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男「 Error human. 」

1 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/28(金) 22:25:27 4.6CMfxY

 2015

ザ ザ ー ザ ー ザ

 201X

ザ ザ ザ ザ ガ ガ ー

 20XX

ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ

 2XXX


"
"
2 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/28(金) 22:29:40 4.6CMfxY

午前2時
〜トウキョウ・某所〜

男「…………終わりだ。」

???「殺すのか?俺を。」

男「当然だ。生かして置けるか。」

???「そうか。」

男「じゃあ、な。」

 ザ ク リ


3 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/28(金) 22:33:55 4.6CMfxY

     *

正午
〜トウキョウ・某所・某高校〜

友「なあなあ、男。」

男「んー?」

友「今日こそさ、行ってみねえ?」

男「彼処?」

友「おう。」

男「やだよ。最近ここら辺、治安悪いしさ。」

友「いざとなったら、って?」


4 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/28(金) 22:37:40 4.6CMfxY

友「大丈夫だって!アレ、昼間には出ないって言ってるしさ。」

男「アレは居なくても、別のヤバいのが居るかも知れないだろ。ヤクザとか。」

幼馴染「何の話っ!?」ガバッ

男「近い。」ドンッ

幼馴染「ねえねえ、アレって何!?何処行くの!?」

友「ほら、最近よく聞くじゃん?彼処。吸血鬼の。」


5 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/28(金) 22:41:04 4.6CMfxY

幼馴染「あー、彼処ねー。」

男「行かないって言ってるだろ。」

友「本当に行かねえの?」

男「行かない。」

友「本当にか?」

男「行かない。」

友「本気でか?」

男「しつこい。」

友「じゃあ分かった。俺一人で行こう。」

男「えっ……?」


"
"
6 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/28(金) 22:50:36 4.6CMfxY

幼馴染「えー?危ないよ、一人じゃさ。」

男「そ、そうだ。いくらなんだって。」

友「しょうがねえだろ。男は来てくれねーし、俺友達少ないし。」

幼馴染「少ない、って言うか男しか居ないよね。」プクク

友「やかましいわ。」スパン

男「……本当に行くのか?」

友「ああ。だからそう言ってんだろ?」

男「……一人じゃ危険だろ。しょうがないから、俺も行くよ。」

友「そうか。やったぜ!サンキュ。」

幼馴染「男が居るなら私も行くよー。」


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/08/29(土) 00:14:23 p2wKoXoM
続きはよ


8 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 20:11:57 3Pddpdo2

午後5時
〜トウキョウ・某所〜

友「結構遅くなっちまったなー。」

男「授業終わって諸々の準備済ませたのが4時位。一時間位歩いたのか。」

幼馴染「疲れたー。男ー、おんぶー。」

男「しない。疲れたなら帰って寝てれば良いだろ。」

幼馴染「はー。甲斐性の無い男だねぇー。」ハアァ

男「あのな、

 ザ ッ

友「!?」

男「!」

黒服「男……さんですね?」

男「……違います。」


9 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 20:19:49 3Pddpdo2

黒服「無駄な事です。既に特定しています。ご同行いただけますか。」

幼馴染「ちょっ……何なのこの人?怖いんだけど……」

男「何の事だか……お断りします。」

友「お、おい。なんかヤバそうだ。逃げようぜ?」コソッ

黒服「逃げても無駄です。上からの指示ですので。」

男「……友。幼馴染を連れていけ。どうやらこの人達、お前らに用はないらしい。」

黒服「察しが良い。周囲の人間に気付いている。やはり男さんですね。」

友「おい、男!」ガシッ

男「早く行けよ。行け。」

友「でもお前、このままじゃ死ぬかも知れないんだぞ!」

黒服「そこはご安心を。男さんの命は保証しますし、今後会う事も可能です。」

幼馴染「ちょ、ちょっ、ちょっと。何言ってるのさ。訳が分からないよ……」

男「友。明日、学校で。」


10 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 20:24:05 3Pddpdo2

友「待てって!ふざけんなよ!」ガシッ グイッ

男「あの、俺は抵抗しないので彼らをここの外へ出してやってくれませんか。」

黒服「畏まりました。……おい。」

黒A「……」コクッ

黒B「……」コクッ

友「ふざけんな!離せ!!」ズルズル

幼馴染「嫌だ!離して!変態!!」ジタバタ

男「……」


11 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 20:27:40 3Pddpdo2

黒服「流石ですね。内心の恐怖を隠してのその行動。」

男「いえ別に。」

黒服「足が震えていますよ?」

男「…………」

黒服「まあ、良いでしょう。では、念の為手錠と目隠しを付けさせて頂きます。」スッ

男「ふっ!!」バキッ

黒服「うぁ!?」フラッ


12 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 22:25:21 3Pddpdo2

男「クッソ!」ダッ

黒服「やれやれ……捕まえろ!!」

黒C「……」バッ

黒D「……」バッ

黒E「……」バッ

黒F「……」バッ

男「クッソ……!」チャキン


13 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 22:27:08 3Pddpdo2

男「クッソ!」ダッ

黒服「やれやれ……捕まえろ!!」

黒C「……」バッ

黒D「……」バッ

黒E「……」バッ

黒F「……」バッ

男「クッソ……!」チャキン


14 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 22:29:44 3Pddpdo2

男「クソッ!クソッ!」ズバッ ズバッ

黒C「!?」グラッ

黒D「!?」ガクッ

黒E「……」ガシッ

男「クッソがぁ!」ブン

黒F「……」サッ ガシッ


15 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 23:10:47 3Pddpdo2

午後6時
〜???〜

???「随分、ウチのを困らせてくれたみたいだね。」

男「どうも。」

???「目隠し、取ってやんな。」

黒服「……はい。」スッ

男「…………」

女「驚いたかい?黒服の頭領って感じじゃないだろ?」

男「別に。」

女「そんな連れない態度取らないでよ。アンタのその頬の痣も、後で治療させるからさ。」

男「要りませんよ。どうせすぐ死ぬんだから同じでしょう。」

女「……アハハ!」

男「?」


16 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/29(土) 23:28:36 3Pddpdo2

女「別にアタシはアンタを殺す為にひっ捕まえたんじゃないんだよ。」

男「じゃあ何を……」

女「じゃ、目隠し。」

黒服「はい。」スッ

男「えっ、ちょ、おい!」

女「少し、腕、痛いよ。」スパッ

男「っ!」ツー

女「フフフ……」カプッ

男「!?何すんだ!!」

女「おとなひくひてな。」ジュルルルルルルルル

男「あ、あっ、あぁ…………」クラッ

女「フフフ……」ジュルルルルルルルル

男「あ……」バタン


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/08/30(日) 18:14:01 0JX0tNJU
〜糸冬〜


18 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/31(月) 00:18:59 7y/eX6g.

午前0時
〜トウキョウ・某歓楽街・裏路地〜

スァッ

男「!」パチッ

女「起きたね。」

男「何を……」スンスン

女「気つけのアンモニアさ。目が覚めるだろ。」

男「俺は…………」

女「今の姿見た方が状況、理解しやすいだろうね。ほら。」スッ

男「……は…………?」ジー

女「鏡見たら分かるだろ?今の自分が。」ニヤッ

男「何だよ……これ。」


19 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/31(月) 00:26:20 7y/eX6g.

女「目覚めてる内に言っとけば良かったね。アタシ、吸血鬼なんだ。」

男「…………ハハハ……」

女「アンタの傷口からアタシの体液。つまり唾液を流し込ませて貰ったよ。」

男「そ、そんな嘘……吸血鬼は男で、美女の血を…………」

女「どこまでが真実でどこからが虚実かなんて、分からないもんだよ。」

男「俺は…………」

女「大丈夫だよ。昼間外に出る事だって出来るよ。」

男「で、でも……」

女「大丈夫さ。一応紫外線に弱いのは確かだけど、モロに長時間当たらなければ良いだけ。」

男「…………」

女「それに、アンタはアタシから貰っただけだから、更に紫外線に強い。」

男「そうじゃないでしょう!?」


20 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/08/31(月) 00:30:11 7y/eX6g.

男「こんな姿でどう今まで通りやれって言うんです!」

女「……」

男「髪は墨みたいに黒い、目は白黒反転、肌は色白、尖った耳!」

女「……」

男「同一人物じゃないでしょ!殆ど!」

女「悪いね。でも、アンタにはして貰わなきゃいけない事があるんだ。」

男「はぁ!?」

女「それは、アンタの意思とは無関係でね。」

男「何だってんです!これ以上、何しろって!?」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/08/31(月) 07:54:59 zXURy36U
吸血鬼って鏡に映らないんじゃなかったって


22 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/03(木) 00:58:09 hcqtuLlo
>>21
設定として、全部を伝説通りにはしないつもり。
だから十字架見ても苦しまないし、牙もそこまで長くない。
一般的イメージ位の牙が実際にあるとなんか
邪魔で食べ物食べれないみたいな話も聞いた。


23 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/03(木) 01:05:43 hcqtuLlo

黒服「男”様”には、女様の跡を継いで頂きます。」

男「……は?」

女「私はトウキョウを主とする関東エリアの吸血鬼グループの主なんだよ。」

黒服「女様は近々外部エリアの制圧に動く為、関東エリアには手が回らなくなります。」

男「だから代わりに俺を……?」

女「そう。」

男「なんで俺なんです?そんな勝手な理由で、無関係な俺が。」

黒服「無関係等ではありません。」

男「?」

女「アンタ、父親の顔を覚えてるかい?」

男「…………覚えて、ませんけど。」


24 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/03(木) 01:10:09 hcqtuLlo

女「アンタの父親はアタシの叔父だよ。若い時に抗争で命を落としたんだ。」

男「…………は?……………………はぁ?」

女「アンタの父親も吸血鬼だったんだよ。で、死んだ後に継いだのがアタシ。」

男「じゃあ、つまりあなたは、俺の……」

女「従姉妹になるね。」

男「……はぁ…………」


25 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/03(木) 01:17:04 hcqtuLlo

女「アタシの親父、アンタの父親、アタシ。順当に行けばアンタが跡を継ぐのは当然だろ?」

男「さあ?吸血鬼の理屈なんて知りませんよ。」

黒服「男様には現在通っている高校を退学して頂きます。」

男「…………もう、何を言っても無駄なんでしょう。好きにして下さいよ。」

黒服「そして、吸血鬼としてのノウハウを学んで頂きます。」

女「嫌なら嫌で良いさ。代わりの人間を探す。」

男「そんな、断る権利があるみたいに言って!俺に無理矢理決断させるんでしょう!?」

黒服「…………」

男「それで無茶苦茶な、話と違う事をさせて、お前が断らなかった、って言うんでしょう!?」

女「…………」

男「あなた達は……卑怯だ……」


26 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/03(木) 23:39:06 hcqtuLlo

男「もうこんな姿になって、普通の人間として暮らして行けないのは分かってますよ……」

女「……答えは出たかい。」

男「あなた達の言いなりにはならない。ただ、利用させてもらう。」

女「……」

男「訓練だってするし、一時的に言う事も聞く。けど……」

女「…………」

男「俺を服従させられるなんて、思わない事ですね。」ギリッ

女「へぇ…………」

男「…………」

女「良いね、いい目だよ。詳しい事は黒服から聞きな。アタシは少し外すよ。」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/09/05(土) 00:23:38 3UTUtQaU
おつおつ


28 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/06(日) 13:31:50 NP8S7y5w

某日・午前0時
〜???〜

黒服「かなりの腕前になりましたね。」

男「ふん。当然だろ。」

黒服「吸血の術、体術、回復能力、変化の術、一週間で殆ど体得しました。」

男「これで一人で生きていける。いつお前らを裏切って殺してやろうか考えてるさ。」

黒服「それは頼もしい。では、仕上げです。」

男「ほぉ。」

黒服「トウキョウには我々の統治外の吸血鬼が多くいます。」

男「それを殺しにいけと?」

黒服「はい。我々はこれを、狩りと呼んでいます。」

男「分かった。行くか。」


29 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/06(日) 13:35:37 NP8S7y5w

午前1時
〜トウキョウ・某歓楽街〜

黒服「狩りは一人でやっていただきます。既に被統治者は近辺には居ません。」

男「見つけた吸血鬼は殺して良いんだな。」

黒服「はい。我々は手助け致しませんが、いざと言う時の為、待機はしておりますので。」

男「そんなものは要らないがな。よし、行くぞ。」バッ


30 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/06(日) 13:42:01 NP8S7y5w

〜歓楽街内部〜

男「警察も居なければ人間も居ない。全く、治安0か。」

吸血鬼A「お?」

男「ん……?」

A「おいお前!こんな時間に何してるんだぁ……?ヘヘヘ……」ユラァ

男(まずは爪を伸ばし、手刀を作る……全体を硬化させて……)

A「暇なら俺様のストレス発散に付き合えぇ!!」バッ

男「切る!!」ズバッ

A「アァ!?」ゴトッ

男「簡単だな。」スッ


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/09/07(月) 07:25:27 uQZPH84I
展開が早いね


32 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/13(日) 01:05:54 OXRqZ8bU

男「…………もう人間ではない、と言う事を実感するな……」

黒服「男様。」スッ

男「どうした。」

黒服「一応、当初の目標としては達成出来ましたが……如何致しますか。」

男「まだ狩りを続けても良いが……今日は疲れた。寝ても良いか。」

黒服「勿論です。では、準備を……お疲れ様でした。」


33 : ◆Qfh8eyKZDU :2015/09/13(日) 01:15:25 OXRqZ8bU

翌日・午後10時
???

男「ん……」パチッ

男(今日は……何をするんだ?トレーニングはまあするだろうが……)

黒服「おはようございます、男様。」

男「ああ。おはよう。夜だけどな。」

黒服「我々としては当然の挨拶ですので。」

男「そうか。それで、今日は何をするんだ。」

黒服「男様は一対一の戦闘に関しては天才的な才能をお持ちです。」

男「まあ、格闘技もいくつかやってたからな。」

黒服「しかし、集団で戦う場合もございます。」

男「そうらしいな。抗争とやらで。」

黒服「はい。ですので、今日は指示を出しながら戦闘を行って頂きます。」

男「そうか。」

黒服「今回は我々の領地を使って小規模な模擬戦を行います。」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/09/13(日) 23:36:04 6eKHgEFk
おつおつ


"
"

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