■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
エリカ「HTの50! それとフランジも!」みほ「……」
-
※配管周りや電気工事関係の知識があるといいです
みほ「あっ、逸見さん。そこは45度の方が見栄えが良いですよ」
エリカ「なっ……別にいいのよ水さえ流れれば! 見た目なんて気にする必要ないわ! だって……」
みほ「『だって、誰にも見えない』ですか?」
エリカ「!」
みほ「確かに学園艦内の地下ピット、普通に暮らしている分には目に入る事はないでしょう」
みほ「けど、だからこそそこに拘る。それが西住流配管術です!」
エリカ「!?」
みほ「それに、立ち上がりの前にエルボーだらけだと水流の勢いも落ちるし、それだけ別の温水から引っ張られて重油の使用量も上がります。お姉ちゃんが見たら一発でわかりますよ」
エリカ「(くっ……これが西住流…さすがね……)」ゴクッ
"
"
-
みほ「あっ、そこのドレンにもエスロンを使用してください」
みほ「排水管なので抜ける可能性は低いと思いますが慎重に慎重を重ねるのが施設管理道です」
エリカ「知らないわよ……私は戦車道しかしらない身体だし、そもそもどうしていち学生である私が配管作業だなんて…」ブツブツ
みほ「あっ、あそこの銅管、ピンホールが空いてます。圧着をお願いしてもいいですか?」
エリカ「はいはい。それじゃ六角よこしなさいよ、行ってくるわ」
タッタッタッタ…
まほ「エリカは上手くやっているようだな……」
みほ「あっ、お姉ちゃん!」
みほ「うんっ。本人は嫌々言ってるけど、筋は良いし上に上がった時の開放感と達成感は好きみたいだから」
まほ「そうか……」
……
タッタッタ…
エリカ「はい、圧着してきたわよ。これでいいでしょ? 今日はもう上がりましょう」
みほ「そういえばさっきお姉ちゃんが顔を出して…」
エリカ「たっ、隊長が!?」
エリカ「そ、それで私の事はなにか…?」ドキドキ
みほ「フランジの取付け位置が良いって褒めてたよ? 後の点検がしやすい良い配置だって」
エリカ「そっ、そう? えへへ……やたっ」
みほ「(かわいい人だなぁ……)」ニコ
-
これ面白いの自分だけじゃんと気が付いた
一般の方は何を言ってるかチンプンカンプンだよね
-
パッキン!フランジ!
-
ノリと勢いって大事だと思います(エリみほ!エリみほ!)
"
"
-
ーー……
ミホ「逸見さん、絶縁巻いてください」
エリカ「大丈夫よ、他に当てない自信あるから」
ミホ「ダメです。言うことを聞いてください」
エリカ「確かに高価な機械かもしれないけど」
ミホ「違います」
ミホ「エリカさんが心配だから言ってるんです」
エリカ「……そ、そう」
ミホ「電気工事士を取ってもらったのは電気の恐さを知ってもらう為なんですから」
エリカ「わかったわよ巻けばいいんでしょ巻けば!」
ミホ「逸見さん…?」
エリカ「……なによ」ボソ
エリカ「(…………急に名前で呼ばないでよ……)」カァ
"
"
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■