも本当に不安だな。ボクも4年後、大学卒業したら就職するだろうけど」
孫「4年後に、まともな就職ができる……気がしない」
祖父「陛下もサミットで、」
祖父「経済指標を見ると、サラリーマンショック以来の大きな不安要素が」
祖父「1つじゃなく、他にいくつもあると言ってたしの」
孫「円高の進行や、株価の乱高下も起き始めたし、」
孫「五輪も開催するけど、開催費や維持費が計画の3倍に膨れ上がるとか」
孫「会場も変更に変更を重ねた上で、聖火台が無いのに今さら気づくとか」
孫「最近、この国には、頼りになる人や、頼りにできるものが無くなっていってる」
祖父「……下地がしっかりしてないと、めっき何てすぐ剥がれるもんよ」
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孫「そうだよね」
孫「就職の話に戻るけど、近頃の就職も本当に厳選採用でさ、」
孫「いくら学歴や成績が良くても、資格やリア充エピソードがあっても、」
孫「結局、めっきじゃない、【誰も真似できない特別な何か】が無いと、」
孫「どんな企業からも求められないよって、就職セミナーで講師の人が言ってたんだ」
祖父「企業が求める、【誰も真似できない特別な何か】ってなんじゃ?」
孫「さぁ? セミナーで質問があったけど講師の人は『自分で考えろ』ってさ」
祖父「イカンな、なんて無責任なヤツじゃ!」
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孫「……【誰も真似できない特別な何か】、かぁ」
祖父「……」
孫「……」
祖父「まーちゃんにはあるじゃないか、ホレ!」
孫「……あるケド」
祖父「……」
孫「使い道が、なさすぎるよ……」
祖父「むむぅ……」
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しえん
68と78て結構な歳の差カップルだな
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人生で逃げ場なんて(死ぬ以外)最初からないよね
あと真似できない何かよりも『頑張ればほかの人でも真似をできる有意な能力』が重要だと思います
誰にも真似ができないことでは、どんな拡張性もない
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ハッキングした割には結構な人が知ってそうな事ばかりだなぁ
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変わった何かよりは顔、金、コネ、学歴、饒舌さ、
これに勝るものは無い
就職に使える特技はこれらしかない
資格は経験なきゃ使えないし
下手な特技は飯のタネにはならない
あとはこれらで舐められないようしたら下手に出て必要な支援を得る要領
就職説明会やそこで見つかる求人なんてエリートの戦場だからね
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祖父萌えした
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>>11
陛下って誰だよ、天皇陛下?
って思ったらこれ安倍総理の事陛下って呼んでんな
爺いくら何でも耄碌し過ぎだろ
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>>17
IT系資格やら簿記資格に古物商資格、更に重機系資格に危険物や毒物系資格等『持ってるだけで周りも助かるから有益な資格』はたくさんあるぞ
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>>13
祖父「まぁ生れてから70年以上のジジイからアドバイスするなら……」
祖父「働く上で大切なのは、【元気】と【笑顔】、この2つじゃ」
孫「元気と笑顔?」
祖父「そうじゃ! この2つがあれば何とでもなるし、無かったら何もできんよ」
孫「そんなもの、かなぁ?」
祖父「変に不安がることは無い」
シュタッ!
祖父「いつも元気に、にっこにっこにー、じゃ!」
孫「……えぇ」
祖父「みんな一緒に、にっこにっこにー♪」
孫「……わらえないよ。やめてください」
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にっこにっこにー♪
∩ .∩
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|::| しし |/フ::::|::/-│::iノ `ヽ::::::::ー{ニニニニニニ=-
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{二二ニニ/ニニニニニニニ/二〉 ---{: `ヽ:./ニ〉ニィ7 リ
ゞニニニニニニニニ=ヘ二=∨〈_:_: : :.i{: : : : 〉 /={ ノ′
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祖父「……戻ろ」
シュタッ
祖父「……正直スマンかった」
孫「んん」
祖父「……まぁ、ワシが言うのもじゃが、」
祖父「あんまり、いい会社に就職をする必要もないんじゃないか?」
孫「ええっ?!」
祖父「ホレ、最近はフリーターとか派遣社員の比率も、正社員と比べ増えてきたと言うし」
祖父「生活保護世帯も、どんどん増加傾向にあると聞く」
祖父「非正規雇用が当たり前になってきてる今、無理して背伸びする必要は、ないじゃろ」
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孫「それは、違うと思うな」
祖父「ほう?」
孫「やっぱ今のご時世、……いい会社に就職できないと…………」
祖父「いい会社に就職できないと……?」
孫「結婚が、できない……じゃん///」
祖父「あー」
孫「やっぱ大企業は給料も福利厚生もしっかりしてるし、」
孫「その、男も女も両方稼げてないと、家庭を築けないから……」
祖父「むむぅ」
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祖父「世知辛い世の中になったもんじゃ」
祖父「ワシの若いころは、経済も右肩上がりで」
祖父「町工場の工員でも、結婚相手見つけて普通に所帯を持って、」
祖父「子供も大学に入れさせたりもできたのに、のぅ……」
孫「……」
祖父「それが今じゃ、大学出てても、結婚して家庭を持てることすら、難しい」
孫「……」
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孫「最近、有名大企業のデータ改ざんが問題になってるけど、」
祖父「ふむ」
孫「不正に手を染めた人たちも、贅沢しようなんてじゃなく」
孫「ただ自分や家族の幸せを、守りたかっただけなのかも?」
孫(他人を出し抜かなきゃ、普通の暮らしすらできない、世の中だから)
祖父「じゃろうなぁ。まぁ、それで許されることではないが、の」
祖父(どうせズルをするなら、自分も他人も、楽しめなくちゃ、の)
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祖父「まーちゃんよ」
孫「ん〜」
祖父「いい会社に入って仕事してくのも大切じゃけど、あくまで人生の一部じゃぞ」
孫「んん〜」
祖父「本当に大切なのは、信頼できる人を見つけて、楽しく過ごせる仲間を見つけて」
孫「……」
祖父「家族を大切にして、自分を大切にして、一度きりの人生を、充実させることじゃ」
孫「……」
孫「ぶぶっwwwwwwwwwwww」
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祖父「なんじゃ?なんで笑った?!」
孫「そりゃ笑うよ。そんなクサい台詞を、よりによってじいちゃんが言うんだもんwww」
祖父「なんじゃと!それのどこがおかしいんじゃ!」
孫「おかしいよ、だって、」
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孫「じいちゃん、仕事人間だったじゃん」
孫「定年まで、ほぼ毎日出勤して、」
孫「で、定年しても働きに出て、」
孫「68歳で仕事中に、心不全で死んじゃった、仕事人間だったじゃん」
孫「そして今は、……幽霊」
祖父「そ、そうじゃけども……」
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祖父「いやいや、だからこそじゃよ」
祖父「仕事一筋で生きてきて、家庭を顧みず終えた人生を」
祖父「ワシは死ぬ間際に、死ぬほど後悔したんじゃよ」
孫「……」
祖父「それで、金に執心し家庭を大切にしなかった罪で地獄に落とされ、」
祖父「牢獄に入れられることになったけど、」
祖父「地獄の見張りからスキを見て脱獄し、地獄の門を駆け抜けて地上へ出て」
祖父「なんとか家族の元に、戻ってきた」
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祖父「普通の人間には幽霊は見えんが、まーちゃんだけが、」
祖父「幽霊を見れて会話できる能力、【邪視眼】と【レイテレパス】で」
祖父「ワシを見つけて、話しかけてくれたんじゃ」
孫「……あれから、もう10年経つかなぁ」
祖父「……まーちゃんは、自分が変な能力を持ってるのを、困ってるかもしれんが」
祖父「ワシ自身は、まーちゃんと話ができて、うれしいんじゃよ……」
孫「……」
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キチガイに絡ませた人かな
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>幽霊を見れて会話できる能力、【邪視眼】と【レイテレパス】で
中2病かいw
てか、じいちゃんまさかの幽霊!?
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古物とか危険物、重機は勉強になるな
簿記で役立つの一級だけだっけ
ITはなんだろ?
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資格なぁ…ほんとに良い所だと就職後支援してくれたりはするけど…
人材が一番の資源なのにほんっと遅れてるよな、奨学金とかブラックバイトとか
しかし介護関連も期待出来ないという
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>>31
ッポ、ッポ、ッポーン♪
孫「あっ、もうこんな時間だ」
祖父「おお、なごり惜しいが、」
祖父「そろそろ地獄に戻らんとな。長い間続けて、現世に居るのは、流石にマズイ」
孫「なんか、じーちゃんって幽霊なのに、地獄から現世によく戻ってくるけど」
孫「お彼岸でもないのに、地上に戻って来てていいの? その、見張りの悪魔とかはいないの?」
祖父「バブル以来、皆が金に汚くなって、最近じゃ死人の大半が地獄に落ちるせいで」
祖父「もう地獄はパンパンじゃ。地獄の鬼も見張りや拷問作業や事務仕事いろいろ多過ぎて、過労死するのが出始めとるよ」
祖父「混乱に乗じて、もう最下層の地獄からでも脱獄し放題じゃ」
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孫「鬼が過労死って、もう地獄だね」
祖父「実際に地獄じゃからな。パソコンとかネットもないし」
孫「まぁ、死んだ人間にとっては、あんまり酷い事されないで済むから、いいのかな?」
祖父「どうじゃろ? 地獄が怖い場所でなくなると、生きてる人間が地獄行きを恐れなくなり」
祖父「悪事に対する恐怖の歯止めが利かなくなる。他人をだまし放題、傷つけ放題で悪人が得をする」
祖父「そして悪人を止めるため、善人も、悪人に対して苛烈な攻撃をせねばならん」
孫「そういえば最近も、目立ったことする人たちを、ここぞとばかり叩きまくる事件が多いね」
祖父「なんやかんやで、悪人は死んだら地獄でそこそこ苦しめられるんじゃ」
祖父「他人を甚振ることよりも、自分たちがどうすれば幸せに暮らせるかに、力と知恵を注いだらええ」
孫「うんうん」
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孫「あ、地獄は一杯なら、天国はどうなってるの?」
祖父「伝聞でしかないが、天国もしっちゃかめっちゃかだそうだ」
祖父「とかく高齢化で死人の数がウナギ登り。その割に、」
祖父「少子化で魂が生まれ変わることも少なくなって、地獄だけじゃなく天国も一杯じゃ」
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祖父「そしてまぁ、あの世にも国会があって、天国の仏や地獄の鬼たちに対する法律があるんじゃが」
祖父「数年前に、『残業代ゼロ法案』というのが見直されたんじゃ」
孫(ん? ……どっかで聞いたことあるような)
祖父「あの世も財政難のうえ人員不足、なのに死者とずっと世間話してる天使や」
祖父「百叩きの刑を、じわりじわりと時間を掛けて行うせいで、残業代がやたら多くなる獄卒がおり、」
祖父「このご時世に、不公平で非効率だと問題になっとった」
孫(……やっぱりどっかで聞いたことある)
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孫「っていうか、地獄にも貨幣制度とかあるんだ・・・・・・」
祖父「なんとかの沙汰も金次第、っていうじゃろ」
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祖父「そんでま、今までは管理職だけに当てはまってた『残業代ゼロ法案』を、」
祖父「閣議決定で、下級霊まで全員に適応することになったのじゃ」
祖父「誰であっても、効率的に働くことを、目的としての!」
孫「……反対とかは起きなかったの?」
祖父「……スパゲッティなんとか団は、反対したらしいが」
祖父「……他は、基準引き下げが適応されるまで、気づかなかったらしい」
孫「……」
祖父「なんやかんやで、鬼たちも忙しいしの」
祖父「法律がどう変わるなんて、普段から気に留めるヤツは少なかった」
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祖父「ところが、法律が施行されてからは大混乱じゃ」
祖父「まじめなヤツは今まで通り働くが、大半の連中は残業代が出ないからと、」
祖父「時間と労力が掛かる仕事をせずに、手早く済ますやり方で、ぶっちゃけサボっておる」
孫「へー、例えば?」
祖父「針山送りの刑が、画びょうを踏ませる刑で済まされたり」
祖父「百叩きの刑も、ムチじゃなくなわとびでシバイたり」
孫(しょぼい……)
祖父「昔は天使が10人くらい出張って、讃美歌を唄いながら死者の魂を迎えていたのを」
祖父「今は1人の天使がラジカセ持って、ゆっくりの歌声をBGMに迎える様になっとる」
孫(ゆっくりボイスで召されるのはのは嫌すぎる)
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孫「真面目に働いてる人が、結局は損をしちゃうねぇ」
祖父「うむっ」
祖父「何か目的があって、えらい人達が指示しても」
祖父「実際に携わる者たちが、納得して理解しないと、混乱だけが起こる」
孫(こっちでもそうだよね)
孫(自転車の交通ルールとか、マインナンバーカードとか、グダグダだ……)
祖父「あの世の各地で、抗議行動や裁判沙汰が続出じゃ」
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祖父「地獄の裁判官、閻魔大王も普通はしない、あの世の訴訟解決に駆り出されとったが……」
祖父「あまりにあの世の裁判が多すぎて、現世のケイマン諸島へバカンスに行ってくると」
祖父「書き置きを残したまま、蒸発してしもうたそうじゃ。残業代も出ないしの」
孫「あ、ケイマン行っちゃったんだ」
祖父「そういう訳でちゃんとした見張りも責任者も居なくなって、天国から地上に落ちてくる魂も」
祖父「地獄の隙間から這い出てくる亡者も、わんさかおるもんよ。あの世はもう、完全に崩壊しておる」
祖父「残業代ゼロ法案見直しで、どこもかしこもカオスになった」
浮遊霊「あ、ちょっと通りますよ」
祖父「くらっ! 人の家に土足で上がっちゃ、イカーン!」
浮遊霊「わっ、ごめんネ」ヒュン!
孫「……」
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祖父「……まったく」
祖父「……おっと、隠れねば!」
バタバタバタ
子鬼A「むっ、霊の声がしたでヤンス」
子鬼B「きっと近くにいるんだよ!」
子鬼C「地獄からの脱走者なら、おしおきしてやるッピー!」
バタバタバタ
孫(あぁ、魑魅魍魎が、わらわらと……)
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祖父「そんじゃ、ワシは帰るわ。まぁ、近いうちに来るがの」
孫「うん、気を付けて。鬼たちに見つからないようにね」
祖父「まったくじゃ、また脱走の罰で、バリウムみたいな謎の白い液体を飲まさせてたまるか」
孫(なんか脱走の罪、しょぼい)
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孫「じゃぁね……」
孫「…………」
祖母「ふわぁぁぁぁ……」
祖母「あらいけない、また寝ちゃってた」
孫「あっ、ばぁちゃんおはよう」
祖母「……ええ、おはよう」
孫「いい時間だから、お茶にする?」
祖母「ええ、そうしましょう」
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祖母「それじゃ、お茶はおばあちゃんが淹れるわ」
祖母「私の能力、お茶をとってもおいしく淹れられる、【ティーハピネス】の魅せどころだもの」
孫「うん、じゃぁお茶菓子はボクが用意するよ」
孫「……」
孫「……ばぁちゃん、どうしてボクらって妙な能力を持ってるの?」
祖母「さぁねぇ……やっぱり家系だからかねぇ?」
祖母「おばあちゃんの父親も、ベーゴマをとっても綺麗に回転させる能力、【鉄心硬】を持ってたし」
祖母「まーちゃんのパパも、自分の考えてる事を他人に喋らせる能力、【腹話術】の使い手よ」
孫(……とてつもなく、しょぼい)
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孫「……ばあちゃんは、ボクが幽霊を見れて、会話できるっての、信じる?」
祖母「もちろん信じてるわ。だって私の孫ですもの」
孫「……」
祖母「ただ、ちょっと分からないのが、おじいちゃんがよく戻ってくるとこよねぇ」
祖母「あの世とこの世って、そんな簡単に行き来できるものかしら?」
孫「コレコレシカジカ、カクカクウマウマなんだって」
祖母「あらまぁ、どこも大変ねぇ」
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祖母「……ねぇ、まーちゃん?」
孫「ん〜」
祖母「嫌かもしれないけど、おじいちゃんの話し相手になってあげてね」
孫「うん、じいちゃんと話するのは楽しいし、だいじょうぶだよ」
祖母「そう、それならよかったわ」
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祖母(私も、たぶん、遠くないうちに死んでしまうからわかるけど)
祖母(……もし私が死んじゃったら、)
祖母(きっと、おじいさんみたいに)
祖母(あの世から戻ってきちゃうんだろうなぁ)
祖母(それがいけないことだとしても……)
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祖母(死んでしまった後に、)
祖母(誰からも自分の存在に気づかれず、)
祖母(誰にも声が届かないなんて、)
祖母(きっと辛すぎるから……)
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祖母「……誇っていいからね?」
孫「え?」
祖母「死んでる人間の声でも、聞けるってことを」
孫「んん」
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こっちの世界ではどうなることやら……?
残業代ゼロ法案とか、働き方のあれこれ
もっと争点になっていいと思うけども
サッパリなので、もう書くだけ書いてみた。やけくそっす。
大事な話は、きちんと注目されて進めてほしい。
ちょっと中途半端な出来ばえになってしまいましたが
それでも読んでくださった方々、ありがとうございましたm(__)m
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>>14
死んじゃったら、歳とらないので・・・・・後の展開の前ふりっちゃ前ふりです
>>19
一応、この世界とは似てるけど別の世界の話……です
>>32
たぶんその人です。
あの一件は自分もトラウマorz
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おつおつ
おかしい奴に絡まれたせいであなたが筆を折るなんてことにならなくて良かった
これでこのままあっちは消えてくれるのが一番なんだが
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お疲れ様
残業代0法案はネトサポが対象が1000万円超えてる人間だけだから大多数には関係ないとかほざいてるけど
派遣が最初は一部業種だけだったのに今や一部の業種を除いて派遣が認められるようになってるのに
何故残業代0法案が1000万円以上から基準が減っていかないと言い切れるのが不思議だわ
実際経団連の人間が年収要件撤廃主張してるし
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乙
あなたのはあっちのと違って特定のものを執拗に貶める意図を感じないから腹立たずに読めるんだよな
また書いて欲しい
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>>55
納得したが一応どっかに記載が欲しかったわ
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おつ
>>48
自分の考えてる事を他人に喋らせる能力、【腹話術】
伊坂幸太郎の魔王をパクってんじゃねーか!
反省しろ!もっとやれ!!
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