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女「はぁ、ホント退屈…」
-
女「……………」
女生徒「あの、女さん…」
女「なにかしら?」
女生徒「良かったら、一緒にお昼ご飯食べない?」
女「……ふふ」ニコ
女生徒「あっ……」ドキ
女「ごめんなさい、他人と一緒に食事をとるなんて気持ち悪くて出来ないわ」スッ
女生徒「………え?」
女「もう二度と誘わないでね」ヒソ
女「…………」スタスタ
委員長「……………」
"
"
-
屋上
女「…………」
委員長「屋上は立ち入り禁止よ」ガチャ
女「あら、委員長さんも校則破り?」クスッ
委員長「馬鹿ね、注意しにきたのよ」
女「そう、つまらない」
委員長「貴女、もう少し立ち振舞いに気をつけた方がいいんじゃない?」
女「立ち振舞い…ね」
-
委員長「貴女は狩にもこの高校の学年主席」
委員長「それ相応の立ち振舞いをすべきよ」
女「…………」ハァ
委員長「これは貴女の為に言っているのよ」
女「くだらない」
委員長「…………」
女「委員長さん、ほんとにつまらない人ね」スタスタ
ガシッ
委員長「……………!」
-
女「私、他人に押し付けられるの大嫌いなの」ニコ
委員長「離しなさい…っ!」
女「あら、私が怖いの?」クス
委員長「いくら貴女でも…暴力を振るえばどうなるか───」
女「構わないわ」
委員長「───?!」
女「今、貴女を殺しても構わないっと言っているの」
委員長「………本気、なの?」ガタガタ
女「……………」
女「ふふっ、冗談よ」パッ
-
期待
"
"
-
委員長「はぁはぁ…」ガクッ
女「でも、押し付けはもう止めてね?」クスッ
委員長「それは無理よ」
女「…どうして?」
委員長「私は…委員長だもの」キッ
女「…………ふふっ」スッ
委員長「…………!!」ビクッ
ピト
女「笑える」ニコ
スタスタ
─
──
───
-
放課後
女「……………」スタスタ
女「…………」チラッ
黒服「…………」スタスタ
女「…………はぁ」スタスタ
女「毎日毎日、ご苦労様」ボソ
女「ほんとに退屈な男……」
ニャー
-
女「あら、可愛い子猫ちゃん」ニコ
子猫「ニャー」テトテト
女「そんな暗い路地裏に貴方の家があるの?」
女「…………」チラッ
黒服「…………」ジッ
ニャー ニャー ニャー
女「ふふ、せっかくのご招待…無下には出来ないわね」スタスタ
黒服(登下校ルートを外れて路地裏に…?!)タッタッ
-
路地裏
子猫「ニャー」テッテッ
女「結構、いりくんだ路地裏なのね」タッタッ
女「これなら…」チラッ
子猫「ニャー」
女「ねぇ、貴方?私を素敵な場所に案内してくれる?」
子猫「ニャー」
女「ふふ、そう…楽しみだわ」
-
黒服「くそっ、何だこの路地裏は!」タッタッ
黒服「お嬢様を見失ったら奥様に…」ゾワッ
黒服「必ず見つけださなければ…!!」
-
子猫「ニャー」
女「はぁはぁ…あら、素敵な場所ね」
女「こんなに綺麗な夕日見たのは久しぶりだわ」
子猫「ニャー」スリ
女「ふふっ、貴方…ジェントルマンなのかしら」ナデ
子猫「…ニャー」ピク
女「あら、誰かいるみたいね…」
-
子猫「ニャー」テッテッ
?「……君、また来たの」
女(少女…?いや、少年かしら…随分と中性的な顔立ちだけど)
少年「よしよし」ナデ
子猫「……」スリ
女「可愛いがってるのね」スタスタ
少年「えっ?」クルッ
-
少年「誰……?」
女「その子猫に連れられた来たのよ」
少年「……そうなんだ」
子猫「ニャー」
女「それより貴方…随分とボロボロね」ジッ
少年「っ…?!」ビクッ
女(触れちゃいけなったかしら…)
女「喧嘩でもしたの?」
少年「してない…僕は…」キュッ
女「…………」
-
女(あぁ、あの瞳…同じだ)
女(籠の中の鳥、飛び立てず籠の中でしか生活できない)
女(ほんとに苛つく…まるで私みたい)
女「貴方、お名前は?」
少年「……分からない」
女「じゃあ、性別は?」
少年「性別…たぶん男だと思う」
女「たぶん?性別なんて直ぐに分かることでしょ?」スッ
-
女「ここを確かめれば…」ピト
少年「ぁ…っ…!」ビクッ
女「ふふ、男の子ね」ベトッ
女「あら…貴方…」
少年「…………」ブルブル
女「…………」ギュッ
女(ふふ、ふふふふ…面白い玩具が手に入りそう…)
-
期待してます
-
黒服「……お嬢様!」タッタッ
女「やっと来た」スタ
黒服「その方は?」
女「この『女の子』は私の友達よ」
黒服「…………」ジロ
少年「…………」ボロッ
女「これから暫く一緒に住むわ」
黒服「なっ……?!」
女「行きましょ」スッ
少年「あっ……」スタスタ
-
女の屋敷
少年「おっきい……」
女「そうかしら?私からすると狭い鳥籠よ」
ガチャン
メイド「お帰りなさいませ、お嬢様」ペコリ
女「えぇ、メイド…この子にお風呂と新しい服を」
女「もちろん『女の子』の服をね」クス
メイド「かしこまりました」
-
メイド「こちらへ」スッ
少年「…………」チラ
執事「お嬢様、奥様がお部屋でお待ちしております」
女「わかっているわ」スタスタ
執事「…………」ジロ
少年「…………」ビク
キュッ
少年「?!」クル
メイド「こちらへ」ニコ
-
コンコン
女母「入りなさい」
ガチャ
女「失礼します、お母様」ニコ
ガチャン
女母「『担当者』から話は聞いているわ」
女母「お友達を連れてきたみたいね」
女「えぇ、今日できたお友達です」
女母「おかしなものね」
女「?」
女母「お友達なんて言葉、貴女が言うなんて」
女「あら、お母様…私にもお友達はいます」クス
女母「いくらでも泊めて構わないわ」
女母「お友達は大切にしなさい」
女「…えぇ、そうします」
-
メイド「お身体、お拭き致します」
少年「ありがとう…」
メイド「お名前は何と仰るのですか」フキ
少年「名前は…分からない…覚えてない」
メイド「かしこまりました、では…思い出したら教えて頂けますか?」
少年「うん」
メイド「こちらの服にお着替え下さい」
─
──
───
-
少年「…………」ヒラ
メイド「とてもお似合いです」ニコ
メイド「着なれてらっしゃるようですね」
少年「うん……」
ガチャ
女「あら、着替えたのね」
ガチャン
女「随分、可愛いくなったわね」クス
メイド「ほんとに可愛いらしいです」
少年「…………」
-
女「メイド、貴方にやってもらいたいことがあるの」
メイド「何でも仰って下さい」
女「この子の面倒を見ることと…」
女「『アレ』を覚えさせなさい」ギシッ
メイド「……かしこまりました」
女「ふふっ」ナデ
少年「アレ?」
女「面白いことよ」ニコ
-
女「今日は、この子と寝るわ」
メイド「お食事はいかがなさいますか?」
女「お腹空いてる?」
少年「…………」フルフル
女「そう、ならもう寝ましょう」
メイド「かしこまりました」スッ
───
──
─
-
執事「奥様、『試作品』の方が完成いたしました」
女母「そう、黒服に打ちなさい」
執事「かしこまりました」
女母「それから、女のお友達を監視しなさい」
執事「監視するだけでよろしいですか?」
女母「行動次第では貴方の判断で処理しなさい」
執事「はい」
-
④
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