■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■

吸血鬼「全部、君のせいだよ」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 20:26:19 V4194pCE
男「はぁ…はぁ……」ポタッ

ドクン

吸血鬼「んくっ…んっ…ぷはぁ…」ズチャ

ドサッ

吸血鬼「やっぱり人間の血は美味しいねぇ」ニコ

男「っ……!!」ガクガク

吸血鬼「君のお気に入り、彼女も凄く良かったよ」

女「──────」

男「ぁ…ぁぁ…………」

吸血鬼「でも、僕の本命はね───」

男「うわぁぁぁぁぁ!!」

───
──



"
"
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 20:28:49 V4194pCE
男「うわぁぁぁぁぁ!」バッ

男「はぁはぁ…くっ!」ドクンドクン

4:44

男「また、同じ時間に同じ夢」

男「…………悪夢過ぎる」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 20:36:40 V4194pCE
────♪

男「……………」ピッ

男「もしもし」

女『やっぱり、起きてましたかぁ』クス

男「朝早くから電話するの止めてくれない?」

女『可愛い美少女からのモーニングコールですよ』

男「…………切っていい?」

女『もぅ、相変わらず冷たいですね』

女『本当に心配して電話したんですよー』

男「はいはい、ありがと」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 20:42:07 V4194pCE
女『今日は、どんな悪夢を見たんですかぁ?』

男「いつもと変わらないよ」

女『んー、やっぱり気になりますねー』

男「……………………」

男(赤い瞳の女の子…)

男(授業中に突然現れて僕以外の全員殺す)

男(吸血鬼なんてファンタジーの世界だし)

男(現実に現れるはずないのに…)


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/29(金) 20:46:20 V4194pCE
女『────ました?』

男「?ごめん、何て──」

女『また、私は殺されてました?』

男「っ…………!」

女『ふふ…死んじゃうみたいですね』

男「…………夢、だよ」

女『そうですねー』

女『正夢にならなきゃいいですけど』


"
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 01:21:31 PyQ.RTK.
───
──


女「おはようございます、男さん」ニコ

男「わざわざ迎えに来なくてもいいのに」ガチャン

女「悪夢で気がおかしくなったら私が止めてあげます」

男「おかしくならないよ…」

女「ふふ、そうだと私も助かります」クス

男「行こうか」

女「はい!」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 03:28:36 1MdUCGvg
http://ssks.jp/url/?id=489


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 20:54:26 wNd1bB/2
期待


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/04/30(土) 23:42:52 NIUWOB2E
ふむ


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/18(水) 22:27:41 Kb2ogWSI
女「それにしても、吸血鬼の夢なんてファンタジーですね」

男「別に吸血鬼が好きって訳でもないのに…」

女「あっ、男さんの頭の中がファンタジーなんじゃ…」

男「…………」スタスタ

女「無視は無しですよー」スタスタ


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 13:12:54 SxXeqtYI
学校

女「ふふっ」クス

男「さっきから笑ってるけど、何?」

女「元気のない男さんは可愛いなーっと思って」ニコ

男「……趣味悪いよ」

女「私が楽しめれば良いんです」

男「はぁ………」

女「それに今の内にしっかり顔を見ておきたいんです」

男「えっ?」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 13:16:38 SxXeqtYI
男「それって、どういう意味?」

女「さぁ、どういう意味何でしょうね」ニコ

女「授業始まるので戻りますねー」クル

男「…………」

男(相変わらず変わってる…)


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 13:21:00 SxXeqtYI
教師「──────」

男「ふぁぁ…眠い」

男(こんな当たり前の日常が)

男(いきなりあんな事になるはずない)

男(吸血鬼なんてファンタジーで)

男(現れるわけないんだから)

男(………………)ウト

───
──



14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 13:25:38 SxXeqtYI
───
──


キィィィィン

男「っっ?!」ズキッ

男「頭が…痛い…ぃ!」ズキズキ

男「な…に…?」ドサッ

───
──



15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 13:30:00 SxXeqtYI
?「──さん」

男(……誰の声?)

?「──起きて下さい!」

男(この声…女?)

女「男さんっ!」ユサ

男「っ……ぅ、頭痛い」

女「良かった、目を覚ましてくれて」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:01:36 SxXeqtYI
男「一体…何が…?」ズキ

?「やっぱり人間の血は美味しいねぇ」

男「………………え」

女「男さん、残念ですが…」

女「貴方の夢は正夢になったみたいです」スッ

男「………嘘、だろ?」

吸血鬼「やぁ」ニコ


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:15:28 SxXeqtYI
吸血鬼「ふぅ、お腹いっぱい」ブン

グチャ

男「………君は」

吸血鬼「もう知ってるだろ?何回も会ってるんだから」

男「吸血鬼…なの?」

吸血鬼「そうだよ、ファンタジーの世界から出て来たのさ」ニコ

女「ふふっ、そのままとじ込もっていれば良かったのに」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:33:01 0dZS.G9I
読んでるよ


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:41:03 SxXeqtYI
吸血鬼「君は、どうして平然としてられるんだい?」

吸血鬼「僕達の超音波は人間が耳にすれば意識を失うはずなのに」

女「たまたま耳栓していたんです」ニコ

吸血鬼「あはっ、面白いジョークだね」スタ

吸血鬼「でも、残念」

吸血鬼「僕が必要なのは、そっちの男の子なんだよ」ジッ

男「………………」ゾク


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:47:38 SxXeqtYI
吸血鬼「だから、君は僕のデザートにしてあげる」ググ

女「ふふっ、私はとっても美味しいですよー」

吸血鬼「それは、楽しみだね!!」ダン

男「危なっ──」

ガシッ

吸血鬼「!?」

女「捕まえましたー」ニコ

女「せーのっ!!」ググッ

吸血鬼「えっ…ええっ?!」フワッ

ブンッ!!


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/21(土) 14:52:58 SxXeqtYI
ドガァァァン!!

女「ふぅ、ちょっとやり過ぎましたかねー」

男「一番端のクラスの壁までぶっ壊れてる…」

女「さて、私達も行きますよ」グイッ

男「行くって、どこに?!ていうか君は…」

女「詳しいことは後で話しますから」ニコ

女「しかし、女性にお姫様抱っこさせるなんて信じられません」

男「いや、勝手にやったよね」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/24(火) 03:28:14 QaH2g1is
期待


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/25(水) 20:30:09 HrVsQphw
期待


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/28(土) 14:26:28 M.okUFDQ
女「とにかく私にしっかり掴まって下さいねー」

男「う、うん」ギュッ

女「………っ」ドキ

男「?」

女「い、行きますよー」タッ

男「えっ、そっちって………?!」

女「えいっ!」ダン

男「うわぁぁぁぁ?!」

ヒュゥゥゥゥ


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/28(土) 14:30:20 M.okUFDQ
ドゴォン!!

女「ふぅ、着地成功です」ニコ

男「地面割れてるんだけど」

女「そこは気にしないで下さいよ」

男(あの高さから飛び降りて平然としてるなんて…)

男「もう、降ろして」

女「お姫様はもう飽きちゃいましたー?」

男「いや、そうじゃなくて……」

女「残念だけど、まだ降ろしてあげません」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/05/28(土) 14:37:02 M.okUFDQ
女「このまま私が走った方が速いですから」

男「でも────」

吸血鬼「僕を置いてどこに行く気?」

女「あらら、もう起きちゃったんですかぁ」

吸血鬼「それにしても…君」

吸血鬼「半分、人間やめてるね」

女「………………」

男「どういう…こと?」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/04(土) 19:16:11 XDTF2/LI
待ってる


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/05(日) 22:01:02 JMAPQfnM
吸血鬼「一体、誰が主なんだい?」

女「随分、前のことですから忘れてしまいました」ニコ

吸血鬼「ふーん……」ダンッ

女「?!」

吸血鬼「…………」ヒュン

女「ごめんなさい、男さん」ブン

男「えっ?」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/05(日) 22:04:30 JMAPQfnM
男「いたっ?!」ドサ

吸血鬼「良い判断だね」

ポタポタ

女「本気で殺す気でしたねー」ポタ

男「女!」

女「あはは、大丈夫ですよー」

女「すぐ治りますから」ズズッ

吸血鬼「?!」

吸血鬼(おかしい……)


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/05(日) 22:10:19 JMAPQfnM
吸血鬼「君、ほんとに誰の『眷属』なんだい?」

男(眷属?)

吸血鬼「再生能力が純血と同等…いや、それ以上の眷属なんて聞いたことないよ」

女「私は特別ですから」ヒュン

吸血鬼「っ?!」バッ

女「…………!」ブン

吸血鬼(スピードなら僕の方が速い)


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/06(月) 17:16:43 lQgtMitQ
まってる


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/06(月) 20:49:39 2NZ9HTSw
ガシッ

女「?!」

吸血鬼「今度は僕が捕まえた」ニコ

吸血鬼「このまま首をへし折ってあげるよ」グググ

女「がっ…!…ぐっ…」

吸血鬼「じゃあね、眷属さん」

男「や、やめ───」

ゴキッ

男「………………」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/06(月) 20:52:48 2NZ9HTSw
女「………………」ブラン

吸血鬼「案外、あっさり死んだね」ブン

ドサッ

男「………………」

吸血鬼「人間の君にはちょっと刺激が強すぎたかな?」

吸血鬼「さぁ、僕と行こう」

吸血鬼「君にはこれから────」

ドスッ


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/06(月) 21:02:08 2NZ9HTSw
吸血鬼「────え」ガフッ

女「かかかか勝手にぃぃぃぃ」ゴキゴキッ

女「ここここ殺さないで下さいぃぃぃぃ」ギギギ

吸血鬼「…………化け物だねぇ」

ブシャァ


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/06/06(月) 23:04:05 2NZ9HTSw
女「ぐぎぎぎっっっ!」ゴキン

女「かはっ!……はぁぁ」

女「女さん、完全復活です」ニコ

男「………………」

女「あらら、お口空いてますよ男さん」

女「とにかく早く行きましょう」


"
"

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■