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勇者「君オッパイでかいね。仲間になりなよ」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 16:00:09 bv7.lIGU
ーーー最初の街・傭兵ギルドーーー

盗賊「オッパイの大きさで仲間を選ぶのかよ」

勇者「うん」

盗賊「・・・こんな男が勇者だと?ふざけてる」

勇者「ひどいなあ」


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 16:07:09 bv7.lIGU
勇者「で?勇者一行の一員になってくれる?」

盗賊「私の夢は、私の手で魔王を倒すことだ」

盗賊「お前のことは気に食わねえが、仕方ない」

勇者「そっか。じゃあ行こうか」

盗賊「行くってどこにだ?」

勇者「国王様の下へ」



ーーー王の間ーーー

王「その者と旅に出るのだな?」

勇者「はい」

盗賊「(この人が、この国の王・・・初めてお姿を拝見した)」

王「(なかなかいい男だろ?)」

盗賊「!?」

勇者「どうかした?」

盗賊「・・・なんでもない」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 16:13:21 bv7.lIGU
王「もうギルドには連れ出すことを伝えてあるのか?」

勇者「はい。特に問題もありませんでした」

王「そうか。ならばよろしい」

王「盗賊よ」

盗賊「は、はい!」

王「そう緊張するな」

王「勇者をよろしく頼む。そやつは強すぎる故、危うい」

王「お前が支えてやるんだ」

盗賊「危うい・・・」

勇者「・・・」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 16:23:32 bv7.lIGU
王「では、これは旅の支度金だ」

勇者「ありがとうございます」

王「必ず魔王を倒してくれよ?うちの四天王は頼りないからな」

勇者「ふふっ、分かりました。必ず倒します」



ーーー武具商店ーーー

盗賊「こ、こんなに高いのを買っていいのか?お前の武器を買う金が無くなっちまうぞ」

勇者「俺はもう剣と防具を持ってるから心配しなくていいよ」

盗賊「そ、そうか」

盗賊「なら!こ、この雷撃の剣も買っていいか!?」

勇者「うん」

盗賊「いつか欲しいと思っていたが、本当に手に入れられるなんて・・・」

盗賊「鋼防具と雷撃の剣で金10枚・・・す、すげえ」

勇者「薬草とかも買いに行かないとね」

盗賊「あ、ああ」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 16:38:22 bv7.lIGU
ーーー道具屋ーーー

勇者「特薬草50個下さい」

店主「え!?在庫を見てきますから少しお時間をください!」

勇者「はいはい」


店主「お待たせしました!」

勇者「すいません、キメラの翼も50個下さい」

店主「は、はい!」



勇者「ありがとね」

店主「またご贔屓に!!」


勇者「じゃあ今日は解散しようか。明日の昼に国を出よう」

盗賊「ああ」

勇者「じゃあまた明日」

盗賊「また明日」


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 17:23:46 bv7.lIGU
ーーー門ーーー

東の四天王「お待ちしておりました、勇者様!盗賊様!」

盗賊「な、なあ勇者?あの御方って東の四天王じゃ」

勇者「そうだよ」

勇者「東の四天王、わざわざ来てくれたの?」

東の四天王「もちろんです!見送りなしじゃ寂しいでしょう」

勇者「ふふっ、ありがとう」

東の四天王「皆の物!敬礼!!」

兵隊「!」ビシッ

兵隊「いってらっしゃいませ!勇者御一行様!!」

盗賊「」ビクッ

勇者「じゃあ行ってくる。この国に何かあったらすぐ帰ってくるから」

東の四天王「私がいるので安心してください!帰ってくる必要はないですよ!」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 17:32:14 bv7.lIGU
ーーー始まりの道ーーー

勇者「!」ズバッ

盗賊「(目に入った魔物を片っ端から切り伏せてる)」ズバッ

勇者「ここら辺の敵はまだ弱いね」

盗賊「そうだな、一撃で十分」

盗賊「次の『泉の国』まではダメージ無しで到着できそうだ」

勇者「うん」



娘「うーん、うーん」

盗賊「なんだあれ?」

勇者「どうしたの」

盗賊「女が倒れてる」

勇者「目がいいんだね」

盗賊「まあ盗賊だからな」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 17:41:56 bv7.lIGU
娘「痛い・・・痛いよお・・・」

勇者「大丈夫?オッパイ小さいけどどうかした?」

娘「え・・・あの、オッパイ小さいのは元々です」

盗賊「律儀に答えなくていいんだよ。なんでこんなとこで倒れてるんだ」

娘「『泉の国』に行こうとしてたんですけど、武具を装備するのを忘れちゃって・・・」

盗賊「お前・・・相当なバカだな」

娘「」イラッ

勇者「俺達も『泉の国』に行くつもりなんだ。危ないから一緒に行こう」

娘「いいんですか!」

盗賊「なあ勇者、こいつ怪しくないか?」コソ

勇者「でも、ここに置いていくわけにはいかないから」コソ

娘「ありがとうございます!本当にありがとうございます!!」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 17:57:21 bv7.lIGU
盗賊「魔物の群れか。20匹以上いるぞ!」

魔物たち「ぐぎゃー」

盗賊「でやー!」ズバッズバッ

娘「えー!あなた勇者様だったんですか!!」

勇者「そうだよ」

娘「勇者に見えなーい」

勇者「ひどいなあ」

盗賊「おい勇者!手伝え!」

娘「何か勇者である証拠とか無いんですか?」

勇者「あるよ。これが証拠」ゴソゴソ

娘「へえ・・・このペンダントが?」

勇者「綺麗でしょ?特殊な魔法が施されているんだ」

盗賊「勇者!雑魚だが数が多くて面倒なんだ。手伝えマジで!」

娘「綺麗ー。ねえ、私にプレゼントしてくれないですか?」

勇者「ごめん、それはできない」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 18:06:54 bv7.lIGU
娘「そうですか・・・残念です」

魔物ボス「『よくも私の手下たちを・・・許さんぞ』」

盗賊「勇者!強そうなのが出てきた!はやく手伝え!」

娘「ペンダントがダメなら、これを貰いますね!」

勇者「え?」

娘「この剣、良い剣ですねー」

勇者「なっ!いつの間に」

娘「返してほしかったら『泉の国』の『離れ城』に来て下さいね」

勇者「君は一体・・・」

娘「来てくれたら、私が誰だか教えます」

娘「それではまた今度。『キメラの翼』!」

勇者「待て!」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 18:13:35 bv7.lIGU
盗賊「ふー、ダメージは受けなかったが疲れた」

盗賊「おい勇者!なんで手伝ってくれなかったんだよ」

勇者「剣が盗まれた」

盗賊「はあ?」

勇者「急いで『泉の国』に行こう」


ーーー泉の国・門ーーー

門兵「お待たせいたしました、勇者御一行様」

門兵「こちらが通行許可証です」

勇者「ありがとう。ねえ、『離れ城』はどこにあるのかな?」

門兵「『離れ城』ですか・・・申し訳ありません、分かりかねます」

勇者「そっか」

盗賊「おい、どうするんだよ」

門兵「もしかしたら『泉広場』に知っている者がいるかもしれません」

勇者「盗賊、行こう」

盗賊「あ、ああ」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 18:22:38 bv7.lIGU
ーーー泉広場ーーー

盗賊「なあ勇者」

勇者「何?」

盗賊「なんでそんなに焦ってるんだ?」

勇者「そんなことないよ。俺はいつも通り冷静だよ」

盗賊「嘘つけ。剣が盗まれてから焦りまくりじゃないか」

盗賊「・・・確かにあの剣は業物だったが、この国でなら同格の剣を売ってるだろう」

勇者「そうだね」

盗賊「新しいのを買えばいいじゃないか。金もあるし」

盗賊「元はと言えばあの女に気を許したお前が悪いんだ」

盗賊「今回は勉強代だと割り切って、冷静になれよ」

勇者「そこのお嬢さん、『離れ城』って場所を知らない?」

盗賊「おい勇者!話を聞いてなかったのか!!」


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 18:34:16 bv7.lIGU
勇者「・・・俺はあの剣じゃないと嫌なんだ」

盗賊「・・・」

盗賊「(国王様の言ってた勇者の危うさって、剣へのこだわりのことなのか?)」

勇者「あ、そこのオッパイがちょっと大きいお姉さん!」

盗賊「オッパイの大きさをいちいち口に出すな!失礼だろ!!」



魔法使い「ねえ、あなた」

勇者「はい?」

魔法使い「もしかして『雷の国』の勇者様?」

勇者「そうですが」

魔法使い「『離れ城』を探しているのよね?案内してあげるわ」

盗賊「おい、誰だあんた」

魔法使い「ただの魔法使いよ。ほら早く行きましょう!」グイッ

勇者「(あ、オッパイが当たってる・・・)」

盗賊「おい待て!私を置いていくな!」


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 18:43:11 bv7.lIGU
ーーー地下水道ーーー

盗賊「泉の下はこうなっているのか・・・」

魔法使い「凄いでしょ?」

勇者「『離れ城』に行きたいんだが」

魔法使い「大丈夫よ。ここを通らなきゃ『離れ城』へは行けないの」

盗賊「・・・あんた、本当に何者なんだ」

盗賊「あの女の仲間なのか?」

魔法使い「仲間?うーん、ちょっと違うかも」

魔法使い「さあ着いたわ。ここが通称『離れ城』」

勇者「これは・・・こんな地下に」

盗賊「何も無いじゃねえか」

勇者「いや、ある。巨大な城が眼前に・・・」

盗賊「何言ってんだ勇者。何も無いぞ」

魔法使い「盗賊ちゃん!」ギュッ

盗賊「ちょっ!急に私の手を掴むな!」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 18:51:51 bv7.lIGU
盗賊「っ!」

魔法使い「どう?ビックリした?」

盗賊「さっきまで壁があったはずなのに・・・壁が消えて、突然古城が現れたぞ」

魔法使い「ようこそ、いらっしゃい。あの子が待っているわ」


ーーー離れ城ーーー

娘「遅かったね」

勇者「剣を返せ」

娘「はい。盗んでごめんね」

盗賊「(素直だな!返せって言われて返すのかよ)」

勇者「ふう」

魔法使い「ねえ勇者様、盗賊さん。」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 21:16:36 pbES0dVE
何これ普通に面白い、他に何か書いた作品ありますか?


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 23:03:25 Rl8Ftooo
支援


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/19(木) 23:04:47 KCBNPwe.



19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 01:26:50 HxRkWsoE
すいません、矛盾点が・・・
>>4盗賊「こ、こんなに高いのを買っていいのか?お前の武器を買う金が無くなっちまうぞ」
       ↓
>>12盗賊「新しいのを買えばいいじゃないか。金もあるし」

矛盾してます。なので、>>12のこの部分のセリフを

盗賊「新しいのを買えばいいじゃないか。私の武具を売ればいい」

に脳内保管していただきたいです


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 01:28:48 HxRkWsoE
>>16
このssを無事完結することができたら、
他のssも宣伝させていただこうと思っています


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/20(金) 01:59:12 HxRkWsoE
魔法使い「この『離れ城』、どう思う?」

盗賊「どうって・・・」

魔法使い「この城は元々魔界にあったの」

勇者「魔界・・・ってなんだ?」

娘「そんなことも知らないの!?」

娘「私のことをバカって言ってたけど、あなたたちの方がバカじゃん!!」

盗賊「てめえ」

魔法使い「娘、やめときなさい」

魔法使い「魔界っていうのは、簡単に言うと魔族の住む世界よ」

勇者「・・・魔族か」

魔法使い「人間が住む世界が人間界で、魔族が住む世界が魔界」

盗賊「なんで魔界の城がこんなところにあるんだ」

魔法使い「私がここに運んできたの。はるばる魔界からね」

勇者「何の為に?」

魔法使い「あなたたちのような、魔王討伐を志す人間の為よ」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/22(日) 00:37:54 D/ygJu3Y



23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/23(月) 19:39:00 9EPJXnhI
期待


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