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戦士「戦乙女よ!」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/02(土) 18:10:04 iufokFxE
戦士「めっちゃ誇り高い死に方するさけ、ヴァルハラ連れてってーや」


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/02(土) 18:13:13 iufokFxE
戦士「…」

戦士「こうやって毎日、空に向かって叫んでるが…はたして願いは届いているのだろうか…」
?「何やってるんだ」

戦士「おぅ、弓兵か」

弓兵「毎朝毎朝、何を叫んでいるんだ。同じ部屋の俺はいい迷惑だぜ」

戦士「いやなに、戦士として生まれたからには、ヴァルハラに行きたいのでな」

弓兵「ヴァルハラだぁ?馬鹿馬鹿しい」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/02(土) 18:15:39 iufokFxE
戦士「お前は死んだ後の事を考えはしないのか?」

弓兵「死んだ後…何にも無いさ。無だよ、無」

戦士「俺はそうは思わないな。誇り高く戦い抜いた者の魂は、戦乙女に選ばれ死後なお神々の戦いに参加できるという…素晴らしいじゃあないか」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/02(土) 18:19:16 iufokFxE
弓兵「神々の戦い?なんだそりゃ…ンなモンに参加して楽しいかね」

戦士「とんでもない栄誉だろうが。死してなお、そんな戦いに参加できるんだぞ!?」

弓兵「お前は戦闘狂…戦士というよりバーサーカーだな」

戦士「ヴァルハラに憧れる者は皆戦闘狂…戦いの中でこそ自分の存在を感じられるのさ」

弓兵「そんなモンかねぇ…」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/02(土) 18:23:48 iufokFxE
カーンカーンカーン

弓兵「おっと、訓練開始の合図だ。中央広場へ急ぐぞ」

戦士「がってん承知」

ダッダッダッ

・ ・ ・ ・ ・

中央広場にて。

教官「よーし集まったな糞虫ども!今からしごきにしごいて血反吐を吐かせてやるから覚悟しろ!」

糞虫ども「サーイェッサー!」

教官「声が小さい!」

糞虫ども「サーイェッサー!!!」

教官「よし、では一列目から私についてこい!」

ダッダッダッ


"
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/02(土) 18:28:15 iufokFxE
・ ・ ・ ・ ・

教官「遅い!」

ムチ バシィ!

糞虫A「アヒィ」

教官「貴様もだ、モタモタするな!」

ムチ ビシィ

糞虫B「ンマー!」

教官「どいつもこいつも肥溜め以下の奴らばかりだな!死ぬ気で動け!」

ムチ ギュルルン ブワッ ヌラリー ヒョンッ!

糞虫C〜G「アンッ、ダメェッ」

教官「動け、走れ、撃て、刺せ、止まるな!」

ムチ クレッシェンド ドブヒィッ

糞虫H「ノ、ノノムラー!」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/02(土) 18:31:08 iufokFxE
ダッダッダ

戦士「ひぃ…ひぃ…」

弓兵「何だ、もうへばったのか」

戦士「な、なんのこれしき…」

教官「!」

クルッ

教官「そこっ、無駄口を叩くなっ!」

ムチ ヒュンッ バシィ

戦士「あぐぁっっっ!」

サッ スッ

弓兵「…」

教官「ぬぅっ…」

教官(私の鞭をかわした…だと…?)


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 12:49:40 tFAIFokk
こいつ…できる…!


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 22:42:59 ZzdXrZxU
教官(生意気なっ…ならば、これならどうだ!)

ムチ ヒュルルンシュパッ

弓兵「!」

サッ クイッ サッ ハサッ

教官「馬鹿な!腰があんな角度で!さらに洗濯ばさみをあんな風に使って鞭の軌道を変えるなんて!」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/03(日) 22:45:56 ZzdXrZxU
教官「貴様…なぜ私の鞭をよけるのだ!」

弓兵「はっ。これも教官殿の与えたもうた試練かと思い、かわしました」

教官「ぬぅ…」

弓兵「では訓練列に戻ります。失礼します」

ダッダッダ

教官「あやつ…ふん、なかなか虐め甲斐がありそうだな」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/04(月) 16:50:23 Ku26hy3I
戦士さんが空気なの…


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 09:53:23 yZnHnYmM
・ ・ ・ ・ ・

教官「よし、本日はここまで!各自速やかに自室へ戻れ!遅い奴は銃殺だ!」

戦士「ひぃっ」

弓兵「ビビってないで急ぐぞ、戦士」

戦士「ひぃっ」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 09:55:40 yZnHnYmM
戦士「ひぃっ」

ダッダッダ

教官「…ふぅ。軟弱な奴らばかりだ。こいつらを三日後に前線に送り込むなど…無理だ。犬死にさせるだけだ…なのに国王ときたら…」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 10:10:16 yZnHnYmM
教官「そもそも無謀な話だったのだ。未知の領域…『扉の向こう』に攻め込むなど、してはならなかったのだ…」

扉の向こう。
いつの時代からあったのか誰も知らないが
決して扉を開けてはならず
その向こう側に行ってはならない
その事だけは伝えられてきた。
触れてはいけない禁忌であった。


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 10:23:15 yZnHnYmM
だがある日
バカな国王が
ほんの気まぐれ
ノリ、勢い
軽い気持ちで扉を開く命令を出した。

扉の向こうからは
魔物とは違う異形のものが現れた。
鉄並に硬い昆虫のような皮膚
口からは紫の蒸気を吐き
ガラス玉のような目を持ち
耳をつんざく声で喋る。
その外見は様々で
人間のように二足歩行するもの
獣のように四つん這いのもの
触手が何本もあるもの
あげればきりがない。


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 10:28:18 yZnHnYmM
それらはやがて人語を理解し
自らをこう名乗った。

『神兵』

と。
自分達は、人間のいうところの神に使える兵士だと。
ゆえに神兵。
扉のさらに奥には
神とよばれる存在が
(あるいは人間が神と定義するものに近い存在が)
いるのだという。


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 10:34:55 yZnHnYmM
神兵の戦闘能力は人間を遙かに越えていた。
まるで歯が立たない。
その侵攻を防ぐので精一杯であった。
もちろん人間側は多大な犠牲を払ったのは言うまでもなく
ろくに訓練をうけていない者が戦線に送り込まれる始末であった。

教官「このまま国王に従っていたら国は滅ぶ…十分に訓練を受けた者であっても、神兵の前ではゲロカス同然だ。まして数日しか訓練を受けていないあいつらなど…足止めにすらならない」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 10:37:27 yZnHnYmM
教官「もはや我々には何も出来ない。扉を開いたその時から、滅びゆく運命だったのだ…!」

ピシュルルル!

教官は鞭を振るった。
鞭のしなる音は
物悲しく虚空に消えた…


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 10:38:29 22GETiU.
ひぃっ


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 12:04:29 yZnHnYmM
・ ・ ・ ・ ・

〜訓練生宿舎〜

戦士「疲れた…」

グッタリ

弓兵「情けないな、あれしきでそんなに疲れるなんて」

戦士「お前がタフすぎるんだよ…」

弓兵「伊達に長生きしちゃいないさ」

戦士「…俺ァいまだに半信半疑だがな。お前が不老不死だなんてよ」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 12:08:00 yZnHnYmM
弓兵「不老不死…まぁそれに近いもんだと説明はしたが…厳密にはちょっと違うんだがな」

戦士「あぁいい。難しい話は俺の頭じゃ理解できんからな」

弓兵「ふふ、お前のその単純な所は好きだよ」

戦士「馬鹿にしやがって、もう」

弓兵「いやいや、褒めているんだよ。実際お前のその性格には救われている」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 12:10:38 yZnHnYmM
戦士「そうかよ」

弓兵「ふふ、そうツンツンするな」

シュルル…ヌギヌギ

戦士「ちょ、おま…!」

弓兵「サラシがキツくてかなわん。まったく、女である事を隠すのには苦労するよ」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 12:13:20 yZnHnYmM
クルッ

戦士「脱ぐならそう言え!」

弓兵「今更照れるなよ、俺とお前の仲じゃないか」

戦士「あのな、俺は男でお前は女なの!照れる照れないの話じゃないの!」

弓兵「俺は別に見られても気にしないんだがな」

戦士「俺が気にするわい」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 12:21:33 yZnHnYmM
弓兵「はは、すまんすまん。つい反応が面白くてな…よし、着替えた。もうこっちを向いてもいいぞ」

戦士「まったく…で、そろそろ説明してもらえるか?」

弓兵「うん?」

戦士「なぜお前が俺について来たのか…なぜ訓練なんかに参加したのかを」

弓兵「うーん、気まぐれ?」

戦士「とぼけるなよ。お前の事だ、なにか裏があるんだろ」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 12:26:22 yZnHnYmM
弓兵「そうだな…ちょっとな、顔見知りが関わってそうなんでね」

戦士「扉の向こう…神様に知り合いでもいるのかよ」

弓兵「まぁね。神兵に人間どもが殺されるのなんかどうでもいいんだけど、ちょっと調子に乗ってるのが気にくわなくてね」

戦士「相変わらずスケールの大きな話をするなぁ。今更だけど本当に何者なんだよ…」


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 16:56:54 22GETiU.
弓兵って前いたのと同じなのかな…


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 19:57:07 yZnHnYmM
弓兵「俺はただの…ただの巨乳さ」

サラシ ハラリ バイーン
ブルンブルン

戦士「いちいち乳を出すな!」

ブルンブルン
ブルンブルン

戦士「や、やめんか!」

ブルンブルン
ブルンブルン

戦士「ええい聞き分けの無い乳お化けめ…ならさっ!」

ズボン ヌギッ ボロン

戦士「こちらも出させてもらう」


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 20:03:44 yZnHnYmM
ビィィィィィン

戦士「アスラン・ザラ、ジャスティス…出る!」

弓兵「確かに玉裏はザラザラだな」

戦士「キラーーーーー!」

ビィィィィィン
ビキッビキッ
ボフッ
ドプッ

戦士「ふぅ…もう止めるんだシン…」

弓兵「誰がシンやねん」

戦士「究極召還…」

弓兵「いろいろ混ざりすぎ」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 20:55:03 yZnHnYmM
戦士「ふぅ…人はなぜ戦争などするのだろう」

弓兵「ハンパねぇ賢者タイム」

戦士「あぁ…あああああ!」

ブルブルブル

弓兵「ど、どうした戦士!?」

戦士「あ…いあ…時間の…流れが…数字でみえる…」

シロメ グルンッ


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 23:37:09 yZnHnYmM
戦士「こ、これが俺…の…もっ、物語だ!」

ビクンビクンビクン
トロリ

弓兵「きゃあ、水溶き片栗粉!」

戦士「ま、まだでる…」

弓兵「げ、限界突破…」

このあと99999リットルの精子が出て戦士はしんだ。

【完】


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/07(木) 23:53:43 JYnHLBPw
感動した!


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/01/09(土) 11:58:21 GTktM4Vs
戦乙女「解せぬ」




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