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猫耳幼女「おい、おまえ」男「え?」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:21:11 ZzbcpBWY
男(これは夢か?それとも幻か?)

男(目の前には○学生と思われる全裸のょぅι゛ょが……)

猫耳幼女「おい」

男「……どわっ!」ビクッ

猫耳幼女「おまえだ。そこのおまえ」

男「な、なんで服着てないんだよ!なに考えてんだよ!」

猫耳幼女「ふく?」

男「そう、服だよ!服!」

猫耳幼女「服……」

猫耳幼女「…………」

猫耳幼女「服ってなんだ?」

男「……は?」


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2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:23:31 ZzbcpBWY
猫耳幼女「なんだこれは。動きにくいぞ」

男(今日体育の授業があってよかった)

猫耳幼女「ムズムズする。落ち着かない。脱ぎたい」

男「我慢しろ」

猫耳幼女「それに……」クンクン

猫耳幼女「くさい」

男「汗臭くて悪かったな」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:25:33 ZzbcpBWY
男「で、俺になんか用か?」

猫耳幼女「人を探してるんだ。協力してほしい」

男「暇だからいいけど」

猫耳幼女「すまん、助かる」

男「誰を探してるんだ?名前は?」

猫耳幼女「わからない」

男「じゃあ性別は?」

猫耳幼女「わからない」

男「えーっと……大体の年齢は?」

猫耳幼女「わからない」

男「わからないことだらけじゃねえか!」

猫耳幼女「だから困っている」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:27:48 ZzbcpBWY
男「とにかくなんでもいいから思い出してみろよ」

猫耳幼女「それができれば苦労はしない」

男「本当になにも憶えてないのか?思い出の一つぐらいあるだろ」

猫耳幼女「思い出……」

猫耳幼女「…………」

猫耳幼女「あ」

男「思い出したのか?」

猫耳幼女「頭を優しくなでてくれた。スベスベしてて温かかった」

男「それだけ?」

猫耳幼女「それだけだ」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:29:23 ZzbcpBWY
男「悪いことは言わん。無理だ。あきらめろ」

猫耳幼女「ムリじゃない。スベスベしてて温かい手の人を見つければいい」

男「バカかおまえは。スベスベしてて温かい手の人が世界に何億人いると思ってんだよ」

猫耳幼女「がんばる」

男「ったく、付き合ってらんねーよ」

猫耳幼女「別にムリに付き合わなくてもいい」

猫耳幼女「それに一人は慣れている」

男「…………」

男「勝手にしろ!」


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6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:31:28 ZzbcpBWY
ガチャッ

妹「おかえりお兄ちゃん」

男「おう」

妹「服着替えたら早く降りてきてねー。もうご飯できてるから」

妹「えへへ〜今日はお兄ちゃんの好きな唐揚げなんだよ!」

男「今日はいいや」

妹「え?」

男「食欲ないから」

妹「そ、そっか」シュン…

男「ごめんな」

妹「ううん。ラップしておくからお腹空いたら食べてね」

男「うん」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:34:11 ZzbcpBWY
バタンッ

妹「…………」

妹(今日のお兄ちゃん、どうしたんだろう?)


〜男の部屋〜

男「…………」ゴロリ…

猫耳幼女『別にムリに付き合わなくてもいい』

猫耳幼女『それに一人は慣れている』

男(じゃあなんでそんなに寂しそうな顔するんだよ)

男(意味わかんねーよ)

男「くそっ!」ガスッ!

枕「ボフッ」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:36:16 ZzbcpBWY
○ ○ ○ ○

ゴミ袋「ガサゴソ」

猫耳幼女「あんぐ……はむはむ」

猫耳幼女「……ゲプッ」

猫耳幼女(いつになっても変わらない。いつだってわたしは一人ぼっちだ)

猫耳幼女(だから一人には慣れている)

猫耳幼女「…………」

男『で、俺になんか用か?』

男『暇だからいいけど』

猫耳幼女「…………」ジワ…

猫耳幼女「ぐすっ……」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:38:58 ZzbcpBWY
猫耳幼女「うっく……うぇぇ……」

猫耳幼女(なんだ?どうして目から水が?)

男『ったく、付き合ってらんねーよ』

男『勝手にしろ!』

猫耳幼女(どうしてとまらないんだ!)

猫耳幼女「ひっく、とまれ……とまれぇ……!」グジグジ

サラリーマン「お嬢ちゃんだいじょうぶ?どこか痛いの?」

猫耳幼女「うっく……ぐす」

サラリーマン「ああーこんなに目が真っ赤になってどうしたの?おじさんになんでも話してごらん」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:41:10 ZzbcpBWY
猫耳幼女「たすけてくれ……ひっく、目から、水がとまらない……」

サラリーマン「それは涙っていうんだよ」

猫耳幼女「なみだ……?」

サラリーマン「悲しいことがあったときに目からお水が出てくるんだよ。それが涙」

猫耳幼女「わたしは……そんなに弱くない」

サラリーマン「そうだね、お嬢ちゃんは強い子だ。よく頑張ったね」

サラリーマン「ほらハンカチで顔をふきなさい」

フキフキ

サラリーマン「落ち着いたかい?」

猫耳幼女「ありがとう、おまえいいやつだな」


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/21(水) 11:43:33 ZzbcpBWY
サラリーマン「ところでお嬢ちゃんはこんな時間にお外でなにしてるのかな?」

猫耳幼女「聞いてくれ。頼みたいことがあるんだ」

サラリーマン「まあまあ、その前に新しい服が欲しくないかい?」

猫耳幼女「服……?」

サラリーマン「そのダボダボで汗臭い……失礼、その体操服よりもかわいいお洋服をおじさんが買ってあげるよ」

猫耳幼女(あいつも言っていた。服を着た方がいいと)

猫耳幼女「わかった」

サラリーマン「じゃあ、おじさんの車に乗って。ほらほら」

バタンッ

ブロロロロロ


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/25(日) 10:42:50 ab45JeQg
期待


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/11/02(月) 14:49:40 XBAM186M
あれ?


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