■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■

白坂小梅とおっさんゆうれい

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 00:51:13 bLNcso02


おっさんの幽霊「......」スタスタ

白坂小梅「......」ジ--- テクテク


おっさん「......」スタスタ

小梅「......」ジ--- テクテク


おっさん「......」スタスタスタスタ

小梅「......」ジ--- テクテクテクテク


おっさん「......」スタ...

小梅「......」ジ--- テク...


おっさん(え?なにこの子?)


"
"
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:09:20 tky44jxI


おっさん「......君、俺のこと見えてる?」


小梅「う...うん...見え...てるよ...?」


おっさん「俺、一応幽霊なんだけど」


小梅「う、うん......」


おっさん「怖くないの?」


小梅「怖く...ないよ...」


おっさん「もしかして慣れてる?」


小梅「う...うん」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:10:58 tky44jxI


おっさん「...そっかぁ、じゃあ色々と苦労してきたんだねえ」


小梅「...?...何で」


おっさん「何でって...俺たちみたいなのが見えるなんて...ほら」


おっさん「嫌でしょ?」


小梅「......ぜんぜん...嫌じゃないよ?」


おっさん「へえ、そうか」


小梅「う...うん...むしろ...好き......です......」エヘヘ


おっさん「......そう。......じゃあ、俺行くから」スタスタ


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:11:38 tky44jxI


おっさん「......」スタスタ


小梅「......」テクテク


おっさん「......」スタスタスタスタ


小梅「......」テクテクテクテク


おっさん「......」ピタッ チラ


小梅「......」エヘヘ


おっさん「......」


おっさん「......」スタタタタタタ


小梅「......」テクククククク


おっさん「ええぇぇ...!?テククククククって...えぇ...そんな擬音出しながら走る人初めて見たよ...ええぇぇ......!?」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:14:24 tky44jxI


おっさん「そろそろ帰らないと家の人も心配するでしょ」


小梅「う、うん......」


小梅「でも...おじさんと話がしたい......から」


おっさん「はあ」


おっさん「なんでまた俺なんかと......」


小梅「ええ......っと」


小梅「............優しそうな幽霊みたいだったから......」


おっさん「幽霊が好きなの?」


小梅「う、うん......ゾンビとかも好き......です...」


おっさん「...ああそう......」


"
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:17:44 tky44jxI
>>5の前に



おっさん「......何でついてくるの?」


小梅「何で......?」


おっさん「もう遅い時間だし、こんな人通りが少ない公園で一人なんて危ないでしょ」


小梅「......似てた......から」


おっさん「似てた?俺が?誰に?」


小梅「......え...と......大事なひと?......に......」


おっさん「そう......」


小梅「そう......」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:18:42 tky44jxI


小梅「何で...ここに居るの?」


おっさん「それ俺は君に聞きたいんだけど」


小梅「......邪魔だった?」


おっさん「いや、邪魔じゃないけど......」


小梅「よかった......」


おっさん「......」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:19:48 tky44jxI



おっさん「......近いからかな?」


小梅「近い......?」


おっさん「後悔してる事みたいな、この近くにある......はずなんだよね」


小梅「......それを解決すれば成仏できる?」


おっさん「ああ、何?成仏させにきた感じの人?死神的な?すごいねぇ本当にいるんだ」


小梅「違うけど......」


おっさん「あ、そうなのね」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:20:56 tky44jxI



小梅「違うけど......成仏はして欲しい」


おっさん「はあ」


小梅「あっちは此処よりずっといい所......」


おっさん「君......あっち側から来たの...?」


小梅「違うけど......いい所だと思う......よ?」


おっさん「......そうかなあ、大丈夫?尸魂界(ソウル・ソサエティ)とかじゃないよね?」


小梅「私......死神じゃ......ないよ?」


おっさん「代行の方?」


小梅「違う...よ」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:21:57 tky44jxI



おっさん「そっかあ......でも、成仏は難しいかもなあ」


小梅「......そうなの?」


おっさん「一生かかっても償えないことをしたからね俺は......」


おっさん「まあ、俺もう死んでるんだけど」


小梅「......幽霊ジョーク?」フフ


おっさん(お、笑った)


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:24:49 tky44jxI

おっさん「まあ、この話はこの辺で」


小梅「え......もっと聞きたい......です」


おっさん「人間、生きてる間に一つや二つ話したくないことだってあるさ」


おっさん「俺、死んでるけど」


小梅「......それも幽霊ジョーク?」フフフ


おっさん(なんか結構ウケてるな、ツボはよくわからんけど)


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:25:34 tky44jxI


おっさん「君も歳とったらわかるよ。俺もこの歳になってようやく分かった」


おっさん「まあ俺は幽霊だから歳とらないけど」チラ


小梅「......そうなんだ」


おっさん「あ、うん」(恥ずかしいヤツだこれ)


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:26:26 tky44jxI


小梅「...わかった、この話はやめるね...」


おっさん「助かる」


小梅「......でも、成仏はしなきゃね」


おっさん「いずれはね......」


小梅「早くしないと......虚(ホロウ)になっちゃうから......」


おっさん「あー、虚圏(ウェコムンド)の方ね、俺セロ撃っちゃおーかなセロ」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:28:20 tky44jxI


?「小梅ちゃーん!」


おっさん「ん?」


小梅「あ......みくちゃん...」


おっさん「あ、家の人か。お姉さん?」


小梅「違う...よ...仲間......友達」


おっさん「ああ、そうか。心配してきてくれたんだね」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:29:07 tky44jxI


小梅「うん...そうみたい......じゃあ、そろそろ行くね?」


おっさん「その方がいい」


小梅「......また来ていい?」


おっさん「あまり遅くなければ」


小梅「うん......わかった。じゃあね」バイバイ


おっさん「じゃあね」バイバイ


おっさん(......)


おっさん(......小梅って言うのか、あの子...)


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:30:15 tky44jxI



前川みく「......」


小梅「ご、ごめんなさい......心配かけさせちゃって......」チラ


みく「......小梅ちゃん」ダラダラ


小梅「な......何?」


みく「今......誰に手を振ってたにゃ......」ダラダラ


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:31:19 tky44jxI


小梅「...うーんと......おじさん...?」


みく「お、お、おおおじさん?だだだ誰もいなかったように見えるけど......?」ダラダラダラダラ


小梅「おじさんの......幽霊...」


みく「ゆいういういうゆいれえれれゆう......にゃ、にゃああああああああああ!!」ネコダッシュ!


小梅「あ......みくちゃん......」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:33:11 tky44jxI


翌日 公園





おっさん「......」ボケ-


小梅(...あ......いた)


小梅(......)


小梅(......フフ)


おっさん「......」ボケ-


小梅「......わっ」ヒョコ


おっさん「ぅうおっ!?......って君か。いつからそこにいたの?もしかして瞬歩?」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:33:57 tky44jxI


小梅「.......ずっと......いたよ」


おっさん「あ、そうなの?全然気付かなかったよ」


小梅「......幽霊を驚かせちゃった......ね」エヘヘ


おっさん「あ、うん...そうね」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:34:46 tky44jxI



おっさん「ていうか、本当に来たんだ」


小梅「......うん...暗くなる前に......嫌だった?」


おっさん「いや、嫌じゃないけど......」


小梅「よかった......」


おっさん「......」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:35:35 tky44jxI


公園内 ブランコ



小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」(何か話振った方がいいのかな...)


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:36:34 tky44jxI


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......おじさん」ギ-コ


おっさん「......え?あ、はい」


小梅「......後悔してることって......何?」


おっさん「...ああ、その話ね」


小梅「......おじさん...成仏させたい......」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:37:24 tky44jxI


おっさん「あ、えーと......ありがとうね何か」


小梅「う、うん......」


おっさん「でもね、俺の口からはちょっと言えないね」


小梅「......話したくない?」


おっさん「...そうだね」


小梅「......わかった」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:38:07 tky44jxI


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」


小梅「......」ギ-コ


おっさん「......」キョロ


おっさん (気まずい......)


おっさん(えーっと......)



おっさん「......あのー......代わりと言っちゃなんだけど、他のことなら何でも答えるよ」


小梅「他のこと......?」


おっさん「うん」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:38:56 tky44jxI


小梅「......」ウ-ン


おっさん「......」


小梅「......あ」


おっさん「え?」


小梅「......おじさん...家族は...いないの?」


おっさん「家族?」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:39:39 tky44jxI


小梅「...うん、他の幽霊さんたちはみんな家族に会いたいって......言うから......」


小梅「......おじさんも家族に会いたいのかなあって......」


おっさん「ああ、そうねえ......」


小梅「......」


おっさん「......いないなあ」


小梅「...いないの?」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:40:20 tky44jxI


おっさん「ずっと独身だったし、両親もどっちもあっち逝っちゃったし、兄弟もいないし」


小梅「......そっか......」


小梅「じゃあ、おじさんも早くお父さんとお母さんの後を追わなきゃね......」


おっさん「そうだね......」


おっさん「......っていや、その言い方だと何か怖いよね」


おっさん「俺殺されちゃうのかと思ったよ」


小梅「もう死んでるのに...ね......幽霊ジョーク面白い......」フフフ


おっさん(全く笑えないんですけど......)


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:40:52 tky44jxI


小梅「結婚も...してなかったんだ...ね」


おっさん「うん、仕事一筋って感じだったからかな」


小梅「そっか......」


おっさん「他人から見たら面白みのないない人生だったと思うね」


おっさん「必死に、ただ必死に仕事をしてた」


おっさん「おかげでね、こう見えても会社では結構偉かったんだよ」


小梅「......意外...」


おっさん「うん、面と向かって言われると傷つくね......」


小梅「......ウソ......だよ?」フフ


おっさん「よかった」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:41:35 tky44jxI


おっさん「君も将来仕事をすると思うけどその時は気をつけたほうがいい」


おっさん「俺みたいにならないように......」


小梅「......私、お仕事してるよ......?」


おっさん「えぇ!?そうなの!?君何歳?」


小梅「......14歳......です」


おっさん「......ってことは、まさか芸能?」


小梅「...うん......アイドルやってる......よ」


おっさん「......マジか」


小梅「......マジだよ」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:42:09 tky44jxI


おっさん「......」ジ-


おっさん(......まあ、確かにヴィジュアルは悪くない......)ジ-


おっさん(14だったら一部の層からグラビアの需要があるだろうし......)ジ-


おっさん(......トークに難ありだが、そういうキャラってことで売り出せばいいし、14だったらまだ伸びしろもある)ブツブツ


おっさん「......」ブツブツ


小梅「......?」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:42:53 tky44jxI


小梅「......おじさん?」


おっさん「......」ブツブツ


小梅「......」


小梅「......わっ!」


おっさん「ぅお!......な、なに?」


小梅「......ぶつぶつ......言ってた」


おっさん「え?あ、ごめん気持ち悪かったでしょ」


おっさん「癖なんだ」


小梅「ううん......大丈夫...だよ」


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:43:33 tky44jxI


おっさん「実はね、俺も芸能関係の仕事してたんだよ」


小梅「もしかして......プロデューサー......?」


おっさん「あれ?なんでわかったの?」


小梅「......似てたから」


おっさん「え?誰が?誰に?」


小梅「おじさんが......プロデューサーに......」


おっさん「そうなの?俺何か芸能風吹かせてた?」


小梅「......霊圧が......」


おっさん「霊圧が!?」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/02(木) 01:44:46 tky44jxI
書き溜めたらまた投稿します


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/04(土) 08:38:04 QV3L8Lso
はやくするんだよ


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/10(金) 15:58:40 XqNbapTg
コウメ太夫?


36 : 再開します :2016/06/13(月) 20:56:04 5k7tLRts

おっさん「へえ、何か自分の霊圧に似てる人なんてちょっと会ってみたくなってきたな」


小梅「うん......霊圧とか...わからないから...嘘だけど...」


おっさん「嘘なのかよ!」


小梅「でも......会うって言っても......おじさんの姿見えないし......」


おっさん「いや、いいよ別に。会う意味がなくなっちゃったし」


小梅「......」ウ-ン


小梅「......」ウ-ンウ-ン


小梅「......!」ピコ-ン!


小梅「......あるかも...会える方法......!」


おっさん「話聞いてる?」


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 20:58:28 5k7tLRts


おっさん「ていうか会うって俺の話が普通の人間相手に聞こえるってこと?」


小梅「多分......姿も見えるようになるんじゃ...ないかな......」


おっさん「何それすっごい気になるんだけど」


小梅「今度...連れてくる...ね......」


おっさん「え?人なの?」


小梅「う、うん......同じ事務所のアイドル......だよ」


おっさん「......は?」


38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 20:59:41 5k7tLRts

翌日 公園


小梅「......おじさん」ヒョコ


おっさん「うお...って君か。......また不意に現れるな......」


小梅「......連れてきたよ......」


堀裕子「小梅ちゃん!急に公園に行こうって言うから来ましたけど何かあるんですか?」

裕子「......あー!待ってください!今テレパシーで当ててみせます!むむむーん......!」ムムム-ン...!


裕子「むむ!!分かりました!この近くでお祭りがあるんですね!」ペカ-!


日野茜「お祭りですか!!うわー!テンション上がってきました!!!」ボンバ-!!


おっさん「うるさいな」


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:28:08 5k7tLRts

おっさん「何これ?」


小梅「......こっちの元気な子が日野茜ちゃんで......こっちのポニーテールの子が堀裕子ちゃん......です」


おっさん「あ、どうも......じゃなくて、何?この子たちが俺の姿が見えるようにしてくれるの?」


小梅「うん......」


おっさん「どうやって......」


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:30:18 5k7tLRts

小梅「えっとね......ユッコちゃんのサイキックでおじさんを映写して......」


おっさん「あーなるほどね、そういう感じね?念写的なね?...いや、念写とも違うか」


おっさん「てかこの子サイキッカーなの?テレパシーとか言ってよくわかんないこと言ってたけど......」


おっさん「なんつーか、すごい胡散臭いんだけど」


小梅「......幽霊が言うことじゃない......ね」


おっさん「君が言えたことでもないからね」


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:31:54 5k7tLRts

小梅「多分、いけると思う......」


おっさん「どっからその自信がくるかわからないんだけど......多分これ無理でしょ」


小梅「......やってみよう......!」ワクワク


おっさん「君、たまに俺の声聞こえなくなるよね」


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:33:14 5k7tLRts

おっさん「で、そっちの......茜ちゃん...だっけ?は何をするの?」


小梅「えっと......私じゃおじさんが見えるようになったか...分からないから......」


おっさん「あー、普通の人要員ね」


小梅「......普通......?」


おっさん「今度から自信を持って『普通』って言える人を連れてこようね」


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:34:26 5k7tLRts

裕子「小梅ちゃん、さっきから一体誰と話しているんですか?」


小梅「ううん......なんでもないよ......」


おっさん「あれ?言わなくていいの?」


小梅「うん......怖がられるとダメだから......」


おっさん「でも言わずにどうやって映写してもらうの?」


小梅「ユッコちゃん......ここら辺にサイキックパワーをかけてくれない......?」


おっさん「だいぶアバウト」


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:36:07 5k7tLRts

裕子「え?......あ...えーと......」


裕子「......あ!あー!小梅ちゃん!もしかしてこのエスパーユッコのサイキックパワーを必要としていますか!?必要なんでしょう!?そうなんですね!?」ワクワク


小梅「うん......必要だよ......」


裕子「......え?」


小梅「必要だよ...」


裕子「本当に......?」


小梅「うん...」


裕子「......う」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:36:57 5k7tLRts

裕子「......う、うわあああ!やったあああ!!うわあああ!!」


おっさん「なんかすごい喜んでるけど」


小梅「う...うん......」


裕子「実のところ私のサイキックパワーを必要としてもらった事なんてほとんどなかったので、すごく嬉しいです!やったあああ!!」


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:37:58 5k7tLRts


裕子「やっぱりエスパーユッコのサイキックは本物なんですね!!」


裕子「やったああああああ!!」


茜「なんだかよくわかりませんが、やりましたねユッコちゃん!!!」


裕子「はい!!エスパーユッコやりました!!!」


おっさん「うるさいな」


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:39:47 5k7tLRts

裕子「それで!?何処に私のサイキックパワーをかければいいですか!?」


おっさん「あれ?サイキックってそんな感じでいいんだっけ?」


小梅「この......辺り」オッサンユビサシ


裕子「分かりました!この辺ですね!いきますよー!!」


裕子「すぅぅぅ......」


裕子「ふおおお......!サイキックゥゥ......!」ムムム-ン...!


裕子「ふんぐぐぐぐ......!」ムムム-ン...!


裕子「ふんぎぎぎぃぃぃ......!」ムムム-ン...!


おっさん「大丈夫?この子」


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:40:58 5k7tLRts

裕子「ふぃぃ......ふぅ......」


裕子「どうですか小梅ちゃん!私のサイキックパワーは!」


小梅「......どう?」


おっさん「......いや、どうって言われても」


小梅「......茜ちゃん......どう?」


茜「すごいですね!!」


おっさん「ダメだこりゃ」


49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:42:09 5k7tLRts


裕子「もしかしてまだサイキックパワーが足りてないですか!?」


裕子「むむむーん......!」ムムム-ン...!


小梅「...茜ちゃん......何か見える?」


茜「?」


小梅「うん、ダメみたい......」


裕子「まだ足りないですかああ!?」ムムム-ン!


小梅「いえ......もう結構です......」


裕子「あれ?なんか言葉に棘がありません?」


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/13(月) 21:43:19 5k7tLRts

茜「......小梅ちゃん、私には何も見えませんが?......あ!もしかしてあっちでお祭りをやっているんですか!?」


茜「こうしてはいれません!お祭りならば参加しなければ!!」


茜「うおおおお!熱血!!!乙女ええええええ......ダァァッシュ!!!」


ドドド


小梅「あ...危ない...!」


おっさん「うわ、ぶつかる...!」



ドゴォォォ!!


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:38:02 s1Qel4UA


茜「ん?今何かにぶつかった気が......?気のせいですかね」


おっさん「がっほ!がっほ!みぞおち、みぞおちに入った......うわあ、いってえええ......なんでこの子は平気なんだ......」


茜「ああ!どこからともなくお囃子の音が!!お祭りが私を呼んでいます!!では!!」


小梅「......平気じゃないと思う...多分...」


裕子「あ、待ってください茜ちゃん!」


ゴゴゴゴゴゴ......!


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:39:10 s1Qel4UA

おっさん「うわぁ......なんだったんだ今の時間は......がっほ!」


小梅「......」


小梅「......」


小梅「......」


おっさん「がっほ...がっほ......どうかした...?」


53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:40:47 s1Qel4UA

小梅「なんで...茜ちゃんはおじさんにぶつかったんだろう......」


おっさん「なんでってそりゃ............あれ...?」


小梅「普通......幽霊だから、触れられない...よね......」


おっさん「確かに......」


小梅「......」ピト


おっさん「......触られてる......」


小梅「......」


おっさん「......」


小梅「......サイキックってすごい......」


おっさん「えぇぇ......」


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:41:30 s1Qel4UA


おっさん「それで......幽霊から透明人間にジョブチェンジしたのはいいけどこれからどうしたらいいの?」


小梅「...わかんない...」


おっさん「まあ、そうなるよね」


小梅「でも、近づいてる気がする」


おっさん「そうですかね?」


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:42:08 s1Qel4UA


小梅「もう少しで見えそう......」


おっさん「そうかな?」


小梅「また......連れてくる...ね...」


おっさん「えぇ......あの二人を?」


小梅「ううん......」


小梅「違う...アイドルを......」


おっさん「えぇ...またアイドル?......嫌な予感しかしないんだけど......」


小梅「またくるね......」


おっさん「あぁ...うん」


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:43:03 s1Qel4UA

翌日


小梅「連れて来たよ...」


おっさん「来たか......」


小梅「うん......今回はこの二人が挑戦するよ......」


道明寺歌鈴「ふぇ......頑張りますぅ......」


佐久間まゆ「うふふふ......ふふ......」ガクガク


おっさん「ああ......」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:43:43 s1Qel4UA

おっさん「嫌な予感が的中しかけてるんだけど?」


小梅「こっちの巫女さんの格好してるのが道明寺歌鈴ちゃんで......こっちの目に光がないのが佐久間まゆさん......です」


おっさん「ああ、そう。なんか紹介が雑だね」


小梅「あんまり...二人とも...期待できそうにないから......」


おっさん「なぜ連れて来た」


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:44:26 s1Qel4UA


まゆ「うふ、ふふふ......小梅ちゃん...誰と話してるんですかぁ?」ガクガク


まゆ「もしかして...プロデューサーに似てるっていう......お、おお、おばばおおばばばばばば...おばけ......」ガクガクガクガク


おっさん「この子すごい震えてるけど?」


小梅「おばけ......苦手なんだって」


おっさん「本当になんで連れて来たの」


小梅「プロデューサーに似てる幽霊が居るって言ったらついてきた...から......」


まゆ「プロデューサーさん似を名乗る程の者か見極めに来ましたよぉ......うふふふふぃふぇふぁふぃふぇ......」ガクガクガクガク


おっさん「名乗ったことないし......震えすぎて変な笑い方になってるし......」


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:45:08 s1Qel4UA


小梅「早速......試してみよう......」


おっさん「え?ちょっと待って、説明が欲しいんだけど」


小梅「歌鈴ちゃんがお祓いして......まゆさんが見えるようになったかを見極める人......」


おっさん「なるほど......」


おっさん「......って、えぇ!?お祓い!?」


おっさん「嫌だよ!俺成仏しちゃうじゃん!」


小梅「大丈夫...だよ......」


おっさん「なんか策があるの?」


小梅「いや......ないけど......」


おっさん「何が大丈夫なんだ」


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:46:01 s1Qel4UA

小梅「とりあえず......やってみよう......」


おっさん「え?マジでやるつもり?勘弁し......」


小梅「歌鈴ちゃん......お願いします......」


歌鈴「ひゃ......!ひゃい!」


おっさん「ちょ......話聞い......痛っ!!」バシ-ン!!


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:46:39 s1Qel4UA


歌鈴「か...かしこみっ!」ブンッ! ブンッ!


歌鈴「...かしこみっ...!」ブンッ! ブンッ!


おっさん「痛い!痛い!大幣が、大幣がすごい当たってる!」バシ-ン!!バシ-ン!!


小梅「見えてないから...仕方ないね......」


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:47:36 s1Qel4UA


歌鈴「......!...手応えが、あります......!」ブンッ! ブンッ!


おっさん「いや、木の棒で人をぶっ叩いてるだけだから!......うおっ、危ねぇ!」スッ!


小梅「避けちゃ......ダメだよ......」


おっさん「な、何で......!」


小梅「何か......効果ありそうだから......」


おっさん「もっと自分の言葉に責任を持って...痛い!」バシ-ン!!


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:54:33 s1Qel4UA

小梅「どうかな......まゆさん......何か見える?」


まゆ「何も見えません......が......ヒィィィッ!」アワワワワワワワ...


おっさん「ええええ!?なになに?もしかして俺見えてる!?」


まゆ「ここここ......小指が......浮いてますぅぅ......」アワワワワワワワ...


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 09:56:03 s1Qel4UA


おっさん「は?小指?」


小梅「小指だけ......見えるようになったのかな......?」


まゆ「わわわわ......分からないですけどぉ......変な形の小指が......」アワワワワワワワ...


おっさん「?」


小梅「?」


65 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 23:32:25 jJwgQ7gY

おっさん「俺の小指の形って変かな?」


小梅「......普通だと思う......よ?」


歌鈴「かしこみっ!」ブンッ!


おっさん「うおっ!危ねぇ!」スッ


まゆ「ヒィィィッ!今、小指が変な揺れ方を......きゅう......」バタン!


小梅「あ、気を失っちゃった......」


66 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 23:33:15 jJwgQ7gY


おっさん「変な揺れ方......?」


小梅「小指って揺れる......のかな......?」


歌鈴「かしこみっ!」ブンッ!


おっさん「うおっ!」スッ


小梅「......歌鈴ちゃん......もういいよ......」


67 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 23:34:24 jJwgQ7gY


歌鈴「かしこみっ!......え?もういいんですか?」


小梅「......うん」


歌鈴「......しゅ、しゅみましぇん!こんなに手応えがあったお祓いは初めてで、楽しくなっちゃって夢中で......」


おっさん「何この子、人殴って楽しいって大人しそうな顔して怖いんだけど」


小梅「とりあえず......歌鈴ちゃん...何か見える?」


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 23:35:15 jJwgQ7gY


歌鈴「何かって......何も......」


歌鈴「って......何か浮いて......」


歌鈴「......」


歌鈴「......」


歌鈴「......///」カァァァァァ...


69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 23:36:00 jJwgQ7gY


歌鈴「......男の人の......おちん......」カァァァァァ...


小梅「......おちん......」


おっさん「......」


おっさん「......」


おっさん「変な形の小指って......」


おっさん「......誰が小指じゃコラァぁぁぁぁ!!!!」


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/14(火) 23:40:27 RNx5REa6
地縛霊で短小とか救いようがねえな…


"
"

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■