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勇者「ここが魔王の城か・・・」
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勇者「ここが魔王の城か・・・」ごくり
勇者「なんか普通の民家みたいだな」
勇者「でもここで魔王を倒せばこの世界は平和になるんだ」
勇者「僕がこの世界を救うんだ!」
ドアガチャ
勇者「たのもー!」
魔王「ゆーたんおかえり!」がばぁ
勇者「はっ!ちょっ!いきなりなに!?」
魔王「遅かったね?ゆーたん・・・まーたんすっごく寂しかったのよ?」
勇者「ん?ちょっと待ってお前・・・魔王だよ・・ね?」
魔王「そうですよ?魔王のまーたんですよ?」
勇者「だよね?僕勇者。分かる?勇者」
魔王「ゆーたんだよね?私の最愛の夫のゆーたん!」
勇者「僕は勇者。君は魔王。この世を苦しめる悪い魔王。だから僕は君をこの世界のために倒しにきたんだ!」
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勇者「はぁ・・・なんかあれから強引に家の中に入れられてしまった・・・」
勇者「そして魔王はなぜかキッチンで料理している」
勇者「自らを倒すと言っているものを背にしてなぜ料理を・・・」
勇者「今のうちに斬るか・・・?」
勇者「魔王が油断している今なら斬れる!」
勇者「しかし卑怯にも後ろから斬りかかるというのもなんだかなぁ」
勇者「とりあえず様子を見てみるか・・・」
勇者「魔王と言うからにはなんかこう邪悪な感じだと思っていたが」
勇者「姿は僕たち人間と変わらないではないか」
勇者「みたところ若い女だな。少し褐色過ぎる気もするが・・・あとナイスバディだな凄く好みだ・・・」
勇者「いかんいかん!僕は勇者だ」
勇者「気を引き締めよう!」
魔王「ゆーたん、ご飯できたよ!」
魔王「今日はゆーたんが大好きなカレーだよぉ」
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魔王「ゆーたんおいしい?」
勇者「あぁ!とってもおいしいよまーたん!」
魔王「ほんと!やったーまーたんうれしい!」
勇者「(あれ・・・なんで僕カレー食べてるんだろう)」
勇者「(しかもナチュラルにまーたんって呼んでしまった)」
勇者「(だが悪い気はしないな・・・)」
魔王「どうしたの?ゆーたん何か考え事?」
勇者「ん?いやなんでもないよまーたん!」
勇者「(あれ?また普通に接してる)」
勇者「(あぁそうだこれはたぶん魅了の術に掛かってしまったのだな)」
魔王「あーんしてあげるね!」
魔王「はい!あーん」
勇者「(あーなんかもう世界平和とかどーでもいいやー)あーん」
勇者「(だって魔王こんなに可愛いんだもんなー)」
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勇者「カレーとってもおいしかったよ」
魔王「えへへ、ありがと!」
勇者「(あぁ可愛い!)」
魔王「ねぇゆーたん」
勇者「なに?」
魔王「まーたんのこと好き?」
勇者「当たり前だろ?」
魔王「えへへ」
勇者「(もう決めた!世界平和とか関係ない!これからはまーたんとずっと一緒にいよう!)」
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平和だなぁ…
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あ
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